JPH06104172B2 - ▲ろ▼過布 - Google Patents
▲ろ▼過布Info
- Publication number
- JPH06104172B2 JPH06104172B2 JP63221442A JP22144288A JPH06104172B2 JP H06104172 B2 JPH06104172 B2 JP H06104172B2 JP 63221442 A JP63221442 A JP 63221442A JP 22144288 A JP22144288 A JP 22144288A JP H06104172 B2 JPH06104172 B2 JP H06104172B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- fibers
- pps
- woven fabric
- fluorine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、溶鉱炉,セメント焼成炉,石灰ボイラー等の
高温排ガスを過するフィルタ−バッグに好適に用いら
れる過布に関する。
高温排ガスを過するフィルタ−バッグに好適に用いら
れる過布に関する。
上記のようなフィルターバッグに用いられる過布は、
過の効率化および耐久性の点で、綿織物からポリエス
テル繊維から成る織物さらに芳香族ポリアミド繊維から
成る織物に換わって来ている。また最近ではポリフェニ
レンサルファイド(以下、PPSと言う)繊維から成る織
物も用いられるようになって来た。その主たる理由は、
綿織物の場合は、140℃程度以上で強度劣化が著しくな
るから、排ガス温度を120℃程度以下にしなくてはなら
ないが、ポリエステル繊維から成る織物の場合は、強度
劣化が著しくなる温度180℃以上であり、排ガス温度を1
50℃程度まで上げ得ること、さらに芳香族ポリアミド繊
維から成る織物の場合は、200℃程度の温度に長時間晒
した後の強度保持率が80%以上と言ったように強度劣化
が少ないから、排ガス温度を200℃程度まで上げ得るこ
と、またPPS繊維から成る織物の場合は、同じく200℃程
度の温度に晒した後の強度保持率こそ芳香族ポリアミド
繊維から成る織物に数%から10%近く劣るが、耐酸性や
耐アルカリ性等の耐薬品性に優れるから、特に酸性成分
を含む排ガスの過では芳香族ポリアミド繊維から成る
織物よりも耐用寿命が長くなることにある。
過の効率化および耐久性の点で、綿織物からポリエス
テル繊維から成る織物さらに芳香族ポリアミド繊維から
成る織物に換わって来ている。また最近ではポリフェニ
レンサルファイド(以下、PPSと言う)繊維から成る織
物も用いられるようになって来た。その主たる理由は、
綿織物の場合は、140℃程度以上で強度劣化が著しくな
るから、排ガス温度を120℃程度以下にしなくてはなら
ないが、ポリエステル繊維から成る織物の場合は、強度
劣化が著しくなる温度180℃以上であり、排ガス温度を1
50℃程度まで上げ得ること、さらに芳香族ポリアミド繊
維から成る織物の場合は、200℃程度の温度に長時間晒
した後の強度保持率が80%以上と言ったように強度劣化
が少ないから、排ガス温度を200℃程度まで上げ得るこ
と、またPPS繊維から成る織物の場合は、同じく200℃程
度の温度に晒した後の強度保持率こそ芳香族ポリアミド
繊維から成る織物に数%から10%近く劣るが、耐酸性や
耐アルカリ性等の耐薬品性に優れるから、特に酸性成分
を含む排ガスの過では芳香族ポリアミド繊維から成る
織物よりも耐用寿命が長くなることにある。
本発明は、酸性成分を含む200℃程度の排ガスを過し
てPPS繊維から成る織物よりも長い耐用寿命の得られる
過布の提供を目的としてなされたものである。
てPPS繊維から成る織物よりも長い耐用寿命の得られる
過布の提供を目的としてなされたものである。
本発明者らは、PPS繊維と共に弗素繊維を用いた織物に
よって上述の目的を達成し得ることを見出した。すなわ
ち、耐酸性等の耐薬品性がPPS繊維以上に優れる弗素繊
維は、前述の過温度ような高温でのモジュラス低下が
著しくて、100%使い織物では使用強度が得にくいが、P
PS繊維と共に用いれば十分使用に耐える織物が得られ、
そして冷却後の強度保持率が芳香族ポリアミド繊維以上
であるから、PPS繊維と弗素繊維とを用いた織物で酸性
成分を含む200℃程度の排ガスを過してPPS繊維からな
る織物よりも長い耐用寿命を得ることができる。
よって上述の目的を達成し得ることを見出した。すなわ
ち、耐酸性等の耐薬品性がPPS繊維以上に優れる弗素繊
維は、前述の過温度ような高温でのモジュラス低下が
著しくて、100%使い織物では使用強度が得にくいが、P
PS繊維と共に用いれば十分使用に耐える織物が得られ、
そして冷却後の強度保持率が芳香族ポリアミド繊維以上
であるから、PPS繊維と弗素繊維とを用いた織物で酸性
成分を含む200℃程度の排ガスを過してPPS繊維からな
る織物よりも長い耐用寿命を得ることができる。
本発明は、上述の知見に基いてなされたものであり、ポ
リフェニレンサルファイド繊維と弗素繊維とから成る織
物であって、1cm×cm以上の大きさにおけるポリフェニ
レンサルファイド繊維と弗素繊維の重量比率が経,緯共
に70:30〜30:70である織物から成ることを特徴とする
過布にある。
リフェニレンサルファイド繊維と弗素繊維とから成る織
物であって、1cm×cm以上の大きさにおけるポリフェニ
レンサルファイド繊維と弗素繊維の重量比率が経,緯共
に70:30〜30:70である織物から成ることを特徴とする
過布にある。
本発明におけるPPS繊維は従来公知のPPSから成るマルチ
フィラメント糸の繊維やステープル繊維であり、弗素繊
維も従来公知のポリテトラフルオルエチレン等の弗素樹
脂から成るマルチフィラメント糸の繊維はステープル繊
維である。そして、PPS繊維と弗素繊維とから成る織物
は、経糸および経糸にそれぞれPPSのマルチフィラメン
ト糸またはステープル繊維紡績糸と弗素樹脂のマルチフ
ィラメント糸またはステープル繊維紡績糸を配列して用
いるか、PPSのマルチフィラメント糸またはステープル
繊維紡績糸と弗素樹脂のマルチフィラメント糸またはス
テープル繊維紡績糸とを撚り合わせた糸を用いるか、PP
Sのステープル繊維と弗素樹脂のステープル繊維との混
紡糸を用いるかの方法、あるいは以上を組み合わせた方
法等によって得られ、1cm×1cm以上の大きさを取った場
合のPPS繊維と弗素繊維の重量比率が経,緯共に30:70〜
70:30の範囲にある織物である。
フィラメント糸の繊維やステープル繊維であり、弗素繊
維も従来公知のポリテトラフルオルエチレン等の弗素樹
脂から成るマルチフィラメント糸の繊維はステープル繊
維である。そして、PPS繊維と弗素繊維とから成る織物
は、経糸および経糸にそれぞれPPSのマルチフィラメン
ト糸またはステープル繊維紡績糸と弗素樹脂のマルチフ
ィラメント糸またはステープル繊維紡績糸を配列して用
いるか、PPSのマルチフィラメント糸またはステープル
繊維紡績糸と弗素樹脂のマルチフィラメント糸またはス
テープル繊維紡績糸とを撚り合わせた糸を用いるか、PP
Sのステープル繊維と弗素樹脂のステープル繊維との混
紡糸を用いるかの方法、あるいは以上を組み合わせた方
法等によって得られ、1cm×1cm以上の大きさを取った場
合のPPS繊維と弗素繊維の重量比率が経,緯共に30:70〜
70:30の範囲にある織物である。
本発明過布は、以上のような織物から成るため、PPS
繊維が高温における弗素繊維のモジュラス低下を補い、
弗素繊維がPPS繊維の熱による強度劣化を補って、両繊
維が共に耐酸性等の耐薬品性に優れるから、酸性成分を
含む200℃程度の排ガスを過した場合にPPS繊維から成
る織物を用いたよりも長期間の使用に耐える。これに対
して、PPS繊維と弗素繊維の重量比率が30:70〜70:30の
範囲を外れると、PPS繊維が多い織物ではPPS繊維から成
る織物と変わらなくなり、弗素繊維が多い織物では伸び
易くなる。また、PPS繊維と弗素繊維の重量比率が織物
の大きい面積で平均として上記範囲内にあったとして
も、両繊維が偏在していて1cm×1cmのような小さい面積
では上記範囲から外れるようになる場合は、部分的にPP
S繊維から成る織物や弗素繊維から成る織物の欠点が現
れ易くなる。
繊維が高温における弗素繊維のモジュラス低下を補い、
弗素繊維がPPS繊維の熱による強度劣化を補って、両繊
維が共に耐酸性等の耐薬品性に優れるから、酸性成分を
含む200℃程度の排ガスを過した場合にPPS繊維から成
る織物を用いたよりも長期間の使用に耐える。これに対
して、PPS繊維と弗素繊維の重量比率が30:70〜70:30の
範囲を外れると、PPS繊維が多い織物ではPPS繊維から成
る織物と変わらなくなり、弗素繊維が多い織物では伸び
易くなる。また、PPS繊維と弗素繊維の重量比率が織物
の大きい面積で平均として上記範囲内にあったとして
も、両繊維が偏在していて1cm×1cmのような小さい面積
では上記範囲から外れるようになる場合は、部分的にPP
S繊維から成る織物や弗素繊維から成る織物の欠点が現
れ易くなる。
以下、本発明をさらに実施例によって説明する。
2.5de,51mmのPPS繊維と7de,51mmのポリテトロフルオル
エチレン繊維の混率が70/30〜30/70の綿番手30番の紡績
糸の双糸を経,緯糸に用いて経密度42本/cm,緯密度40本
/cmの平織物を作り、この平織物で長さ5mのフィルター
バッグを作って溶鉱炉排ガスを200℃で過したとこ
ろ、PPS繊維100%の同条件の織物を用いたフィルターバ
ックよりも耐用期間が長いという結果が得られた。
エチレン繊維の混率が70/30〜30/70の綿番手30番の紡績
糸の双糸を経,緯糸に用いて経密度42本/cm,緯密度40本
/cmの平織物を作り、この平織物で長さ5mのフィルター
バッグを作って溶鉱炉排ガスを200℃で過したとこ
ろ、PPS繊維100%の同条件の織物を用いたフィルターバ
ックよりも耐用期間が長いという結果が得られた。
本発明過布は、酸性成分を含む200℃程度の排ガスを
過して、PPS繊維100%の織物から成る過布よりも耐
用期間が長いという効果を奏する。しかし、本発明過
布は、過する対象が上述のような排ガスに限られるも
のではない。
過して、PPS繊維100%の織物から成る過布よりも耐
用期間が長いという効果を奏する。しかし、本発明過
布は、過する対象が上述のような排ガスに限られるも
のではない。
Claims (1)
- 【請求項1】ポリフェニレンサルファイド繊維と弗素繊
維とから成る織物であって、1cm×1cm以上の大きさにお
けるポリフェニレンサルファイド繊維と弗素繊維の重量
比率が経,緯共に70:30〜30:70である織物から成ること
を特徴とする過布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63221442A JPH06104172B2 (ja) | 1988-09-06 | 1988-09-06 | ▲ろ▼過布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63221442A JPH06104172B2 (ja) | 1988-09-06 | 1988-09-06 | ▲ろ▼過布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0271809A JPH0271809A (ja) | 1990-03-12 |
JPH06104172B2 true JPH06104172B2 (ja) | 1994-12-21 |
Family
ID=16766802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63221442A Expired - Lifetime JPH06104172B2 (ja) | 1988-09-06 | 1988-09-06 | ▲ろ▼過布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06104172B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107268130A (zh) * | 2016-04-08 | 2017-10-20 | 海宁市昊润纺织有限公司 | 一种滤布及其生产工艺 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5171339A (en) * | 1991-11-07 | 1992-12-15 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Filter bag for hot gases |
DE4314734A1 (de) * | 1993-05-04 | 1994-11-10 | Hoechst Ag | Filtermaterial und Verfahren zur Entfernung von Ozon aus Gasen und Flüssigkeiten |
JP2001055640A (ja) * | 1999-06-09 | 2001-02-27 | Toray Ind Inc | ポリフェニレンサルファイドよりなる繊維資材および衣料 |
EP1611935A4 (en) * | 2003-03-31 | 2012-09-05 | Toray Industries | FILTERING ENVIRONMENT |
JP4814173B2 (ja) * | 2007-08-03 | 2011-11-16 | フロイント産業株式会社 | 微粉粒捕集用バグフィルタ |
US20180251939A1 (en) | 2016-11-07 | 2018-09-06 | Milliken & Company | Textile materials containing dyed polyphenylene sulfide fibers and methods for producing the same |
US20210285133A1 (en) * | 2020-03-10 | 2021-09-16 | Milliken & Company | Textile Materials Containing Yarns with an Intimate Blend of Aramid Fibers and Polyphenylene Sulfide Fibers |
-
1988
- 1988-09-06 JP JP63221442A patent/JPH06104172B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107268130A (zh) * | 2016-04-08 | 2017-10-20 | 海宁市昊润纺织有限公司 | 一种滤布及其生产工艺 |
CN107268130B (zh) * | 2016-04-08 | 2019-07-23 | 海宁市昊润纺织有限公司 | 一种滤布及其生产工艺 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0271809A (ja) | 1990-03-12 |
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