JPH06104746B2 - スチレン改質ポリオレフィン発泡性樹脂粒子の製造方法 - Google Patents
スチレン改質ポリオレフィン発泡性樹脂粒子の製造方法Info
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- JPH06104746B2 JPH06104746B2 JP63110906A JP11090688A JPH06104746B2 JP H06104746 B2 JPH06104746 B2 JP H06104746B2 JP 63110906 A JP63110906 A JP 63110906A JP 11090688 A JP11090688 A JP 11090688A JP H06104746 B2 JPH06104746 B2 JP H06104746B2
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- expandable resin
- particles
- modified polyolefin
- styrene
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明はスチレン改質ポリオレフィン発泡性樹脂粒子
の製造方法に関する。さらに詳しくは熱可塑性樹脂発泡
体の好適な製造原料である発泡性粒子の製造方法に関す
る。
の製造方法に関する。さらに詳しくは熱可塑性樹脂発泡
体の好適な製造原料である発泡性粒子の製造方法に関す
る。
(ロ)従来の技術 スチレン改質ポリオレフィン発泡性樹脂粒子を製造する
方法の1つして、水性媒体中に分散保持されたポリオレ
フィン樹脂粒子にスチレン系モノマを重合反応させてス
チレン改質ポリオレフィン樹脂粒子(以下ポリマ樹脂粒
子という)を得、この水性媒体中に、該樹脂を溶解しな
いかまたは僅かに膨潤せしめるにすぎないガス状または
液体状の発泡剤を導入して、40〜60℃の比較的低温下に
攪拌・保持することにより、上記発泡剤を含浸させて発
泡性樹脂粒子として得る方法がある(特公昭52-10150号
公報)。
方法の1つして、水性媒体中に分散保持されたポリオレ
フィン樹脂粒子にスチレン系モノマを重合反応させてス
チレン改質ポリオレフィン樹脂粒子(以下ポリマ樹脂粒
子という)を得、この水性媒体中に、該樹脂を溶解しな
いかまたは僅かに膨潤せしめるにすぎないガス状または
液体状の発泡剤を導入して、40〜60℃の比較的低温下に
攪拌・保持することにより、上記発泡剤を含浸させて発
泡性樹脂粒子として得る方法がある(特公昭52-10150号
公報)。
上記発泡性樹脂粒子は、水蒸気等の加熱媒体中で予備発
泡された後、さらに閉鎖しうるが密閉しえない所定の成
型容器内で加熱媒体中で所定の発泡処理に付されて発泡
成形されている。
泡された後、さらに閉鎖しうるが密閉しえない所定の成
型容器内で加熱媒体中で所定の発泡処理に付されて発泡
成形されている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 通常、上記発泡性樹脂粒子は、重合して得られるポリマ
樹脂粒子に直ちに発泡剤含浸が行われることは少なく、
紙袋等に保管しておき、必要時においてこの保管されて
いたポリマ樹脂粒子に上記発泡剤を含浸することにより
製造されることが多い。しかしこのようにして得られた
発泡性樹脂粒子を用いて発泡成形した場合、得られる発
泡成形体が、しばしば発泡粒子間の融着が悪くいわゆる
アワオコシ状のものになるという問題がある。
樹脂粒子に直ちに発泡剤含浸が行われることは少なく、
紙袋等に保管しておき、必要時においてこの保管されて
いたポリマ樹脂粒子に上記発泡剤を含浸することにより
製造されることが多い。しかしこのようにして得られた
発泡性樹脂粒子を用いて発泡成形した場合、得られる発
泡成形体が、しばしば発泡粒子間の融着が悪くいわゆる
アワオコシ状のものになるという問題がある。
一方、一般に予備発泡粒子1mm2当たりの気泡数(以下単
位気泡数という)が多いことに起因して、1)発泡成形
体の外観が悪くなる(熱で収縮する)、2)成形体融着
が悪くなる、3)強度(落球値)が低下する、4)発泡
粒ライフが低下する等の問題が生ずることから、上記問
題も予備発泡粒子の気泡数が関係するものとして考えら
れる。
位気泡数という)が多いことに起因して、1)発泡成形
体の外観が悪くなる(熱で収縮する)、2)成形体融着
が悪くなる、3)強度(落球値)が低下する、4)発泡
粒ライフが低下する等の問題が生ずることから、上記問
題も予備発泡粒子の気泡数が関係するものとして考えら
れる。
この発明の発明者は上記事情に鑑み、ことに原料のポリ
マ樹脂粒子の含水分量が予備発泡粒子の単位気泡数を影
響するのではないかとの観点に基づいて鋭意研究したと
ころ、発泡剤含浸時において、従来よりも高温の含浸条
件下で得られる特定量の水分を含有する発泡性樹脂粒子
を用いて予備発泡することにより、従来に比して単位気
泡数が減少した予備発泡粒子が再現性良く簡単に得られ
る事実、並びに、この予備発泡粒子を用いて発泡成形し
た場合、発泡粒子間の融着が良好でかつ外観が優れた発
泡成形体を信頼性良く得られる事実を見いだし、この発
明を完成させるに至った。
マ樹脂粒子の含水分量が予備発泡粒子の単位気泡数を影
響するのではないかとの観点に基づいて鋭意研究したと
ころ、発泡剤含浸時において、従来よりも高温の含浸条
件下で得られる特定量の水分を含有する発泡性樹脂粒子
を用いて予備発泡することにより、従来に比して単位気
泡数が減少した予備発泡粒子が再現性良く簡単に得られ
る事実、並びに、この予備発泡粒子を用いて発泡成形し
た場合、発泡粒子間の融着が良好でかつ外観が優れた発
泡成形体を信頼性良く得られる事実を見いだし、この発
明を完成させるに至った。
(ニ)課題を解決するための手段 かくしてこの発明によれば、スチレン改質ポリオレフィ
ン樹脂粒子を水性媒体中に分散保持し、これに易揮発性
発泡剤を導入し、かつ、密閉下この媒体を110〜140℃の
高温下に保持することにより、所定量の発泡剤と共に0.
5〜1.5重量%の水が含有された発泡性樹脂粒子を得るこ
とを特徴とするスチレン改質ポリオレフィン発泡性樹脂
粒子の製造方法が提供される。
ン樹脂粒子を水性媒体中に分散保持し、これに易揮発性
発泡剤を導入し、かつ、密閉下この媒体を110〜140℃の
高温下に保持することにより、所定量の発泡剤と共に0.
5〜1.5重量%の水が含有された発泡性樹脂粒子を得るこ
とを特徴とするスチレン改質ポリオレフィン発泡性樹脂
粒子の製造方法が提供される。
この発明の方法は、スチレン改質ポリオレフィン樹脂
(以下ポリマ樹脂粒子という)を、水性媒体中に易揮発
性発泡剤と共に分散保持し、これを密閉下に高温下で上
記発泡剤含浸処理することにより所定量の水分を含浸せ
しめ、この水分量により気泡調整されうる発泡性樹脂粒
子を得ることを特徴とする。
(以下ポリマ樹脂粒子という)を、水性媒体中に易揮発
性発泡剤と共に分散保持し、これを密閉下に高温下で上
記発泡剤含浸処理することにより所定量の水分を含浸せ
しめ、この水分量により気泡調整されうる発泡性樹脂粒
子を得ることを特徴とする。
この発明の方法に用いる上記ポリマ樹脂粒子は、スチレ
ン系モノマを重合させることにより改質されたポリオレ
フィン系樹脂粒子であり、ことにポリオレフィン系樹脂
粒子100重量部が分散保持された水性媒体中に、30〜300
重量部のスチレン系モノマを加えて重合せしめたものが
好ましい。また上記ポリオレフィン系樹脂粒子は、ポリ
エチレンまたは酢酸ビニル含量10%以下のエチレン−ビ
ニルアセテート共重合樹脂粒子を用いることが好まし
い。この発明に用いる上記ポリマ樹脂粒子は、例えば特
公昭52-10150号公報に記載されたと同様の方法により調
製することができる。
ン系モノマを重合させることにより改質されたポリオレ
フィン系樹脂粒子であり、ことにポリオレフィン系樹脂
粒子100重量部が分散保持された水性媒体中に、30〜300
重量部のスチレン系モノマを加えて重合せしめたものが
好ましい。また上記ポリオレフィン系樹脂粒子は、ポリ
エチレンまたは酢酸ビニル含量10%以下のエチレン−ビ
ニルアセテート共重合樹脂粒子を用いることが好まし
い。この発明に用いる上記ポリマ樹脂粒子は、例えば特
公昭52-10150号公報に記載されたと同様の方法により調
製することができる。
この発明の方法に用いる易揮発性発泡剤は、通常当該分
野で公知のガス状、液体状のいずれのものも用いること
ができるが、プロパン、ブタン、ペンタン、トリクロロ
モノフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、モノ
クロロジフルオロメタンが好ましいものとして挙げら
れ、これらから選択された1種またはそれ以上を用いる
ことができる。また上記発泡剤の添加量としては、前記
ポリマ樹脂粒子100重量部に対して6〜15重量部の割合
で用いられることが好ましい。
野で公知のガス状、液体状のいずれのものも用いること
ができるが、プロパン、ブタン、ペンタン、トリクロロ
モノフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、モノ
クロロジフルオロメタンが好ましいものとして挙げら
れ、これらから選択された1種またはそれ以上を用いる
ことができる。また上記発泡剤の添加量としては、前記
ポリマ樹脂粒子100重量部に対して6〜15重量部の割合
で用いられることが好ましい。
この発明において、上記発泡剤の前記ポリマ樹脂粒子へ
の含浸は、水性媒体中で該ポリマ樹脂粒子を発泡剤と共
に、110〜140℃の高温かつ加圧下で充分分散保持するこ
とにより行われる。またこの発明において上記条件下で
の分散保持により、0.5〜1.5重量%の水を含有する(以
下内部水分率という)発泡性樹脂粒子が得られることと
なる。なお、上記条件下で分散保持する時間は内部水分
率が上記所定の範囲に達成されうる時間に調節され、例
えば3〜6時間等が適している。所定量の発泡剤が含浸
されかつ上記内部水分率を有する発泡性樹脂粒子は、そ
れを予備発泡させた際、その予備発泡粒子における1mm2
気泡数(以下単位気泡数という)が、例えばJIS K 6402
に準じた方法により測定すると、5〜50個/mm2に調整さ
れたものを得ることができる。上記分散保持において、
上記温度が110℃より低い場合は上記内部水分率が下限
以下になりその結果単位気泡数が多く(例えば100個以
上)なって最終発泡成形体における発泡粒子間の融着が
低下し、かつ強度が低下して品質が低下する。また140
℃よりも高い場合上記内部水分率が上限以上となって単
位気泡数が極端に少なく(例えば2個以下)なり、この
予備発泡粒子を発泡成形に付して得られる最終発泡成形
体の表面が凹凸になって外観が悪く、かつ強度も低下す
る。
の含浸は、水性媒体中で該ポリマ樹脂粒子を発泡剤と共
に、110〜140℃の高温かつ加圧下で充分分散保持するこ
とにより行われる。またこの発明において上記条件下で
の分散保持により、0.5〜1.5重量%の水を含有する(以
下内部水分率という)発泡性樹脂粒子が得られることと
なる。なお、上記条件下で分散保持する時間は内部水分
率が上記所定の範囲に達成されうる時間に調節され、例
えば3〜6時間等が適している。所定量の発泡剤が含浸
されかつ上記内部水分率を有する発泡性樹脂粒子は、そ
れを予備発泡させた際、その予備発泡粒子における1mm2
気泡数(以下単位気泡数という)が、例えばJIS K 6402
に準じた方法により測定すると、5〜50個/mm2に調整さ
れたものを得ることができる。上記分散保持において、
上記温度が110℃より低い場合は上記内部水分率が下限
以下になりその結果単位気泡数が多く(例えば100個以
上)なって最終発泡成形体における発泡粒子間の融着が
低下し、かつ強度が低下して品質が低下する。また140
℃よりも高い場合上記内部水分率が上限以上となって単
位気泡数が極端に少なく(例えば2個以下)なり、この
予備発泡粒子を発泡成形に付して得られる最終発泡成形
体の表面が凹凸になって外観が悪く、かつ強度も低下す
る。
なお、この発明の方法において、タルク、クレー等の通
常の気泡調整剤を、この発明の効果を阻害しない範囲で
併用することができ、例えば前記ポリマ樹脂粒子に対し
て0.01〜1.0重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%が挙げ
られる。
常の気泡調整剤を、この発明の効果を阻害しない範囲で
併用することができ、例えば前記ポリマ樹脂粒子に対し
て0.01〜1.0重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%が挙げ
られる。
(ホ)作用 この発明によれば、スチレン改質ポリオレフィン樹脂粒
子が易揮発性発泡剤と共に分散保持された水性媒体を、
110〜140℃の高温かつ加圧下に保持することにより、上
記発泡剤の所定量と共に0.5〜1.5重量%の水が含有され
た発泡性樹脂粒子が得られることとなる。
子が易揮発性発泡剤と共に分散保持された水性媒体を、
110〜140℃の高温かつ加圧下に保持することにより、上
記発泡剤の所定量と共に0.5〜1.5重量%の水が含有され
た発泡性樹脂粒子が得られることとなる。
以下実施例によりこの発明を詳細に説明するが、これに
よりこの発明は限定されるものではない。
よりこの発明は限定されるものではない。
(ヘ)実施例 実施例1 内容積5.6のオートクレーブに純粋2および懸濁剤
としてピロリン酸マグネシウム9g、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ソーダ0.4gを加えて水性媒質とし、次にこれに
ポリエチレン樹脂粒子(商品名エバテートD1042,住友化
学社製)760gを懸濁せしめ、攪拌速度を300rpm.に合わ
せた。別に架橋剤としてジクミルパーオキサイド5gと重
合用触媒としてベンゾイルパーオサイド6gおよびt-ブチ
ルパーベンゾエート0.2gとを1240gのスチレン単量体に
溶解させて単量体溶液とし、該溶液を前記水性媒質中に
徐々に滴下してポリエチレン樹脂粒子に吸収させながら
85℃の温度に4時間維持して重合を行い、その後140℃
の温度に昇温して4時間攪拌した後、冷却してスチレン
改質ポリエチレン樹脂粒子(以下ポリマ樹脂粒子)を取
り出し、懸濁剤を洗浄した。
としてピロリン酸マグネシウム9g、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ソーダ0.4gを加えて水性媒質とし、次にこれに
ポリエチレン樹脂粒子(商品名エバテートD1042,住友化
学社製)760gを懸濁せしめ、攪拌速度を300rpm.に合わ
せた。別に架橋剤としてジクミルパーオキサイド5gと重
合用触媒としてベンゾイルパーオサイド6gおよびt-ブチ
ルパーベンゾエート0.2gとを1240gのスチレン単量体に
溶解させて単量体溶液とし、該溶液を前記水性媒質中に
徐々に滴下してポリエチレン樹脂粒子に吸収させながら
85℃の温度に4時間維持して重合を行い、その後140℃
の温度に昇温して4時間攪拌した後、冷却してスチレン
改質ポリエチレン樹脂粒子(以下ポリマ樹脂粒子)を取
り出し、懸濁剤を洗浄した。
(a)次いで上記得られたポリマ樹脂粒子を紙袋に入れ
開放状態で1カ月後このポリマ樹脂粒子の内部水分率
(カールフィッシャ法による測定)を調べた結果、0.05
%であった。
開放状態で1カ月後このポリマ樹脂粒子の内部水分率
(カールフィッシャ法による測定)を調べた結果、0.05
%であった。
(b)次いで上記ポリマ樹脂粒子1000gおよび純粋3500
g、懸濁剤、トルエン20gを加圧容器に入れ、攪拌しなが
ら常温で100gのブタン(n-ブタン70%,イソブタン30
%)圧入後、110℃の温度で4時間攪拌した後徐々に冷
却して得られた発泡性樹脂粒子を取り出し、懸濁剤を洗
浄した。この発泡性樹脂粒子の内部水分率(同上)は0.
45%、ガス圧入量(ポリマ樹脂粒子への含浸ガス量をい
う。以下同様)は7.5%であった(いずれも重量%)。
この発泡性樹脂粒子を水蒸気で予備発泡させて得られた
予備発泡粒子の気泡数をJIS K 6402に準じて測定する
と、1mm2当たり10〜30個の気泡数を有するのものであっ
た。この予備発泡粒子を400×300×100(mm)の大きさ
の成型機内に入れ、0.7kg/cm2の圧力の水蒸気を注入
し、1分間加熱した後10分間冷却して取り出した。得ら
れた発泡成形体は外観、融着共に優れたものであった。
g、懸濁剤、トルエン20gを加圧容器に入れ、攪拌しなが
ら常温で100gのブタン(n-ブタン70%,イソブタン30
%)圧入後、110℃の温度で4時間攪拌した後徐々に冷
却して得られた発泡性樹脂粒子を取り出し、懸濁剤を洗
浄した。この発泡性樹脂粒子の内部水分率(同上)は0.
45%、ガス圧入量(ポリマ樹脂粒子への含浸ガス量をい
う。以下同様)は7.5%であった(いずれも重量%)。
この発泡性樹脂粒子を水蒸気で予備発泡させて得られた
予備発泡粒子の気泡数をJIS K 6402に準じて測定する
と、1mm2当たり10〜30個の気泡数を有するのものであっ
た。この予備発泡粒子を400×300×100(mm)の大きさ
の成型機内に入れ、0.7kg/cm2の圧力の水蒸気を注入
し、1分間加熱した後10分間冷却して取り出した。得ら
れた発泡成形体は外観、融着共に優れたものであった。
実施例2 ブタン圧入後130℃の温度にする以外は上記実施例1の
(b)と同一の条件で処理し、内部水分率(同上)1.0
%、ガス圧入量8%の発泡性樹脂粒子を得た。この発泡
性樹脂粒子を用いて上記と同様に予備発泡させたとこ
ろ、1mm2当たり5〜20個の気泡数を有する予備発泡粒子
が得られた。この発泡粒子を上記と同様に発泡成形に付
したところ、得られた発泡成形体は外観、融着共に優れ
たものであった。
(b)と同一の条件で処理し、内部水分率(同上)1.0
%、ガス圧入量8%の発泡性樹脂粒子を得た。この発泡
性樹脂粒子を用いて上記と同様に予備発泡させたとこ
ろ、1mm2当たり5〜20個の気泡数を有する予備発泡粒子
が得られた。この発泡粒子を上記と同様に発泡成形に付
したところ、得られた発泡成形体は外観、融着共に優れ
たものであった。
実施例3 ブタン圧入量150g以外は実施例1の(b)と同一の条件
で処理し、内部水分率(同上)0.6%、ガス圧入量9%
の発泡性樹脂粒子を得た。この発泡性樹脂粒子を用いて
上記と同様に予備発泡させたところ、1mm2当たり7〜25
個の気泡数を有する予備発泡粒子が得られた。この発泡
粒子をさらに上記と同様に発泡成形に付したところ、得
られた発泡成形体は外観、融着共に優れたものであっ
た。
で処理し、内部水分率(同上)0.6%、ガス圧入量9%
の発泡性樹脂粒子を得た。この発泡性樹脂粒子を用いて
上記と同様に予備発泡させたところ、1mm2当たり7〜25
個の気泡数を有する予備発泡粒子が得られた。この発泡
粒子をさらに上記と同様に発泡成形に付したところ、得
られた発泡成形体は外観、融着共に優れたものであっ
た。
比較例1 実施例1の(a)のポリマ樹脂粒子を用い、ブタン圧入
後70℃の温度にする以外は(b)と同一の条件で処理し
たところ、内部水分率(同上)0.15%、ガス圧入量7%
の発泡性樹脂粒子が得られた。この発泡性樹脂粒子を用
いて得られた予備発泡粒子の気泡数は1mm2当たり100〜3
00個の気泡数を有するものであった。さらにこの予備発
泡粒子を用いて得られた発泡成形体は、二次発泡力が少
なくかつ融着の悪いアワオコシ状のものしか得られなか
った。また発泡成形体内部から水が漏れてくる不良な状
態であった。
後70℃の温度にする以外は(b)と同一の条件で処理し
たところ、内部水分率(同上)0.15%、ガス圧入量7%
の発泡性樹脂粒子が得られた。この発泡性樹脂粒子を用
いて得られた予備発泡粒子の気泡数は1mm2当たり100〜3
00個の気泡数を有するものであった。さらにこの予備発
泡粒子を用いて得られた発泡成形体は、二次発泡力が少
なくかつ融着の悪いアワオコシ状のものしか得られなか
った。また発泡成形体内部から水が漏れてくる不良な状
態であった。
比較例2 実施例1の(a)のポリマ樹脂粒子を用い、ブタン圧入
後150℃の温度にする以外は(b)と同一の条件で処理
したところ、内部水分率(同上)1.5%、ガス圧入量8.5
%の発泡性樹脂粒子が得られた。この発泡性樹脂粒子を
用いて得られた予備発泡粒子は1mm2当たり2個以下の気
泡数を有するものであった。さらにこの予備発泡粒子を
用いて得られた発泡成形体は、表面の凹凸が大でしかも
強度の低いものであった。
後150℃の温度にする以外は(b)と同一の条件で処理
したところ、内部水分率(同上)1.5%、ガス圧入量8.5
%の発泡性樹脂粒子が得られた。この発泡性樹脂粒子を
用いて得られた予備発泡粒子は1mm2当たり2個以下の気
泡数を有するものであった。さらにこの予備発泡粒子を
用いて得られた発泡成形体は、表面の凹凸が大でしかも
強度の低いものであった。
(ト)発明の効果 この発明によれば、所定量の水分が所定量の易揮発性発
泡剤と共に含浸されることにより、予備発泡で生ずる気
泡数が再現性良好に調節されたスチレン改質ポリオレフ
ィン発泡性樹脂粒子を得ることができる。この発明の方
法により得られた発泡性樹脂粒子を用いて発泡成形した
場合、外観が良く、発泡粒の融着が良好で、かつ強度の
高い発泡成形体を再現性良く得ることができる。
泡剤と共に含浸されることにより、予備発泡で生ずる気
泡数が再現性良好に調節されたスチレン改質ポリオレフ
ィン発泡性樹脂粒子を得ることができる。この発明の方
法により得られた発泡性樹脂粒子を用いて発泡成形した
場合、外観が良く、発泡粒の融着が良好で、かつ強度の
高い発泡成形体を再現性良く得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】スチレン改質ポリオレフィン樹脂粒子を水
性媒体中に分散保持し、これに易揮発性発泡剤を導入
し、かつ、密閉下で媒体を110〜140℃の高温下に保持
し、冷却して、所定量の発泡剤と共に0.5〜1.5重量%の
水が含有された発泡性樹脂粒子を単離することを特徴と
するスチレン改質ポリオレフィン発泡性樹脂粒子の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63110906A JPH06104746B2 (ja) | 1988-05-06 | 1988-05-06 | スチレン改質ポリオレフィン発泡性樹脂粒子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63110906A JPH06104746B2 (ja) | 1988-05-06 | 1988-05-06 | スチレン改質ポリオレフィン発泡性樹脂粒子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01279935A JPH01279935A (ja) | 1989-11-10 |
JPH06104746B2 true JPH06104746B2 (ja) | 1994-12-21 |
Family
ID=14547658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63110906A Expired - Fee Related JPH06104746B2 (ja) | 1988-05-06 | 1988-05-06 | スチレン改質ポリオレフィン発泡性樹脂粒子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06104746B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102341445A (zh) * | 2009-03-03 | 2012-02-01 | 积水化成品工业株式会社 | 用于长期保存的发泡性复合树脂颗粒、由其形成的预发泡颗粒和发泡模制品 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5216843B2 (ja) * | 2010-12-22 | 2013-06-19 | 積水化成品工業株式会社 | 長期保存用発泡性複合樹脂粒子、その予備発泡粒子及び発泡成形体 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6259642A (ja) * | 1985-09-09 | 1987-03-16 | Japan Styrene Paper Co Ltd | 改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子及びその製造方法 |
JPH06104748B2 (ja) * | 1986-02-18 | 1994-12-21 | 日本スチレンペーパー株式会社 | 不飽和ポリエステル樹脂複合成形体用芯材 |
JPS62290735A (ja) * | 1986-06-11 | 1987-12-17 | Japan Styrene Paper Co Ltd | 不飽和ポリエステル樹脂成形用芯材 |
-
1988
- 1988-05-06 JP JP63110906A patent/JPH06104746B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102341445A (zh) * | 2009-03-03 | 2012-02-01 | 积水化成品工业株式会社 | 用于长期保存的发泡性复合树脂颗粒、由其形成的预发泡颗粒和发泡模制品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01279935A (ja) | 1989-11-10 |
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