JPH06103646B2 - ソレノイド - Google Patents
ソレノイドInfo
- Publication number
- JPH06103646B2 JPH06103646B2 JP62285847A JP28584787A JPH06103646B2 JP H06103646 B2 JPH06103646 B2 JP H06103646B2 JP 62285847 A JP62285847 A JP 62285847A JP 28584787 A JP28584787 A JP 28584787A JP H06103646 B2 JPH06103646 B2 JP H06103646B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- exciting coil
- iron core
- hollow
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は励磁コイルに電流を流すことによりプランジ
ャ(鉄心)を吸引するソレノイドに関する。
ャ(鉄心)を吸引するソレノイドに関する。
「従来の技術」 従来のソレノイドは第8図に示すように励磁コイル11が
ボビン12上に巻かれ、ボビン12の一端に鉄心13が出入自
在に挿入され、ボビン12の他端より励磁コイル11の外側
を通り、鉄心13の外周面に達する磁気ヨーク14が設けら
れている。
ボビン12上に巻かれ、ボビン12の一端に鉄心13が出入自
在に挿入され、ボビン12の他端より励磁コイル11の外側
を通り、鉄心13の外周面に達する磁気ヨーク14が設けら
れている。
励磁コイル11に電流を流すと、鉄心13が吸引されて磁気
ヨーク14と衝合する。その鉄心13の移動距離l1が大きく
なると鉄心13の吸引力は距離l1の二乗に逆比例して減少
し、例えば第9図に示す特性となる。このため一般には
励磁コイル11の外径の1/2以上の移動距離を得ることは
困難とされていた。
ヨーク14と衝合する。その鉄心13の移動距離l1が大きく
なると鉄心13の吸引力は距離l1の二乗に逆比例して減少
し、例えば第9図に示す特性となる。このため一般には
励磁コイル11の外径の1/2以上の移動距離を得ることは
困難とされていた。
「問題点を解決するための手段」 この発明によれば励磁コイル一端側に対し出入自在に設
けられる鉄心は、軸心に貫通孔を有する空洞鉄心とされ
る。その空洞鉄心内より励磁コイルの他端側に複数の磁
性体が磁気抵抗を介して順次配列される。この磁性体の
配列端と磁気的に結合した磁気ヨークが励磁コイルの外
側に設けられる。
けられる鉄心は、軸心に貫通孔を有する空洞鉄心とされ
る。その空洞鉄心内より励磁コイルの他端側に複数の磁
性体が磁気抵抗を介して順次配列される。この磁性体の
配列端と磁気的に結合した磁気ヨークが励磁コイルの外
側に設けられる。
励磁コイルに電流を流すと、その時発生する磁束は、鉄
心の内端と磁性体との間を流れ、これら間に吸引作用が
得られ、空洞鉄心が励磁コイル内に吸引される。鉄心の
内端内周面にテーパを形成しておくと一層性能が向上す
る。
心の内端と磁性体との間を流れ、これら間に吸引作用が
得られ、空洞鉄心が励磁コイル内に吸引される。鉄心の
内端内周面にテーパを形成しておくと一層性能が向上す
る。
「実施例」 第1図にこの発明の実施例を示し、第8図と対応する部
分に同一符号を付けてある。この発明においては鉄心15
はその軸心に貫通孔16が形成れた空洞鉄心とされてい
る。またこの例では空洞鉄心15の内端内周面がテーパ面
17とされた場合である。ボビン12の軸心位置において複
数の球状磁性体18が順次隣接して配列され、その球状磁
性体18の配列の一端は空洞鉄心15内に挿入され、他端は
磁気ヨーク14と対接されている。球状磁性体18は非磁性
パイプ19内に嵌合挿入され、非磁性パイプ19の一端は磁
気ヨーク14に固定され、非磁性パイプ19の他端はすぼめ
られて球状磁性体18が抜け出ないようにされる。またこ
の例では自己保持形とした場合で、磁気ヨーク14と接し
て非磁性パイプ19上に永久磁石21が固定される。
分に同一符号を付けてある。この発明においては鉄心15
はその軸心に貫通孔16が形成れた空洞鉄心とされてい
る。またこの例では空洞鉄心15の内端内周面がテーパ面
17とされた場合である。ボビン12の軸心位置において複
数の球状磁性体18が順次隣接して配列され、その球状磁
性体18の配列の一端は空洞鉄心15内に挿入され、他端は
磁気ヨーク14と対接されている。球状磁性体18は非磁性
パイプ19内に嵌合挿入され、非磁性パイプ19の一端は磁
気ヨーク14に固定され、非磁性パイプ19の他端はすぼめ
られて球状磁性体18が抜け出ないようにされる。またこ
の例では自己保持形とした場合で、磁気ヨーク14と接し
て非磁性パイプ19上に永久磁石21が固定される。
隣接球状磁性体18間の各接触は点接触であってその接触
部分の磁気抵抗が比較的高いものとなっており、つまり
磁気抵抗が低い部分と高い部分とが交互に配された状態
となっており、すなわち磁性体18が磁気抵抗を介して配
列されており、励磁コイル11に電流を流した時に生じる
磁束は空洞鉄心15の内端より永久磁石21側の磁性体18側
に流れ、空洞鉄心15は励磁コイル11内に吸引される。空
洞鉄心15が永久磁石21と対接した状態で励磁コイル11に
対する電流を遮断しても空洞鉄心15は永久磁石21に吸着
され自己保持状態となる。この自己保持状態を解除する
には永久磁石21による磁界を打消すような磁界を励磁コ
イル11により発生させればよい。
部分の磁気抵抗が比較的高いものとなっており、つまり
磁気抵抗が低い部分と高い部分とが交互に配された状態
となっており、すなわち磁性体18が磁気抵抗を介して配
列されており、励磁コイル11に電流を流した時に生じる
磁束は空洞鉄心15の内端より永久磁石21側の磁性体18側
に流れ、空洞鉄心15は励磁コイル11内に吸引される。空
洞鉄心15が永久磁石21と対接した状態で励磁コイル11に
対する電流を遮断しても空洞鉄心15は永久磁石21に吸着
され自己保持状態となる。この自己保持状態を解除する
には永久磁石21による磁界を打消すような磁界を励磁コ
イル11により発生させればよい。
上述において永久磁石21の代りに緩衝材を配することに
より特性に影響を与えることなく消音効果をもたせるこ
ともできる。
より特性に影響を与えることなく消音効果をもたせるこ
ともできる。
磁性体18は必ずしも密着固定されることなく、例えば第
3図に示すように若干のあそび23が磁性体18内に存在し
ていてもよい。また磁性体18を非磁性パイプ19内に収納
したが、例えば第4図に示すように磁性体18を樹脂材24
内にインサート成形してもよい。磁性体18としては球状
に限らず、例えば第5図に示すようにそろ盤球状として
もよい。あるいは第6図に示すように円錐状としてもよ
い。
3図に示すように若干のあそび23が磁性体18内に存在し
ていてもよい。また磁性体18を非磁性パイプ19内に収納
したが、例えば第4図に示すように磁性体18を樹脂材24
内にインサート成形してもよい。磁性体18としては球状
に限らず、例えば第5図に示すようにそろ盤球状として
もよい。あるいは第6図に示すように円錐状としてもよ
い。
上述では磁性体18を点接触させることにより磁気抵抗を
介在させたが、第7図に示すように磁性体18を円板状と
し、隣接磁性体18間に非磁性体25を磁気抵抗として介在
させてもよい。
介在させたが、第7図に示すように磁性体18を円板状と
し、隣接磁性体18間に非磁性体25を磁気抵抗として介在
させてもよい。
「発明の効果」 以上述べたこの発明の構成によれば大きな移動距離を得
ることができる。例えば励磁コイル11の外径が45mm、長
さが94mm、空洞鉄心15の外径が16mm、内径10.9mm、球状
磁性体18の直径が10mmのものを5個用い、400gの負荷を
与えて空洞鉄心15の移動長を60mmとすることができ、無
負荷では80mmとすることができた。一方、第3図に示し
た従来のソレノイドの場合同一形状とすると、無負荷で
も鉄心移動長は50mmが限度であった。
ることができる。例えば励磁コイル11の外径が45mm、長
さが94mm、空洞鉄心15の外径が16mm、内径10.9mm、球状
磁性体18の直径が10mmのものを5個用い、400gの負荷を
与えて空洞鉄心15の移動長を60mmとすることができ、無
負荷では80mmとすることができた。一方、第3図に示し
た従来のソレノイドの場合同一形状とすると、無負荷で
も鉄心移動長は50mmが限度であった。
またこの発明のソレノイドの吸引力−移動距離特性は第
2図に示すように移動距離が大となってもほとんど減少
しない。しかも磁性体18の配列長を長くすることにより
空洞鉄心15の移動距離を長くすることができる。
2図に示すように移動距離が大となってもほとんど減少
しない。しかも磁性体18の配列長を長くすることにより
空洞鉄心15の移動距離を長くすることができる。
従来の自己保持形のものにおいては鉄心の移動距離が大
になると鉄心と固定受の対向部との関係上、自己保持力
が小さくなる傾向があったが、この発明のソレノイドで
はそのような影響はない。
になると鉄心と固定受の対向部との関係上、自己保持力
が小さくなる傾向があったが、この発明のソレノイドで
はそのような影響はない。
空洞鉄心15は球状磁性体18が挿入される部分が空洞にな
っておればよい。
っておればよい。
第1図はこの発明によるソレノイドの一例を示す断面
図、第2図はその吸引力−移動距離特性図、第3図及び
第4図はそれぞれ第1図の一部変形を示す断面図、第5
図乃至第7図はそれぞれこの発明の他の実施例を示す断
面図、第8図は従来のソレノイドを示す断面図、第9図
は従来のソレノイドの吸引力−移動距離特性図である。
図、第2図はその吸引力−移動距離特性図、第3図及び
第4図はそれぞれ第1図の一部変形を示す断面図、第5
図乃至第7図はそれぞれこの発明の他の実施例を示す断
面図、第8図は従来のソレノイドを示す断面図、第9図
は従来のソレノイドの吸引力−移動距離特性図である。
Claims (1)
- 【請求項1】励磁コイルと、 その励磁コイルの一側に出入自在に設けられた空洞鉄心
と、 その空洞鉄心の空洞内に一端部が挿通され、他端部が上
記励磁コイルの他側に配されて磁気抵抗を介して順次配
列された磁性体配列と、 上記励磁コイルをめぐって配され、一端が上記空洞鉄心
の周面と磁気的に結合し、他端が上記磁性体配列の他端
に磁気的に結合した磁気ヨークとを具備するソレノイ
ド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62285847A JPH06103646B2 (ja) | 1987-09-28 | 1987-11-11 | ソレノイド |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62-244822 | 1987-09-28 | ||
JP24482287 | 1987-09-28 | ||
JP62285847A JPH06103646B2 (ja) | 1987-09-28 | 1987-11-11 | ソレノイド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01157506A JPH01157506A (ja) | 1989-06-20 |
JPH06103646B2 true JPH06103646B2 (ja) | 1994-12-14 |
Family
ID=26536923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62285847A Expired - Fee Related JPH06103646B2 (ja) | 1987-09-28 | 1987-11-11 | ソレノイド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06103646B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6358991B2 (ja) * | 2015-07-31 | 2018-07-18 | ヤマウチ株式会社 | 発電機 |
-
1987
- 1987-11-11 JP JP62285847A patent/JPH06103646B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01157506A (ja) | 1989-06-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |