JPH06104013A - 二次電池 - Google Patents
二次電池Info
- Publication number
- JPH06104013A JPH06104013A JP5089948A JP8994893A JPH06104013A JP H06104013 A JPH06104013 A JP H06104013A JP 5089948 A JP5089948 A JP 5089948A JP 8994893 A JP8994893 A JP 8994893A JP H06104013 A JPH06104013 A JP H06104013A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positive electrode
- negative electrode
- discharging
- powder
- secondary battery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、リチウムあるいはリチウムイオン
を吸蔵、放出する炭素体を負極に用いた場合の電圧平坦
性悪化の原因を探求し、サイクル特性に優れる二次電池
を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、リチウムあるいはリチウムイオン
を吸蔵、放出する炭素体を負極活物質に用いた二次電池
において、負極に対する正極の充放電可能な電気容量の
比が1.2倍以上としたことにある。
を吸蔵、放出する炭素体を負極に用いた場合の電圧平坦
性悪化の原因を探求し、サイクル特性に優れる二次電池
を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、リチウムあるいはリチウムイオン
を吸蔵、放出する炭素体を負極活物質に用いた二次電池
において、負極に対する正極の充放電可能な電気容量の
比が1.2倍以上としたことにある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭素体を負極に用いた二
次電池に関するものである。
次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】新型二次電池の電極に関しては、電池の
高エネルギー密度化、高出力化を図るため、多方面から
研究がなされている。この新型二次電池の正極活物質と
しては、例えば、TiS2、MoS2、CoO2、V2O5、F
eS2、NbS2、ZrS2、NiPS3、VSe2、MnO2など
の遷移金属酸化物、遷移金属カルコゲン物、有機物の熱
重合物である一次元グラファイト化物、フッ化カーボ
ン、グラファイト、あるいはポリアセチレン、ポリピロ
ール、ポリアニリン、ポリアズレン等の導電性高分子材
料が挙げられる。他方、負極にリチウム、リチウム合
金、グラファイト等を用いた非水電池またはキャパシタ
は、従来の電池に比べ、軽量でエネルギー密度を高くす
ることができるとされている。これら新型二次電池で
は、一般に負極のサイクル寿命を延ばすため、正極の放
電容量よりも過剰の量のリチウムを負極に使用し、二次
電池のサイクル寿命を確保していた。また、正極活物質
の電位は一般に充電量、あるいは放電量で変化するた
め、負極活物質にリチウムを使用した新型二次電池で
は、正極活物質の電位変化から、二次電池の充電終止電
圧、放電終止電圧が決定されている。
高エネルギー密度化、高出力化を図るため、多方面から
研究がなされている。この新型二次電池の正極活物質と
しては、例えば、TiS2、MoS2、CoO2、V2O5、F
eS2、NbS2、ZrS2、NiPS3、VSe2、MnO2など
の遷移金属酸化物、遷移金属カルコゲン物、有機物の熱
重合物である一次元グラファイト化物、フッ化カーボ
ン、グラファイト、あるいはポリアセチレン、ポリピロ
ール、ポリアニリン、ポリアズレン等の導電性高分子材
料が挙げられる。他方、負極にリチウム、リチウム合
金、グラファイト等を用いた非水電池またはキャパシタ
は、従来の電池に比べ、軽量でエネルギー密度を高くす
ることができるとされている。これら新型二次電池で
は、一般に負極のサイクル寿命を延ばすため、正極の放
電容量よりも過剰の量のリチウムを負極に使用し、二次
電池のサイクル寿命を確保していた。また、正極活物質
の電位は一般に充電量、あるいは放電量で変化するた
め、負極活物質にリチウムを使用した新型二次電池で
は、正極活物質の電位変化から、二次電池の充電終止電
圧、放電終止電圧が決定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、負極にリチ
ウム金属電極を用いた場合では、充電電位及び放電電位
が一定であるのに対して、リチウムあるいはリチウムイ
オンを吸蔵、放出する炭素体を負極に用いた場合では、
炭素体負極の電位がリチウムの充電量、あるいは放電量
で変化することから、正極の放電容量と同量あるいは、
それより過剰のリチウム吸蔵量の炭素体を負極に用いて
二次電池を実装をした場合、二次電池の放電電圧の平坦
性が著しく悪くなり、負極のサイクル寿命が優れるにも
かかわらず二次電池のサイクル寿命が期待するよりも短
くなってしまう欠点があった。本発明の目的は、リチウ
ムあるいはリチウムイオンを吸蔵、放出する炭素体を負
極に用いた場合の電圧平坦性悪化の原因を探求し、サイ
クル特性に優れる二次電池を提供することにある。
ウム金属電極を用いた場合では、充電電位及び放電電位
が一定であるのに対して、リチウムあるいはリチウムイ
オンを吸蔵、放出する炭素体を負極に用いた場合では、
炭素体負極の電位がリチウムの充電量、あるいは放電量
で変化することから、正極の放電容量と同量あるいは、
それより過剰のリチウム吸蔵量の炭素体を負極に用いて
二次電池を実装をした場合、二次電池の放電電圧の平坦
性が著しく悪くなり、負極のサイクル寿命が優れるにも
かかわらず二次電池のサイクル寿命が期待するよりも短
くなってしまう欠点があった。本発明の目的は、リチウ
ムあるいはリチウムイオンを吸蔵、放出する炭素体を負
極に用いた場合の電圧平坦性悪化の原因を探求し、サイ
クル特性に優れる二次電池を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく種々検討した結果、二次電池の放電電圧の
平担性が悪くなると、適正な放電終止電圧、充電終止電
圧の設定が難しくなる結果、正極の電位が適正な充放電
の電位範囲を超過してしまい、正極の過充電あるいは過
放電が生じやすく、そのため、正極のサイクル寿命が悪
化することが原因であることに着目して本発明を完成す
るに至ったもので、リチウムあるいはリチウムイオンを
吸蔵、放出する炭素体を負極活物質に用いた二次電池に
おいて、負極に対する正極の充放電可能な電気容量の比
が1.2倍以上としたことにある。
を解決すべく種々検討した結果、二次電池の放電電圧の
平担性が悪くなると、適正な放電終止電圧、充電終止電
圧の設定が難しくなる結果、正極の電位が適正な充放電
の電位範囲を超過してしまい、正極の過充電あるいは過
放電が生じやすく、そのため、正極のサイクル寿命が悪
化することが原因であることに着目して本発明を完成す
るに至ったもので、リチウムあるいはリチウムイオンを
吸蔵、放出する炭素体を負極活物質に用いた二次電池に
おいて、負極に対する正極の充放電可能な電気容量の比
が1.2倍以上としたことにある。
【0005】
【作用効果】本発明によれば、負極に対する正極の充放
電可能な電気容量を1.2倍以上としたので、通常の充
放電では常に正極は電気容量として余剰容量を持つ結
果、適性な充放電終止電圧の設定が難しくても正極の電
位はほぼ充放電の許容電位範囲に収まり、正極の過充電
あるいは過放電が生じることはなく、結果としてサイク
ル特性にも優れることになる。
電可能な電気容量を1.2倍以上としたので、通常の充
放電では常に正極は電気容量として余剰容量を持つ結
果、適性な充放電終止電圧の設定が難しくても正極の電
位はほぼ充放電の許容電位範囲に収まり、正極の過充電
あるいは過放電が生じることはなく、結果としてサイク
ル特性にも優れることになる。
【0006】上記電気容量の調整は正極のアニオン吸蔵
容量および負極のカチオン吸蔵容量を調整することによ
り行なわれる。具体的には充電終止0V vs Li/L
i+とに対して放電終止1,0V vs Li/Li+で求め
られた炭素エネルギー密度とリチウムを負極として求め
られた正極のエネルギー密度の比として求めることがで
きる。
容量および負極のカチオン吸蔵容量を調整することによ
り行なわれる。具体的には充電終止0V vs Li/L
i+とに対して放電終止1,0V vs Li/Li+で求め
られた炭素エネルギー密度とリチウムを負極として求め
られた正極のエネルギー密度の比として求めることがで
きる。
【0007】本発明においては、リチウムあるいはリチ
ウムイオンを吸蔵、放出する炭素体を負極活物質に用い
た二次電池において、正極の電気容量が負極の電気容量
よりも常に大きく設定することになるので、電池容量お
よび電池電圧は負極の電気容量、即ちリチウムの吸蔵容
量に支配される傾向にある。そのため、負極に対する正
極の充放電可能な電気容量の比は1.2倍以上とするが
2倍を限度とするのが好ましい。また、正極の余剰電気
容量を十分に持たせるためには1.5倍以上とするのが
好ましい。
ウムイオンを吸蔵、放出する炭素体を負極活物質に用い
た二次電池において、正極の電気容量が負極の電気容量
よりも常に大きく設定することになるので、電池容量お
よび電池電圧は負極の電気容量、即ちリチウムの吸蔵容
量に支配される傾向にある。そのため、負極に対する正
極の充放電可能な電気容量の比は1.2倍以上とするが
2倍を限度とするのが好ましい。また、正極の余剰電気
容量を十分に持たせるためには1.5倍以上とするのが
好ましい。
【0008】本発明の負極に用いる炭素体としては、有
機高分子を焼成することにより得られる炭素体を使用す
るのが信頼性の点で好ましい。これらの有機高分子とし
ては、フェノール系樹脂、PAN系樹脂、フラン系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂を例示するこ
とができるが、特に一般式(1)
機高分子を焼成することにより得られる炭素体を使用す
るのが信頼性の点で好ましい。これらの有機高分子とし
ては、フェノール系樹脂、PAN系樹脂、フラン系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂を例示するこ
とができるが、特に一般式(1)
【化1】 [式中、Rは少なくとも1項の芳香環を有する4価の芳
香族残基であって、そのうちの2価ずつは芳香環内の隣
接する炭素原子に結合しており、R'は1〜4個の芳香
環を有する2価の芳香族残基を表し、nは2以上の整数
を表す]で示される繰り返し単位を有するポリイミド系
高分子が放電容量が最も大きく好ましい。本発明に用い
られるポリイミド系ポリマーは、前記式(1)で表される
繰り返し単位を構造単位とするものであり、nは2以上
の整数を表すものである。式(1)において、Rは少なく
とも1個の芳香環を有する4価の芳香族残基であり、そ
のうちの2価ずつが芳香環内の隣接する炭素原子に結合
していることによって特徴づけられ、具体的には、
香族残基であって、そのうちの2価ずつは芳香環内の隣
接する炭素原子に結合しており、R'は1〜4個の芳香
環を有する2価の芳香族残基を表し、nは2以上の整数
を表す]で示される繰り返し単位を有するポリイミド系
高分子が放電容量が最も大きく好ましい。本発明に用い
られるポリイミド系ポリマーは、前記式(1)で表される
繰り返し単位を構造単位とするものであり、nは2以上
の整数を表すものである。式(1)において、Rは少なく
とも1個の芳香環を有する4価の芳香族残基であり、そ
のうちの2価ずつが芳香環内の隣接する炭素原子に結合
していることによって特徴づけられ、具体的には、
【化2】 等が挙げられる。
【0009】また、R'は、1〜4個の芳香環を有する
2価の芳香族残基であり、例えば
2価の芳香族残基であり、例えば
【化3】 等が挙げられる。
【0010】ここで、Rとしては、
【化4】 が、R'としては、
【化5】 が最も好ましい。
【0011】本発明に用いるポリイミド系ポリマーの形
態としては、例えば、ポリイミド粉末、ポリイミドウイ
スカー、ポリイミド成形体、ポリイミドフィルム等が挙
げられるが、特にポリイミド粉末、ポリイミドウイスカ
ーが好ましい。これらを用いた負極としては、ポリイミ
ドを非酸化性の雰囲気中で焼成して得られる炭素体とグ
ラファイトの混合物、あるいは複合物が特に好ましい。
本発明の電池は、基本的には正極、負極および電解液よ
り構成され、電極間にセパレータを設けることもでき
る。電解液は、溶媒および電解質により構成されるが、
固体電解質を用いることも可能である。
態としては、例えば、ポリイミド粉末、ポリイミドウイ
スカー、ポリイミド成形体、ポリイミドフィルム等が挙
げられるが、特にポリイミド粉末、ポリイミドウイスカ
ーが好ましい。これらを用いた負極としては、ポリイミ
ドを非酸化性の雰囲気中で焼成して得られる炭素体とグ
ラファイトの混合物、あるいは複合物が特に好ましい。
本発明の電池は、基本的には正極、負極および電解液よ
り構成され、電極間にセパレータを設けることもでき
る。電解液は、溶媒および電解質により構成されるが、
固体電解質を用いることも可能である。
【0012】本発明の負極を使用する電池では、正極と
して用いる電極活物質としては、例えば、TiS2、Mo
S2、CoO2、V2O5、FeS2、NbS2、ZrS2、NiP
S3、VSe2、MnO2等の遷移金属酸化物、遷移金属カ
ルコゲン化物、Mn、Ni、Co等とアルカリ金属との複
合酸化物、有機物の熱重合物である一次元グラファイト
化物、フッ化カーボン、グラファイト、あるいはポリア
セチレン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリアズレン
等の導電性高分子材料を例示できるが、電圧平坦性に優
れかつ、過充電及び過放電に強い活物質が選択され、特
に導電性高分子材料を使用することが、二次電池のサイ
クル寿命を向上させる上で最も好ましい。
して用いる電極活物質としては、例えば、TiS2、Mo
S2、CoO2、V2O5、FeS2、NbS2、ZrS2、NiP
S3、VSe2、MnO2等の遷移金属酸化物、遷移金属カ
ルコゲン化物、Mn、Ni、Co等とアルカリ金属との複
合酸化物、有機物の熱重合物である一次元グラファイト
化物、フッ化カーボン、グラファイト、あるいはポリア
セチレン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリアズレン
等の導電性高分子材料を例示できるが、電圧平坦性に優
れかつ、過充電及び過放電に強い活物質が選択され、特
に導電性高分子材料を使用することが、二次電池のサイ
クル寿命を向上させる上で最も好ましい。
【0013】本発明における電解質としては、以下に示
す陰イオンまたは陽イオンが用いられる。陰イオンとし
ては、例えばPF6 -、SbF6 -、AsF6 -等のVa族の元
素のハロゲン化物アニオン、BF4 -、BR4 -(Rはフェ
ニル基、アルキル基)等のIIIa族元素のアニオン、C
l-、Br-、I-等のハロゲンアニオン、過塩素酸アニオ
ン、トリフルオロメタンスルホン酸アニオン等が挙げら
れる。陽イオンとしては例えばLi、Na、K等のアルカ
リ金属カチオン、(R4N) (Rは炭素数1〜20の炭化
水素基)等が挙げられる。
す陰イオンまたは陽イオンが用いられる。陰イオンとし
ては、例えばPF6 -、SbF6 -、AsF6 -等のVa族の元
素のハロゲン化物アニオン、BF4 -、BR4 -(Rはフェ
ニル基、アルキル基)等のIIIa族元素のアニオン、C
l-、Br-、I-等のハロゲンアニオン、過塩素酸アニオ
ン、トリフルオロメタンスルホン酸アニオン等が挙げら
れる。陽イオンとしては例えばLi、Na、K等のアルカ
リ金属カチオン、(R4N) (Rは炭素数1〜20の炭化
水素基)等が挙げられる。
【0014】前記電解質を与える化合物としてはたとえ
ば、LiPF6、LiSbF6、LiAsF6、LiBF4、Li
ClO4、LiCF3SO3、LiI、KPF6、KClO4、
NaPF6、[(n−Bu)4N]BF4、[(n−Bu)4N]Cl
O4、LiAlCl4等を例示することができるが特にこれ
らに限定されるものではない。
ば、LiPF6、LiSbF6、LiAsF6、LiBF4、Li
ClO4、LiCF3SO3、LiI、KPF6、KClO4、
NaPF6、[(n−Bu)4N]BF4、[(n−Bu)4N]Cl
O4、LiAlCl4等を例示することができるが特にこれ
らに限定されるものではない。
【0015】電解質溶液を構成する溶媒は特に限定する
ものではないが、比較的、極性の大きい溶媒が好適に用
いられる。具体的には、プロピレンカーボネート、エチ
レンカーボネート、ジエチルカーボネート、ベンゾニト
リル、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2−メチ
ルテトラヒドロフラン、γ−ブチルラクトン、ジオキソ
ラン、トリエチルホスファイト、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジ
オキサン、ジメトキシエタン、ポリエチレングリコー
ル、スルホラン、ジクロロエタン、クロルベンゼン、ニ
トロベンゼン等の有機溶媒の1種又は2種以上の混合液
が挙げられる。
ものではないが、比較的、極性の大きい溶媒が好適に用
いられる。具体的には、プロピレンカーボネート、エチ
レンカーボネート、ジエチルカーボネート、ベンゾニト
リル、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2−メチ
ルテトラヒドロフラン、γ−ブチルラクトン、ジオキソ
ラン、トリエチルホスファイト、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジ
オキサン、ジメトキシエタン、ポリエチレングリコー
ル、スルホラン、ジクロロエタン、クロルベンゼン、ニ
トロベンゼン等の有機溶媒の1種又は2種以上の混合液
が挙げられる。
【0016】セパレータとしては、電解質溶液のイオン
移動に対して低抵抗であり、かつ、溶液保持性に優れた
ものが用いられ、例えば、ガラス繊維フィルタ、ポリエ
ステル、テフロン、ポリフロン、ポリプロピレン等の高
分子ポアフィルタ不織布、あるいは、ガラス繊維とこれ
らの高分子からなる不織布等が挙げられる。
移動に対して低抵抗であり、かつ、溶液保持性に優れた
ものが用いられ、例えば、ガラス繊維フィルタ、ポリエ
ステル、テフロン、ポリフロン、ポリプロピレン等の高
分子ポアフィルタ不織布、あるいは、ガラス繊維とこれ
らの高分子からなる不織布等が挙げられる。
【0017】また、これら電解液、セパレータのかわり
に用いられるものとして、固体電解質が挙げられる。例
えば、無機系では、リチウムイオン伝導性ガラス(LI
SICON)、LiI等が挙げられる。また、有機系で
はポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイ
ド、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリルアミド等をポ
リマーマトリクスとし、前記の電解質塩をポリマーマト
リクス中に溶解した複合体、あるいはこれらのゲル架橋
体、低分子量ポリエチレンオキサイド、クラウンエーテ
ル等のイオン解離基をポリマー主鎖にグラフト化した高
分子固体電解質あるいは高分子量重合体に上記電解液を
含有させたゲル状高分子固体外電解質が挙げられる。
に用いられるものとして、固体電解質が挙げられる。例
えば、無機系では、リチウムイオン伝導性ガラス(LI
SICON)、LiI等が挙げられる。また、有機系で
はポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイ
ド、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリルアミド等をポ
リマーマトリクスとし、前記の電解質塩をポリマーマト
リクス中に溶解した複合体、あるいはこれらのゲル架橋
体、低分子量ポリエチレンオキサイド、クラウンエーテ
ル等のイオン解離基をポリマー主鎖にグラフト化した高
分子固体電解質あるいは高分子量重合体に上記電解液を
含有させたゲル状高分子固体外電解質が挙げられる。
【0018】本発明の電池の形態は特に限定するもので
はないが、コイン型、シート型、筒型、角型等の各種電
池に実装することができる。
はないが、コイン型、シート型、筒型、角型等の各種電
池に実装することができる。
【0019】
【実施例】つぎに、実施例および比較例を挙げて本発明
をさらに詳しく説明する。 (負極炭素作製例)4,4'−ジアミノジフェニルエーテル
15.0gをDMAc300ミリリットルに溶解し、これ
にピロメリット酸二無水物(PMDA)16.4gを加え、
30℃で1時間撹拌した。この溶液をクロロホルム10
00ミリリットルに撹拌しながら加えたところ、ポリア
ミド酸の粉末が析出した。粉末を濾別した後、メチルア
ルコール1000mlで3回洗浄した。35℃で減圧乾燥
して、ポリアミド酸粉末29.9gを得た。得られたポリ
アミド酸粉末を200℃、24hキュアーすることによ
り20gのポリイミド系ポリマー粉末を得た。このポリ
イミド系ポリマー粉末を真空焼成炉(富士電波工業社製)
中に入れ、表1に示す所定の炭化温度まで約30℃/h
の昇温速度で昇温し、この温度で5時間550℃で処理
して炭素粉末を得た。
をさらに詳しく説明する。 (負極炭素作製例)4,4'−ジアミノジフェニルエーテル
15.0gをDMAc300ミリリットルに溶解し、これ
にピロメリット酸二無水物(PMDA)16.4gを加え、
30℃で1時間撹拌した。この溶液をクロロホルム10
00ミリリットルに撹拌しながら加えたところ、ポリア
ミド酸の粉末が析出した。粉末を濾別した後、メチルア
ルコール1000mlで3回洗浄した。35℃で減圧乾燥
して、ポリアミド酸粉末29.9gを得た。得られたポリ
アミド酸粉末を200℃、24hキュアーすることによ
り20gのポリイミド系ポリマー粉末を得た。このポリ
イミド系ポリマー粉末を真空焼成炉(富士電波工業社製)
中に入れ、表1に示す所定の炭化温度まで約30℃/h
の昇温速度で昇温し、この温度で5時間550℃で処理
して炭素粉末を得た。
【0020】(実施例1)作製例により作製した炭素体粉
末にグラファイト及びテフロンをそれぞれ次の重量比の
割合で混合し、2t/cm2の圧力で成型し、200メシュ
のSUS304金網に圧着した、これを直径16mmの円
形に打ち抜き負極を作製した。
末にグラファイト及びテフロンをそれぞれ次の重量比の
割合で混合し、2t/cm2の圧力で成型し、200メシュ
のSUS304金網に圧着した、これを直径16mmの円
形に打ち抜き負極を作製した。
【0021】炭素体粉末65重量部 グラファイト粉末(ロンザグラファイト)35重量部 テフロン粉末(三井デュポンフロロケミカル30J)5
重量部
重量部
【0022】ポリアニリンと20%のグラファイトを混
合し2t/cm2の圧力で成型し、200メシュのSUS3
04金網に圧着した、これを直径16mmの円形に打ち抜
き正極を作製した。
合し2t/cm2の圧力で成型し、200メシュのSUS3
04金網に圧着した、これを直径16mmの円形に打ち抜
き正極を作製した。
【0023】上記正極、負極を用い、その放電容量を変
化させて図1に示すような試験セルで充放電を行ない電
池特性を測定した。なお、電解液に3.5MLiClO4/
(プロピレンカーボネート+ジメトキシエタン(体積比
7:3)を用い、セパレータには微多孔性ポリプロピレン
を用い、1.8V〜3.6Vの電圧範囲で、0.5mAで充
放電を行ない放電容量を測定した。なお、図4におい
て、1は正極、2は負極、3は正極端子、4は負極端
子、5はセパレータ、6はフッ素樹脂である。
化させて図1に示すような試験セルで充放電を行ない電
池特性を測定した。なお、電解液に3.5MLiClO4/
(プロピレンカーボネート+ジメトキシエタン(体積比
7:3)を用い、セパレータには微多孔性ポリプロピレン
を用い、1.8V〜3.6Vの電圧範囲で、0.5mAで充
放電を行ない放電容量を測定した。なお、図4におい
て、1は正極、2は負極、3は正極端子、4は負極端
子、5はセパレータ、6はフッ素樹脂である。
【0024】
【表1】
【図1】 実施例1で使用した二次電池充放電特性を測
定するための試験セルを示す概略平面図である。
定するための試験セルを示す概略平面図である。
1...正極 2...負極 3...正極端子 4...負極端子 5...セパレータ 6...フッ素樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越後 良彰 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内 (72)発明者 浅見 圭一 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 リチウムあるいはリチウムイオンを吸
蔵、放出する炭素体を負極に用いる二次電池において、
負極に対する正極の充放電可能な電気容量の比が1.2
倍以上であることを特徴とする二次電池。 - 【請求項2】 上記正極が導電性高分子材料からなる第
1項記載の二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5089948A JPH06104013A (ja) | 1992-08-06 | 1993-04-16 | 二次電池 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-210133 | 1992-08-06 | ||
JP21013392 | 1992-08-06 | ||
JP5089948A JPH06104013A (ja) | 1992-08-06 | 1993-04-16 | 二次電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06104013A true JPH06104013A (ja) | 1994-04-15 |
Family
ID=26431331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5089948A Pending JPH06104013A (ja) | 1992-08-06 | 1993-04-16 | 二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06104013A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150087132A (ko) * | 2014-01-21 | 2015-07-29 | 세이코 인스트루 가부시키가이샤 | 비수 전해질 2차 전지 |
CN112789755A (zh) * | 2018-09-27 | 2021-05-11 | 株式会社村田制作所 | 二次电池 |
-
1993
- 1993-04-16 JP JP5089948A patent/JPH06104013A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150087132A (ko) * | 2014-01-21 | 2015-07-29 | 세이코 인스트루 가부시키가이샤 | 비수 전해질 2차 전지 |
CN112789755A (zh) * | 2018-09-27 | 2021-05-11 | 株式会社村田制作所 | 二次电池 |
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