JPH06102884B2 - 海洋構造体の洋上組立て方法および装置 - Google Patents

海洋構造体の洋上組立て方法および装置

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JPH06102884B2
JPH06102884B2 JP26555390A JP26555390A JPH06102884B2 JP H06102884 B2 JPH06102884 B2 JP H06102884B2 JP 26555390 A JP26555390 A JP 26555390A JP 26555390 A JP26555390 A JP 26555390A JP H06102884 B2 JPH06102884 B2 JP H06102884B2
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泰三郎 小野
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、防波堤等の海洋構造体を洋上に組み立てる方
法およびそのための装置、特に、海上を自走する移動式
の作業船台を利用して洋上で海洋構造体を組み立て、設
置する新規な方法、およびそのためのシステム関するも
のである。
(従来の技術) 近年、ウォーターフロントの開発が盛んになるに従い、
防波堤等の海洋構造体を早期に低コストで構築すること
が強く要請されている。
従来、防波堤等の海洋構造体を組み立てるにはコンクリ
ートやテトラポット(登録商標)等を用いたいわゆる重
量構造が採用され、長い年月と費用がかかり、例えば1k
m程度の防波堤を構築するのに約1年を要していた。
(発明が解決しようとする課題) そこで、軽量構造の水中トラス構造体を用いて海洋構造
体を低コストで構築することが提案されている。(例え
ば、特公昭52-3487号、特公昭58-26443号、特開昭63-24
7413号)しかし、これらの軽量構造の海洋構造体を組み
立てて、大水深の外郭防波堤として設置するのに普通考
えられる方法は、従来の船体を組み立てるのと同様に陸
上の乾式ドックにおいて海洋構造体を組み立て、完成後
これを設置位置まで曵航して設置する方法であり、これ
では組立てに時間がかかる上、曵航に莫大なコストがか
かり、経済的に実現が困難である。特に海洋において構
造体を曵航する輸送コストは莫大なものであり、この方
法は実現性に乏しい。
本発明は、上記のような要請と現状に鑑み、例えば数10
kmの防波堤を1年で構築することが可能な、新規な海洋
構造体の組立て方法、およびそのための装置(システ
ム)を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明による海洋構造体の組立て方法は、自航能力をも
った作業船台を施工目的とする海洋構造体の設置位置か
ら至近距離にある洋上の作業位置に浮かべ、この作業船
台に隣接させて作業船を配し、この作業船によって作業
船台上に多層構造の海洋構造体を各層の組立てを完了す
る毎に作業船台をその完成した層に相当する分ずつ沈降
させながら段階的に組立て、海洋構造体の全体が完成し
た後、作業船と作業船台を設置位置まで自航させて移動
し、そこで海洋構造体を作業船台から外して設置するこ
とを特徴とするものである。
また本発明による組立て装置は、上記方法を実施するた
めのシステムで、自航能力をもった浮沈可能な作業船台
と、この作業船台に隣接させて配置され、この作業船台
上に多層構造の海洋構造体を構築する作業船とからなる
ものである。
海洋構造体が完成し、該構造体を設置位置まで移動した
後、作業船台からこれを外して設置位置に設置するに
は、構造体をフロートで浮かせたままで前記作業船台の
底を左右に開き、その後構造体を沈降させる方法がとら
れるが、この作業船台の底を左右に開く方法としては、
下方に観音開きで開く方法でもよいし、水平にスライド
して開く方法でもよい。
(作用および効果) 本発明の方法および装置によれば、作業船台を洋上に浮
かべ、これに隣接させて作業船を配し、この作業船によ
って作業船台上に海洋構造体を組み立てるので、作業船
台を海洋構造体の設置位置から至近距離にある洋上の作
業位置に浮かべて洋上で海洋構造体を組み立てることが
でき、そこから設置位置まで完成した構造体を低コスト
で移動させることができる。
また、作業船台は自航能力をもっているので、海洋構造
体が完成した後、この作業船台を作業船とともに設置位
置まで容易に移動させることができ、低コストでの移
動、設置が可能である。
さらに、多層構造の海洋構造体の各層の組立てが完了す
る毎に、その完成した層に相当する分ずつ浮沈可能な作
業船台を沈降させながら段階的に組み立てるので、海洋
構造体が構築されるに従い作業の位置が高くなることが
なく、常に作業船上のクレーン等の高さを一定に保った
ままで作業ができ、作業上も経済的にも有利である。
本発明においては多層構造の海洋構造体を組み立てるこ
とが、その完成した層に相当する分ずつ作業船台を沈降
させながら段階的に組み立てる上で必須の要件である
が、そのためには、構造体が単純組立て方式で組み立て
られる単純部材の連続体であることが必要である。この
ためには、前記水中トラスが適している。すなわち、前
記水中トラスのような単純組立て方式で組み立てられる
単純部材の連続体の場合にのみ本発明を適用することが
できる。
(実施例) 以下、図面により本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の方法により完成した防波堤を設置して
いる状況を示す斜視図、第2図は海洋構造体の洋上組立
て装置(システム)の全体の構成を示す平面図、第3図
と第4図は作業船と組立構造体を支持する作業船台の形
態の、それぞれ単連方式と二連方式の例を示す概略図、
第5図は本発明の方法による海洋構造体の輸送と設置作
業の状況を示す断面解説図である。
図面に示すように、自航能力をもった浮沈可能な枠状の
作業船台(ポンツーン)2が、組み立てられる海洋構造
体1を支持するように洋上に配置され、この作業船台2
の両側に隣接させて、数台の作業船4が配置される。作
業船4には部材搬入バージ5(第5図)が必要に応じて
接続されて、作業船4上に部材が搬入され、この上には
部材が載置されてストックヤードとなり、さらにこの上
にはクレーン4a等の組立作業機械が設置され、これによ
り構造体の組立てが行なわれる。
作業船台2を挟んで、両側に数台の作業船4が配置され
るが、これら数台の作業船4の間には、作業船2の間を
連結するように作業船台2の前後に沿って延びる連結通
路3が設けられている。この連結通路3は第2図に示す
ように水平に開いて第1図に示すように前後に平行に伸
びるようになっている。さらに、作業船4には、組立構
造体1が上層に行くにしたがって小さくなったとき等の
場合に、構造体1に近づくように伸びるせり出しポンツ
ーン4bを備えている。(第2a図参照) 前記作業船台2と作業船4の形態は、第3図のように比
較的小さな1つの構造体1を支える作業船台2を1対の
作業船4が挟むように形態(単連方式)にしてもよい
し、第4図のように比較的大きな1つの構造体1を支え
る作業船台2を左右に3台ずつ配した作業船4で挟むよ
うな形態(二連方式)にしてもよい。
上記作業船台2は、プロペラやジェット等の推進装置を
備えて自航能力をもっており、施工目的とする防波堤等
の海洋構造体1の設置位置から至近距離にある洋上の作
業位置に浮かべられ、該作業船台2に隣接させて配され
た前記作業船4によって前記作業船台2上に多層の海洋
構造体1を、該海洋構造体の各層の組立てを完了する毎
に前記作業船台2をその完成した層に相当する分ずつ沈
降させながら段階的に組立て、前記海洋構造体1の全体
が完成した後、前記作業船4と作業船台2を前記設置位
置まで自航させて移動し、前記海洋構造体1を前記作業
船台2から外して該設置位置に設置するものである。
上記作業船台2のプロペラやジェット等の推進装置は、
作業船4の推進装置と同様なものでよく、作業船台2は
その外側面に第1図に多数示すプロペラやジェット等の
推進装置の設置孔4cと同じ孔を多数備えている。これら
の孔は前後左右に多数設けられ、推進させたい方向ある
いは潮流に逆らって作業船台2を停滞させるために推進
力を加えたい方向と反対の側の必要な数の孔からジェッ
ト噴流を噴射させる。
組立てに際しては、多層構造の海洋構造体1の各層の組
立てが完了する毎に、その完成した層の高さに相当する
深さの分ずつ作業船台2を沈降させながら段階的に組み
立てる。このため海洋構造体1を支持する作業船台2の
浮力を少しずつ減じ、その上に乗っている構造体1の重
力とフロートの浮力との釣合いにより、ちょうどその完
成した層の高さに相当する深さだけ作業船台2を沈降さ
せるようにする。
したがって、海洋構造体1の構築が進んでその高さが増
しても、それに従って作業の位置が高くなることがな
く、常に作業船上のクレーン等の高さを一定に保ったま
まで作業ができ、コスト上も作業上も有利である。
このとき、作業船台2の沈降を案内するため、作業船台
2の両側を作業船の内側に設けたレール6に沿って摺動
させる。
海洋構造体1の完成後は該構造体1を上昇させて半潜水
状態(第5図に破線で示す)にしたまま輸送する。これ
により安全性の確保と設置システム全体の単純化を図る
ことができる。また、輸送中にバージ荷役による部材の
搬入を可能にすることにより、海上で組立て作業をさら
に続行することもでき、輸送と組立ての同時進行により
能率を上げることもできる。
設置位置まで輸送した後、構造体1を浮かせたままで作
業船台2の底面を開き、構造体1を海底の設置位置まで
下降させ、第1図右に示すように平面トランスアンカー
で形成したラインアンカー7をフローティングホース8
で係留して固定する。平面トランスアンカーは平面の接
点を利用し、設置面で一連のアンカー群を構成するもの
で、作業船の移動を有効に防ぐことができる。
このようにして、防波堤のような海洋構造体を現場に近
い洋上で組み立てて低コストで輸送し、設置することが
できる。
なお、第5図に示すバラスト9は海上で作業船4を安定
させるものであるが、海洋線付近の浅海では作業船4内
に引き揚げ、収容する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法により完成した防波堤を設置して
いる状況を示す斜視図、 第2図は本発明による海洋構造体の洋上組立て装置(シ
ステム)の全体の構成を示す平面図、 第3図と第4図は本発明に使用される作業船と組立構造
体を支持する作業船台の形態の、それぞれ単連方式と二
連方式の例を示す概略図、 第5図は本発明の方法による海洋構造体の輸送と設置作
業の状況を示す断面解説図である。 1……海洋構造体 2……作業船台 3……連結通路 4……作業船 4a……クレーン 4b……せり出しポンツーン 5……バージ 6……レール 7……ラインアンカー 8……フローティングホース 9……バラスト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自航能力をもった作業船台を、施工目的と
    する海洋構造体の設置位置から至近距離にある洋上の作
    業位置に浮かべ、該作業船台に隣接させて作業船を配
    し、該作業船によって前記作業船台上に多層の海洋構造
    体を、該海洋構造体の各層の組立てを完了する毎に前記
    作業船台をその完成した層に相当する分ずつ沈降させな
    がら段階的に組立て、前記海洋構造体の全体が完成した
    後、前記作業船と作業船台を前記設置位置まで自航させ
    て移動し、前記海洋構造体を前記作業船台から外して該
    設置位置に設置することを特徴とする海洋構造体の洋上
    組立て方法。
  2. 【請求項2】自航能力をもった浮沈可能な作業船台と、 該作業船台に隣接させて配置され、該作業船台上に多層
    の海洋構造体を構築可能な作業船とからなる海洋構造体
    の洋上組立て装置。
JP26555390A 1990-10-03 1990-10-03 海洋構造体の洋上組立て方法および装置 Expired - Lifetime JPH06102884B2 (ja)

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JPH04143307A JPH04143307A (ja) 1992-05-18
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