JPH06102107B2 - 二重環縫いミシンによる縫い目のほつれ止め方法および装置 - Google Patents

二重環縫いミシンによる縫い目のほつれ止め方法および装置

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JPH06102107B2
JPH06102107B2 JP14914288A JP14914288A JPH06102107B2 JP H06102107 B2 JPH06102107 B2 JP H06102107B2 JP 14914288 A JP14914288 A JP 14914288A JP 14914288 A JP14914288 A JP 14914288A JP H06102107 B2 JPH06102107 B2 JP H06102107B2
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雅彦 西川
秀雄 松下
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ペガサスミシン製造株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は二重環縫いミシンによる縫い終り時の糸処理
に関するもので、特に縫製を終了して縫糸を切断した後
において、その縫い終り端から縫糸がほつれないように
始末することを目的とする。
従来の技術 従来より、縫い終り時に機械的に縫糸を切断する装置を
備えたミシンは特公昭46−9624号,特開昭56−128191,5
7−131480,57−134190,61−76197号などによりよく知ら
れている。それらのミシンにおいては、通常、糸切断に
際して糸張力をゆるめて糸を供給源から余分に繰出し、
その切断後の糸をミシンに連らなる側で保持して、次の
新たな縫い始め時に縫い目が形成されるまでそのまま保
持し、すなわち、上下の糸が針孔やルーパーの孔から抜
け出てしまうことを防ぐようにしている。ところがこれ
らのミシンは、あくまでも引続いて新たに縫い始めるに
際して生じる支障を防ぐための対策がとられているにす
ぎないもので、布に連らなる糸切断端のほつれ止めにつ
いては全く考慮されていなかった。すなわち、たとえば
従来の縫い目形式406用の糸切装置付き2本針偏平縫ミ
シンによる縫い終り端は第5図に示す通りで、その縫い
目を構成する2本の針糸N1,N2およびルーパー糸Lのう
ち、ルーパー糸Lの切断端1を引張ると針糸N1,N2との
交絡点2,3のループが順次はずれ、引続きループの先端
は交絡点4,5から抜け出てしまい、以下同様にして縫い
目が連鎖的にほつれるようになっていた。
このほつれを防止するために、特公昭55−11345号にお
いては、糸切装置とは別にルーパー糸を保持する機構を
ミシンの針板下方に設けて、糸切り時に布に連らなる側
のルーパー糸の張力を増大させることにより針糸を緊張
し、以って糸のほつれを防止しようとしたものが示され
ている。
発明が解決しようとする課題 ところが、この装置にあっては糸切装置に加えてルーパ
ー糸保持機構を別に必要とする上、ルーパー糸を所定時
間保持させるために構造が複雑となり、さらに縫いつけ
られたルーパー糸の収縮による針糸の緊締時に布地が引
締められてしわがよるという問題を生じた。したがって
この発明の課題は、縫終り時における糸切断とその切断
糸端のほつれ防止とを複雑な機構を用いることなく行う
ことができ、しかも、縫い終り端において布地にしわを
生じさせないことにある。
課題を解決するための手段 すなわち、この発明の第1の態様においては二重環縫い
ミシンによる縫製終了に際し、まずミシンを一旦停止さ
せ、その状態で糸張力をゆるめるとともに糸供給源から
糸を繰出し、引続き1〜3針分、ミシンを駆動した後停
止させて糸切り装置により縫い終り端の糸を切断するこ
とを特徴とするものであり、第2の態様においては多本
針二重環縫いミシンによる縫製終了に際し、少なくとも
一つの縫い目のルーパー糸のループ内にルーパー糸を交
差侵入させた後、糸切り装置によるルーパー糸を該ルー
プから突出した部分で切断し、また第3の態様において
は多本針二重環縫いミシンによる縫製終了に際し針糸お
よびルーパー糸をゆるめて1ないし3針分縫い、その針
間に垂下する部分のルーパー糸を切断するのである。
また、ほつれ止め装置としては、糸ゆるめの機構を備え
た糸切装置付き二重環縫いミシンにおいて、糸ゆるめ機
構を作動させるとともにミシンを1ないし3針駆動させ
ることと、そのミシン駆動終了後に糸ゆるめ機構を作動
状態に保った後糸切りメスを作動させることとなるから
一連の動作を、糸切り信号の入力に基づいて該二重環縫
いミシンに行わせるようにした制御スイッチを設けたも
のを用いることができる。
これらの手段において糸の張力をゆるめて繰出すには、
たとえば糸ゆるめと糸繰出し機構を備えた糸切装置を利
用し、その糸切作用を行わせずに、糸ゆるめと糸繰出し
のみを行うようにすればよく、その糸がゆるんだ状態で
引続き1〜3針分ミシンを駆動して1〜3縫い目を形成
させた後、その糸切装置の糸ゆるめと糸繰出しと糸切り
の3つの動作を行わせて縫製を終了するのである。
また、糸がゆるんだ状態で縫う縫い目の数は縫い糸の種
類により1ないし3針内で適宜選定するが、標準的には
1.5針程度とする。
なお、3針を越えると縫い目が乱れて外観が低下し糸締
りが悪くなるうえ、目飛びを生じることがある。
作用 この手段によれば、それまで所定張力のもとに規則正し
く整然と二重環縫い目を形成していた上下の糸(針糸お
よびルーパー糸)が、縫終り部の直前において突然張力
バランスが崩れて、少しゆるんだ状態の縫い目となって
おり、その結果、糸を切断した後において上下何れかの
糸切断端を引張ると、ゆるめられた状態で縫い目を形成
している部分の上下の糸が相互に絡み合ってほつれにく
くなったり、また、糸張力をゆるめて繰出して縫う際に
下糸がルーパーによりすくわれてループがねじれた状態
で形成されたり、ゆるめて垂れ下った部分で下糸が糸切
装置により切断され、その結果縫い終り部から糸がほつ
れなくなるのである。
しかも、糸端を引張らない状態にあっては、縫い目は糸
がややゆるんで見えるだけであり、また上下それぞれの
糸に過大な張力を加えることがないため、布にしわなど
は全く生じないうえ縫い目も歪んだり引吊ったりするこ
ともなく、さらにルーパー糸がねじれていても目立つこ
とはない。
実施例 第1図はこの発明によるミシンの動作パターンの一例を
示すもので、第2図は、この動作パターンに従って筒2
本針406縫い目用のミシンを作動させて得られた縫い目
の縫い終り部である。このミシンにおいては糸ゆるめ、
糸切り、糸払い、押え上げなどのミシンの自動運転に必
要な動作をそれぞれソレノイドにより行うようにすると
ともに、これをミシンモータの制御盤に組込んだスイッ
チで制御するようにしている。なおこの制御盤には押え
上げ信号,非常停止信号,糸切安全信号などに関する制
御を行うこともできるが第1図はこれを省略している。
そして、ペダルの踏込みによりミシンを始動して通常は
6000r.p.mの速度で布を縫製するが、縫終りの直前にお
いてペダルを踏返して中立位置とし制御スイッチに内蔵
した制御機構により200r.p.mに速度を低下させた後針下
死点でミシンを停止させ、引続きペダルをさらに踏返し
て、往復動式糸繰出し機構を備えた糸ゆるめのソレノイ
ドを作動させて上下の糸をゆるめるとともに繰出す。そ
してその状態でミシンを低速で1回転半回転させて針上
死点で停止させ、引続き糸切り動作を行わせる。この糸
切動作は、まず糸ゆるめソレノイドの作動により上下の
糸をゆるめるとともに繰出し、引続き糸切りソレノイド
によりメスを作動させて上下の糸を切断する。なお、こ
の糸の切断部の針に連なる糸端は糸払いソレノイドによ
り払い、ルーパーに連らなる糸端は糸切装置に付設する
保持具で保持する。そして押えを上げて布を取除き、縫
製を完了する。
なお、このミシンにおいては、ペダルを中立位置から踏
返した後の糸ゆるめ以降の各部の作動はすべて一定条件
を設定した制御スイッチに組込まれたプログラムによっ
て行われ、作業者は布を取除くのみでよい。
このようにして縫製された布の下面は、第2図に示すよ
うに、ルーパー糸Lが針糸N1との交絡点12から針糸N2と
の交絡点14に連らなる間で切断されて切断端11となって
いる。そのため、このルーパー糸Lの切断端11を引張る
と針糸N1との交絡点12(図ではすでに解放されている)
針糸N2との交絡点13,14から順次抜け出るが、針糸N1と
の交絡点15からは抜け出ずに交絡点17を引寄せるのみで
ほつれを生じることがない。もちろんこの場合、ルーパ
ー糸Lを引張らなければ布にしわを生じることもない。
この切断端11の切断位置が第5図に示す従来の縫い終り
部のルーパー糸切断端1の位置と異っているのは、この
実施例において糸切断の直前に糸をゆるめた状態で縫い
目を形成した際にルーパー糸Lが針糸N1とN2との間に針
糸とともに垂下し、その垂下した部分が切断されるから
である。
また、第3図は、第1図と同様のミシン動作パターンに
従がい、且つ第2図とは異なる縫製条件により得られた
縫い目の縫い終り部を示すもので、この縫い目は縫い終
り部の2つの縫い目間におけるルーパー糸Lと、その交
絡点24,25における針糸N1,N2がややゆるんで見えるもの
の、縫製品の品位を低下させる程のことはなく、しかも
縫い目のひきつれや布のしわなども生じていない。なお
この縫い終り部の交絡点22の手前におけるルーパー糸L
相互の交差部28がその手前の交差部29,30や第5図に示
す従来の縫い終り部におけるルーパー糸L相互の交差部
8と異っている。すなわち、ルーパー糸Lは交絡点22に
おいて屈曲し交絡点24,25間で形成するループの内側か
ら交差して切断端21が抜け出ている。これは、第4図に
示すようにミシンの糸張力を縫い終りに先立ってゆるめ
た時に、針糸N1とN2との間に係合するルーパー糸Lがこ
れら針31,32の下降時に針糸N1,N2とともに下方に垂れ下
り、ルーパー33が針糸N1,N2をすくう際にルーパー糸L
をもすくってしまうため、布34(の下面)に形成された
縫い目はルーパー糸Lが第3図で示すように他の縫い目
と異ったものとなるのである。そして縫製を完了して、
糸を切断した後に、第3図に示すルーパー糸Lの切断端
21を引張ると、ルーパー糸Lは針糸N2との交絡点23,24
からは抜け出るが交絡点22においてはルーパー糸Lが相
互に交差しているために抜け出ることができず、この切
断端21を強く引張ったり、交絡点25側に引張ると、結節
となってほつれが生じなくなる。
発明の効果 以上のように、この発明によれば、二重環縫いミシンに
よる縫い終り糸端のほつれを複雑な機構を用いることな
く防止できるうえ、縫い終り端の布地にしわを生じるこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のミシン動作パターン図、
第2図および第3図はこの発明の実施例により得られた
布の縫い目を示す下面図、第4図はこの発明の一実施例
における縫い目形成過程を示す斜視図、第5図は従来の
方法による縫い終り部の下面図である。 N1,N2:針糸、L:ルーパー糸 1,11,12:切断端

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二重環縫いミシンによる縫製終了に際し、
    まずミシンを一旦停止させ、その状態で糸張力をゆるめ
    るとともに糸供給源から糸を繰出し、引続き1〜3針分
    ミシンを駆動した後停止させて糸切装置により縫終り端
    の糸を切断することを特徴とする縫い目のほつれ止め方
  2. 【請求項2】多本針二重環縫いミシンによる縫製終了に
    際し、少くとも1つの縫い目のルーパー糸のループ内に
    ルーパー糸を交差侵入させた後、糸切装置によりルーパ
    ー糸を該ループから突出した部分で切断することを特徴
    とする縫い目のほつれ止め方法
  3. 【請求項3】多本針二重環縫いミシンによる縫製終了に
    際し針糸およびルーパー糸をゆるめて1ないし3針分縫
    い、その針間に垂下する部分のルーパー糸を切断するこ
    とを特徴とする縫い目のほつれ止め方法
  4. 【請求項4】糸ゆるめ機構を備えた糸切装置付き二重環
    縫いミシンにおいて、糸ゆるめ機構を作動させるととも
    にミシンを1ないし3針駆動させることと、そのミシン
    駆動終了後に糸ゆるめ機構を作動状態に保った後糸切り
    メスを作動させることからなる一連の動作を、糸切り信
    号の入力に基づいて該二重環縫いミシンに行わせるよう
    にした制御スイッチを設けたほつれ止め用装置
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