JPH06102722B2 - 側鎖に酸化防止基を有するポリエーテル共重合体 - Google Patents
側鎖に酸化防止基を有するポリエーテル共重合体Info
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- JPH06102722B2 JPH06102722B2 JP2220796A JP22079690A JPH06102722B2 JP H06102722 B2 JPH06102722 B2 JP H06102722B2 JP 2220796 A JP2220796 A JP 2220796A JP 22079690 A JP22079690 A JP 22079690A JP H06102722 B2 JPH06102722 B2 JP H06102722B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は耐油性ゴム材料として有用なポリエーテル共重
合体に関する。
合体に関する。
(従来技術と発明が解決しようとする課題) ゴム材料ではその酸化劣化を抑制するため、通常酸化防
止剤が添加されているが、油中の環境下では抽出によっ
て酸化防止剤がゴム材料から離脱することがしばしばあ
るばかりでなく、高温下では酸化防止剤の揮発や表面移
行によってその酸化防止効果が低減してしまうことが多
い。のみならず、酸化防止剤のこのような挙動はゴム材
料の耐熱性低下にもつながる。
止剤が添加されているが、油中の環境下では抽出によっ
て酸化防止剤がゴム材料から離脱することがしばしばあ
るばかりでなく、高温下では酸化防止剤の揮発や表面移
行によってその酸化防止効果が低減してしまうことが多
い。のみならず、酸化防止剤のこのような挙動はゴム材
料の耐熱性低下にもつながる。
これを防止する方法の一つとして酸化防止作用を有する
基を持つモノマーを共重合させ、ポリマー側鎖に酸化防
止基をペンダントとして保持させることが考えられる。
しかしながら、耐油性ゴムであるエピクロロヒドリンゴ
ムを始め、各種のポリエーテルゴムに関してそのような
共重合体はこれまで見出されていない。
基を持つモノマーを共重合させ、ポリマー側鎖に酸化防
止基をペンダントとして保持させることが考えられる。
しかしながら、耐油性ゴムであるエピクロロヒドリンゴ
ムを始め、各種のポリエーテルゴムに関してそのような
共重合体はこれまで見出されていない。
このような共重合体を与えることが期待されるモノマー
として、T.Fujisawaらは4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t
−ブチルフェニルグリシジルチオエーテルを報告してい
る(T.Fujisawaら,J.P-olym.Sci.,Part B12,577(197
4))が、このモノマーは通常エポキシ化合物の高重合
体を与えるジエチル亜鉛−水系の触媒を用いても重合反
応は全く進行しない。その原因の一つとしてチオエーテ
ル基又は立体障害フェノール性水酸基が高重合反応を阻
害していることが考えられる。
として、T.Fujisawaらは4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t
−ブチルフェニルグリシジルチオエーテルを報告してい
る(T.Fujisawaら,J.P-olym.Sci.,Part B12,577(197
4))が、このモノマーは通常エポキシ化合物の高重合
体を与えるジエチル亜鉛−水系の触媒を用いても重合反
応は全く進行しない。その原因の一つとしてチオエーテ
ル基又は立体障害フェノール性水酸基が高重合反応を阻
害していることが考えられる。
また、上記チオエーテルモノマーはその合成原料である
4−メルカプト−3,5−ジ−t−ブチルフェノールの製
造にあたり、多量の亜鉛末を用いるので、廃棄物処理に
問題があるばかりでなく、収率も35%程度と低く工業的
にも有用とは言い難い。
4−メルカプト−3,5−ジ−t−ブチルフェノールの製
造にあたり、多量の亜鉛末を用いるので、廃棄物処理に
問題があるばかりでなく、収率も35%程度と低く工業的
にも有用とは言い難い。
(課題を解決するための手段) 上記の点に鑑み、本発明者らは側鎖に酸化防止性フェノ
ール基を有するポリエーテルポリマーを得る目的で鋭意
検討した。その結果、下記式(I)で表わされる構成単
位を必須成分として含有するポリエーテル共重合体が上
記目的を充分達成し得ることを見出し、本発明を完成さ
せるに至った。
ール基を有するポリエーテルポリマーを得る目的で鋭意
検討した。その結果、下記式(I)で表わされる構成単
位を必須成分として含有するポリエーテル共重合体が上
記目的を充分達成し得ることを見出し、本発明を完成さ
せるに至った。
本発明は、下記式(I)の繰返し単位及び下記一般式
(II) (但し、Rは基:H,−CH3,−CH2Cl,−CH2Br,−CH2OCH
2CH=CH2又は−CH2OCOCnH2n+1(nは1〜4の整数)を
示す。) で表わされる繰返し単位の1種又は2種以上を有し、モ
ノマー換算の組成比がモル%で(I)/(II)=0.1〜3
0/99.9〜70であり、80℃において0.1g/dlのモノクロロ
ベンゼン溶液で測定した還元粘度が0.4〜10であること
を特徴とする側鎖に酸化防止性フェノール基を有するポ
リエーテル共重合体である。
(II) (但し、Rは基:H,−CH3,−CH2Cl,−CH2Br,−CH2OCH
2CH=CH2又は−CH2OCOCnH2n+1(nは1〜4の整数)を
示す。) で表わされる繰返し単位の1種又は2種以上を有し、モ
ノマー換算の組成比がモル%で(I)/(II)=0.1〜3
0/99.9〜70であり、80℃において0.1g/dlのモノクロロ
ベンゼン溶液で測定した還元粘度が0.4〜10であること
を特徴とする側鎖に酸化防止性フェノール基を有するポ
リエーテル共重合体である。
本発明の新規の共重合体は、下記式(I′)で表わされ
る4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニルグリ
シジルエーテル(本出願人の出願に係る新規の化合物で
ある。特開平2−129178号公報参照。)と下記一般式
(II′)で表わされるエポキシドの1種又は2種以上の
モノマーとを有機錫化合物とリン酸アルキルエステルと
の縮合生成物である触媒の存在下に重合させることによ
って得ることができる。
る4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニルグリ
シジルエーテル(本出願人の出願に係る新規の化合物で
ある。特開平2−129178号公報参照。)と下記一般式
(II′)で表わされるエポキシドの1種又は2種以上の
モノマーとを有機錫化合物とリン酸アルキルエステルと
の縮合生成物である触媒の存在下に重合させることによ
って得ることができる。
(但し、Rは基:−H,−CH3,−CH2Cl,−CH2Br,−CH2
OCH2CH=CH2又は−CH2OCOCnH2n+1(nは1〜4の整数)
を示す。) 本発明の構成単位(I)及び(II)(II−1〜6)は、
以下に示すようにエポキシド(I′)及び(II′)(I
I′−1〜6)の開環によって導かれる。
OCH2CH=CH2又は−CH2OCOCnH2n+1(nは1〜4の整数)
を示す。) 本発明の構成単位(I)及び(II)(II−1〜6)は、
以下に示すようにエポキシド(I′)及び(II′)(I
I′−1〜6)の開環によって導かれる。
上記エポキシド(II′−1)の具体例としては、酢酸グ
リシジル,プロピオン酸グリシジル等を挙げることがで
きる。
リシジル,プロピオン酸グリシジル等を挙げることがで
きる。
本発明のポリエーテル共重合体はモノマー換算の組成比
がモル%で(I)/(II)=0.1〜30/99.9〜70であり、
構成単位(II)の種類によって以下の組成比(モル%)
が更に好ましく用いられる。(I)が0.1未満では酸化
防止効果が低い。また、30を超えても酸化防止効果の向
上がないばかりでなく、ポリエーテルの本来の特性が損
われる。
がモル%で(I)/(II)=0.1〜30/99.9〜70であり、
構成単位(II)の種類によって以下の組成比(モル%)
が更に好ましく用いられる。(I)が0.1未満では酸化
防止効果が低い。また、30を超えても酸化防止効果の向
上がないばかりでなく、ポリエーテルの本来の特性が損
われる。
1)(I)/(II−1)/(II−2)=0.1〜2/88〜98.
9/1〜10 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が2
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−2)が1
未満では加硫効果が低く、(II−2)が10を超えると老
化性が低下するばかりでなく、ゲル化の傾向が出てく
る。
9/1〜10 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が2
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−2)が1
未満では加硫効果が低く、(II−2)が10を超えると老
化性が低下するばかりでなく、ゲル化の傾向が出てく
る。
2)(I)/(II−1)/(II−3)=0.1〜2/96〜99.
4/0.5〜2 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が2
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−3)が0.
5未満では加硫効果が低く、(II−3)が2を超えると
腐蝕性が出てくる。
4/0.5〜2 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が2
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−3)が0.
5未満では加硫効果が低く、(II−3)が2を超えると
腐蝕性が出てくる。
3)(I)/(II−2)/(II−4)=0.1〜4/2〜10/8
6〜97.9 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が4
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−2)が2
未満では加硫効果が低く、(II−2)が10を超えると老
化性が低下するばかりでなく、ゲル化の傾向が出てく
る。
6〜97.9 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が4
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−2)が2
未満では加硫効果が低く、(II−2)が10を超えると老
化性が低下するばかりでなく、ゲル化の傾向が出てく
る。
4)(I)/(II−3)/(II−4)=0.1〜5/0.5〜3/
92〜99.4 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が5
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−3)が0.
5未満では加硫効果が低く、(II−3)が3を超えると
腐蝕性が出てくる。
92〜99.4 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が5
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−3)が0.
5未満では加硫効果が低く、(II−3)が3を超えると
腐蝕性が出てくる。
5)(I)/(II−5)=0.1〜30/70〜99.9 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が30
を超えると耐寒性が低下し、老化性に問題が出てくる。
を超えると耐寒性が低下し、老化性に問題が出てくる。
6)(I)/(II−2)/(II−5)=0.1〜3/1〜10/8
7〜98.5 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が3
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−2)が1
未満では老化性に問題が出てくると共に、硫黄加硫性が
低下し、(II−2)が10を超えると老化性に問題が出て
くる。
7〜98.5 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が3
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−2)が1
未満では老化性に問題が出てくると共に、硫黄加硫性が
低下し、(II−2)が10を超えると老化性に問題が出て
くる。
7)(I)/(II−4)/(II−5)=0.1〜5/20.1〜6
0/35〜74.9 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が5
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−4)が2
0.1未満では耐寒性が低下し、(II−4)が60を超える
と耐油性が低下する。
0/35〜74.9 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が5
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−4)が2
0.1未満では耐寒性が低下し、(II−4)が60を超える
と耐油性が低下する。
8)(I)/(II−5)/(II−6)=0.1〜3/20〜74.
9/25〜79.9 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が3
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−6)が25
未満では耐寒性が低下し、(II−6)が79.9を超えると
耐熱性,耐水性に問題が出てくる。
9/25〜79.9 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が3
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−6)が25
未満では耐寒性が低下し、(II−6)が79.9を超えると
耐熱性,耐水性に問題が出てくる。
9)(I)/(II−2)/(II−5)/(II−6)=0.
1〜3/1〜3/20〜73.9/25〜78.9 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が3
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−2)が1
未満でも3を超えても老化性に問題が出てくる。(II−
6)が25未満では耐寒性が低下し、(II−6)が73.9を
超えると耐熱性,耐水性に問題が出てくる。
1〜3/1〜3/20〜73.9/25〜78.9 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が3
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−2)が1
未満でも3を超えても老化性に問題が出てくる。(II−
6)が25未満では耐寒性が低下し、(II−6)が73.9を
超えると耐熱性,耐水性に問題が出てくる。
10)(I)/(II−2)/(II−4)/(II−6)=0.
1〜2/1〜4/40〜83.9/15〜58.9 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が2
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−2)が1
未満では加硫効果が低く、(II−2)が4を超えると耐
熱性,耐油性に問題が出てくる。(II−6)が15未満で
は耐油性が低下し、(II−6)が58.9を超えると耐水性
が低下する。
1〜2/1〜4/40〜83.9/15〜58.9 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が2
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−2)が1
未満では加硫効果が低く、(II−2)が4を超えると耐
熱性,耐油性に問題が出てくる。(II−6)が15未満で
は耐油性が低下し、(II−6)が58.9を超えると耐水性
が低下する。
11)(I)/(II−2)/(II−3)/(II−4)/
(II−6)=0.1〜3/1〜5/1〜4/40〜82.9/15〜57.9 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が3
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−2)が1
未満で老化性に問題が出てくると共に硫黄加硫性が低
く、(II−2)が5を超えると老化性に問題が出てくる
と共に耐油性が低下する。(II−3)が1未満では加硫
性が低下し、(II−3)が4を超えると腐蝕性に問題が
出てくる。(II−6)が15未満では耐寒性が低下し、
(II−6)が57.9を超えると耐熱性,耐水性が低下す
る。
(II−6)=0.1〜3/1〜5/1〜4/40〜82.9/15〜57.9 (I)が0.1未満では酸化防止効果が低く、(I)が3
を超えても酸化防止効果の向上がない。(II−2)が1
未満で老化性に問題が出てくると共に硫黄加硫性が低
く、(II−2)が5を超えると老化性に問題が出てくる
と共に耐油性が低下する。(II−3)が1未満では加硫
性が低下し、(II−3)が4を超えると腐蝕性に問題が
出てくる。(II−6)が15未満では耐寒性が低下し、
(II−6)が57.9を超えると耐熱性,耐水性が低下す
る。
前記重合触媒である縮合生成物は、本出願人の出願に係
る米国特許第3,773,694号明細書に記載された特定の有
機錫化合物(A)とリン酸アルキルエステル(B)との
熱縮合物であって、本発明の共重合体の合成に極めて有
効である。
る米国特許第3,773,694号明細書に記載された特定の有
機錫化合物(A)とリン酸アルキルエステル(B)との
熱縮合物であって、本発明の共重合体の合成に極めて有
効である。
前記有機錫化合物(A)は下記一般式(i)〜(iv)か
ら選ばれる化合物である。
ら選ばれる化合物である。
R1 aSnX4-a (i) (但し、(i)式において、R1は置換基を有していても
よい炭素数1〜12のアルキル基,アルケニル基,シクロ
アルキル基,アリール基及びアラルキル基の群より選ば
れる基、Xはハロゲン原子,アルコキシ基,アリールオ
キシ基,アシルオキシ基及びリン酸の部分エステル残基
の群から選ばれる原子又は基であり、aは1〜4を示す
整数である。aが2以上のときRは同一でも異なってい
てもよく、またaが1又は2のときXは同一でも異なっ
ていてもよい。) R1 bSnOc (ii) (但し、(ii)式において、R1は(i)式におけるR1と
同じである。bは1又は2であり、bが1のときcは3/
2であり、bが2のときcは1である。また、(ii)式
化合物は(i)式化合物と錯体を形成していてもよ
い。) R2R1 2SnOSnR1 2R2 (iii) (但し、(iii)式において、R1は(i)式におけるR1
と同じであり、R2は(i)式でおけるR1又はXと同じで
ある。また、2個のR2は同一でも異なっていてもよ
い。) (R2 3Sn)dX1 (iv) (但し、(iv)式において、R2は(iii)式におけるR2
と同じであり、少なくとも1個は(i)式のR1から選ば
れる基である。X1は炭酸基,リンの酸素酸基リン酸の部
分エステル残基,多塩基性カルボン酸基,多価アルコー
ル残基の群から選ばれる基である。dはX1の塩基度に対
応する1より大きい数である。) 上記(i)〜(iv)式の有機錫化合物(A)の具体的な
例としては以下のものを挙げることができる。
よい炭素数1〜12のアルキル基,アルケニル基,シクロ
アルキル基,アリール基及びアラルキル基の群より選ば
れる基、Xはハロゲン原子,アルコキシ基,アリールオ
キシ基,アシルオキシ基及びリン酸の部分エステル残基
の群から選ばれる原子又は基であり、aは1〜4を示す
整数である。aが2以上のときRは同一でも異なってい
てもよく、またaが1又は2のときXは同一でも異なっ
ていてもよい。) R1 bSnOc (ii) (但し、(ii)式において、R1は(i)式におけるR1と
同じである。bは1又は2であり、bが1のときcは3/
2であり、bが2のときcは1である。また、(ii)式
化合物は(i)式化合物と錯体を形成していてもよ
い。) R2R1 2SnOSnR1 2R2 (iii) (但し、(iii)式において、R1は(i)式におけるR1
と同じであり、R2は(i)式でおけるR1又はXと同じで
ある。また、2個のR2は同一でも異なっていてもよ
い。) (R2 3Sn)dX1 (iv) (但し、(iv)式において、R2は(iii)式におけるR2
と同じであり、少なくとも1個は(i)式のR1から選ば
れる基である。X1は炭酸基,リンの酸素酸基リン酸の部
分エステル残基,多塩基性カルボン酸基,多価アルコー
ル残基の群から選ばれる基である。dはX1の塩基度に対
応する1より大きい数である。) 上記(i)〜(iv)式の有機錫化合物(A)の具体的な
例としては以下のものを挙げることができる。
一般式(i)に属する化合物としては、 (C2H4)4Sn,(C6H5)4Sn,(CH3)3SnF,(C4H9)3SnCl,(C
H3)3SnBr,(C8H17)3SnCl,(CH3)2SnF2,(C4H9)2SnCl2,
(C12H23)2SnBr2,(Cyclo-C6H11)2SnI2,(C4H9)SnF3,(C
8H17)SnCl3, (C8H17)3SnOCOCH3,(C8H17)2Sn(OCOC17H35)2, などが挙げられる。
H3)3SnBr,(C8H17)3SnCl,(CH3)2SnF2,(C4H9)2SnCl2,
(C12H23)2SnBr2,(Cyclo-C6H11)2SnI2,(C4H9)SnF3,(C
8H17)SnCl3, (C8H17)3SnOCOCH3,(C8H17)2Sn(OCOC17H35)2, などが挙げられる。
一般式(ii)に属する化合物としては、 (CH3)2SnO,(C4H9)2SnO,(C8H17)2SnO,(C6H5)2SnO,CH
3SnO3/2,C4H9SnO3/2などが挙げられ、また一般式
(i)と一般式(ii)の化合物の錯体の例としては、 (CH3)2SnO・(C2H5)2SnBr2, (CH3)2SnO・(CH3)2SnCl2 などが挙げられる。
3SnO3/2,C4H9SnO3/2などが挙げられ、また一般式
(i)と一般式(ii)の化合物の錯体の例としては、 (CH3)2SnO・(C2H5)2SnBr2, (CH3)2SnO・(CH3)2SnCl2 などが挙げられる。
一般式(iii)に属する化合物としては、 (CH3)3SnOSn(CH3)3,Cl(C4H9)2SnOSn(C4H9)Cl,(CH3CO
O)(C6H5)2SnOSn(C6H5)2(CH3COO)などが挙げられる。
O)(C6H5)2SnOSn(C6H5)2(CH3COO)などが挙げられる。
一般式(iv)に属する化合物としては、 〔(CH3)3Sn〕2CO3,〔(C4H9)3Sn〕2CO3,(C4H9)3SnOP
(O)(OC8H17)2,〔(C8H17)3Sn〕3PO4,(C4H9)3SnOCH2CH2
OSn(C4H9)3, などが挙げられる。
(O)(OC8H17)2,〔(C8H17)3Sn〕3PO4,(C4H9)3SnOCH2CH2
OSn(C4H9)3, などが挙げられる。
当該触媒を構成する他の成分であるリン酸アルキルエス
テル(B)としては、下記一般式(III)で表わされる
正リン酸の完全若しくは部分エステルが好ましく用いら
れる。
テル(B)としては、下記一般式(III)で表わされる
正リン酸の完全若しくは部分エステルが好ましく用いら
れる。
(R3O)3P=O (III) (但し、(III)式において、R3は水素若しくは炭素数
2以上のアルキル基,アルケニル基又はシクロアルキル
基であり、少なくともR3のうち1個は水素原子以外の基
である。) 上記(III)式の具体的な例としては、 (C2H5)3PO4,(C3H7)3PO4,(C4H9)3PO4,(C8H17)3PO4,
(CH2=CH-CH2)3PO4,(C6H11)3PO4,(ClCH2-CH2)3PO4,(C
l2C3H5)3PO4,(C2H5)2HPO4,(C4H9)2HPO4,(C4H9)H2PO4
などが挙げられる。
2以上のアルキル基,アルケニル基又はシクロアルキル
基であり、少なくともR3のうち1個は水素原子以外の基
である。) 上記(III)式の具体的な例としては、 (C2H5)3PO4,(C3H7)3PO4,(C4H9)3PO4,(C8H17)3PO4,
(CH2=CH-CH2)3PO4,(C6H11)3PO4,(ClCH2-CH2)3PO4,(C
l2C3H5)3PO4,(C2H5)2HPO4,(C4H9)2HPO4,(C4H9)H2PO4
などが挙げられる。
当該触媒は、上記有機錫化合物(A)とリン酸アルキル
エステル(B)との混合物を150〜300℃の温度範囲で加
熱することによって縮合生成物として得られる。溶媒は
必要があれば使用してもよい。上記(A)成分と(B)
成分は通常含まれる錫原子とリン原子との比で1:10〜1
0:1の範囲になるように用いられる。
エステル(B)との混合物を150〜300℃の温度範囲で加
熱することによって縮合生成物として得られる。溶媒は
必要があれば使用してもよい。上記(A)成分と(B)
成分は通常含まれる錫原子とリン原子との比で1:10〜1
0:1の範囲になるように用いられる。
上記触媒生成反応において、(A)成分及び(B)成分
の種類に従って種々の比較的簡単な物質が縮合反応で生
成脱離する。得られた縮合物は縮合度の種々の段階で目
的とする活性を示す。
の種類に従って種々の比較的簡単な物質が縮合反応で生
成脱離する。得られた縮合物は縮合度の種々の段階で目
的とする活性を示す。
最適の縮合度は、(A)成分と(B)成分の種類と比率
によって異なるが、それらは実験的に容易に定めること
ができる。縮合物は、一般に初期においては、ヘキサ
ン,ベンゼンなどの溶媒に可溶であるが、縮合反応の進
行によって不溶化する。
によって異なるが、それらは実験的に容易に定めること
ができる。縮合物は、一般に初期においては、ヘキサ
ン,ベンゼンなどの溶媒に可溶であるが、縮合反応の進
行によって不溶化する。
本発明のポリエーテル共重合体は、上記縮合生成物を触
媒として(I′)式化合物4−ヒドロキシ−3,5−ジ−
t−ブチルフェニルグリシジルエーテルと上記他のエポ
キシド(II′)を通常脂肪族炭化水素類,芳香族炭化水
素類等の溶媒の存在下又は非存在下に0〜80℃で通常攪
拌又は振盪下で重合させることによって得られる。触媒
の使用量は総原料モノマー1モルに対して0.01〜5.0gの
範囲が適当である。反応の際反応系の水分は可能な限り
低くすることが望ましい。
媒として(I′)式化合物4−ヒドロキシ−3,5−ジ−
t−ブチルフェニルグリシジルエーテルと上記他のエポ
キシド(II′)を通常脂肪族炭化水素類,芳香族炭化水
素類等の溶媒の存在下又は非存在下に0〜80℃で通常攪
拌又は振盪下で重合させることによって得られる。触媒
の使用量は総原料モノマー1モルに対して0.01〜5.0gの
範囲が適当である。反応の際反応系の水分は可能な限り
低くすることが望ましい。
本発明のポリエーテル共重合体は、80℃において0.1g/d
lのモノクロロベンゼン溶液で測定した還元粘度が0.1か
ら10の範囲のものがゴム材料としては良好な利用性をも
っている。
lのモノクロロベンゼン溶液で測定した還元粘度が0.1か
ら10の範囲のものがゴム材料としては良好な利用性をも
っている。
(実施例) 実施例1 攪拌機,温度計及び蒸留装置を付した100ml三ツ口フラ
スコにジブチル錫オキシド10.0g,トリブチルホスフェー
ト23.4gを入れ、窒素気流下で攪拌しながら260℃で15分
間加熱して留出物を留去させ、残留物として固体状の縮
合物質を得た。このものを触媒として以下の重合を行っ
た。
スコにジブチル錫オキシド10.0g,トリブチルホスフェー
ト23.4gを入れ、窒素気流下で攪拌しながら260℃で15分
間加熱して留出物を留去させ、残留物として固体状の縮
合物質を得た。このものを触媒として以下の重合を行っ
た。
内容量50mlのガラス製アンプルの内部を窒素置換し、上
記縮合物質54.6mgと、4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−
ブチルフェニルグリシジルエーテル(I′)0.064g,プ
ロピオン酸グリシジル14.8g及びアリルグリシジルエー
テル0.13gを含むベンゼン溶液20mlを仕込み封管後アン
プルを振盪しながら30℃で83時間反応させた。
記縮合物質54.6mgと、4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−
ブチルフェニルグリシジルエーテル(I′)0.064g,プ
ロピオン酸グリシジル14.8g及びアリルグリシジルエー
テル0.13gを含むベンゼン溶液20mlを仕込み封管後アン
プルを振盪しながら30℃で83時間反応させた。
反応後反応物をヘキサン100ml中に投入し、一夜浸漬後
ヘキサン傾斜除去し、更にヘキサン100mlによる洗浄を
2回、メタノール100mlによる洗浄を2回繰返した後減
圧で8時間乾燥してゴム状のポリマー11.2gを得た。
ヘキサン傾斜除去し、更にヘキサン100mlによる洗浄を
2回、メタノール100mlによる洗浄を2回繰返した後減
圧で8時間乾燥してゴム状のポリマー11.2gを得た。
第1表に仕込みモノマー比,反応条件及び生成ポリマー
の各成分組成比及び還元粘度を示した。組成比は紫外線
吸収スペクトル,ヨウ素価を測定することにより求め
た。還元粘度は0.1g/dlのクロロベンゼン溶液で80℃に
おける測定値である。
の各成分組成比及び還元粘度を示した。組成比は紫外線
吸収スペクトル,ヨウ素価を測定することにより求め
た。還元粘度は0.1g/dlのクロロベンゼン溶液で80℃に
おける測定値である。
得られた共重合体のNMRスペクトルは次の通りであっ
た。1 H−NMR(CDCl3)δ(ppm) 1.1〜1.2(−CH3(II−1)),1.42(t−ブチル
(I)),2.3〜2.4(−CH2(II−1)),3.5〜3.7 3.8〜4.2(−O−CH2−(II−2)),4〜4.3(−O−CH
2−(II−1)),5.1〜5.3(=CH2(II−2)),5.8〜
5.9(−CH=(II−2)),6.72(芳香族(I)) 実施例2〜14 第1表に示す仕込モノマー,触媒量及び反応条件で実施
例1と同様に共重合を行い、得られた共重合体の組成
比、還元粘度を実施例1と同様にして求め、第1表に示
した。
た。1 H−NMR(CDCl3)δ(ppm) 1.1〜1.2(−CH3(II−1)),1.42(t−ブチル
(I)),2.3〜2.4(−CH2(II−1)),3.5〜3.7 3.8〜4.2(−O−CH2−(II−2)),4〜4.3(−O−CH
2−(II−1)),5.1〜5.3(=CH2(II−2)),5.8〜
5.9(−CH=(II−2)),6.72(芳香族(I)) 実施例2〜14 第1表に示す仕込モノマー,触媒量及び反応条件で実施
例1と同様に共重合を行い、得られた共重合体の組成
比、還元粘度を実施例1と同様にして求め、第1表に示
した。
また、1H−NMR(CDCl3)δ(ppm)の数値は次の通りで
あった。
あった。
実施例2(I/II−1/II−2)は実施例1の数値と同一で
あった。
あった。
実施例3(I/II−1/II−3)1.1〜1.2(−CH3(II−
1)),1.41(t−ブチル(I)),2.3〜2.4(CH2(II
−1)),3.5〜3.7 4.0〜4.3(−O−CH2−(II−1)),6.72(芳香族
(I)) 実施例4(I/II−2/II−4)1.42(t−ブチル
(I)),3.2〜3.6 3.95(−O−CH2−(II−2)),5.1〜5.3(=CH2(II
−2)),5.8〜5.9(−CH=(II−2)),6.70(芳香族
(I)) 実施例5(I/II−2/II−4),実施例6(I/II−2/II−
4)は実施例4と同じであった。
1)),1.41(t−ブチル(I)),2.3〜2.4(CH2(II
−1)),3.5〜3.7 4.0〜4.3(−O−CH2−(II−1)),6.72(芳香族
(I)) 実施例4(I/II−2/II−4)1.42(t−ブチル
(I)),3.2〜3.6 3.95(−O−CH2−(II−2)),5.1〜5.3(=CH2(II
−2)),5.8〜5.9(−CH=(II−2)),6.70(芳香族
(I)) 実施例5(I/II−2/II−4),実施例6(I/II−2/II−
4)は実施例4と同じであった。
実施例7(I/II−3/II−4)0.9〜1.2(−CH3(II−
4)),1.42(t−ブチル(I)),3.2〜3.6 6.74(芳香族(I)) 実施例8(I/II−3/II−4)は実施例7と同じであっ
た。
4)),1.42(t−ブチル(I)),3.2〜3.6 6.74(芳香族(I)) 実施例8(I/II−3/II−4)は実施例7と同じであっ
た。
実施例9(I/II−5)1.43(t−ブチル(I)),3.6〜
3.8 6.74(芳香族(I)) 実施例10(I/II−5),実施例11(I/II−5)は実施例
9と同じであった。
3.8 6.74(芳香族(I)) 実施例10(I/II−5),実施例11(I/II−5)は実施例
9と同じであった。
実施例12(I/II−2/II−5)1.43(t−ブチル
(I)),3.6〜3.8 4(−O−CH2−(II−2)),5.1〜5.3(=CH2(II−
2)),5.8〜5.9(−CH=(II−2)),6.75(芳香族
(I)) 実施例13(I/II−4/II−5)1.42(t−ブチル
(I)),3.4〜3.8 6.7(芳香族(I)) 実施例14(I/II−4/II−5)は実施例13と同じであっ
た。
(I)),3.6〜3.8 4(−O−CH2−(II−2)),5.1〜5.3(=CH2(II−
2)),5.8〜5.9(−CH=(II−2)),6.75(芳香族
(I)) 実施例13(I/II−4/II−5)1.42(t−ブチル
(I)),3.4〜3.8 6.7(芳香族(I)) 実施例14(I/II−4/II−5)は実施例13と同じであっ
た。
実施例15 攪拌機,温度計,試料導入部及び窒素導入部を備えた四
ツ口の3l容量ガラス製フラスコ中で重合反応を行った。
反応器内を窒素置換後上記の触媒2.2g,ヘキサン1092g,4
−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニルグリシジ
ルエーテル(I′)4.6g,エピクロロヒドリン305g及び
エチレンオキシド145gを仕込み攪拌しながら20℃で10時
間反応させた。
ツ口の3l容量ガラス製フラスコ中で重合反応を行った。
反応器内を窒素置換後上記の触媒2.2g,ヘキサン1092g,4
−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニルグリシジ
ルエーテル(I′)4.6g,エピクロロヒドリン305g及び
エチレンオキシド145gを仕込み攪拌しながら20℃で10時
間反応させた。
重合反応終了後ヘキサンを除去した後ヘキサン1で2
回洗浄、更に熱水で洗浄しゴム質固体状ポリマーを得
た。第1表に仕込みモノマー比,反応条件及び生成ポリ
マーの各成分組成比及び実施例1と同様にして求めた還
元粘度を示した。組成比は紫外線吸収スペクトル,塩素
元素分析より求めた。得られた共重合体のNMRスペクト
ルは次の通りであった。1 H−NMR(CDCl3)δ(ppm) 1.41(t−ブチル(I)),3.6〜3.8 −CH2−O−(II−6)),6.7(芳香族(I)) 実施例16〜21 第1表に示す仕込モノマー,触媒量及び反応条件で実施
例15と同様に共重合を行い、得られた共重合体の組成
比,還元粘度を実施例15と同様にして求め、第1表に示
した。
回洗浄、更に熱水で洗浄しゴム質固体状ポリマーを得
た。第1表に仕込みモノマー比,反応条件及び生成ポリ
マーの各成分組成比及び実施例1と同様にして求めた還
元粘度を示した。組成比は紫外線吸収スペクトル,塩素
元素分析より求めた。得られた共重合体のNMRスペクト
ルは次の通りであった。1 H−NMR(CDCl3)δ(ppm) 1.41(t−ブチル(I)),3.6〜3.8 −CH2−O−(II−6)),6.7(芳香族(I)) 実施例16〜21 第1表に示す仕込モノマー,触媒量及び反応条件で実施
例15と同様に共重合を行い、得られた共重合体の組成
比,還元粘度を実施例15と同様にして求め、第1表に示
した。
また、1H−NMR(CDCl3)δ(ppm)の数値は次の通りで
あった。
あった。
実施例16,17,18(I/II−5/II−6)は実施例15と同じで
あった。
あった。
実施例19(I/II−2/II−5/II−6)1.41(t−ブチル
(I)),3.5〜3.8 4.0(−CH2−O−(II−2)),5.1〜5.8(=CH2(II−
2)),5.8〜5.9(−CH=(II−2)),6.7(芳香族
(I)) 実施例20(I/II−2/II−4/II−6)1.19(−CH3(II−
4)),1.42(t−ブチル(I)),3.3〜3.7 −CH2−CH2−O−(II−6)),4.0(−O−CH2−(II
−2)),5.1〜5.3(=CH2(II−2)),5.8〜5.9(−C
H=II−2)),6.7(芳香族(I)) 実施例21(I/II−2/II−3/II−4/II−6)1.13(−CH3
(II−4)),1.42(t−ブチル(I)),3.3〜3.7 −CH2−CH2−O−(II−6)),4.0(−O−CH2−(II
−2)),5.1〜5.8(=CH2(II−2)),5.8〜5.9(−C
H=II−2)),6.7(芳香族(I)) 実施例22 前記実施例16で得られた共重合体100部(重量基準,以
下同じ。)に対しFEFカーボン40部,ソルビタンモノス
テアレート2部,ニッケルジブチルジチオカーバメート
1部,炭酸カルシウム5部,ペンタエリスリトール(30
0メッシュ通過)2部,マグネシア3部,2,4,6−トリメ
ルカプトトリアジン1部及びN−シクロヘキシルチオフ
タルイミド1部を配合し、ロール混練りを行い、170℃
で15分間加硫した。得られた加硫ゴムについて150℃に
おける耐熱老化試験を行い、引張強さ変化率の経時変化
を第1図に示した。
(I)),3.5〜3.8 4.0(−CH2−O−(II−2)),5.1〜5.8(=CH2(II−
2)),5.8〜5.9(−CH=(II−2)),6.7(芳香族
(I)) 実施例20(I/II−2/II−4/II−6)1.19(−CH3(II−
4)),1.42(t−ブチル(I)),3.3〜3.7 −CH2−CH2−O−(II−6)),4.0(−O−CH2−(II
−2)),5.1〜5.3(=CH2(II−2)),5.8〜5.9(−C
H=II−2)),6.7(芳香族(I)) 実施例21(I/II−2/II−3/II−4/II−6)1.13(−CH3
(II−4)),1.42(t−ブチル(I)),3.3〜3.7 −CH2−CH2−O−(II−6)),4.0(−O−CH2−(II
−2)),5.1〜5.8(=CH2(II−2)),5.8〜5.9(−C
H=II−2)),6.7(芳香族(I)) 実施例22 前記実施例16で得られた共重合体100部(重量基準,以
下同じ。)に対しFEFカーボン40部,ソルビタンモノス
テアレート2部,ニッケルジブチルジチオカーバメート
1部,炭酸カルシウム5部,ペンタエリスリトール(30
0メッシュ通過)2部,マグネシア3部,2,4,6−トリメ
ルカプトトリアジン1部及びN−シクロヘキシルチオフ
タルイミド1部を配合し、ロール混練りを行い、170℃
で15分間加硫した。得られた加硫ゴムについて150℃に
おける耐熱老化試験を行い、引張強さ変化率の経時変化
を第1図に示した。
比較例1 エピクロロヒドリン−エチレンオキシド共重合体ゴム
(「エピクロマーC」ダイソー社製) 100部に対し、実施例22と同じ配合剤を配合し、ロール
混練りを行い、170℃で15分間加硫した。得られた加硫
ゴムについて実施例22と同様に150℃における耐熱老化
試験を行い、引張強さ変化率の経時変化を第1図に併せ
て示した。
(「エピクロマーC」ダイソー社製) 100部に対し、実施例22と同じ配合剤を配合し、ロール
混練りを行い、170℃で15分間加硫した。得られた加硫
ゴムについて実施例22と同様に150℃における耐熱老化
試験を行い、引張強さ変化率の経時変化を第1図に併せ
て示した。
実施例23 前記実施例22と同様にして得られた加硫ゴムを燃料油D
に40℃で48時間含浸し、更に新しい燃料油Dに交換後40
℃で48時間含浸させ、含浸後のゴムについて125℃にお
ける耐熱老化試験を行い、引張強さ変化率の経時変化を
第2図に示した。
に40℃で48時間含浸し、更に新しい燃料油Dに交換後40
℃で48時間含浸させ、含浸後のゴムについて125℃にお
ける耐熱老化試験を行い、引張強さ変化率の経時変化を
第2図に示した。
比較例2 前記比較例1と同様にして得られた加硫ゴムを、実施例
23と同様に燃料油Dに40℃で48時間含浸し、更に新しい
燃料油Dに交換後40℃で48時間含浸させ、含浸後のゴム
について125℃における耐熱老化試験を行い、引張強さ
変化率の経時変化を第2図に併せて示した。
23と同様に燃料油Dに40℃で48時間含浸し、更に新しい
燃料油Dに交換後40℃で48時間含浸させ、含浸後のゴム
について125℃における耐熱老化試験を行い、引張強さ
変化率の経時変化を第2図に併せて示した。
上記実施例22及び比較例1と実施例23及び比較例2の試
験結果から、本発明の共重合体ゴム(I/II−5/II−6)
が油含浸前の耐熱性において従来のゴム(II−5/II−
6)と同等に近い性能を有していること、また油含浸後
の耐熱性において本発明の共重合体ゴムが、従来の老化
防止剤を単に配合しただけのゴムに比べてはるかに優れ
ていることが分る。
験結果から、本発明の共重合体ゴム(I/II−5/II−6)
が油含浸前の耐熱性において従来のゴム(II−5/II−
6)と同等に近い性能を有していること、また油含浸後
の耐熱性において本発明の共重合体ゴムが、従来の老化
防止剤を単に配合しただけのゴムに比べてはるかに優れ
ていることが分る。
(発明の効果) 本発明によれば、側鎖に酸化防止基を有するポリエーテ
ル共重合体は、従来の酸化防止剤を配合したゴム材料と
比べて、ポリエーテルゴム本来の特性を保持しつつ、更
に格段に優れた耐油性,耐熱老化性を有しており、産業
上有用なものといえる。
ル共重合体は、従来の酸化防止剤を配合したゴム材料と
比べて、ポリエーテルゴム本来の特性を保持しつつ、更
に格段に優れた耐油性,耐熱老化性を有しており、産業
上有用なものといえる。
【図面の簡単な説明】 第1図は実施例22及び比較例1の、第2図は実施例23及
び比較例2の、夫々耐熱老化試験結果を示す図である。
び比較例2の、夫々耐熱老化試験結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−117598(JP,A) 特開 平3−128931(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】下記式(I) の繰返し単位及び下記一般式(II) (但し、Rは基:H,−CH3,−CH2Cl,−CH2Br,−CH2OCH
2CH=CH2又は−CH2OCOCnH2n+1(nは1〜4の整数)を
示す。) で表わされる繰返し単位の1種又は2種以上を有し、モ
ノマー換算の組成比がモル%で(I)/(II)=0.1〜3
0/99.9〜70であり、80℃において0.1g/dlのモノクロロ
ベンゼン溶液で測定した還元粘度が0.4〜10であること
を特徴とする側鎖に酸化防止性フェノール基を有するポ
リエーテル共重合体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2220796A JPH06102722B2 (ja) | 1990-08-21 | 1990-08-21 | 側鎖に酸化防止基を有するポリエーテル共重合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2220796A JPH06102722B2 (ja) | 1990-08-21 | 1990-08-21 | 側鎖に酸化防止基を有するポリエーテル共重合体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04100825A JPH04100825A (ja) | 1992-04-02 |
JPH06102722B2 true JPH06102722B2 (ja) | 1994-12-14 |
Family
ID=16756704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2220796A Expired - Fee Related JPH06102722B2 (ja) | 1990-08-21 | 1990-08-21 | 側鎖に酸化防止基を有するポリエーテル共重合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06102722B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6650939B2 (ja) * | 2015-06-29 | 2020-02-19 | 株式会社日本触媒 | ポリエーテル共重合体及びその製造方法 |
-
1990
- 1990-08-21 JP JP2220796A patent/JPH06102722B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04100825A (ja) | 1992-04-02 |
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