JPH06103027B2 - 可変容量型ポンプ - Google Patents

可変容量型ポンプ

Info

Publication number
JPH06103027B2
JPH06103027B2 JP4355423A JP35542392A JPH06103027B2 JP H06103027 B2 JPH06103027 B2 JP H06103027B2 JP 4355423 A JP4355423 A JP 4355423A JP 35542392 A JP35542392 A JP 35542392A JP H06103027 B2 JPH06103027 B2 JP H06103027B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
pump
discharge
input current
pressurizing chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4355423A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05256264A (ja
Inventor
登志雄 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yuken Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Yuken Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yuken Kogyo Co Ltd filed Critical Yuken Kogyo Co Ltd
Priority to JP4355423A priority Critical patent/JPH06103027B2/ja
Publication of JPH05256264A publication Critical patent/JPH05256264A/ja
Publication of JPH06103027B2 publication Critical patent/JPH06103027B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可変容量型ポンプに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の可変容量型ポンプでは、図3に示
すように、圧力と流量の設定は共に電気信号として与え
ているものの、これらの圧力設定信号i1および流量設
定信号i2に基づくポンプ31の吐出量可変要素32の
変位の制御は、油圧パイロット圧力によるコンペンセー
タ弁制御方式の開ループ制御である。
【0003】即ち、図3において、ポンプ31の吐出側
に比例電磁流量制御弁33を直列に挿入し、その比例ソ
レノイドに入力電流i2を与えて、ソレノイドの吸引力
と対抗したばね力との関係でスプールを比例動作させて
その絞り開度を定め、この絞り前後の差圧を一定に保つ
ように可変要素32の加圧室の圧油圧力をコンペンセー
タ弁34によって制御し、ポンプ31の可変要素32を
対抗ばね力に対して前記加圧室内の圧力の制御で変位制
御することにより、入力電流i2に対応した所定の吐出
流量を得る一方、ポンプ31の吐出ポートから固定オリ
フィス35を介して比例電磁リリーフ弁36にパイロッ
ト圧を作用させ、この比例電磁リリーフ弁36を設定圧
力に対応した入力電流i1により比例制御して、吐出圧
が設定圧力に達したときにリリーフ弁36を開くことに
より吐出圧油の一部を固定オリフィス35及びリリーフ
弁36を介してパイロット流れとしてタンクへ逃がすよ
うにし、このときの固定オリフィス35の前後の差圧を
コンペンセータ弁37で検出して可変要素32の加圧室
に吐出圧油の一部を導入し、以ってリリーフ弁36によ
り所定のカットオフ圧力値を得るようにしたロードセン
シング制御方式となっている。
【0004】尚、図3において安全弁38はリリーフ弁
36と並列に機能し、吐出圧または負荷圧が自身の調圧
ばねに設定された上限値に達するとパイロットラインを
タンクへ連通させてコンペンセータ弁37を切換え、可
変要素32の加圧室に吐出圧油を直接導入してポンプを
直ちにカットオフ状態にするためのものである。
【0005】このような従来のロードセンシング制御の
可変容量型ポンプでは、ソレノイドのヒステリシス以外
にも、開ループの油圧制御方式のために圧油の圧縮性や
粘性等が影響して圧力および流量制御共にヒステリシス
を小さくすることが困難であるので制御性に難点があ
り、ポンプの吐出圧としては負荷圧のみならずメイン流
路中の流量制御弁33の絞り前後の差圧分が上乗せさ
れ、この流量制御弁33は吐出量の大きさに応じて体格
の大きいものが必要である。
【0006】また従来の可変容量型ポンプでは、油圧的
なコンペンセータ弁の動きを信号として可変要素を変位
させるため、動作特性上の限界が存在し、油圧制御方式
であるので補償をとることが難しく、応答性を高めると
発振現象を起こし易く、メインスプールやばねなどの振
動要素をもつコンペンセータ弁やパイロットリリーフ弁
などを多く用いているので、安定動作のためのダンピン
グ用絞りの付加をはじめ、使用状態での現場の整合性調
整作業が必要となることがある。
【0007】更に従来の可変容量型ポンプでは、パイロ
ット圧制御を行うので油路が複雑に入り組み、ポンプハ
ウジングやカバーの通路構成が複雑化し、圧力設定信号
を受けるための比例電磁弁と流量設定信号を受けるため
の比例電磁弁とが別個にそれぞれ必要であるので消費電
力が大きいことの他に各弁をポンプに搭載する場合には
全体の体格が大きくなってコンパクト化を図ることが困
難であるなど、種々の欠点を抱えている。
【0008】本発明の主要な課題は、前述の従来技術の
欠点を除去するために、吐出圧と流量とを共に閉ループ
の電気−油圧系で単一の比例電磁制御弁を用いて制御す
ることができると共に電気信号の消失時や負荷圧の異常
上昇時においてポンプを直ちにカットオフ状態にするフ
ェールセーフ機能を有するロードセンシング制御型の可
変容量型ポンプを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前述の
課題を達成するために、吐出量可変要素の変位をばね力
に対抗する油圧力の制御で行なうことにより吐出量を可
変とした可変容量型ポンプにおいて、ポンプ吐出量に対
応した電気信号を出力する第1の検出手段と、ポンプ吐
出圧に対応した電気信号を出力する第2の検出手段と、
外部から与えられる流量設定信号と前記第1の検出手段
から出力される電気信号との差信号を生じる第1の電気
的制御手段と、前記差信号に応じた入力電流に対応する
開度で前記可変要素の加圧室をポンプ吐出口側またはタ
ンク側に連通させる比例電磁制御弁であって、前記入力
電流の消失時にポンプ吐出圧を前記加圧室に導くことに
より前記可変要素をカットオフ状態にするために前記加
圧室とポンプ吐出側との連通開度を全開にするばね機構
を備え、前記入力電流が最小と最大の間の中立点では前
記加圧室とタンク側及び吐出口側との連通開度を閉じ、
前記入力電流が前記中立点から前記最大側のときには前
記加圧室とタンク側との連通開度を入力電流に比例した
開度に制御し、前記入力電流が前記中立点から前記最小
側のときには前記加圧室と吐出口側との連通開度を入力
電流に反比例した開度に制御する比例電磁制御弁と、
部から与えられる圧力設定信号と前記第2の検出手段か
ら出力される電気信号とを入力としてポンプ吐出圧が設
定圧力値に達したときに前記可変要素がカットオフ状態
となるように前記入力電流を制御する第2の電気的制御
手段とを備えたことを特徴とする可変容量型ポンプが提
供される。」
【0010】本発明においては、例えばポンプの吐出量
可変要素の変位量または吐出ライン中の流量検出器等か
ら流量信号を得て流量設定値との差信号をとり、単一の
比例電磁制御弁で構成された流量制御のための電気−油
圧閉ループで吐出量のフィードバック制御をすると共
に、圧力センサなどによるポンプ吐出圧の検出値を圧力
設定値と突き合わせて同じく前記比例電磁制御弁で構成
された圧力制御のための電気−油圧閉ループでカットオ
フ制御している。
【0011】このように、流量と圧力の両方の電気−油
圧閉ループ制御が単一の比例電磁制御弁で電気系と油圧
系とを全てループ内に含むロードセンシング制御として
達成され、しかもこの比例電磁制御弁は入力電流の無い
ときには前記可変要素の加圧室にポンプ吐出圧を導いて
ポンプをカットオフ状態にするファンクションに自動復
帰するばね機構を備えているので、負荷圧の異常上昇時
のみならず電気信号の消失時においてもポンプを直ちに
カットオフ状態にするフェールセーフ機能を果たすもの
である。
【0012】また本発明ではポンプ吐出ライン中に一切
の絞り要素を設けずに済み、全体もコンパクトな構造と
なるほか、ループ内の電気制御系でのゲイン調整により
振動対策をかなり自由にとることができ、使用現場での
調整が簡単になると共にカットオフ特性の圧力ダレを大
きくせずにシャープなカットオフ特性を有する可変容量
型ポンプとすることもできる。
【0013】
【実施例】本発明の好ましい実施例を図面と共に説明す
れば、図1は本発明の一実施例に係る可変容量型ポンプ
の構成を示す油圧回路図、図2はその構造例を示す断面
図である。
【0014】図1において、全体を符号1で示す本実施
例に係る可変容量型ポンプは、駆動軸2で原動機(図示
せず)によって回転駆動されるポンプ要素3と、該ポン
プ要素3の吐出量を制御するためにばね力に対抗する油
圧力で変位制御される可変要素4と、比例電磁三方制御
弁5と、安全弁6と、可変要素4の変位量を検出する変
位検出器7と、ポンプ吐出圧を検出する圧力センサ8
と、第1アンプ9aと第2アンプ9bおよび出力アンプ
9cの三つのアンプを含んでなる制御アンプ装置9と、
吐出口10および吸入口11、それに二つの電気信号入
力端子12,13を備えている。
【0015】例えば、ポンプ要素3がアキシャルピスト
ンポンプを構成している場合、可変要素4は斜板および
その傾転角を制御する操作ピストンを包含し、第1の検
出手段を構成する変位検出器7は、斜板軸の回転角度あ
るいは操作ピストンの移動量から可変要素の変位量を検
出するポテンショメータあるいは差動トランスなどの位
置検出手段によって構成することができる。
【0016】第2の検出手段を構成する圧力センサ8
は、ポンプボディまたはカバー内、あるいは制御弁5の
弁ボディ内などに取り付けられた半導体ゲージ式圧力セ
ンサなどによって構成でき、本実施例において、圧力セ
ンサ8は、ポンプの吐出ポート14に連通した内部通路
を介して吐出圧を常に検出している。
【0017】可変要素4の加圧室からタンクへ到る圧油
通路中には、安全弁6と比例電磁三方制御弁5とがタン
デムに挿入されている。安全弁6は、ポンプ吐出側のブ
ロック(遮断)など、負荷圧が以上に高くなって、その
ばねで設定された回路上限圧に達したときに吐出ポート
14からの吐出圧を可変要素4の加圧室に直接導き、そ
れ以外の通常時には、可変要素4の加圧室を比例電磁三
方制御弁5に接続している。
【0018】比例電磁三方制御弁5は、そのソレノイド
15への入力電流が最大で可変要素4の加圧室をタンク
に全開しており、入力電流が減少するに応じて入力電流
に比例した開度でこれを徐々に絞り、次いで可変要素4
の加圧室をポンプ吐出ポート側に徐々に開き始め、入力
電流が無くなると、吐出圧の一部を安全弁6を介して可
変要素4の加圧室に導入し、このようにして可変要素4
の変位を最大吐出量位置からフルカットオフ位置までの
範囲で制御する。
【0019】この比例電磁三方制御弁5に対して前記入
力電流を与えるために制御アンプ装置9が例えば制御弁
5に搭載された形で設けられている。アンプ装置9の第
1アンプ9aには、変位検出器7の検出信号と、外部の
吐出量設定器16からの設定流量信号とが入力され、
定流量信号と変位検出器7の検出信号との差信号が第1
アンプ9aの出力から出力アンプ9cに入力され、出力
アンプ9cが対応した電流をソレノイド15に与えてい
る。
【0020】また第2アンプ9bには、圧力センサ8の
検出信号と、外部の圧力設定器17からの設定圧力信号
とが入力され、両入力が一致したときに第2アンプ9b
から出力アンプ9cにカットオフ信号が与えられるよう
になっている。
【0021】出力アンプ9cは、第2アンプ9bから前
記カットオフ信号が入力されるまでは第1アンプ9aの
出力信号に応じた電流出力をソレノイド15に与え、カ
ットオフ信号が入力されたときは、可変要素4を変位量
がほぼ零のフルカットオフ位置にすべく吐出圧の一部を
可変要素の加圧室に導いてポンプをカットオフ状態にす
るような制御弁開度にする電流出力をソレノイド15に
与える。
【0022】即ち、設定圧力と圧力センサ8の検出圧力
との偏差があるか否かで比例電磁三方制御弁5のソレノ
イド15の入力電流を流量制御電流(i2)にするか圧
力制御電流(i1)にするか選択するように第1と第2
の二つの電気制御回路が組み合わされている。
【0023】ポンプの始動時においては、各弁は図1に
示した状態のポジションをとっており、従って、可変要
素4は、吐出圧が生じるまでは対抗ばねの力によって最
大吐出流量位置にある。いま、ポンプの最大吐出流量を
100%としてQ 100 で表わし、最小吐出流量を0%と
してQ 0 で表わすと、変位検出器7は可変要素4が最大
流量位置でQ 100 に相当する検出信号を生じ、最小流量
位置でQ 0 に相当する検出信号を生じる。一方、流量設
定器16からは0〜100%流量の間の任意の流量Q IN
に相当する設定流量信号が与えられる。前記変位検出器
7からの検出信号に対応する流量をQ FB で表わすと、第
1アンプ9aは(Q IN −Q FB )に相当する差信号を出力
し、出力アンプ9cは、この差信号に対応した電流出力
をソレノイド15に与える。この場合、差信号は(Q 0
−Q 100 )に相当する最小値から(Q 100 −Q 0 )に相
当する最大値までの範囲の値をとるので、出力アンプ9
cはこの差信号の最小値から最大値までの範囲に対して
比例した電流出力を生じ、この電流出力でソレノイド1
5が励磁されることによって、制御弁5は、励磁電流が
前記差信号の最小値に対応するときに可変要素4の加圧
室をポンプ吐出口側へ連通させる制御開度となり、又励
磁電流が前記差信号の最大値に対応するときには可変要
素4の加圧室をタンク側に連通させる制御開度となり、
励磁電流が差信号の最小値と最大値との間の零値(Q IN
−Q FB =0のとき)に対応するときには加圧室を吐出側
とタンク側のいずれにも連通させない中立状態となり、
これらの間の連通開度を励磁電流に比例して絞り制御す
る。
【0024】またポンプの最大吐出圧を100%として
100 で表わし、最小吐出圧を0%としてP 0 で表わす
と、圧力設定器17からは0〜100%圧力の間の任意
の圧力P IN に相当する設定圧力信号が与えられる。圧力
センサ8は負荷側に供給されているポンプ吐出圧に対応
した検出信号を生じ、この検出信号に対応する圧力をP
FB で表わすと、第2アンプ9bは(P FB −P IN )がほぼ
零になったときにカットオフ信号を出力し、出力アンプ
9cは、このカットオフ信号が入力されていない状態で
は前述のように第1アンプ9aからの差信号に対応した
電流出力をソレノイド15に与えて流量フィードバック
制御を行なっているが、カットオフ信号が入力されてい
るときには、第1アンプ9aからの差信号に無関係に、
制御弁5の開度を吐出圧の一部が可変要素4の加圧室へ
導かれて可変要素4をほぼ流量零のカットオフ位置にす
るような電流出力を生じる。
【0025】流量設定器16から例えば50%流量Q 50
の設定流量信号を与え、また圧力設定器17から80%
圧力P 80 の設定圧力信号を与えててポンプを始動したと
すると、始動時には吐出圧が生じるまでは可変要素4が
最大流量位置にあるので変位検出器7から生じている検
出信号はQ 100 に相当し、また圧力センサ8によって検
出される吐出圧も当然ながら設定圧力以下であるから、
出力アンプ9cは第1アンプ9aからの差信号(Q 50
100 )に応じた電流出力でソレノイド15を励磁す
る。このときの電流出力でソレノイド15が励磁される
と、制御弁5は吐出圧の一部を励磁電流に応じた開度で
絞り制御しながら可変要素4の加圧室に導入し、これに
より加圧室の圧力が上昇してくると可変要素4が設定流
量位置へ向けてばねに抗して移動し、ポンプの吐出量が
設定流量へ向けて減少してくる。このときの可変要素4
の位置変化は変位検出器7によって第1アンプ9aにフ
ィードバックされ、Q FB がQ 100 から減少してくるので
差信号が零に向かって増加してくる。これにより出力ア
ンプ9cの電流出力も増加し、制御弁5が開度を減少さ
せながら中立状態へ向かう。可変要素4が設定流量位置
に達するとQ FB がQ IN と等しくなる(この場合はQ 50
ので第1アンプ9aからの差信号が零となり、制御弁5
が中立状態となって加圧室が吐出側およびタンク側のい
ずれとも接続されなくなり、可変要素4はもはや移動せ
ずに設定流量位置にとどまることになるので、ポンプが
設定流量で吐出を行なう。
【0026】この場合、例えば負荷条件の変動によって
ポンプ内で可変要素4に加わる力が変化し、可変要素4
が設定流量位置から移動しようとすると、その変位は変
位検出器7によって直ちに第1アンプ9aにフィードバ
ックされる。例えば可変要素4が設定流量位置から流量
増加方向へ変位しようとする場合、変位検出器7からの
フィードバック信号(Q FB )が増加するので差信号が零
よりも減少し、これによって制御弁5から吐出圧の一部
が加圧室へ導かれて可変要素4を流量減少方向へ押し戻
す。また可変要素4が設定流量位置から流量減少方向へ
変位しようとする場合は、変位検出器7からのフィード
バック信号(Q FB )が減少するので差信号が零よりも増
加し、これによって制御弁5が加圧室の圧力の一部をタ
ンク側へ導くので可変要素4はばね力により流量増加方
向へ戻される。このようにして、制御弁5は加圧室を昇
圧させる時には吐出圧を導入し、加圧室を減圧させると
きにはタンク側へ圧力を逃がし、制御弁5が流量フィー
ドバック制御により中立状態を中心として平衡動作を行
ないながら可変要素を設定流量位置に位置制御するの
で、ポンプが流量設定器16によって設定された流量で
安定した吐出を行なうことになる。
【0027】吐出流量が設定値に達して吐出圧油が吐出
口10から負荷アクチュエータへ供給され、アクチュエ
ータが作動するが、アクチュエータがストロークエンド
などで停止すると吐出口10の圧力が上昇する。この圧
力は圧力センサ8によって検出され、圧力フィードバッ
ク信号(P FB )として第2アンプ9bに入力されてい
る。吐出口10の圧力が上昇してP FB が設定圧力(この
場合P 80 )に達すると、第2アンプ9bからカットオフ
信号が出力され、これにより出力アンプ9cは流量フィ
ードバック制御状態から圧力フィードバック制御状態に
切換わり、ソレノイド15の励磁電流を直ちに減少して
制御弁5により吐出圧の一部を加圧室へ導入し、可変要
素4をほぼ流量零のカットオフ位置に変位させる。この
状態ではポンプは負荷側での漏れ分だけの必要最小限の
流量を吐出しながら圧力制御状態となる。
【0028】比例電磁三方制御弁5は、入力電流が消失
すると自身のばね機構の力で自動復帰して可変要素4の
加圧室を吐出ポート14に全開開度で連通させ、従って
電気系の故障でソレノイド15への入力が断たれれば、
可変要素4が直ちにフルカットオフ位置へ移動してポン
プをカットオフ状態にし、このようにして電気的な系統
のフェールセーフ機能の一つが組まれている。
【0029】安全弁6は、制御弁5よりも近い部分で可
変要素4の加圧室を吐出ポート14に連通させることが
できるように接続されており、吐出圧が回路上限値に達
したときに制御弁5よりも優先してポンプをカットオフ
状態にすることになる。
【0030】図2には、前記実施例をアブソリュートキ
シャルピストンポンプとして構成した場合の構造例のひ
とつが示されている。図2における各部の符号は、図1
に対応させて相当部分には同一符号を付してある。図2
において、可変要素4としての操作ピストン21は、ポ
ンプ要素3のピストン22のストロークを定める斜板2
3の傾転角をばね24に抗して油圧力で変えるものであ
るが、この操作ピストン21の背部にて差動トランス式
のリニア変位検出器7がポンプカバー25に組み込まれ
ている。
【0031】またカバー25には制御弁5と圧力センサ
8も組み込まれており、吐出ポート10およびポンプハ
ウジング内のドレン側に通じる各通路、および操作ピス
トン21の背部の加圧室26から制御弁5に到る圧油通
路27も、このカバー25無いに配設することでポンプ
をコンパクトなものとし、また細かい加工をカバーに集
約できるようにしてある。尚、図2では安全弁は図示を
省略してある。
【0032】以上に述べたように、本発明によれば、流
量と圧力の両方の電気−油圧閉ループ制御が単一の比例
電磁制御弁で電気系と油圧系とを全てループ内に含むロ
ードセンシング制御として達成され、しかもこの比例電
磁制御弁は入力電流が消失したときには前記可変要素の
加圧室にポンプ吐出圧を導いてポンプをカットオフ状態
にするファンクションに自動復帰するばね機構を備えて
いるので、負荷圧の異常上昇時のみならず電気信号の消
失時においてもポンプを直ちにカットオフ状態にするフ
ェールセーフ機能を果たすことができるものである。
【0033】また、本発明では油圧系も含めて全体的な
閉ループのフィードバック制御で吐出量および吐出圧が
制御されるので、流量・圧力の制御性が格段に向上し、
単一の比例電磁制御弁で済むので極めて低コスト、低消
費電力のコンパクトな構成が可能であり、メインの吐出
ライン中に制御のための絞り要素が存在しないので圧力
ロスが少なく、系内に振動要素が少ないうえに制御ルー
プ内に包含されているのでアンプのゲイン調整で容易に
振動を押えて応答性の良い制御系が組め、従って前述の
従来技術の諸欠点を解決してシャープなカットオフ特性
を有する可変容量型ポンプを得ることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る可変容量型ポンプの構
成を示す油圧回路図である。
【図2】前記実施例をアキシャルピストンポンプとして
構成した場合の構造例を示す縦断面図である。 ]来例を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 可変容量型ポンプ 3 ポンプ要素 4 吐出量可変要素 5 比例電磁三方制御弁 6 安全弁 7 変位検出器 8 圧力センサ 9 制御アンプ装置 9a 第1アンプ 9b 第2アンプ 9c 出力アンプ 10 吐出口 11 吸入口 15 ソレノイド 16 流量設定器 17 圧力設定器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出量可変要素の変位をばね力に対抗す
    る油圧力の制御で行なうことにより吐出量を可変とした
    可変容量型ポンプにおいて、ポンプ吐出量に対応した電
    気信号を出力する第1の検出手段と、ポンプ吐出圧に対
    応した電気信号を出力する第2の検出手段と、外部から
    与えられる流量設定信号と前記第1の検出手段から出力
    される電気信号との差信号を生じる第1の電気的制御手
    段と、前記差信号に応じた入力電流に対応する開度で前
    記可変要素の加圧室をポンプ吐出口側またはタンク側に
    連通させる比例電磁制御弁であって、前記入力電流の消
    失時にポンプ吐出圧を前記加圧室に導くことにより前記
    可変要素をカットオフ状態にするために前記加圧室とポ
    ンプ吐出側との連通開度を全開にするばね機構を備え、
    前記入力電流が最小と最大の間の中立点では前記加圧室
    とタンク側及び吐出口側との連通開度を閉じ、前記入力
    電流が前記中立点から前記最大側のときには前記加圧室
    とタンク側との連通開度を入力電流に比例した開度に制
    御し、前記入力電流が前記中立点から前記最小側のとき
    には前記加圧室と吐出口側との連通開度を入力電流に反
    比例した開度に制御する比例電磁制御弁と、外部から与
    えられる圧力設定信号と前記第2の検出手段から出力さ
    れる電気信号とを入力としてポンプ吐出圧が設定圧力値
    に達したときに前記可変要素がカットオフ状態となるよ
    うに前記入力電流を制御する第2の電気的制御手段とを
    備えたことを特徴とする可変容量型ポンプ。
JP4355423A 1992-12-21 1992-12-21 可変容量型ポンプ Expired - Lifetime JPH06103027B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4355423A JPH06103027B2 (ja) 1992-12-21 1992-12-21 可変容量型ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4355423A JPH06103027B2 (ja) 1992-12-21 1992-12-21 可変容量型ポンプ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60193640A Division JPH0686873B2 (ja) 1985-09-02 1985-09-02 可変容量形ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05256264A JPH05256264A (ja) 1993-10-05
JPH06103027B2 true JPH06103027B2 (ja) 1994-12-14

Family

ID=18443867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4355423A Expired - Lifetime JPH06103027B2 (ja) 1992-12-21 1992-12-21 可変容量型ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06103027B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4822320B2 (ja) * 2005-11-22 2011-11-24 油研工業株式会社 可変容量形双方向回転ポンプおよび該ポンプを用いた油圧回路
CN113530783B (zh) * 2021-07-19 2023-06-02 中航力源液压股份有限公司 带卸荷功能的两级压力控制装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
O P OLHYDRAULIK UNT PNEUMATIK-29=1984 *

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05256264A (ja) 1993-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4967557A (en) Control system for load-sensing hydraulic drive circuit
US4801247A (en) Variable displacement piston pump
US4285639A (en) Electronic control for variable displacement pumps
EP0761966B1 (en) Pump displacement control for a variable displacement pump
US6109030A (en) Apparatus and method for ganging multiple open circuit pumps
JP2646224B2 (ja) 少なくとも2つのアクチュエータの流体圧駆動用制御装置
EP0877168B1 (en) Hydraulic drive system
JPH0686873B2 (ja) 可変容量形ポンプ
JPH06103027B2 (ja) 可変容量型ポンプ
CN200996367Y (zh) 可变容量型泵
JP2681841B2 (ja) 可変容量型ポンプの制御装置
JP3525491B2 (ja) 油圧アクチュエータ回路
JPS602521B2 (ja) 流体装置
JP3653289B2 (ja) 油圧制御装置
EP0086772B1 (en) Load responsive system controls
US5140815A (en) Valve apparatus
JP3099538B2 (ja) 方向制御弁の切換制御装置
EP0010117A1 (en) Improvements in or relating to pressure relief valve systems
JPH0359307B2 (ja)
JP3112189B2 (ja) 可変容量型油圧ポンプの容量制御装置
JP2886189B2 (ja) 制御弁装置
JPH01104987A (ja) 可変吐出量ポンプ
JPH0337382A (ja) 高応答制御ポンプ
JPS5849722B2 (ja) 流体装置
JPH03253786A (ja) 可変吐出量ポンプと定吐出量ポンプの吐出油合流供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term