JPH06104362B2 - シリアルプリンタ用のドットプリンタヘッド - Google Patents

シリアルプリンタ用のドットプリンタヘッド

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JPH06104362B2
JPH06104362B2 JP63280958A JP28095888A JPH06104362B2 JP H06104362 B2 JPH06104362 B2 JP H06104362B2 JP 63280958 A JP63280958 A JP 63280958A JP 28095888 A JP28095888 A JP 28095888A JP H06104362 B2 JPH06104362 B2 JP H06104362B2
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JP
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yoke
armature
core
needle
printing
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邦昭 落合
正志 下里
隆 乗越
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東京電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、コアに装着された電磁コイルの励磁作用によ
り印字素子を動作させ、この印字素子の先端に設けたニ
ードルや突起等のドツト印字部をプラテンに衝突させる
シリアルプリンタ用のドツトプリンタヘツドに関する。
従来の技術 従来、特開昭51−148511号公報及び特開昭60−968号公
報に記載されているように、電磁コイルが装着された複
数のコアを平行な二列の直線上で互いに対向させて配列
し、電磁コイルの励磁作用により印字素子としての板ば
ねを駆動し、板ばねの先端の突起をインクリボンを介し
てプラテン上の用紙に衝突させるようにしたドツトプリ
ンタヘツドがある。
また、特開昭55−27265号公報に記載されているよう
に、電磁コイルが装着された複数のコアを二列に分けて
千鳥状に配列し、電磁コイルの励磁作用により板ばねを
駆動し、これらの板ばねに設けた印字針をインクリボン
を介してプラテン上の用紙に衝突させるようにしたドツ
トプリンタヘツドがある。
さらに、特開昭60−139460号公報に記載されているよう
に、電磁コイルが装着された複数のコアを二列に分けて
千鳥状に配設し、電磁コイルの励磁作用により駆動され
る複数の板ばねの先端に固定した印字ピンのみを一列に
配列したものがある。
さらに、他の従来例を第14図に従来例を示す。一面開口
のカツプ状のケース100に基板101と絶縁板102とヨーク1
03とが収納され、このヨーク103に環状に配列された複
数のコア104には電磁コイル105が巻回されている。ま
た、ケース100の内側にはエポキシ樹脂106が充填されて
いる。ケース100に結合されたハウジング107には、前記
コア104に対向する印字素子としての複数のアーマチユ
ア108を起伏自在に保持するアーマチユアガイド109と、
それぞれのアーマチユア108に固定されたドツト印字部
である複数のニードル110を整列させて摺動自在に保持
するニードルガイド111と、アーマチユア108を前記ヨー
ク103に形成した支点部112に押圧するスプリング113
と、アーマチユア108の先端をヨーク103側に付勢するス
プリング114とが取付けられている。また、前記ケース1
00の中心にはアーマチユア108の復帰位置を定めるスト
ツパ115が取付けられている。
したがつて、電磁コイル105の励磁作用によりアーマチ
ユア108はその後端がコア104に吸引されるため支点部11
2を中心に回動し、リボンを介してニードル110をプラテ
ン上の用紙に衝突させ、これにより、印字がなされる。
発明が解決しようとする課題 特開昭51−148511号公報、特開昭60−968号公報、特開
昭55−27265号公報に記載された発明は、コア及び板ば
ねが二列に配列されているが、これらのコアと板ばねと
は互いに反対側の列の配列領域に干渉せずに自己列の配
列領域内で配列されているため、二列に分けたコアの配
列間隔に余裕を見込むとドツトプリンタヘツド全体の構
造が大型化してしまう。全体の大きさを小さくするため
に二列に分けたコアの配列間隔を狭めると板ばねの長さ
が短くなる。これにより、必要な印字ストロークを得る
ためには板ばねの起伏角度を大きくする必要があり、こ
れに伴いコアと板ばねとのギヤツプが大きくなり、板ば
ねの動作が遅くなり、板ばねの疲労も大きくなる。
また、特開昭60−139460号公報に記載された発明はコア
及び板ばねが二列に分けて千鳥状に配列されているが、
印字ピンの基部がドツトプリンタヘツドの中心線上で一
列に配列されて板ばねに支持されているため、板ばねの
長さを長くするには限度があり、上述した欠点を解消す
ることはできない。
さらに、第14図に示したドツトプリンタヘツドは、アー
マチユア108の中心部が支点部112に支えられているため
アーマチユア108の慣性モーメントを小さくすることが
できるが、小型化のため外径を小さくした場合には、コ
ア104とアーマチユア108とが環状に配列されているた
め、アーマチユア108の全長を伸ばすには互いに先端が
干渉するので限度がある。したがつて、アーマチユア10
8の支点部112に接触する部分から先端までの長さを長く
することができない。これにより、必要な印字ストロー
クを得るためにはアーマチユア108の起伏角度を大きく
する必要があり、これに伴いコア104とアーマチユア108
とのギヤツプが大きくなり、アーマチユア108の動作が
遅くなる。さらに、アーマチユア108の起伏角度が大き
いため、ニードル110とニードルガイド111との摩擦を軽
減するにはニードル110の長さを長くして曲げ応力を小
さくしなければならない。
課題を解決するための手段 電磁コイルを巻回したコアを含む複数の磁気回路をヨー
クの同一平面上でそのヨークの中心の両側に二列に分け
て配列し、前記コアの外側に支点を有して前記コアに吸
引される複数の印字素子を起伏自在に設け、前記印字素
子に、互いに前記ヨークの中心を越えて反対側の列に配
列されて隣接する前記印字素子の間に向けて延出すると
ともに先端が前記ヨークの中心の両側に二列に分けて千
鳥状に配列された延出部を形成し、プラテンに対向する
複数のドツト印字部の基部をそれぞれ前記延出部の先端
に固定した。
作用 印字素子の延長部とドツト印字部の基部とをヨークの中
心を越えて反対側に配列されて隣接する印字素子の間に
位置させることができ、これにより、印字素子の長さを
必要最小限の長さに設定しても一方の列に配列されたコ
アと他方の列に配列されたコアとの列間隔を狭めること
ができ、また、コアの列間隔を変えない場合には印字素
子の長さを増すことができ、これにより、印字素子の起
伏角度を小さくしてもドツト印字部のストロークを大き
くすることができ、これに伴い印字素子とコアとのギヤ
ツプを小さくしてコアの吸引作用を促進することがで
き、したがつて、印字の高速化を図ることができ、さら
に、印字素子の起伏角度を小さくし得ることにより、印
字素子やこの印字素子を付勢する部材の疲労を軽減する
とともに、ドツト印字部としてニードルを使用した場合
にニードルの長さを短縮しニードルの耐久性を向上させ
ることができる。
実施例 本発明の第一の実施例を第1図ないし第3図に基づいて
説明する。第1図は縦断側面図で、図中、1は一面開口
のカツプ状の第一のヨークで、この第一のヨーク1の底
部に固定された永久磁石2には、電磁コイル3を保持す
る複数のコア4が第一のヨーク1の中心5の両側に二列
に区分されて千鳥状に配列されて固定されている。前記
第一のヨーク1の開口面に固定された第二のヨーク6に
は、前記コア4に対向する印字素子であるアーマチユア
7の両側に対向する複数の突部8,9が一体的に形成さ
れ、外側に配列された突部9とアーマチユア7とがトー
シヨンバー10により連結されている。しかして、アーマ
チユア7には前記第一のヨーク1の中心5を越えて反対
側の列に配列されて隣接するアーマチユア7の間に向け
て延出する延出部11が形成され、プラテンに対向する複
数のドツト印字部であるニードル12のそれぞれの基部が
第一のヨーク1の中心5の両側に二列に分けて千鳥状に
配列されて前記延出部11にロー付けされている。さら
に、第二のヨーク6の中央部の突出部13には、第一のヨ
ーク1の中心5の両側に二列に分けてニードル12の先端
を千鳥状に配列して摺動自在に保持するニードルガイド
14が固定されている。
第2図は部分的に切欠した平面図で、図中、上部は第二
のヨーク6を除きコア4の配列状態を示す部分、中央部
は第二のヨーク6のニードルガイド14を示す部分、下部
は第二のヨーク6を水平に断面にしてアーマチユア7と
突部8,9との配列状態を示す部分である。
このような構成において、通常、アーマチユア7は、永
久磁石2の磁束によりコア4に吸引され、電磁コイル3
に永久磁石2の磁束を打ち消す電流を通電した時にトー
シヨンバー10の捻りトルクによりコア4から離反してニ
ードル12をプラテンに衝突させる。電磁コイル3への通
電は一瞬であるため、アーマチユア7は永久磁石2の磁
束によりコア4に吸引される。
第3図の左の部分は、ドツトプリンタヘツドの移動方向
(主走査方向)Xにドツトプリンタヘツドをαなる角度
をもつて傾斜させた時のニードル12の先端の配列状態を
拡大して示すもので、各列毎のニードル12のピツチを
A、印字すべきドツトの副走査方向のピツチをBとし、
各ニードル12をD1,D2,D3,D4,D5,D6,D7,D8,D9の記号で区
別すると、ドツトプリンタヘツドを主走査方向Xに移動
させる過程で、主走査方向に最も進出しているニードル
D6を駆動し、D7,D8,D9はD6を駆動した後t2なる時間をお
いて順次駆動し、D1はD6を駆動後t1なる時間をおいて駆
動し、D2,D3,D4,D5はD1を駆動した後、t1なる時間をお
いて順次駆動することにより、第3図の右端に示すよう
に縦一列のドツト列が印字される。
ここで、ヨーク1の幅を従来と同じ大きさとすると、ア
ーマチユア7はヨーク1の中心5を越えて反対側の列に
配列されて隣接するアーマチユア7の間に向けて延出さ
れているため、アーマチユア7の長さを長くすることが
できる。すなわち、トーシヨンバー10からニードル12ま
での距離を長くすることができ、これにより、アーマチ
ユア7の起伏角度及びトーシヨンバー10の捻れ角を小さ
くしてもニードル12のストロークを十分にとることがで
きる。これにより、次のような利点がある。
第一に、ニードル12はその印字動作の範囲中における一
部分では曲げ応力をゼロにすることはできるが、設計
上、他の部分では応力が生じる。ニードルガイド14と直
交する直線に対するニードル12の傾斜角をi、ニードル
12のヤング率をE、断面二次モーメントをI、ニードル
12の全長をl、印字時にニードル12に作用する荷重をW
とすると、 i=Wl2/2EI の式で表される。ニードル12の傾斜角iはトーシヨンバ
ー10の捻れ角により決定されるので、この捻れ角が小さ
い程ニードル12が受ける荷重Wが小さくなり応力も小さ
くなる。したがつて、ニードル12の耐久性を向上させる
ことができる。第二に、ニードル12の応力を従来と同等
にすると、ニードル12の長さを短縮することができ、こ
れにより、ヨーク1の一端からニードルガイド14までの
長さを小さくすることができる。第三に、トーシヨンバ
ー10の捻れ角を小さくすることができることに伴い、ア
ーマチユア7とコア4とのギヤツプを小さくすることが
できる。これにより、コア4の吸引力が同じでもトーシ
ヨンバー10を支点とするアーマチユア7の復帰動作が早
くなり、高速印字を行うことができる。第四に、トーシ
ヨンバー10の捻れ角が小さくなるため、トーシヨンバー
10の捻りトルクを得るためにはトーシヨンバー10の弾性
部の径を大きくする必要があるが、トーシヨンバー10の
捻れ角をθ、トーシヨンバー10の長さをl、トーシヨン
バー10の直径をd、トーシヨンバー10の横弾性係数を
G、トーシヨンバー10の捻りトルクをTとすると、 T=πd4Gθ/32l となり、トーシヨンバー10の長さlを変えなければ外径
dが大きくなる。しかし、トーシヨンバー10の応力をτ
とすると、 τ=16T/πd3 の式で表されるので、トーシヨンバー10の応力τを従来
と同等でよいとすれば、トーシヨンバー10の長さlを短
くすることができ、これにより、アーマチユア7の配列
方向の長さを短縮することができる。
次いで、本発明の第二の実施例を第4図及び第5図に基
づいて説明する。前記実施例と同一部分は同一符号を用
い説明も省略する。第4図は縦断側面図で、ヨーク1の
底部には電磁コイル3が装着された複数のコア15が二個
一組の単位でヨーク1の中心5の両側に分けて千鳥状に
埋設されている。二個一組のコア15の間には永久磁石16
が固定されている。また、二個一組のコア15に対向する
印字素子17はコア15に吸引されるアーマチユア18と板ば
ね19とを固着することにより形成されている。これらの
板ばね19にはヨーク1の中心5を越えて反対側の列に配
列されて隣接する板ばね19の間に向けて延出する延出部
20が形成され、これらの延出部20の先端にはプラテンに
衝突されるドツト印字部であるピン状の突部21が固定的
に設けられている。また、各板ばね19の基部は連結片22
により連結され、これらの連結片22は前記ヨーク1の開
口縁に固定されている。
第5図は部分的に切欠した平面図で、上部は印字素子17
を除いてヨーク1上のコア15の配列状態を示す部分、下
部は印字素子17と突部21との配列状態を示す部分であ
る。
このような構成において、通常、永久磁石16、コア15、
アーマチユア18、板ばね19、ヨーク1により閉磁路が形
成され、アーマチユア18は永久磁石16の磁束によりコア
15に吸引される。そして、電磁コイル3を励磁した時に
永久磁石16の磁束が打ち消され、板ばね19が自らの弾性
によりアーマチユア18とともにコア15から離反し、突部
20がプラテンに衝突する。
本実施例においても、印字素子17の延長部20と突部21と
をヨーク1の中心5を越えて反対側に配列されて隣接す
る印字素子17の間に位置させることができ、これによ
り、印字素子17の長さを必要最小限の長さに設定して
も、ヨーク1の中心5を境として一方の列に配列された
コア15と他方の列に配列されたコア15との列間隔を狭め
ることができ、また、コア15の列間隔を変えない場合に
は印字素子17の長さを増すことができ、これにより、印
字素子17の起伏角度を小さくしても突部21のストローク
を大きくすることができ、これに伴い印字素子17とコア
15とのギヤツプを小さくしてコアの吸引作用を促進する
ことができ、したがつて、印字の高速化を図ることがで
きる。
さらに、本発明の第三の実施例を第6図及び第7図に基
づいて説明する。第6図は縦断側面図で、図中、23は一
面開口のケースで、このケース23の底部に固定されたヨ
ーク24には、このヨーク24の中心5の両側に二列に分け
て電磁コイル3を保持する複数のコア4が千鳥状に配列
されて一体的に形成され、これらのコア4の内側には印
字素子であるアーマチユア25を支える支点部26が形成さ
れ、これらの支点部25の間にはアーマチユア25に当接す
るアーマチユアストツパ27が固定されている。各アーマ
チユア25には、ヨーク23の中心5を越えて反対側に配列
されて隣接するアーマチユア25の間に向けて延出する延
出部28が形成され、これらの延出部28にはニードル12が
ロー付けされている。また、前記ケース23の開口面に取
付けられたカバー29には、ニードル12を摺動自在に保持
するニードルガイド14が固定されているとともに、前記
支点部26の外側で前記アーマチユア25を押圧するバラン
ススプリング30と、支点部26の内側でアーマチユア25を
押圧するバランススプリング31とが保持されている。内
側のバランススプリング31は外側のバランススプリング
30よりも荷重が強く、これにより、通常はアーマチユア
25の後端がコア4から離反されている。また、カバー29
にはアーマチユア25に貫通された柱状部32が一体的に形
成されている。そして、ニードル12は先端及び後端がヨ
ーク24の中心5の両側で千鳥状に配列されている。
第7図は部分的に切欠した平面図で、その上部はカバー
29を切欠してヨーク24上のコア4の配列状態を示す部
分、中央部はカバー29上のニードル12の配列状態を示す
部分、下部はカバー29を切欠してアーマチユア25の配列
状態を示す部分で、図中、33はカバー29に形成した柱状
部32に嵌合させるためにアーマチユア25に形成した孔で
ある。
このような構成において、電磁コイル3を励磁するとコ
ア4に流れる磁束によりアーマチユア25がコア4に吸引
されて支点部26を中心に回動し、これにより、ニードル
12がプラテンに衝突する。電磁コイル3への通電を遮断
すると、アーマチユア25はバランススプリング31の圧力
によりコア4から離反する。
本実施例においても、アーマチユア25の延長部28とニー
ドル12とはヨーク24の中心5を越えて反対側に配列され
て隣接するアーマチユア25の間に位置させることがで
き、これにより、アーマチユア25の長さを必要最小限の
長さに設定しても一方の列に配列されたコア4と他方の
列に配列されたコア4との列間隔を狭めることができ、
また、コア4の列間隔を変えない場合にはアーマチユア
25の長さを増すことができ、これにより、アーマチユア
25の起伏角度を小さくしてもニードル12のストロークを
大きくすることができ、これに伴いアーマチユア25とコ
ア4とのギヤツプを小さくし得る。しかも、アーマチユ
ア25の起伏角度が小さくなることに伴い、ニードル12の
曲げ応力を小さくし得るので長さを短縮することができ
る。
さらに、本発明の第四の実施例を第8図及び第9図に基
づいて説明する。第8図の縦断側面図により示すよう
に、本実施例は第6図におけるカバー29にプラテン側に
大きく突出する案内部34を形成し、この案内部34にニー
ドル12を保持するニードルガイド14を固定し、案内部34
の突出長さを長くしてニードル12の先端を一列に配列し
たもので、他の構成は第三の実施例と同様である。ニー
ドル12の基部はヨーク24の中心5の両側に二列に分けて
千鳥状に配列されている。
したがつて、アーマチユア25の延出部28とニードル12の
基部とは反対側の列に配列されて隣接するアーマチユア
25の間に位置するため、アーマチユア25の長さを長くす
ることができる。アーマチユア25を長くすることができ
ることによる作用は第三の実施例と同様である。
第9図の左の部分は、ドツトプリンタヘツドの移動方向
(主走査方向)Xにドツトプリンタヘツドをαなる角度
をもつて傾斜させた時のニードル12の先端の配列状態を
拡大して示すもので、各ニードル12をD1,D2,D3,D4,D5,D
6,D7,D8,D9の記号で区別すると、ドツトプリンタヘツド
を主走査方向Xに移動させる過程で、ニードル12をD1,D
2,D3,D4,D5,D6,D7,D8,D9の順に一定の時間をおいて順次
駆動することにより、第9図の右端に示すように縦一列
のドツト列が印字される。
さらに、本発明の第五の実施例を第10図ないし第13図に
示す。第10図は縦断側面図で、図中、35はヨークで、こ
のヨーク35には、そのヨーク35の中心5の両側に二列に
分けて複数のコア4が千鳥状に配列されて一体的に形成
されている。これらのコア4に巻回された電磁コイル3
の外周部には各電磁コイル3を電源に接続するフレキシ
ブルPC板36が固定されている。また、前記ヨーク35の中
心部には印字素子である複数のアーマチユア37に当接す
るゴム製のアーマチユアストツパ35が埋設されている。
39は合成樹脂製のホルダで、このホルダ39には前記ヨー
ク35に形成された溝40に係合するフツク41が形成され、
さらに、アーマチユア37の両側に対向する複数の突部42
が形成され、これらの突部43にはアーマチユア37を前記
コア4に対向させて起伏自在に保持する軸43が保持され
ている。前記アーマチユア37には前記コア4の内側に位
置する突部44が一体的に形成され、この突部44に嵌合さ
れる複数の溝45がヨーク35に形成されている。また、ア
ーマチユア37は慣性モーメントを極力減らすために、突
部44から先の部分が薄くなり、かつ、軽量化のため孔46
が形成されている。さらに、アーマチユア37の先端には
反対側の列に配列されて隣接するアーマチユア37の間に
向けて延出する延出部47が形成され、この延出部47の先
端はヨーク35側に開放されたU字形に屈曲され、このU
字形の底部にドツト印字部であるニードル48が固定され
ている。これらのニードル48は基部が太く途中から先端
に向けて細く形成されている。さらに、前記ホルダ39に
ニードル48を通す通孔49が形成されているとともに、ニ
ードル48の先端を通すニードルガイド14が固定されてい
る。ニードル48の中間部には、このニードル48の基部に
一端が当接し他端がニードルガイド14に当接された復帰
スプリング50が巻回され、これにより、前記アーマチユ
ア37がニードル48とともに前記アーマチユアストツパ38
側に付勢されて前記コア4との間にギヤツプが形成され
る。
第11図は一部を切欠した平面図で、最上部はホルダ39の
一部を切欠してヨーク35上のコア4の配列状態を示す部
分、その次の部分はコア4上のアーマチユア37の配列状
態を示す部分、その下方の部分はホルダ39を水平に断面
にしてアーマチユア37の支持構造を示す部分、最下部は
ホルダ39の上面におけるニードル48の配列状態を示す部
分である。
このような構成において、電磁コイル3を励磁すると、
コア4、アーマチユア37、アーマチユア37の突部44の両
側面、ヨーク35の溝45の両側面、ヨーク35、コア4を通
る閉磁路が形成され、アーマチユア37がコア4に吸引さ
れ、ニードル48がニードルガイド14から突出し、電磁コ
イル3が直ぐに非励磁状態になるので、ニードル48とア
ーマチユア37とは復帰スプリング50の復帰力で復帰す
る。
また、アーマチユア37の先端には延出部47が形成されて
いるので、アーマチユア37の支点となる軸43から後端ま
での長さをL1、軸43から延出部47の先端までの長さをL2
とすると、レバー比(L2/L1)を大きくすることがで
き、これにより、印字に必要なアーマチユア37のストロ
ークSを得るために、アーマチユア37とコア4とのギヤ
ツプGを小さくすることができ、アーマチユア37の起伏
角度も小さいため、ニードル48を略その軸心に沿つて移
動させることができ、これにより、ニードル48の曲げ応
力も小さくなるので長さを短縮することができ、したが
つて、ニードル48の座屈振動の発生を防止するととも
に、ニードルガイド14との接触による摩耗を抑制するこ
とができる。
さらに、アーマチユア37とコア4とのギヤツプGが小さ
く、かつ、アーマチユア37の両側面とヨーク35の溝45の
両端面との間に透磁率の高い側磁路が形成されるため、
磁気抵抗を小さくすることができる。
第13図は、ドツトプリンタヘツドの移動方向(主走査方
向)Xにドツトプリンタヘツドをαなる角度をもつて傾
斜させた時のニードル12の先端の配列状態を拡大して示
すもので、ドツトプリンタヘツドを主走査方向Xに移動
させる過程で、各ニードル12を千鳥状の配列の順に一定
の時間をおいて順次駆動することにより、第13図の右端
に示すように縦一列のドツト列が印字される。本実施例
においては、ニードル48の本数が多いので、主走査方向
Xに対するドツトプリンタヘツドの傾斜角αを小さくし
ても副走査方向のドツト列の長さを十分に得ることがで
き、これにより、ドツトを重ねて印字しドツト密度の高
いきれいな印字がなされる。
発明の効果 本発明は上述のように構成したので、印字素子の延長部
とドツト印字部の基部とをヨークの中心を越えて反対側
に配列されて隣接する印字素子の間に位置させることが
でき、これにより、印字素子の長さを必要最小限の長さ
に設定しても一方の列に配列されたコアと他方の列に配
列されたコアとの列間隔を狭めることができ、これによ
り、ドツトプリンタヘツドを小型化することができ、ま
た、コアの列間隔を変えない場合には印字素子の長さを
増すことができ、これにより、印字素子の起伏角度を小
さくしてもドツト印字部のストロークを大きくすること
ができ、これに伴い印字素子とコアとのギヤツプを小さ
くしてコアの吸引作用を促進することができ、したがつ
て、印字の高速化を図ることができ、さらに、印字素子
の起伏角度を小さくすることができることにより、印字
素子及びこの印字素子を付勢するトーシヨンバーや他の
ばね等の付勢部材の疲労を軽減するとともに、ドツト印
字部としてニードルを使用した場合にニードルの長さを
短縮しニードルの耐久性を向上させることができる等の
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一の実施例を示す縦断側面図、第2
図はその一部を切欠した平面図、第3図はそのニードル
の配列と印字されたドツト列とを示す説明図、第4図は
本発明の第二の実施例を示す縦断側面図、第5図はその
一部を切欠した平面図、第6図は本発明の第三の実施例
を示す縦断側面図、第7図はその一部を切欠した平面
図、第8図は本発明の第四の実施例を示す縦断側面図、
第9図はそのニードルの配列と印字されたドツト列とを
示す説明図、第10図は本発明の第五の実施例を示す縦断
側面図、第11図はその一部を切欠した平面図、第12図は
そのアーマチユアとコアとの関係を拡大し一部を断面に
して示す側面図、第13図はそのニードルの配列と印字さ
れたドツト列とを示す説明図、第14図は従来例を示す縦
断側面図である。 1……ヨーク、3……電磁コイル、4……コア、5……
ヨークの中心、7……印字素子、11……延出部、12……
ドツト印字部、15……コア、17……印字素子、21……ド
ツト印字部、24……ヨーク、25……印字素子、28……延
出部、35……ヨーク、37……印字素子、47……延出部、
48……ドツト印字部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁コイルを巻回したコアを含む複数の磁
    気回路をヨークの同一平面上でそのヨークの中心の両側
    に二列に分けて配列し、前記コアの外側に支点を有して
    前記コアに吸引される複数の印字素子を起伏自在に設
    け、前記印字素子に、互いに前記ヨークの中心を越えて
    反対側の列に配列されて隣接する前記印字素子の間に向
    けて延出するとともに先端が前記ヨークの中心の両側に
    二列に分けて千鳥状に配列された延出部を形成し、プラ
    テンに対向する複数のドツト印字部の基部をそれぞれ前
    記延出部の先端に固定したことを特徴とするシリアルプ
    リンタ用のドツトプリンタヘツド。
JP63280958A 1988-11-07 1988-11-07 シリアルプリンタ用のドットプリンタヘッド Expired - Lifetime JPH06104362B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58220766A (ja) * 1982-06-18 1983-12-22 Hitachi Koki Co Ltd 高速ドツトマトリクスプリンタ

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