JPH0610305Y2 - 濃度検出機能付小型電子機器 - Google Patents

濃度検出機能付小型電子機器

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JPH0610305Y2
JPH0610305Y2 JP1984002330U JP233084U JPH0610305Y2 JP H0610305 Y2 JPH0610305 Y2 JP H0610305Y2 JP 1984002330 U JP1984002330 U JP 1984002330U JP 233084 U JP233084 U JP 233084U JP H0610305 Y2 JPH0610305 Y2 JP H0610305Y2
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敏治 相原
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Casio Computer Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、飲酒によるアルコール濃度等を検出する濃
度検出機能付小型電子機器に関する。
〔考案の背景〕
一般に、飲酒する場合に、その時々の自己の判断で、ア
ルコール摂取の限度量を決めてしまう為、つい深酒をし
て二日酔等を招き、健康管理上好ましくない。そこで、
例えば特開昭56−125686号公報に記載されてい
るように、呼気中のアルコール濃度を測定し、この濃度
が所定の限界値を越えた時に警告するようにしたり、あ
るいは、2回の濃度測定の結果にもとずいて、酔いがさ
めて安全濃度になるまでの時間を表示させたりすること
が考えられている。然しながら、アルコールに対する各
人の酩酊度は各人によって全く異なるものであり、上記
公報技術の如く所定の値になったとき報知するものでは
一部の人、即ち、上記限界値が合っている人しか使用す
ることが出来ないという欠点があった。また、飲酒して
いる時には、上記公報の如く、どのくらいたてば酔いが
覚めるのかを知ることも重要であるが、それ以上に、あ
とどの程度飲酒しても大丈夫なのかを知り、それに合わ
せて飲むことが飲みすぎない為に必要である。然しなが
ら、このような要求を満足させるものは、まだ考えられ
ていなかった。
〔考案の目的〕
この考案は、上述した事情を背景になされたもので、そ
の目的とするところは、携帯可能な小型電子機器、例え
ば、電子腕時計に飲酒によるアルコール濃度を検出する
濃度検出機能を付加し、何時でも何処でも手軽に現在の
アルコール飲酒量と、その人の飲酒限度値を確認できる
ようにした濃度検出機能付小型電子機器を提供すること
にある。
〔考案の要点〕
この考案は、上述した目的を達成するために、濃度セン
サで検出された検出濃度データが限度値等の予め設定さ
れた設定濃度データに対してどのくらいの割合かを表示
するようにした点を要旨とするものである。
〔実施例〕
以下、この考案を図面に示す一実施例に基づいて具体的
に説明する。第1図は、この考案を適用した電子腕時計
の上面部を示し、この電子腕時計には、飲酒によつて摂
取したアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出機
能が設けられている。このアルコール濃度検出機能を備
えた電子腕時計は、第3図に示すように、設定すべき設
定濃度データを入力するための設定濃度データ入力スイ
ッチ手段を構成するスイツチS3と、このスイツチS3
によって入力された設定濃度データを記憶するための設
定濃度データ記憶手段を構成するプリセツトデータメモ
リ19と、濃度を検出して検出濃度データを出力するた
めの濃度検出手段を構成する濃度センサ1と、この濃度
センサ1によつて出力された検出濃度データを記憶する
ための検出濃度データ記憶手段を構成するデータメモリ
21と、前記プリセットデータメモリ19に記憶された
設定濃度データに対する前記データメモリ21に記憶さ
れた検出濃度データの割合データを算出するための算出
手段を構成するB/n除算回路25及びA/C除算回路
26と、このB/n除算回路25及びA/C除算回路2
6で算出された前記割合データを表示するための表示手
段を構成する濃度比表示部2B(第2図参照)とを具備
している。
以下、このアルコール濃度検出機能を備えた電子腕時計
の具体的な構成について詳述する。
すなわち、図中1は、時計上面の上部に設けられたアル
コール濃度センサで、この濃度センサ1は使用者が息を
吹き付けることによりそのときのアルコール濃度を検出
する既知の構成となつている。また、時計の上面に設け
られた表示装置2は、液晶表示装置によつて構成され、
その上段部には、予め設定されたアルコール濃度の限度
値(換言すれば、使用者が経験によって知得したアルコ
ール摂取の限度量)を示す設定濃度データあるいは濃度
センサ1で検出された検出濃度データを夫々デジタル表
示する濃度表示部2Aと、上記設定濃度データに対して
検出濃度データはどの位の比率か、すなわち、アルコー
ル摂取の限度量に対する現在の飲酒量の割合を表示する
濃度比表示部2Bとを有している。また、表示装置2の
中間部には、時、分、秒の時刻表示部2C、下段部に
は、午前、午後のPMまたはAM表示体の他、月、日、
曜日を表示する日付表示部2Dを有している。上記濃度
比表示部2Bは、液晶表示装置に印刷形成されたコツプ
形を成す枠表示体Pと、第2図に示すように枠表示体P
の内部にその上部から下部に亘つて順次配設され、コッ
プ内の残量をレベル表示するn個のレベル表示体L
を有する構成となつている。また、この電子腕時計
には、そのデータ入力手段として押釦スイツチS〜S
が設けられている。
次に、上記電子腕時計の回路構成を第3図を参照して説
明する。スイツチSは表示モード切換スイッチで、そ
の出力は、トリガフリツプフロツプ(T−FF)11の
T入力端子に与えられ、その出力状態を反転させる。こ
のT−FF11のQ、出力は、表示モード指定信号
a、bとして送出されると共に、出力はアンドゲート
12、13に夫々入力される。アンドゲート12には、
設定モード指定スイッチSの出力がT−FF14のT
入力端子に与えられることによりその出力状態が反転さ
れるT−FF14のQ出力が、また、アンドゲート13
にはT−FF14の出力が入力されており、それらの
出力は夫々設定回路15に設定モード指定信号として供
給される。設定回路15はアンドゲート12からHig
hレベル(論理値“1”)の信号が入力されている時、
歩進スイツチSが操作されると、そのスイツチが操作
される毎にワンシヨツトのパルス信号を出力して計時回
路16に与え、その内容を修正する。なお、計時回路1
6は、発振回路17から出力される基準クロツク信号が
分周回路18に供給されることにより得られた刻時クロ
ツクを計数して時、分、秒の時刻データ、月、日、曜日
の日付データを得るものである。また、設定回路15は
アンドゲート13からHighレベルの信号が入力され
ている時、歩進スイッチSが操作されると、そのスイ
ッチが操作される毎にワンシヨツトのパルス信号を出力
してプリセツトデータメモリ19に与え、そのメモリ1
9に任意のプリセツトデータ(濃度データ)を設定す
る。
また、スイツチSは濃度測定スイッチで、その出力
は、濃度センサ1、A/D(アナログ/デジタル)変換
回路20、データメモリ21に夫々動作指令信号として
与える。A/D変換回路20は濃度センサ1で検出され
たアルコール濃度をデジタル量のデータに変換してデー
タメモリ21に記憶させるものである。而して、データ
メモリ21から読み出されたデータは、プリセットデー
タメモリ19の出力データが入力されている比較回路2
2に供給される。比較回路22は、入力される両データ
の大小を比較してデータメモリ21の出力データAがプ
リセツトデータメモリ19の出力データB以上を検出し
たときにHighレベルの信号を出力してアラーム回路
23に駆動信号として与え、アラーム音を発生させる。
なお、アラーム回路23は、アラーム停止スイツチS
の操作でワンシヨツト回路24から出力されるパルス信
号が入力されることにより発生アラーム音を停止する。
プリセツトデータメモリ19の内容Bは、B/n除算回
路25に入力される。このB/n除算回路25は、上記
レベル表示体L〜Lのレベル表示体数「n」でプリ
セツトデータメモリ19の内容「B」を除算するもので
ある。すなわち、本実施例ではレベル表示体の数がn個
に限定されている為、レベル表示体1個当たりのプリセ
ツト値を算出して単位プリセツト値Cを求める。この単
位プリセツト値Cは、A/C除算回路26に入力され
る。このA/C除算回路26は、データメモリ21の内
容(検出濃度データ)Aを上記単位プリセツト値Cで除
算するもので、データメモリ21の内容がレベル表示体
の何個分に相当するかの値を求める。而して、A/C除
算回路26の結果データは、切捨て回路27に送られ、
その端数が切捨てられてラツチ28に読み込まれる。
他方、データメモリ21の内容はデータDとして夫々ア
ンドゲート29、30に供給される。アンドゲート2
9、30には上記表示モード指定信号aが夫々入力され
ていると共に、比較回路22の出力がアンドゲート29
にはインバータ31を介して、またアンドゲート30に
は直接入力され、更にアンドゲート30には、計時回路
16から出力されるフラツシング表示用の1P(パル
ス)/1S(秒)の信号が入力されている。而して、ア
ンドゲート29、30の出力データは、オアゲート32
を介して濃度表示部2A用の表示デコーダ33に供給さ
れる。また、この表示デコーダ33には、プリセツトデ
ータメモリ19の内容もアンドゲート34、オアゲート
32を順次介して供給されている。なお、アンドゲート
34は、上記表示モード指定信号bによつて開閉制御さ
れる。また、ラッチ28の内容は、上記表示モード指定
信号aによつて規制されるアンドゲート35を介して濃
度比表示部2B用の表示デコーダ36に供給される。更
に、計時回路16の出力データTは、時刻および日付表
示部2C、2D用の表示デコーダ37に供給される。
次に、上記実施例の動作について説明する。先ず、使用
者が飲酒の経験によつて知得したアルコール摂取の限度
量をプリセツトしておく。この場合、本実施例ではその
限度量をアルコール濃度としてプリセツトする。いま、
アルコール濃度の限度値を「10.0PPM」とすると、先
ず、表示モード切換スイツチSを操作してT−FF1
1の出力状態を反転させ、T−FF11をリセツトす
る。これにより、T−FF11の出力が“1”とな
り、表示モード指定信号bによつてアンドゲート34が
開成されるので、プリセツトデータメモリ19の内容が
濃度表示部2Aに表示される。このプリセツト表示モー
ドにおいて、設定モード指定スイッチSを操作してT
−FF14をリセツトすると、アンドゲート13の出力
が“1”となり、設定回路15に入力される。ここで、
歩進スイツチSを操作すると、プリセツトデータメモ
リ19にはスイツチSの操作回数に応じた値が設定さ
れる。したがつて、歩進スイツチSを10回操作する
と、プリセツトデータメモリ19には濃度「10.0PP
M」が設定され、その内容は濃度表示部2Aに第1図に
示す如くデジタル表示される。なお、このプリセツト表
示モードにおいては、ラツチ28の出力は、アンドゲー
ト35によつて規制されているので、濃度比表示部2B
のレベル表示体L〜Lの全てが消灯され、第1図に
示す如く、印刷形成されている枠表示体Pだけが表示さ
れている状態となつている。
而して、アルコール濃度を検出する場合には、上記プリ
セツト表示モードにおいて、スイツチSを1回操作し
てT−FF11をセツトし、通常表示モードに切換えて
おく。この表示モードにおいて、濃度測定スイツチS
をオンさせると、濃度センサ1、A/D変換回路20、
データメモリ21が夫々動作可能状態にセツトされる。
而して、濃度センサ1に向かつて息を吹きつけると、そ
のときのアルコール濃度が検出され、その検出濃度はA
/D変換回路20でデジタル量のデータに変換されたの
ち、データメモリ21に読み込まれる。このデータメモ
リ21の内容は、比較回路22でプリセツトデータメモ
リ19の内容と比較される。いま、データメモリ21の
内容(検出濃度)がプリセツトデータメモリ19の内容
(設定濃度)未満であるときには、比較回路22の出力
はLowレベルとなつている。したがつて、この場合に
は、データメモリ21の内容がアンドゲート29から送
出され、表示デコーダ33に供給されるので、第4図
(a)に示す如く、検出濃度が濃度表示部2Aにデジタ
ル表示される。これと同時に、上記通常表示モードにお
いてはアンドゲート35が規制解除されているので、ラ
ツチ28の内容が表示デコーダ36に供給され、濃度比
表示部2Bに表示される。いま、検出濃度が「5.3PP
M」、設定濃度が「10.0PPM」、レベル表示体の数が
10個とすると、B/n除算回路25の結果データは
「1」、A/C除算回路26の結果データは「5.3」、
そして切捨て回路27での端数処理によりラツチ28の
内容は「5」となり、濃度比表示部2Bにおいては、第
4図(a)に示す如く、下から5個までのレベル表示体
が点灯される。これにより、設定濃度「10.0PPM」に
対する検出濃度「5.3PPM」の比率は約「5」とな
り、アルコール摂取の限定量に対して残り約半分までの
量を飲酒できることが表示される。また、上述した例に
おいて、更に検出濃度が「9.9PPM」に増加すると、
B/n除算回陋25の結果データは上述と同様「1」で
あるが、A/C除算回路26の結果データは「9.9」と
なり、切捨て回路27での端数処理によりラツチ28の
内容は「9」となる。その結果、濃度比表示部2Bにお
いては、第4図(b)に示す如く、最下位のレベル表示
体のみが点灯され、残り1PPMしか飲酒してはならな
いことが表示される。
このように濃度比表示部2Bにおいては、設定濃度に対
して検出濃度がどれ位の比率なのかを表示するので、上
述の如く個人差のあるアルコール濃度の限度値を設定濃
度としておけば、現在の酔い具合を知ることができる。
而して、データメモリ21の内容がプリセツトデータメ
モリ19の内容以上となつたときには、比較回路22か
らHighレベルの信号が出力され、アラーム音が発生
されると共に、アンドゲート29が閉成される一方、ア
ンドゲート30が開成されるので、濃度表示部2Aにデ
ジタル表示されている検出濃度は、1P/1Sの信号に
より点滅表示される。このようにそのことが使用者に視
覚および聴覚両面で警告されるので、飲みすぎを効果的
に防止することができる。
なお、上記実施例では、アルコール飲酒量検出値と、予
め設定されたアルコール濃度限度値とを切換え表示して
いたが、両データを表示部に常時表示するようにしても
よい。
また、上記実施例においては、飲酒によるアルコール濃
度を検出するようにしたが、メタンガス等のガス濃度を
検出するものであつてもよい。
また、濃度検出は空気中の特定気体の検出に限らず海中
での特定物質の濃度検出であつてもよい。
〔考案の効果〕
この考案は以上詳細に説明したように、予め設定された
設定濃度データに対する濃度センサで検出された検出濃
度データの割合を表示するようにしたから、携帯可能な
小型電子機器、例えば、電子腕時計に飲酒によるアルコ
ール濃度を検出する濃度検出機能を付加すると、何時で
も何処でも手軽に現在のアルコール飲酒量を知ることが
できると共に、設定濃度をその人の限度量とすることに
より限度量に対して現在の飲酒量がどの位の割合かを知
ることができ、飲みすぎを効果的に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案の一実施例を示し、第1図はこの考案
を適用した電子腕時計の上面図、第2図は濃度比表示部
の構成図、第3図は電子腕時計の回路構成図、第4図
(a)、(b)は表示状態図である。 1……濃度センサ、2……表示装置、15……設定回
路、19……プリセツトデータメモリ、21……データ
メモリ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】設定すべき設定濃度データを入力する設定
    濃度データ入力スイッチ手段と、この設定濃度データ入
    力スイッチ手段によって入力された設定濃度データを記
    憶する設定濃度データ記憶手段と、濃度を検出して検出
    濃度データを出力する濃度検出手段と、この濃度検出手
    段によって出力される検出濃度データを記憶する検出濃
    度データ記憶手段と、前記設定濃度データ記憶手段に記
    憶された設定濃度データに対する前記検出濃度データ記
    憶手段に記憶された検出濃度データの割合データを算出
    する算出手段と、この算出手段で算出された前記割合デ
    ータを表示する表示手段とを具備してなる濃度検出機能
    付小型電子機器。
JP1984002330U 1984-01-13 1984-01-13 濃度検出機能付小型電子機器 Expired - Lifetime JPH0610305Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1984002330U JPH0610305Y2 (ja) 1984-01-13 1984-01-13 濃度検出機能付小型電子機器

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Publication Number Publication Date
JPS60114951U JPS60114951U (ja) 1985-08-03
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ID=30475903

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JP1984002330U Expired - Lifetime JPH0610305Y2 (ja) 1984-01-13 1984-01-13 濃度検出機能付小型電子機器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212481A (ja) * 2007-05-23 2007-08-23 Tokai Denshi Kk アルコール検知システム

Family Cites Families (1)

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JPS56125686A (en) * 1980-03-07 1981-10-02 Citizen Watch Co Ltd Wristwatch with drukenness degree display device

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JP2007212481A (ja) * 2007-05-23 2007-08-23 Tokai Denshi Kk アルコール検知システム
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