JPH06104278B2 - 非鉄金属の連続処理ラインにおける溶接方法 - Google Patents
非鉄金属の連続処理ラインにおける溶接方法Info
- Publication number
- JPH06104278B2 JPH06104278B2 JP63040042A JP4004288A JPH06104278B2 JP H06104278 B2 JPH06104278 B2 JP H06104278B2 JP 63040042 A JP63040042 A JP 63040042A JP 4004288 A JP4004288 A JP 4004288A JP H06104278 B2 JPH06104278 B2 JP H06104278B2
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- JP
- Japan
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- welding
- processing line
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- ferrous metal
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K26/00—Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
- B23K26/60—Preliminary treatment
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Laser Beam Processing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 この発明はアルミニウム合金のレーザ溶接方法に関する
ものである。
ものである。
非鉄金属特にアルミニウム合金板の溶接は鉄鋼材料、主
として低炭素鋼などの溶接に比べて困難である。特に、
板厚が薄くなるに従つて溶接部の良好な品質を確保する
事がむずかしいのが実状である。従つて、これまではこ
れら非鉄金属板の加工ラインにおいては先行板と後行板
を溶接して加工ラインの連続化することをあきらめて、
いわゆるバツチ処理を行うか、特公昭51−38294号公報
(これはステンレス鋼板に係るもの)に示されるMIG/TI
G溶接法によつて溶接を行うか、あるいはステツチヤに
代表される機械的接合法、又は接合しようとする金属板
の先端および尾端を突合せて、その部分に接着テープを
接合部の上面あるいは上下面にはり付ける事によつて接
続するなどの方法が取られていた。しかしながら、これ
らの方法はそれぞれ問題点をもつており、非鉄金属板の
加工処理ラインの連続化に十分応える接合品質を有して
いない。
として低炭素鋼などの溶接に比べて困難である。特に、
板厚が薄くなるに従つて溶接部の良好な品質を確保する
事がむずかしいのが実状である。従つて、これまではこ
れら非鉄金属板の加工ラインにおいては先行板と後行板
を溶接して加工ラインの連続化することをあきらめて、
いわゆるバツチ処理を行うか、特公昭51−38294号公報
(これはステンレス鋼板に係るもの)に示されるMIG/TI
G溶接法によつて溶接を行うか、あるいはステツチヤに
代表される機械的接合法、又は接合しようとする金属板
の先端および尾端を突合せて、その部分に接着テープを
接合部の上面あるいは上下面にはり付ける事によつて接
続するなどの方法が取られていた。しかしながら、これ
らの方法はそれぞれ問題点をもつており、非鉄金属板の
加工処理ラインの連続化に十分応える接合品質を有して
いない。
第3図にステツチヤに代表される機械的接合法の接合部
を、第4図にMIG/TIG溶接における接合部を、第5図に
接着テープによる接合部を示す。第3図において、接合
部は接合しようとする先行板(1)および後行板(2)
の板厚に比べ極端に接合部が厚くなると共に接合部に機
械的変形に起因する鋭い角を有している。さらに接合強
度も先行板(1)および後行板(2)の強度の50〜60
(%)程度である。
を、第4図にMIG/TIG溶接における接合部を、第5図に
接着テープによる接合部を示す。第3図において、接合
部は接合しようとする先行板(1)および後行板(2)
の板厚に比べ極端に接合部が厚くなると共に接合部に機
械的変形に起因する鋭い角を有している。さらに接合強
度も先行板(1)および後行板(2)の強度の50〜60
(%)程度である。
第4図のMIG/TIG溶接法において、接合部強度は機械的
接合法に比べてすぐれているが、接合部(3)厚さは先
行板(1)および後行板(2)に比べ大巾に厚くなる。
第5図に示す接着テープ法では、接合部厚さは接着テー
プ(4)の厚さによつて決まるが、少なくとも先行板
(1)および後行板(2)の厚さよりも厚くなると共に
接合強度が極めて小さく、特に高温の熱加工を伴う加工
ラインでは使用できない。
接合法に比べてすぐれているが、接合部(3)厚さは先
行板(1)および後行板(2)に比べ大巾に厚くなる。
第5図に示す接着テープ法では、接合部厚さは接着テー
プ(4)の厚さによつて決まるが、少なくとも先行板
(1)および後行板(2)の厚さよりも厚くなると共に
接合強度が極めて小さく、特に高温の熱加工を伴う加工
ラインでは使用できない。
非鉄金属の加工ラインでは材料自身が軟かいため、加工
ラインのテーブル、あるいはロールなど通過部材に小さ
な痕跡が発生すると、すぐ加工材に転写されて痕跡がつ
くため、機械的接合法あるいはMIG/TIG溶接法では頻繁
にロール変換等を必要とする。また、機械的接合法ある
いは接着テープ法では接合強度が低いため、張力を上げ
て加工処理速度を十分に上げる事ができないという課題
があつた。
ラインのテーブル、あるいはロールなど通過部材に小さ
な痕跡が発生すると、すぐ加工材に転写されて痕跡がつ
くため、機械的接合法あるいはMIG/TIG溶接法では頻繁
にロール変換等を必要とする。また、機械的接合法ある
いは接着テープ法では接合強度が低いため、張力を上げ
て加工処理速度を十分に上げる事ができないという課題
があつた。
この発明は上記課題を解決するために接合部が先行板及
び後行板の板厚とほぼ同一で処理ラインを溶接部が通過
するとき、テーブルやローラなどに痕を与えず、かつ接
合部強度が先行板及び後行板の焼鈍母材強度とほぼ等の
強度を有する非鉄金属の連続処理ラインにおける溶接方
法を得ることを目的とする。
び後行板の板厚とほぼ同一で処理ラインを溶接部が通過
するとき、テーブルやローラなどに痕を与えず、かつ接
合部強度が先行板及び後行板の焼鈍母材強度とほぼ等の
強度を有する非鉄金属の連続処理ラインにおける溶接方
法を得ることを目的とする。
この発明に係る非鉄金属の連続処理ラインにおける溶接
方法は連続処理ラインの入側の先行板および後行板の溶
接をCO2レーザビーム又はYAGレーザビームで酸素を含む
混合ガスをシールドガスとして使用することによつて、
接合部厚さが先行板および後行板の厚さとほぼ同等で接
合部強度も先行板および後行板の焼鈍母材強度とほぼ同
等の高品質な溶接品質を実現したものである。
方法は連続処理ラインの入側の先行板および後行板の溶
接をCO2レーザビーム又はYAGレーザビームで酸素を含む
混合ガスをシールドガスとして使用することによつて、
接合部厚さが先行板および後行板の厚さとほぼ同等で接
合部強度も先行板および後行板の焼鈍母材強度とほぼ同
等の高品質な溶接品質を実現したものである。
この発明では、加工処理ライン中を搬送される0.1〜0.4
mmのアルミニウム合金からなる先行板と後行板とを、窒
素と酸素との混合ガスをアシストガスとして2〜7m/分
の速度でCO2レーザビームあるいはYAGレーザビームで突
合わせ溶接することによつて、レーザビームの照射部に
酸化アルミニウムが生成されてレーザビームの吸収率が
高くなるため、表面被覆材がなくてもアルミニウム系部
材のレーザ溶接ができる。
mmのアルミニウム合金からなる先行板と後行板とを、窒
素と酸素との混合ガスをアシストガスとして2〜7m/分
の速度でCO2レーザビームあるいはYAGレーザビームで突
合わせ溶接することによつて、レーザビームの照射部に
酸化アルミニウムが生成されてレーザビームの吸収率が
高くなるため、表面被覆材がなくてもアルミニウム系部
材のレーザ溶接ができる。
以下、この発明の一実施例について説明する。アシスト
ガスとして窒素ガス(N2)と酸素(O2)の混合比を適正
に調整しながら実験による検証を行った。実験の結果に
よる板厚、速度およびレーザ出力の関係をまとめたもの
を第1図に示す。
ガスとして窒素ガス(N2)と酸素(O2)の混合比を適正
に調整しながら実験による検証を行った。実験の結果に
よる板厚、速度およびレーザ出力の関係をまとめたもの
を第1図に示す。
(1)アルミニウム合金A3004板厚0.35mmを加工対象と
してCO2レーザを使つた場合: レーザ出力1.5Kwで溶接速度3.5m/分以上 引張強度:焼鈍母材強度と同等 (2)アルミニウム合金A1050板厚0.1mmを加工対象とし
てYAGレーザを使つた場合: レーザ出力0.4Kwで溶接速度7m/分以上 引張強度:焼鈍母材強度と同等 (3)アルミニウム合金A1050板厚0.4mmを加工対象材と
してYAGレーザを使つた場合: レーザ出力0.9Kwで溶接速度2m/分以上 引張強度:焼鈍母材と同等 溶接部断面マクロテストの結果は第2図に示すように先
行板(1)と後行板(2)の板厚に比べ溶接部(3)板
厚が100〜120(%)程度と母材板厚とほぼ同程度で仕上
り形状もなめらかである。これらの結果は従来の非鉄金
属の加工ラインで使用されているステツチヤに代表され
る機械接合法やMIG/TIG溶接法あるいは接着テープ法に
おける接合部強度および接合部厚さを大きく改善したも
のとなつている。
してCO2レーザを使つた場合: レーザ出力1.5Kwで溶接速度3.5m/分以上 引張強度:焼鈍母材強度と同等 (2)アルミニウム合金A1050板厚0.1mmを加工対象とし
てYAGレーザを使つた場合: レーザ出力0.4Kwで溶接速度7m/分以上 引張強度:焼鈍母材強度と同等 (3)アルミニウム合金A1050板厚0.4mmを加工対象材と
してYAGレーザを使つた場合: レーザ出力0.9Kwで溶接速度2m/分以上 引張強度:焼鈍母材と同等 溶接部断面マクロテストの結果は第2図に示すように先
行板(1)と後行板(2)の板厚に比べ溶接部(3)板
厚が100〜120(%)程度と母材板厚とほぼ同程度で仕上
り形状もなめらかである。これらの結果は従来の非鉄金
属の加工ラインで使用されているステツチヤに代表され
る機械接合法やMIG/TIG溶接法あるいは接着テープ法に
おける接合部強度および接合部厚さを大きく改善したも
のとなつている。
以上のように、従来の機械的接合法やMIG/TIG溶接に比
べ大幅な改善結果が得られ、加工ラインの連続化の要求
を満たす溶接品質と溶接速度を確保できた。
べ大幅な改善結果が得られ、加工ラインの連続化の要求
を満たす溶接品質と溶接速度を確保できた。
さらに、上記実施例では加工処理ラインの内容について
は特に規定していないが、連続処理加工を行うものすべ
てに適用できる。
は特に規定していないが、連続処理加工を行うものすべ
てに適用できる。
この発明によれば、窒素と酸素との混合ガスをアシスト
ガスとして、加工処理ライン中の先行板と後行板とをレ
ーザ溶接することによつて、板厚とほぼ同一に仕上が
り、強も低下させることなく良質の溶接ができる。
ガスとして、加工処理ライン中の先行板と後行板とをレ
ーザ溶接することによつて、板厚とほぼ同一に仕上が
り、強も低下させることなく良質の溶接ができる。
第1図はこの発明を適用したときの板厚と溶接速度との
関係を示す説明図、第2図はこの発明を適用したときの
溶接部の状態を示す説明図、第3図〜第5図はそれぞれ
従来の接続方法を説明した説明図である。 なお、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
関係を示す説明図、第2図はこの発明を適用したときの
溶接部の状態を示す説明図、第3図〜第5図はそれぞれ
従来の接続方法を説明した説明図である。 なお、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】加工処理ライン中を搬送される先行板と後
行板とをCO2レーザビームあるいはYAGレーザビームで突
合せ溶接する方法において、板厚0.1〜0.4mmのアルミニ
ウム合金を2〜7m/分の速度で、窒素と酸素との混合ガ
スをアシストガスとして溶接することを特徴とするアル
ミニウム合金のレーザ溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63040042A JPH06104278B2 (ja) | 1988-02-23 | 1988-02-23 | 非鉄金属の連続処理ラインにおける溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63040042A JPH06104278B2 (ja) | 1988-02-23 | 1988-02-23 | 非鉄金属の連続処理ラインにおける溶接方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01215484A JPH01215484A (ja) | 1989-08-29 |
JPH06104278B2 true JPH06104278B2 (ja) | 1994-12-21 |
Family
ID=12569855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63040042A Expired - Fee Related JPH06104278B2 (ja) | 1988-02-23 | 1988-02-23 | 非鉄金属の連続処理ラインにおける溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06104278B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2683174B1 (fr) * | 1991-10-31 | 1995-09-01 | Lorraine Laminage | Tole en acier apte a un emboutissage profond et procede de fabrication d'une telle tole. |
-
1988
- 1988-02-23 JP JP63040042A patent/JPH06104278B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01215484A (ja) | 1989-08-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |