JPH06101336B2 - 溶融炭酸塩型燃料電池のセパレ−タ用金属材料 - Google Patents
溶融炭酸塩型燃料電池のセパレ−タ用金属材料Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は溶融炭酸塩型燃料電池のセパレータ用金属材料
に係り、特に、耐食性に優れて長寿命な溶融炭酸塩型燃
料電池のセパレータ用金属材料に関する。
に係り、特に、耐食性に優れて長寿命な溶融炭酸塩型燃
料電池のセパレータ用金属材料に関する。
近年、石油資源の枯渇に対処するため、省エネルギー機
器の開発・研究が重要な問題となつている。このうち、
LNGおよび石炭ガスを利用する溶融炭酸塩型燃料電池は
省エネルギーと石油代替エネルギーとをめざすものであ
り、新エネルギー開発の一環をなす重要な火力発電技術
である。
器の開発・研究が重要な問題となつている。このうち、
LNGおよび石炭ガスを利用する溶融炭酸塩型燃料電池は
省エネルギーと石油代替エネルギーとをめざすものであ
り、新エネルギー開発の一環をなす重要な火力発電技術
である。
第5図は本発明が対象にしている従来の溶融炭酸塩型燃
料電池の基本構造図を示す。
料電池の基本構造図を示す。
電池は電解質1、電極のアノード2およびカソード3、
そしてセパレータ4からなつている。溶融炭酸塩型燃料
電池は炭酸リチユウム(Li2CO3)、炭酸カリウム(K2CO
3)等のアルカリ金属炭酸塩を電解質として、その融点
以上の600〜750℃の温度域で作動させる燃料電池であ
る。電池はアノードに燃料である水素、あるいは水素含
有ガスを供給し、カソードには空気と炭酸ガスを供給す
ることにより、次式に示す電気化学的反応が進行して発
電が行われる。
そしてセパレータ4からなつている。溶融炭酸塩型燃料
電池は炭酸リチユウム(Li2CO3)、炭酸カリウム(K2CO
3)等のアルカリ金属炭酸塩を電解質として、その融点
以上の600〜750℃の温度域で作動させる燃料電池であ
る。電池はアノードに燃料である水素、あるいは水素含
有ガスを供給し、カソードには空気と炭酸ガスを供給す
ることにより、次式に示す電気化学的反応が進行して発
電が行われる。
アノード(水素極):2H2+2CO2- 3→ +2CO2+2H2O+4e- ……(1) カソード(空気極):O2+2CO2+4e-→ 2CO2- 3 ……(2) (1)式+(2)式:2H2+O2+2HO ……(3) セパレータ4は水素燃料ガスおよび酸化ガスの分離およ
び集電の役割を兼ねている。第5図は単セル電池の構成
を示しており、実機では電圧を高め大容量化するために
電池を多数積層する。
び集電の役割を兼ねている。第5図は単セル電池の構成
を示しており、実機では電圧を高め大容量化するために
電池を多数積層する。
上記セパレータ4には燃料ガスまたは酸化剤ガスを供給
するためのガス流通用溝5が設けられている。このガス
供給溝は第6図に示すように、セパレータ4の表または
裏側にそれぞれ存在し、燃料ガスと酸化剤ガスがそれぞ
れに流れている。
するためのガス流通用溝5が設けられている。このガス
供給溝は第6図に示すように、セパレータ4の表または
裏側にそれぞれ存在し、燃料ガスと酸化剤ガスがそれぞ
れに流れている。
燃料電池の運転時の電池の作動温度は600〜650℃にな
る。このためセパレータ材料としてはこの温度で両方の
ガス雰囲気に対して耐食性の優れたものが要求される。
また、セパレータ4は電極および電解質板をも保持する
ものであるので、長時間使用しても脆化しない材料が要
求される。
る。このためセパレータ材料としてはこの温度で両方の
ガス雰囲気に対して耐食性の優れたものが要求される。
また、セパレータ4は電極および電解質板をも保持する
ものであるので、長時間使用しても脆化しない材料が要
求される。
現在一般的なセパレータ材料の公知例としては、例えば
富士時報55巻1982年および火力原子力発電32巻1981年で
記載されているものがある。この公知例は、オーステナ
イト系ステンレス鋼SUS316鋼、および310鋼をセパレー
タ材料に使用することが有望であることが述べられてあ
る。
富士時報55巻1982年および火力原子力発電32巻1981年で
記載されているものがある。この公知例は、オーステナ
イト系ステンレス鋼SUS316鋼、および310鋼をセパレー
タ材料に使用することが有望であることが述べられてあ
る。
しかし、前記で述べた溶融炭酸塩型燃料電池の腐食環境
においては316鋼は耐食性が著しく悪く、および310鋼は
650℃程度で長時間加熱するとシグマー相の析出による
脆化の問題が生ずる。
においては316鋼は耐食性が著しく悪く、および310鋼は
650℃程度で長時間加熱するとシグマー相の析出による
脆化の問題が生ずる。
〔発明の目的〕 本発明は燃料ガスまたは酸化剤ガスが流れる腐食環境に
おいても耐食性が優れ、しかも脆化しない溶融炭酸塩型
燃料電池のセパレータ用金属材料を提供することにあ
る。
おいても耐食性が優れ、しかも脆化しない溶融炭酸塩型
燃料電池のセパレータ用金属材料を提供することにあ
る。
本発明者らは溶融炭酸塩型燃料電池のセパレータを水素
ガス含有雰囲気および酸化剤ガス雰囲気においてセパレ
ータ用金属材料の研究を行つた。その結果、耐食性に優
れた材料を実験で見出し、本発明に至つたものである。
ガス含有雰囲気および酸化剤ガス雰囲気においてセパレ
ータ用金属材料の研究を行つた。その結果、耐食性に優
れた材料を実験で見出し、本発明に至つたものである。
すなわち、本願第1の発明は重量比でC0.15〜0.40%、S
i0.3〜1.5%、Mn0.5〜1.5%、Cr20〜30%、Ni23〜30
%、残りがFeおよび不純物からなることを特徴とする溶
融炭酸塩型燃料電池のセパレータ用金属材料であり、本
願第2の発明は重量比でC0.15〜0.40%、Si0.3〜1.5
%、Mn0.5〜1.5%、Cr20〜30%、Ni23〜30%、Y、Alの
少なくとも1種0.05〜1.0%、残りをFeおよび不純物か
らなることを特徴とする溶融炭酸塩型燃料電池のセパレ
ータ用金属材料である。
i0.3〜1.5%、Mn0.5〜1.5%、Cr20〜30%、Ni23〜30
%、残りがFeおよび不純物からなることを特徴とする溶
融炭酸塩型燃料電池のセパレータ用金属材料であり、本
願第2の発明は重量比でC0.15〜0.40%、Si0.3〜1.5
%、Mn0.5〜1.5%、Cr20〜30%、Ni23〜30%、Y、Alの
少なくとも1種0.05〜1.0%、残りをFeおよび不純物か
らなることを特徴とする溶融炭酸塩型燃料電池のセパレ
ータ用金属材料である。
次に本発明の成分限定理由を述べる。
Cは組織の安定性および強度向上のために必要な元素で
ある。しかし、0.15%以下では効果がなく、0.40%以上
添加すると靱性を低下させるとともに耐食性を低下させ
る。したがつて、Cは0.15〜0.40%が好ましい。特に0.
20〜0.25%が好ましい。
ある。しかし、0.15%以下では効果がなく、0.40%以上
添加すると靱性を低下させるとともに耐食性を低下させ
る。したがつて、Cは0.15〜0.40%が好ましい。特に0.
20〜0.25%が好ましい。
Siは脱酸剤として添加するものであり、0.3〜1.5で十分
である。特に0.5〜1.2%が好ましい。
である。特に0.5〜1.2%が好ましい。
MnはSiと同様に、脱酸剤として添加するものであり、0.
5〜1.5%で十分である。特に0.8〜1.2%が好ましい。
5〜1.5%で十分である。特に0.8〜1.2%が好ましい。
Crは耐食性を向上させる元素である。しかし、その効果
は20%以下では少ない。30%以上では組織を不安定に
し、靱性を低める。したがつて、Cr添加量は20〜30%が
好ましい。
は20%以下では少ない。30%以上では組織を不安定に
し、靱性を低める。したがつて、Cr添加量は20〜30%が
好ましい。
Niは組織を安定化させるための必要元素である。23%以
下ではその効果は少なく、30%以上でも効果は少ない。
したがつて、23〜30%が好ましい。
下ではその効果は少なく、30%以上でも効果は少ない。
したがつて、23〜30%が好ましい。
イツトリウム(Y)は耐酸化性を向上させるために添加
するものである。その量は0.05%以下では効果が少な
い。また、1.0%以上になるとその効果は飽和するとと
もに、鍛造性を損なう。したがつて、添加量としては0.
05〜1.0%が好ましい。特に、0.2〜0.5%が好ましい。
するものである。その量は0.05%以下では効果が少な
い。また、1.0%以上になるとその効果は飽和するとと
もに、鍛造性を損なう。したがつて、添加量としては0.
05〜1.0%が好ましい。特に、0.2〜0.5%が好ましい。
その他、Alも上記イツトリウムと同様の効果を発揮す
る。Alの単独またはイットリウムとの複合の合計で、0.
05%以下では効果を示さない。一方、1.0%以上になる
と鋳造性および鍛造性を損なう。したがつて、0.05〜1.
0%が好ましい。特に、0.2〜0.5%が好ましい。
る。Alの単独またはイットリウムとの複合の合計で、0.
05%以下では効果を示さない。一方、1.0%以上になる
と鋳造性および鍛造性を損なう。したがつて、0.05〜1.
0%が好ましい。特に、0.2〜0.5%が好ましい。
本発明にかかるセパレータ用金属材料は鋳造後、鍛造ま
たは圧延することが好ましい。鍛造または圧延温度は10
00〜1200℃が好ましい。鋳造後、1000〜1200℃で鍛造ま
たは圧延することによつて、粒内および粒界の層状共晶
炭化物が球状で、かつ均一に分散し、材料靱性を向上さ
せる。
たは圧延することが好ましい。鍛造または圧延温度は10
00〜1200℃が好ましい。鋳造後、1000〜1200℃で鍛造ま
たは圧延することによつて、粒内および粒界の層状共晶
炭化物が球状で、かつ均一に分散し、材料靱性を向上さ
せる。
更に、鍛造または圧延後1000〜1200℃の温度で加熱して
十分な時間保持し、急冷する溶体化処理を施すことによ
って、鋼の合金成分の析出を防止し耐食性を向上するこ
とができる。
十分な時間保持し、急冷する溶体化処理を施すことによ
って、鋼の合金成分の析出を防止し耐食性を向上するこ
とができる。
次に、本発明の実施例について説明する。
実施例1 次に本発明の具体的実施例を示す。第1表は耐食性腐食
実験条件を示す。腐食試験条件は実機の環境を模擬し、
2種類の腐食試験条件を用いた。試験温度および時間は
いずれも650℃,200時間保持で実施した。また、試験片
にはあらかじめLi2CO3,K2CO3=62:38(モル比)の塗布
灰を塗布した。
実験条件を示す。腐食試験条件は実機の環境を模擬し、
2種類の腐食試験条件を用いた。試験温度および時間は
いずれも650℃,200時間保持で実施した。また、試験片
にはあらかじめLi2CO3,K2CO3=62:38(モル比)の塗布
灰を塗布した。
第2表は実験に用いた供試材の化学組成を示す。比較例
に用いた供試材は市販のSUS304,316および310Sである。
に用いた供試材は市販のSUS304,316および310Sである。
腐食試験片の形状は幅15mm、長さ25mm、厚さ4mmであ
る。
る。
本実施例のセパレータ用金属材料は大気溶解にて溶製
し、1000〜1100℃で鍛造した後、1050℃で1時間保持
し、水冷する溶体化処理を施したものを実験に供した。
し、1000〜1100℃で鍛造した後、1050℃で1時間保持
し、水冷する溶体化処理を施したものを実験に供した。
第1図は水素ガス含有雰囲気における腐食試験結果を示
すグラフである。第2表で説明したNo.A〜Dは腐食増量
が少なく、耐食性が良好であることが明らかである。特
にNo.Dが良好であつた。これに対して、市販のSUS304お
よび316は腐食増量が3.2および4.5mg/cm2であり、上記
実施例に比べて耐食性が著しく劣ることが明らかであ
る。なお、耐食性が実施例と同等の比較例のNo.Eおよび
SUS310Sは後述の実施例2で述べる耐脆化特性が実施例
の材料に比べて著しく劣る。
すグラフである。第2表で説明したNo.A〜Dは腐食増量
が少なく、耐食性が良好であることが明らかである。特
にNo.Dが良好であつた。これに対して、市販のSUS304お
よび316は腐食増量が3.2および4.5mg/cm2であり、上記
実施例に比べて耐食性が著しく劣ることが明らかであ
る。なお、耐食性が実施例と同等の比較例のNo.Eおよび
SUS310Sは後述の実施例2で述べる耐脆化特性が実施例
の材料に比べて著しく劣る。
第2図は酸化性ガス雰囲気における腐食試験結果を示し
たグラフである。耐食性は第1図と同様の傾向を示し、
実施例の材料が良好であることを示している。
たグラフである。耐食性は第1図と同様の傾向を示し、
実施例の材料が良好であることを示している。
第3図はNo.A〜Dの材料の鍛造または圧延後のミクロ組
織を示す顕微鏡写真である。共晶炭化物が球状で、かつ
均一に分散し、良好な微細組織を示していることがわか
る。
織を示す顕微鏡写真である。共晶炭化物が球状で、かつ
均一に分散し、良好な微細組織を示していることがわか
る。
実施例2 次に材料の脆化特性について実験した。実験には実施例
1の腐食試験で耐食性の良好であつた材料のNo.A〜D、
比較例のNo.EおよびSUS310Sを用いた。
1の腐食試験で耐食性の良好であつた材料のNo.A〜D、
比較例のNo.EおよびSUS310Sを用いた。
使用材の脆化は加熱脆化処理後の衝撃値によつて比較し
た。加熱脆化処理は650℃で、1000時間5000時間保持で
行つた。
た。加熱脆化処理は650℃で、1000時間5000時間保持で
行つた。
第4図は衝撃試験結果を示す。実施例の材料A〜Dの衝
撃値は650℃で5000時間保持しても20kg-m程度と良好な
結果を示す。それに対して、比較材EおよびSUS310Sの
衝撃値は熱処理のままでは約28kg-m程度と実施例の材料
と同様高い値を示す。しかし、650℃,5000時間の脆化処
理を施すと約4kg-mと著しく低下する。
撃値は650℃で5000時間保持しても20kg-m程度と良好な
結果を示す。それに対して、比較材EおよびSUS310Sの
衝撃値は熱処理のままでは約28kg-m程度と実施例の材料
と同様高い値を示す。しかし、650℃,5000時間の脆化処
理を施すと約4kg-mと著しく低下する。
比較材およびSUS310材の650℃、長時間加熱材の衝撃値
が著しく低下したのは組織観察の結果長時間加熱に伴つ
てシグマー相が析出したためであることがわかつた。
が著しく低下したのは組織観察の結果長時間加熱に伴つ
てシグマー相が析出したためであることがわかつた。
以上説明したように、本発明にかかる溶融炭酸塩型燃料
電池のセパレータ用金属材料は腐食環境下においても耐
食性に優れ、かつ、加熱脆化特性に優れている。したが
つて、燃料電池のセパレータとして有効な材料である。
電池のセパレータ用金属材料は腐食環境下においても耐
食性に優れ、かつ、加熱脆化特性に優れている。したが
つて、燃料電池のセパレータとして有効な材料である。
第1図およば第2図は本発明に係るセパレータ用金属材
料と腐食増量の関係を示すグラフ、第3図は鍛造または
圧延後のセパレータ用金属材料の金属組織を示す顕微鏡
写真、第4図はその材料と衝撃値の関係を写すグラフ、
第5図および第6図は従来の溶融炭酸塩型燃料電池の構
造を示す図である。 1…電解質、2,3…電極板、4…セパレータ、5…ガス
流路溝。
料と腐食増量の関係を示すグラフ、第3図は鍛造または
圧延後のセパレータ用金属材料の金属組織を示す顕微鏡
写真、第4図はその材料と衝撃値の関係を写すグラフ、
第5図および第6図は従来の溶融炭酸塩型燃料電池の構
造を示す図である。 1…電解質、2,3…電極板、4…セパレータ、5…ガス
流路溝。
Claims (6)
- 【請求項1】重量比でC0.15〜0.40%、Si0.3〜1.5%、M
n0.5〜1.5%、Cr20〜30%、Ni23〜30%、残りがFeおよ
び不純物からなることを特徴とする溶融炭酸塩型燃料電
池のセパレータ用金属材料。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、上記金属
材料を鍛造または圧延することにより、共晶炭化物が球
状でかつ均一に分散していることを特徴とする溶融炭酸
塩型燃料電池のセパレータ用金属材料。 - 【請求項3】特許請求の範囲第2項において、鍛造また
は圧延後1000〜1200℃の温度で溶体化処理を施すことを
特徴とする溶融炭酸塩型燃料電池のセパレータ用金属材
料。 - 【請求項4】重量比でC0.15〜0.40%、Si0.3〜1.5%、M
n0.5〜1.5%、Cr20〜30%、Ni23〜30%、Y及びA1の少
なくとも1種0.05〜1.0%、残りをFeおよび不純物から
なることを特徴とする溶融炭酸塩型燃料電池のセパレー
タ用金属材料。 - 【請求項5】特許請求の範囲第4項において、上記金属
材料を鍛造または圧延することにより、共晶炭化物が球
状でかつ均一に分散していることを特徴とする溶融炭酸
塩型燃料電池のセパレータ用金属材料。 - 【請求項6】特許請求の範囲第5項において、鍛造また
は圧延後1000〜1200℃の温度で溶体化処理を施すことを
特徴とする溶融炭酸塩型燃料電池のセパレータ用金属材
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60055906A JPH06101336B2 (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | 溶融炭酸塩型燃料電池のセパレ−タ用金属材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60055906A JPH06101336B2 (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | 溶融炭酸塩型燃料電池のセパレ−タ用金属材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61216256A JPS61216256A (ja) | 1986-09-25 |
JPH06101336B2 true JPH06101336B2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=13012152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60055906A Expired - Fee Related JPH06101336B2 (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | 溶融炭酸塩型燃料電池のセパレ−タ用金属材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06101336B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62294153A (ja) * | 1986-06-13 | 1987-12-21 | Hitachi Ltd | 溶融炭酸塩型燃料電池用セパレータ材 |
JPH0644488B2 (ja) * | 1987-10-28 | 1994-06-08 | 株式会社日立製作所 | 溶融炭酸塩型燃料電池 |
-
1985
- 1985-03-22 JP JP60055906A patent/JPH06101336B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61216256A (ja) | 1986-09-25 |
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