JPH06103327A - コマンド入力方法および装置 - Google Patents
コマンド入力方法および装置Info
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- JPH06103327A JPH06103327A JP4273813A JP27381392A JPH06103327A JP H06103327 A JPH06103327 A JP H06103327A JP 4273813 A JP4273813 A JP 4273813A JP 27381392 A JP27381392 A JP 27381392A JP H06103327 A JPH06103327 A JP H06103327A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】割り込み実行したコマンドを中止する際に、簡
単な操作でコマンドの中止操作を繰り返すことなく適切
な状態に戻すことができる。 【構成】中止処理部19は、キー割り込み処理部18で
入力装置2からの中止キー入力を認識したときに、実行
中のコマンドの中止処理を行う。この中止処理では、割
り込みによりコマンドが実行されているときには、実行
中のコマンドを中止して、コマンドスタック17に保持
されていた情報を取り出し、そのコマンドスタック17
に保持されていた情報に基づき、各コマンドについて予
め設定したコマンドレベルに従って、中止されたコマン
ドと同等以下のコマンドレベルのコマンドは、逐次コマ
ンドスタック17から解除し、中止されたコマンドを超
えるコマンドレベルのコマンドの実行状態に戻す。
単な操作でコマンドの中止操作を繰り返すことなく適切
な状態に戻すことができる。 【構成】中止処理部19は、キー割り込み処理部18で
入力装置2からの中止キー入力を認識したときに、実行
中のコマンドの中止処理を行う。この中止処理では、割
り込みによりコマンドが実行されているときには、実行
中のコマンドを中止して、コマンドスタック17に保持
されていた情報を取り出し、そのコマンドスタック17
に保持されていた情報に基づき、各コマンドについて予
め設定したコマンドレベルに従って、中止されたコマン
ドと同等以下のコマンドレベルのコマンドは、逐次コマ
ンドスタック17から解除し、中止されたコマンドを超
えるコマンドレベルのコマンドの実行状態に戻す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CAD(computer-aid
ed design)システムに係り、特にCADシステムにお
けるコマンドの入力に際しての操作性を改善し得るコマ
ンド入力方法および装置に関する。
ed design)システムに係り、特にCADシステムにお
けるコマンドの入力に際しての操作性を改善し得るコマ
ンド入力方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CADシステムにおいては、図面の作成
・編集等のためのコマンドを含む種々のコマンドが用い
られる。近年の多くのCADシステムにおいては、少な
くとも一部のコマンドについて、コマンドの実行中に、
そのコマンドを中止することなく割り込み処理により他
のコマンドを実行することができるようにしている。こ
のようにコマンドの割り込みによるスタック(すなわち
ネスティング)が行われる場合、コマンドの実行中に
(中止することなく)割り込みで他のコマンドを実行し
たときに、それまで実行していたコマンドを保持してお
き、前記他のコマンドが中止されたときに、直前に保持
されたコマンドの実行状態に戻る。したがって、割り込
みの多段のネスティングにより、コマンドが多段にスタ
ックされた場合に、実行中のコマンドを中止して、複数
段前の状態に戻すには、所望のコマンドの実行状態とな
るまで順次コマンドの中止操作を繰り返すことになる。
・編集等のためのコマンドを含む種々のコマンドが用い
られる。近年の多くのCADシステムにおいては、少な
くとも一部のコマンドについて、コマンドの実行中に、
そのコマンドを中止することなく割り込み処理により他
のコマンドを実行することができるようにしている。こ
のようにコマンドの割り込みによるスタック(すなわち
ネスティング)が行われる場合、コマンドの実行中に
(中止することなく)割り込みで他のコマンドを実行し
たときに、それまで実行していたコマンドを保持してお
き、前記他のコマンドが中止されたときに、直前に保持
されたコマンドの実行状態に戻る。したがって、割り込
みの多段のネスティングにより、コマンドが多段にスタ
ックされた場合に、実行中のコマンドを中止して、複数
段前の状態に戻すには、所望のコマンドの実行状態とな
るまで順次コマンドの中止操作を繰り返すことになる。
【0003】また、上述した中止コマンドの他に、コマ
ンドの中止操作のための特別なファンクションキーであ
る中止キーを有するCADシステムもあった。このよう
な中止キーは、「トップキー」などと称されており、ど
のようなコマンドのどのような状態にあってもその中止
キーを操作することにより、実行中のコマンドを中止し
コマンド実行前のマスタメニュー(「図面作成」および
「図面管理」等のコマンドを選択するためのメニュー)
の表示された状態(起動直後と同様の状態)に戻る。
ンドの中止操作のための特別なファンクションキーであ
る中止キーを有するCADシステムもあった。このよう
な中止キーは、「トップキー」などと称されており、ど
のようなコマンドのどのような状態にあってもその中止
キーを操作することにより、実行中のコマンドを中止し
コマンド実行前のマスタメニュー(「図面作成」および
「図面管理」等のコマンドを選択するためのメニュー)
の表示された状態(起動直後と同様の状態)に戻る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、コマン
ドの実行中に割り込みで他のコマンドを実行したとき
に、それまで実行していたコマンドを保持し、前記他の
コマンドが中止されたときに、直前に保持されたコマン
ドの実行状態に戻るような従来のCADシステムにおい
ては、あるコマンドを実行中に、そのコマンドが適切で
なかったと、オペレータが気が付いた場合は、本来その
コマンドを中止してから適切なコマンドを実行すべきで
あるが、適切でないコマンドを中止せずに、実行中のま
ま、さらに前記適切なコマンドを実行することも可能で
ある。
ドの実行中に割り込みで他のコマンドを実行したとき
に、それまで実行していたコマンドを保持し、前記他の
コマンドが中止されたときに、直前に保持されたコマン
ドの実行状態に戻るような従来のCADシステムにおい
ては、あるコマンドを実行中に、そのコマンドが適切で
なかったと、オペレータが気が付いた場合は、本来その
コマンドを中止してから適切なコマンドを実行すべきで
あるが、適切でないコマンドを中止せずに、実行中のま
ま、さらに前記適切なコマンドを実行することも可能で
ある。
【0005】そこで、多くのオペレータは、このような
場合、適切でないコマンドを中止せずに、実行中のま
ま、さらに前記適切なコマンドを割り込みで実行する。
そうすると、前記適切なコマンドの実行を終了し、その
コマンドを中止すると、前記適切でないコマンドの状態
に戻る。この適切でないコマンドは、もはや実行する必
要がないので、もう一度中止操作を行って、このコマン
ドを中止しなければならない。また、このような場合
に、中止コマンドを入力する代わりに、トップキー等の
中止キーを操作しても、実行中のコマンドを中止するこ
とができるが、中止キーを操作すると、割り込みにより
スタックしたコマンド中に次に実行すべきコマンドが含
まれていた場合にも、直ちに起動直後と同様のマスタメ
ニューの表示状態に戻ってしまうため、マスタメニュー
から再度所望のコマンドを選択し直さなければならな
い。
場合、適切でないコマンドを中止せずに、実行中のま
ま、さらに前記適切なコマンドを割り込みで実行する。
そうすると、前記適切なコマンドの実行を終了し、その
コマンドを中止すると、前記適切でないコマンドの状態
に戻る。この適切でないコマンドは、もはや実行する必
要がないので、もう一度中止操作を行って、このコマン
ドを中止しなければならない。また、このような場合
に、中止コマンドを入力する代わりに、トップキー等の
中止キーを操作しても、実行中のコマンドを中止するこ
とができるが、中止キーを操作すると、割り込みにより
スタックしたコマンド中に次に実行すべきコマンドが含
まれていた場合にも、直ちに起動直後と同様のマスタメ
ニューの表示状態に戻ってしまうため、マスタメニュー
から再度所望のコマンドを選択し直さなければならな
い。
【0006】従来の具体的な例について説明する。例え
ば、「図面作成」および「図面管理」等のコマンドを含
むマスタメニュー(起動直後等に表示される)で「図面
作成」コマンドが選択された状態の画面の様子を図11
に示すように、画面上の左端には、最上段のコマンドラ
インCLに「図面作成」コマンドが選択されていること
を示す「図面作成」の文字が表示され、その下方の第1
のメニュー領域R1には、「図面作成」コマンドのサブ
コマンドである「作図」および「注釈」等のコマンドを
含むメニューが表示されている。
ば、「図面作成」および「図面管理」等のコマンドを含
むマスタメニュー(起動直後等に表示される)で「図面
作成」コマンドが選択された状態の画面の様子を図11
に示すように、画面上の左端には、最上段のコマンドラ
インCLに「図面作成」コマンドが選択されていること
を示す「図面作成」の文字が表示され、その下方の第1
のメニュー領域R1には、「図面作成」コマンドのサブ
コマンドである「作図」および「注釈」等のコマンドを
含むメニューが表示されている。
【0007】なお、「図面作成」コマンドを選択するた
めの、「図面作成」および「図面管理」等のコマンドを
含むマスタメニューも例えば第1のメニュー領域R1に
表示され、「図面作成」コマンドが選択された状態で、
コマンドラインCLに「図面作成」の文字が表示され、
第1のメニュー領域R1の表示内容が「作図」および
「注釈」等のコマンドを含むメニューに変更される。
めの、「図面作成」および「図面管理」等のコマンドを
含むマスタメニューも例えば第1のメニュー領域R1に
表示され、「図面作成」コマンドが選択された状態で、
コマンドラインCLに「図面作成」の文字が表示され、
第1のメニュー領域R1の表示内容が「作図」および
「注釈」等のコマンドを含むメニューに変更される。
【0008】図11に示す状態で、画面の上端には、横
(水平)方向に、ファイルを操作するためのコマンドで
ある「ファイル」、ウィンドウを操作するためのコマン
ドである「ウィンドウ」、画面表示を操作するためのコ
マンドである「表示」、作図された図形等を編集するた
めのコマンドである「編集」、作図された図形等を変形
するためのコマンドである「変形」および種々の補助機
能のコマンドである「補助」等のコマンド名が配列され
た第2のメニュー領域R2が形成されている。第2のメ
ニュー領域R2に表示されたこれらのコマンド群を例え
ばトップスクリーンコマンドと称する。第1のメニュー
領域R1に表示されるコマンド群は、割り込み処理され
ないベースコマンドであり、第2のメニュー領域R2に
表示されるトップスクリーンコマンドが、この場合、割
り込み処理の対象となる。
(水平)方向に、ファイルを操作するためのコマンドで
ある「ファイル」、ウィンドウを操作するためのコマン
ドである「ウィンドウ」、画面表示を操作するためのコ
マンドである「表示」、作図された図形等を編集するた
めのコマンドである「編集」、作図された図形等を変形
するためのコマンドである「変形」および種々の補助機
能のコマンドである「補助」等のコマンド名が配列され
た第2のメニュー領域R2が形成されている。第2のメ
ニュー領域R2に表示されたこれらのコマンド群を例え
ばトップスクリーンコマンドと称する。第1のメニュー
領域R1に表示されるコマンド群は、割り込み処理され
ないベースコマンドであり、第2のメニュー領域R2に
表示されるトップスクリーンコマンドが、この場合、割
り込み処理の対象となる。
【0009】この場合のコマンド階層の一例について、
図12を参照して説明する。図12は、第2のメニュー
領域R2に表示されるトップスクリーンコマンドメニュ
ーで「編集」コマンドを選択した場合のコマンド階層を
示している。すなわち、トップスクリーンコマンドメニ
ューで「編集」コマンドを選択すると、トップスクリー
ンコマンドメニューの「編集」の文字の下方に、「消
去」、「移動」、「コピー」、「変更」、「名前」、
「ブランク」および「アンブランク」等を含むコマンド
名が配列されたメニューM1が表示される。
図12を参照して説明する。図12は、第2のメニュー
領域R2に表示されるトップスクリーンコマンドメニュ
ーで「編集」コマンドを選択した場合のコマンド階層を
示している。すなわち、トップスクリーンコマンドメニ
ューで「編集」コマンドを選択すると、トップスクリー
ンコマンドメニューの「編集」の文字の下方に、「消
去」、「移動」、「コピー」、「変更」、「名前」、
「ブランク」および「アンブランク」等を含むコマンド
名が配列されたメニューM1が表示される。
【0010】このようなトップスクリーンコマンドメニ
ューにおけるコマンドの選択は、例えば、次のようにし
て行われる。所望のトップスクリーンコマンドをカーソ
ルで指示して、マウスのボタンを押すことにより、各ト
ップスクリーンコマンドに対応するメニューM1等のメ
ニューが、マウスのボタンを押している間表示される。
この状態でマウスを動かすことにより、前記各トップス
クリーンコマンドに対応するメニュー上でカーソルを移
動させることができ、マウスのボタンから指を離すと、
そのときカーソルが位置していたコマンドが選択されて
実行される。
ューにおけるコマンドの選択は、例えば、次のようにし
て行われる。所望のトップスクリーンコマンドをカーソ
ルで指示して、マウスのボタンを押すことにより、各ト
ップスクリーンコマンドに対応するメニューM1等のメ
ニューが、マウスのボタンを押している間表示される。
この状態でマウスを動かすことにより、前記各トップス
クリーンコマンドに対応するメニュー上でカーソルを移
動させることができ、マウスのボタンから指を離すと、
そのときカーソルが位置していたコマンドが選択されて
実行される。
【0011】メニューM1で「コピー」コマンドが選択
されると、「コピー」コマンドが実行され、例えば、前
記第1のメニュー領域R1に「中止」、「シングル」お
よび「マルチ」等のサブコマンドを含むメニューM2が
表示される。このメニューM2で「マルチ」を選択する
と、「シングル」、「全部」および「フェンス内」等の
要素選択の形式、並びに「中止」、「指定」および「除
外」等の要素選択の動作指定を含む要素選択メニューM
3が、例えば前記第1のメニュー領域R1に表示され
る。この要素選択メニューM3で、要素を指定して選択
するための「指定」を指示した状態(例えば、それぞれ
が選択指示により反転表示された状態)で、要素の選択
の形式として例えば「シングル」を選択すると、「自動
認識」、「既存点」および「任意の点」等の点選択の仕
方を選択するための点選択メニューM4が表示される。
されると、「コピー」コマンドが実行され、例えば、前
記第1のメニュー領域R1に「中止」、「シングル」お
よび「マルチ」等のサブコマンドを含むメニューM2が
表示される。このメニューM2で「マルチ」を選択する
と、「シングル」、「全部」および「フェンス内」等の
要素選択の形式、並びに「中止」、「指定」および「除
外」等の要素選択の動作指定を含む要素選択メニューM
3が、例えば前記第1のメニュー領域R1に表示され
る。この要素選択メニューM3で、要素を指定して選択
するための「指定」を指示した状態(例えば、それぞれ
が選択指示により反転表示された状態)で、要素の選択
の形式として例えば「シングル」を選択すると、「自動
認識」、「既存点」および「任意の点」等の点選択の仕
方を選択するための点選択メニューM4が表示される。
【0012】点選択メニューM4でコピーの基準点の選
択の仕方として、例えば「自動認識」を選択して、コピ
ー元の基準点を指定すると、「原形」、「アイソメトリ
ック」および「キャビネット」等のコピー方法の指示、
並びに「中止」、「配置」、「倍率」および「回転」等
のコピー形態の指示を含むメニューM5が表示される。
このメニューM5でコピー方法として例えば「原形」を
選択し且つコピー形態として例えば「配置」を指示する
と、今度はコピー図形を配置するためのコピー先の点を
指示するための、点選択メニューM4と同様の点選択メ
ニューM4′が表示される。
択の仕方として、例えば「自動認識」を選択して、コピ
ー元の基準点を指定すると、「原形」、「アイソメトリ
ック」および「キャビネット」等のコピー方法の指示、
並びに「中止」、「配置」、「倍率」および「回転」等
のコピー形態の指示を含むメニューM5が表示される。
このメニューM5でコピー方法として例えば「原形」を
選択し且つコピー形態として例えば「配置」を指示する
と、今度はコピー図形を配置するためのコピー先の点を
指示するための、点選択メニューM4と同様の点選択メ
ニューM4′が表示される。
【0013】なお、図12の点選択メニューM4′で
「中止」を選択したとすると、メニューM5に戻り、メ
ニューM5で「中止」を選択したとすると、要素選択メ
ニューM3に戻り、要素選択メニューM3で「中止」を
選択したとすると、メニューM2に戻り、メニューM2
で「中止」を選択したとすると、トップスクリーンコマ
ンドを抜ける。また、図12の点選択メニューM4′が
表示された状態で中止キー、例えばトップキーを操作し
たとすると、直ちに点選択を中止して、トップスクリー
ンコマンドを抜け、起動直後と同様のマスタメニューに
戻る。
「中止」を選択したとすると、メニューM5に戻り、メ
ニューM5で「中止」を選択したとすると、要素選択メ
ニューM3に戻り、要素選択メニューM3で「中止」を
選択したとすると、メニューM2に戻り、メニューM2
で「中止」を選択したとすると、トップスクリーンコマ
ンドを抜ける。また、図12の点選択メニューM4′が
表示された状態で中止キー、例えばトップキーを操作し
たとすると、直ちに点選択を中止して、トップスクリー
ンコマンドを抜け、起動直後と同様のマスタメニューに
戻る。
【0014】点選択メニューM4′が表示された状態、
すなわち、「コピー」コマンドを実行中に、コピー元の
要素を選択し終わって配置しようとするとき、コピーで
はなく移動を実行すべきであることにオペレータが気が
ついたとすると、トップスクリーンコマンドから{編
集}−[移動]を割り込みで選択し直す。「移動」コマ
ンドによる移動処理が終了して、「中止」でコマンドを
抜けると、「コピー」コマンドの割り込み位置まで戻
る。しかしながら、「コピー」コマンドにおける要素選
択の内容は、「移動」コマンドの割り込み時に解除され
ており、もともと「コピー」コマンドの選択が誤りであ
ったのだから、「コピー」コマンドを実行することはな
く、再度、「中止」操作を行ってコマンドを抜ける。こ
のように、「コピー」コマンドを実行中に、割り込み処
理により「移動」コマンドによる移動処理を終了し、
「中止」で「移動」コマンドを抜けた場合には、無条件
で「コピー」コマンドも「中止」により抜けることにな
る。
すなわち、「コピー」コマンドを実行中に、コピー元の
要素を選択し終わって配置しようとするとき、コピーで
はなく移動を実行すべきであることにオペレータが気が
ついたとすると、トップスクリーンコマンドから{編
集}−[移動]を割り込みで選択し直す。「移動」コマ
ンドによる移動処理が終了して、「中止」でコマンドを
抜けると、「コピー」コマンドの割り込み位置まで戻
る。しかしながら、「コピー」コマンドにおける要素選
択の内容は、「移動」コマンドの割り込み時に解除され
ており、もともと「コピー」コマンドの選択が誤りであ
ったのだから、「コピー」コマンドを実行することはな
く、再度、「中止」操作を行ってコマンドを抜ける。こ
のように、「コピー」コマンドを実行中に、割り込み処
理により「移動」コマンドによる移動処理を終了し、
「中止」で「移動」コマンドを抜けた場合には、無条件
で「コピー」コマンドも「中止」により抜けることにな
る。
【0015】上述の場合、コマンドの割り込みは1回だ
が、通常の場合、ユーザすなわちオペレータは、トップ
スクリーンコマンドを連続して使用する場合、全て割り
込みで使用し、直前のコマンドの解除を行わないことが
多いので、コマンド実行後に「中止」を何度も繰り返す
ことになる。このように、トップスクリーンコマンドを
実行中に割り込みで他のトップスクリーンコマンドを実
行することにより、トップスクリーンコマンドを複数段
スタックしている場合、実行中のトップスクリーンコマ
ンドを中止すると、そのトップスクリーンコマンドを選
択する前の状態に戻るだけである。このため、トップス
クリーンコマンドが連続割り込みによって複数段スタッ
クしている場合、最初のトップスクリーンの選択前の状
態に戻すには、何度も繰り返して中止を実行する必要が
あった。
が、通常の場合、ユーザすなわちオペレータは、トップ
スクリーンコマンドを連続して使用する場合、全て割り
込みで使用し、直前のコマンドの解除を行わないことが
多いので、コマンド実行後に「中止」を何度も繰り返す
ことになる。このように、トップスクリーンコマンドを
実行中に割り込みで他のトップスクリーンコマンドを実
行することにより、トップスクリーンコマンドを複数段
スタックしている場合、実行中のトップスクリーンコマ
ンドを中止すると、そのトップスクリーンコマンドを選
択する前の状態に戻るだけである。このため、トップス
クリーンコマンドが連続割り込みによって複数段スタッ
クしている場合、最初のトップスクリーンの選択前の状
態に戻すには、何度も繰り返して中止を実行する必要が
あった。
【0016】実際には、同等のレベル以下のコマンドを
連続選択している場合には、最後のコマンドの実行後に
最初のトップスクリーンコマンドの選択前の状態に戻す
必要があることが多い。このような場合には、「中止」
コマンドを用いるよりもトップキーのような中止キーを
用いたほうが、点選択メニューM4′が表示された状態
から直ちにトップスクリーンコマンド選択前のマスタメ
ニューに戻るので、操作性がよい。
連続選択している場合には、最後のコマンドの実行後に
最初のトップスクリーンコマンドの選択前の状態に戻す
必要があることが多い。このような場合には、「中止」
コマンドを用いるよりもトップキーのような中止キーを
用いたほうが、点選択メニューM4′が表示された状態
から直ちにトップスクリーンコマンド選択前のマスタメ
ニューに戻るので、操作性がよい。
【0017】ところが、このような中止キーを操作した
場合は、トップスクリーンコマンド選択前のマスタメニ
ューに戻るので、次のコマンドを実行するためには、多
くの場合、最初からコマンドを選択し直さなければなら
ない。「図面作成」から「図面管理」に切り換えるなど
の、モジュールの切換を行う場合には、これでよいが、
下位のコマンドレベルのコマンドから上位のコマンドレ
ベルのコマンドへコマンドを切り換えたいときなどは、
割り込みによるコマンドスタック内に上位のコマンドレ
ベルのコマンドがあっても、中止キーの操作によりマス
タメニューに戻ってしまい、かえって使いにくくなる場
合があった。
場合は、トップスクリーンコマンド選択前のマスタメニ
ューに戻るので、次のコマンドを実行するためには、多
くの場合、最初からコマンドを選択し直さなければなら
ない。「図面作成」から「図面管理」に切り換えるなど
の、モジュールの切換を行う場合には、これでよいが、
下位のコマンドレベルのコマンドから上位のコマンドレ
ベルのコマンドへコマンドを切り換えたいときなどは、
割り込みによるコマンドスタック内に上位のコマンドレ
ベルのコマンドがあっても、中止キーの操作によりマス
タメニューに戻ってしまい、かえって使いにくくなる場
合があった。
【0018】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、他のコマンドの実行中に割り込み実行可能な
コマンドを実行しそのコマンドを中止する際に、中止キ
ーの単純な操作で、コマンドの中止操作を繰り返すこと
なく適切な状態に戻すことができ、操作性を著しく向上
し得るコマンド入力方法および装置を提供することを目
的としている。
たもので、他のコマンドの実行中に割り込み実行可能な
コマンドを実行しそのコマンドを中止する際に、中止キ
ーの単純な操作で、コマンドの中止操作を繰り返すこと
なく適切な状態に戻すことができ、操作性を著しく向上
し得るコマンド入力方法および装置を提供することを目
的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のコマ
ンド入力方法は、CADシステムにおけるコマンドを指
定するための各コマンドの指標を表示画面のコマンド表
示領域に表示するコマンド表示ステップと、前記コマン
ド表示領域に表示された各コマンドの指標のいずれかを
指示カーソルにより選択指示することにより、該当する
コマンドを入力するコマンド入力ステップと、このコマ
ンド入力ステップにより入力されたコマンドを実行する
コマンド実行ステップと、このコマンド実行ステップに
よるコマンドの実行中に、前記コマンド表示領域に表示
されたコマンドの指標を指示カーソルにより選択指示す
ることにより、1つ以上のコマンドを逐次割り込み入力
する割り込み入力ステップと、この割り込み入力ステッ
プにより少なくとも一部のコマンドが入力されたとき
に、その割り込み前のコマンド実行状況をコマンドスタ
ックに保存するコマンドスタックステップと、前記割り
込み入力ステップにより入力されたコマンドを実行する
割り込みコマンド実行ステップと、前記割り込みコマン
ド実行ステップによるコマンドの実行中に所定の中止キ
ーが操作されたときに、コマンドの実行を中止するとと
もに前記コマンドスタックを参照し、予め設定したコマ
ンドのレベルに従って、中止されたコマンドのレベル以
下のコマンドを自動的に解除し、中止されたコマンドよ
りも高いレベルのコマンドの実行中の状態に戻す、中止
キー処理ステップとを有することを特徴としている。
ンド入力方法は、CADシステムにおけるコマンドを指
定するための各コマンドの指標を表示画面のコマンド表
示領域に表示するコマンド表示ステップと、前記コマン
ド表示領域に表示された各コマンドの指標のいずれかを
指示カーソルにより選択指示することにより、該当する
コマンドを入力するコマンド入力ステップと、このコマ
ンド入力ステップにより入力されたコマンドを実行する
コマンド実行ステップと、このコマンド実行ステップに
よるコマンドの実行中に、前記コマンド表示領域に表示
されたコマンドの指標を指示カーソルにより選択指示す
ることにより、1つ以上のコマンドを逐次割り込み入力
する割り込み入力ステップと、この割り込み入力ステッ
プにより少なくとも一部のコマンドが入力されたとき
に、その割り込み前のコマンド実行状況をコマンドスタ
ックに保存するコマンドスタックステップと、前記割り
込み入力ステップにより入力されたコマンドを実行する
割り込みコマンド実行ステップと、前記割り込みコマン
ド実行ステップによるコマンドの実行中に所定の中止キ
ーが操作されたときに、コマンドの実行を中止するとと
もに前記コマンドスタックを参照し、予め設定したコマ
ンドのレベルに従って、中止されたコマンドのレベル以
下のコマンドを自動的に解除し、中止されたコマンドよ
りも高いレベルのコマンドの実行中の状態に戻す、中止
キー処理ステップとを有することを特徴としている。
【0020】本発明に係る第2のコマンド入力方法は、
CADシステムにおけるコマンドを指定するための各コ
マンドの指標を表示画面のコマンド表示領域に表示する
コマンド表示ステップと、前記コマンド表示領域に表示
された各コマンドの指標のいずれかを指示カーソルによ
り選択指示することにより、該当するコマンドを入力す
るコマンド入力ステップと、このコマンド入力ステップ
により入力されたコマンドを実行するコマンド実行ステ
ップと、このコマンド実行ステップによるコマンドの実
行中に、前記コマンド表示領域に表示されたコマンドの
指標を指示カーソルにより選択指示することにより、1
つ以上のコマンドを逐次割り込み入力する割り込み入力
ステップと、この割り込み入力ステップにより少なくと
も一部のコマンドが入力されたときに、その割り込み前
のコマンド実行状況をコマンドスタックに保存するコマ
ンドスタックステップと、前記割り込み入力ステップに
より入力されたコマンドを実行する割り込みコマンド実
行ステップと、前記割り込みコマンド実行ステップによ
るコマンドの実行中に所定の第1の中止キーが操作され
たときに、コマンドの実行を中止するとともに前記コマ
ンドスタックを参照し、予め設定したコマンドのレベル
に従って、中止されたコマンドのレベル以下のコマンド
を自動的に解除し、中止されたコマンドよりも高いレベ
ルのコマンドの実行中の状態に戻す、第1の中止キー処
理ステップと、前記割り込みコマンド実行ステップによ
るコマンドの実行中に所定の第2の中止キーが操作され
たときに、コマンドの実行を中止するとともに前記コマ
ンドスタックを全て解除し、コマンドの実行前の状態に
戻す、第2の中止キー処理ステップとを有することを特
徴としている。
CADシステムにおけるコマンドを指定するための各コ
マンドの指標を表示画面のコマンド表示領域に表示する
コマンド表示ステップと、前記コマンド表示領域に表示
された各コマンドの指標のいずれかを指示カーソルによ
り選択指示することにより、該当するコマンドを入力す
るコマンド入力ステップと、このコマンド入力ステップ
により入力されたコマンドを実行するコマンド実行ステ
ップと、このコマンド実行ステップによるコマンドの実
行中に、前記コマンド表示領域に表示されたコマンドの
指標を指示カーソルにより選択指示することにより、1
つ以上のコマンドを逐次割り込み入力する割り込み入力
ステップと、この割り込み入力ステップにより少なくと
も一部のコマンドが入力されたときに、その割り込み前
のコマンド実行状況をコマンドスタックに保存するコマ
ンドスタックステップと、前記割り込み入力ステップに
より入力されたコマンドを実行する割り込みコマンド実
行ステップと、前記割り込みコマンド実行ステップによ
るコマンドの実行中に所定の第1の中止キーが操作され
たときに、コマンドの実行を中止するとともに前記コマ
ンドスタックを参照し、予め設定したコマンドのレベル
に従って、中止されたコマンドのレベル以下のコマンド
を自動的に解除し、中止されたコマンドよりも高いレベ
ルのコマンドの実行中の状態に戻す、第1の中止キー処
理ステップと、前記割り込みコマンド実行ステップによ
るコマンドの実行中に所定の第2の中止キーが操作され
たときに、コマンドの実行を中止するとともに前記コマ
ンドスタックを全て解除し、コマンドの実行前の状態に
戻す、第2の中止キー処理ステップとを有することを特
徴としている。
【0021】本発明に係る第1のコマンド入力装置は、
CADシステムにおけるコマンドを指定するための各コ
マンドの指標を表示画面のコマンド表示領域に表示する
ためのコマンド表示手段と、前記コマンド表示領域に表
示された各コマンドの指標のいずれかを指示カーソルに
より選択指示することにより、該当するコマンドを入力
するためのコマンド入力手段と、このコマンド入力手段
により入力されたコマンドを実行するためのコマンド実
行手段と、このコマンド実行手段によるコマンドの実行
中に、前記コマンド表示領域に表示されたコマンドの指
標を指示カーソルにより選択指示することにより、1つ
以上のコマンドを逐次割り込み入力するための割り込み
入力手段と、この割り込み入力手段により少なくとも一
部のコマンドが入力されたときに、その割り込み前のコ
マンド実行状況をコマンドスタックに保存するためのコ
マンドスタック手段と、前記割り込み入力手段により入
力されたコマンドを実行するための割り込みコマンド実
行手段と、前記割り込みコマンド実行手段によるコマン
ドの実行中に所定の中止キーが操作されたときに、コマ
ンドの実行を中止するとともに前記コマンドスタックを
参照し、予め設定したコマンドのレベルに従って、中止
されたコマンドのレベル以下のコマンドを自動的に解除
し、中止されたコマンドよりも高いレベルのコマンドの
実行中の状態に戻すための、中止キー処理手段とを具備
することを特徴としている。
CADシステムにおけるコマンドを指定するための各コ
マンドの指標を表示画面のコマンド表示領域に表示する
ためのコマンド表示手段と、前記コマンド表示領域に表
示された各コマンドの指標のいずれかを指示カーソルに
より選択指示することにより、該当するコマンドを入力
するためのコマンド入力手段と、このコマンド入力手段
により入力されたコマンドを実行するためのコマンド実
行手段と、このコマンド実行手段によるコマンドの実行
中に、前記コマンド表示領域に表示されたコマンドの指
標を指示カーソルにより選択指示することにより、1つ
以上のコマンドを逐次割り込み入力するための割り込み
入力手段と、この割り込み入力手段により少なくとも一
部のコマンドが入力されたときに、その割り込み前のコ
マンド実行状況をコマンドスタックに保存するためのコ
マンドスタック手段と、前記割り込み入力手段により入
力されたコマンドを実行するための割り込みコマンド実
行手段と、前記割り込みコマンド実行手段によるコマン
ドの実行中に所定の中止キーが操作されたときに、コマ
ンドの実行を中止するとともに前記コマンドスタックを
参照し、予め設定したコマンドのレベルに従って、中止
されたコマンドのレベル以下のコマンドを自動的に解除
し、中止されたコマンドよりも高いレベルのコマンドの
実行中の状態に戻すための、中止キー処理手段とを具備
することを特徴としている。
【0022】本発明に係る第2のコマンド入力装置は、
CADシステムにおけるコマンドを指定するための各コ
マンドの指標を表示画面のコマンド表示領域に表示する
ためのコマンド表示手段と、前記コマンド表示領域に表
示された各コマンドの指標のいずれかを指示カーソルに
より選択指示することにより、該当するコマンドを入力
するためのコマンド入力手段と、このコマンド入力手段
により入力されたコマンドを実行するためのコマンド実
行手段と、このコマンド実行手段によるコマンドの実行
中に、前記コマンド表示領域に表示されたコマンドの指
標を指示カーソルにより選択指示することにより、1つ
以上のコマンドを逐次割り込み入力するための割り込み
入力手段と、この割り込み入力手段により少なくとも一
部のコマンドが入力されたときに、その割り込み前のコ
マンド実行状況をコマンドスタックに保存するためのコ
マンドスタック手段と、前記割り込み入力手段により入
力されたコマンドを実行するための割り込みコマンド実
行手段と、前記割り込みコマンド実行手段によるコマン
ドの実行中に所定の第1の中止キーが操作されたとき
に、コマンドの実行を中止するとともに前記コマンドス
タックを参照し、予め設定したコマンドのレベルに従っ
て、中止されたコマンドのレベル以下のコマンドを自動
的に解除し、中止されたコマンドよりも高いレベルのコ
マンドの実行中の状態に戻すための、第1の中止キー処
理手段と、前記割り込みコマンド実行手段によるコマン
ドの実行中に所定の第2の中止キーが操作されたとき
に、コマンドの実行を中止するとともに前記コマンドス
タックを全て解除し、コマンドの実行前の状態に戻すた
めの、第2の中止キー処理手段とを具備することを特徴
としている。
CADシステムにおけるコマンドを指定するための各コ
マンドの指標を表示画面のコマンド表示領域に表示する
ためのコマンド表示手段と、前記コマンド表示領域に表
示された各コマンドの指標のいずれかを指示カーソルに
より選択指示することにより、該当するコマンドを入力
するためのコマンド入力手段と、このコマンド入力手段
により入力されたコマンドを実行するためのコマンド実
行手段と、このコマンド実行手段によるコマンドの実行
中に、前記コマンド表示領域に表示されたコマンドの指
標を指示カーソルにより選択指示することにより、1つ
以上のコマンドを逐次割り込み入力するための割り込み
入力手段と、この割り込み入力手段により少なくとも一
部のコマンドが入力されたときに、その割り込み前のコ
マンド実行状況をコマンドスタックに保存するためのコ
マンドスタック手段と、前記割り込み入力手段により入
力されたコマンドを実行するための割り込みコマンド実
行手段と、前記割り込みコマンド実行手段によるコマン
ドの実行中に所定の第1の中止キーが操作されたとき
に、コマンドの実行を中止するとともに前記コマンドス
タックを参照し、予め設定したコマンドのレベルに従っ
て、中止されたコマンドのレベル以下のコマンドを自動
的に解除し、中止されたコマンドよりも高いレベルのコ
マンドの実行中の状態に戻すための、第1の中止キー処
理手段と、前記割り込みコマンド実行手段によるコマン
ドの実行中に所定の第2の中止キーが操作されたとき
に、コマンドの実行を中止するとともに前記コマンドス
タックを全て解除し、コマンドの実行前の状態に戻すた
めの、第2の中止キー処理手段とを具備することを特徴
としている。
【0023】
【作用】本発明のコマンド入力方法および装置において
は、コマンドの実行中に、1つ以上のコマンドが逐次割
り込み入力されたときに、その割り込み前のコマンド実
行状況をコマンドスタックに保存して、割り込みコマン
ドを実行し、この割り込みコマンドの実行中に中止キー
によりコマンドの実行が中止されたときに前記コマンド
スタックを参照し、予め設定したコマンドのレベルに従
って、中止されたコマンドのレベル以下のコマンドを自
動的に解除し、中止されたコマンドよりも高いレベルの
コマンドの実行中の状態に戻すことにより、簡単な操作
で速やかに適切な状態に戻すことができ、操作性を著し
く向上させることができる。
は、コマンドの実行中に、1つ以上のコマンドが逐次割
り込み入力されたときに、その割り込み前のコマンド実
行状況をコマンドスタックに保存して、割り込みコマン
ドを実行し、この割り込みコマンドの実行中に中止キー
によりコマンドの実行が中止されたときに前記コマンド
スタックを参照し、予め設定したコマンドのレベルに従
って、中止されたコマンドのレベル以下のコマンドを自
動的に解除し、中止されたコマンドよりも高いレベルの
コマンドの実行中の状態に戻すことにより、簡単な操作
で速やかに適切な状態に戻すことができ、操作性を著し
く向上させることができる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の一実施例に係るCADシステ
ムの概略的な構成を示している。本実施例のCADシス
テムでは、他のコマンドの実行中に割り込みで実行した
割り込みコマンドを中止する際に、ファンクションキー
の1つである中止キーにより、単にマスタメニューに戻
るのではなく、割り込みによりスタックされたコマンド
があれば、その割り込みコマンドと同等以下のコマンド
を解除して、その割り込みコマンドと同等以上のコマン
ドの実行状態まで自動的に戻る機能を有している。
明する。図1は、本発明の一実施例に係るCADシステ
ムの概略的な構成を示している。本実施例のCADシス
テムでは、他のコマンドの実行中に割り込みで実行した
割り込みコマンドを中止する際に、ファンクションキー
の1つである中止キーにより、単にマスタメニューに戻
るのではなく、割り込みによりスタックされたコマンド
があれば、その割り込みコマンドと同等以下のコマンド
を解除して、その割り込みコマンドと同等以上のコマン
ドの実行状態まで自動的に戻る機能を有している。
【0025】図1に示すCADシステムは、CAD処理
部1、入力装置2、ディスプレイ3、出力装置4および
記憶装置5を備えている。CAD処理部1は、CPU
(中央処理装置)(図示していない)を含み、コマンド
の割り込み実行処理およびコマンドの中止処理を含むC
AD処理を実行する。入力装置2は、中止のためのファ
ンクションキーである中止キーを有するキーボード等の
操作入力装置、マウス等のポインティングデバイスを含
み、オペレータによる操作入力情報およびCAD処理に
必要なその他の外部情報をCAD処理部1に入力する。
ディスプレイ3は、CAD処理部1による処理画像情
報、入力装置2による入力に関連した情報等の必要な情
報を表示する。出力装置4は、プロッタまたはプリンタ
等を含み、CAD処理部1による処理画像情報をハード
コピーとして出力する。記憶装置5は、例えばハードデ
ィスク装置のようなディスク装置等からなり、CAD処
理部1と関連して動作して、処理前、処理後および処理
中の画像情報等のデータを必要に応じて格納する。
部1、入力装置2、ディスプレイ3、出力装置4および
記憶装置5を備えている。CAD処理部1は、CPU
(中央処理装置)(図示していない)を含み、コマンド
の割り込み実行処理およびコマンドの中止処理を含むC
AD処理を実行する。入力装置2は、中止のためのファ
ンクションキーである中止キーを有するキーボード等の
操作入力装置、マウス等のポインティングデバイスを含
み、オペレータによる操作入力情報およびCAD処理に
必要なその他の外部情報をCAD処理部1に入力する。
ディスプレイ3は、CAD処理部1による処理画像情
報、入力装置2による入力に関連した情報等の必要な情
報を表示する。出力装置4は、プロッタまたはプリンタ
等を含み、CAD処理部1による処理画像情報をハード
コピーとして出力する。記憶装置5は、例えばハードデ
ィスク装置のようなディスク装置等からなり、CAD処
理部1と関連して動作して、処理前、処理後および処理
中の画像情報等のデータを必要に応じて格納する。
【0026】CAD処理部1は、この場合、通常のCA
D処理を実行するための周知の構成に加えて、本発明実
施例に係るコマンド実行/中止処理を行うための表示制
御部11、メニュー表示制御部12、コマンド入力処理
部13、コマンド割り込み処理部14、コマンド実行処
理部15、メモリ16、コマンドスタック17、キー割
り込み処理部18、第1の中止処理部19および第2の
中止処理部20を含んでいる。表示制御部11は、ディ
スプレイ3による表示を制御する。この表示制御部11
の制御により、ディスプレイ3の画面上に画像および文
字、例えば図面データ等が表示される。
D処理を実行するための周知の構成に加えて、本発明実
施例に係るコマンド実行/中止処理を行うための表示制
御部11、メニュー表示制御部12、コマンド入力処理
部13、コマンド割り込み処理部14、コマンド実行処
理部15、メモリ16、コマンドスタック17、キー割
り込み処理部18、第1の中止処理部19および第2の
中止処理部20を含んでいる。表示制御部11は、ディ
スプレイ3による表示を制御する。この表示制御部11
の制御により、ディスプレイ3の画面上に画像および文
字、例えば図面データ等が表示される。
【0027】メニュー表示制御部12は、表示制御部1
1を介してディスプレイ3の表示画面上の所定の領域に
CADシステムにおける各コマンドの指標からなるメニ
ューを表示させる。この場合、CADシステムにおける
コマンドは階層構造をなしており、メニュー表示制御部
12によって表示されるコマンドのメニューもそれに従
って階層的に構成されている。メニュー表示制御部12
によるコマンドのメニューの表示は、メニューの階層構
造に従って行われ、あるメニューにおいてコマンドの選
択が行われるとその選択に応じて次のメニューが表示さ
れる。ディスプレイ3の表示画面上におけるメニューの
表示領域は、必ずしも一定ではなく表示されるメニュー
に応じて予め設定されている。
1を介してディスプレイ3の表示画面上の所定の領域に
CADシステムにおける各コマンドの指標からなるメニ
ューを表示させる。この場合、CADシステムにおける
コマンドは階層構造をなしており、メニュー表示制御部
12によって表示されるコマンドのメニューもそれに従
って階層的に構成されている。メニュー表示制御部12
によるコマンドのメニューの表示は、メニューの階層構
造に従って行われ、あるメニューにおいてコマンドの選
択が行われるとその選択に応じて次のメニューが表示さ
れる。ディスプレイ3の表示画面上におけるメニューの
表示領域は、必ずしも一定ではなく表示されるメニュー
に応じて予め設定されている。
【0028】コマンド入力処理部13は、例えばディス
プレイ3の画面との対話的操作で、ディスプレイ3の表
示画面上のメニューにより、オペレータが所望に応じて
コマンドを選択し入力するための処理を行う。このた
め、コマンド入力処理部13は必要に応じて表示制御部
11を制御する。コマンド割り込み処理部14は、コマ
ンドの実行中にコマンド入力処理部13によりコマンド
が選択され入力されたときに、コマンドの割り込みのた
めの処理を行う。コマンドの割り込みにあたっては、コ
マンド割り込み処理部14は、それまで実行されていた
コマンドの状態をコマンドスタック17に格納し、新た
に入力されたコマンドを割り込みコマンドとするために
必要な処理を行う。
プレイ3の画面との対話的操作で、ディスプレイ3の表
示画面上のメニューにより、オペレータが所望に応じて
コマンドを選択し入力するための処理を行う。このた
め、コマンド入力処理部13は必要に応じて表示制御部
11を制御する。コマンド割り込み処理部14は、コマ
ンドの実行中にコマンド入力処理部13によりコマンド
が選択され入力されたときに、コマンドの割り込みのた
めの処理を行う。コマンドの割り込みにあたっては、コ
マンド割り込み処理部14は、それまで実行されていた
コマンドの状態をコマンドスタック17に格納し、新た
に入力されたコマンドを割り込みコマンドとするために
必要な処理を行う。
【0029】コマンド実行処理部15は、コマンド入力
処理部13およびコマンド割り込み処理部14によるコ
マンド入力に関連して、コマンドの実行処理を行う。こ
のコマンド実行処理部15によるコマンドの実行処理に
おいては、必要に応じて表示制御部11を介してディス
プレイ3の表示内容およびメモリ16の記憶内容を更新
する。メモリ16は、表示制御部11により表示される
べきCAD図面データを含む情報を記憶する。このメモ
リ16の記憶内容は必要に応じて記憶装置5に転送され
る。このメモリ16は、CAD処理部1における通常の
種々のCAD処理において使用されるメモリを共用して
もよい。
処理部13およびコマンド割り込み処理部14によるコ
マンド入力に関連して、コマンドの実行処理を行う。こ
のコマンド実行処理部15によるコマンドの実行処理に
おいては、必要に応じて表示制御部11を介してディス
プレイ3の表示内容およびメモリ16の記憶内容を更新
する。メモリ16は、表示制御部11により表示される
べきCAD図面データを含む情報を記憶する。このメモ
リ16の記憶内容は必要に応じて記憶装置5に転送され
る。このメモリ16は、CAD処理部1における通常の
種々のCAD処理において使用されるメモリを共用して
もよい。
【0030】コマンドスタック17は、コマンド割り込
み処理部14によりコマンドの割り込みが行われたとき
に、それまで実行されていたコマンドの状態を格納し、
コマンドの割り込みが多重に(ネスティングして)行わ
れたときには、順次実行されていたコマンドの状態をス
タックする。このコマンドスタック17からのコマンド
の状態の取り出しは、最後にスタックされたものから順
次行われる。このコマンドスタック17はメモリ16の
一部を流用して構成してもよい。
み処理部14によりコマンドの割り込みが行われたとき
に、それまで実行されていたコマンドの状態を格納し、
コマンドの割り込みが多重に(ネスティングして)行わ
れたときには、順次実行されていたコマンドの状態をス
タックする。このコマンドスタック17からのコマンド
の状態の取り出しは、最後にスタックされたものから順
次行われる。このコマンドスタック17はメモリ16の
一部を流用して構成してもよい。
【0031】キー割り込み処理部18は、入力装置2の
キーボード上に設けられたファンクションキーの操作に
よる割り込み入力を処理し、操作されたファンクション
キーに対応する割り込み処理を行う。前記ファンクショ
ンキーとしては、単一の所定のキーの操作によるもの、
適宜なるシフトキーと所定のキーとのような複数のキー
の同時操作によるもの、あるいはいわゆるプリフィクス
キーと所定のキーとのような複数のキーの逐次連続操作
によるもの等があり、所定のキーとしては、キー機能を
所望に応じて定義することが可能なプログラマブルファ
ンクションキーを利用する場合もある。
キーボード上に設けられたファンクションキーの操作に
よる割り込み入力を処理し、操作されたファンクション
キーに対応する割り込み処理を行う。前記ファンクショ
ンキーとしては、単一の所定のキーの操作によるもの、
適宜なるシフトキーと所定のキーとのような複数のキー
の同時操作によるもの、あるいはいわゆるプリフィクス
キーと所定のキーとのような複数のキーの逐次連続操作
によるもの等があり、所定のキーとしては、キー機能を
所望に応じて定義することが可能なプログラマブルファ
ンクションキーを利用する場合もある。
【0032】特に、この場合のキー割り込みの処理に
は、ファンクションキーとして第1の中止キー、例えば
予めキーボード上に用意された「TOP」キー(この場
合の第1の中止キーをスマートトップキーと称する)、
第2の中止キー、例えば「SHIFT」+「TOP」キ
ー(典型的なシフトキーである「SHIFT」キーと
「TOP」キーとの同時操作)(この場合の第2の中止
キーをマスタトップキーと称する)のキー割り込み処理
を含んでいる。キー割り込み処理部18は、第1の中止
キー入力があった場合、第1の中止処理部19を動作さ
せ、第2の中止キー入力があった場合、第2の中止処理
部20を動作させる。
は、ファンクションキーとして第1の中止キー、例えば
予めキーボード上に用意された「TOP」キー(この場
合の第1の中止キーをスマートトップキーと称する)、
第2の中止キー、例えば「SHIFT」+「TOP」キ
ー(典型的なシフトキーである「SHIFT」キーと
「TOP」キーとの同時操作)(この場合の第2の中止
キーをマスタトップキーと称する)のキー割り込み処理
を含んでいる。キー割り込み処理部18は、第1の中止
キー入力があった場合、第1の中止処理部19を動作さ
せ、第2の中止キー入力があった場合、第2の中止処理
部20を動作させる。
【0033】第1の中止処理部19は、コマンド入力処
理部13により「中止」コマンドの入力が行われたと
き、およびキー割り込み処理部18で入力装置2からの
第1の中止キー入力を認識したときに、次に述べるよう
な態様による実行中のコマンドの第1の中止処理を行
う。この第1の中止処理部19による第1の中止処理で
は、割り込みによりコマンドが実行されているときに
は、実行中のコマンドを中止して、コマンドスタック1
7に保持されていた情報を取り出し、そのコマンドスタ
ック17に保持されていた情報に基づき、中止されたコ
マンドの割り込み前の適切なコマンドの実行状態に戻
る。
理部13により「中止」コマンドの入力が行われたと
き、およびキー割り込み処理部18で入力装置2からの
第1の中止キー入力を認識したときに、次に述べるよう
な態様による実行中のコマンドの第1の中止処理を行
う。この第1の中止処理部19による第1の中止処理で
は、割り込みによりコマンドが実行されているときに
は、実行中のコマンドを中止して、コマンドスタック1
7に保持されていた情報を取り出し、そのコマンドスタ
ック17に保持されていた情報に基づき、中止されたコ
マンドの割り込み前の適切なコマンドの実行状態に戻
る。
【0034】すなわち、この第1の中止処理部19は、
単に中止されたコマンドの割り込み前のコマンドの実行
状態に戻るのではなく、コマンドスタック17に保持さ
れていた情報に応じ、各コマンドについて予め設定した
コマンドレベルに基づいて、中止されたコマンドと同等
以下のコマンドレベルのコマンドは、逐次コマンドスタ
ック17から解除し、中止されたコマンドを超えるコマ
ンドレベルのコマンドの実行状態に戻す。なお、第1の
中止処理部19は、コマンドスタック17に中止された
コマンドを超えるコマンドレベルのコマンドが保持され
ていないときには、コマンドの選択前の状態に戻す。
単に中止されたコマンドの割り込み前のコマンドの実行
状態に戻るのではなく、コマンドスタック17に保持さ
れていた情報に応じ、各コマンドについて予め設定した
コマンドレベルに基づいて、中止されたコマンドと同等
以下のコマンドレベルのコマンドは、逐次コマンドスタ
ック17から解除し、中止されたコマンドを超えるコマ
ンドレベルのコマンドの実行状態に戻す。なお、第1の
中止処理部19は、コマンドスタック17に中止された
コマンドを超えるコマンドレベルのコマンドが保持され
ていないときには、コマンドの選択前の状態に戻す。
【0035】第2の中止処理部20は、キー割り込み処
理部18で入力装置2からの第2の中止キー入力を認識
したときに、次に述べるような態様による実行中のコマ
ンドの第2の中止処理を行う。この第2の中止処理部2
0による第2の中止処理では、どのようなコマンドを実
行しているときにも、実行中のコマンドを中止し、コマ
ンドスタック17に保持されていた情報を全て解除し
て、システムの起動直後と同様のマスタメニューに戻
る。
理部18で入力装置2からの第2の中止キー入力を認識
したときに、次に述べるような態様による実行中のコマ
ンドの第2の中止処理を行う。この第2の中止処理部2
0による第2の中止処理では、どのようなコマンドを実
行しているときにも、実行中のコマンドを中止し、コマ
ンドスタック17に保持されていた情報を全て解除し
て、システムの起動直後と同様のマスタメニューに戻
る。
【0036】第1の中止処理部19は、例えば図2に示
すように、比較部21および判定処理部22を有してい
る。比較部21は、コマンド入力処理部13から「中
止」コマンドが入力されたとき、およびキー割り込み処
理部18で第1の中止キー入力を認識したときに動作
し、中止されたコマンドのコマンドレベル情報をコマン
ド実行処理部15から受けるとともに、コマンドスタッ
ク17の最上位に保持されている(最新の)コマンドの
コマンドレベルを検知し、このコマンドスタック17の
コマンドのコマンドレベルと中止されたコマンドのコマ
ンドレベルとを比較する。この比較部21の比較結果
は、判定処理部22に与えられる。
すように、比較部21および判定処理部22を有してい
る。比較部21は、コマンド入力処理部13から「中
止」コマンドが入力されたとき、およびキー割り込み処
理部18で第1の中止キー入力を認識したときに動作
し、中止されたコマンドのコマンドレベル情報をコマン
ド実行処理部15から受けるとともに、コマンドスタッ
ク17の最上位に保持されている(最新の)コマンドの
コマンドレベルを検知し、このコマンドスタック17の
コマンドのコマンドレベルと中止されたコマンドのコマ
ンドレベルとを比較する。この比較部21の比較結果
は、判定処理部22に与えられる。
【0037】判定処理部22は、比較部21の比較結果
に基づき、コマンドスタック17の最上位のコマンドの
コマンドレベルが、中止されたコマンドのコマンドレベ
ル以下であるときには、コマンドスタック17からその
コマンドの情報を解除し、コマンドスタック17の最上
位のコマンドのコマンドレベルが、中止されたコマンド
のコマンドレベルを超えるときには、コマンド実行処理
部15にそのコマンドスタック17の最上位のコマンド
の情報を与えて、そのコマンドの実行状態とする。
に基づき、コマンドスタック17の最上位のコマンドの
コマンドレベルが、中止されたコマンドのコマンドレベ
ル以下であるときには、コマンドスタック17からその
コマンドの情報を解除し、コマンドスタック17の最上
位のコマンドのコマンドレベルが、中止されたコマンド
のコマンドレベルを超えるときには、コマンド実行処理
部15にそのコマンドスタック17の最上位のコマンド
の情報を与えて、そのコマンドの実行状態とする。
【0038】これら比較部21および判定処理部22の
動作は、コマンドスタック17にコマンドの情報が保持
されている限り繰り返して行われる。そして、判定処理
部22は、コマンドスタック17にコマンドの情報が保
持されていないとき、すなわち割り込みでないコマンド
が中止されたときおよびコマンドスタック17の全ての
コマンドの情報が解除されてしまったときには、コマン
ドが実行されていない状態に戻す。このようにして、コ
マンドの実行が中止されたときには、コマンドスタック
17に中止されたコマンドを超えるコマンドレベルのコ
マンドが保持されていれば、中止されたコマンドを超え
るコマンドレベルの最新のコマンドの実行状態に戻り、
コマンドスタック17にコマンドの情報が全く保持され
ていないとき、または中止されたコマンドを超えるコマ
ンドレベルのコマンドがコマンドスタック17に保持さ
れていないときには、コマンドの選択前の状態に戻る。
動作は、コマンドスタック17にコマンドの情報が保持
されている限り繰り返して行われる。そして、判定処理
部22は、コマンドスタック17にコマンドの情報が保
持されていないとき、すなわち割り込みでないコマンド
が中止されたときおよびコマンドスタック17の全ての
コマンドの情報が解除されてしまったときには、コマン
ドが実行されていない状態に戻す。このようにして、コ
マンドの実行が中止されたときには、コマンドスタック
17に中止されたコマンドを超えるコマンドレベルのコ
マンドが保持されていれば、中止されたコマンドを超え
るコマンドレベルの最新のコマンドの実行状態に戻り、
コマンドスタック17にコマンドの情報が全く保持され
ていないとき、または中止されたコマンドを超えるコマ
ンドレベルのコマンドがコマンドスタック17に保持さ
れていないときには、コマンドの選択前の状態に戻る。
【0039】次に、このような構成のCADシステムに
おけるコマンドの割り込みおよびコマンドの中止に係る
動作を、図3〜図6に示すフローチャートを参照して、
詳細に説明する。図3に示す処理はCADシステムにお
いて、コマンド入力処理部13にて中止コマンド以外の
コマンドが入力されたときに、コマンド入力処理部1
3、コマンド割り込み処理部14およびコマンド実行処
理部15により、コマンド処理のための割り込み処理と
して、その都度、起動されるものとする。
おけるコマンドの割り込みおよびコマンドの中止に係る
動作を、図3〜図6に示すフローチャートを参照して、
詳細に説明する。図3に示す処理はCADシステムにお
いて、コマンド入力処理部13にて中止コマンド以外の
コマンドが入力されたときに、コマンド入力処理部1
3、コマンド割り込み処理部14およびコマンド実行処
理部15により、コマンド処理のための割り込み処理と
して、その都度、起動されるものとする。
【0040】コマンドの処理にあたっては、まず、コマ
ンド入力処理部13でコマンドが入力されると、その時
点で他のコマンドの実行中であるか否かが判定される
(ステップS11)。ステップS11で、コマンドの実
行中であると判定された場合には、入力されたコマンド
が、実行中のコマンドに対して割り込み実行可能なコマ
ンドであるか否かが判定される(ステップS12)。コ
マンドには、あるコマンドの実行中に割り込みが可能な
コマンドと割り込みが不可能のコマンドとがあり、これ
らは必ずしも一定ではなく、実行中のコマンドまたはそ
の実行状況によって相違することもある。もしも、コマ
ンドの実行中に割り込みが可能なコマンドと割り込みが
不可能のコマンドとが、一意的に定まるならば、それに
応じてコマンドメニューを構成し、このステップS12
を不要とすることもできる。
ンド入力処理部13でコマンドが入力されると、その時
点で他のコマンドの実行中であるか否かが判定される
(ステップS11)。ステップS11で、コマンドの実
行中であると判定された場合には、入力されたコマンド
が、実行中のコマンドに対して割り込み実行可能なコマ
ンドであるか否かが判定される(ステップS12)。コ
マンドには、あるコマンドの実行中に割り込みが可能な
コマンドと割り込みが不可能のコマンドとがあり、これ
らは必ずしも一定ではなく、実行中のコマンドまたはそ
の実行状況によって相違することもある。もしも、コマ
ンドの実行中に割り込みが可能なコマンドと割り込みが
不可能のコマンドとが、一意的に定まるならば、それに
応じてコマンドメニューを構成し、このステップS12
を不要とすることもできる。
【0041】ステップS12で、割り込みが可能である
と判定されたならば、コマンド割り込み処理部14が動
作し、実行中のコマンドの実行情報をコマンドスタック
17にスタックして(ステップS13)、コマンド実行
処理部15に割り込みコマンドを実行させる(ステップ
S14)。ステップS11で、他のコマンドの実行中で
ないと判定されたときには、直ちにステップS14に移
行し、入力されたコマンドを実行する。ステップS12
で、割り込みが可能でないと判定されたならば、何も行
わずに直ちに処理を終了する。なお、このとき、処理を
終了する前に割り込みが不可能である旨のメッセージを
ディスプレイ3の画面に表示させるようにしたり、適切
でない操作が行われたことを示す適宜なる警報を発生さ
せるようにしたりしてもよい。
と判定されたならば、コマンド割り込み処理部14が動
作し、実行中のコマンドの実行情報をコマンドスタック
17にスタックして(ステップS13)、コマンド実行
処理部15に割り込みコマンドを実行させる(ステップ
S14)。ステップS11で、他のコマンドの実行中で
ないと判定されたときには、直ちにステップS14に移
行し、入力されたコマンドを実行する。ステップS12
で、割り込みが可能でないと判定されたならば、何も行
わずに直ちに処理を終了する。なお、このとき、処理を
終了する前に割り込みが不可能である旨のメッセージを
ディスプレイ3の画面に表示させるようにしたり、適切
でない操作が行われたことを示す適宜なる警報を発生さ
せるようにしたりしてもよい。
【0042】図4に示す第1の中止処理は、CADシス
テムにおいて、コマンド入力処理部13にて「中止」コ
マンドが入力されたとき、およびキー割り込み処理部1
8にて第1の中止キー、例えばスマートトップキーの操
作が認識されたときに、コマンド入力処理部13、コマ
ンド実行処理部15および第1の中止処理部19によ
り、コマンドの第1の中止処理のための割り込み処理と
して、その都度、起動されるものとする。
テムにおいて、コマンド入力処理部13にて「中止」コ
マンドが入力されたとき、およびキー割り込み処理部1
8にて第1の中止キー、例えばスマートトップキーの操
作が認識されたときに、コマンド入力処理部13、コマ
ンド実行処理部15および第1の中止処理部19によ
り、コマンドの第1の中止処理のための割り込み処理と
して、その都度、起動されるものとする。
【0043】ここで、この実施例で用いているコマンド
レベルの階層について説明する。線、円等の作図コマン
ドのようなベースコマンドは、割り込みコマンドとする
ことができず、図11に示す第1のメニュー領域R1に
メニュー表示される。このように割り込みコマンドとす
ることができないコマンドのコマンドレベルは、最高位
のベースレベル、すなわちレベル1とする。第2のメニ
ュー領域R2に表示されるトップスクリーンコマンドの
うち、「ファイル」の全コマンドと、「編集」の全コマ
ンドと、「変形」の全コマンドと、「補助」のコマンド
のうちの「マクロ」、「メニューシート」および「マス
ク」以外のコマンド(「ペン番号」、「カラー」、「線
種」、「作業環境」、「レイヤ」、「グリッド」、「パ
ラメータ表示」、「更新」および「風船更新」等のコマ
ンド)のコマンドレベルはレベル2とする。
レベルの階層について説明する。線、円等の作図コマン
ドのようなベースコマンドは、割り込みコマンドとする
ことができず、図11に示す第1のメニュー領域R1に
メニュー表示される。このように割り込みコマンドとす
ることができないコマンドのコマンドレベルは、最高位
のベースレベル、すなわちレベル1とする。第2のメニ
ュー領域R2に表示されるトップスクリーンコマンドの
うち、「ファイル」の全コマンドと、「編集」の全コマ
ンドと、「変形」の全コマンドと、「補助」のコマンド
のうちの「マクロ」、「メニューシート」および「マス
ク」以外のコマンド(「ペン番号」、「カラー」、「線
種」、「作業環境」、「レイヤ」、「グリッド」、「パ
ラメータ表示」、「更新」および「風船更新」等のコマ
ンド)のコマンドレベルはレベル2とする。
【0044】第2のメニュー領域R2に表示されるトッ
プスクリーンコマンドのうち、「ウィンドウ」の全コマ
ンドと、「表示」のコマンドのうちの「描き直し」、
「直前の画面」、「全体表示」および「全描き直し」以
外のコマンド(「表示」の「拡大」、「縮小」、「画面
サイズ」、「移動」、「回転」、「センタ」、「パ
ン」、「セットビュー」および「ゲットビュー」等のコ
マンド)と、「補助」のコマンドのうちの「メニューシ
ート」および「マスク」のコマンドのコマンドレベルは
レベル3とする。
プスクリーンコマンドのうち、「ウィンドウ」の全コマ
ンドと、「表示」のコマンドのうちの「描き直し」、
「直前の画面」、「全体表示」および「全描き直し」以
外のコマンド(「表示」の「拡大」、「縮小」、「画面
サイズ」、「移動」、「回転」、「センタ」、「パ
ン」、「セットビュー」および「ゲットビュー」等のコ
マンド)と、「補助」のコマンドのうちの「メニューシ
ート」および「マスク」のコマンドのコマンドレベルは
レベル3とする。
【0045】第2のメニュー領域R2に表示されるトッ
プスクリーンコマンドのうち、「表示」のコマンドのう
ちの「描き直し」、「直前の画面」、「全体表示」およ
び「全描き直し」のコマンドと、「補助」のコマンドの
うちの「マクロ」のコマンドは、スタックしないコマン
ドであり、これらのコマンドはコマンド割り込み実行後
は自動的に直前のコマンドに戻る。このようなスタック
しないコマンドのコマンドレベルは、最下位のレベル0
とする。また、システムの起動直後の、コマンドが未だ
何も実行されていない状態では、ディスプレイ3の画面
上に、「図面作成」および「図面管理」等のコマンドを
含むマスタメニューが表示されており、このマスタメニ
ューが表示された状態は、レベル1のコマンドレベルの
さらに上位に位置するものとする。
プスクリーンコマンドのうち、「表示」のコマンドのう
ちの「描き直し」、「直前の画面」、「全体表示」およ
び「全描き直し」のコマンドと、「補助」のコマンドの
うちの「マクロ」のコマンドは、スタックしないコマン
ドであり、これらのコマンドはコマンド割り込み実行後
は自動的に直前のコマンドに戻る。このようなスタック
しないコマンドのコマンドレベルは、最下位のレベル0
とする。また、システムの起動直後の、コマンドが未だ
何も実行されていない状態では、ディスプレイ3の画面
上に、「図面作成」および「図面管理」等のコマンドを
含むマスタメニューが表示されており、このマスタメニ
ューが表示された状態は、レベル1のコマンドレベルの
さらに上位に位置するものとする。
【0046】コマンドの第1の中止処理にあたっては、
まず、コマンド入力処理部13で「中止」コマンドが入
力され、あるいはキー割り込み処理部18で第1の中止
キーの入力が認識されると、第1の中止処理部19によ
り、コマンド実行処理部15で実行中のコマンドが中止
され(ステップS21)、コマンドスタック17にスタ
ックされているコマンドがあるか否かが判定される(ス
テップS22)。ステップS22で、コマンドスタック
17にスタックされているコマンドがあると判定された
ときは、第1の中止処理部19は、コマンドスタック1
7からスタックの最上位のコマンド、すなわちスタック
されているコマンドのうちで最後にスタックされたコマ
ンドを取り出す(ステップS23)。
まず、コマンド入力処理部13で「中止」コマンドが入
力され、あるいはキー割り込み処理部18で第1の中止
キーの入力が認識されると、第1の中止処理部19によ
り、コマンド実行処理部15で実行中のコマンドが中止
され(ステップS21)、コマンドスタック17にスタ
ックされているコマンドがあるか否かが判定される(ス
テップS22)。ステップS22で、コマンドスタック
17にスタックされているコマンドがあると判定された
ときは、第1の中止処理部19は、コマンドスタック1
7からスタックの最上位のコマンド、すなわちスタック
されているコマンドのうちで最後にスタックされたコマ
ンドを取り出す(ステップS23)。
【0047】ステップS23において、コマンドスタッ
ク17からスタックの最上位のコマンドが取り出される
と、第1の中止処理部19の比較部21が、コマンドス
タック17から取り出されたコマンドのコマンドレベル
と中止されたコマンドのコマンドレベルとを比較する
(ステップS24)。ステップS24の比較の結果、コ
マンドスタック17から取り出されたコマンドのコマン
ドレベルが、中止されたコマンドのコマンドレベル以下
でない場合には、第1の中止処理部19の判定処理部2
2が、コマンドスタック17から取り出された情報を用
いてコマンド実行処理部15を制御して、取り出された
コマンドの実行状態に戻す(ステップS26)。
ク17からスタックの最上位のコマンドが取り出される
と、第1の中止処理部19の比較部21が、コマンドス
タック17から取り出されたコマンドのコマンドレベル
と中止されたコマンドのコマンドレベルとを比較する
(ステップS24)。ステップS24の比較の結果、コ
マンドスタック17から取り出されたコマンドのコマン
ドレベルが、中止されたコマンドのコマンドレベル以下
でない場合には、第1の中止処理部19の判定処理部2
2が、コマンドスタック17から取り出された情報を用
いてコマンド実行処理部15を制御して、取り出された
コマンドの実行状態に戻す(ステップS26)。
【0048】ステップS24の比較の結果、コマンドス
タック17から取り出されたコマンドのコマンドレベル
が、中止されたコマンドのコマンドレベル以下である場
合には、第1の中止処理部19の判定処理部22が、取
り出されたコマンドの情報をコマンドスタック17から
解除して、ステップS22に戻る(ステップS27)。
また、ステップS22で、コマンドスタック17にスタ
ックされているコマンドがないと判定されたときは、第
1の中止処理部19は、コマンド実行処理部15を制御
して、コマンドの実行前の状態に戻す(ステップS2
8)。
タック17から取り出されたコマンドのコマンドレベル
が、中止されたコマンドのコマンドレベル以下である場
合には、第1の中止処理部19の判定処理部22が、取
り出されたコマンドの情報をコマンドスタック17から
解除して、ステップS22に戻る(ステップS27)。
また、ステップS22で、コマンドスタック17にスタ
ックされているコマンドがないと判定されたときは、第
1の中止処理部19は、コマンド実行処理部15を制御
して、コマンドの実行前の状態に戻す(ステップS2
8)。
【0049】図5に示すキー割り込み処理は、CADシ
ステムにおいて、入力装置2によりファンクションキー
のキー入力操作が行われたときに、キー割り込み処理部
18、にて、その都度起動され、第1および第2の中止
処理部19および20と関連して実行されるものとす
る。ファンクションキーのキー入力が認識されると、キ
ー割り込み処理部18は、オペレータにより操作された
ファンクションキーが中止キーであるか否かを判定し
(ステップS31)、中止キーであると判定された場合
は、その中止キーがスマートトップキー、すなわち第1
の中止キーであるか否かが判定される(ステップS3
2)。ステップS32で、スマートトップキー、すなわ
ち第1の中止キーであると判定された場合は、第1の中
止処理部19により、図4に示した第1の中止処理が行
われる(ステップS33)。
ステムにおいて、入力装置2によりファンクションキー
のキー入力操作が行われたときに、キー割り込み処理部
18、にて、その都度起動され、第1および第2の中止
処理部19および20と関連して実行されるものとす
る。ファンクションキーのキー入力が認識されると、キ
ー割り込み処理部18は、オペレータにより操作された
ファンクションキーが中止キーであるか否かを判定し
(ステップS31)、中止キーであると判定された場合
は、その中止キーがスマートトップキー、すなわち第1
の中止キーであるか否かが判定される(ステップS3
2)。ステップS32で、スマートトップキー、すなわ
ち第1の中止キーであると判定された場合は、第1の中
止処理部19により、図4に示した第1の中止処理が行
われる(ステップS33)。
【0050】ステップS32で、スマートトップキー、
すなわち第1の中止キーでないと判定された場合は、マ
スタトップキー、すなわち第2の中止キーであるので、
第2の中止処理部20により、第2の中止処理が行われ
る(ステップS34)。ステップS31で、中止キーで
ないと判定された場合は、キー割り込み処理部18はそ
のファンクションキーに従った所定の処理を行う(ステ
ップS35)。この中止キーでない場合の処理について
は、本発明には直接の関連がないので、ここではその詳
細な説明を省略する。
すなわち第1の中止キーでないと判定された場合は、マ
スタトップキー、すなわち第2の中止キーであるので、
第2の中止処理部20により、第2の中止処理が行われ
る(ステップS34)。ステップS31で、中止キーで
ないと判定された場合は、キー割り込み処理部18はそ
のファンクションキーに従った所定の処理を行う(ステ
ップS35)。この中止キーでない場合の処理について
は、本発明には直接の関連がないので、ここではその詳
細な説明を省略する。
【0051】図6に示す第2の中止処理は、CADシス
テムにおいて、キー割り込み処理部18にて第2の中止
キーの操作が認識されたときに、コマンド実行処理部1
5および第2の中止処理部20により、コマンドの第2
の中止処理のための割り込み処理として、その都度、起
動されるものとする。コマンドの第2の中止処理では、
まず、キー割り込み処理部18で第2の中止キー、すな
わちマスタトップキーの入力が認識されると、第2の中
止処理部20により、コマンド実行処理部15で実行中
のコマンドが中止される(ステップS41)。次に、コ
マンドスタック17にスタックされているコマンドがあ
ればそれが解除される(ステップS42)。そして、シ
ステムは、起動直後と同様のマスタメニューが表示され
た状態に戻り、第2の中止処理を終了する。
テムにおいて、キー割り込み処理部18にて第2の中止
キーの操作が認識されたときに、コマンド実行処理部1
5および第2の中止処理部20により、コマンドの第2
の中止処理のための割り込み処理として、その都度、起
動されるものとする。コマンドの第2の中止処理では、
まず、キー割り込み処理部18で第2の中止キー、すな
わちマスタトップキーの入力が認識されると、第2の中
止処理部20により、コマンド実行処理部15で実行中
のコマンドが中止される(ステップS41)。次に、コ
マンドスタック17にスタックされているコマンドがあ
ればそれが解除される(ステップS42)。そして、シ
ステムは、起動直後と同様のマスタメニューが表示され
た状態に戻り、第2の中止処理を終了する。
【0052】このように、割り込みにより実行中のコマ
ンドが、第1の中止キーにより中止されると、中止され
たコマンドとコマンドスタック17内のコマンドのコマ
ンドレベルとが順次比較され、中止されたコマンドより
も下位のコマンドレベルのコマンドは順次キャンセルさ
れて、中止されたコマンドよりも上位のコマンドレベル
のコマンドがコマンドスタック17から最初に取り出さ
れた時点で、そのコマンド(すなわち、それまでに割り
込まれたコマンドのうちの中止されたコマンドよりも上
位のコマンドのうちで、最も新しいもの)の実行状態に
戻される。また、割り込みにより実行中のコマンドが、
第2の中止キーにより中止されると、直ちに、コマンド
スタック17内のコマンドがキャンセルされて、起動直
後と同様のマスタメニューが表示された状態に戻され
る。
ンドが、第1の中止キーにより中止されると、中止され
たコマンドとコマンドスタック17内のコマンドのコマ
ンドレベルとが順次比較され、中止されたコマンドより
も下位のコマンドレベルのコマンドは順次キャンセルさ
れて、中止されたコマンドよりも上位のコマンドレベル
のコマンドがコマンドスタック17から最初に取り出さ
れた時点で、そのコマンド(すなわち、それまでに割り
込まれたコマンドのうちの中止されたコマンドよりも上
位のコマンドのうちで、最も新しいもの)の実行状態に
戻される。また、割り込みにより実行中のコマンドが、
第2の中止キーにより中止されると、直ちに、コマンド
スタック17内のコマンドがキャンセルされて、起動直
後と同様のマスタメニューが表示された状態に戻され
る。
【0053】ここで、このシステムにおける具体的な操
作の例を模式化して図7〜図10に示す。まず、レベル
1すなわちベースレベルに属するコマンドの実行中に、
第1の中止キーであるスマートトップキーを操作した場
合は、ベースレベルの上位はマスタメニューのみである
ので、直ちにマスタメニューに戻る。この第1の操作例
では、例えば図7に示すように、マスタメニューの「図
面作成」からベースレベルの「作図」−「線」−「連
続」を順次選択して、線を描いているときに、スマート
トップキー(「TOP」キー)を操作すると、直ちにマ
スタメニューに戻る。
作の例を模式化して図7〜図10に示す。まず、レベル
1すなわちベースレベルに属するコマンドの実行中に、
第1の中止キーであるスマートトップキーを操作した場
合は、ベースレベルの上位はマスタメニューのみである
ので、直ちにマスタメニューに戻る。この第1の操作例
では、例えば図7に示すように、マスタメニューの「図
面作成」からベースレベルの「作図」−「線」−「連
続」を順次選択して、線を描いているときに、スマート
トップキー(「TOP」キー)を操作すると、直ちにマ
スタメニューに戻る。
【0054】トップスクリーンコマンドによる割り込み
実行中に、第1の中止キーであるスマートトップキーを
操作した場合は、中止したコマンドのコマンドレベルよ
りも上位のコマンドのコマンドレベルに戻る。すなわ
ち、ベースレベルから、レベル3のコマンド−レベル2
のコマンドと順次スタックしているときにスマートトッ
プキーを押すと、レベル2よりも上位のベースレベルに
戻る。この第2の操作例では、例えば図8に示すよう
に、レベル3の「ウィンドウ」−「開」からレベル2の
「編集」−「コピー」を順次スタックしているときに、
スマートトップキー(「TOP」キー)を操作すると、
直ちにベースレベル(レベル1)に戻る。
実行中に、第1の中止キーであるスマートトップキーを
操作した場合は、中止したコマンドのコマンドレベルよ
りも上位のコマンドのコマンドレベルに戻る。すなわ
ち、ベースレベルから、レベル3のコマンド−レベル2
のコマンドと順次スタックしているときにスマートトッ
プキーを押すと、レベル2よりも上位のベースレベルに
戻る。この第2の操作例では、例えば図8に示すよう
に、レベル3の「ウィンドウ」−「開」からレベル2の
「編集」−「コピー」を順次スタックしているときに、
スマートトップキー(「TOP」キー)を操作すると、
直ちにベースレベル(レベル1)に戻る。
【0055】また、レベル2のコマンド−レベル3のコ
マンドと順次スタックしているときにスマートトップキ
ーを押すと、レベル3よりも上位のレベル2に戻る。こ
の第3の操作例では、例えば図9に示すように、レベル
2の「編集」−「コピー」からレベル3の「ウィンド
ウ」−「開」を順次スタックしているときに、スマート
トップキー(「TOP」キー)を操作すると、直ちにレ
ベル2の「編集」−「コピー」に戻る。この第3の操作
例における操作は、編集におけるコピー操作中に、ウィ
ンドウを開こうとしたが、ウィンドウを開く必要がなか
ったことに気付いた場合の操作であると考えられる。こ
のような場合、ウィンドウの「開」コマンドを中止した
時点では、マスタメニューまたはベースレベルではな
く、明らかに、「編集」−「コピー」コマンドによるコ
ピー操作中の状態に戻るべきである。したがって、上述
のような第1の中止キーによる第1の中止処理は極めて
合理的であり、多くのCAD操作に適切に対応するはず
である。
マンドと順次スタックしているときにスマートトップキ
ーを押すと、レベル3よりも上位のレベル2に戻る。こ
の第3の操作例では、例えば図9に示すように、レベル
2の「編集」−「コピー」からレベル3の「ウィンド
ウ」−「開」を順次スタックしているときに、スマート
トップキー(「TOP」キー)を操作すると、直ちにレ
ベル2の「編集」−「コピー」に戻る。この第3の操作
例における操作は、編集におけるコピー操作中に、ウィ
ンドウを開こうとしたが、ウィンドウを開く必要がなか
ったことに気付いた場合の操作であると考えられる。こ
のような場合、ウィンドウの「開」コマンドを中止した
時点では、マスタメニューまたはベースレベルではな
く、明らかに、「編集」−「コピー」コマンドによるコ
ピー操作中の状態に戻るべきである。したがって、上述
のような第1の中止キーによる第1の中止処理は極めて
合理的であり、多くのCAD操作に適切に対応するはず
である。
【0056】コマンドの実行中に、第2の中止キーであ
るマスタトップキーを操作した場合は、実行中のコマン
ドの如何にかかわらず、直ちにマスタメニューに戻る。
この第4の操作例では、例えば図10に示すように、あ
るコマンドの実行中に、マスタトップキー(「SHIF
T」+「TOP」キー)を操作すると、どのレベルのコ
マンドであっても直ちにマスタメニューに戻る。上述の
ように、コマンドの実行中にそのコマンドを中止したい
ときに、第1の中止キーを操作すれば、所定のコマンド
レベルの階層に従って中止したコマンドに対して多くの
場合適切であると思われる状態に戻り、第2の中止キー
を操作すれば割り込み中の全てのコマンドをキャンセル
してマスタメニューに戻るので、CAD処理中の種々の
状況において、操作性を向上させることができる。
るマスタトップキーを操作した場合は、実行中のコマン
ドの如何にかかわらず、直ちにマスタメニューに戻る。
この第4の操作例では、例えば図10に示すように、あ
るコマンドの実行中に、マスタトップキー(「SHIF
T」+「TOP」キー)を操作すると、どのレベルのコ
マンドであっても直ちにマスタメニューに戻る。上述の
ように、コマンドの実行中にそのコマンドを中止したい
ときに、第1の中止キーを操作すれば、所定のコマンド
レベルの階層に従って中止したコマンドに対して多くの
場合適切であると思われる状態に戻り、第2の中止キー
を操作すれば割り込み中の全てのコマンドをキャンセル
してマスタメニューに戻るので、CAD処理中の種々の
状況において、操作性を向上させることができる。
【0057】本発明は、上述の実施例に限定されず種々
変形して実施することができる。例えば、コマンドレベ
ルの階層および各レベルに属するコマンドも、上述の実
施例に限らず、システムの適用される状況およびユーザ
の希望等に応じて適宜設定して実施することができ、こ
れらをユーザレベルで任意に設定変更可能としてもよ
い。また、中止キーは、必ずしも第1および第2の中止
キーの両者を揃える必要はなく、第1の中止キーに相当
する単一の中止キーのみとしても多くの効果を得ること
ができる。
変形して実施することができる。例えば、コマンドレベ
ルの階層および各レベルに属するコマンドも、上述の実
施例に限らず、システムの適用される状況およびユーザ
の希望等に応じて適宜設定して実施することができ、こ
れらをユーザレベルで任意に設定変更可能としてもよ
い。また、中止キーは、必ずしも第1および第2の中止
キーの両者を揃える必要はなく、第1の中止キーに相当
する単一の中止キーのみとしても多くの効果を得ること
ができる。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、コ
マンドの実行中に、1つ以上のコマンドが逐次割り込み
入力されたときに、その割り込み前のコマンド実行状況
をコマンドスタックに保存して、割り込みコマンドを実
行し、この割り込みコマンドの実行中に中止キーにより
コマンドの実行が中止されたときに前記コマンドスタッ
クを参照し、予め設定したコマンドのレベルに従って、
中止されたコマンドのレベル以下のコマンドを自動的に
解除し、中止されたコマンドよりも高いレベルのコマン
ドの実行中の状態に戻すようにして、中止キーの単純な
操作で、コマンドの中止操作を繰り返すことなく適切な
状態に戻すことができ、操作性を著しく向上し得るコマ
ンド入力方法および装置を提供することができる。
マンドの実行中に、1つ以上のコマンドが逐次割り込み
入力されたときに、その割り込み前のコマンド実行状況
をコマンドスタックに保存して、割り込みコマンドを実
行し、この割り込みコマンドの実行中に中止キーにより
コマンドの実行が中止されたときに前記コマンドスタッ
クを参照し、予め設定したコマンドのレベルに従って、
中止されたコマンドのレベル以下のコマンドを自動的に
解除し、中止されたコマンドよりも高いレベルのコマン
ドの実行中の状態に戻すようにして、中止キーの単純な
操作で、コマンドの中止操作を繰り返すことなく適切な
状態に戻すことができ、操作性を著しく向上し得るコマ
ンド入力方法および装置を提供することができる。
【図1】 本発明の一実施例に係るCAD処理装置が組
み込まれたCADシステムの概略的な構成を示すブロッ
ク図である。
み込まれたCADシステムの概略的な構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 図1のCADシステムの一部の概略構成を詳
細に示すブロック図である。
細に示すブロック図である。
【図3】 図1のCADシステムのコマンド処理に係る
概略的な動作を説明するためのフローチャートである。
概略的な動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】 図1のCADシステムの第1の中止処理に係
る概略的な動作を説明するためのフローチャートであ
る。
る概略的な動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図5】 図1のCADシステムのキー割り込み処理に
係る概略的な動作を説明するためのフローチャートであ
る。
係る概略的な動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図6】 図1のCADシステムの第2の中止処理に係
る概略的な動作を説明するためのフローチャートであ
る。
る概略的な動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図7】 図1のCADシステムの第1の操作例の概略
的な動作を説明するための模式図である。
的な動作を説明するための模式図である。
【図8】 図1のCADシステムの第2の操作例の概略
的な動作を説明するための模式図である。
的な動作を説明するための模式図である。
【図9】 図1のCADシステムの第3の操作例の概略
的な動作を説明するための模式図である。
的な動作を説明するための模式図である。
【図10】 図1のCADシステムの第4の操作例の概
略的な動作を説明するための模式図である。
略的な動作を説明するための模式図である。
【図11】 CADシステムにおける表示画面上のメニ
ュー等の配置の一例を模式的に示す図である。
ュー等の配置の一例を模式的に示す図である。
【図12】 従来のCADシステムの概略的な動作を説
明するためのコマンドメニュー構成の一例を模式的に示
す図である。
明するためのコマンドメニュー構成の一例を模式的に示
す図である。
1…CAD処理部、2…入力装置、3…ディスプレイ、
4…出力装置、5…記憶装置、11…表示制御部、12
…メニュー表示制御部、13…コマンド入力処理部、1
4…コマンド割り込み処理部、15…コマンド実行処理
部、16…メモリ、17…コマンドスタック、18…キ
ー割り込み処理部、19…第1の中止処理部、20…第
2の中止処理部、21…比較部、22…判定処理部。
4…出力装置、5…記憶装置、11…表示制御部、12
…メニュー表示制御部、13…コマンド入力処理部、1
4…コマンド割り込み処理部、15…コマンド実行処理
部、16…メモリ、17…コマンドスタック、18…キ
ー割り込み処理部、19…第1の中止処理部、20…第
2の中止処理部、21…比較部、22…判定処理部。
Claims (10)
- 【請求項1】 CADシステムにおけるコマンドを指定
するための各コマンドの指標を表示画面のコマンド表示
領域に表示するコマンド表示ステップと、 前記コマンド表示領域に表示された各コマンドの指標の
いずれかを指示カーソルにより選択指示することによ
り、該当するコマンドを入力するコマンド入力ステップ
と、 このコマンド入力ステップにより入力されたコマンドを
実行するコマンド実行ステップと、 このコマンド実行ステップによるコマンドの実行中に、
前記コマンド表示領域に表示されたコマンドの指標を指
示カーソルにより選択指示することにより、1つ以上の
コマンドを逐次割り込み入力する割り込み入力ステップ
と、 この割り込み入力ステップにより少なくとも一部のコマ
ンドが入力されたときに、その割り込み前のコマンド実
行状況をコマンドスタックに保存するコマンドスタック
ステップと、 前記割り込み入力ステップにより入力されたコマンドを
実行する割り込みコマンド実行ステップと、 前記割り込みコマンド実行ステップによるコマンドの実
行中に所定の中止キーが操作されたときに、コマンドの
実行を中止するとともに前記コマンドスタックを参照
し、予め設定したコマンドのレベルに従って、中止され
たコマンドのレベル以下のコマンドを自動的に解除し、
中止されたコマンドよりも高いレベルのコマンドの実行
中の状態に戻す、中止キー処理ステップとを有すること
を特徴とするコマンド入力方法。 - 【請求項2】 コマンドスタックステップは、所定のコ
マンドのみを、コマンドスタックに保存する対象とする
ステップであることを特徴とする請求項1に記載のコマ
ンド入力方法。 - 【請求項3】 中止キー処理ステップは、 実行中のコマンドが中止されたときに、その中止された
コマンドのレベルとコマンドスタックに保持された最新
の保持コマンドのレベルとを比較する比較ステップと、 前記保持コマンドが、中止されたコマンドのレベル以下
のレベルであるときは、その保持コマンドをコマンドス
タックから解除して、前記比較ステップに戻り、前記保
持コマンドが中止されたコマンドのレベルを超えるレベ
ルであるときは、その保持コマンドの実行状態に戻す判
定処理ステップとを含むことを特徴とする請求項1また
は2に記載のコマンド入力方法。 - 【請求項4】 中止キー処理ステップは、そのコマンド
の実行が1回も完了せずに中止されたときには、その中
止されたコマンドのレベルにかかわらず、コマンドスタ
ックに保持された最新の保持コマンドの実行状態に戻す
ステップであることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
か1項に記載のコマンド入力方法。 - 【請求項5】 CADシステムにおけるコマンドを指定
するための各コマンドの指標を表示画面のコマンド表示
領域に表示するコマンド表示ステップと、 前記コマンド表示領域に表示された各コマンドの指標の
いずれかを指示カーソルにより選択指示することによ
り、該当するコマンドを入力するコマンド入力ステップ
と、 このコマンド入力ステップにより入力されたコマンドを
実行するコマンド実行ステップと、 このコマンド実行ステップによるコマンドの実行中に、
前記コマンド表示領域に表示されたコマンドの指標を指
示カーソルにより選択指示することにより、1つ以上の
コマンドを逐次割り込み入力する割り込み入力ステップ
と、 この割り込み入力ステップにより少なくとも一部のコマ
ンドが入力されたときに、その割り込み前のコマンド実
行状況をコマンドスタックに保存するコマンドスタック
ステップと、 前記割り込み入力ステップにより入力されたコマンドを
実行する割り込みコマンド実行ステップと、 前記割り込みコマンド実行ステップによるコマンドの実
行中に所定の第1の中止キーが操作されたときに、コマ
ンドの実行を中止するとともに前記コマンドスタックを
参照し、予め設定したコマンドのレベルに従って、中止
されたコマンドのレベル以下のコマンドを自動的に解除
し、中止されたコマンドよりも高いレベルのコマンドの
実行中の状態に戻す、第1の中止キー処理ステップと、 前記割り込みコマンド実行ステップによるコマンドの実
行中に所定の第2の中止キーが操作されたときに、コマ
ンドの実行を中止するとともに前記コマンドスタックを
全て解除し、コマンドの実行前の状態に戻す、第2の中
止キー処理ステップとを有することを特徴とするコマン
ド入力方法。 - 【請求項6】 CADシステムにおけるコマンドを指定
するための各コマンドの指標を表示画面のコマンド表示
領域に表示するためのコマンド表示手段と、 前記コマンド表示領域に表示された各コマンドの指標の
いずれかを指示カーソルにより選択指示することによ
り、該当するコマンドを入力するためのコマンド入力手
段と、 このコマンド入力手段により入力されたコマンドを実行
するためのコマンド実行手段と、 このコマンド実行手段によるコマンドの実行中に、前記
コマンド表示領域に表示されたコマンドの指標を指示カ
ーソルにより選択指示することにより、1つ以上のコマ
ンドを逐次割り込み入力するための割り込み入力手段
と、 この割り込み入力手段により少なくとも一部のコマンド
が入力されたときに、その割り込み前のコマンド実行状
況をコマンドスタックに保存するためのコマンドスタッ
ク手段と、 前記割り込み入力手段により入力されたコマンドを実行
するための割り込みコマンド実行手段と、 前記割り込みコマンド実行手段によるコマンドの実行中
に所定の中止キーが操作されたときに、コマンドの実行
を中止するとともに前記コマンドスタックを参照し、予
め設定したコマンドのレベルに従って、中止されたコマ
ンドのレベル以下のコマンドを自動的に解除し、中止さ
れたコマンドよりも高いレベルのコマンドの実行中の状
態に戻すための、中止キー処理手段とを具備することを
特徴とするコマンド入力装置。 - 【請求項7】 コマンドスタック手段は、所定のコマン
ドのみを、コマンドスタックに保存する対象とする手段
であることを特徴とする請求項6に記載のコマンド入力
装置。 - 【請求項8】 中止キー処理手段は、 実行中のコマンドが中止されたときに、その中止された
コマンドのレベルとコマンドスタックに保持された最新
の保持コマンドのレベルとを比較するための比較手段
と、 前記保持コマンドが、中止されたコマンドのレベル以下
のレベルであるときは、その保持コマンドをコマンドス
タックから解除して、前記比較手段に戻り、前記保持コ
マンドが中止されたコマンドのレベルを超えるレベルで
あるときは、その保持コマンドの実行状態に戻すための
判定処理手段とを含むことを特徴とする請求項6または
7に記載のコマンド入力装置。 - 【請求項9】 中止キー処理手段は、そのコマンドの実
行が1回も完了せずに中止されたときには、その中止さ
れたコマンドのレベルにかかわらず、コマンドスタック
に保持された最新の保持コマンドの実行状態に戻すため
の手段であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか
1項に記載のコマンド入力装置。 - 【請求項10】 CADシステムにおけるコマンドを指
定するための各コマンドの指標を表示画面のコマンド表
示領域に表示するためのコマンド表示手段と、 前記コマンド表示領域に表示された各コマンドの指標の
いずれかを指示カーソルにより選択指示することによ
り、該当するコマンドを入力するためのコマンド入力手
段と、 このコマンド入力手段により入力されたコマンドを実行
するためのコマンド実行手段と、 このコマンド実行手段によるコマンドの実行中に、前記
コマンド表示領域に表示されたコマンドの指標を指示カ
ーソルにより選択指示することにより、1つ以上のコマ
ンドを逐次割り込み入力するための割り込み入力手段
と、 この割り込み入力手段により少なくとも一部のコマンド
が入力されたときに、その割り込み前のコマンド実行状
況をコマンドスタックに保存するためのコマンドスタッ
ク手段と、 前記割り込み入力手段により入力されたコマンドを実行
するための割り込みコマンド実行手段と、 前記割り込みコマンド実行手段によるコマンドの実行中
に所定の第1の中止キーが操作されたときに、コマンド
の実行を中止するとともに前記コマンドスタックを参照
し、予め設定したコマンドのレベルに従って、中止され
たコマンドのレベル以下のコマンドを自動的に解除し、
中止されたコマンドよりも高いレベルのコマンドの実行
中の状態に戻すための、第1の中止キー処理手段と、 前記割り込みコマンド実行手段によるコマンドの実行中
に所定の第2の中止キーが操作されたときに、コマンド
の実行を中止するとともに前記コマンドスタックを全て
解除し、コマンドの実行前の状態に戻すための、第2の
中止キー処理手段とを具備することを特徴とするコマン
ド入力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4273813A JPH06103327A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | コマンド入力方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4273813A JPH06103327A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | コマンド入力方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06103327A true JPH06103327A (ja) | 1994-04-15 |
Family
ID=17532923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4273813A Pending JPH06103327A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | コマンド入力方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06103327A (ja) |
-
1992
- 1992-09-17 JP JP4273813A patent/JPH06103327A/ja active Pending
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