JPH06104902B2 - 無電解銅ニッケル合金めっき方法 - Google Patents

無電解銅ニッケル合金めっき方法

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JPH06104902B2
JPH06104902B2 JP25436691A JP25436691A JPH06104902B2 JP H06104902 B2 JPH06104902 B2 JP H06104902B2 JP 25436691 A JP25436691 A JP 25436691A JP 25436691 A JP25436691 A JP 25436691A JP H06104902 B2 JPH06104902 B2 JP H06104902B2
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nickel alloy
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修一 小笠原
悦子 星野
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な無電解銅ニッケル
合金めっき方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無電解めっき法は、金属等の導電物、樹
脂セラミック等の絶縁物表面上に金属被膜を形成する方
法として広く普及している。無電解めっき法によって析
出可能な金属としては、銅、ニッケル、コバルト、錫、
金、パラジウム等が挙げられるる、最近では上記金属の
合金をめっきすることも検討されるようになった。例え
ば、「金属表面技術」Vol.38 p.424 Se
p.(1987)の岡村らによる「耐熱性無電解Ni−
Cu−P合金めっき」に関する報告では、磁気ディスク
用の下地めっき層として耐熱性に優れた無電解銅ニッケ
ル合金めっき被膜の検討を行なっている。銅ニッケル合
金は、銅の優れた電気伝導性および熱伝導性とニッケル
の優れた耐食性、硬度および磁気特性等との組合わせ特
性を各々の組成比を適宜選択することによって任意に引
き出すことが可能である。
【0003】ところで、無電解銅ニッケル合金めっきに
用いられる無電解めっき液は一般に還元析出型であり、
各金属源、錯化剤および還元剤で構成されている。上記
報告の無電解銅ニッケル合金めっき液も例外ではなく同
様の構成となっている。また上記報告では金属源とし
て、硫酸銅5水和物と硫酸ニッケル6水和物を用いてお
り、めっき被膜中の銅とニッケルの組成比をめっき液に
添加する金属源の濃度比で調整することが記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記報
告の方法では無電解銅ニッケル合金めっき被膜中の銅と
ニッケルの組成比をある程度変化させることが可能であ
るものの、得られる合金めっき被膜中の銅含有量が最大
で55%に限られるので、厳密には任意に含有量を調節
し得るものとはいえない。そして、この銅55%のもの
を、例えばテープ自動ボンディング(TAB)テープ等
の電子部品の導電層として利用する場合に電気伝導性に
おいて信頼に欠けるという問題があり、したがってこの
方法によって得られた合金めっき層を電子部品における
導電層として用いることは不適当であるといわざるを得
ない。
【0005】本発明の目的は、無電解銅ニッケル合金め
っきを施す際に、該合金被膜中の元素の組成比を銅の含
有量の如何に拘らず任意に変化させることが可能な新規
な無電解銅ニッケル合金めっき方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するための無電解銅ニッケル合金めっき方法につ
いて検討を重ねた結果、めっき条件に特定の変更を加え
ることにより、無電解銅ニッケル合金めっき被膜中の元
素の組成比を任意に変化させることが可能であることを
見出し本発明を完成するに至った。
【0007】即ち上記課題を解決するための本発明は、
銅源、ニッケル源、錯化剤および還元剤を含有するめっ
き液を用いて無電解銅ニッケル合金めっきを施す工程に
おいて、めっき液のpHを調整することによって合金め
っき被膜中の各元素の組成比を任意に変化させることを
特徴とする無電解銅ニッケル合金めっき方法である。
【0008】
【作用】次に本発明の詳細並びにその作用について述べ
る。本発明において、めっき液のpH調節は通常の無電
解めっき液において用いられるアルカリ金属水酸化物水
溶液や鉱酸水溶液等の添加により行なう。めっき液のp
Hと得られる合金めっき被膜の組成との関係は、使用す
るめっき液の組成によって異なるために一義的に特定す
ることはできない。よって、実操業に際して使用するめ
っき液について事前に所望の合金組成が得られるpH値
を確認しておくことが必要である。
【0009】本発明において、めっき液のpH値を変化
させることによって合金めっき被膜中の銅とニッケルの
組成比を変化させることができる理由については明らか
ではない。しかし、めっき液に含まれる錯化剤の種類が
異なると、めっき液のpH値を同じにしても合金めっき
被膜中の銅とニッケルの組成比が変化してしまうことか
ら、めっき液中に含まれる錯化剤とこれによって銅およ
びニッケルが形成する錯イオンの安定性とに何らかの関
係があるものと推定される。
【0010】本発明において、めっき液には従来から無
電解銅ニッケル合金めっき法において一般的に使用され
ているめっき液、つまり銅源、ニッケル源、錯化剤およ
び還元剤の適量づつを混合したものが用いられる。ちな
みに銅源としては、例えば硫酸銅、塩化銅、水酸化銅、
硫化銅等が挙げられ、ニッケル源としては、例えば硫酸
ニッケル、塩化ニッケル等が挙げられ、錯化剤として
は、例えばクエン酸、アラニン、グリシン、リンゴ酸、
コハク酸等が挙げられる。また、還元剤も一般的なもの
でよいが、中性領域で本発明の方法を実施する際には特
にホスフィン酸ナトリウムのようなホスフィン酸塩やジ
メチルアミンボラン等を用いることが好ましい。そし
て、一般にこれらの物質の添加量はその目的に応じて適
宜定められているが、本発明の方法においては、このよ
うにして調製された一般的なめっき液の何れについても
適用が可能である。
【0011】本発明の方法においては無電解銅ニッケル
合金めっき時におけるめっき液の温度は特に限定はない
が、めっき液をある程度加温することにより還元剤の作
用を促進できるという一般的な傾向は本発明の方法の実
施に際してそのまま適用できる。また、本発明における
被めっき物には、通常この種の無電解めっきを実施する
に際して一般的に行なわれる前処理が適用されることは
言うまでもない。
【0012】
【実施例】次に本発明の無電解銅ニッケル合金めっき方
法についての実施例を掲げる。
【0013】ポリイミド樹脂表面に常法による無電解め
っき前処理を施した後、表1に示すめっき液を使用し
て、これを10重量%水酸化ナトリウム水溶液を添加量
を変えて添加してめっき液のpHを5〜10の間で種々
変化させ、表1のめっき条件によって無電解銅ニッケル
合金めっきを行なった。
【0014】
【表1】 (めっき液組成) CuSO・5HO :0.0025モル/l NiSO・6HO :0.1 モル/l クエン酸3ナトリウム2水和物 :0.2 モル/l ホスフィン酸ナトリウム1水和物 :0.3 モル/l (めっき条件) 温 度 :80 ℃ 時 間 :10 分 pH :5〜10の間で変化 得られた銅ニッケル合金めっき被膜の銅、ニッケルおよ
びリンの含有量を化学分析により測定し、これらの元素
の組成比とめっき液のpH値との関係を図1に示した。
図1において縦軸はめっき合金中の各元素の組成比を、
また横軸はめっき液のpH値を表わす。
【0015】図1に示されるように合金めっき被膜中の
各元素の組成比は、めっき液のpH値の変化とともに変
化するので、めっき液のpH値を適宜調整することによ
って所望の組成比の合金めっき被膜を得ることが可能と
なる。また、図1より本発明の方法によるときは銅含有
量が90%を超えるような高い値であっても、ニッケル
との組成比を任意に調整することができるので、例えば
TABテープのように高電気伝導率が要求されるような
電子部品の作成に使用される無電解めっき基板における
めっき被膜として使用することが十分可能であることが
判かる。
【0016】なお、図1より合金めっき被膜中のリンの
含有割合がニッケルの含有割合の増加に伴い、僅かづつ
増加することが示されているが、液組成との定量的な関
係は見出されていない。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように本発明の無電解銅ニッ
ケル合金めっき方法によるときは、合金めっき被膜層中
の銅の含有量如何に拘らず合金めっき元素の組成比を簡
単な方法で任意に変化させることができるので、優れた
電気伝導率と耐食性を兼ね具えた電気導通性めっき層を
有する基板を容易に提供することができるので電子部品
の作成に広く応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無電解銅ニッケル合金めっき方法にお
ける合金めっき被膜中の各元素の組成比とめっき液のp
H値との関係を示す図面である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅源、ニッケル源、錯化剤および還元剤
    を含有するめっき液を用いて無電解銅ニッケル合金めっ
    きを施す工程において、めっき液のpH値を調整するこ
    とによって合金めっき被膜中の各元素の組成比を任意に
    変化させることを特徴とする無電解銅ニッケル合金めっ
    き方法。
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