JPH061013B2 - 屋根膜構造における張力導入装置 - Google Patents
屋根膜構造における張力導入装置Info
- Publication number
- JPH061013B2 JPH061013B2 JP1209586A JP1209586A JPH061013B2 JP H061013 B2 JPH061013 B2 JP H061013B2 JP 1209586 A JP1209586 A JP 1209586A JP 1209586 A JP1209586 A JP 1209586A JP H061013 B2 JPH061013 B2 JP H061013B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tension
- roof membrane
- introducing
- cable
- roof
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、屋根膜構造において、屋根膜に張力を導入
するための張力導入装置に関する。
するための張力導入装置に関する。
《従来の技術》 大規模な軽量骨組膜構造物にあっては、所定のパターン
で骨組された梁上に屋根膜を固定し、その上部中央に配
置されたケーブルに張力を導入することによってケーブ
ルの張設位置を谷として屋根膜を所定の張力をもって張
設するか、あるいは梁間に張力導入用の梁骨材をかけわ
たしておき、屋根膜の張設後この梁骨材を嵩上げして屋
根膜に張りをもたせることが行なわれている。
で骨組された梁上に屋根膜を固定し、その上部中央に配
置されたケーブルに張力を導入することによってケーブ
ルの張設位置を谷として屋根膜を所定の張力をもって張
設するか、あるいは梁間に張力導入用の梁骨材をかけわ
たしておき、屋根膜の張設後この梁骨材を嵩上げして屋
根膜に張りをもたせることが行なわれている。
《発明が解決しようとする問題点》 しかしながら、前者のケーブルにより張力を導入する方
法にあっては、屋根膜の張設が梁間の各区画毎に同時に
行える利点があるが、必然的にケーブルが当たる部分が
谷となるため、梁をアーチ状に形成しなければならず、
梁の施工が面倒であるほか、ケーブルの張設の際の張力
管理が面倒であり、部分的に屋根膜に大きなテンション
が加わった場合にはその部分が破れたりする原因とな
る。
法にあっては、屋根膜の張設が梁間の各区画毎に同時に
行える利点があるが、必然的にケーブルが当たる部分が
谷となるため、梁をアーチ状に形成しなければならず、
梁の施工が面倒であるほか、ケーブルの張設の際の張力
管理が面倒であり、部分的に屋根膜に大きなテンション
が加わった場合にはその部分が破れたりする原因とな
る。
また、後者の梁骨材を嵩上げする方法にあっては、特に
大規模な屋根膜構造では、多数の張力導入用梁骨材を必
要とするため工数が極めて多くなり、しかも高所作業で
あるために作業性が極めて低くなる欠点があり、さらに
は個々の梁骨材の張設度合いにもバラツキが生じてしま
う欠点があった。
大規模な屋根膜構造では、多数の張力導入用梁骨材を必
要とするため工数が極めて多くなり、しかも高所作業で
あるために作業性が極めて低くなる欠点があり、さらに
は個々の梁骨材の張設度合いにもバラツキが生じてしま
う欠点があった。
この発明は以上の如き問題点を鑑みなされたものであっ
て、屋根膜に対する張力導入を各区画毎に同時に行な
え、しかもその張力管理を容易にできる屋根膜構造にお
ける張力導入装置を提供することを目的とする。
て、屋根膜に対する張力導入を各区画毎に同時に行な
え、しかもその張力管理を容易にできる屋根膜構造にお
ける張力導入装置を提供することを目的とする。
《問題点を解決するための手段》 前記の目的を達成するため、この発明では、所定のパタ
ーンに骨組された梁上の一区画毎に周縁を固定された屋
根膜と、前記各区画毎に前記屋根膜裏面にかけわたされ
かつ両端を前記梁に上下摺動可能に支持された複数の張
力導入フレームと、前記梁の下部に前記各張力導入フレ
ームと平行に懸架されたケーブルと、該ケーブルと前記
張力導入フレームの下端を連結する連結する連結部材と
からなり、前記ケーブルにテンションを加えることによ
り前記連結部材を介して前記張力導入フレームを押し上
げて前記屋根膜に張力を導入するようにしたことを特徴
とする。
ーンに骨組された梁上の一区画毎に周縁を固定された屋
根膜と、前記各区画毎に前記屋根膜裏面にかけわたされ
かつ両端を前記梁に上下摺動可能に支持された複数の張
力導入フレームと、前記梁の下部に前記各張力導入フレ
ームと平行に懸架されたケーブルと、該ケーブルと前記
張力導入フレームの下端を連結する連結する連結部材と
からなり、前記ケーブルにテンションを加えることによ
り前記連結部材を介して前記張力導入フレームを押し上
げて前記屋根膜に張力を導入するようにしたことを特徴
とする。
《実施例》 以下、この発明の好適な一実施例を第1図乃至第3図を
用いて詳細に説明する。
用いて詳細に説明する。
第1図はこの発明を適用した屋根の一部を示す斜視図、
第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は要部を示す
一部断面斜視図である。
第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は要部を示す
一部断面斜視図である。
各図において、1はH型鋼を縦横菱形に骨組みした建物
の屋根構造部を構成する梁、2は梁1の各菱形形状の一
区画毎にその上部に固定された屋根膜である。
の屋根構造部を構成する梁、2は梁1の各菱形形状の一
区画毎にその上部に固定された屋根膜である。
該屋根膜2は梁1の平面形状に適合して菱形に形成さ
れ、その周縁部を取付金具3を介して梁1上に固定され
ているか、あるいは梁1の全体を覆う形状であって、各
菱形の1区画毎にその周縁を前記取付金具3を介して固
定されている。
れ、その周縁部を取付金具3を介して梁1上に固定され
ているか、あるいは梁1の全体を覆う形状であって、各
菱形の1区画毎にその周縁を前記取付金具3を介して固
定されている。
そして、前記梁1の一区画毎にその対角線上の内周部に
は一対の取付用ブラケット5がそれぞれ突設され、その
先端にガイドパイプ4が溶接などにより固定されてい
る。
は一対の取付用ブラケット5がそれぞれ突設され、その
先端にガイドパイプ4が溶接などにより固定されてい
る。
該ガイドパイプ4は梁1の方向と直交して上下方向に取
付けられたもので、各ガイドパイプ4には張力導入フレ
ーム6の両端が上下摺動可能に挿通されている。
付けられたもので、各ガイドパイプ4には張力導入フレ
ーム6の両端が上下摺動可能に挿通されている。
該張力導入フレーム6は、前記屋根膜2の裏面の対角線
中央に沿って当接する弓形に形成されたもので、各区画
毎にその対角線上に一直線状に並んだ状態に配置されて
いる。
中央に沿って当接する弓形に形成されたもので、各区画
毎にその対角線上に一直線状に並んだ状態に配置されて
いる。
この一直線状に並んだ各張力導入フレーム6と平行に、
梁1の下部にはこれら張力導入フレーム6に共通なケー
ブル7が配設されている。該ケーブル7は前記梁1の交
点下部に垂設されたブラケット8に回転自在に取付けら
れた滑車9に懸架されている。また、この懸架位置の両
側は、前記張力導入フレーム6の下端部が突出してい
る。そして、この突出端には連結部材、すなわち滑車1
0が回転自在に軸支され、その滑動面が前記ケーブル7
の上部に当接している。
梁1の下部にはこれら張力導入フレーム6に共通なケー
ブル7が配設されている。該ケーブル7は前記梁1の交
点下部に垂設されたブラケット8に回転自在に取付けら
れた滑車9に懸架されている。また、この懸架位置の両
側は、前記張力導入フレーム6の下端部が突出してい
る。そして、この突出端には連結部材、すなわち滑車1
0が回転自在に軸支され、その滑動面が前記ケーブル7
の上部に当接している。
以上の構成において、前記ケーブル7に矢印方向に示す
張力Fを導入すると、その張力Fによるケーブル7の滑
車9に対する直線状の変形により、ケーブル7に接する
張力フレーム6側の滑車10は押し上げられ、これにと
もない前記張力導入フレーム6の両端はガイドパイプ4
内を上昇し、その上部の形状に応じて一斉に屋根膜2を
内面から押し上げ、弓なりに変形させて張力を導入す
る。これによって1つのケーブル7毎にそれと平行に位
置する屋根膜2は前記張力導入フレーム6の弓なり形状
に応じて一斉に張設されるのである。
張力Fを導入すると、その張力Fによるケーブル7の滑
車9に対する直線状の変形により、ケーブル7に接する
張力フレーム6側の滑車10は押し上げられ、これにと
もない前記張力導入フレーム6の両端はガイドパイプ4
内を上昇し、その上部の形状に応じて一斉に屋根膜2を
内面から押し上げ、弓なりに変形させて張力を導入す
る。これによって1つのケーブル7毎にそれと平行に位
置する屋根膜2は前記張力導入フレーム6の弓なり形状
に応じて一斉に張設されるのである。
《発明の効果》 以上実施例により詳細に説明したように、この発明に係
る屋根膜構造における張力導入装置にあっては、ケーブ
ルを引くことによって張力導入フレームを一斉に押し上
げて屋根膜に張力を導入するようにしてあるので、従来
の屋根膜上に配置されたケーブルによって直接屋根膜に
作用するものと異なり、張力導入部分がアーチ状となる
ため、梁の形状は平坦でよく、しかも各区画毎に張力導
入フレーム嵩上げするものに比して高所作業が少く、張
力管理も容易に行えるなどの各種の利点がある。
る屋根膜構造における張力導入装置にあっては、ケーブ
ルを引くことによって張力導入フレームを一斉に押し上
げて屋根膜に張力を導入するようにしてあるので、従来
の屋根膜上に配置されたケーブルによって直接屋根膜に
作用するものと異なり、張力導入部分がアーチ状となる
ため、梁の形状は平坦でよく、しかも各区画毎に張力導
入フレーム嵩上げするものに比して高所作業が少く、張
力管理も容易に行えるなどの各種の利点がある。
第1図はこの発明を適用した屋根の一部を示す斜視図、
第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は要部を示す
一部断面斜視図である。 1………梁 2………屋根膜 6………張力導入フレーム 7………ケーブル 10……滑車(連結部材)
第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は要部を示す
一部断面斜視図である。 1………梁 2………屋根膜 6………張力導入フレーム 7………ケーブル 10……滑車(連結部材)
Claims (1)
- 【請求項1】所定のパターンに骨組された梁上の一区画
毎に周縁を固定された屋根膜と、前記各区画毎に前記屋
根膜裏面にかけわたされかつ両端を前記梁に上下摺動可
能に支持された複数の張力導入フレームと、前記梁の下
部に前記各張力導入フレームと平行に懸架されたケーブ
ルと、該ケーブルと前記張力導入フレームの下端を連結
する連結部材とからなり、前記ケーブルにテンションを
加えることにより前記連結部材を介して前記張力導入フ
レームを押し上げて前記屋根膜に張力を導入するように
したことを特徴とする屋根膜構造における張力導入装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1209586A JPH061013B2 (ja) | 1986-01-24 | 1986-01-24 | 屋根膜構造における張力導入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1209586A JPH061013B2 (ja) | 1986-01-24 | 1986-01-24 | 屋根膜構造における張力導入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62174472A JPS62174472A (ja) | 1987-07-31 |
JPH061013B2 true JPH061013B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=11796012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1209586A Expired - Lifetime JPH061013B2 (ja) | 1986-01-24 | 1986-01-24 | 屋根膜構造における張力導入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061013B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2528346B2 (ja) * | 1988-04-08 | 1996-08-28 | 株式会社聖産業 | 膜張構造物 |
KR102286320B1 (ko) * | 2021-04-30 | 2021-08-05 | 주식회사 에이스돔 | 장력조절장치가 구비된 막 구조물 |
-
1986
- 1986-01-24 JP JP1209586A patent/JPH061013B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62174472A (ja) | 1987-07-31 |
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