JPH06104231A - 熱分解水素生成用ラジカルセル - Google Patents

熱分解水素生成用ラジカルセル

Info

Publication number
JPH06104231A
JPH06104231A JP27367892A JP27367892A JPH06104231A JP H06104231 A JPH06104231 A JP H06104231A JP 27367892 A JP27367892 A JP 27367892A JP 27367892 A JP27367892 A JP 27367892A JP H06104231 A JPH06104231 A JP H06104231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction chamber
gas
hydrogen
heating
heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27367892A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoshi Yamamoto
高稔 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP27367892A priority Critical patent/JPH06104231A/ja
Publication of JPH06104231A publication Critical patent/JPH06104231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単であり、しかも水素ラジカルの生
成効率がよく、かつ不純物ガスの発生が少ない熱分解水
素生成用ラジカルセルを提供すること。 【構成】 パイプ状の反応室1と、この反応室1の内部
に設けられていて水素ガス2を加熱するコイル状の加熱
用ヒーター3と、前記反応室1の外周を覆うように設け
られた反射板4と、前記反応室1の中心軸上に配設され
たガス誘導部9とを備え、前記反応室1およびガス誘導
部9がサファイアまたは高純度アルミナで、前記加熱用
ヒーター3がタングステンで、それぞれ形成されている
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば化合物半導体
を製造する分子線エピタキシー装置や、STM(走査形
トンネル顕微鏡)、SEM(走査形電子顕微鏡)などの
表面分析あるいは表面電子物性を評価する評価装置など
に取り付けられて、基板に水素ラジカルを照射し、基板
をクリーニングすること等に用いられる熱分解水素生成
用ラジカルセルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にECRなどで生成される水素ラジ
カルは、運動エネルギーが高いため、上述したような基
板のクリーニングに用いると、基板に与えるダメージが
大きく実用に供しえない。このため、最近に至り、その
運動エネルギーが低く、基板に与えるダメージが小さい
熱分解水素生成用ラジカルセルの利用が検討されてき
た。
【0003】図2は、この熱分解水素生成用ラジカルセ
ルの概略構成を示す部分断面図である。1は例えば熱分
解ボロンナイトライド(以下PBNという)などのパイ
プ状絶縁物からなる反応室で、この反応室1の内部には
コイル状に形成されていて水素ガス2を加熱する例えば
タンタルからなる加熱用ヒーター3が設けられている。
4は前記反応室1の外周を覆うように設けられた耐熱金
属からなる反射板で、通常複数枚配設されている。5は
前記反応室1に接続されていて原料ガスである水素ガス
2を導入する水素ガス導入管部、6は前記加熱用ヒータ
ー3に電力を供給する例えばタンタルなどからなるリー
ド線で、フランジ7に設けられた電流導入用のフィード
スルー8を介して大気中に設けられた図示しない電源に
つながれている。
【0004】ところで、この種の熱分解水素生成用ラジ
カルセルにおいて、水素ラジカルを生成するには、反応
室1内の温度を1500℃程度とし、真空状態において
水素ガス導入管5から導入された水素ガス2を、反応室
1内部において加熱用ヒーター3の熱エネルギーにより
加熱し、水素ラジカルを生成していた。したがって、水
素ガス2は加熱用ヒーター3と多く接触すること、およ
び、反応室1を含む絶縁物からのガス放出が少ないこと
が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な構成においては、水素ガス導入管部5から導入された
水素ガス2は、構造上どうしても反応室1の中心部分を
流れるため、水素ガス2が加熱用ヒーター3と接触する
確率が少なく、そのため水素ラジカルを効率よく生成す
ることができないと共に、反応室1を形成する絶縁物で
あるPBNは、化学的に安定で、放出ガスも少なく良い
材料であるが、本願の発明者が確認したところ、超高真
空で温度を上げていくと1200℃位から急にガス放出
が始まるといった不都合があることが分かった。これは
PBNが分解して窒素ガス出てくるためである。
【0006】そこでこの発明は、構造が簡単であり、し
かも水素ラジカルの生成効率がよく、かつ不純物ガスの
発生が少ない熱分解水素生成用ラジカルセルを提供する
ことを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の熱分解水素生成用ラジカルセルは、パイ
プ状の反応室と、この反応室の内部に設けられていて水
素ガスを加熱するコイル状の加熱用ヒーターと、前記反
応室の外周を覆うように設けられた反射板と、前記反応
室の中心軸上に配設されたガス誘導部とを備え、前記反
応室およびガス誘導部がサファイアまたは高純度アルミ
ナで、前記加熱用ヒーターがタングステンで、それぞれ
形成されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成によれば、水素ガス導入管部より導入
した水素ガスは、反応室の中心軸上にガス誘導部が配設
されているため、反応室の内壁とガス誘導部との間、す
なわち加熱用ヒーターが配設されている部分を流れるた
め、水素ガスは加熱用ヒーターから効果的に熱エネルギ
ーの供給を受け、水素ラジカルを効率よく生成すること
ができると共に、反応室およびガス誘導部は、熱的に安
定なサファイアまたは高純度アルミナで形成されてお
り、運転時に不純物ガスの放出が殆どない。
【0009】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係る熱分解水
素生成用ラジカルセルを示す概略部分断面図である。な
お、図2の従来例と同じ符号を附した部分は、同一また
は対応する部分を示す。以下においては当該従来例との
相違点を主に説明する。
【0010】この実施例においては、反応室1の中心軸
上に例えば棒状のガス誘導部9を、その上下においてコ
イル状の加熱用ヒーター3によって支持するようにして
配設している。このガス誘導部9および反応室1を形成
する絶縁物としては、1500℃以上においてガスの放
出が殆どない耐熱性の優れたサファイアあるいは純度が
4N以上の高純度アルミナを用いる。また、前記加熱用
ヒーター3としては、前記反応室1およびガス誘導部9
を構成するサファイアあるいは高純度アルミナと反応し
ないタングステンを用いる。なお、タンタルはサファイ
アあるいは高純度アルミナと反応するため好ましくな
い。10はガス誘導部9をコイル状の加熱用ヒーター3
で支持するための支持部材で、好ましくはサファイアま
たは高純度アルミナで形成するのがよい。
【0011】以上の構成によれば、水素ガス導入管部5
より導入した水素ガス2は、反応室1の中心軸上にがス
誘導部9が配設されているため、反応室1の内壁とガス
誘導部9との間、すなわち加熱用ヒーター3が配設され
ている部分を流れるため、効果的に熱エネルギーの供給
を受け、水素ラジカルを効率よく生成することができ
る。しかも、ガス誘導部9および反応室1は、サファイ
アあるいは純度が4N以上の高純度アルミナを、また加
熱用ヒーター3には、タングステンを用いているため、
窒素ガスの放出が殆どなく、したがって、不純物ガスの
発生が少なく、しかも安定して水素ラジカルを生成する
ことができる。例えば、水素ガスを流していない状態で
見れば、加熱用ヒーター3の温度を1500℃程度にし
ても、周りの真空度を10-10 Torr台に維持するこ
とも可能である。
【0012】なお、図示する実施例では、ガス誘導部9
として棒状のものを用いたが、これに代えて少なくとも
ガス導入管部5側が封止されたパイプ状のものを用いて
もよく、またその外周形状を例えば螺旋状に形成するな
どして加熱用ヒーター3に水素ガス2を誘導し、水素ガ
スが加熱用ヒーターからより多くの熱エネルギーを受け
るようにしてもよいのは勿論である。
【0013】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、水素ラ
ジカルの生成効率を簡単な構成により向上することがで
き、しかも不純物ガス放出が少なく長期間にわたって安
定して水素ラジカルを生成することができるといった効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る熱分解水素生成用ラ
ジカルセルを示す概略部分断面図である。
【図2】従来例の熱分解水素生成用ラジカルセルの概略
構成を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 反応管 2 水素ガス 3 加熱用ヒーター 4 反射板 9 ガス誘導部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ状の反応室と、この反応室の内部
    に設けられていて水素ガスを加熱するコイル状の加熱用
    ヒーターと、前記反応室の外周を覆うように設けられた
    反射板と、前記反応室の中心軸上に配設されたガス誘導
    部とを備え、前記反応室およびガス誘導部がサファイア
    または高純度アルミナで、前記加熱用ヒーターがタング
    ステンで、それぞれ形成されていることを特徴とする熱
    分解水素生成用ラジカルセル。
JP27367892A 1992-09-17 1992-09-17 熱分解水素生成用ラジカルセル Pending JPH06104231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27367892A JPH06104231A (ja) 1992-09-17 1992-09-17 熱分解水素生成用ラジカルセル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27367892A JPH06104231A (ja) 1992-09-17 1992-09-17 熱分解水素生成用ラジカルセル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06104231A true JPH06104231A (ja) 1994-04-15

Family

ID=17531031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27367892A Pending JPH06104231A (ja) 1992-09-17 1992-09-17 熱分解水素生成用ラジカルセル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06104231A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI236705B (en) Method of and apparatus for manufacturing semiconductor device
US3862397A (en) Cool wall radiantly heated reactor
AU598141B2 (en) Hollow cathode plasma assisted apparatus and method of diamond synthesis
US4653428A (en) Selective chemical vapor deposition apparatus
US20130337653A1 (en) Semiconductor processing apparatus with compact free radical source
US6932872B2 (en) Heating apparatus using induction heating
US5574958A (en) Hydrogen radical producing apparatus
JPH06104231A (ja) 熱分解水素生成用ラジカルセル
JPH0578851A (ja) 化学蒸着法によつてダイヤモンドを製造するための改良された装置とそれによつて得られる物品
JP3689069B2 (ja) SiCウエハー酸化装置
JPH06163423A (ja) 半導体製造装置
JP3602678B2 (ja) キャリア体の加熱方法及び装置
JPH06104230A (ja) 熱分解水素生成用ラジカルセル
EP0223787A1 (en) METHOD AND DEVICE FOR SELECTIVE CHEMICAL EVAPORATION.
JP2008130682A (ja) 加熱装置
JPS6326371A (ja) 熱伝導性管状部材の製造方法
JP3973100B2 (ja) マイクロ波プラズマ発生方法およびその装置
JP3778992B2 (ja) 窒化ガリウム系半導体薄膜製造用気相成長装置のヒーター
JP3592389B2 (ja) 半導体製造装置
JPH097955A (ja) 半導体熱処理用の電気抵抗式ガラス状カーボン製ヒータ
JP2564538B2 (ja) 半導体処理装置
KR101926497B1 (ko) 그래핀 합성 챔버
JP2951769B2 (ja) 気相成長装置
JPS63197324A (ja) ガスソ−スセル
JPS60200895A (ja) 分子線結晶成長装置の噴出セル構造