JPH06102451A - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

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JPH06102451A
JPH06102451A JP4252734A JP25273492A JPH06102451A JP H06102451 A JPH06102451 A JP H06102451A JP 4252734 A JP4252734 A JP 4252734A JP 25273492 A JP25273492 A JP 25273492A JP H06102451 A JPH06102451 A JP H06102451A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対の再結像レンズにより形成された夫々の
2次像の強度分布が一致していなくても、精度の高い焦
点検出が行えるようにすることを目的とする。 【構成】 予定焦点面上に被写体像を形成するための撮
影光学系と、一対の受光部を含み、該一対の受光部上の
光強度分布に対応して一対の出力信号を発生するセンサ
ーと、前記予定焦点面の一部の焦点検出領域に形成され
た被写体像を、前記一対の受光部に再結像させるための
一対の再結像レンズからなる焦点検出光学系と、前記一
対の出力信号に対して、それぞれ異なる整形処理を行
い、その整形処理により一対の処理信号を生成する整形
手段と、前記一対の処理信号に所定の焦点検出演算を施
して、前記撮影光学系の焦点状態を演算する焦点検出演
算手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ等の焦点検出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影光学系の射出瞳の異なる一対
の領域から到来する一対の光束により形成される被写体
像を、一対の再結像レンズを有する焦点検出光学系によ
り、センサーの一対の受光部上に一対の被写体像として
形成し、その一対の被写体像の光強度に応じて上述のセ
ンサーにより発生された一対の被写体像信号を演算処理
することにより、一対の被写体像の相対的ズレ量を算出
し、そのズレ量に基づいて、撮影レンズの結像面とフィ
ルム面とのデフォーカス量を検出するための焦点検出装
置を備えたカメラシステムが知られている。
【0003】焦点検出領域が撮影画面の中心に配置され
た時の焦点検出光学系の構成例を、図3に示す。この図
において、焦点検出光学系6は、開口部61を有する視
野マスク60と、コンデンサーレンズ62と、一対の絞
り開口部63、64を有する絞りマスク65と、一対の
再結像レンズ66、67とからなり、撮影光学系3によ
り形成された一対の1次像を、上記一対の再結像レンズ
66、67により、センサー70上の一対の受光部7
1、72に一対の2次像として再結像する。受光部7
1、72はそれぞれ複数の画素から構成されている。
【0004】視野マスク60やコンデンサーレンズ62
は、撮影光学系3の予定焦点面の近傍に配置されてお
り、開口部61の中心、コンデンサーレンズ62の中心
(光軸)、一対の絞り開口部63、64の中心を2等分
する点、一対の再結像レンズ66、67の中心を2等分
する点、さらに一対の受光部71、72の中心を2等分
する点は、それぞれ撮影光学系3の光軸上に位置するよ
うに配置されている。
【0005】図中右方の矢印Xは、画面上で長手(横)
方向を示し、Yは短手(縦)方向であり、開口部61
は、画面上で横方向に延びた焦点検出領域を設定してい
る。図3の構成において、一対の絞り開口部63、64
はコンデンサーレンズ62により、撮影光学系3の射出
瞳近傍の面30の光軸に対して対称な一対の領域33、
34に投影され、この領域を通った光束は、まず視野マ
スク60付近で一対の1次像して形成される。その1次
像は、更にコンデンサーレンズ62や一対の絞り開口部
63、64を通って、一対の再結像レンズ66、67に
より、センサー7の一対の受光部71、72上に、一対
の2次像として形成される。
【0006】図4は、焦点検出領域を撮影画面上の光軸
外に配置した例であり、図3と同じ機能をもつものは同
じ符号を施してある。視野マスク60やコンデンサーレ
ンズ62は、撮影光学系3の予定焦点面の近傍に配置さ
れているが、開口部61の中心が、撮影光学系3の光軸
から離れた位置に配置されている。コンデンサーレンズ
62の中心(光軸)や、一対の絞り開口部63、64の
中心を2等分する点や、一対の再結像レンズ66、67
の中心を2等分する点や、一対の受光部71、72の中
心を2等分する点も、それぞれ撮影光学系3の光軸から
離れた位置に配置されている。
【0007】図4の構成において、一対の絞り開口部6
3、64は、コンデンサーレンズ62により、撮影光学
系3の射出瞳近傍の面30の光軸に対して対称な一対の
領域33、34に投影されており、この領域を通った光
束は、まず視野マスク60付近で、一対の1次像として
形成される。その1次像は、更にコンデンサーレンズ6
2や、一対の絞り開口部63、64を通って、一対の再
結像レンズ66、67により、センサー7の一対の受光
部71、72上に一対の2次像として形成される。
【0008】上記2つの構成例において一対の2次像の
強度分布は、受光部71、72で光電変換されて、電気
的な被写体像信号となり、AD変換されてデジタル化さ
れた後、像ズレ検出に誤差を生ずる高周波成分や低周波
成分をカットするためのフィルタ処理に施されて、一対
の被写体像データとなる。一対の被写体像信号の像ズレ
算出演算のアルゴリズムの例を以下に示す。被写体像デ
ータをそれぞれai、bi(ただしi=1〜m)とする
と、まず数1の式に示す差分型相関アルゴリズムによっ
て相関量C(L)が求められる。
【0009】
【数1】但し、数1の式においてLは整数であり、一対
の受光素子出力データの受光素子のピッチを単位とした
相対的像ズレ量である。また、数1の積算演算Σにおい
てパラメータiのとる範囲は、シフト量L及びデータ数
mに応じて適宜決定される。
【0010】数1の演算結果は、データの相関が高いシ
フト量L=kj において相関量C(L)が最小になる。
次に、数2の式に示す3点内挿の手法を用いて、連続的
な相関量に対する相関量の最小値C(X)を与える像ズ
レ量Xを求める。
【0011】
【数2】但し、数2の式においてパラメータD、SLO
Pは数3の式、数4の式で示される。
【0012】
【数3】
【0013】
【数4】また、数2の式で求めた像ズレ量Xより、被写
体像面の前記予定焦点面に対するデフォーカス量DEF
を、数5の式で求めることができる。
【0014】
【数5】数5の式において、Pは、光電変換手段4の各
受光部を構成する受光素子の並び方向のピッチであり、
Kは焦点検出光学系の構成によって決まる係数である。
また、数2の式で求めた像ズレ量Xの信頼性を判定する
ために、数6の式を満たす場合に信頼性があると判定し
て、像ズレ量Xを有効とし、満たさない場合は焦点検出
不能とする。
【0015】
【数6】数6の式において、Lは所定値であり、相関量
の最小値C(X)/SLOPは一対の像が完全に一致し
ている場合には0(ゼロ)となり、一致度が低くなると
高い値になる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図3や図4に示す夫々
の焦点検出装置においては、次のような問題があった。
図3のように、焦点検出領域を画面中心に配置した焦点
検出光学系の構成例では、一対の再結像レンズ66、6
7が撮影光学系3の光軸に対し偏心して配置されている
ために、受光部71、72の並び方向に沿って図5の太
線のような強度分布を持った1次像に対して、2次像の
強度分布すなわち再結像レンズの受光部並び方向の点像
分布関数(PSF:POINT SPREAD FUNCTION )は、一対
の再結像レンズの一方66に対して、図6の如く非対称
となり、他方67に対しても図7の如く非対称となる。
【0017】図4のように、焦点検出領域を画面中心外
に配置した焦点検出光学系の構成例では、一対の再結像
レンズ66、67が撮影光学系3の光軸に対し互いに非
対称に偏心して配置されているために、受光部71、7
2の並び方向に沿って図14の太線のような強度分布を
持った1次像に対して、2次像の強度分布すなわち再結
像レンズの受光部並び方向の点像分布関数 (PSF:PO
INT SPREAD FUNCTION)は、一対の再結像レンズの一方に
対して、図15の如く広がりが大きく、他方に対しては
図16に示すように、広がりが少なくなる。
【0018】いずれの場合も一対の再結像レンズの配置
が同等でないことに起因して、点像分布関数の不一致が
生ずる。このように、一対の2次像の強度分布を受光部
で光電変換した被写体像信号を用いて像ズレ検出演算を
行った場合、夫々の像の一致度が低いために、数6の式
を満足せず焦点検出不能と判定されたり、焦点検出可能
な場合においても一致度が低いために、数2の式で求め
た像ズレ量Xに検出誤差が生じてしまう。
【0019】一般的な被写体の場合でも、受光部上に形
成される2次像は被写体像強度分布とPSFのコンボル
ーションとなるために、上述と同様な問題が発生してし
まう。そこで、本発明は上記問題点を解決し、一対の再
結像レンズにより形成された一対の2次像の強度分布の
一致度が低下しても、焦点検出不能になることがなく、
精度の高い焦点検出が行えるようにすることを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、クレーム対応図である図1により、予
定焦点面上に被写体像を形成するための撮影光学系と、
一対の受光部を含み、一対の受光部上の光強度分布に対
応した一対の出力信号を発生するセンサーと、前記予定
焦点面の一部の焦点検出領域に形成された被写体像を、
前記一対の受光部上に再結像させるための一対の再結像
レンズからなる焦点検出光学系と、前記一対の出力信号
に対して、それぞれ異なる整形処理を行い、その整形処
理により一対の処理信号を生成する整形手段と、前記一
対の処理信号に所定の焦点検出演算を施して、前記撮影
光学系の焦点状態を演算する焦点検出演算手段と、を備
えた。
【0021】
【作用】前記一対の再結像レンズにより前記一対の受光
部上に再結像された一対の2次像に対して、前記センサ
ーが、夫々の光強度分布に対応した一対の出力信号(被
写体像信号)を発生し、同夫々の出力信号(被写体像信
号)の強度分布の一致度が低くても、前述の整形手段
が、上記一対の出力信号(被写体信号)に対してそれぞ
れ異なった整形処理を行い、上述の強度分布の一致度を
回復させるように整形処理を行って、同整形手段によ
り、一対の処理信号を生成し、上述の焦点検出演算手段
が、一対の処理信号に所定の焦点検出演算を施して、前
記撮影光学系の焦点状態を演算することにより、上記整
形手段による一致度の回復のために、焦点検出不能にな
ることはなく、精度の高い焦点検出を行うことができ
る。
【0022】
【実施例】本発明の実施例を図2以降の図面に沿って説
明する。図2は本発明の実施例のブロック図である。こ
の図2において、カメラボディ1に対しレンズ2が交換
可能に構成されており、レンズ2がボディ1に装着され
た時の状態を示している。
【0023】レンズ2に内蔵された撮影光学系3を通る
被写体からの光束は、ボデイ1側の、ハーフミラーから
構成されるメインミラー4によりファインダー9とサブ
ミラー5の夫々の方向に分割される。サブミラー5によ
り、ボディ底面の方に偏向された光束は、フィルム共役
面近傍に配置された焦点検出光学系6に導かれ、この焦
点検出光学系6は、図3または図4中の焦点検出光学系
6と同様に構成されている。
【0024】焦点検出光学系6の再結像レンズ66、6
7で形成された一対の2次像の強度分布はセンサー7の
受光部71、72で光電変換され、電気的な一対の被写
体像信号に生成される。図2中のCPU8は、AD変換
部80と、RAM81(ランダムアクセスメモリー)
と、整形手段82と、焦点検出演算手段83とからな
り、電気的な一対の被写体像信号は、AD変換部80に
よりAD変換されてデジタルデータとなる。ここでAD
変換された一対の被写体像データをそれぞれai、bi
(ただしi=1〜m)とする。
【0025】一対の被写体像データは一時的にRAM8
1に格納され、整形手段82が、RAM81に格納され
た一対の被写体像データに対して整形処理を行い、整形
処理後のデータa' i、b' iを再びRAM81に格納
する。焦点検出演算手段83が、RAM81に格納され
た整形処理後の一対の被写体像データa' i、b' iに
対し、数1〜数6の式を用いて前述の像ズレ算出演算の
アルゴリズムにより、撮影光学系3のデフォーカス量を
算出する。
【0026】次に、焦点検出光学系6が図3中のように
構成されている場合において、整形の演算を説明する。
図3の再結像レンズ66、67の配置では、前述の如
く、図5中の太線に対する再結像レンズ66、67の点
像分布が、1対の再結像レンズの一方66に対して図6
のように非対称となり、他方67に対しては再結像レン
ズの配置が光軸に対して対称となるので、図7のよう
に、図6と線対称な形状に非対称となる。
【0027】この点像を受光部71、72の複数画素で
サンプリングして、AD変換したデータは、それぞれ図
8、図9のようになる。この状態では、撮影光学系3は
合焦状態であり、一対の像はズレなく一致しなければな
らない。図8において、a(n−2)、a(n−1)、
a(n)、a(n+1)以外のデータはほぼ0の値であ
り、図9において、b(n−1)、b(n)、b(n+
1)、b(n+2)以外のデータはほぼ0(ゼロ)の値
である。また各データの値はa(n−2)=k1、a
(n−1)=k2、a(n)=k3、a(n+1)=k
4、b(n−1)=k4、b(n)=k3、b(n+
1)=k2、b(n+2)=k1となり、このままでは
2つの像データは一致しない。
【0028】そこで、整形手段82が、図8の像データ
列aiに対して、図6の点像分布関数を左右反転した図
10のごとき重み係数列Ai(i=1〜4)で整形処理
(コンボルーション演算)を行い、その処理により、左
右対称な点像分布関数データ列a' iに変換される。ま
た、図9の像データ列biに対しては図7の点像分布関
数を左右反転した図11のごとき重み係数列Bi(i=
1〜4)で整形処理(コンボルーション演算)を行うこ
とにより、左右対称な点像分布関数データ列b' iに変
換される。
【0029】但し、重み係数の値はA1=α×k4、A
2=α×k3、A3=α×k2、A4=α×k1、B1
=α×k1、B2=α×k2、B3=α×k3、B4=
α×k4であり、その値は焦点検出光学系の再結像レン
ズの点像分布関数を予め光学設計プログラムで計算して
おくことにより求められ、整形手段82に固定的に記憶
される。
【0030】前述のコンボルーション演算は、図8の像
データ列aiに対して数7の式により、また図9の像デ
ータ列biに対して数8の式により、それぞれ行い、整
形処理データa' i(i=2〜m−2)、b' i(i=
3〜m−1)を算出する。
【0031】
【数7】
【0032】
【数8】このようにして求めた整形処理データa' i、
b' iは、図12、図13の如く、個々の値がズレなし
の状態で完全に一致するようになり、従って整形処理デ
ータa' i、b' iを用いて、焦点検出演算手段83に
より焦点検出演算を行えば、誤差なく焦点の検出を行う
ことができる。
【0033】図12、図13において整形処理データ
a' i、b' iの値はi=n−3〜n+3のみ0(ゼ
ロ)以外の値を有し、数9の式となる。
【0034】
【数9】以上のように、像データ列aiに対して重み係
数列Ai(i=1〜4)で整形処理を行い、像データ列
biに対して重み係数列Bi(i=1〜4)で整形処理
を行うことにより、図12、図13に示すように、ズレ
がない状態で、整形処理データa' i、b' iの値が完
全に一致することができる。
【0035】以上の説明は、被写体が点像の場合であっ
たが、点像以外の一般的な被写体像においても成立す
る。例えば再結像レンズ66、67の点像分布関数をそ
れぞれp(x)、p' (x)(p(x)と左右対称)と
すると、被写体像のセンサーの一方の受光部上での強度
分布関数g(x)は、被写体像の強度分布関数f(x)
と点像分布関数p(x)のコンボルーションf(x)@
p(x)で与えられるが、上述の点像分布関数p(x)
と左右対称な関数p' (x)でさらにコンボルーション
整形処理を行うことにより、関数g' (x)=g(x)
@p' (x)=f(x)@{p(x)@p'(x)}が
得られる。また、被写体像のセンサーのもう一方の受光
部上での強度分布関数G(x)は、被写体像の強度分布
関数f(x)と点像分布関数p' (x)のコンボルーシ
ョンf(x)@p' (x)で与えられるが、上記点像分
布関数p' (x)と左右対称な関数p(x)で、さらに
コンボルーション整形処理を行うことにより得られた関
数G' (x)=G(x)@p(x)=f(x)@{p'
(x)@p(x)}となり、関数g' (x)と関数G'
(x)は等しくなる。
【0036】なお@はコンボルーション演算を示し、例
えばf(x)@p(x)は∫f(z)×p(z−x)d
zを示す。次に、焦点検出光学系6が図4中のように構
成されている時について、整形の演算を説明する。図4
の再結像レンズ66、67の配置では前述のように、図
14の太線に対する再結像レンズ66、67の点像分布
が、1対の再結像レンズの一方66に対して図15の如
く広くなり、他方の再結像レンズ67に対しては、光軸
に対する位置が再結像レンズ66より近くなり偏心量が
少なくなるので、図16のように狭くなる。
【0037】この点像を受光部71、72の複数画素に
よりサンプリングして、AD変換したデータは、それぞ
れ図17、図18のようになる。この状態では、撮影光
学系3は合焦状態であり、一対の像はズレなく一致しな
ければならない。図17において、a(n−2)、a
(n−1)、a(n)、a(n+1)、a(n+2)以
外のデータはほぼ0の値であり、図9において、b(n
−1)、b(n)、b(n+1)以外のデータはほぼ0
の値である。また各データの値はa(n−2)=k1、
a(n−1)=k2、a(n)=k3、a(n+1)=
k2、a(n+2)=k1、b(n−1)=k4、b
(n)=k5、b(n+1)=k4となり、このままで
は2つの像データは一致しない。
【0038】そこで、整形手段82が、図17の像デー
タ列aiに対して、図18と同じ波形関数を有する図1
9のごとき重み係数列Ai(i=1〜3)で整形処理
(コンボルーション演算)を行い、その演算により点像
分布関数データ列a' iに変換される。また図18の像
データ列biに対しても図17と同じ波形関数を有する
図20のごとき重み係数列Bi(i=1〜5)で整形処
理(コンボルーション演算)を行うことにより、点像分
布関数データ列b' iに変換される。
【0039】但し、重み係数の値はA1=α×k4、A
2=α×k5、A3=α×k4、B1=α×k1、B2
=α×k2、B3=α×k3、B4=α×k2、B1=
α×k1であり、その値は焦点検出光学系の再結像レン
ズの点像分布関数を予め光学設計プログラムで計算して
おくことにより求められ、整形手段段82に固定的に記
憶される。
【0040】上述のコンボルーション演算は、図17の
像データ列aiに対して数10の式により、さらに図1
8の像データ列biに対して数11の式により、それぞ
れ行い、整形処理データa' i(i=2〜m−1)、
b' i(i=3〜m−2)を検出する。
【0041】
【数10】
【0042】
【数11】このようにして求めた整形処理データa'
i、b' iは、図21、図22の如く、個々の値がズレ
なしの状態で完全に一致するようになり、従って整形処
理データa' i、b' iを用いて焦点検出演算手段83
により、焦点検出の演算を行えば、誤差なく焦点の検出
を行うことができる。
【0043】図21、図22において整形処理データ
a' i、b' iの値はi=n−3〜n+3のみ0以外の
値を有し、数12の式となる。
【0044】
【数12】以上のように、像データ列aiに対して重み
係数列Ai(i=1〜3)で整形処理を行い、像データ
列biに対して重み係数列Bi(i=1〜5)で整形処
理を行うことにより、図21、図22に示すように、ズ
レがない状態で、整形処理データa' i、b' iの値が
完全に一致することができる。
【0045】上述の説明は、被写体が点像の場合であっ
たが、点像以外の一般的な被写体像においても成立す
る。例えば再結像レンズ66、67の点像分布関数をそ
れぞれp(x)、q(x)とすると、被写体像のセンサ
ーの一方の受光部上での強度分布関数g(x)は、被写
体像の強度分布関数f(x)と点像分布関数p(x)の
コンボルーションf(x)@p(x)で与えられるが、
上述の関数q(x)でさらにコンボルーション整形処理
を行うことにより、関数g' (x)=g(x)@q
(x)=f(x)@{p(x)@q(x)}が得られ
る。また、被写体像のセンサーのもう一方の受光部上で
の強度分布関数G(x)は、被写体像の強度分布関数f
(x)と点像分布関数q(x)のコンボルーションf
(x)@q(x)で与えられるが、関数p(x)でさら
にコンボルーション整形処理を行うことにより得られた
関数G'(x)=G(x)@p(x)=f(x)@{q
(x)@p(x)}となり、結局関数g' (x)と関数
G' (x)は等しくなる。
【0046】上述の@は、前述と同様に、コンボルーシ
ョン演算を示し、例えばf(x)@p(x)は∫f
(z)×p(z−x)dzを示す。以上のように本実施
例によれば、一対の再結像レンズにより形成された一対
の被写体像データのそれぞれのうち、他方の再結像レン
ズによる点像分布関数を、コンボルーションして整形す
ることにより、一対の被写体像データの一致度を回復さ
せ、結果的に焦点検出精度を向上させることができる。
【0047】また、一対の被写体像信号をAD変換した
後に、デジタル演算処理により整形処理を行っていた
が、AD変換を行う前のアナログ信号の状態でアナログ
フィルターによりアナログ的に整形処理を行ってもよ
い。さらに、前記センサー7の受光部の画素の並び方向
と垂直方向の高さが無視できない時は、前述の説明での
点像分布の概念を線像分布に置き換えればよい。
【0048】また、前記夫々の実施例は、撮影光学系3
を通過した光束を、一対の再結像レンズを有する焦点検
出光学系により、センサー上に被写体像として再結像さ
せるTTLタイプの焦点検出装置であったが、非TTL
のように、一対のレンズ系で一対の像を形成してその像
ズレを検出するという外光式焦点検出装置であっても、
一対のレンズ系の特性が違っており、点像分布関数が異
なる時は、本発明を適用させることもできる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、焦点検出
光学系の一対の再結像レンズの点像分布関数に違いがあ
っても、前述の整形手段により、高精度な焦点検出が可
能となるので、点像分布関数を一致させるために再結像
レンズを非球面化したり、複数の光学要素で再結像レン
ズを構成したりする必要がなく、コスト的に有利であ
る。
【0050】また、焦点検出領域を軸外に配置する際に
点像分布関数を一致させるという制約がなくなるため
に、光軸からより遠くに焦点検出領域を配置することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明のクレーム対応図である。
【図2】は、本発明の実施例を示す構成のブロック図で
ある。
【図3】は、焦点検出領域が撮影画面の中心に配置され
た時の焦点検出光学系の構成を説明するための斜視図で
ある。、
【図4】は、焦点検出領域が撮影画面上の光軸外に配置
された時の焦点検出光学系の構成を説明するための斜視
図である。
【図5】は、撮影光学系3によって得られた一対の1次
像の光強度分布を、図3中の受光部71、72の並列方
向に沿って表現した時の波形図である。
【図6】は、図3中の再結像レンズ66によって得られ
た2次像の光強度分布を示す波形図である。
【図7】は、図3中の再結像レンズ67によって得られ
た2次像の光強度分布を示す波形図である。
【図8】は、図3中の再結像レンズ66によって得られ
た2次像の光強度分布を、受光部71の複数画素により
サンプリングして、AD変換した時のデータを示す波形
図である。
【図9】は、図3中の再結像レンズ67によって得られ
た2次像の光強度分布を、受光部72の複数画素により
サンプリングして、AD変換した時のデータを示す波形
図である。
【図10】は、図6の波形図を左右反転した時の波形図
である。
【図11】は、図7の波形図を左右反転した時の波形図
である。
【図12】は、一方の受光部71の出力信号を、整形手
段82によりコンボルーションした時の、整形処理デー
タを示す波形図である。
【図13】は、他方の受光部72の出力信号を、整形手
段82によりコンボルーションした時の、整形処理デー
タを示す波形図である。
【図14】は、図5と同様に、一対の1次像の光強度分
布を、図4中の受光部71、72の並列方向に沿って表
現した時の波形図である。
【図15】は、図4中の再結像レンズ66によって得ら
れた2次像の光強度分布を示す波形図である。
【図16】は、図4中の再結像レンズ67によって得ら
れた2次像の光強度分布を示す波形図である。
【図17】は、図4中の再結像レンズ66によって得ら
れた2次像の光強度分布を、受光部71の複数画素によ
りサンプリングして、AD変換した時のデータを示す波
形図である。
【図18】は、図4中の再結像レンズ67によって得ら
れた2次像の光強度分布を、受光部72の複数画素によ
りサンプリングして、AD変換した時のデータを示す波
形図である。
【図19】は、図16と同じ波形図である。
【図20】は、図15と同じ波形図である。
【図21】は、図4中の受光部71の出力信号を、整形
手段82によりコンボルーションした時の、整形処理デ
ータを示す波形図である。
【図22】は、図4中の受光部72の出力信号を、整形
手段82によりコンボルーションした時の、整形処理デ
ータを示す波形図である。
【符号の説明】
1 カメラボディ、 2 レンズ、 3 撮影光学系 6 焦点検出光学系、 66、67 再結像レンズ、
71、72 受光部 7 センサー、 82 整形手段、 83 焦点検出演
算手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予定焦点面上に被写体像を形成するため
    の撮影光学系と、 一対の受光部を含み、該一対の受光部上の光強度分布に
    対応して一対の出力信号を発生するセンサーと、 前記予定焦点面の一部の焦点検出領域に形成された被写
    体像を、前記一対の受光部上に再結像させるための一対
    の再結像レンズからなる焦点検出光学系と、 前記一対の出力信号に対して、それぞれ異なる整形処理
    を行い、その整形処理により一対の処理信号を生成する
    整形手段と、 前記一対の処理信号に所定の焦点検出演算を施して、前
    記撮影光学系の焦点状態を演算する焦点検出演算手段
    と、 を備えたことを特徴とする焦点検出装置。
  2. 【請求項2】 前記整形手段は、 前記一対の再結像レンズにより形成された一対の被写体
    像に対応して前記センサーにより発生された前記一対の
    出力信号のそれぞれに、同それぞれの出力信号と異なる
    他方の再結像レンズの点像分布関数または線像分布関数
    をコンボルーションすることを特徴とする請求項1記載
    の焦点検出装置。
  3. 【請求項3】 前記一部の焦点検出領域が、前記撮影光
    学系の光軸上に配置されるとともに、前記整形手段は前
    記一対の出力信号に非対称な整形処理を行うことを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の焦点検出装置。
  4. 【請求項4】 前記一部の焦点検出領域が、前記撮影光
    学系の光軸外に配置されることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の焦点検出装置。
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