JPH06103633A - 光学ヘッド - Google Patents

光学ヘッド

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JPH06103633A
JPH06103633A JP4251614A JP25161492A JPH06103633A JP H06103633 A JPH06103633 A JP H06103633A JP 4251614 A JP4251614 A JP 4251614A JP 25161492 A JP25161492 A JP 25161492A JP H06103633 A JPH06103633 A JP H06103633A
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JP
Japan
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light
polarization
optical
separated
signal
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Application number
JP4251614A
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English (en)
Inventor
Hideki Aiko
秀樹 愛甲
Hiroaki Yamamoto
博昭 山本
Toru Nakamura
徹 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 光学系の構成部品数を低減して低価格化を図
り、短時間で安定した性能発揮させる。 【構成】 直線偏光の光を発する光源1と、直線偏光を
磁気光学的効果を有する情報記録媒体5上に集光する集
光手段2、4と、情報記録媒体5に入射する光と情報記
録媒体5からの反射光の光束分離手段3と、分離反射光
より情報記録媒体5上のフォーカス誤差信号、トラッキ
ング誤差信号、情報信号並びにプレピット信号を検出す
る光信号検出手段6〜10を備え、該光信号検出手段
が、光束分離手段3により分離された反射光を、互いに
直交する2つの偏光成分を持つ複数の多分割光に分離す
る偏光分離手段9と、多分割光を受光し、電気信号に変
換して検出する多分割光検出手段10と、検出された電
気信号を元に、フォーカス誤差信号、トラッキング誤差
信号、情報信号並びにプレピット信号を演算して求める
演算手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的に情報を記録再
生する装置である光ディスクメモリーの光学ヘッドに関
する。
【0002】
【従来の技術】現代は情報化時代と言われており、その
中核をなす高密度大容量メモリーの技術開発が盛んに行
われている。この種のメモリーに要求される性能として
は、高密度、大容量はもちろんのこと、高信頼性、高速
アクセス性、書換え機能等も重要になってくる。そし
て、これらの全ての機能を満足するメモリーとして、光
磁気ディスクメモリーが最も注目されている。
【0003】光磁気ディスクメモリーは、磁気光学効果
を有する情報記録媒体である光磁気ディスクに対し、半
導体レーザを光源として直線偏光の光を照射し、情報の
記録再生を行う装置である。また、光磁気ディスクは、
磁化方向が垂直である、所謂垂直磁気材料が使用されて
おり、記録する場合には記録する方向に弱い直流の外部
磁界をかけ、これにレーザ光をあてることにより熱を加
えて保磁力を落とし、外部磁界の向きに磁化を反転す
る。そして、この磁化の向きにより「1」、「0」の情
報が記録される。
【0004】逆に、再生(読み出し)する場合には、直
線偏光の偏光面が回転する現象である、所謂磁気光学効
果が利用される。即ち、偏光面の回転角は磁性記録膜の
磁化に比例するものであり、その回転方向は、入射光方
向と磁化の方向が同じである場合には右回転し、反対で
ある場合には左回転する。そこで、情報「0」の場合
に、反射光の通路に光をカットする検光子をおけば、情
報「1」のときにのみ偏光面が回転して光出力を得るこ
とができるようになる。なお、直線偏光とは、レーザ光
の電場ベクトルが単一軸のみで発振している状態のこと
を言い、具体的には、振動面が光軸に対して平行となる
平面的に偏った光波の状態を言う。
【0005】ところで、上記光磁気ディスクメモリーの
光学ヘッドに関する技術については、従来より数多くの
報告がなされているが、その基本的な構成は図4に示す
とおりである。即ち、図4は従来の光磁気ディスク用光
学ヘッドの概略構成を示す構成図である。図4におい
て、1は半導体レーザ、2はコリメートレンズ、3はビ
ームスプリッタ、4は対物レンズ、5は光磁気ディス
ク、6は1/2波長板、7は凸レンズ、28は偏光ビー
ムスプリッタ、29は2分割光検出器、30は凸シリン
ドリカルレンズ、31は4分割光検出器、45及び46
は光スポットの焦点である。
【0006】以上のように構成された光学ヘッドの動作
は次のとおりである。半導体レーザ1より発せられた直
線偏光のレーザ光は、コリメートレンズ2により平行光
に変換され、ビームスプリッタ3を透過して、対物レン
ズ駆動装置(図示せず)に組み込まれた対物レンズ4に
より、光磁気ディスク5上に直径1ミクロン程度の光ス
ポットとして集光される。また、光磁気ディスク5から
の反射光は、かかる集光経路とは逆の経路をたどり、ビ
ームスプリッタ3により反射分離された後、1/2波長
板6に入射する。
【0007】ここで、半導体レーザ1は、紙面に平行な
偏光となるよう設置されている。また、ビームスプリッ
タ3は、その入射面に平行な光波の電界成分(P偏光と
呼ぶ)を通過させ、入射面に垂直な電界成分(S偏光と
呼ぶ)を反射させる作用を持っている。更に、1/2波
長板6は、光磁気ディスク5からの反射光の偏光方向を
略45度回転するように設定されている。
【0008】続いて、1/2波長板6を透過した反射光
は凸レンズ7により収れん光となり、更に、偏光ビーム
スプリッタ28により互いに直交する2つの偏光成分に
分離され、その一方は透過して2分割光検出器29に入
射し、他方は反射され、凸シリンドリカルレンズ30を
経て4分割光検出器31に入射する。この2分割光検出
器29で発生した電気信号を減算することにより、所謂
プッシュプル法によるトラッキング誤差信号が検出され
る。ここで、トラッキング誤差とは、光ディスクの中心
穴の偏心や、トラックの偏心、或いはターンテーブルの
回転軸の軸振れなどによって生じるレーザ・ビーム照射
位置に対する150〜220μm程度の偏心誤差のこと
を言う。また、トラック上で正確な読出しや書込みを行
うためには、レーザ・ビームがトラックを正確に追跡
(トラッキング)する必要がある。そこで、かかるトラ
ッキング誤差を検出するために、プッシュプル法なる検
出方法が使用される。即ち、プッシュプル法は、ディス
ク上の案内溝で反射回析された光を、トラック中心に対
して対称に配置された2D−PD(2分割フォトダイオ
ードのことであり、ここでは2分割光検出器29に相当
する)上の2つの受光部での出力差として取り出すこと
により、トラッキング誤差を検出する方法である。
【0009】これに対し、偏光ビームスプリッタ28に
より反射された光は、フォーカス誤差信号検出手段であ
る凸シリンドリカルレンズ30により、非点収差を発生
する。即ち、紙面内では実線で示す光路となって焦点4
5に収れんし、紙面に垂直な面内では破線で示す光路と
なって、焦点46に収れんする。なお、非点収差とは、
非常に細い(円錐形の)光線束をレンズの主軸に傾斜し
てレンズの一局部だけに投射させたときに、レンズを通
過した後の光線が一点に集まることなく複雑な光線束と
なる場合の収差のことを言う。
【0010】また、4分割光検出器31の受光面は焦点
45と焦点46との略中間位置に設けられており、その
4つの受光領域で発生した電気信号の内で対角位置(図
中AとB及びCとD)のもの同士の和をとり、更にそれ
らを減算することによって、所謂非点収差法によるフォ
ーカス誤差信号の検出が行われる。ここで、フォーカシ
ング誤差とは、光学ヘッドにおける対物レンズの焦点深
度が±1μm程度であって、ディスクの面振れがこれよ
りはるかに大きいことから生じる対物レンズ−ディスク
間の距離の誤差のことを言い、このような場合には、対
物レンズを上下に動かすことにより対物レンズ−ディス
ク間の距離を対物レンズの焦点深度内に収める必要があ
る。そこで、かかるフォーカシング誤差を検出するため
に、非点収差法なる検出方法が使用される。
【0011】即ち、非点収差法は、先述した非点収差を
積極的に利用してフォーカス信号を検出する方法であ
り、非点収差を発生する光学部品、例えば円筒レンズ
(ここでは凸シリンドリカルレンズ30がこれに相当す
る)を使って検出が行われる。即ち、ディスク面が対物
レンズの焦平面にあるとき、非点収差光学系のビーム断
面が円形となるような位置に4D−PD(4分割フォト
・ダイオードのことであり、ここでは4分割光検出器3
1がこれに相当する)を配置し、先述したようにその4
つの受光部A、B、C、Dでの出力信号の演算としてF
=(A+B)−(C+D)を行うと、この演算結果がフ
ォーカス誤差信号となる。例えば、F=0の場合は、合
焦点にあり、F=+の場合は近づきすぎており、F=−
の場合は離れすぎているということになる。
【0012】また、4分割光検出器31における受光量
の総和をとると共に、2分割光検出器29の受光量の総
和をとり、それらの差をとることにより、所謂差動検出
法による光磁気ディスク情報信号の検出が可能となる。
更に、それらの和を全てとることにより、振幅変調ディ
スク情報信号やプレピット信号の検出が可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
からなる従来の光学ヘッドにおいては、偏光ビームスプ
リッタ28を用いて差動検出法による光磁気ディスク情
報信号の検出が可能であり、その機能も十分ではある
が、構成部品数が多くなり、光学系の小型化や低価格化
を図ることが困難となるという問題点がある。また、4
分割光検出器31からの信号により、非点収差法による
フォーカス誤差信号の検出を行うようになっているが、
非点収差量を決定するための凸レンズ7と凸シリンドリ
カルレンズ30とは互いに独立しており、信号の変動分
を一定に保つことができないという問題点がある。更
に、2分割光検出器29と4分割光検出器31とが互い
に独立しているため、量産性の高い調整を行うことが困
難であるという問題点もある。
【0014】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたものであり、光学系の構成部品数を低減して低
価格化を図ると共に、短時間で安定した性能を発揮させ
ることが可能な光学ヘッドを提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる光学ヘッドは、直線偏光の光を発す
る光源と、前記直線偏光の光を磁気光学的効果を有する
情報記録媒体上に集光させる集光手段と、前記情報記録
媒体に入射する光と同情報記録媒体からの反射光を分離
する光束分離手段と、分離された前記反射光より前記情
報記録媒体上のフォーカス誤差信号、トラッキング誤差
信号、情報信号並びにプレピット信号を検出する光信号
検出手段を備え、前記光信号検出手段が、前記光束分離
手段により分離された反射光を、互いに直交する2つの
偏光成分を持つ複数の多分割光に分離する偏光分離手段
と、該多分割光を受光し、電気信号に変換して検出する
多分割光検出手段と、検出された電気信号を元に、フォ
ーカス誤差信号、トラッキング誤差信号、情報信号並び
にプレピット信号を演算して求める演算手段とを備えて
いることを特徴としている。
【0016】また、本発明は、前記偏光分離手段が、前
記光束分離手段により分離された反射光の偏光面を45
度回転する1/2波長板と、該1/2波長板を透過した
光束を収れんする凸レンズと、該凸レンズにより収れん
された光束を、前記情報記録媒体上のトラック像に対し
45度方向に透過させる円柱状面レンズと、該円柱状面
レンズの透過光を互いに直交する2つの偏光成分を持つ
複数の多分割光に分離する偏光分離素子とを備えている
ことを特徴としている。
【0017】また、本発明は、前記偏光分離手段が、前
記光束分離手段より分離された光束を収れんする凸レン
ズと、該凸レンズにより収れんされた光束を、前記情報
記録媒体上のトラック像に対して45度方向に透過させ
る円柱状面レンズと、前記円柱状面レンズの透過光束中
に設けられ、入射光の光軸を中心に入射光の偏光面に対
し45度回転した光軸を有すると共に、該入射光を互い
に直交する2つの偏光成分を持つ複数の多分割光とし
て、同一方向に分離する偏光分離素子とを備えることを
特徴としている。
【0018】また、本発明は、前記凸レンズと円柱状面
レンズが、ガラス若しくは樹脂で形成される一体のレン
ズであることを特徴としている。また、本発明は、前記
凸レンズと円柱状面レンズが、ホログラムで形成される
一体の光学素子であることを特徴としている。また、本
発明は、前記偏光分離素子が、入射光を、主として所定
の偏光成分を持つ第1の分離光と、該第1の分離光と直
交する偏光成分を持ち、更に該第1の分離光に対し互い
に異なる向きに形成される第2及び第3の分離光とに分
離することを特徴としている。
【0019】また、本発明は、前記多分割光検出手段
が、前記偏光分離素子によって形成される第1の分離光
が入射する4個の分割受光領域と、第2及び第3の分離
光が各々単独で入射する2個の受光領域とを有すること
を特徴としている。また、本発明は、前記偏光分離素子
が、ホログラムで形成される光学素子であることを特徴
としている。
【0020】また、本発明は、前記偏光分離素子が、ニ
オブ酸リチウムを材料とするホログラムで形成される光
学素子であることを特徴としている。
【0021】
【作用】上記構成によれば、光源から発光された直線偏
光は、コリメートレンズ及び対物レンズ等からなる集光
手段によって磁気光学的効果を有する情報記録媒体上に
集光される。また、該情報記録媒体に入射する光と同情
報記録媒体からの反射光は、光束分離手段によって分離
される。そして、光信号検出手段によって、分離された
反射光から情報記録媒体上のフォーカス誤差信号、トラ
ッキング誤差信号、情報信号並びにプレピット信号の各
情報が検出される。
【0022】光信号検出手段が前記各信号を検出するに
あたっては、まず、光束分離手段によって分離された反
射光が1/2波長板を透過することにより、その偏光面
が45度回転される。そして透過した光束は、更に凸レ
ンズにより収れんされる。続いて、収れんされた光束
は、円柱状面レンズを透過することにより、前記情報記
録媒体上のトラック像に対し45度となる方向に進路変
更される。更に、該円柱状面レンズの透過光束中に設け
られた偏光分離素子により、該光束は互いに直交する2
つの偏光成分を持つ複数の多分割光として、同一方向に
分離される。そこで、偏光分離された多分割光が、多分
割光検出手段によって受光され、複数の電気信号に変換
されて、その検出が行われる。そして、検出された複数
の電気信号を元に、演算手段がフォーカス誤差信号、ト
ラッキング誤差信号、情報信号並びにプレピット信号を
演算して求めることになる。
【0023】一方、前記の1/2波長板を用いる代わり
に、前記偏光分離素子が入射光の光軸を中心として入射
光の偏光面に対して45度回転した光学軸を有するもの
とすることもできる。また、前記凸レンズと円柱状面レ
ンズが、一体の光学素子として、ガラス若しくは樹脂で
もって一体成形されるか、或いはホログラムで一体成形
される。
【0024】また、前記偏光分離素子は、入射光を、主
として所定の偏光成分を持つ第1の分離光と、これに直
交する偏光成分を持ち、かつ該第1の分離光に対して互
いに異なる向きに形成される第2及び第3の分離光とに
分離する。また、前記多分割光検出手段は、前記偏光分
離素子によって形成される第1の分離光が入射するため
の4個の分割受光領域と、第2及び第3の分離光が各々
単独で入射する2個の受光領域とを有する。
【0025】また、前記偏光分離素子は、ホログラム素
子或いはニオブ酸リチウムを材料とするホログラム素子
で形成される。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら具体的に説明する。図1は、本発明にかかる
光学ヘッドの第1の実施例の概略構成を示す構成図であ
る。また図2は、図1に示す光検出器10のX方向矢視
図であり、光検出器10に接続される演算回路も合わせ
て示している。
【0027】図1において、1は半導体レーザ、2はコ
リメートレンズ、3は光束分離手段であるビームスプリ
ッタ、4は対物レンズ、5は情報記録媒体である磁気光
学的効果を有する光磁気ディスク、6は1/2波長板、
7は凸レンズ、8は円柱状面レンズである凹シリンドリ
カルレンズ、9は検出素子でありニオブ酸リチウムを材
料とするホログラムで形成される偏光分離素子、10は
光検出器、21a,21bは焦点Pa,Pb、22a,
22bは焦点Qa,Qb、23a,23bは焦点Ra,
Rbである。また、図2において、24は光検出器10
上に形成されるP偏光の光スポットTa、25は光検出
器10上に形成されるS偏光の光スポットTb、同じく
26は光検出器10上に形成されるS偏光の光スポット
Tc、15は加算器、16は減算器、40は4分割され
た受光領域、40a、40b、40c、40d、並びに
41、42は光検出器10における各受光領域である。
なお、ホログラムとは、光の干渉性を利用して、物体か
ら出る信号波を感光材料に記録したものである。
【0028】以上のように構成された光学ヘッドの動作
は次のとおりである。半導体レーザ1より発せられた直
線偏光のレーザ光は、コリメートレンズ2により平行光
に変換され、ビームスプリッタ3を透過して、対物レン
ズ駆動装置(図示せず)に組み込まれた対物レンズ4に
より、光磁気ディスク5上に直径1ミクロン程度の光ス
ポットとして集光される。また、光磁気ディスク5から
の反射光は、かかる集光経路とは逆の経路をたどり、光
束分離手段であるビームスプリッタ3により反射分離さ
れた後、1/2波長板6に入射する。なお、半導体レー
ザ1は、紙面に平行な偏光(P偏光)となるよう設置さ
れており、1/2波長板6は、光磁気ディスク5からの
反射光の偏光方向を略45度回転するように設定してあ
る。
【0029】続いて、1/2波長板6を透過した反射光
は、凸レンズ7により収れん光となり、凹シリンドリカ
ルレンズ8へ入射する。ここで、凹シリンドリカルレン
ズ8は、本実施例では、紙面に平行な面内において、図
中矢印W4が示す向きに存在する光磁気ディスク5上の
記録トラックの像に対し、略45度の方向にレンズ効果
を有するように設けられている。そして、凹シリンドリ
カルレンズ8を経た光束は、更に、ニオブ酸リチウムを
材料とするホログラムで形成される偏光分離素子9に入
射する。
【0030】偏光分離素子9に入射した光束は、紙面に
平行な偏光成分(P偏光)が直進透過して第1分離光と
なる。更に、紙面に垂直な偏光成分(S偏光)は、該第
1分離光に対して互いに異なる向きに略同角度でもって
形成される第2、第3の分離光とに主として分離され
る。ここで、「主として」と記したのは次の理由からで
ある。即ち、ニオブ酸リチウムを材料とするホログラム
で形成された偏光分離素子9は、回折によりP偏光の第
1分離光が0次光、S偏光の第2、第3分離光が±1次
光として分離されるため、現実にS偏光を全て利用しよ
うと考えた場合には、その±3次光、±5次光等を検出
する必要があるためである。このように、S偏光の次数
については検出能力に影響を与えることになるが、本願
発明の目的に鑑み、ここでは±1次光である第2、第3
の分離光のみについて記述するものとする。
【0031】また、偏光分離素子9により分離された第
1分離光(P偏光)は、紙面に平行な面内では矢印W4
の向きに存在する光磁気ディスク5上の記録トラックの
像に対し、略45度の方向にレンズ効果を有するように
設けられた凹シリンドリカルレンズ8を経ているため、
レンズ効果を有する面内における光束についてはその収
れんの度合が弱められ、焦点Pb(21b)に収れんす
る。また、レンズ効果を有する面と直交する面内におけ
る光束については、凹シリンドリカルレンズ8が平面と
なるため、透過後の光束は破線で示した光路を経て焦点
Pa(21a)へと収れんする。このようにして、凸レ
ンズ7と凹シリンドリカルレンズ8を経て、偏光分離素
子9で分離された第1分離光(P偏光)は、非点収差を
発生する。
【0032】同様に、偏光分離素子9により分離された
第2分離光(S偏光)は、凹シリンドリカルレンズ8の
レンズ効果を有する面内における光束についてはその収
れんの度合が弱められ、焦点Qb(22b)に収れんす
る。また、レンズ効果を有する面と直行する面内におけ
る光束については破線で示した光路(ただし、中心光軸
のみ図示する)を経て焦点Qa(22a)へと収れんす
る。このようにして、凸レンズ7と凹シリンドリカルレ
ンズ8を経て偏光分離素子9で分離された第2分離光
(S偏光)も非点収差を発生する。更に、第3分離光
(S偏光)についても、焦点Rb(23b)と焦点Ra
(23a)へと収れんし、同じく非点収差を発生する。
【0033】ここで、光検出器10は、その受光面が焦
点Pa(21a)と焦点Pb(21b)との略中間に設
けられており、その受光面上では図2に示すように、第
1分離光(P偏光)による略円形の光スポットTa(2
4)と、第2分離光(S偏光)による略円形の光スポッ
トTb(25)と、同じく第3分離光(S偏光)による
略円形の光スポットTc(26)とが形成される。ま
た、光検出器10の受光面上には、受光領域40a,4
0b,40c,40dで形成され、光スポットTa(2
4)を受光するための略十字状の分割線を有する4分割
受光領域40と、光スポットTb(25)と、光スポッ
トTc(26)とを各々独立して受光する2つの受光領
域41、42が存在している。
【0034】そこで、光スポットTa(24)が入射す
る光検出器10の4分割受光領域40の内で、受光領域
40aと40bの加算信号と、受光領域40cと40d
の加算信号とを減算器16で減算することにより、所謂
プッシュプル法によるトラッキング誤差の信号が検出さ
れる。また、4分割受光領域40の内で、受光領域40
aと40dの加算信号と、受光領域40bと40cの加
算信号を減算器16で減算することにより、即ち、4つ
の受光領域の対角位置のもの同士を結線して和をとり、
それらの差をとることにより、所謂非点収差法によるフ
ォーカス誤差信号の検出が行われる。
【0035】一方、P偏光である光スポットTa(2
4)が入射する光検出器10における4分割受光領域4
0で発生する電気信号の総和信号と、S偏光である光ス
ポットTb(25)が入射する光検出器10における受
光領域41で発生する電気信号並びに同じくS偏光であ
る光スポットTc(26)が入射する光検出器10にお
ける受光領域42で発生する電気信号との和信号との差
を減算器16でとることにより、光磁気ディスク情報信
号の検出が可能となる。また、光検出器10の受光領域
40で発生する電気信号の総和信号と、受光領域41で
発生する電気信号並びに同じく受光領域42で発生する
電気信号との和信号との和を加算器15でとることによ
り、振幅変調ディスク情報信号やプレピット信号の検出
が可能となる。
【0036】以上のように、単一の光検出器10におけ
る3つの受光領域40、41、42からの電気信号を演
算することにより、光磁気ディスク及び振幅変調ディス
クの情報信号やプレピット信号、フォーカス誤差信号、
トラッキング誤差信号の夫々の検出が可能となる。な
お、本実施例では、1/2波長板6を用い、偏光分離素
子8へ入射する偏光面を略45度回転させるという一般
的な方法を使用したが、必ずしもそのようにする必要は
なく、例えば、検出素子である偏光分離素子9が、入射
光の光軸を中心として、入射光偏光面に対して略45度
回転した光学軸を有するような構成とすれば、より少な
い部品点数でもって同様の効果を得ることが可能とな
る。
【0037】また本実施例では、光学系の機能を明確に
するために凸レンズ7と凹シリンドリカルレンズ8とを
独立して設けたが、これらの両レンズが一体となったレ
ンズや、或いはホログラムで形成されたレンズを使用す
ることにより、更に少ない部品点数でもって同様の効果
を得ることが可能となる。現に、凸レンズ7と凹シリン
ドリカルレンズ8との両機能を有する一体のレンズがプ
レスガラス技術や樹脂モールド技術等で実現されつつあ
り、こうしたレンズを非球面形状でもって形成すること
により、一層性能の安定化を図ることが可能となる。
【0038】また、本実施例の図1では、凸レンズ7と
凹シリンドリカルレンズ8とを所定の一定距離Lに保
ち、保持調整部材(図示せず)等で矢印W1で示す光軸
方向に移動可能とすることにより、凸レンズ7と凹シリ
ンドリカルレンズ8の略円柱状面とで発生するフォーカ
ス誤差信号用の非点収差量を常に一定に保つように調整
しているが、同じく、凸レンズ7と凹シリンドリカルレ
ンズ8とを一体のレンズ或いはホログラムで形成するこ
とにより、該非点収差量を常に一定に保ち、保持調整部
材等の構成を極めて簡単とすることができる。更に、短
時間で安定した性能を発揮させる調整が可能となり、量
産性が向上される。
【0039】図3は、本発明にかかる光学ヘッドの第2
の実施例の概略構成を示す構成図である。この光学系で
は、偏光分離素子50が入射光の光軸を中心として入射
光の偏光面に対して略45度回転した光学軸を有し、し
かもニオブ酸リチウムを材料としたホログラムで形成さ
れており、更に、凸レンズと凹シリンドリカルレンズと
を一体のレンズ51としている。なお、図中、他の符号
については全て図1の構成要素と同一となっている。本
第2の実施例によれば、光学系の構成を極めて簡略化す
ることができ、しかも第1の実施例と同様の効果を発揮
することができる。
【0040】
【発明の効果】以上の本発明によれば、光学ヘッドを構
成する部品点数が低減され、ヘッドの低価格化を実現す
ることができる。また、光検出器の複数の受光領域で受
光した光量を電気信号に変換し、その複数の電気信号を
演算することにより、磁気光学的効果を有する情報記録
媒体の磁気光学情報信号、プレピット信号、フォーカス
誤差信号、トラッキング誤差信号の検出が可能となる。
【0041】また、光学ヘッドを構成する1/2波長板
を用いる代わりに、偏光分離素子を、入射光の光軸を中
心として入射光偏光面に対し略45度回転した光学軸を
有するものとすることにより、更に構成部品点数の低減
を図ることができる。また、同じく光学ヘッドを構成す
る凸レンズと円柱状面レンズとを、一体のレンズで、或
いはホログラムで形成することにより、誤差信号の変動
分を一定に保ち、短時間で安定した性能を発揮できる調
整が可能となり、量産性を向上させることができるよう
になる。
【0042】また、偏光分離素子が、入射光を、所定の
偏光成分を持つ第1分離光と、第1分離光と直交する偏
光成分を持ち、かつ第1分離光に対して互いに異なる向
きに略同角度でもって形成される第2、第3の分離光と
に主として分離するものとし、更にこれをホログラム素
子或いはニオブ酸リチウムを材料とするホログラム素子
で形成することにより、また、光検出器が、該偏光分離
素子によって形成される第1分離光が入射する4分割受
光領域と、第2、第3の分離光が各々単独で入射する2
個の受光領域とを有することにより、光学ヘッドの一層
の低価格化と、品質の安定化を図ることが可能となり、
更に調整における一層の量産性の向上を達成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光学ヘッドの第1の実施例の概
略構成を示す構成図である。
【図2】図1に示す光検出器のX方向矢視図であり、光
検出器に接続される演算回路を合わせて示す。
【図3】本発明にかかる光学ヘッドの第2の実施例の概
略構成を示す構成図である。
【図4】従来の光磁気ディスク用光学ヘッドの概略構成
を示す構成図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 コリメートレンズ 3 ビームスプリッタ 4 対物レンズ 5 光磁気ディスク 6 1/2波長板 7 凸レンズ 8 凹シリンドリカルレンズ 9 偏光分離素子 10 光検出器 15 加算器 16 減算器 40 4分割受光領域 41 受光領域 42 受光領域

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線偏光の光を発する光源と、前記直線
    偏光の光を磁気光学的効果を有する情報記録媒体上に集
    光させる集光手段と、前記情報記録媒体に入射する光と
    同情報記録媒体からの反射光を分離する光束分離手段
    と、分離された前記反射光より前記情報記録媒体上のフ
    ォーカス誤差信号、トラッキング誤差信号、情報信号並
    びにプレピット信号を検出する光信号検出手段を備え、 前記光信号検出手段が、前記光束分離手段により分離さ
    れた反射光を、互いに直交する2つの偏光成分を持つ複
    数の多分割光に分離する偏光分離手段と、該多分割光を
    受光し、電気信号に変換して検出する多分割光検出手段
    と、検出された電気信号を元に、フォーカス誤差信号、
    トラッキング誤差信号、情報信号並びにプレピット信号
    を演算して求める演算手段とを備えていることを特徴と
    する光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記偏光分離手段が、前記光束分離手段
    により分離された反射光の偏光面を45度回転する1/
    2波長板と、該1/2波長板を透過した光束を収れんす
    る凸レンズと、該凸レンズにより収れんされた光束を、
    前記情報記録媒体上のトラック像に対し45度方向に透
    過させる円柱状面レンズと、該円柱状面レンズの透過光
    を互いに直交する2つの偏光成分を持つ複数の多分割光
    に分離する偏光分離素子とを備えていることを特徴とす
    る請求項1記載の光学ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記偏光分離手段が、前記光束分離手段
    より分離された光束を収れんする凸レンズと、該凸レン
    ズにより収れんされた光束を、前記情報記録媒体上のト
    ラック像に対して45度方向に透過させる円柱状面レン
    ズと、前記円柱状面レンズの透過光束中に設けられ、入
    射光の光軸を中心に入射光の偏光面に対し45度回転し
    た光軸を有すると共に、該入射光を互いに直交する2つ
    の偏光成分を持つ複数の多分割光として、同一方向に分
    離する偏光分離素子とを備えていることを特徴とする請
    求項1記載の光学ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記凸レンズと円柱状面レンズが、ガラ
    ス若しくは樹脂で形成される一体のレンズであることを
    特徴とする請求項2及び請求項3記載の光学ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記凸レンズと円柱状面レンズが、ホロ
    グラムで形成される一体の光学素子であることを特徴と
    する請求項2及び請求項3記載の光学ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記偏光分離素子が、入射光を、主とし
    て所定の偏光成分を持つ第1の分離光と、該第1の分離
    光と直交する偏光成分を持ち、更に該第1の分離光に対
    し互いに異なる向きに形成される第2及び第3の分離光
    とに分離することを特徴とする請求項2及び請求項3記
    載の光学ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記多分割光検出手段が、前記偏光分離
    素子によって形成される第1の分離光が入射する4個の
    分割受光領域と、第2及び第3の分離光が各々単独で入
    射する2個の受光領域とを有することを特徴とする請求
    項1及び請求項6記載の光学ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記偏光分離素子が、ホログラムで形成
    される光学素子であることを特徴とする請求項2、請求
    項3及び請求項6記載の光学ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記偏光分離素子が、ニオブ酸リチウム
    を材料とするホログラムで形成される光学素子であるこ
    とを特徴とする請求項8記載の光学ヘッド。
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