JPH0610522U

JPH0610522U - 下げ振り保持器

Info

Publication number: JPH0610522U
Application number: JP6049292U
Authority: JP
Inventors: 正行星
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-07-13
Filing date: 1992-07-13
Publication date: 1994-02-10

Abstract

(57)【要約】【目的】下げ振り保持器本体（１）と、伸び縮みので
きる棒（７）とを組合せ、物体が木、鉄、コンクリート
など、あらゆる物体の垂直出しを１人で容易に出せる事
ができる。【構成】マグネット（６）を設けた下げ振り保持器
（１）の内部に、糸まきあげドラム（２）を内蔵し、引
出し穴（３）より、糸（８）を引出し、糸ガイド部
（４）、又は（５）より糸を下げられるようにした。そ
して、保持器（１）の下に、伸び縮みできる棒（７）を
着脱式にし、棒（７）には、角度調整つまみ（１１）を
設け、長さ調整ねじ（１０）があり脚部に、ゴムのつい
た足（１３）をスプリング（１２）の入った棒（７）に
設けた下げ振り保持器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、建築工事による内外装において、１人で容易に下げ振りにより、垂直を出せる下げ振り保持器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の下げ振り保持器は、垂直を見ようとしている物体が鉄製の場合には、マグネットで吸着させ、木の場合には、針をつきさして下げ振りを保持していたが物体が、マグネットや針も使えないコンクリート造で、地墨を天井に移し出したり、地墨を壁にたち上げる場合に、２人１組となって、１人は脚立等に上がり、下げ振りを押え、１人は下げ振りを見て、チェックすることが多かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記下げ振り保持器は、マグネットや針が付いていて物体が鉄や木の場合には、すばらしい下げ振り保持器であったが、コンクリート造の場合には、マグネットや、針は、使用できないし、高所の場合、脚立等に上がり、下げ振りを押える人が必要になり、人手もかかり、たいへんであった。この考案は、そのような欠点を除くために考えたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

高所の垂直を出すには、脚立等を使うので、とても危険である。また、コンクリート造の場合には、２人１組で、押える人と、位置をチェックする人が必要になります。そこで、人手もすくなく、安全に垂直を出せるようにと考えた、次のようなものである。マグネット（６）のついた、下げ振り保持器（１）の内部に、糸まきドラム、（２）を内蔵し、糸引出し穴（３）より、糸（８）を引出し、糸ガイド部（４）または、（５）より糸を下げる。保持器（１）の下の所に、ねじ込み、または、さし込み式で、着脱できるようにし、のびちぢみできる棒（７）に取り付ける。棒（７）には、角度調整できるように、締めつけたり、ゆるめたりできる、ねじ（１１）を設け、長さ調整ねじ（１０）があり、脚部に、ゴムのついた足（１３）を、スプリング（１２）の入っている棒（７）に取り付ける。本案は以上の構成である。

【０００５】

【作用】

鉄柱の垂直を見る時には棒（７）をするするとのばし、鉄柱の高所に、脚立を使わなくとも、マグネット（６）で吸着させることができる。また、コンクリート造の造作工事で、地墨を天井に移し上げる作業があるが、その場合には、棒（７）を天井よりすこし長めにのばし、スプリング（１２）により、適度な力で、天井と床に据付ける事ができる。

【０００６】

【実施例】

以下、実施例に基づいて設明する。

【実施例１】垂直を見ようとしている物体が鉄製の場合に使用できるように、マグネット（６）を設けた下げ振り保持器（１）の内部に、バネにより糸まきあげができるように、糸まきあげドラム（２）を内蔵した。使い方によって糸の下げる位置をかえられるように糸ガイド部（４）、または（５）を設けた。棒（７）には、天井の角度に合せることができるように、角度調整ねじ（１１）があり、棒（７）がのびちぢみが自由にできるように、長さ調整ねじ（１０）を設けた。脚部には据付けのとき適度な力で据付けできるように、スプリング（１２）を入れ、そこにゴムの付いた足（１３）を設けた。

【０００７】

【実施例２】本考案の他の実施例として、図５、図６に示すように下げ振り糸ガイド器（１９）に、実施例１と同じ棒（７）を取り付ける、中間部分に鉄板を口形に加工（２１）を設け、その鉄板に市販されている下げ振り保持器（２０）を吸着させ、下げ振り糸ガイド器を通し、考案１と同じように垂直を見ることができる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は、物の垂直を見る物で、物体が鉄製の場合には棒（７）を、するすると延びしマグネットで吸着させて、脚立を使わず高所に下げ振りを据付けができ、容易に垂直を見ることができる。コンクリート造の地墨を天井に移し上げる作業の場合などには、棒（７）を延ばし据付ける、そのときに脚部（１３）にあるスプリング（１２）により天井と、床に適度な力でかんたんに据付けられ、下げ振りを押える人がいなくとも１人で垂直だし作業ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１の保持器本体前方斜視図

【図２】実施例１の保持器本体後方斜視図

【図３】本考案の使用状態を示す正面図

【図４】本考案の使用状態を示す右側面図

【図５】

【実施例２の使用状態を示す正面図】

【図６】

【実施例２の使用状態を示す右側面図】

【符号の設明】１保持器本体２糸まきあげドラム３糸引出し穴４糸ガイド部５糸ガイド部６マグネット７棒８糸９下げ振り１０長さ調整ねじ１１角度調整ねじ１２スプリング１３ゴム足１４ピン１５ピン穴１６地墨１７立ち上り墨１８天井墨１９下げ振り糸ガイド器２０市販の下げ振り保持器２１口形鉄板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】（イ）マグネット（６）を設けた下げ振
り保持器（１）の内部に、糸まきあげドラム（２）を内
蔵し、引出し穴（３）より、糸（８）を引出し、糸ガイ
ド部（４）、又は（５）より糸を下げる。（ロ）保持器（１）の下に、ねじ込み、又は、さし込
み着脱式で、伸び縮みのできる棒（７）を取り付ける。（ハ）保持器（１）をささえる、棒（７）には、角度
調整つまみ（１１）を設け、長さ調整ねじ（１０）があ
り、脚部に、ゴムのついた足（１３）をスプリング（１
２）の入った棒（７）に設けた下げ振り保持器。