JPH06103057A - パスワード機能付情報処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 他人には入力される可能性の少ない本人固有
の筆跡をパスワードとしての設定を可能にする。 【構成】 タッチパネル１３０は、使用者が入力するサ
インの情報を検出し、中央処理装置１００に与える。パ
スワード判定手段１４０は、パスワード登録時には、タ
ッチパネル１３０より入力されたサインから筆跡の特徴
を抽出し、その特徴をパスワード記憶手段１５０に記憶
させる。そして、パスワード判定時には、タッチパネル
１３０より入力されたサインから筆跡の特徴を抽出し、
その特徴をパスワード記憶手段１５０に記憶されている
筆跡の特徴と比較し判定結果を中央処理装置１００に返
し、本人かどうかの判断をする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パスワード機能付情報
処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、使用者を特定するパスワード機能
として、複数桁の数字やアルファベットなどの組合せに
よる方法がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は、組合せを複雑なものにすると本人が忘れてしまう可
能性が、また組合せを単純なものにすると他人に知られ
てしまう可能性があった。

【０００４】本発明は、かかる課題に鑑みてなされたも
ので、前記可能性の少ないパスワード機能付情報処理装
置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、使用者の手書き情報であるサインから筆
跡の特徴を抽出し、その特徴をパスワードとして記憶す
るパスワード記憶手段と、このパスワード記憶手段から
読み出したパスワードと使用者が入力したパスワードと
を比較判定するパスワード判定手段とを具備したことを
特徴とするものである。

【０００６】

【作用】本発明の情報処理装置では、使用者を特定する
場合に、前記使用者が入力した手書き情報であるサイン
をパスワードとする。

【０００７】従って本発明によれば、忘れることのない
本人固有のパスワードで、かつ他人には入力される可能
性の少ないパスワードを設定できる。

【０００８】

【実施例】図１は、本発明の一実施例の情報処理装置の
ブロック図である。この装置は、中央処理装置１００、
表示手段１１０、キーボード１２０、タッチパネル１３
０、パスワード判定手段１４０、パスワード記憶手段１
５０で構成される。

【０００９】タッチパネル１３０は、使用者が入力する
サインの情報を検出し、中央処理装置１００に与える。

【００１０】パスワード判定手段１４０は、パスワード
登録時には、タッチパネル１３０より入力されたサイン
から筆跡の特徴を抽出し、その特徴をパスワード記憶手
段１５０に記憶させる。そして、パスワード判定時に
は、タッチパネル１３０より入力されたサインから筆跡
の特徴を抽出し、その特徴をパスワード記憶手段１５０
に記憶されている筆跡の特徴と比較し判定結果を中央処
理装置１００に返し、本人かどうかの判断をする。

【００１１】図２は、本情報処理装置のサイン（パスワ
ード）登録の処理動作を示すフローチャートである。図
３は本情報処理装置のサイン（パスワード）判定の処理
動作を示すフローチャートである。以下これらのフロー
チャートを参照して各部の機能を説明する。

【００１２】サイン（パスワード）登録では、中央処理
装置１００は、表示手段１１０にメッセージを出力し、
使用者にタッチパネル１３０からサインを５回入力させ
（ステップ１０）、そのサイン情報をパスワード判定手
段１４０に与える。パスワード判定手段１４０は、その
サイン情報から筆跡の特徴を抽出する（ステップ２
０）。この筆跡の特徴抽出処理は、先ず、１回ごとの特
徴を抽出し（ステップ２１）、５回分の抽出結果を合成
したものを登録する（ステップ２２）。

【００１３】次に中央処理装置１００は、さらに使用者
にタッチパネル１３０からサインを入力させ（ステップ
３０）、そのサイン情報をパスワード判定手段１４０に
与える。パスワード判定手段１４０は、そのサイン情報
を判定し結果を中央処理装置１００に返す（ステップ４
０）。中央処理装置１００は、その判定結果を受け（ス
テップ５０）、本人であればパスワード判定手段１４０
に指示を与え、パスワード判定手段１４０は、パスワー
ド記憶手段１５０にその筆跡の特徴をパスワード登録す
る（ステップ６０）。また、本人でなければ特徴抽出が
失敗であったと判断し特徴の再抽出（ステップ１０）を
行う。

【００１４】サイン（パスワード）判定では、中央処理
装置１００は、使用者にタッチパネル１３０からサイン
を入力させ（ステップ８０）、そのサイン情報をパスワ
ード判定手段１４０に与える。パスワード判定手段１４
０は、そのサイン情報を判定し結果を中央処理装置１０
０に返す（ステップ８１）。中央処理装置１００は、そ
の判定結果を受け（ステップ８２）、本人であれば情報
処理装置の起動を許可し（ステップ８３）、本人でなけ
れば情報処理装置の起動を許可しない（ステップ８
４）。

【００１５】次に、図４および図５を用いて本実施例に
よる使用者が書いたサインの筆跡の特徴抽出処理（ステ
ップ２１，２２）の具体例を説明する。

【００１６】始めに、パスワード判定手段１４０は、１
回毎のサイン情報から、サインの軌跡および始点位置、
終点位置を抽出する（ステップ９０）。図４（ａ）は、
１回分のサインから軌跡、始点位置、終点位置を抽出し
た例である。

【００１７】次に、パスワード判定手段１４０は、５回
分のサイン情報の軌跡の合成（ステップ９１）と、始点
および終点の合成（ステップ９２）を行う。図４（ｂ）
は、５回分のサインの軌跡を合成した例、図４（ｃ）
は、５回分のサインの始点および終点を合成した例であ
る。

【００１８】次に、パスワード判定手段１４０は、前記
合成した特徴のバラツキを考慮し、登録する特徴とし
て、サイン軌跡の容認される範囲の決定（ステップ９
３）と、始点および終点の容認範囲を決定する（ステッ
プ９４）。図４（ｄ）は、登録するサインの軌跡範囲の
例、図４（ｅ）は、登録するサインの始点および終点範
囲の例である。

【００１９】パスワード判定手段１４０は、パスワード
判定時には、入力されるサインが、前記登録されたサイ
ンの始点範囲内から書き始められ、登録された軌跡内を
通過し、前記登録されたサインの終点範囲内で書き終わ
るかを判定する。

【００２０】

【発明の効果】本発明は、上述したような特徴を有する
ことにより、設定可能なパスワードの種類が事実上無限
となる。さらに、本人は忘れる可能性が少なく、かつ他
人に入力される可能性が少ないパスワードを提供可能で
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の情報処理装置のブロック図
である。

【図２】本情報処理装置のサイン（パスワード）登録の
処理動作を示すフローチャートである。

【図３】本情報処理装置のサイン（パスワード）判定の
処理動作を示すフローチャートである。

【図４】本実施例の具体例によるサイン（パスワード）
特徴抽出の一例である。

【図５】本実施例の具体例によるサイン特徴（パスワー
ド）の抽出処理手順を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１００ 中央処理装置 １１０ 表示手段 １２０ キーボード １３０ タッチパネル １４０ パスワード判定手段 １５０ パスワード記憶手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央処理装置と、この中央処理装置の制
   御の下で、使用者を特定するパスワード設定手段と、各
   種操作を行うキーボードと、入力文字を表示する表示手
   段と、手書き情報を入力可能なタッチパネルとを有する
   パスワード機能付情報処理装置において、 使用者の手書き情報であるサインから筆跡の特徴を抽出
   し、その特徴をパスワードとして記憶するパスワード記
   憶手段と、このパスワード記憶手段から読み出したパス
   ワードと使用者が入力したパスワードとを比較判定する
   パスワード判定手段とを具備したことを特徴とするパス
   ワード機能付情報処理装置。