JPH0553972B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0553972B2
JPH0553972B2 JP16777685A JP16777685A JPH0553972B2 JP H0553972 B2 JPH0553972 B2 JP H0553972B2 JP 16777685 A JP16777685 A JP 16777685A JP 16777685 A JP16777685 A JP 16777685A JP H0553972 B2 JPH0553972 B2 JP H0553972B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
oil
valve
chamber
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16777685A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6228539A (ja
Inventor
Tadashi Jo
Hisami Kato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP16777685A priority Critical patent/JPS6228539A/ja
Publication of JPS6228539A publication Critical patent/JPS6228539A/ja
Publication of JPH0553972B2 publication Critical patent/JPH0553972B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/50Special means providing automatic damping adjustment, i.e. self-adjustment of damping by particular sliding movements of a valve element, other than flexions or displacement of valve discs; Special means providing self-adjustment of spring characteristics

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、油圧緩衝装置に関し、特にアンチロ
ール機能を発揮し得て車輌の姿勢制御をも可とす
るようにした油圧緩衝装置に関する。
〔従来の技術〕
車輌の走行安定性を向上させるために、姿勢制
御装置が車輌に装備されることは周知であり、従
来から、種々の姿勢制御装置が提案されている。
そして、これら従来の姿勢制御装置は、車輌の急
旋回時に車輌の一側が大きく沈み込むロール現象
を防止するために、その沈み込み作用を受ける側
の車高調整器に大きい反力を生じさせる。すなわ
ち、アンチロール機能を発揮させるものとして提
案されている。
例えば、その一例として第4図に示すような姿
勢制御装置の提案がある。そして、この提案に係
る姿勢制御装置は、左右一対の車高調整器1,1
を有すると共に、各車高調整器1を構成するシリ
ンダ2にはピストン部3によつて区画形成された
上方室Aおよび下方室Bを有し、かつ、一方の上
方室Aは他方の下方室Bと、また、一方の下方室
Bは他方の上方室Aとそれぞれ所謂タスキ状に通
路C,Cを介して連通されている。そして、各シ
リンダ2内上端にはガス室Dを有し、各車高調整
器1はその上端を車体側に連結し、下端を車軸側
に連結している。
従つて、例えば、左右の車高調整器1,1が同
位相で収縮する時は、各上方室Aはピストンロツ
ド4の侵入体積分だけガス室Dを圧縮することと
なる。このとき、ガス室Dはピストンロツド4の
侵入体積分だけ圧縮されることとなるので、各ピ
ストンロツド4に発生する反力は小さいものであ
り、車輌の通常走行時にあつて、その乗心地を悪
化させることはない。
他方、左右の車高調整器1,1が逆位相で伸縮
するとき、すなわち、車輌が急旋回をしてロール
現象が生じる場合等のとき、例えば、図中右方の
車高調整器1が収縮し左方の車高調整器1が伸長
するときは、右方の上方室Aは自からの圧縮の上
に、左方の下方室Bからの油圧も受けることとな
る。このため、右方のガス室Dは極めて大きい反
力を発生させて右方の車高調整器1を所謂圧側の
オイルロツク状態にし、車輌のロール現象を防止
するアンチロール機能を発揮する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記の従来例によるときは、所
謂タスキ状に通路C,Cを形成しなければならず
車輌への装備にあつて取付スペース上の制約を受
け易くなる欠点があると共に、この従来例の姿勢
制御は、アンチロール機能を発揮させるためにだ
けの目的で車輌に装備されて、車輌の乗心地良化
のためのシヨツクアブソーバは別途車輌に装備さ
れなければならず、部品点数が増加し、取付スペ
ース上の制約も受けるという不都合を生じさせ
る。
そして、各車高調整器1における上方室Aと下
方室Bとは、互いに独立したものとして形成され
るため、ピストン部3における油漏れや、シリン
ダ2外部への油漏れによるオイルリークがある
と、上方室Aおよび下方室B内における油量の変
化あるいはガス室Dにおける容積変化が招来され
ることとなり、その結果、反発力の特性が変化す
ることとなる危惧がある。
そしてまた、車高調整器の温度が上昇すると、
車高調整器内の油が膨張してガス室を圧縮せし
め、わずかでもロール現象すなわち逆位相を生じ
た時には、大きな反力が生じるようになるととも
に、同位相時でも大きい反力が発生し易くなり、
車輌の乗心地が悪化したり、車高調整器の耐久性
が低下したりする不都合もある。
さらに、二階建バスのように重心が高くロール
現象による転覆の危惧が大きい車輌にあつては、
より効果的なアンチロール機能を発揮させるため
に、所謂オイルロツク状態が伸側とされることが
好ましく、かつ、リリーフ作用があることが必要
となるが、上記従来例の提案にあつては伸側オイ
ルロツク状態とすることができず、また、リリー
フ作用をさせることができない不都合がある。
〔発明の目的〕
そこで本発明は、前記した事情に鑑み、取付ス
ペースの制約を受けずに車輌への装備にも都合よ
く、かつ部品点数も少なく経済的であり、さらに
は、反発力特性の変化を招来させることなく、好
ましいアンチロール機能を発揮して車輌の姿勢制
御をすることは勿論、シヨツクアブソーバとして
の減衰機能を発揮して、車輌の乗心地や操縦安定
性を改良できる油圧緩衝装置を新たに提供するこ
とを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために本発明の構成を、
シリンダ内ピストン部によつて区画形成された上
方室と下方室との連通を可とするように形成され
た通路の上記シリンダ下方部のベースバルブ部に
おける当該通路中には外部からの供給圧によつて
当該通路の開閉を可とする切換バルブが配設され
てなると共に、上記シリンダ下方部のベースバル
ブ部に有する減衰力発生部は伸側減衰力の発生を
可とする伸側バルブと圧側減衰力の発生を可とす
る圧側バルブとを独立に有するように形成されて
なるとし、かつ、上記切換バルブの閉鎖時にはシ
リンダ内上方室が外部のアキユムレータと連通さ
れると共に、上記シリンダ内上方室の油がシリン
ダ内下方室へリリーフし得るように形成されてな
ることを特徴とするとしたものである。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基づいて本発明を説明
する。
第1図は、本発明に係る油圧緩衝装置を原理的
に示す一実施例であつて、本装置は四輪車輌の四
輪各部にそれぞれ独立して配設されるものであ
る。
そして、本発明に係る油圧緩衝装置は、第1図
に示すように、シリンダ10内にピストン部20
によつて区画される上方室Aと下方室Bとを有
し、シリンダ10外に上記シリンダ内上方室Aと
下方室Bとの連通を可とする通路aを有してい
る。そして、シリンダ10の下方部のベースバル
ブ部11には切換バルブ30と減衰力発生部40
とを有している。なお、本装置は、上端が車輌の
車体側に連結され下端が車輌の車軸側に連結され
るものである。
上記シリンダ10の外部には、外筒12と内筒
13とが配設されており、上記シリンダ10と上
記内筒13との間に上記通路aが形成され、上記
外筒12と上記内筒13との間が上記リザーバ室
Cとされている。そして、シリンダ10と外筒1
2および内筒13の上端部には、ベアリング部材
14が配設されており、シリンダ10、外筒1
2、内筒13の上端側を閉塞することとしてい
る。なお、前記ベースバルブ部11は、シリンダ
10、外筒12、内筒13の下端側を閉塞するよ
うに形成されている。
上記通路aは、一方においてシリンダ10の上
端部に形成された通孔15を介してシリンダ内上
方室Aと連通すると共に、他方において上記ベー
スバルブ部11に延設された通路a′を介してであ
るがシリンダ内下方室Bと連通している。
ピストン部20は、前記ベアリング部材14を
貫通してシリンダ10内に挿通されたピストンロ
ツド21の下端部に附設されたピストン本体22
を有してなる。そして、当該ピストン部20に
は、ピストン本体22がシリンダ10内を上昇す
る伸側行程時に、シリンダ内上方室Aの油が当該
ピストン部20を介してシリンダ内下方室Bへ流
入することを阻止するチエツク弁23と、上記シ
リンダ内上方室A内の油が当該ピストン部20を
介してシリンダ内下方室Bへリリーフすることを
可とするリリーフ弁24とを有している。
上記ピストンロツド21内には、通路bが形成
されており、当該通路bの下端側は、シリンダ内
上方室Aに連通しており、上記側路bの上端側は
ピストンロツド21の上端近傍から外部に出て、
当該外部に配設されているアキユムレータQに連
通されている。
切換バルブ30は、前記シリンダ内上方室Aと
シリンダ内下方室Bとの連通を可とする通路a中
のベースバルブ部11部分に位置決められている
通路a′中に配設されているもので、上記切換バル
ブ30が、供給路31を介しての外部からの油圧
または空圧からなる供給圧Pの作用があつて、遮
断状態に切り換えられると、上記通路a,a′での
油の流通が阻止されるように形成され、また、上
記供給圧Pの作用が解除されると連通状態に切り
換えられて、上記通路a,a′での油の流通が可と
されるように形成されている。
減衰力発生部40は、それぞれ独立に形成され
た伸側バルブ41と圧側バルブ42とを有してな
り、伸側バルブ41は、ピストン部20がシリン
ダ10内を上昇する伸側行程時に上方室A内から
の油が通路a,a′を介して下方室B内に流入する
ときに所望の伸側減衰力の発生を可とするように
形成されている。
一方、圧側バルブ42は、ピストン部20がシ
リンダ10内を下降する圧側行程時に、ピストン
ロツド21の侵入体積分に相当する下方室B内か
らの油が通路a″を介してリザーバ室C内に流入す
るときに所望の圧側減衰力の発生を可とするよう
に形成されている。
上記ベースバルブ部11における通路a″には、
上記圧側バルブ42と並列するチエツク弁43が
附設されており、当該チエツク弁43は、上記リ
ザーバ室Cからシリンダ内下方室Bへの油の流通
を可とし、その逆流を阻止するように形成されて
いる。
前記アキユムレータQは、内部にフリーピスト
ンQ1を有すると共に、当該フリーピストンQ1
よつて区画形成されたガス室Q2と油室Q3とを有
してなり、当該油室Q3が前記側路bを介してシ
リンダ内上方室Aと連通しているものである。そ
して、上記アキユムレータQは、そのガス室Q2
内のガス圧が所定の値に設定されており、上記シ
リンダ内上方室A内の油が上記油室Q3内に流入
することとなるとき、すなわち、切換バルブ30
が遮断状態とされたときに、フリーピストンQ1
の移動に伴つて、ガス室Q2を圧縮し、当該ガス
室Q2内におけるガス圧の上昇によつてシリンダ
内上方室A内の油の流出を妨げるように形成され
ている。すなわち、上記アキユムレータQによつ
て本油圧緩衝装置の伸側オイルロツク状態を発揮
させるように形成されている。
なお、上記アキユムレータQに連通する通路b
中には、絞りQ4が配設されており、油室Q3内に
流入した油が側路b中に戻るときに急激な流出が
惹起されないように配慮されている。
以上のように形成された本発明に係る油圧緩衝
装置の作動について少しく説明する。
先ず、通常のシヨツクアブソーバとして機能さ
せるときは、切換バルブ30に作用する外部供給
圧Pを解除して図示するように、通路a,a′を連
通状態にしておくこととする。
そして、ピストン部20がシリンダ10内を上
昇する伸側行程時には、シリンダ内上方室Aの油
は通孔15、通路a,a′、切換バルブ30および
伸側バルブ41を介してシリンダ内下方室B内に
流入すると共に、ピストンロツド21退出分に相
当する油がリザーバ室Cから通路a″およびチエツ
ク弁43を介してシリンダ内下方室B内に流入す
る。そしてこのとき、伸側バルブ41によつて所
望大きさの伸側減衰力が発生される。
次に、ピストン部20がシリンダ10内を下降
する圧側行程時には、シリンダ内下方室Bの油
が、一方ではシリンダ内上方室A内に流入すると
共に、通路a″および圧側バルブ42を介してリザ
ーバ室C内に流入する。そしてこのとき、上記圧
側バルブ42によつて所望の圧側減衰力が発生さ
れる。
上記伸側および圧側のいずれの行程時にあつて
も、アキユムレータQのガス室Q2圧力によつて、
シリンダ内上方室A内の油がピストンロツド21
内の通路bを介してアキユムレータQ側へ流出さ
れることはない。
また、車輌のロール現象等によつて、本装置が
大きく伸張されるようになるときにアンチロール
機能を発揮して、その大きい伸張を阻止すること
とするときには、適宜の外部圧供給手段の操作に
よつて外部圧供給通路31を介して切換バルブ3
0に所定の供給圧Pを供給し、切換バルブ30を
遮断状態して通路a′を閉鎖する。
上記通路a′が閉鎖状態となると、伸側行程時
に、シリンダ内上方室Aの油は、シリンダ内下方
室B内に流入することが阻止され、専ら、ピスト
ンロツド21内の通路bを介してアキユムレータ
Q内の油室Q3内に流入することとなる。そして、
当該油室Q3内にシリンダ内上方室Aからの油の
流入があると、フリーピストンQ1が移動し、ガ
ス室Q2内を圧縮するようになり、このガス室Q2
内の圧縮の際の反力によつてシリンダ内上方室A
内がオイルロツク状態となり、すなわち、所望の
伸側オイルロツク状態が発現されることとなる。
なお、シリンダ内上方室A内における伸側の過
大負荷は、ピストン本体22に配設されているリ
リーフ弁24の開放によつて解除されることとな
る。
第2図は、前記第1図に示すところを具体化し
た実施例を示すものであつて、第3図は、第2図
におけるベースバルブ部11を拡大して示すもの
である。
この第2図および第3図に示す実施例について
詳しく説明する。
本実施例による油圧緩衝装置は、第2図に示す
ように、シリンダ10内にピストン部20を有す
ると共に、シリンダ10下方部のベースバルブ部
11には、切換バルブ30と減衰力発生部40を
有している。
シリンダ10の外方には、外筒12および内筒
13が配設されており、上記シリンダ10内は上
記ピストン部20によつて、上方室Aと下方室B
とに区画されている。そして、シリンダ10と内
筒13との間は通路aとされると共に、内筒13
と外筒12との間はリザーバ室Cとされている。
そしてまた、上記シリンダ10、外筒12、内筒
13の上端部にはベアリング部材14が配設され
ており、上記シリンダ10、外筒12、内筒13
の上端側を閉塞することとしている。
なお、上記シリンダ10、外筒12、内筒13
の下端側は、上記シリンダ10および内筒13に
前記ベースバルブ部11が当接されていることに
よつて、および上記外筒12に下端ボトム部材1
6が接合されることによつて、それぞれ閉塞され
るように形成されている。
またなお、前記ベアリング部材14には、前記
第1図に示す実施例における通孔15に代えて、
切欠部14aが形成されており、シリンダ内上方
室Aと通路aとの連通を可とするように形成され
ており、上記ベアリング部材14の上方であつて
上記外筒12の上端内部には、パツキンケース1
7がオイルシール18を収装して螺装されてい
る。
ピストン部20は、前記ベアリング部材14の
中央部を挿通するピストンロツド21の下端イン
ロー部に固着されたピストン本体22を有してな
り、当該ピストン本体22によつてシリンダ10
内を上方室Aと下方室Bとに区画している。そし
て、上記ピストン本体22には、軸線方向に穿設
された油路22aが形成されており、当該油路2
2aを介して、上記上方室Aと下方室Bとの連通
を可とするように形成されている。そしてまた、
上記油路22aの上方室A側開口端にはリーフバ
ルブからなるチエツク弁23が配設されいおり、
下方室B側の油が上記油路22aを流通し、当該
チエツク弁23を開放して上方室A内に流入する
ことを可とし、逆の流れを阻止するように形成さ
れている。
ピストンロツド21の軸芯部には、シリンダ内
上方室Aと、本油圧緩衝装置外部のアキユムレー
タQとを連通する通路bが形成されており、当該
通路bの下端はピストンロツド21の下端近傍で
シリンダ内上方室A内に開口すると共に、上記通
路bの上端はピストンロツド21上端に螺装され
た上端ブラケツト25内に開口している。そし
て、上記通路bは、上記上端ブラケツト25を介
して、外部のアキユムレータQに連通している。
上記ピストン部20を構成するピストンロツド
21の下端インロー部内には、リリーフ弁24が
配設されている。すなわち、上記ピストンロツド
21の下端インロー部内部には上記通路bとの連
通を可とする油路24aが形成されており、上記
リリーフ弁24は当該油路24aを下方室B側か
ら閉塞するように配設されたスチールボーール2
4bと、当該スチールボール24bを上記閉塞方
向に附勢するスプリング24cと、当該スプリン
グ24cの後端を係止するように上記油路24a
中に圧入されたストツパ24dとからなり、上記
上方室A内の油圧が過大となつときに、スチール
ボール24bをスプリング24cの反発力に抗し
て後退させ、ストツパ24dの切欠部き24d′を
介して上方室A内の油を下方室B内に流出させる
ように形成されている。
なお、上記ピストン本体22は、ピストンロツ
ド21の下端に螺装されたナツト26によつて固
着され、上記チエツク弁23は、ノンリタンスプ
リング23aで附勢されていると共に、当該ノン
リタンスプリング23aはバルブストツパ23b
に係止されている。また、上記ピストンロツド2
1の上端にはキヤツプ27が固着されており、当
該キヤツプ27にはカバー27aが垂設されてい
る。
ベースバルブ部11部分には、第3図にも示す
ように、切換バルブ30と、減衰力発生部40と
を有してなる。
切換バルブ30は、前記ボトム部材16によつ
て下方から支持されると共に、前記内筒13の下
端内部に嵌装されるように配設されたバルブハウ
ジング32内に収装されるようにポペツト弁形式
に形成されているもので、ポペツト30aを有し
てなる。そして、当該ポペツト30aは、上方か
らスプリング30bで下方に向けて附勢されると
共に、下方からは、当該ポペツト30a下端にフ
リーピストン30cが当接されている。
上記フリーピストン30cは、前記ボトム部材
16に形成されている外部供給圧Pの供給路31
に連通する背圧室30d内に摺動自在に収装され
ているもので、上記外部供給圧Pの供給がある
と、上記スプリング30bの反発力に抗してポペ
ツト30aを上記バルブハウジング32内で上昇
させるように形成されている。なお、ポペツト3
0aは、バルブハウジング32内に配設されたブ
ツシユ30e内に摺接保持されているものであ
る。
又、ポペツト30aはその軸中心部にオリフイ
ス30f、通路30gが形成され、通路gはブツ
シユ30eとボトム部材16の間隙をを介して、
通路32bに連通している。
上記ポペツト弁からなる切換バルブ30を収装
するバルブハウジング32には、前記シリンダ1
0と内筒13との間に形成される通路aと上記切
換バルブ30との間を連通する油路32aと、前
記外筒12と内筒13との間に形成されるリザー
バ室Cと当該バルブハウジング32上端側、すな
わち、下方室B側とを連通する油路32bおよび
切り欠き32cとが形成されている。そして、前
記ポペツト30aが上昇して上記油路32aの開
口を閉塞するようにするとき、前記通路aからの
油の流出が阻止されるように形成されている。
減衰力発生部40は、それぞれ独立に形成され
たバルブ41と、圧側バルブ42とを有してな
る。
すなわち、前記バルブハウジング32の中央に
は、下方油室B内に向けて突設されたロツド部3
2dを有しており、当該ロツド部32d内に上記
伸側バルブ41を配設すると共に、上記ロツド部
32dの外周に上記圧側バルブ42を配設してい
る。
そして、伸側バルブ41は、前記切換バルブ3
0のポペツト30a前側と下方油室B側との連通
を可とするように、上記ロツド部32d内に穿設
された油路32′d内に形成されているもので、
上記油路32′dを横切るように配設されたバル
ブシート41aと、当該バルブシート41aに当
接されるリーフバルブ41bと、当該リーフバル
ブ41bの背面に当接される板弁41cと、当該
板弁41cを背後から附勢するスプリング41d
と、当該スプリング41dの後端を係止するよう
に、上記油路32′d上端開口部に螺装されたス
トツパ41eとを有してなる。なお、上記ストツ
パ41eには切り欠き41′eが形成されていて、
油路32′d内、すなわち、前記ポペツト30a
の前側と下方油室B側との伸側バルブ41作動時
の連通を可としている。
一方、圧側バルブ42は、前記リザーバ室Cと
連通するように前記バルブハウジング32に穿設
された油路32bの上端開口を閉塞するように配
設された環状リーフバルブ42aと、当該環状リ
ーフバルブ42aの上面に当接されて上下方向に
摺動自在なように配設されたデイスク42bと、
当該デイスク42bを下方に向けて附勢するスプ
リング42cと、当該スプリング42cの後端を
係止すると共に、上記環状リーフバルブ42aお
よび上記デイスク42bを内装するように上記バ
ルブハウジング32の外周側上端に配設されたス
トツパ42dとを有してなる。なお、上記デイス
ク42bおよびストツパ42dにはそれぞれ油路
42′b,42′dが形成されていて、前記油路3
2b内を流通する油の圧側バルブ42作動時の下
方油室B側への通過を可としている。またなお、
上記デイスク42bは、上下動自在なように配設
されていることによつて、当該圧側バルブ42が
チエツク弁43(第1図参照)として機能するも
のである。
以上のように形成された第2図に示す実施例に
おける油圧緩衝装置の作動は、前記した第1図に
示すところにおける作動と原理的には異なるもの
ではない。
すなわち、外部供給圧Pの供給がなく、切換バ
ルブ30が開放状態下にある伸側行程時には、シ
リンダ内上方室A内の油が通路a、バルブハウジ
ング32の油路32a、切換バルブ30のポペツ
ト30a前側、ロツド部32dの油路32′dお
よび伸側バルブ41を介してシリンダ内下方室B
内に流入するとともに、切換バルブ30のポペツ
ト30a前側、オリフイス30f、通路30gを
介して、通路32bの下部に流入し、ピストンロ
ツド21の退出分に相当する不足分の油がリザー
バ室C内から、バルブハウジング32の切り欠き
32c、油路32bおよびチエツク弁43(第1
図参照)として機能する圧側バルブ42を介し
て、シリンダ内下方室B内に補充されることとな
る。そしてこのとき、上記伸側バルブ41とオリ
フイス30fを油が通過することによつて、所定
の伸側減衰力が発生されることとなる。
また、圧側行程時には、シリンダ内下方室B内
の油はピストン部20のチエツク弁23を介して
シリンダ内上方室A内に流入すると共に、ピスト
ンロツド21の侵入体積分に相当する油が、シリ
ンダ内上方室A、通路14a,a,32a、切換
バルブ30のポペツト30a前側、オリフイス3
0f、通路30g、通路32cを介して、リザー
バ室cに流入するとともに、ベースバルブ部に1
1における圧側バルブ42を介してバルブハウジ
ング32内の油路32b内に流入し、かつ、切り
欠き32cを通過してリザーバ室C内に流入する
こととなる。そしてこのとき、上記圧側バルブ4
2とオリフイス30fを油が通路することによつ
て、所定の圧側減衰力が発生する。
なお、上記切換バルブ30が連通状態にあると
き、シリンダ内上方室A内の油は、ピストンロツ
ド21内の通路bを介してアクチユエータQ内に
流入することはなく、前記した伸側および圧側の
各行程時における減衰力は所望の通り発生される
こととなる。
次に、走行中の車輌のロール現象に起因されて
外部供給圧Pの供給があつて、図示するように、
ポペツト30aが上昇し、切換バルブ30が閉鎖
状態にあるときは、シリンダ10内をピストン部
20が上昇するようになつても、上方室A内の油
は、ベアリング部材14の切欠部14a、通路
a、バルブハウジング32の油路32aを介して
外部側、すなわち、シリンダ内下方室B側へ流出
されることがなくなり、専ら、ピストンロツド2
1内の側路bを介して外部のアキユムレータQ内
の油室Q3内に流入することとなる。そして、上
記アキユムレータQ内においては、上記油室Q3
内に油が流入するに伴いガス室Q2内におけるエ
ア圧が上昇し、これによつて、油室Q3内への油
の流入が妨げられ、従つて、シリンダ内上方室A
内においてオイルロツク状態が招来され、所謂伸
側オイルロツク状態が発揮されることとなる。
そしてまた、上記伸側オイルロツク状態にある
ときに、上記シリンダ内上方室A内の油圧が過大
となると、上記ピストン部20におけるリリーフ
弁24が開放されて上方室A内の油が下方室B内
に流入することとなり、上記過大負荷が解消され
ることとなる。
なお、上記伸側オイルロツク状態において、す
なわち、切換バルブ30閉鎖状態においても、シ
リンダ10内をピストン部20が下降する圧側行
程時には、下方室B内の油は、所定量だけ上方室
A内に流入すると共に、ベースバルブ部11にお
ける圧側バルブ42を介してバルブハウジング3
2内の油路32bに流入し、かつ、切り欠き32
cを介してリザーバ室C内に流入することも可能
である。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、車輌の通常走
行時には所定の減衰力を発生してシヨツクアブソ
ーバとして機能するだけでなく、車輌のロール時
にはアンチロール機能を発揮して車輌の姿勢制御
としても機能するので、油圧緩衝器と姿勢制御機
器を別々に設ける必要がなく、車輌への装備に際
して、コスト低減が可能になると共に、取付作業
が簡素化されることが可能となる利点がある。
また、各油圧緩衝装置を四輪の各部に独立して
配設することができるので、車輌の装備にあつ
て、スペース上の制約を受ける危惧がなくなる利
点がある。
そして、ピストン部等におけるオイルリークに
よつて、油量変化が生じても、アキユムレータの
ガス室は確保され反発力特性変化が招来されるこ
ともなく、車輌の乗心地を悪化させたり、車輌の
走行安定性が阻害されることとなる危惧もない利
点がある。
そしてまた、アンチロール機能を発揮させると
きのオイルロツク状態は、伸側のオイルロツクと
されるので、二階建てバスのように重心が高い車
輌のロール防止の上に、極めて効果的であると共
に、車輌の停車時における積荷の変化によつて車
輌が片側にのみ傾斜してしまうような事態をも予
め防止することもできる利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るところを原理的に示す一
実施例の縦断正面図、第2図は第1図に係るとこ
ろを具体的に示す実施例を部分的に破断して示す
縦断正面図、第3図は第2図におけるベースバル
ブ部を拡大して示す縦断正面図、第4図は従来の
油圧緩衝装置を原理的に示す図である。 10……シリンダ、11……ベースバルブ部、
20……ピストン部、30……切換バルブ、40
……減衰力発生部、A……上方室、B……下方
室、Q……アキユムレータ、a,a′……通路、b
……側路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シリンダ内ピストン部によつて区画形成され
    た上方室と下方室との連通を可とする通路をシリ
    ンダ外部に有すると共に、上記通路が延設された
    上記シリンダ下方部のベースバルブ部には減衰力
    発生部を有してなる油圧緩衝装置において、上記
    ベースバルブ部における通路中には外部からの供
    給圧によつて当該通路の開閉を可とする切換バル
    ブが配設されてなると共に、上記減衰力発生部は
    伸側減衰力の発生を可とする伸側バルブと圧側減
    衰力の発生を可とする圧側バルブとを独立に有す
    るように形成されてなり、かつ、上記切換バルブ
    の閉鎖時にはシリンダ内上方室が外部のアキユム
    レータと連通されると共に、上記シリンダ内上方
    室の油がシリンダ内下方室へリリーフし得るよう
    に形成されてなることを特徴とする油圧緩衝装
    置。 2 切換バルブがポペツト弁からなる特許請求の
    範囲第1項記載の油圧緩衝装置。 3 外部からの供給圧が油圧又は空圧からなる特
    許請求の範囲第1項記載の油圧緩衝装置。 4 外部のアキユムレータとシリンダ内上方室と
    がピストンロツドに穿設された通路を介して連通
    されると共に、上記通路中には絞りが配設されて
    なる特許請求の範囲第1項記載の油圧緩衝装置。
JP16777685A 1985-07-31 1985-07-31 油圧緩衝装置 Granted JPS6228539A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16777685A JPS6228539A (ja) 1985-07-31 1985-07-31 油圧緩衝装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16777685A JPS6228539A (ja) 1985-07-31 1985-07-31 油圧緩衝装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6228539A JPS6228539A (ja) 1987-02-06
JPH0553972B2 true JPH0553972B2 (ja) 1993-08-11

Family

ID=15855894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16777685A Granted JPS6228539A (ja) 1985-07-31 1985-07-31 油圧緩衝装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6228539A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9546707B2 (en) 2012-12-03 2017-01-17 Beijingwest Industries Co., Ltd. Hydraulic suspension damper with a position dependent damping assembly
WO2019230550A1 (ja) * 2018-05-29 2019-12-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 サスペンション装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6228539A (ja) 1987-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5404973A (en) Damping force control type hydraulic shock absorber
US4534580A (en) Suspension system for vehicles
JPH0379830A (ja) 車両用油圧緩衝器のセルフポンプ式車高調整装置
US5226512A (en) Variable damping force shock absorber with variable orifice for adjusting damping characteristics
US5342080A (en) Vehicle height control system
US6253889B1 (en) Acceleration sensitive shock absorber
JP2000186736A (ja) エアサスペンション装置
JPH0553972B2 (ja)
JPH0238806Y2 (ja)
JPH0610492B2 (ja) 油圧緩衝装置
JPS63152740A (ja) 油圧緩衝器
JPH0625571B2 (ja) 油圧緩衝装置
JPH0623586B2 (ja) 油圧緩衝器
JPS62177331A (ja) 油圧緩衝装置
JPH0440572B2 (ja)
JPH0244115Y2 (ja)
JP2905530B2 (ja) 減衰力調整機構
JP2004100962A (ja) 油圧緩衝器
JP3664184B2 (ja) 位置依存油圧緩衝装置
JP2000120756A (ja) 油圧緩衝器
JPH0669780B2 (ja) 姿勢制御装置
JPS63163046A (ja) 油圧緩衝器
JPS598031Y2 (ja) シヨツクアブソ−バ
JPS63163047A (ja) 油圧緩衡器
JPH10259843A (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees