JPH061030B2

JPH061030B2 - パネル外れ止め装置

Info

Publication number: JPH061030B2
Application number: JP11172687A
Authority: JP
Inventors: 清貴小川; 雄司宮明
Original assignee: TOSUTEMU KK; Asahi Glass Co Ltd
Current assignee: TOSUTEMU KK; AGC Inc
Priority date: 1987-05-08
Filing date: 1987-05-08
Publication date: 1994-01-05
Anticipated expiration: 2009-01-05
Also published as: JPS63277391A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、室外側に押縁を装着する窓（例えば嵌め殺し
窓、辷り出し窓、開き窓、出窓、コーナー窓、テラスド
アおよび勝手ロドア等を含む。）の窓枠におけるパネル
外れ止め装置に関する。

（従来の技術）室外側に押縁を装着する従来の窓においては、ドライバ
等の工具を利用すれば、押縁を外すことができるため、
ガラス、樹脂、合板等からなるパネルを室外から外すこ
とができ、防犯上問題があった。

（発明が解決しようとする問題点）本発明は、上記の問題点に鑑み、室外から窓のパネルを
外すことが不可能となり、防犯上の安全性を向上させる
ことのできるパネル外れ止め装置を提供することを目的
とする。

（問題点を解決するための手段）本発明は、押縁をパネルの外側に装着する窓枠におい
て、窓枠に固定される受部材と、該受部材に装着される
パネルの外れ止め部材とからなり、前記外れ止め部材
は、前記受部材に係止させる外れ止め用係止部と、前記
パネルの周辺部の外面に対向させるパネル受部とを有
し、前記受部材は、前記外れ止め部材に設けた係止部を
係止させる係止受手段を有し、前記外れ止め部材のパネ
ル受部が前記押縁により隠された構造を有すると共に、
パネル内側のみより前記係止部と係止受手段との係止解
除可能な構造を有し、前記パネル受部の前記パネルに対
するかかり代をパネルにおける対向辺のエッジクリアラ
ンスより大きくしたことを特徴とする。

（実施例）以下本発明の一実施例を図面により説明する。第１図は
本発明の一実施例を嵌め殺し窓に例をとって示す横断面
図であり、２は嵌め殺し窓の窓枠１を構成する縦枠、３
は横枠であり、これらは金属製あるいは樹脂製押出し型
材からなる。４は窓枠１に取付けられるパネルであり、
本実施例においてはパネルが２枚のガラス板５をその周
辺にスペーサを配置て構成した２重パネルである場合に
ついて示しているが、１枚あるいは３枚のガラス板や樹
脂あるいは合板製パネルも用いられる。該パネル４は、
縦枠２および横枠３の対向面に設けた突出部６と、押縁
７との間に、それぞれパッキング８，９を介して挟持さ
れて装着される。押縁７は、周囲の係止部１０が縦枠
２、横枠３に設けた受部１１に弾発的に係合され、押縁
７と受部１１との間にドライバ等を押入れることによ
り、押縁７を窓枠１から外すことができる構造を有す
る。

１２は左右の縦枠２の対向面における前記突出部６と押
縁７との間の部分に取付けられた本発明によるパネル外
れ止め装置である。該パネル外れ止め装置１２は、第２
図ないし第４図に示すように、前記縦枠２の対向面に固
定される受部材１３と、該受部材１３に装着されるパネ
ルの外れ止め部材１４とからなる。外れ止め部材１４
は、外れ止め用係止部１５と、前記パネル４の周辺部外
面に対向するパネル受部１６とを有する。前記係止部１
５とパネル受部１６は金属あるいは樹脂を材料とした１
つの部材を成形することにより製作することもできる
が、本実施例においては、係止部１５を弾性材により構
成し、パネル受部１６を比較的剛性の大きな部材により
構成し、両者を溶接、溶着あるいは接着等により固着し
た例を示している。係止部１５の先端は折り返し状に形
成され、該折り返し部１７の先端部１８は外開き状に曲
成されている。なお、係止部１５の板面の向きは、窓枠
１の取付け面と同じ向きではなく、直角をなすような向
きであってもよい。また、係止部１５は対称形に曲成さ
れた２枚の弾性材を対向させて組合わせた構造等も採用
できる。

また本実施例の受部材１３は、前記係止部１５を挿入す
る溝１９（穴であってもよい。）と、前記係止部１５の
先端部１８を係止させる係止受部２０とを有する。該受
部材１３は、接着によって縦枠２に固着してもよいが、
本実施例においては、ねじ２２を受部材１３に設けた長
穴２３に挿通して縦枠にねじ穴２１に螺合することによ
り固定する構造としている。また、本実施例において
は、受部材１３に対して外れ止め部材１４をずれなく装
着するため、受部材１３の縦枠２に対向する面に２つの
溝（穴であってもよい。）２４を設け、前記パネル受部
１６に設けた２つの突出部２５を前記溝２４に嵌合する
構造としており、また第３図に示すように、パネル受部
１６の両端に形成した折曲げ部２６を前記受部材１３の
両端に嵌合する構造を有する。

また、第５図に示すように、外れ止め部材１４の受部材
１３からの突出幅Ａが、前記受部材１３とパネル４の端
面との間のエッジクリアランスＢより大きくなるように
形成することにより、パネル受部１６をパネル４の周辺
部外面に対向させると共に、前記パネル受部１６の前記
パネル４に対するかかり代をパネル４における対向辺の
エッジクリアランスより大きくする。また、パネル４は
前記押縁７により押圧され、外れ止め部材１４のパネル
受部１６とパネル４の室外側面との間にはクリアランス
Ｃが形成される。また、第１図から理解されるように、
パネル受部１６は押縁７により隠されて外部から見えな
い構造としている。

このパネル外れ止め装置は、予め縦枠２に受部材１３を
ねじ２２により第４図に示すように取付けておき、窓枠
１を建物開口部に取付けてパネル４を装着した後、外れ
止め部材１４を受部材１３に装着する。この外れ止め部
材１４の装着は、外れ止め部材１４の係止部１５を縦枠
２と受部材１３の溝１９との間で折り返し部１７を弾性
的に曲げながら圧入し、係止受部２０を折り返し部１７
の先端部１８が越えると、係止部１５が弾性におり２点
鎖線ａに示すように原型に復帰し、先端部１８が係止受
部２０に係止される。この時、パネル受部１６に設けた
２つの突出部２５は受部材１３に設けた前記溝２４に嵌
合され、また、パネル受部１６の両端に形成した折曲げ
部２６が前記受部材１３の両端に嵌合されて外れ止め部
材１４の倒れが防止される。外れ止め装置１２を取付け
た後は、押縁７を取付け、パッキング９を介してパネル
４を外側から固定する。なお、受部材１３は金属製のも
のを用いてもよいが、本実施例においては、受部材１３
を樹脂によって形成することにより、パネル４の端面を
受けるライナを兼用する構造として部品点数の低減を図
っている。

このような構造とすれば、押縁７を窓枠１から外し、パ
ネル４を外そうとしても、前記外れ止め部材１４のかか
り代Ａが、前記受部材１３とパネル４の端面との間のエ
ッジクリアランスＢより大きくとられているので、パネ
ル４を左右に移動させてもパネル受部１６から外すこと
ができず、また、係止部１５と係止受部２０との係止部
分は、パネル受部１６により覆われていて室外側より操
作できないため、係止部１５を受部材１３から外すこと
はできない。また、本実施例の構造においては、パネル
外れ止め装置１２は室外側からのみでなく、室内側から
も目視できないので、意匠上優れている。

パネル４のひび割れ等が生じた場合に、パネル４の交換
を行なう場合には、押縁７を取外し、第５図の２点鎖線
ｂに示すように、パネル４を室外側に寄せ、パネル４と
パッキング８との間からドライバ等により係止部１５の
先端部１８を押して係止を解くと共に、室外側に押す。
そして室外側から外れ止め部材１４を抜取れば、パネル
４を外すことができる。

上記実施例においては、外れ止め装置１２を縦枠２に設
けたが、縦枠２ではなく、上下の横枠３に取付けてもよ
く、また、窓枠の形状としても、４角形のみでなく、他
の多角形である場合にも本発明は採用できる。また、窓
枠の対向面の一方に実施例で示したような受部材１３と
外れ止め部材１４とを別体に構成したものを取付け、他
方には受部材１３にパネル受部１６を一体に設けたもの
を取付けてもよいが、上記実施例の構造とすれば、構成
部品の種類が同一のものですむという利点がある。ま
た、実施例のように、受部材１３に溝１９あるいは穴を
設けてこれに外れ止め部材１４を挿入した構造とするこ
とにより、強固な結合がなされる。

また、本発明において、係止部１５を係止する係止受手
段として、受部材１３にねじ込むねじあるいはピンを用
い、係止部１５にはねじあるいはピンが挿入される穴と
してもよいが、上記実施例においては、係止受部２０に
係止部１５を弾発的に係止させる構造としているので、
ワンタッチ式に外れ止め部材１４を装着することができ
る。また、係止部１５に弾性を持たせるのではなく、受
部材１３に弾性受片を設けるか、係止部と係止受手段の
双方に弾性を持たせた構造も採用できる。

さらに、本発明の実施に当っては、その要旨に反しない
限り、窓枠１、パネル４、押縁７、受部材１３および外
れ止め部材１４等の具体的な構造、形状、材質およびこ
れらの相互関係を含め、上記実施例に限らず、種々に変
更、付加が可能であることはいうまでもない。

（発明の効果）以上述べたように、本発明によるパネル外れ止め装置
は、窓枠の少なくとも１組の対向面に固定される受部材
と、該受部材に装着されるパネルの外れ止め部材とから
なり、前記外れ止め部材は、外れ止め用係止部と、前記
パネルの周辺部外面に対向するパネル受部とを有し、前
記受部材は、前記係止部を係止させる係止受手段を有
し、前記外れ止め部材のパネル受部が前記押縁により隠
された構造を有すると共に、パネル内側のみより前記係
止部と係止受手段との係止解除可能な構造を有し、前記
パネル受部の前記パネルに対するかかり代をパネルにお
ける対向辺のエッジクリアランスより大きくしたもので
あり、室外側からの操作によっては外れ止め部材を外す
ことができず、従ってパネルが室外側から外されないの
で、防犯上の安全性が向上する。また、パネル受部は外
部から目視できないため、意匠上および防犯上優れてい
る。また、室内側から外れ止め部材の係止部と受部材の
係止受手段との係止状態を解くことができるので、パネ
ル交換作業等のさまたげとなることはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のパネル外れ止め装置を取付
けた窓枠の一例を示す横断面図、第２図は該実施例のパ
ネル外れ止め装置を示す分解斜視図、第３図は該実施例
の受部材を室外側から見た図、第４図は本発明における
受部材と外れ止め部材との組合わせ構造を示す断面図、
第５図は該実施例の各部寸法関係を示す断面図である。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】押縁をパネルの外側に装着する窓枠におい
て、窓枠に固定される受部材と、各受部材に装着される
パネルの外れ止め部材とからなり、前記外れ止め部材は、前記受部材に係止させる外れ止め
用係止部と、前記パネルの周辺部の外面に対向させるパ
ネル受部とを有し、前記受部材は、前記外れ止め部材に設けた係止部を係止
させる係止受手段を有し、前記外れ止め部材のパネル受部が前記押縁により隠され
た構造を有すると共に、パネル内側のみより前記係止部
と係止受手段との係止解除可能な構造を有し、前記パネル受部の前記パネルに対するかかり代をパネル
における対向辺のエッジクリアランスより大きくしたことを特徴とするパネル外れ止め装置。
【請求項２】前記受部材および前記外れ止め部材を窓枠
の１組の対向面にそれぞれ取付けたことを特徴とする特
許請求の範囲第１項記載のパネル外れ止め装置。
【請求項３】前記受部材に設けた溝または穴に前記外れ
止め部材を挿入したことを特徴とする特許請求の範囲第
１項記載のパネル外れ止め装置。
【請求項４】前記係止部および前記係止受手段の少なく
ともいずれかを弾性材により構成し、前記係止部を前記
係止受手段に弾発的に係止させる構造を有することを特
徴とする特許請求の範囲第１項記載のパネル外れ止め装
置。