JPH0610492B2 - 油圧緩衝装置 - Google Patents

油圧緩衝装置

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JPH0610492B2
JPH0610492B2 JP13330085A JP13330085A JPH0610492B2 JP H0610492 B2 JPH0610492 B2 JP H0610492B2 JP 13330085 A JP13330085 A JP 13330085A JP 13330085 A JP13330085 A JP 13330085A JP H0610492 B2 JPH0610492 B2 JP H0610492B2
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chamber
cylinder
oil
passage
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忠 城
久美 加藤
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Kayaba Industry Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/44Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction
    • F16F9/46Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction allowing control from a distance, i.e. location of means for control input being remote from site of valves, e.g. on damper external wall

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、油圧緩衝装置に関し、特に、アンチロール機
能を発揮し得て車輌の姿勢制御を可とするようにした油
圧緩衝装置に関する。
〔従来の技術〕
車輌の走行安定性を向上させるために、姿勢制御装置が
車輌に装備されることは周知であるとともに、従来よ
り、種々の姿勢制御装置が提案されている。そして、こ
れら従来の姿勢制御装置は、車輌の急旋回時に車輌の外
側が大きく沈み込むロール現象を防止するために、その
沈み込み作用を受ける車高調整器に大きい反力を生じさ
せることとして、アンチロール機能を発揮させるものと
して提案されている。
例えば、その一例として第6図に示すような姿勢制御装
置の提案がある。そして、この提案に係る姿勢制御装置
は、左右一対の車高調整器1,1を有すると共に、各車
高調整器1を構成するシリンダ2にはピストン部3によ
つて区画形成された上方室Aおよび下方室Bを有し、か
つ、一方の上方室Aは他方の下方室Bと、また、一方の
下方室Bは他方の上方室Aとそれぞれ所謂タスキ状に通
路H,Hを介して連通されているものである。そして、
各シリンダ2内上端にはガス室Gを有し、各車高調整器
1はその上端を車体側に連結し、下端を車軸側に連結し
ているものである。
これによつて、例えば、左右の車高調整器1,1が同位
相で収縮する時は、各上方室Aはピストンロツド4の侵
入体積分だけガス室Gを圧縮することとなる。このと
き、ガス室Gはピストンロツド4の侵入体積分だけ圧縮
されることとなるので、各ピストンロツド4に発生する
反力は小さいものであり、車輌の通常走行時にあつて、
その乗心地を悪化させることはない。
他方、左右の車高調整器1,1が逆位相で伸縮すると
き、すなわち、車輌が急旋回をしてロール現象が生じる
場合等のとき、例えば、図中右方の車高調整器1が収縮
し左方の車高調整器1が伸長するときは、右方の上方室
Aは自からの圧縮の上に、左方の下方室Bからの油圧も
受けることとなり、このとき右方のガス室Gは極めて大
きい圧力を受ける、すなわち、所謂圧側のオイルロツク
状態になり、極めて大きい反力を発生させることがで
き、車輌のロール現象を防止するアンチロール機能を発
揮し、車輌の走行安定性が得られることとなる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記の従来例によるときは、所謂タスキ
状に通路H,Hを形成しなければならないので、車輌へ
の装備にあたつて取付スペース上の制約を受け易くなる
欠点があると共に、この従来例の姿勢制御は、アンチロ
ール機能を発揮させるためにだけの目的で車輌に装備さ
れることとなるので、車輌の乗心地良化のためのシヨツ
クアブソーバは別途車輌に装備されなければならず、部
品点数が増加し、取付スペース上の制約も受けるという
不都合を生じさせる。
そして、各車高調整器1における上方室Aと下方室Bと
は、互いに独立したものとし形成されるため、ピストン
部3における油漏れや、シリンダ2外部への油漏れがあ
ると、上方室Aおよび下方室B内における油量の変化あ
るいはガス室Gにおける容積変化が招来されることとな
り、その結果、反発力の特性が変化することとなる危惧
がある。
そしてまた、車高調整器1の温度が上昇すると、当該車
高調整器1の油が膨張して、ガス室を圧縮させ、わずか
でもロール現象すなわち逆位相を生じた時には、大きな
反力が生じるようになるとともに、同位相時でも大きい
反力が発生し易くなり、車輌の乗心地が悪化したり、車
高調整器1の耐久性が低下したりする不都合もある。
さらに、二階建バスのように重心が高くロール現象によ
る転覆の危惧が大きい車輌にあつては、より効果的なア
ンチロール機能を発揮させるために、所謂オイルロツク
状態が伸側とされることが好ましく、かつ、アンチロー
ル機器及び車体の破壊を防止するため、リリーフ作用が
あることが必要となるが、上記従来例の提案にあつては
伸側オイルロツク状態とすることができず、また、リリ
ーフ作用をさせることができない不都合がある。
〔発明の目的〕
そこで本発明は、前記した事情に鑑み、取付スペースの
制約を受けずに車輌への装備にも都合よく、かつ部品点
数も少なく経済的であり、さらには、反発力特性の変化
を招来させることなく、好ましいアンチロール機能を発
揮して車輌の姿勢制御をすることは勿論、シヨツクアブ
ソーバとしての減衰機能も発揮して、車輌の乗心地や操
縦安定性を改良でき、しかも、伸側をオイルロツク状態
としてそのリリーフ作用をも容易に設定することのでき
る油圧緩衝装置を新たに提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために本発明の構成を、シリンダ
内を上方室と下方室に区画するピストン部に下方室から
上方室への油の流入を許容するチエツク弁を配設し、か
つ、上方室をシリンダ外周のリザーバ室に連通する通路
をシリンダ外部に設け、上記シリンダ下方部のベースバ
ルブ部における上記通路中に減衰バルブを配置すると共
に、ベースバルブ部にリザーバ室から下方室への油の流
入を許容するチエツク弁を有してなる油圧緩衝装置にお
いて、上記ベースバルブ部における通路中には減衰バル
ブと直列に外部からの供給圧によつて当該通路の開閉を
可とする切換バルブが配置されてなると共に、当該切換
バルブは閉鎖状態において圧力平衡状態を保ち得るよう
シート径と摺動保持部径とを同一径にしたパイロツト圧
操作式のポペツト弁として構成されており、かつ、上方
室はシリンダ外に設けたアキユムレータと常時連通状態
を保つと共に、第一には、上記切換バルブの閉鎖時にお
いて当該上方室の油の下方室へのリリーフを可とするよ
う上記ピストン部にリリーフ弁を配設したことを特徴と
するとし、第二には、上記切換バルブの閉鎖時において
当該上方室の油の下方室へのリリーフおよび下方室の油
のリザーバ室へのリリーフを可とするよう上記ピストン
部およびベースバルブ部にそれぞれリリーフ弁を配設し
たことを特徴とするとしたものである。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基づいて本発明を説明する。
第1図は、本発明に係る油圧緩衝装置を原理的に示す一
実施例であつて、以下の第2図乃至第4図に示す場合も
同様であるが、本装置は四輪車輌の四輪各部にそれぞれ
独立して配設されるものである。
そして、本発明に係る油圧緩衝装置は、第1図に示すよ
うに、シリンダ10内にピストン部20によつて区画さ
れる上方室Aと下方室Bとを有し、シリンダ10外にリ
ザーバ室Cと通路aとを有している。そして、シリンダ
10の下方部にはベースバルブ部30を有している。な
お、本装置は、上端が車輌の車体側に連結され下端が車
輌の車軸側に連結されるものである。
上記シリンダ10の外部には、外筒11と内筒12とが
配設されており、上記シリンダ10と上記内筒12との
間に上記通路aが形成され、上記外筒11と上記内筒1
2との間が上記リザーバ室Cとされている。そして、シ
リンダ10と外筒11および内筒12の上端部には、ベ
アリング部材13が配設されており、シリンダ10、外
筒11、内筒12の上端側を閉塞することとしている。
なお、前記ベースバルブ部30は、シリンダ10、外筒
11、内筒12の下端側を閉塞することとしている。
上記通路aは、一方においてシリンダ10の上端部に形
成された通孔14を介してシリンダ内上方室Aと連通す
ると共に、他方において上記ベースバルブ部30を介し
てであるがシリンダ内下方室Bと連通している。
上記ピストン部20は、上記ベアリング部材13を貫通
してシリンダ10内に挿通されたピストンロツド21の
下端部に附設されたピストン本体22を有してなる。そ
して、当該ピストン部20には、ピストン本体22がシ
リンダ10内を上昇する伸側行程時に、シリンダ内上方
室Aの油が当該ピストン部20を介してシリンダ内下方
室Bへ流入することを阻止するチエツク弁23と、上記
シリンダ内上方室A内の油が当該ピストン部20を介し
てシリンダ内下方室Bへリリーフすることを可とするリ
リーフ弁24とを有している。
上記ピストンロツド21内には、通路bが形成されてお
り、当該通路bの下端側は、前記リリーフ弁24および
シリンダ内上方室Aに連通しており、上記通路bの上端
側はピストンロツド21の上端近傍から外部に出て、当
該外部に配設されているアキユムレータ50に連通され
ている。
上記ベースバルブ部30には、減衰バルブ40と切換バ
ルブ31とが配設されている。そして、当該減衰バルブ
40と切換バルブ31とは、前記シリンダ10内の上方
室Aを下方室Bとリザーバ室Cとに連通する通路a中の
ベースバルブ部30部分に位置決められている通路a中
に直列状態を保つて配設されているもので、上記切換バ
ルブ31が、供給路32を介しての外部からの油圧また
は空圧からなる供給圧Pの作用があつて、遮断状態に切
り換えられると、上記通路aでの油の流通が阻止される
ように形成され、また、上記供給圧Pの作用が解除され
ると連通状態に切り換えられて、上記通路aでの油の流
通が可とされるように形成されている。そして、上記減
衰バルブ40は、上記通路a中を油が流通するときに、
所望の伸圧両側の減衰力を発生するものである。
なお、上記減衰バルブ40は、本実施例にあつては、一
の絞り弁41と、他の絞り弁42とを有してなり、一の
絞り弁41は、シリンダ内上方室Aからシリンダ内下方
室Bへの方向に通路a内を油が流通するときの減衰力発
生を可とし、他の絞り弁42は、シリンダ内下方室Bか
ら直接ベースバルブ部30の通路aを通してリザーバ室
Cに油が流通するときの減衰力発生を可とするように形
成されているものである。
上記ベースバルブ部30における通路aは、リザーバ室
Cと連通されていると共に、上記他の絞り弁42と並列
するチエツク弁43に連通されている。なお、当該チエ
ツク弁43は、上記通路aからシリンダ内下方室Bへの
油の流通を可とし、その逆流を阻止するように形成され
ている。
上記アキユムレータ50は、内部にフリーピストン51
を有すると共に、当該フリーピストン51によつて区画
形成されたガス室52と油室53とを有してなり、当該
油室53が前記通路bを介してシリンダ内上方室Aと連
通しているものである。そして、上記アキユムレータ5
0は、そのガス室52内のガス圧が所定の値に設定され
ており、上記シリンダ内上方室A内の油が上記油室53
内に流入することとなるとき、すなわち、切換バルブ3
1が遮断状態とされたときに、フリーピストン51の移
動に伴つて、ガス室52を圧縮し、当該ガス室52内に
おけるガス圧の上昇によつてシリンダ内上方室A内の油
の流出を妨げ、上記アキユムレータ50によつて本油圧
緩衝装置の伸側オイルロツク状態を発揮させるように形
成されているものである。なお、上記アキユムレータ5
0に連通する通路b中には、絞りb′が配設されてお
り、油室53内に流入した油が通路b中に戻るときに急
激な流出が惹起されないように配慮されている。
以上のように形成された本発明に係る油圧緩衝装置の作
動について少しく説明する。
先ず、通常のシヨツクアブソーバとして機能させるとき
には、切換バルブ31に作用する外部供給圧Pを解除し
て図示するように、通路aを連通状態にしておくことと
する。
そして、ピストン部20がシリンダ10内を上昇する伸
側工程時には、シリンダ内上方室Aの油は通孔14、通
路a、切換バルブ31、一の絞り弁41およびチエツク
弁43を介してシリンダ内下方室B内に流入すると共
に、ピストンロツド21の退出分に相当する油がリザー
バ室Cから通路aおよびチエツク弁43を介してシリン
ダ内下方室B内に流入する。そしてこのとき、減衰バル
ブ40たる一の絞り弁41によつて所望の伸側減衰力が
発生される。
次に、ピストン部20がシリンダ10内を下降する圧側
行程時には、シリンダ内下方室Bの油が、一方では、ピ
ストン本体22のチエツク弁23からシリンダ内上方室
A、通路a、切換バルブ31および減衰バルブ40であ
る絞り弁41を通してリザーバ室Cに流入し、かつ、他
方では、同じく減衰バルブ40である絞り弁42を通し
て直接リザーバ室Cに流入し、これら絞り弁41,42
によつて所望の圧側減衰力が発生される。
上記伸側および圧側のいずれの行程時にあつても、アキ
ユムレータ50のガス室52内の圧力によつて油がピス
トンロツド21内の通路bを介してアキユムレータ50
側へ流出されることはない。
また、車輌のロール現象等によつて、本装置が大きく伸
張されるようになるとき、アンチロール機能を発揮し
て、その大きい伸張を阻止することとするときには、適
宜の外部圧供給手段の操作によつて外部供給路32を介
して切換バルブ31に所定の供給圧Pを供給し、切換バ
ルブ31を切り換えて遮断状態とし、通路a中の連通を
閉鎖する。
上記切換バルブ31の遮断操作によつて、ベースバルブ
部30における通路aは閉鎖状態となり、従つて、シリ
ンダ内上方室Aの油がシリンダ内下方室B内に流入する
ことが阻止されるが、ピストンロツド21内の通路bお
よび絞りb′を介してアキユムレータ50内の油室53
内に流入することとなる。そして、当該油室53内にシ
リンダ内上方室A内からの油の流入があると、フリーピ
ストン51が移動し、ガス室52内を圧縮するようにな
り、このガス室52内の圧縮の際の反力によつてシリン
ダ内上方室A内がオイルロツク状態となり、すなわち、
ピストン部20がシリンダ10内を上昇する伸側行程時
における伸側オイルロツク状態が発現されることとな
る。
なお、シリンダ内上方室A内における過大負荷、すなわ
ち、伸側の過大負荷は、ピストン本体22に配設されて
いるリリーフ弁24の開放によつて解除されることとな
る。
第2図は、本発明の他の実施例に係る油圧緩衝装置を第
1図と同様に原理的に示すもので、第1図中における他
の絞り弁42に代えて、リリーフ弁44が配設されてい
る点で異なるのみであつて、他の構成は、第1図の場合
と異なるところがない。
すなわち、上記リリーフ弁44は、シリンダ内下方室B
内における過大負荷、すなわち、圧側の過大負荷を解除
するものとして設定されているものであつて、上記絞り
弁42に代えて、上記リリーフ弁44を配設することし
た結果、本装置は、伸側オイルロツク状態に加えて圧側
オイルロツク状態をも得ることができるようにしたもの
である。
この第2図の実施例の作動において、伸側行程時におけ
るシリンダ内上方室Aからの油が通路a、切換バルブ3
1、減衰バルブ40を通過してシリンダ内下方室B側に
流通することとなると共に、圧側行程時におけるシリン
ダ内下方室Bの油もまた、ピストン部20のチエツク弁
23を介して一旦シリンダ内上方室A内に流入し、通路
a、切換バルブ31、減衰バルブ40を通過するように
なることで、前記第1図に示す実施例の場合と異なつた
油の流れを生じることとなる。
その結果、本装置が、シヨツクアブソーバとして作動す
るとき、伸側および圧側の両方向の減衰力は、いずれも
減衰バルブ40たる一の絞り弁41で発生されることと
なり、オイルロツク時には、シリンダ内上方室A側たる
伸側およびシリンダ内下方室B側たる圧側共に、オイル
ロツク状態となり、本実施例にあつては、伸圧両側のオ
イルロツク状態が発現されることとなる。
なお、上記オイルロツク状態にあつて、シリンダ内上方
室A内およびシリンダ内下方室B内にそれぞれ過大負荷
が招来されることとなるときには、それぞれのリリーフ
弁24,44が作動してその過大負荷が解除されること
となる。
第3図は、前記第1図に示すところを具体化した実施例
を示すものであつて、第4図は前記第2図に示すところ
を具体化した実施例を示すものである。
この第3図および第4図に示す実施例について少しく説
明する。
本実施例による油圧緩衝装置は、第3図および第4図に
示すように、シリンダ10内にピストン部20を有する
と共に、シリンダ10下方部にはベースバルブ部30を
有している。
上記シリンダ10の外方には、外筒11および内筒12
が配設されており、上記シリンダ10内は上記ピストン
部20によつて、上方室Aと下方室Bとに区画されてい
る。そして、シリンダ10と内筒12との間は通路aと
されると共に、内筒12と外筒11との間はリザーバ室
Cとされている。そしてまた、上記シリンダ10、外筒
11、内筒12の上端部にはベアリング部材13が配設
されており、上記シリンダ10、外筒11、内筒12の
上端側を閉塞することとしている。
なお、上記シリンダ10、外筒11、内筒12の下端部
は、上記シリンダ10および内筒12に前記ベースバル
ブ部30が当接されていることによつて、および上記外
筒11の下端ブラケツト15が当接されることによつ
て、それぞれ閉塞されるように形成されている。
またなお、前記ベアリング部材13には、前記第1図お
よび第2図に示す実施例における通孔14に代えて、切
欠部13aが形成されており、シリンダ内上方室Aと通路
aとの連通を可とするように形成されており、上記ベア
リング部材13の上方であつて上記外筒11の上端内部
には、パツキンケース16がオイルシール16aを収装し
て螺装されている。
上記ピストン部20は、前記ベアリング部材13の中央
部を挿通するピストンロツド21の下端インロー部に固
着されたピストン本体22を有してなり、当該ピストン
本体22によつてシリンダ10内を上方室Aと下方室B
とに区画している。そして、上記ピストン本体22に
は、軸線方向に穿設された油路22aが形成されており、
当該油路22aを介して、上記上方室Aと下方室Bとの連
通を可とするように形成されている。そしてまた、上記
油路22aの上方室A側開口端にはリーフバルブからなる
チエツク弁23が配設されており、下方室B側の油が上
記油路22aを流通し、当該チエツク弁23を開放して上
方室A内に流入することを可とし、逆の流れを阻止する
ように形成されている。
上記ピストンロツド21の軸芯部には、シリンダ内上方
室Aと、本油圧緩衝装置外部のアキユムレータ50とを
連通する通路bが形成されており、当該通路bの下端は
ピストンロツド21の下端近傍でシリンダ内上方室A内
に開口すると共に、上記通路bの上端はピストンロツド
21上端に螺装された上端ブラケツト25内に開口して
いる。そして、上記通路bは、上記上端ブラケツト25
に形成された絞りb′を介して、外部のアキユムレータ
50に連通している。すなわち、シリンダ内上方室A
は、上記ピストンロツド21内の通路bを介して、外部
のアキユムレータ50と連通するように形成されている
ものである。
上記ピストン部20を構成するピストンロツド21の下
端インロー部内には、リリーフ弁24が配設されてい
る。すなわち、上記ピストンロツド21の下端インロー
部内部には上記通路bとの連通を可とする通路24aが形
成されており、上記リリーフ弁24は当該通路24aを下
方室B側から閉塞するように配設されたスチールボール
24bと、当該スチールボール24bを上記閉塞方向に附勢
するスプリング24cと、当該スプリング24cの後端を係
止するように上記油通路24a中に圧入されたストツパ24
dとからなり、上記上方室A内の油圧が過大となつたと
きに、スチールボール24bをスプリング24cの反発力に
抗して後退させ、上方室A内の油を下方室B内に流出さ
せるように形成されているものである。
なお、上記ピストン本体22は、ピストンロツド21の
下端に螺装されたナツト26によつて固着され、上記チ
エツク弁23は、ノンリタンスプリング23aで附勢され
ていると共に、当該ノンリタンスプリング23aはバルブ
ストツパ23bに係止されている。また、上記ピストンロ
ツド21の上端にはキヤツプ27が固着されており、当
該キヤツプ27にはカバー27aが垂設されている。
上記ベースバルブ部30は、内部に切換バルブ31と、
減衰バルブ40とを有してなる。
上記切換バルブ31は、前記ブラケツト15によつて下
方から支持されると共に、前記内筒12の下端内部に嵌
装されるように配設されたバルブハウジング33内に収
装されるようにポペツト弁形式に形成されているもの
で、ポペツト31aを有してなる。そして、当該ポペツト
31aは、上方からスプリング31bで下方に向けて附勢さ
れると共に、下方からは、当該ポペツト31a下端にフリ
ーピストン31cが当接されている。
上記フリーピストン31cは、前記ブラケツト15に形成
されている外部供給圧Pの供給路32に連通する背圧室
31d内に摺動自在に収装されているもので、上記外部供
給圧Pの供給があると、上記スプリング31bの反発力に
抗してポペツト31aを上記バルブハウジング33内で上
昇させ、当該ポペツト31aの先端でバルブハウジング3
3のシート部を閉じるように形成されている。
なお、ポペツト31aは、第5図にみられるように、バル
ブハウジング33内に配設されたブツシユ31e内に摺接
保持されており、かつ、閉鎖状態において圧力平衡状態
を保ち得るようシート径Xと摺動保持部径Yとを同一径
に構成し、上方室Aの圧力上昇に関係なく常に確実な閉
鎖状態を維持すると共に、切換バルブ31を閉鎖状態に
切り換える外部供給圧Pも、当該切換バルブ31の復元
スプリング31bに打ち勝つ程度の圧力で済むようにして
ある。
上記ポペツト弁からなる切換バルブ31を収装するバル
ブハウジング33には、前記シリンダ10と内筒12と
の間に形成される通路aと上記切換バルブ31との間を
連通する通路33aと、前記外筒11と内筒12との間に
形成されるリザーバ室Cと当該バルブハウジング33の
上端側とを連通する通路33bおよび切欠き33cとが形成
されている。そして、前記ポペツト31aが上昇して上記
通路33aの開口を閉塞するようにするとき、前記通路a
からの油の流出が阻止されるように形成されている。
上記減衰バルブ40は、板弁形式に形成されてなり、第
3図に示す実施例にあつては、一の減衰バルブ41と、
他の減衰バルブ42とを有してなる。
すなわち、前記バルブハウジング33の上端外周側に
は、前記シリンダ10の下端との間に配設されたバルブ
デイスク34を有しており、当該バルブデイスク34の
中央には、下端が上記バルブハウジング33の上端中央
に支持されたロツド座35を有している。そして、一の
減衰バルブ41は、上記ロツド座35に穿設されて前記
ポペツト31a前側と前記下方室B側との連通を可とする
油路35aの上端開口を閉塞するリーフバルブ41aと、当
該リーフバルブ41aの背面(図中上面)から当接される
板弁41bと、当該板弁41bを上方から下方に向けて附勢
するスプリング41cとからなり、上記ポペツト31a前側
から上記下方室B側に向けての油が油路35aを介して連
通するときに開放され、所定の減衰力を発生するように
形成されている。
一方、上記他の減衰バルブ42は、前記バルブシート3
4の内側肉厚部に穿設されて、前記下方室B側と前記ポ
ペツト31a前側との連通を可とする内側油路34aの下端
開口を閉塞するリーフバルブ42aと、当該リーフバルブ
42aの背面(図中下面)から当接される板弁42bと当該
板弁42bを下方から上方に向けて附勢する上記スプリン
グ41cとからなり、上記下方室B側から上記ポペツト31
a前側に向けての油が内側油路34aを介して流通すると
きに、所定の減衰力を発生するように形成されている。
上記バルブデイスク34には、前記内側油路34aの他
に、外側油路34bが形成されており、当該外側油路34b
の上端開口を閉塞するようにチエツク弁43が配設され
ている。当該チエツク弁43は、ノンリタンスプリング
43aによつて附勢されていると共に、当該ノンリタンス
プリング43aは、バルブストツパ43bによつて係止され
ている。そして、上記チエツク弁43の内周側には、前
記内側油路34aの上端開口に対向する切欠き43′が形
成されている。
なお、前記一の減衰バルブ41における板弁41bおよび
他の減衰バルブ42における板弁42bは、前記ロツド座
35に介装されたスペーサ36に摺接保持されており、
前記バルブストツパ43bは、上記ロツド座35上端に螺装
されたナツト37によつて所定位置に定着されている。
一方、第4図に示す実施例にあつては、上記減衰バルブ
40は、一の減衰バルブ41のみとされ、ベースバルブ
部30には他の減衰バルブ42の配設が省略されている
と共に、当該省略に代えて、ベースバルブ部30にはリ
リーフ弁44が配設されている。そして、上記他の減衰
バルブ42の省略およびリリーフ弁44の配設によつ
て、本実施例にあつては、前記第3図に示す実施例と比
較して若干の変形がなされている。
すなわち、切換バルブ31たるポペツト31aを収装する
第4図におけるバルブハウジング33は、その外周側上
端と前記シリンダ10との間に配設されたバルブデイス
ク34の中央を貫通するロツド部33′を有しており、
前記実施例におけるロツド座35に代えることとしてい
る。そして、上記バルブハウジグ33には、前記実施例
のロツド座35における油路35aに代えた油路33dが穿
設されており、当該油路33dの上端開口を閉塞するよう
に前記減衰バルブ40たる一の減衰バルブ41が配設さ
れている。そして、上記一の減衰バルブ41は、リーフ
バルブ41aと、板弁41bと、スプリング41cとからな
り、当該スプリング41cは、前記バルブデイスク34に
係止されている。
一方、上記バルブデイスク34は、前記第3図に示す実
施例における内側油路34aの配設が省略されて、外側油
路34bに相当する油路34cが穿設されており、当該油路
34cの上端開口を閉塞するようにチエツク弁43が配設
されているものである。当該チエツク弁43は、ノンリ
タンスプリング43aに附勢され、当該ノンリタンスプリ
ング43aは、前記ロツド部33′に螺装されたナツト3
7によつて定着されたバルブストツパ43bに係止されて
いる。
上記ロツド部33′には、シリンダ内下方室Bと前記ポ
ペツト31a前側との連通を可とする油通路44aが形成さ
れており、当該油通路44a中に上記リリーフ弁44を構
成するスチールボール44bと、当該スチールボール44b
を附勢するスプリング44cと、当該スプリング44cの下
端を係止するように上記油通路44a中に圧入されたスト
ツパ44dとを有してなる。そして、上記スチールボール
44bは、上記油通路44aを前記ポペツト31a側から閉塞
し、シリンダ内下方室Bの油圧が過大となつたときに、
スプリング44cの反発力に抗して後退し、油通路44aを
開放すると共に、当該開放された油通路44aを介しての
下方室B内の油の前記ポペツト31a側への流出を化とす
るものである。
なお、上記スプリング44cの下端を係止するストツパ44
dは、その下端で、前記ポペツト31aを下方に向けて附
勢するスプリング31bの上端をも併せて係止している。
前記したピストンロツド21内の通路bと連通するアキ
ユムレータ50は、内部にフリーピストン51を有する
と共に、当該フリーピストン51によつて区画形成され
たガス室52および油室53を有している。そして、当
該アキユムレータ50は、ガス室52内のガス圧が所定
の値に設定されていて、前記シリンダ内上方室A内から
の油が油室53内に流入することとなるときに、フリー
ピストン51の移動に伴つて、ガス室52を圧縮し、当
該ガス室52内におけるガス圧の上昇によつてシリンダ
内上方室A内の油のアキユムレータ50へ向けての流出
を妨げ、これによつて、当該アキユムレータ50による
本油圧緩衝装置の伸側オイルロツク状態を発揮し得るよ
うに形成されているものである。
以上のように形成された第3図および第4図に示す実施
例における油圧緩衝装置の作動は、前記した第1図およ
び第2図に示すところにおける作動と原理的には異なる
ものでない。
すなわち、第3図に示す実施例においては、車輌のロー
ル現象に起因されて外部供給圧Pの供給があつて、図示
するように、ポペツト31aが上昇し、切換弁31が閉鎖
状態にあるときは、シリンダ10内をピストン部20が
上昇するようになつても、上方室A内の油は、ベアリン
グ部材13の切欠部13a、通路a、バルブハウジング3
3の通路33a、通路a、バルブハウジング33の通路33
aを介して外部側、すなわち、シリンダ内下方室B側お
よびリザーバ室C側へと流出されることがなくなり、専
ら、ピストンロツド21内の通路bを介して外部のアキ
ユムレータ50内の油室53内に流入するように作用す
ることとなる。そして、上記アキユムレータ50内にお
いては、上記油室53内に油が流入するに伴いガス室5
2内におけるガス圧が上昇し、これによつて、油室53
内への油の流入が妨げられ、従つて、シリンダ内上方室
A内においてオイルロツク状態が招来され、所謂伸側オ
イルロツク状態が発揮されることとなる。
そしてまた、上記伸側オイルロツク状態にあるときに、
上記シリンダ内上方室A内の油圧が過大となると、上記
ピストン部20におけるリリーフ弁24が開放されて上
方室A内の油が下方室B内に流入することとなり、上記
過大負荷が解消されることとなる。
なお、上記伸側オイルロツク状態において、すなわち、
切換バルブ31の閉鎖状態においても、シリンダ10内
をピストン部20が下降する圧側行程時には、下方室B
内の油は、所定量だけ上方室A内に流入すると共に、ベ
ースバルブ部30における他の減衰バルブ42を介して
バルブデイスク34内に流入し、かつ、バルブハウジン
グ33の油路33bおよび切欠き33cを介してリザーバ室
C内に流入することが可能である。
また、第3図に示す実施例にあつて、外部供給圧Pの供
給が解除されて切換バルブ31が開放状態となるときに
は、伸側行程時には、シリンダ内上方室A内の油が通路
a、バルブハウジング33の通路33a、切換バルブ31
のポペツト31a前側、ロツド座35の油路35a、一の減
衰バルブ41を介してバルブデイスク34内に流入する
と共に、当該バルブデイスク34の外側油路34b、チエ
ツク弁43を介してシリンダ内下方室に流入し、ピスト
ンロツド21の退出分に相当する不足分の油がリザーバ
室C内から、バルブハウジング33の切欠き33c、通路
33bを介してバルブデイスク34内に流入し、上記流入
分と合流してシリンダ内下方室B内に補充されることと
なる。そしてこのとき、上記一の減衰バルブ41を油が
通過することによつて、所定の伸側減衰力が発生される
こととなる。
また、圧側行程時には、シリンダ内下方室B内の油はピ
ストン部20のチエツク弁23を介してシリンダ内上方
室A内に流入すると共に、ピストンロツド21の進入体
積分に相当する油が、ベースバルブ部30におけるチエ
ツク弁43の切欠き43′を介してバルブデイスク34
の内側油路34a内に流入し、かつ、他の減衰バルブ42
を押し開いてバルブデイスク内に流入すると共に、バル
ブハウジング33の油路33b、切欠き33cを通過してリ
ザーバ室C内に流入することとなる。そしてこのとき、
上記他の減衰バルブ42を油が通過することによつて、
所定の圧側減衰力が発生する。
なお、上記切換バルブ31が連通状態にあるとき、シリ
ンダ内上方室A内の油は、ピストンロツド2内の通路b
を介してアキユムレータ50内に流入することはなく、
前記した伸側および圧側の各行程時における減衰力は所
望の通り発生されることとなる。
また、第4図に示す実施例において、図示するように、
外部供給圧Pが解除されてポペツト31aが下降し、切換
バルブ31が開放状態となつているときには、シリンダ
10内をピストン部20が上昇する伸側行程時に、シリ
ンダ内上方室A内の油が、ベアリング部材13の切欠部
13a、バブルハウジング33の通路33aを介してポペツ
ト31a前側に流出し、かつ、バルブハウジング33油路
33dを介して、一の減衰バルブ41を開放し、バルブデ
イスク34内部に流入し、一方では、チエツクバルブ4
3を介して下方室B内に流入すると共に、バルブハウジ
ング33の油路33b、切欠き33cを介してリザーバ室C
内の油が下方室B内に流入する。そして、上記一の減衰
バブル41を油が通過するときに所定の伸側の減衰力が
発生されることとなる。
また、シリンダ10内をピストン部20が下降する圧側
行程時には、下方室B内の油は、チエツク弁23を介し
て上方室A内に流入し、上方室A内に流入した油は、上
記伸側のときと同様のルートを通つて、リザーバ室C内
に流入することとなり、一の減衰バルブ41を油が通過
するときに、所定の圧側の減衰力が発生されることとな
る。
そして、第4図に示す実施例において、外部供給圧Pの
供給により、切換バルブ31が閉鎖状態となると、上記
シリンダ内上方室A内の油が通路aを介して外部側、す
なわち、リザーバ室C側へ流出することが阻止されるの
で、上方室A側の油は、ピストンロツド21内の通路b
を介して外部のアキユムレータ50内に流入することと
なる。そして、当該アキユムルータ50内への油の流入
によつて、上方室A内にオイルロツク状態が招来され、
当該上方室A内が伸側オイルロツク状態となると共に、
下方室B側もオイルロツク状態となり、伸圧両側ともオ
イルロツク状態となることとなる。そしてまた、上記シ
リンダ内下方室B内のオイルロツク状態下で当該下方室
B内に過大負荷を生じることとなつたときには、リリー
フ弁44の開放によつて外部側、すなわち、リザーバ室
C側にその油圧が解放されることとなる。
上記した、第3図および第4図に示す実施例において、
ピストンロツド21内の通路b中に配設される絞りb′
は、上端ブラケツト25内に形成されていることとされ
ているが、これに代えて、アキユムレータ50における
油室53と通路bとの連通部分を形成する連通孔54を
上記絞りb′に代えるものとして設定することとしても
よい。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、車輌の通常走行時には
所定の減衰力を発生してシヨツクアブソーバとして機能
するだけでなく、車輌のロール時にはアンチロール機能
を発揮して車輌の姿勢制御としても機能するので、油圧
緩衝器と姿勢制御機器を別々に設ける必要がなく、車輌
への装備に際して、コスト低減が可能になると共に、取
付作業が簡素化されることが可能となる利点がある。
また、各油圧緩衝装置を四輪の各部に独立して配置する
ことができるので、車輌の装備にあつて、スペース上の
制約を受ける危惧がなくなる利点がある。
また特に、切換バルブの閉鎖状態において上方室内の発
生油圧に対し当該切換バルブが圧力平衡状態を保つこと
になるので、上方室の圧力上昇に関係なく常に確実な閉
鎖状態を維持することができ、かつ、切換バルブを閉鎖
状態に切り換える外部供給圧も、当該切換バルブの復元
スプリングに打ち勝つ程度の圧力で済むので外部の圧力
供給装置を小型化でき、システム全体としての製造コス
トを削減することができる。
しかも、過大負荷に対してはリリーフ弁が作動して機器
を損傷から保護し得るばかりか、当該リリーフ弁の作動
やピストン部からのオイルリーク、或いは油温上昇によ
る油量変化によつてもシリンダ内の油量は変化すること
がないので反発力特性変化も招来されず、車輌の乗心地
を悪化させたり、車輌の走行安定性が阻害されることと
なる危惧もない利点がある。
そしてまた、アンチロール機能を発揮させるときのオイ
ルロツク状態は、伸側のオイルロツクとされるので、二
階建てバスの様に重心が高い車輌のロール防止の上に、
極めて効果的であると共に、車輌の停車時における積荷
の変化によつて車輌が片側にのみ傾斜してしまうような
事態をも予め防止することもできる利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わるところを原理的に示す一実施例
の断面図、第2図は他の実施例を第1図と同様に示す断
面図、第3図は第1図に係るところを具体的に示す実施
例の一部破断正面図、第4図は第2図に係るところを具
体的に示す実施例の一部破断正面図、第5図は切換バル
ブの部分を拡大して示す詳細図、第6図は従来の油圧緩
衝装置を原理的に示す図である。 10……シリンダ、20……ピストン部、30……ベー
スバルブ部、31……切換バルブ、40……減衰バル
ブ、50……アキユムレータ、A……上方室、B……下
方室、a、b……通路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ内を上方室と下方室に区画するピ
    ストン部に下方室から上方室への油の流入を許容するチ
    エツク弁を配設し、かつ、上方室をシリンダ外周のリザ
    ーバ室に連通する通路をシリンダ外部に設け、上記シリ
    ンダ下方部のベースバルブ部における上記通路中に減衰
    バルブを配置すると共に、ベースバルブ部にリザーバ室
    から下方室への油の流入を許容するチエツク弁を有して
    なる油圧緩衝装置において、上記ベースバルブ部におけ
    る通路中には減衰バルブと直列に外部からの供給圧によ
    つて当該通路の開閉を可とする切換バルブが配置されて
    なると共に、当該切換バルブは閉鎖状態において圧力平
    衡状態を保ち得るようシート径と摺動保持部径とを同一
    径にしたパイロツト圧操作式のポペツト弁として構成さ
    れており、かつ、上方室はシリンダ外に設けたアキユム
    レータと常時連通状態を保つと共に、上記切換バルブの
    閉鎖時において当該上方室の油の下方室へのリリーフを
    可とするよう上記ピストン部にリリーフ弁を配設したこ
    とを特徴とする油圧緩衝装置。
  2. 【請求項2】切換バルブに対する外部からの供給圧が、
    油圧或いは空圧からなる特許請求の範囲第1項記載の油
    圧緩衝器。
  3. 【請求項3】アキユムレータとシリンダ内上方室とがピ
    ストンロツドに穿設された通路を通して連通されると共
    に、上記通路中には絞りが配設されてなる特許請求の範
    囲第1項記載の油圧緩衝装置。
  4. 【請求項4】シリンダ内を上方室と下方室に区画するピ
    ストン部に下方室から上方室への油の流入を許容するチ
    エツク弁を配設し、かつ、上方室をシリンダ外周のリザ
    ーバ室に連通する通路をシリンダ外部に設け、上記シリ
    ンダ下方部のベースバルブ部における上記通路中に減衰
    バルブを配置すると共に、ベースバルブ部にリザーバ室
    から下方室への油の流入を許容するチエツク弁を有して
    なる油圧緩衝装置において、上記ベースバルブ部におけ
    る通路中には減衰バルブと直列に外部からの供給圧によ
    つて当該通路の開閉を可とする切換バルブが配置されて
    なると共に、当該切換バルブは閉鎖状態において圧力平
    衡状態を保ち得るようシート径と摺動保持部径とを同一
    径にしたパイロツト圧操作式のポペツト弁として構成さ
    れており、かつ、上方室はシリンダ外に設けたアキユム
    レータと常時連通状態を保つと共に、上記切換バルブの
    閉鎖時において当該上方室の油の下方室へのリリーフお
    よび下方室の油のリザーバ室へのリリーフを可とするよ
    う上記ピストン部およびベースバルブ部にそれぞれリリ
    ーフ弁を配設したことを特徴とする油圧緩衝装置。
  5. 【請求項5】切換バルブに対する外部からの供給圧が、
    油圧或いは空圧からなる特許請求の範囲第4項記載の油
    圧緩衝器。
  6. 【請求項6】アキユムレータとシリンダ内上方室とがピ
    ストンロツドに穿設された通路を通して連通されると共
    に、上記通路中には絞りが配設されてなる特許請求の範
    囲第4項記載の油圧緩衝装置。
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