JPH06101893A - 空気調和機の制御方法 - Google Patents

空気調和機の制御方法

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JPH06101893A
JPH06101893A JP4272294A JP27229492A JPH06101893A JP H06101893 A JPH06101893 A JP H06101893A JP 4272294 A JP4272294 A JP 4272294A JP 27229492 A JP27229492 A JP 27229492A JP H06101893 A JPH06101893 A JP H06101893A
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JP
Japan
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brushless motor
voltage
chopping
stator winding
signal
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Application number
JP4272294A
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English (en)
Inventor
Koichi Toda
行一 戸田
Akiyoshi Fukada
章義 深田
Yoshiaki Ogawa
善朗 小川
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 空調機の室外機において、圧縮機、室外送風
機及び室外機の制御を1つのマイコンで行う。 【構成】 交流電源2を回路3によって所定の直流電圧
とし、この電圧を圧縮機用の第1の駆動回路4及び室外
送風機用の第2の駆動回路15の入力電源電圧とし、圧
縮機用及び室外送風機用の第1及び第2の直流ブラシレ
スモータ1,11の回転子の位置を検出しそれぞれの位
置検出信号をマイコン22に入力し、マイコン22はこ
のそれぞれの位置検出信号に基づき第1及び第2の駆動
回路4,15の上アーム及び下アームの各スイッチング
素子を所定にオン、オフする駆動信号を発生し、かつ駆
動回路4,15のそれぞれの上下アームのうち少くとも
一方のアームの各スイッチング素子の駆動信号のオン部
分を所定周波数でチョッピングし、チョッピングによる
オン、オフ比を可変制御した駆動回路の素子の駆動信号
を出力し、モータを制御し且つ室外機を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は室内機および室外機で
構成された空気調和機の制御方法に係り、更に詳しくは
室外機の送風機用モータおよび圧縮機用モータを制御す
る空気調和機の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来例】近年、各種家電機器のモータとして、交流モ
ータに代わって直流ブラシレスモータが利用されようし
ており、また同直流ブラシレスモータを各種機器に適用
し、かつ容易に利用可能とするため、同直流ブラシレス
モータを制御する直流ブラシレスモータ制御回路が種々
提案されている。
【0003】例えば図9に示すように、空気調和機の室
外機においては、室外送風機のモータに直流ブラシレス
モータを使用する場合、同直流ブラシレスモータ駆動用
の直流電圧を可変して出力する直流電源、同直流ブラシ
レスモータの所定固定子巻線に可変直流電圧を供給する
駆動回路および同直流ブラシレスモータを制御する直流
ブラシレスモータ制御回路を必要とし、また室外機の圧
縮機のモータに直流ブラシレスモータを使用した場合、
同直流ブラシレスモータ駆動用の所定の直流電圧を出力
する直流電源、同直流ブラシレスモータの所定固定子巻
線に所定直流電圧を供給する駆動回路、および同直流ブ
ラシレスモータを制御するとともに、当該室外機の制御
に必要な入出力機能を有し、当該室外機を制御するため
のマイクロコンピュータを必要とする。
【0004】図9において、この室外機は、当該空気調
和機の冷凍サイクルを構成する圧縮機のモータ(第1の
直流ブラシレスモータ)1と、入力商用交流電源2によ
り同第1の直流ブラシレスモータ1の駆動用所定直流電
圧を得るための整流回路3a、倍電圧回路3bおよび平
滑用コンデンサ3c等で構成した電源回路3と、この電
源回路3から出力される所定直流電圧を第1の直流ブラ
シレスモータ1の所定固定子巻線に印加するブリッジ接
続された複数のスイッチング素子(トランジスタ)で構
成された第1の駆動回路4と、第1の直流ブラシレスモ
ータ1の回転子の位置を検出し、位置検出信号を出力す
る位置検出回路5と、室内機からの必要な制御信号を入
力し、空気調和機の室外機の制御に必要な各種入出力を
行い、室外機を制御するとともに、上記第1の直流ブラ
シレスモータ1を回転するために上記位置検出信号を入
力し、同位置検出信号に基づいて上記第1の駆動回路4
の各トランジスタを所定にオン、オフして上記第1の直
流ブラシレスモータ1の所定固定子巻線に上記直流電圧
を印加する駆動信号を出力し、かつ同駆動信号のうち、
上記第1の駆動回路を構成する上アーム4aまたは下ア
ーム4b(図10に示す)のうち少なくとも一方のアー
ム(例えば下アーム4b)のトランジスタを所定にオ
ン、オフする駆動信号のオン部分をチョッピングするた
めのチョッピング信号を出力し、かつ当該室外送風機の
回転数指令を出力するマイクロコンピュータ6と、この
マイクロコンピュータ6からの駆動信号により上記第1
の駆動回路4の上アーム4aおよび下アーム4bの各ト
ランジスタをオン、オフする駆動信号を出力する上アー
ムドライブ回路7および下アームドライブ回路8と、上
記チョッピング信号により下アームドライブ回路8から
の駆動信号のオン部分をチョッピングするチョッピング
制御回路9と、上記電源回路3から出力される所定直流
電圧をマイクロコンピュータ6および当該室外機の他の
制御回路の電源電圧に降圧する第1の電圧制御回路10
と、室外送風機のモータ(第2の直流ブラシレスモー
タ)11と、入力商用交流電源2を整流・平滑化する整
流回路12およびコンデンサ13による電源回路と、こ
の整流・平滑化された電圧をスイッチングし、このスイ
ッチングされた電圧を平滑化して、可変直流電圧を得る
ためのトランス14a、トランジスタ14b、ダイオー
ド14cおよびコンデンサ14d等による電源回路(ス
イッチング電源)14と、この出力された可変直流電圧
を第2の直流ブラシレスモータ11の所定固定子巻線に
印加するブリッジ接続された複数のスイッチング素子
(トランジスタ)で構成された第2の駆動回路15と、
上記第2の直流ブラシレスモータ11の回転子の位置を
検出し位置検出信号を出力する位置検出センサ(例えば
ホール素子)16と、上記マイクロコンピュータ6から
の室外送風機の回転数指令に基づいて第2の駆動回路1
5に供給する直流電圧を可変させるために上記トランジ
スタ14bのスイッチングのオン、オフ比を可変し、か
つ、第2の直流ブラシレスモータを回転させるために、
上記第2のブラシレスモータの位置検出信号に基づいて
上記第2の駆動回路15の各トランジスタを所定にオ
ン、オフして、上記第2の直流ブラシレスモータの所定
固定子巻線に電源回路(スイッチング電源)14から出
力される可変直流電圧を印加する駆動信号を出力する直
流ブラシレスモータ制御回路17と、この直流ブラシレ
スモータ制御回路17からの駆動信号(例えば図14
(d)乃至(i)に示すU,V,W信号およびX,Y,
Z信号)によって第2の駆動回路15の各トランジスタ
を所定にオン、オフするドライブ回路18と、上記電源
回路(スイッチング電源)14の出力可変直流電圧を上
記直流ブラシレスモータ制御回路17の電源電圧に降圧
する第2の電圧制御回路19とを備えている。
【0005】ところで、上記第1および第2の直流ブラ
シレスモータ1,11が三相直流ブラシレスモータであ
る場合、例えば図10および図13に示すように、上記
第1および第2の駆動回路4,15はトランジスタがブ
リッジ形で、かつ直流ブラシレスモータの各固定子巻線
の電流供給路を形成する上アーム4a,15aおよび各
固定子巻線の電流帰路を形成する下アーム4b,15b
で構成される。
【0006】そして、上記第1の直流ブラシレスモータ
1の回転制御に際し、マイクロコンピュータ6からは位
置検出回路5からの位置検出信号(図11(a)乃至
(c)に示す)に基づいて駆動信号が上アームドライブ
回路7および下アームドライブ回路8に出力される(図
11(d)乃至(i)に示す)。これと同時に、第1の
直流ブラシレスモータが所定の回転数となるよう、その
オン、オフ比が可変される図11(j)に示すチョッピ
ング信号がチョッピング制御回路9に出力され、同チョ
ッピング制御回路9によって下アームドライブ回路8の
電源がチョッピング制御される。
【0007】すると、上記上アームドライブ回路7から
は図12(k)乃至(m)に示す駆動信号U,V,Wが
出力され、下アームドライブ回路8からは図12(o)
乃至(q)に示す駆動信号X,Y,Zが出力され、これ
により第1の駆動回路4の各トランジスタが所定にオ
ン、オフされ、上記電源回路3の出力である所定直流電
圧がチョッピングされて上記第1の直流ブラシレスモー
タ1の所定の固定子巻線に印加されその電圧が可変され
て同第1の直流ブラシレスモータ1が所定回転数で回転
制御される。
【0008】また、上記第2の直流ブラシレスモータ1
1の回転制御に際し、直流ブラシレスモータ制御回路1
7からは、上記位置検出センサ16からの位置検出信号
(図14(a)乃至(c)に示す)に基づいて図14
(d)乃至(i)に示すU,V,W信号およびX,Y,
Z信号の駆動信号が出力され、ドライブ回路18を介し
て、上記駆動信号によって第2の駆動回路15の上アー
ム15aおよび下アーム15bのトランジスタが所定に
オン、オフされる。この駆動信号U,V,W,X,Y,
Zの出力と同時に、上記マイクロコンピュータ6からの
回転数指令に基づいて上記電源回路(スイッチング電
源)14のトランジスタ14bのオン、オフ比が可変制
御されるため、電源回路(スイッチング電源)14の出
力直流電圧が可変され、この可変された直流電圧が第2
の駆動回路15に供給される。 このようにして、上記
第2の駆動回路15の入力直流電圧が室外送風機の第2
の直流ブラシレスモータ11の所定固定子巻線に印加さ
れ、かつその入力直流電圧が可変されることから、同直
流ブラシレスモータ11が上記回転数指令にしたがって
回転されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記空気調和
機においては、上記第1および第2の直流ブラシレスモ
ータ1,11を制御するために、2つの制御手段(マイ
クロコンピュータ6および直流ブラシレスモータ制御回
路17)を必要とし、また電源回路にあっても、所定直
流電圧および可変直流電圧を得るために、スイッチング
電源を含めて3つの電源回路が必要であり、かつマイク
ロコンピュータ6および室外機の他の制御回路や直流ブ
ラシレスモータ制御回路17等の電源電圧を得るため
に、第1および第2の電圧制御回路10,19が必要で
あり、つまり多くの制御手段および電源回路(複雑な制
御手段および電源回路)を設けなければならず、部品点
数が多く、室外機のスペースが制限され、コスト低下や
コンパクト化が難しいという問題点があった。
【0010】また、上記スイッチング電源14のトラン
ジスタ14bのチョッピングのオン、オフ比が回転数指
令により決まっていることから、負荷が変動し、第2の
直流ブラシレスモータ11の回転数が変化しても、チョ
ッピングのオン、オフ比が変わらず、実際の回転数が回
転数指令の値と一致せず、回転数が負荷の変動とともに
変化するという不具合があった。
【0011】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は電源回路を少なくすることができ、ま
た当該室外機の全ての制御を1つのマイクロコンピュー
タで済ませることができ、結果部品点数を削減し、コス
トダウンおよびコンパクト化を図ることができるととも
に、負荷の変動があっても回転数を一定にできるように
した空気調和機の制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は少なくとも冷凍サイクルを構成し、同冷
凍サイクルに冷媒を循環させる圧縮機、該循環された冷
媒を熱交換器で熱交換可能とするための室外送風機およ
び室外機の制御に必要な入出力機能を有し、室内機から
の制御信号に基づいて室外機を制御するマイクロコンピ
ュータからなる室外機と室内機とで構成した空気調和機
において、交流電源を入力し、所定の直流電圧を出力す
る電源回路と、前記圧縮機を駆動する第1の直流ブラシ
レスモータおよび前記室外送風機を駆動する第2の直流
ブラシレスモータと、該第1および第2の直流ブラシレ
スモータの回転子の位置をそれぞれ検出し、これらの位
置検出信号を出力する第1および第2の位置検出手段
と、複数のスイッチング素子をブリッジ形に、かつ前記
第1の直流ブラシレスモータの各固定子巻線の電流供給
路を形成する上アームおよび各固定子巻線の電流帰路を
形成する下アームに構成し、前記電流供給路および電流
帰路を切り替えて前記所定直流電圧を所定固定子巻線に
印加する第1の駆動回路と、複数のスイッチング素子を
ブリッジ形に、かつ前記第2の直流ブラシレスモータの
各固定子巻線の電流供給路を形成する上アームおよび各
固定子巻線の電流帰路を形成する下アームに構成し前記
電流供給路および電流帰路を切り替えて、前記所定直流
電圧を所定固定子巻線に印加する第2の駆動回路とを有
しており、前記マイクロコンピュータは、前記第1およ
び第2の直流ブラシレスモータを制御するために、前記
第1の位置検出手段からの位置検出信号に基づいて前記
第1の駆動回路の上アームおよび下アームの各スイッチ
ング素子を所定にオン、オフし、前記第1の直流ブラシ
レスモータの所定固定子巻線に前記直流電圧を印加して
同直流ブラシレスモータを回転する駆動信号を発生する
と同時に、同駆動信号のうち、前記第1の駆動回路の上
アームまたは下アームの少なくとも一方のアームのスイ
ッチング素子をオン、オフする駆動信号のオン部分を同
駆動信号の周波数よりも高い周波数でチョッピングし、
同一方のアームのスイッチング素子をチョッピング制御
し、前記第1の直流ブラシレスモータの各固定子巻線に
直流電圧をチョッピングして印加可能とするとともに、
同チョッピングのオン、オフ比を可変して同直流ブラシ
レスモータの各固定子巻線に印加する電圧を可変して同
直流ブラシレスモータの回転数を可変可能とする上アー
ムおよび下アームの各スイッチング素子の駆動信号を出
力する一方、前記第2の位置検出手段からの位置検出信
号に基づいて前記第2の駆動回路の上アームおよび下ア
ームの各スイッチング素子を所定にオン、オフし、前記
第2の直流ブラシレスモータの所定固定子巻線に前記直
流電圧を印加して同直流ブラシレスモータを回転する駆
動信号を発生すると同時に、同駆動信号のうち、前記第
2の駆動回路の上アームまたは下アームの少なくとも一
方のアームのスイッチング素子をオン、オフする駆動信
号のオン部分を同駆動信号の周波数よりも高い周波数で
チョッピングし、同一方のアームのスイッチング素子を
チョッピング制御し、前記第2の直流ブラシレスモータ
の各固定子巻線に直流電圧をチョッピングして印加可能
とするとともに、同チョッピングのオン、オフ比を可変
して同直流ブラシレスモータの各固定子巻線に印加する
電圧を可変して同直流ブラシレスモータの回転数を可変
可能とする上アームおよび下アームの各スイッチング素
子の駆動信号を出力することを特徴としている。
【0013】また、この発明の空気調和機の制御方法に
よれば、前記マイクロコンピュータは、前記第1の位置
検出手段による位置検出信号に基づいて前記第1の直流
ブラシレスモータの回転数を算出し、かつ同算出回転数
が所定値となるように前記駆動信号のチョッピングのオ
ン、オフ比を可変制御し、前記第1の直流ブラシレスモ
ータの各固定子巻線に印加する電圧を可変する一方、前
記第2の位置検出手段による位置検出信号に基づいて前
記第2の直流ブラシレスモータの回転数を算出し、かつ
同算出回転数が所定値となるように前記駆動信号のチョ
ッピングのオン、オフ比を可変制御し、前記第2の直流
ブラシレスモータの各固定子巻線に印加する電圧を可変
することを特徴としている。
【0014】
【作用】上記構成としたので、上記1つのマイクロコン
ピュータによって圧縮機および室外送風機の直流ブラシ
レスモータの回転制御が行われ、かつ当該室外機全般の
制御が行われる。
【0015】この場合、上記電源回路による電源電圧
(所定直流電圧)が圧縮機および室外送風機の第1およ
び第2の駆動回路の入力電源電圧にされるとともに、同
所定直流電圧が上記電圧制御回路によってマイクロコン
ピュータおよび他の制御回路の電源電圧に降圧される。
【0016】上記圧縮機および室外送風機の第1および
第2の直流ブラシレスモータの回転制御に際し、マイク
ロコンピュータは同第1および第2の直流ブラシレスモ
ータの第1および第2の位置検出手段からのそれぞれの
位置検出信号に基づいて第1および第2の駆動回路の複
数のスイッチング素子を所定にオン、オフして第1およ
び第2の直流ブラシレスモータの所定の固定子巻線に直
流電圧を印加するそれぞれの駆動信号を発生し、かつ第
1および第2の駆動回路を構成するそれぞれの上下アー
ムのうち、少なくとも一方のアーム(例えばそれぞれの
下アーム)のスイッチング素子を所定にオン、オフする
駆動信号のオン部分をチョッピングし、これらの駆動信
号を出力する。このとき、同マイクロコンピュータによ
って上記2つの位置検出信号により第1および第2の直
流ブラシレスモータの回転数がそれぞれ算出されるとと
もに、この2つの算出回転数がそれぞれの所定値となる
ように上記チョッピングのオン、オフ比がそれぞれ可変
制御される。したがって、上記直流電圧が第1および第
2の直流ブラシレスモータの所定の固定子巻線に印加さ
れ、かつ、直流電圧は、同固定子巻線にチョッピングさ
れて印加され、この印加される電圧がそれぞれ可変され
て上記第1および第2の直流ブラシレスモータの回転数
はそれぞれの所定の回転数で一定に制御される。
【0017】このように、当該室外機においては、圧縮
機および室外送風機を駆動するための電源回路が1つで
済ませられ、また当該室外機の制御手段として1つのマ
イクロコンピュータで済ませられることから、当該室外
機の電源回路および制御回路の簡略化、部品点数の削減
を図ることができる。
【0018】また、上記直流ブラシレスモータの回転数
を検出して所定値となるように同直流ブラシレスモータ
の制御が行われることから、負荷の変動があっても回転
数を所定の回転数に一定にすることができる。
【0019】
【実施例】この発明の空気調和機の制御方法は、室外機
の制御に必要な入出力機能を有する1つのマイクロコン
ピュータによって当該室外機を制御し、かつ室外送風機
および圧縮機の2つの直流ブラシレスモータを制御可能
としており、また1つの電源回路によってその2つの直
流ブラシレスモータを駆動可能とし、同電源回路による
直流電圧を降圧してマイクロコンピュータおよび室外機
の他の制御回路の電源電圧を得ている。
【0020】次に、この発明の空気調和機の室外機の一
実施例を図1乃至図4を参照して説明する。なお、図
中、図9と同一部分および相当する部分には同一符号を
付し重複説明を省略する。
【0021】図1において、この空気調和機の室外機で
は、電源回路3によって得られた所定直流電圧を第1お
よび第2の駆動回路4,15に供給するため、圧縮機お
よび室外送風機の第1および第2の直流ブラシレスモー
タ(三相直流ブラシレスモータ)1,11として高圧型
のもの(例えば定格電圧280V)を用い、同各直流ブ
ラシレスモータ1,11を駆動する第1および第2の駆
動回路4,15の複数のスイッチング素子である各トラ
ンジスタとして高圧型のもの(例えば定格電圧280
V)を用いている。
【0022】また、この室外機には、圧縮機の第1の直
流ブラシレスモータ1の回転子の位置を検出して、位置
検出信号を出力する第1の位置検出手段として第1の直
流ブラシレスモータの各固定子巻線を位置検出センサと
して共用し、同固定子巻線に発生する逆起電圧を検出し
て上記位置検出信号を出力する第1の位置検出回路(積
分手段および比較手段等)5と、室外送風機の第2の直
流ブラシレスモータ11の回転子の位置を検出して、位
置検出信号を出力する第2の位置検出手段として、第2
の直流ブラシレスモータの各固定子巻線を位置検出セン
サとして共用し、同固定子巻線に発生する逆起電圧を検
出して上記位置検出信号を出力する第2の位置検出回路
(積分手段および比較手段等)20と、図9に示す上ア
ームドライブ回路7および下アームドライブ回路8に対
応する第1のドライブ回路21と、当該室外機の制御に
必要な入出力機能を有し、かつ図9に示すマイクロコン
ピュータ6および直流ブラシレスモータ制御回路17の
機能を有し、圧縮機を駆動する第1の直流ブラシレスモ
ータ、室外送風機を駆動する第2の直流ブラシレスモー
タおよび当該室外機全体を制御するマイクロコンピュー
タ22とを備えている。
【0023】すなわち、当該室外機の電源としては、第
1および第2の駆動回路4,15に所定直流電圧を供給
する電源回路3と、この電源回路3による所定直流電圧
をマイクロコンピュータ22および室外機の他の制御回
路の電源電圧に降圧する電圧制御回路10のみで済ませ
られる。
【0024】なお、図2に示すように、上記第1の駆動
回路4は複数のトランジスタをブリッジ形に、かつ第1
の直流ブラシレスモータ1の各固定子巻線の電流供給路
を形成する上アーム4aおよび各固定子巻線の電流帰路
を形成する下アーム4bに構成し上記電流供給路および
電流帰路を切り替えて、所定直流電圧を所定固定子巻線
に印加する。また、図示しないが、上記第2の駆動回路
15についても、第1の駆動回路4と同じ構成である。
【0025】上記マイクロコンピュータ22を詳しく説
明すると、同マイクロコンピュータは第1の位置検出回
路5からの位置検出信号に基づいて第1の駆動回路4の
各トランジスタを所定にオン、オフし、第1の直流ブラ
シレスモータ1の所定固定子巻線に直流電圧を印加して
同直流ブラシレスモータ1を回転する駆動信号を発生す
ると同時に、上記発生した駆動信号のうち、第1の駆動
回路4の上アーム4aまたは下アーム4bの少なくとも
一方のアーム(例えば下アーム4b)のトランジスタを
所定にオン、オフする駆動信号のオン部分を同駆動信号
の周波数よりも高い周波数でチョッピングし、同下アー
ム4bのトランジスタをチョッピング制御して第1の直
流ブラシレスモータ1の各固定子巻線に直流電圧をチョ
ッピングして印加するとともに、同チョッピングのオ
ン、オフ比を可変して同直流ブラシレスモータ1の各固
定子巻線に印加する電圧を可変して同直流ブラシレスモ
ータ1の回転数を可変可能とする上アームおよび下アー
ムの各スイッチング素子の駆動信号を出力する。
【0026】また、同マイクロコンピュータは第2の位
置検出回路20からの位置検出信号に基づいて第2の駆
動回路15の各トランジスタを所定にオン、オフし、第
2の直流ブラシレスモータ11の所定固定子巻線に直流
電圧を印加して同直流ブラシレスモータ11を回転する
駆動信号を発生すると同時に、上記駆動信号のうち、第
2の駆動回路15の上アーム15aまたは下アーム15
bの少なくとも一方のアーム(例えば下アーム15b)
のトランジスタを所定にオン、オフする駆動信号のオン
部分を同駆動信号の周波数よりも高い周波数でチョッピ
ングし、同下アーム15bのトランジスタをチョッピン
グ制御して第2の直流ブラシレスモータ11の各固定子
巻線に直流電圧をチョッピングして印加するとともに、
同チョッピングのオン、オフ比を可変して同直流ブラシ
レスモータ11の各固定子巻線に印加する電圧を可変し
て同直流ブラシレスモータ11の回転数を可変可能とす
る上アームおよび下アームの各スイッチング素子の駆動
信号を出力する。
【0027】上記構成の空気調和機の室外機に適用され
る制御方法の作用を図3のタイムチャート図を参照して
説明すると、まずリモコン等による設定操作等にしたが
って当該空気調和機の室内機および室外機が動作し、室
外機のマイクロコンピュータ22によって室内機側から
の必要な制御信号等に基づいて圧縮機の第1の直流ブラ
シレスモータ1の回転数が制御されるとともに、室外送
風機の第2の直流ブラシレスモータ11の回転数が制御
され、また、室外機が制御されているものとする。
【0028】この場合、上記マイクロコンピュータ22
は、第1の位置検出回路5からの位置検出信号(同図
(a)乃至(c)に示す)に基づいて第1の駆動回路4
の上アーム4aおよび下アーム4bの各トランジスタを
所定にオン、オフして第1の直流ブラシレスモータ1を
所定回転数で制御可能とする駆動信号U,V,W,X,
Y,Zを出力する(同図(d)乃至(i)に示す)。こ
のとき、図3(g)乃至(i)に示すように、下アーム
4bの各トランジスタをオン、オフする駆動信号の
“H”レベル時(オン部分)がチョッピングされ、同チ
ョッピングにおけるオン、オフ比が可変制御される。
【0029】このようにして、圧縮機用の第1の直流ブ
ラシレスモータ1の回転子の位置が検出され、この位置
検出信号に基づいて第1の駆動回路4の各トランジスタ
が所定にオン、オフされ、第1の直流ブラシレスモータ
の所定固定子巻線に直流電圧が印加される一方、同マイ
クロコンピュータ22は上記位置検出信号に基づいて第
1の直流ブラシレスモータ1の回転数を算出し、この算
出回転数が当該圧縮機の第1の直流ブラシレスモータ1
の所定回転数となるようにチョッピングのオン、オフ比
を可変する。
【0030】図4のフローチャート図を参照して上記マ
イクロコンピュータ22の動作を詳しく説明すると、ま
ず当該空気調和機の室内機からの必要な制御信号等によ
り室外機が動作しているものとする。この場合、マイク
ロコンピュータ22によって空気調和機の室外機の制御
に必要な入出力制御が行なわれ、当該室外機が制御され
る。
【0031】すると、上記マイクロコンピュータ22は
圧縮機の第1の直流ブラシレスモータの回転数を制御す
るために、入力ポートを介して入力された位置検出信号
に基づいて第1の駆動回路4の上アームおよび下アーム
の各トランジスタを所定にオン、オフし、第1の直流ブ
ラシレスモータの所定固定子巻線に直流電圧を印加する
駆動信号を発生し、かつ第1の駆動回路4の下アームの
トランジスタを所定にオン、オフするための駆動信号の
オン部分を第1の直流ブラシレスモータ1の回転数を所
定値にするためにチョッピングし、これら上アームおよ
び下アームの各スイッチング素子の駆動信号を出力ポー
トを介して出力し、第1の駆動回路4を制御する。これ
により、圧縮機の第1の直流ブラシレスモータ1には所
定に可変された直流電圧が供給され、同直流ブラシレス
モータ1が回転駆動される。
【0032】このとき、マイクロコンピュータ22は、
上記第1の位置検出回路5による位置検出信号に基づい
て第1の直流ブラシレスモータ1の回転数を算出し(ス
テップST1)、この算出回転数と第1の直流ブラシレ
スモータ1の回転数の所定値とを比較する(ステップS
T2,ST4)。この場合、例えば図3(a)〜(c)
に示す第1の位置検出回路5からの3本の位置検出信号
の立ち上がり、立ち下がり間の時間を計測することによ
り、圧縮機の第1の直流ブラシレスモータ1の回転数を
算出することができる。
【0033】上記算出回転数が所定値より小さいときに
は(ステップST2)、第1の駆動回路4を構成する下
アーム4bの各トランジスタの駆動信号のオン部分のチ
ョッピングのオン時間を増加して(オン、オフ比可変)
(ステップST3)、つまり第1のブラシレスモータ1
に印加される電圧を高くする。
【0034】一方、上記算出回転数が所定値より大きい
ときには(ステップST4)、上記各トランジスタ4b
の駆動信号のチョッピングのオン時間を減少して(オ
ン、オフ比可変)(ステップST5)、つまり第1の直
流ブラシレスモータ1に印加される電圧が低くされる。
【0035】上記ステップST1乃至ST5の繰り返し
により、上記圧縮機の第1の直流ブラシレスモータ1の
回転数が可変制御され、所定値に近付けられるととも
に、同直流ブラシレスモータ1は所定回転数で駆動され
る。なお、室外送風機用の第2の直流ブラシレスモータ
11については、上記第1の直流ブラシレスモータ1と
同様の制御が行われることから、その説明を省略する。
なお、本実施例の直流ブラシレスモータの回転子の位置
を検出するための積分手段および比較手段をマイクロコ
ンピュータ内部に具備させてもよい。
【0036】図5はこの発明の変形実施例を示す空気調
和機の室外機の概略的ブロック線図である。なお、図
中、図1と同一部分および相当する部分には同一符号を
付し重複説明を省略する。
【0037】同図において、この空気調和機は、室外送
風機の第2の直流ブラシレスモータ11の回転子の位置
を検出する第2の位置検出手段としてホール素子23の
位置検出センサを用いており、このホール素子23から
の出力信号を第2の位置検出回路24である比較手段お
よび増幅手段で位置検出信号に変換して出力してマイク
ロコンピュータ22の入力ポートに入力する。
【0038】上記第2の位置検出回路24からは前実施
例と全く同じ位置検出信号が出力され、また他の回路動
作についても、前実施例同様であることから、この実施
例の動作の説明を省略する。なお、本変形実施例におけ
る上記比較手段および増幅手段をマイクロコンピュータ
内部に具備させてもよい。また、位置検出手段としてホ
ールICを用い、上記比較手段および増幅手段をホール
IC内部に具備させてもよい。
【0039】ここで、上記2つの実施例に用いられてい
るマイクロコンピュータ22の機能の一部である2つの
直流ブラシレスモータを制御する2つの駆動信号を出力
する機能を図6に示すマイクロコンピュータの一部分の
概略ブロック図を参照して詳しく説明すると、マイクロ
コンピュータ22は第1の直流ブラシレスモータ1ある
いは第2の直流ブラシレスモータ11,25を制御する
ため、少なくとも2つの駆動信号を発生する手段を有し
ており、この少なくとも2つの駆動信号を発生する手段
は、制御する第1の直流ブラシレスモータ1の回転子の
位置検出信号に基づいて同直流ブラシレスモータが回転
するように同直流ブラシレスモータ1の所定固定子巻線
に直流電圧を印加する第1の駆動回路4の上アームおよ
び下アームの各トランジスタを所定にオン、オフする駆
動信号を発生する第1の駆動信号発生手段22aと、こ
の駆動信号の周波数より高い周波数のチョッピング信号
を発生するタイマカウンタ22f,メモリ22g,22
hおよび比較手段22bと、この発生チョッピング信号
により第1の駆動回路4の上アームまたは下アームの少
なくとも一方のアーム(例えば下アーム)のトランジス
タを所定にオン、オフする駆動信号のオン部分をチョッ
ピングする第1のチョッピング手段22cとを有すると
ともに、制御する第2の直流ブラシレスモータ11,2
5の回転子の位置検出信号に基づいて同直流ブラシレス
モータ11,25が回転するように同直流ブラシレスモ
ータ11,25の所定固定子巻線に直流電圧を印加する
第2の駆動回路15の上アーム、および下アームの各ト
ランジスタを所定にオン、オフする駆動信号を発生する
第2の駆動信号発生手段22dと、この駆動信号の周波
数より高い周波数のチョッピング信号を発生するタイマ
カウンタ22f,メモリ22g,22iおよび比較手段
22bと、この発生チョッピング信号により第2の駆動
回路15の上アームまたは下アームの少なくとも一方の
アーム(例えば下アーム)のトランジスタを所定にオ
ン、オフする駆動信号のオン部分をチョッピングする第
2のチョッピング手段22eとを備えている。
【0040】上記第1および第2のチョッピング手段2
2c,22eは、制御する直流ブラシレスモータ1,1
1,25の所定固定子巻線に直流電圧を印加する駆動信
号のうち、同直流ブラシレスモータ1,11,25の駆
動回路4,15の上アームまたは下アームの少なくとも
一方のアームのスイッチング素子を所定にオン、オフす
る駆動信号と上記比較手段22bからのチョッピング信
号との論理積あるいは論理和をそれぞれとり、この論理
積あるいは論理和した信号を直流ブラシレスモータ1,
11,25のそれぞれの駆動回路4,15の同一方のア
ームのスイッチング素子の駆動信号とする。
【0041】上記2種類のチョッピング信号のオン、オ
フのタイミングは、タイマ手段で決定され、さらに詳し
くは、タイマカウンタ22f、チョッピングの周期を決
定するメモリ22g、チョッピングのオン時間を決定す
るメモリ22h,22iおよびタイマカウンタ22fの
値と上記メモリ22g,22h,22iの値を比較する
比較手段22bにより決定される。
【0042】上記機能を有するマイクロコンピュータ2
2の作用を図8のタイムチャート図を参照して説明する
と、上記第1の駆動信号発生手段22aは第1の位置検
出回路5からの位置検出信号(同図(a)乃至(c)に
示す)に基づいて第1の直流ブラシレスモータが回転す
るように第1の駆動回路の各スイッチング素子を所定に
オン、オフし、第1の直流ブラシレスモータの所定固定
子巻線に直流電圧を印加する駆動信号を出力し(同図
(d)乃至(i)に示す)、これら駆動信号を第1のチ
ョッピング手段22cに入力する。また、この第1のチ
ョッピング手段22cは、比較手段22fから出力され
た同図(j)に示す第1のチョッピング信号を入力す
る。すると、第1のチョッピング手段22cにおいては
同図(g)乃至(i)に示す下アームの駆動信号と、同
図(j)に示す第1のチョッピング信号の論理積をと
り、これによって同図(g)乃至(i)に示す駆動信号
のオン部分を同図(j)に示す第1のチョッピング信号
でチョッピングする。
【0043】これにより、当該マイクロコンピュータ2
2からは同図(k)乃至(p)に示す上アームおよび下
アームの各スイッチング素子の第1の駆動信号が出力さ
れ、第1の駆動回路4の下アームのトランジスタが第1
の直流ブラシレスモータの所定固定子巻線に直流電圧を
印加するための所定のオン、オフだけなく、そのオン部
分がチョッピングされていることにより、チョッピング
制御される。
【0044】なお、第2の駆動回路15の上アームおよ
び下アームを駆動する信号(第2の駆動信号)について
も、同様に得られる。なお、本実施例ではチョッピング
手段によって下アームの駆動信号についてチョッピング
を行ったが、これに限らず上アームの駆動信号でもよい
し、また、上下アーム両方の駆動信号をチョッピングし
てもよい。
【0045】またこの場合、チョッピング信号を発生す
る手段としてタイマカウンタ22fおよびチョッピング
の周期を決定するメモリ22gをそれぞれ1つとし、上
記2つのチョッピング信号の周期を同じとしている。チ
ョッピング信号を発生する手段の作用を図8(j)を参
照して詳しく説明すると、タイマカウンタ22fをリセ
ットしてスタートすると同時に、第1および第2のチョ
ッピング信号をオン(Hレベル)とし、しかる後比較手
段22bにてタイマカウンタ22fのカウント値とメモ
リ22hに設定されたチョッピングの第1のオン時間
(Hレベルの時間)の値またはメモリ22iに設定され
たチョッピングの第2のオン時間(Hレベルの時間)の
値とが等しくなると、第1または第2のチョッピング信
号をオフ(Lレベル)とする。さらに、第1および第2
のチョッピング信号がオフ(Lレベル)となったのち、
タイマカウンタ22fのカウント値とメモリ22gに設
定されたチョッピングの周期の値とが等しくなると、タ
イマカウンタ22fをリセットして再スタートし、これ
と同時に第1のおよび第2のチョッピング信号を再びオ
ン(Hレベル)とする。したがって、上記メモリ22h
および22iに設定するチョッピングの第1および第2
のオン時間の設定をそれぞれ可変することにより、第1
および第2のチョッピング信号のオン、オフ比がそれぞ
れ可変される。また必要に応じてメモリ22gに設定し
たチョッピング信号の周期の値を可変して、2つのチョ
ッピング信号の周期を可変するようにしてもよい。
【0046】また、図7に示すように、上記2つのチョ
ッピング信号を発生させる手段にタイマカウンタ22
j,22k、2つのチョッピング信号の周期をそれぞれ
設定するメモリ22l,22m、2つのチョッピング信
号のそれぞれのオン時間を設定するメモリ22n,22
oを設けてもよい。なお、図中、図6と同一部分には同
一符号を付し重複説明を省略する。この場合、上記第1
および第2のチョッピング信号の周期をそれぞれ別々に
任意に設定することができるため、圧縮機および室外送
風機の回転制御をより最適に行うことができる。
【0047】このように、圧縮機および室外送風機の第
1および第2の直流ブラシレスモータ1,11を駆動す
る第1および第2の駆動回路4,15の供給電源電圧
(所定直流電圧)を1つの電源、つまり上記電源回路3
で得ており、またこの電源回路3による所定直流電圧を
電圧制御回路10で降圧してマイクロコンピュータ22
および当該室外機の他の制御回路の電源電圧を得ている
ことから、当該室外機の電源が少なくて済むことにな
る。
【0048】換言すると、当該室外機の電源としては1
組の電源だけ済むため、同室内機の電源回路の簡略化、
部品点数の削減が図れ、これによって同室内機のコスト
ダウン、コンパクト化がより図れる。
【0049】また、従来例の直流ブラシレスモータ制御
回路7およびマイクロコンピュータ6に代わって、1つ
のマイクロコンピュータ22で済ませることができるた
め、室外機の制御系の簡略化、部品点数の削減が図れ、
コストダウンおよびコンパクト化を図ることができる。
さらに、上記直流ブラシレスモータの回転数を検出して
所定の回転数となるように制御を行なっていることか
ら、負荷の変動があった場合に、回転数が変動するとい
うこともない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の空気調
和機の制御方法によれば、1つの電源によって圧縮機の
直流ブラシレスモータおよび室外送風機の直流ブラシレ
スモータを駆動する直流電圧を得、かつ室外機に必要な
各種入出力機能を有する1つのマイクロコンピュータに
よって圧縮機、室外送風機および当該室外機の全てを制
御することができることから、室外機の電源回路および
制御回路の簡略化、部品点数の削減を図ることができ、
ひいては同室外機のコストダウン、コンパクト化を図る
ことができ、さらには直流ブラシレスモータの回転数を
検出し、所定の回転数となるように制御を行なっている
ので、負荷の変動があってもその回転数を所定の回転数
で一定にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す空気調和機の室外機
の概略的ブロック線図。
【図2】図1に示す室外機に用いられる圧縮機用の第1
の駆動回路の概略的回路図。
【図3】図1に示す室外機の圧縮機用の直流ブラシレス
モータの動作を説明するタイムチャート図。
【図4】図1に示す空気調和機の制御方法を説明するフ
ローチャート図。
【図5】この発明の変形実施例を示す空気調和機の室外
機の概略的ブロック線図。
【図6】この発明の空気調和機の室外機を制御するマイ
クロコンピュータの一部分的概略的ブロック線図。
【図7】この発明の空気調和機の室外機を制御するマイ
クロコンピュータの一部分的概略的ブロック線図。
【図8】この発明の空気調和機の制御方法を説明するタ
イムチャート図。
【図9】従来の空気調和機の室外機の概略的ブロック線
図。
【図10】図9に示す室外機に用いられる圧縮機用の第
1の駆動回路の概略的回路図。
【図11】図10に示す圧縮機の制御方法の作用を説明
するタイムチャート図。
【図12】図10に示す圧縮機の制御方法の作用を説明
するタイムチャート図。
【図13】図9に示す室外機に用いられる送風機用の第
2の駆動回路の概略的回路図。
【図14】図13に示す送風機の制御方法の作用を説明
するタイムチャート図。
【符号の説明】
1 第1の直流ブラシレスモータ(圧縮機用モータ) 2 商用交流電源 3 電源回路 4 第1の駆動回路 4a 上アーム(第1の駆動回路) 4b 下アーム(第1の駆動回路) 5 第1の位置検出回路 10 電圧制御回路 11,25 第2の直流ブラシレスモータ(室外送風機
用モータ) 15 第2の駆動回路 18 第2のドライブ回路 20,24 第2の位置検出回路 21 第1のドライブ回路 22 マイクロコンピュータ 22a 第1の駆動信号発生手段 22b 比較手段 22c 第1のチョッピング手段 22d 第2の駆動信号発生手段 22e 第2のチョッピング手段 22f,22j,22k タイマカウンタ 22g,22h,22i,22l,22m,22n,2
2o メモリ 23 ホール素子(位置センサ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも冷凍サイクルを構成し、同冷
    凍サイクルに冷媒を循環させる圧縮機、該循環された冷
    媒を熱交換器で熱交換可能とするための室外送風機およ
    び室外機の制御に必要な入出力機能を有し、室内機から
    の制御信号に基づいて室外機を制御するマイクロコンピ
    ュータからなる室外機と室内機とで構成した空気調和機
    において、 交流電源を入力し、所定の直流電圧を出力する電源回路
    と、 前記圧縮機を駆動する第1の直流ブラシレスモータおよ
    び前記室外送風機を駆動する第2の直流ブラシレスモー
    タと、 該第1および第2の直流ブラシレスモータの回転子の位
    置をそれぞれ検出し、これらの位置検出信号を出力する
    第1および第2の位置検出手段と、 複数のスイッチング素子をブリッジ形に、かつ前記第1
    の直流ブラシレスモータの各固定子巻線の電流供給路を
    形成する上アームおよび各固定子巻線の電流帰路を形成
    する下アームに構成し、前記電流供給路および電流帰路
    を切り替えて前記直流電圧を所定固定子巻線に印加する
    第1の駆動回路と、 複数のスイッチング素子をブリッジ形に、かつ前記第2
    の直流ブラシレスモータの各固定子巻線の電流供給路を
    形成する上アームおよび各固定子巻線の電流帰路を形成
    する下アームに構成し前記電流供給路および電流帰路を
    切り替えて、前記直流電圧を所定固定子巻線に印加する
    第2の駆動回路とを有しており、 前記マイクロコンピュータは、前記第1および第2の直
    流ブラシレスモータを制御するために、前記第1の位置
    検出手段からの位置検出信号に基づいて前記第1の駆動
    回路の上アームおよび下アームの各スイッチング素子を
    所定にオン、オフし、前記第1の直流ブラシレスモータ
    の所定固定子巻線に前記直流電圧を印加して同直流ブラ
    シレスモータを回転する駆動信号を発生すると同時に、
    同駆動信号のうち、前記第1の駆動回路の上アームまた
    は下アームの少なくとも一方のアームのスイッチング素
    子をオン、オフする駆動信号のオン部分を同駆動信号の
    周波数よりも高い周波数でチョッピングし、同一方のア
    ームのスイッチング素子をチョッピング制御し、前記第
    1の直流ブラシレスモータの各固定子巻線に直流電圧を
    チョッピングして印加可能とするとともに、同チョッピ
    ングのオン、オフ比を可変して同直流ブラシレスモータ
    の各固定子巻線に印加する電圧を可変して同直流ブラシ
    レスモータの回転数を可変可能とする上アームおよび下
    アームの各スイッチング素子の駆動信号を出力する一
    方、前記第2の位置検出手段からの位置検出信号に基づ
    いて前記第2の駆動回路の上アームおよび下アームの各
    スイッチング素子を所定にオン、オフし、前記第2の直
    流ブラシレスモータの所定固定子巻線に前記直流電圧を
    印加して同直流ブラシレスモータを回転する駆動信号を
    発生すると同時に、同駆動信号のうち、前記第2の駆動
    回路の上アームまたは下アームの少なくとも一方のアー
    ムのスイッチング素子をオン、オフする駆動信号のオン
    部分を同駆動信号の周波数よりも高い周波数でチョッピ
    ングし、同一方のアームのスイッチング素子をチョッピ
    ング制御し、前記第2の直流ブラシレスモータの各固定
    子巻線に直流電圧をチョッピングして印加可能とすると
    ともに、同チョッピングのオン、オフ比を可変して同直
    流ブラシレスモータの各固定子巻線に印加する電圧を可
    変して同直流ブラシレスモータの回転数を可変可能とす
    る上アームおよび下アームの各スイッチング素子の駆動
    信号を出力することを特徴とする空気調和機の制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記マイクロコンピュータは、前記第1
    の位置検出手段による位置検出信号に基づいて前記第1
    の直流ブラシレスモータの回転数を算出し、かつ同算出
    回転数が所定値となるように前記駆動信号のチョッピン
    グのオン、オフ比を可変制御し、前記第1の直流ブラシ
    レスモータの各固定子巻線に印加する電圧を可変する一
    方、前記第2の位置検出手段による位置検出信号に基づ
    いて前記第2の直流ブラシレスモータの回転数を算出
    し、かつ同算出回転数が所定値となるように前記駆動信
    号のチョッピングのオン、オフ比を可変制御し、前記第
    2の直流ブラシレスモータの各固定子巻線に印加する電
    圧を可変する請求項1記載の空気調和機の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記マイクロコンピュータは、前記第1
    および第2の直流ブラシレスモータを制御するため、少
    なくとも2つの駆動信号を発生する手段を有し、同駆動
    信号を発生する手段は制御する直流ブラシレスモータの
    回転子の位置を検出する位置検出信号に基づいて同直流
    ブラシレスモータの駆動回路の上アームおよび下アーム
    の各スイッチング素子を所定にオン、オフし、同直流ブ
    ラシレスモータの所定固定子巻線に直流電圧を印加する
    駆動信号を発生する手段と、該発生された駆動信号の周
    波数より高い周波数のチョッピング信号を発生する手段
    と、該発生されたチョッピング信号により同直流ブラシ
    レスモータの駆動回路の上アームまたは下アームの少な
    くとも一方のアームのスイッチング素子をオン、オフす
    る前記駆動信号のオン部分をチョッピングするチョッピ
    ング手段とを有している請求項1または請求項2記載の
    空気調和機の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記チョッピング手段は、前記制御する
    直流ブラシレスモータの駆動回路の上アームおよび下ア
    ームの各スイッチング素子を所定にオン、オフし、同直
    流ブラシレスモータの所定固定子巻線に直流電圧を印加
    する駆動信号のうち、同直流ブラシレスモータの駆動回
    路の上アームまたは下アームの少なくとも一方のアーム
    のスイッチング素子をオン、オフする駆動信号と前記チ
    ョッピング信号との論理積あるいは論理和をとり、該論
    理積あるいは論理和した信号を同駆動回路の少なくとも
    一方のアームのスイッチング素子の駆動信号とする請求
    項3記載の空気調和機の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記チョッピング信号を発生する手段
    は、同チョッピングのオンとオフのタイミングをタイマ
    手段により決定する請求項3に記載の空気調和機の制御
    方法。
  6. 【請求項6】 前記直流ブラシレスモータの各固定子巻
    線に印加するための直流電圧を所定の直流電圧に降圧す
    る電圧制御回路を有し、該降圧した所定の直流電圧を前
    記マイクロコンピュータおよび当該室外機の他の制御回
    路の電源電圧とし、前記直流電圧を直流ブラシレスモー
    タの電源およびマイクロコンピュータの電源および当該
    室外機の他の制御回路の電源として共用するようにした
    請求項1に記載の空気調和機の制御方法。
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