JPH06104344B2 - スト−ンパネルの製造方法 - Google Patents

スト−ンパネルの製造方法

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JPH06104344B2
JPH06104344B2 JP18766086A JP18766086A JPH06104344B2 JP H06104344 B2 JPH06104344 B2 JP H06104344B2 JP 18766086 A JP18766086 A JP 18766086A JP 18766086 A JP18766086 A JP 18766086A JP H06104344 B2 JPH06104344 B2 JP H06104344B2
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stone
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武田  力
泰啓 赤川
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旭化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、建築物の内装材、外装材、例えば商店の内壁
や陳列棚、または家具、あるいは船舶、航空機及び車両
の内装パネルとして、特に不燃性化粧パネルとして利用
され得る新規なストーンパネルの製造方法に関する。
〈従来の技術〉 従来より、数多くのサンドイッチパネルが建築材(天井
材、壁材)用、車両構造体用及び船舶構造体用として開
発され、利用されている。従来のサンドイッチパネル
は、基本的に、金属、紙又は樹脂製ハニカム芯あるいは
軽量発泡体芯の上下両面に金属又はFRPスキンを貼り付
けた積層構造を有するものであった。
一方、特開昭56-8217号公報等に示されるように、大理
石等の両面にサンドイッチパネルを貼り合せ、大理石等
の中央を切断分離し、2枚の石貼りパネルがある。ま
た、切断加工により厚さ3ないし5mmの積層大理石シー
ト等を製作する技術は既に開発されている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 そして、本発明者は、この薄層大理石シート等を建築
材、車両材又は船舶資材に、特に上記のサンドイッチ構
造体に利用することを着想し、通常の接着剤で公知の方
法に従い薄層大理石シートをサンドイッチパネルのスキ
ン表面に貼着して全く新規な積層パネルをいくつか製作
した。
しかし、製作された積層パネルは、貼着時の脱気が不充
分であるため、薄層大理石シートとサンドイッチパネル
の間の接着剤層に空隙や気泡がそのまま残存することが
多いという問題を有していた。
本発明は、上記の問題を解消すべく鋭意研究してなされ
たもので、大理石等を表面材とする全く新規なサンドイ
ッチ積層パネルを、空隙や気泡が残ることなく製作する
ことができるストーンパネルの製造方法を提供するもの
である。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明のストーンパネルの製造方法は、サンドイッチパ
ネルのスキン表面に、接着剤を一方向に向く多数の畝を
形成して塗布し、続いて石表皮を前記接着剤層の上に各
畝間の空気を追い出しつつ貼り合せ、圧着することを特
徴とするものである。
本発明により製作されるストーンパネルは、厚さ0.5〜1
0mmという薄板の石表皮、例えば上記の薄層大理石シー
トをサンドイッチ構造のパネルに貼着または接着した全
く新規な積層構造体である。本発明で利用する薄い石表
皮とは、近年開発の加工技術により得られた、例えば大
理石(マーブル)、花崗岩(グラナイト)、セラミッ
ク、人造石等より成る好ましくは厚さ1〜7mm程度の薄
板材を包含するものである。また、サンドイッチパネル
は、ハニカム芯、発泡ウレタンまたは軽量石材等の芯材
とその片側または両側に固設したスキンより成る従来公
知のパネルを利用することができる。芯材としては、金
属例えばアルミニウム、鉄、ステンレス鋼、または熱可
塑性樹脂、並びに紙例えばアラミド紙、ノーメックスな
どの芯材でハニカム構造に成形されたものまたはプラス
チック、セメント等の発泡軽量芯材並びにシラスバルー
ン等を結合した軽量芯材が適用でき、またパネルのスキ
ンとしては、金属例えばアルミニウム、鉄、ステンレス
鋼、またはFRP特に熱硬化性樹脂(例えばエポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル)と強化繊維(例えばガラス繊
維、炭素繊維、アラミド繊維)との複合材の薄板が適用
できる。
本発明の製造方法は、好ましくはチキソトロピー性接着
剤をサンドイッチパネルのスキン表面に、一方向に向く
多数の畝が形成されるように塗布し、続いて石表皮を該
接着剤層の上に各畝間の空気を追い出しつつ貼り合せ圧
着して成形する方法である。接着剤としては、常温硬化
型または熱硬化型接着剤、特に従来外装用として使用さ
れてきた熱硬化性樹脂構造用接着剤を適用することがで
き、例えばエポキシ系、不飽和ポリエステル系、ポリウ
レタン系接着剤が利用できる。接着剤は、チキソトロピ
ーインデックス2〜10、好ましくは6(25℃での粘度8
0,000cpsのもので測定)のチキソトロピー性を有するこ
とが望ましい。接着剤の塗布は従来慣用の方法で行なっ
てよい。また、接着剤層の一方向の畝は、作業の容易性
の点から、例えば鋸歯を形成する櫛部材でスキン表面上
の接着剤層を掻く(スキージする)ことにより形成する
のが好ましい。
さらに、石表皮の圧着は、例えば公知のバキュームバッ
グ法やエアーバッグ法に基づいて実施するとよく、この
場合石表皮が接着剤層の上に各畝間の空気を追い出しつ
つ貼り合わされるように配慮することが必要とされる。
例えばバキュームバック法による場合、最初にバッグの
内部を強い低圧にして上記の如き貼り合せを達成せし
め、続いて脱気を弱めバッグ内部を適当な圧力に戻し、
その後この圧力を製品取出可能な時間まで保つ手順で行
なうとよい。エアーバッグ法の場合では、最初一気に加
圧して上記貼り合せを達成し、その後適当な圧力に戻す
とよい。また、上記接着剤の硬化は一般に常温にて約8
時間、60℃加温にて約3時間で完了するので、バッグに
よる圧着時間は、このことを考慮して設定すべきであ
る。
〈作用〉 通常の接着剤(多くは非チキソトロピー性)を使用しこ
れをサンドイッチパネル上に塗布したとき、その接着剤
層は多数の畝を形成してもすぐにもとの平坦層に戻る。
このため、その上に石表皮を貼り合わせると、気泡が接
着剤層の内部に残りまた大きな空隙が接着剤層と石表皮
もしくはパネルスキンとの間に生じることが多い。
これに対し、本発明では、サンドイッチパネル上の接着
剤層は、適度のチキソトロピー性を有するため、塗布後
一方向に向く多数の畝をそのまま保つことができる。そ
の上、石表紙を各畝間の空気を追い出しつつ貼り合わせ
るため、上記の如き気泡や空隙が発生せず、従って外部
からの圧力や熱変化等に対して極めて強い積層パネルが
得られる。
〈実施例〉 以下、本発明の実施例を図面により説明する。
第1図に示すように、実施例の方法によるストーンパネ
ルは、石表皮5をハニカムパネル1のスキン表面にチキ
ソトロピー性接着剤で貼着してなる。ハニカムパネル1
は、従来使用の外装パネルであり、中央のハニカム芯2
と両側のスキン3より成る。ハニカム芯2は上述の金
属、紙等の芯材より成り、またスキン3は上述の金属、
FRP等の薄板材より成る。また、石表皮5は、厚さ0.5〜
10mm程度の大理石薄板や花崗岩薄板等であり、また接着
材層4はチキソトロピーインデックス2〜10好ましくは
6の常温硬化性または熱硬化性樹脂構造用接着剤が硬化
したものである。ストーンパネルは、第2図に示すよう
な、石表皮5をハニカムパネル1の片面に貼着した積層
パネルでも、また第3図に示すような、石表皮5をハニ
カムパネル1の両面に貼着した積層パネルでもよい。
このストーンパネルは、次のプロセスにより製作され
る。まず公知技術に従ってハニカムパネル1を加工し、
次に本発明接着剤を慣用の方法でパネル1のスキン表面
全体に塗布し、次いで第4図に示すような、鋸歯8を形
成する櫛部材7を使用して、第5図に示すように、スキ
ン表面上の接着剤層4を同図中矢印A方向に、好ましく
はパネル1の幅方向に、掻き(スキージし)、第6図に
示すような、一方向に向く多数の畝6…を形成する。
その後、第7図に示すように、かかるハニカムパネル1
及び石表皮5をバキュームバッグ9(固定具10,10によ
り床面11に取り付けられている。)の中に収め、続いて
バッグ9の内部をこれと接続した真空ポンプ(図示せ
ず)の運転により脱気する。まず、脱気開始より5分位
でバッグ9の内部を約400mmHgの低圧にし、続いて脱気
を弱め2〜3分以内でバッグ内部を約700mmHgの適当な
圧力に戻し、その後この圧力を製品取出可能な時間まで
3〜4時間保つ。この過程を通じて、石表皮5を接着剤
層4の上に各畝間の空気を追い出しつつ第5図中の矢印
A方向に貼り合せ、圧着する。
あるいは、第8図に示すように、接着剤塗布のハニカム
パネル1及び石表皮5の2組を上型12又は下型13とエア
ーバッグ14との間に夫々収め、続いて空気をエアーバッ
グ14内に勢いよく圧入し、同バッグ14の押圧によって石
表皮5をパネル表面の接着剤層4上に各畝間の空気を追
い出しつつ貼り合せ、圧着する。
而して、接着剤の硬化後得られたストーンパネルは、い
ずれも、石表皮5、スキン3間の接着剤層4中に気泡や
空隙が発生しておらず、外圧や熱変化に対して非常に高
い抵抗力を有するものであった。
なお、ハニカムパネルの空腔が密閉されるような状態に
おいて、熱変化に伴って空腔が膨脹し、パネルが変形を
起す虞れがあるので、パネルの各壁に相互に連通する通
気孔を設けるとよい。
また、発泡ウレタン、軽量石材または発泡軽量石材等を
サンドイッチ芯材とするストーンパネルの場合も、上記
と同様の効果が得られた。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明により、厚さ0.5〜10mmの
薄層石表皮をサンドイッチ構造物の表面材とする、従来
には無かった積層サンドイッチパネル(ストーンパネ
ル)が得られる。このパネルは、石表皮の性質上、不燃
性構造材として利用することができ、石表皮として大理
石薄板等を用いることにより、パネルの意匠的効果が大
変優れたものとなる。
その上、本発明の製法は、接着材層の表面に一方向の畝
を形成し、各畝間の空気を追出しつつ石表皮を貼り合せ
る方法としたことにより、気泡や空隙を接着剤層付近に
発生させることなく、ストーンパネルを確実に製造する
ことができ、よって製作されるストーンパネルは、曲
げ、引張り及び捩り、並びに急激なあるいは繰り返しの
熱変化等に対して容易に損壊又は剥離せず、機械的及び
熱的強度が極めて高いものとなる。
したがって、本発明によるストーンパネルは、建築物や
船舶等の内、外装材として極めて有用なものである。と
りわけ、金属ハニカムパネル使用の場合、消防法で定め
る不燃材として有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の製法によるストーンパネルを
示す斜視図、 第2図及び第3図は実施例の方法により製作された2種
のストーンパネルを示す断面図、 第4図は実施例の方法に使用する櫛部材の要部を示す
図、 第5図及び第6図は実施例の製法における接着剤の塗布
工程を示す図(第6図は第5図のP−P線における断面
図)、 第7図及び第8図は実施例の製法においてバキュームバ
ッグ法及びエアーバッグ法による圧着工程を示す図であ
る。 図中、 1……ハニカムパネル、2……ハニカム芯 3……スキン 4……チキソトロピー性接着剤層 5……石表皮、6……畝 7……櫛部材、9……バキュームバッグ 14……エアーバッグ、A……櫛部材の掻き方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンドイッチパネルのスキン表面に、接着
    剤を一方向に向く多数の畝を形成して塗布し、続いて石
    表皮を前記接着剤層の上に各畝間の空気を追い出しつつ
    貼り合せ、圧着することを特徴とするストーンパネルの
    製造方法。
JP18766086A 1986-08-09 1986-08-09 スト−ンパネルの製造方法 Expired - Fee Related JPH06104344B2 (ja)

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