JPH06105373A - 距離測定機能付きリモコン送信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］制御データ送信時に、超音波送受信器によって
距離データを測定することにより制御データとともに距
離データをも送信するようにして、被制御対象機器で距
離に応じた最適制御を行えるようにする。 ［構成］超音波送受信器と、その受信信号から距離デー
タを求める手段と、制御データ送信時に前記距離データ
を付属して送信する手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は映像機器，音響機器ある
いは電化製品などに広く使用されているリモコン送信機
に関する。

【０００２】

【従来の技術】映像機器，音響機器や電化製品などに広
く使用されているリモコン送信機は、通常、被制御機器
の各種の制御をリモコン送信機に設けられているキース
イッチを操作することによって赤外線を変調，送信して
行うものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記の従来のリモコン
送信機は、キースイッチを操作することにより被制御機
器に対する制御を直接行うものであり、キースイッチと
制御内容とは１：１に対応し、キースイッチ以外のパラ
メータによって制御内容が変更されることはない。しか
し、このようなリモコン送信機であると、被制御機器の
種類および制御内容によっては不都合が発生することが
ある。

【０００４】例えば、被制御機器が映像機器の場合、操
作者と映像機器がかなり離れている場合には画面を明る
くする必要があるが、両者の距離が短い場合には画面が
明るいと却って見にくいことがある。また、両者の距離
が近い場合、画面の粗さが目立たないようにするために
画面をファインピッチにしたほうがよい場合がある。

【０００５】このような場合に一律にキースイッチに対
応した表示制御を行うようにすると、操作者の位置によ
って、画面制御のためのキースイッチ操作が通常の音量
制御などの操作に加えておこなわなければならず、操作
性が悪くなる不都合があった。

【０００６】この発明の目的は、操作者との距離がパラ
メータの１つとなるような制御内容を有する被制御機器
を使用する場合に操作が簡単になるリモコン送信機を提
供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、超音波送受信
器と、超音波送信時から超音波受信時までの時間を計測
し、その値に基づいて距離データを求める手段と、被制
御機器に対する制御データを前記距離データとともに送
信する送信手段と、を備えてなることを特徴としてい
る。

【０００８】

【作用】被制御機器に対する制御データを送信するとき
に、その制御データを送信する前に超音波送受信器によ
って被制御機器までの距離を求め、その距離データを制
御データとともに被制御機器に対して送信する。被制御
機器では、リモコン送信機から送信されてくる制御デー
タに距離データが付属しているため、この距離データを
パラメータとする制御を自動的に行う。

【０００９】

【実施例】図１は本発明の実施例のリモコン送信機のブ
ロック図である。本リモコン送信機は、制御部をマイコ
ン１で構成している。マイコン１には、被制御対象物２
に対してデータを赤外線の変調波で送信するための赤外
線送信回路３と、被制御対象物２の制御内容を入力する
ためのキーマトリックス４と、マイコン１のリセット回
路５と、発振回路６とが接続されている。さらに、この
マイコン１には超音波送波器７を駆動するための駆動回
路８と、超音波受波器９の受波信号を増幅した信号を波
形整形するための波形整形回路１１とが接続されてい
る。

【００１０】図２はマイコン１の動作基本フローチャー
トである。このフローチャートを参照して、上記マイコ
ン送信器の概略の動作を次に説明する。

【００１１】先ず、操作者によってキーマトリクス４上
のキースイッチが操作されると、発振回路６が動作しは
じめマイコン１に対してクロックを供給する。すると、
キースキャン信号出力Ｓ_OUT がキーマトリックス４を通
ってキー入力Ｋ_INに入り、押下されたキースイッチに対
応する制御内容が識別される。マイコン１は、この制御
内容に対応して送信データを作成し内部の送信バッファ
に用意する。次に、マイコン１の出力ポートＰ₁ から駆
動回路８に対して駆動信号が出力され、超音波送波器７
が駆動される。同時に、内部タイマがスタートし時間計
測を開始する。

【００１２】また、割込端子ＩＮＴ／Ｐ₂ からの割込入
力ＩＮＴを許可するモードに設定する。この状態で、超
音波受波器９が被制御対象物２で反射した超音波を受波
すると、その受波信号が適当なレベルまで増幅回路１０
で増幅され、さらに波形整形回路１１で波形整形された
のちマイコン１のＩＮＴ／Ｐ₂ に割り込み信号が入力す
る。このときマイコン１は時間計測を行っていた内部タ
イマをストップし、ＩＮＴ／Ｐ₂ の端子を使用禁止モー
ドに設定する。そして内部タイマ値よりリモコン送信機
と被制御対象物２との距離を算出し、その距離データを
符号化するとともに送信バッファにセットする。符号化
は、例えば１０ビットのＰＰＭ信号に割り当てるとする
と距離分解能を１ビット，１■として約１０ｍまでを表
現することができる。

【００１３】上記のようにして符号化された距離データ
を得ると、先に送信バッファに蓄えられている制御デー
タとともに赤外線送信回路３に出力ポートＰ₀ から出力
し、赤外線として被制御対象物２に送信する。

【００１４】図３（Ａ）はリモコン送信機の各端子の波
形図を示し、同図（Ｂ）は送信データを示している。

【００１５】なお、本実施例では、先に距離データを求
めてから制御データと同時に送信しているが、距離デー
タを若干遅れて送信することが許されるなら、最初に制
御データを送信し、続いて距離を測定して距離データを
送信することも可能である。

【００１６】

【発明の効果】通常のリモコン送信機の機能とともに、
超音波送受信器を使用した距離データも被制御対象機器
に対して送信されるため、被制御対象機器では、この距
離データに基づく種々の制御を行うことができ、その制
御内容によっては距離に応じた最適な制御を行うことが
可能になる。

【図面の簡単な説明】

図１は本発明の実施例のリモコン送信機のブロック図で
ある。図２はマイコンの動作基本フローチャートを示し
ている。図３（Ａ），（Ｂ）はリモコン送信機各端子で
の波形図，送信データのフォーマットをそれぞれ示して
いる。

【符号の説明】

３−赤外線送信回路 ７−超音波送波器 ９−超音波受波器

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【手続補正書】

【提出日】平成５年９月１６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のリモコン送信機のブロック図
である。

【図２】マイコンの動作基本フローチャートを示してい
る。

【図３】リモコン送信機各端子での波形図，送信データ
のフォーマットを示している。

【符号の説明】 ３−赤外線送信回路 ７−超音波送波器 ９−超音波受波器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】超音波送受信器と、 超音波送信時から超音波受信時までの時間を計測し、そ
   の値に基づいて距離データを求める手段と、 被制御機器に対する制御データを前記距離データととも
   に送信する送信手段と、を備えてなる距離測定機能付き
   リモコン送信機。