JPH06100897A - 固形洗浄剤の製造法 - Google Patents
固形洗浄剤の製造法Info
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- JPH06100897A JPH06100897A JP25093892A JP25093892A JPH06100897A JP H06100897 A JPH06100897 A JP H06100897A JP 25093892 A JP25093892 A JP 25093892A JP 25093892 A JP25093892 A JP 25093892A JP H06100897 A JPH06100897 A JP H06100897A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の洗浄剤の欠点を解消し、均質性があ
り、溶解性が良好で、充分な濃度の洗浄液が得られ、ま
た環境汚染を引き起こす容器を使用する必要のない固形
洗浄剤を製造する。 【構成】 無水水酸化アルカリ金属を80〜 150℃に加熱
し、混練しつつ、予め界面活性剤を分散させた水を無水
水酸化アルカリ金属及び金属イオン封鎖剤を液状とする
に必要な量添加し、次いで金属イオン封鎖剤を無水水酸
化アルカリ100 重量部に対して50〜200 重量部加え、混
合し液状とした後、成型容器に注入し、冷却、固化さ
せ、これを成型容器より取り出す。
り、溶解性が良好で、充分な濃度の洗浄液が得られ、ま
た環境汚染を引き起こす容器を使用する必要のない固形
洗浄剤を製造する。 【構成】 無水水酸化アルカリ金属を80〜 150℃に加熱
し、混練しつつ、予め界面活性剤を分散させた水を無水
水酸化アルカリ金属及び金属イオン封鎖剤を液状とする
に必要な量添加し、次いで金属イオン封鎖剤を無水水酸
化アルカリ100 重量部に対して50〜200 重量部加え、混
合し液状とした後、成型容器に注入し、冷却、固化さ
せ、これを成型容器より取り出す。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、レストラン等の外食産
業で用いられる食器洗浄機、ビール瓶や酒瓶等を洗浄す
るための洗浄機、プラスチックコンテナー洗浄機等で使
用する固形洗浄剤を製造する方法に関するものである。
業で用いられる食器洗浄機、ビール瓶や酒瓶等を洗浄す
るための洗浄機、プラスチックコンテナー洗浄機等で使
用する固形洗浄剤を製造する方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
食器洗浄機、洗瓶機、コンテナー洗浄機等では液体もし
くは粉末状洗剤が使用されていた。しかし、例えば粉末
洗浄剤の場合は、必要に応じて作業員が洗浄剤が納めら
れた容器から、洗浄剤を取り出して洗浄剤供給装置に投
入する方法がとられ、作業効率が悪い上に人体に対する
危険性等の問題、さらには混合粉末間の溶解速度の相違
により洗浄剤溶液組成が常に一定であるという訳ではな
い等の欠点がある。また液体洗浄剤の場合は組成の経時
変化はないが、液体洗浄剤をポンプを使用して洗浄タン
ク内に供給する方法がとられており、有効成分が粉末洗
浄剤に比較して少ないため、充分な洗浄効果が得られな
い欠点があり、高性能化の要求が強い現状には適してい
ない。高性能化の要求に応える一つの方法として、洗浄
剤組成物の洗浄力を高めて洗浄効率を上げる方法が採ら
れている。例えば米国特許第 3,166,513号、第 3,535,2
85号、第 3,579,455号、第 3,700,599号及び第 3,899,4
36号明細書に記載されている様に、一般に水酸化アルカ
リ金属は飲食物による強固な汚れを除去するものとして
知られており、これに洗浄力を補助するものとしてリン
酸塩、炭酸塩等が加えられたものを主成分とし、さら
に、これに塩素化イソシアヌール酸等の塩素含有化合
物、消泡剤等が加えられて使用される。この様な洗浄剤
組成物を、例えば特公昭59−4480号公報、特開平２−84
500 号公報に記載される様に、固形水和物洗浄剤として
プラスチック製の洗浄剤容器に注型、充填したカートリ
ッジ式のものが提案されている。この固形水和洗浄剤は
供給装置内に装填し、供給装置下部から湯を噴射して洗
浄剤を溶解し、洗浄液を洗浄タンクに供給する方法によ
り使用される。この方法によれば作業員がアルカリ性の
強い洗浄剤に直接手を触れることがなく危険性が排除さ
れ、またある程度の高性能化の要求に合わせることがで
きる。しかしながら、固形洗浄剤は溶解性が悪く、新た
に洗浄剤を供給する初期段階において必要量の洗浄剤が
短時間に溶解しきれずに濃度不足を生ずる危険性があ
る。さらに容器の内壁に未溶解の洗浄剤が残留してしま
う問題もある。一方、作業者の負担を考慮すると、その
重量はせいぜい５kg程度以下に抑えなければならないの
で、使用頻度の高い顧客においては、一日に何回も洗浄
剤カートリッジを交換しなければならない。また、カー
トリッジ容器は、通常、耐久性や経済性を考えてプラス
チック製のものが使われるのでプラスチックによる環境
汚染が懸念される。一方、製造面からみると、カートリ
ッジ容器がプラスチックであるため洗浄剤を注入する際
の温度は60℃程度におさえる必要があり、そのため粘度
が上がって作業性が悪いばかりでなく、水酸化アルカリ
金属、リン酸塩、炭酸塩等の分散性が悪く、固形洗浄剤
とした場合、均質化しない欠点もある。本発明の目的
は、従来の洗浄剤の欠点を解消し、均質性があり、溶解
性が良好で、充分な濃度の洗浄液が得られ、また環境汚
染を引き起こす容器を使用する必要のない固形洗浄剤を
製造する方法を提供することにある。
食器洗浄機、洗瓶機、コンテナー洗浄機等では液体もし
くは粉末状洗剤が使用されていた。しかし、例えば粉末
洗浄剤の場合は、必要に応じて作業員が洗浄剤が納めら
れた容器から、洗浄剤を取り出して洗浄剤供給装置に投
入する方法がとられ、作業効率が悪い上に人体に対する
危険性等の問題、さらには混合粉末間の溶解速度の相違
により洗浄剤溶液組成が常に一定であるという訳ではな
い等の欠点がある。また液体洗浄剤の場合は組成の経時
変化はないが、液体洗浄剤をポンプを使用して洗浄タン
ク内に供給する方法がとられており、有効成分が粉末洗
浄剤に比較して少ないため、充分な洗浄効果が得られな
い欠点があり、高性能化の要求が強い現状には適してい
ない。高性能化の要求に応える一つの方法として、洗浄
剤組成物の洗浄力を高めて洗浄効率を上げる方法が採ら
れている。例えば米国特許第 3,166,513号、第 3,535,2
85号、第 3,579,455号、第 3,700,599号及び第 3,899,4
36号明細書に記載されている様に、一般に水酸化アルカ
リ金属は飲食物による強固な汚れを除去するものとして
知られており、これに洗浄力を補助するものとしてリン
酸塩、炭酸塩等が加えられたものを主成分とし、さら
に、これに塩素化イソシアヌール酸等の塩素含有化合
物、消泡剤等が加えられて使用される。この様な洗浄剤
組成物を、例えば特公昭59−4480号公報、特開平２−84
500 号公報に記載される様に、固形水和物洗浄剤として
プラスチック製の洗浄剤容器に注型、充填したカートリ
ッジ式のものが提案されている。この固形水和洗浄剤は
供給装置内に装填し、供給装置下部から湯を噴射して洗
浄剤を溶解し、洗浄液を洗浄タンクに供給する方法によ
り使用される。この方法によれば作業員がアルカリ性の
強い洗浄剤に直接手を触れることがなく危険性が排除さ
れ、またある程度の高性能化の要求に合わせることがで
きる。しかしながら、固形洗浄剤は溶解性が悪く、新た
に洗浄剤を供給する初期段階において必要量の洗浄剤が
短時間に溶解しきれずに濃度不足を生ずる危険性があ
る。さらに容器の内壁に未溶解の洗浄剤が残留してしま
う問題もある。一方、作業者の負担を考慮すると、その
重量はせいぜい５kg程度以下に抑えなければならないの
で、使用頻度の高い顧客においては、一日に何回も洗浄
剤カートリッジを交換しなければならない。また、カー
トリッジ容器は、通常、耐久性や経済性を考えてプラス
チック製のものが使われるのでプラスチックによる環境
汚染が懸念される。一方、製造面からみると、カートリ
ッジ容器がプラスチックであるため洗浄剤を注入する際
の温度は60℃程度におさえる必要があり、そのため粘度
が上がって作業性が悪いばかりでなく、水酸化アルカリ
金属、リン酸塩、炭酸塩等の分散性が悪く、固形洗浄剤
とした場合、均質化しない欠点もある。本発明の目的
は、従来の洗浄剤の欠点を解消し、均質性があり、溶解
性が良好で、充分な濃度の洗浄液が得られ、また環境汚
染を引き起こす容器を使用する必要のない固形洗浄剤を
製造する方法を提供することにある。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、無水水酸化アルカリ金
属、界面活性剤、水及び金属イオン封鎖剤を原料とし、
これを特定の方法で混合し液状とした後、冷却、固化さ
せることにより、上記問題点の解決された固形洗浄剤が
得られることを見出し、本発明を完成するに到った。即
ち本発明は、無水水酸化アルカリ金属を80〜 150℃に加
熱し、混練しつつ、予め界面活性剤を分散させた水を無
水水酸化アルカリ金属及び金属イオン封鎖剤を液状とす
るに必要な量添加し、次いで金属イオン封鎖剤を無水水
酸化アルカリ100 重量部に対して50〜200 重量部加え、
混合し液状とした後、成型容器に注入し、冷却、固化さ
せ、これを成型容器より取り出すことを特徴とする固形
洗浄剤の製造法である。
達成すべく鋭意検討した結果、無水水酸化アルカリ金
属、界面活性剤、水及び金属イオン封鎖剤を原料とし、
これを特定の方法で混合し液状とした後、冷却、固化さ
せることにより、上記問題点の解決された固形洗浄剤が
得られることを見出し、本発明を完成するに到った。即
ち本発明は、無水水酸化アルカリ金属を80〜 150℃に加
熱し、混練しつつ、予め界面活性剤を分散させた水を無
水水酸化アルカリ金属及び金属イオン封鎖剤を液状とす
るに必要な量添加し、次いで金属イオン封鎖剤を無水水
酸化アルカリ100 重量部に対して50〜200 重量部加え、
混合し液状とした後、成型容器に注入し、冷却、固化さ
せ、これを成型容器より取り出すことを特徴とする固形
洗浄剤の製造法である。
【０００４】本発明において、無水水酸化アルカリ金属
としては苛性ソーダ、苛性カリのいずれでも良く、これ
を80〜150 ℃に加熱し、混練しつつ、これに予め界面活
性剤を分散させた水を添加する。添加する水の量は、上
記無水水酸化アルカリ金属及び次工程で添加する金属イ
オン封鎖剤を液状とするに必要な量であり、一般には無
水水酸化アルカリ金属及び金属イオン封鎖剤総量100 重
量部に対して５〜200重量部である。無水水酸化アルカ
リ金属を使用する利点は、前記水和に必要な水量の微調
整が容易になることにある。無水水酸化アルカリ金属
は、80〜150 ℃に加熱することによって非常に粘度の低
い溶液となり、水酸化アルカリ金属、金属イオン封鎖剤
等が均一に分散し、かつ成型の作業が容易になる。しか
し、 150℃を超えると水酸化アルカリ金属によって装置
材料が腐食される危険性がでてくる。従って温度は 150
℃以下にする必要がある。また、界面活性剤を予め分散
させておくことにより界面活性剤の分散が非常に均一と
なる。
としては苛性ソーダ、苛性カリのいずれでも良く、これ
を80〜150 ℃に加熱し、混練しつつ、これに予め界面活
性剤を分散させた水を添加する。添加する水の量は、上
記無水水酸化アルカリ金属及び次工程で添加する金属イ
オン封鎖剤を液状とするに必要な量であり、一般には無
水水酸化アルカリ金属及び金属イオン封鎖剤総量100 重
量部に対して５〜200重量部である。無水水酸化アルカ
リ金属を使用する利点は、前記水和に必要な水量の微調
整が容易になることにある。無水水酸化アルカリ金属
は、80〜150 ℃に加熱することによって非常に粘度の低
い溶液となり、水酸化アルカリ金属、金属イオン封鎖剤
等が均一に分散し、かつ成型の作業が容易になる。しか
し、 150℃を超えると水酸化アルカリ金属によって装置
材料が腐食される危険性がでてくる。従って温度は 150
℃以下にする必要がある。また、界面活性剤を予め分散
させておくことにより界面活性剤の分散が非常に均一と
なる。
【０００５】界面活性剤は固形洗剤組成物中に 0.1〜10
重量％配合され、 0.5〜３重量％が特に好ましい。0.1
重量％未満では洗浄効果に寄与する効果が得られず、10
重量％を超える量では界面活性剤が均一に分散せず、洗
浄効果も低下する。界面活性剤は低泡性のものが良く、
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物、エ
チレンジアミンのポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
ピレン縮合物、リン酸エステル、ポリオキシエチレン−
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル等の低泡性界面
活性剤が好ましいが、発泡性を許容できる範囲でポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル等の非イオン界面活性剤、アル
キルベンゼンスルホン酸ソーダ、アルコールサルフェー
ト、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェー
ト、アルファオレフィンスルフォネート等の陰イオン界
面活性剤、イミダゾリン系、アラニン系、ベタイン系等
の両性界面活性剤、第４級アンモニウム塩等の陽イオン
界面活性剤を使用できる。
重量％配合され、 0.5〜３重量％が特に好ましい。0.1
重量％未満では洗浄効果に寄与する効果が得られず、10
重量％を超える量では界面活性剤が均一に分散せず、洗
浄効果も低下する。界面活性剤は低泡性のものが良く、
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物、エ
チレンジアミンのポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
ピレン縮合物、リン酸エステル、ポリオキシエチレン−
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル等の低泡性界面
活性剤が好ましいが、発泡性を許容できる範囲でポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル等の非イオン界面活性剤、アル
キルベンゼンスルホン酸ソーダ、アルコールサルフェー
ト、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェー
ト、アルファオレフィンスルフォネート等の陰イオン界
面活性剤、イミダゾリン系、アラニン系、ベタイン系等
の両性界面活性剤、第４級アンモニウム塩等の陽イオン
界面活性剤を使用できる。
【０００６】これに金属イオン封鎖剤を添加するのであ
るが、金属イオン封鎖剤としてはトリポリリン酸ソー
ダ、トリメタリン酸ソーダ、メタリン酸ソーダ、オルソ
リン酸ソーダ、ピロリン酸ソーダ等のリン酸ソーダ類、
あるいはリン酸カリ、トリメタリン酸カリ、メタリン酸
カリ、ピロリン酸カリ等のリン酸カリ類、さらにはポリ
アクリル酸ソーダ、スチレン−無水マレイン酸ソーダの
共重合体、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸の共
重合体、アクリル酸−無水マレイン酸の共重合体等の高
分子キレート剤、クエン酸ソーダ、グルコン酸ソーダ等
のヒドロキシカルボン酸型のキレート剤、エチレンジア
ミン４酢酸塩、ニトリロ三酢酸塩等のアミノカルボン酸
型のキレート剤、フォスフォン型のキレート剤等があげ
られるが、特に好ましいのはトリポリリン酸ソーダであ
る。
るが、金属イオン封鎖剤としてはトリポリリン酸ソー
ダ、トリメタリン酸ソーダ、メタリン酸ソーダ、オルソ
リン酸ソーダ、ピロリン酸ソーダ等のリン酸ソーダ類、
あるいはリン酸カリ、トリメタリン酸カリ、メタリン酸
カリ、ピロリン酸カリ等のリン酸カリ類、さらにはポリ
アクリル酸ソーダ、スチレン−無水マレイン酸ソーダの
共重合体、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸の共
重合体、アクリル酸−無水マレイン酸の共重合体等の高
分子キレート剤、クエン酸ソーダ、グルコン酸ソーダ等
のヒドロキシカルボン酸型のキレート剤、エチレンジア
ミン４酢酸塩、ニトリロ三酢酸塩等のアミノカルボン酸
型のキレート剤、フォスフォン型のキレート剤等があげ
られるが、特に好ましいのはトリポリリン酸ソーダであ
る。
【０００７】さらに洗浄力を向上させるために、ビルダ
ーとして、メタケイ酸ソーダ等のケイ酸塩、炭酸ソーダ
等の炭酸塩、硫酸ソーダ等の硫酸塩、ホウ酸ソーダ等の
ホウ酸塩も使用できる。また、茶しぶ除去や蛋白質汚れ
を除去する目的で次亜塩素酸ソーダ、塩素化イソシアヌ
ール酸ソーダ等の塩素系酸化剤、過炭酸ソーダ、過ホウ
酸ソーダ等の酸素系酸化剤を添加することも可能であ
る。
ーとして、メタケイ酸ソーダ等のケイ酸塩、炭酸ソーダ
等の炭酸塩、硫酸ソーダ等の硫酸塩、ホウ酸ソーダ等の
ホウ酸塩も使用できる。また、茶しぶ除去や蛋白質汚れ
を除去する目的で次亜塩素酸ソーダ、塩素化イソシアヌ
ール酸ソーダ等の塩素系酸化剤、過炭酸ソーダ、過ホウ
酸ソーダ等の酸素系酸化剤を添加することも可能であ
る。
【０００８】この溶液を金属製、例えばステンレス鋼の
金型に注入し冷却すると、固化し、均質な固形洗浄剤と
なる。これを金型より取り出し包装する。包装剤として
は水溶解性の樹脂を使用することが好ましく、このよう
にして製造した本発明の洗浄剤は、本発明者等が先に出
願した特願平３−６４２９９号の「固形洗浄剤の供給装
置」を有する洗浄機で好適に使用される。
金型に注入し冷却すると、固化し、均質な固形洗浄剤と
なる。これを金型より取り出し包装する。包装剤として
は水溶解性の樹脂を使用することが好ましく、このよう
にして製造した本発明の洗浄剤は、本発明者等が先に出
願した特願平３−６４２９９号の「固形洗浄剤の供給装
置」を有する洗浄機で好適に使用される。
【０００９】
【実施例】以下実施例により本発明をより具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例１ 予め水15重量部(300ｇ）に界面活性剤（ポリオキシエチ
レン−ポリオキシプロピレン縮合物）２重量部（40ｇ）
を分散させた。無水水酸化ナトリウム50重量部（1000
ｇ）を混練機に入れ、 100℃に加熱した。次いで上記界
面活性剤を分散させた水を加え、さらに無水トリポリリ
ン酸ナトリウム33重量部(660ｇ）を添加してよく混合し
た。この混合物は溶液状となった。この溶液状物をステ
ンレス鋼製容器に流し込み、冷却、固化させた。固化
後、当該固化物を容器より取り出し、直径13cm、高さ９
cm、重量2000ｇの円筒形固形洗浄剤を得た。この固形洗
浄剤を上、中、下に三分割し、各部分の水酸化ナトリウ
ム、トリポリリン酸ナトリウム、界面活性剤の濃度を分
析した。分析の結果、表１に示すように当該三部分の分
析値は殆ど同一であり、各成分が非常によく分散してい
ることが確認された。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例１ 予め水15重量部(300ｇ）に界面活性剤（ポリオキシエチ
レン−ポリオキシプロピレン縮合物）２重量部（40ｇ）
を分散させた。無水水酸化ナトリウム50重量部（1000
ｇ）を混練機に入れ、 100℃に加熱した。次いで上記界
面活性剤を分散させた水を加え、さらに無水トリポリリ
ン酸ナトリウム33重量部(660ｇ）を添加してよく混合し
た。この混合物は溶液状となった。この溶液状物をステ
ンレス鋼製容器に流し込み、冷却、固化させた。固化
後、当該固化物を容器より取り出し、直径13cm、高さ９
cm、重量2000ｇの円筒形固形洗浄剤を得た。この固形洗
浄剤を上、中、下に三分割し、各部分の水酸化ナトリウ
ム、トリポリリン酸ナトリウム、界面活性剤の濃度を分
析した。分析の結果、表１に示すように当該三部分の分
析値は殆ど同一であり、各成分が非常によく分散してい
ることが確認された。
【００１０】
【表１】
【００１１】比較例１ 実施例１と同じ組成のものを、混練機に同時に入れ、60
℃に加熱し混合した。このものは液状にはならず高粘度
混合物となった。これをステンレス鋼製容器に入れ、冷
却、固化させた。固化後、当該固化物を容器より取り出
し、上、中、下に三分割し、各部分の水酸化ナトリウ
ム、トリポリリン酸ナトリウム、界面活性剤の濃度を分
析した。分析の結果、表２に示すように、各部分の濃度
は不均一であり、分散性が非常に悪いものであった。ま
た、ステンレス鋼製容器に入れる際、当該混合物が高粘
度であるため作業性が悪いという欠点もあった。
℃に加熱し混合した。このものは液状にはならず高粘度
混合物となった。これをステンレス鋼製容器に入れ、冷
却、固化させた。固化後、当該固化物を容器より取り出
し、上、中、下に三分割し、各部分の水酸化ナトリウ
ム、トリポリリン酸ナトリウム、界面活性剤の濃度を分
析した。分析の結果、表２に示すように、各部分の濃度
は不均一であり、分散性が非常に悪いものであった。ま
た、ステンレス鋼製容器に入れる際、当該混合物が高粘
度であるため作業性が悪いという欠点もあった。
【００１２】
【表２】
【００１３】実施例２ 無水水酸化ナトリウム40重量部(800ｇ）、界面活性剤３
重量部（60ｇ）、水20重量部(400ｇ）、無水トリポリリ
ン酸ナトリウム37重量部(740ｇ）を用い、無水水酸化ナ
トリウムの加熱温度を80℃とした他は実施例１と同様の
方法で固形洗浄剤を製造した。得られた洗浄剤を上、
中、下に三分割し、実施例１と同様に分析した結果、表
３に示すように、分散性の非常に良い固形洗浄剤が得ら
れた。
重量部（60ｇ）、水20重量部(400ｇ）、無水トリポリリ
ン酸ナトリウム37重量部(740ｇ）を用い、無水水酸化ナ
トリウムの加熱温度を80℃とした他は実施例１と同様の
方法で固形洗浄剤を製造した。得られた洗浄剤を上、
中、下に三分割し、実施例１と同様に分析した結果、表
３に示すように、分散性の非常に良い固形洗浄剤が得ら
れた。
【００１４】
【表３】
【００１５】実施例３ 無水水酸化ナトリウム55重量部(825ｇ）、界面活性剤２
重量部（30ｇ）、水１３重量部（１９５ｇ）、無水トリ
ポリリン酸ナトリウム30重量部(450ｇ）を用い、無水水
酸化ナトリウムの加熱温度を120 ℃とした他実施例１と
同様の方法で固形洗浄剤を製造した。得られた洗浄剤を
上、中、下に三分割し、実施例１と同様に分析した結
果、表４に示すように、分散性の非常に良い固形洗浄剤
が得られた。
重量部（30ｇ）、水１３重量部（１９５ｇ）、無水トリ
ポリリン酸ナトリウム30重量部(450ｇ）を用い、無水水
酸化ナトリウムの加熱温度を120 ℃とした他実施例１と
同様の方法で固形洗浄剤を製造した。得られた洗浄剤を
上、中、下に三分割し、実施例１と同様に分析した結
果、表４に示すように、分散性の非常に良い固形洗浄剤
が得られた。
【００１６】
【表４】
【００１７】実施例４ 実施例１，２，３のそれぞれの方法で製造された固形洗
浄剤を、本発明者等が先に出願した特願平３−６４２９
９号の「固形洗浄剤の供給装置」を使用して、次の条件
で溶解し、洗浄機の洗浄タンク内の洗浄剤溶液濃度（平
均値）を測定した。 洗浄剤の大きさ 直径 13cm 高さ ９cm 重量
２kg×３個＝６kg 給湯温度 40℃ 給湯圧力 0.3kg ／cm2 洗浄機 ドアタイプ洗浄機 石川島播磨重工業（株） JWD−６型（タンク容量70リッ
トル） 洗浄設定条件；１サイクル 洗浄45sec. インターバル
５sec. すすぎ時間 12sec.連続400 サイクル フライトリンクコンベアタイプ洗浄機 石川島播磨重工業（株） JWF−645 型（タンク容量140
リットル） 洗浄設定条件；連続５時間 コンベアスピード4.5m/mi
n. 結果を図１、２に示す。洗浄剤は最後まで形崩れせず、
徐々に底部から均一に溶解し、洗浄剤が無くなる寸前ま
で、所定濃度を維持した。また、供給装置内に洗浄剤が
残留することもなかった。
浄剤を、本発明者等が先に出願した特願平３−６４２９
９号の「固形洗浄剤の供給装置」を使用して、次の条件
で溶解し、洗浄機の洗浄タンク内の洗浄剤溶液濃度（平
均値）を測定した。 洗浄剤の大きさ 直径 13cm 高さ ９cm 重量
２kg×３個＝６kg 給湯温度 40℃ 給湯圧力 0.3kg ／cm2 洗浄機 ドアタイプ洗浄機 石川島播磨重工業（株） JWD−６型（タンク容量70リッ
トル） 洗浄設定条件；１サイクル 洗浄45sec. インターバル
５sec. すすぎ時間 12sec.連続400 サイクル フライトリンクコンベアタイプ洗浄機 石川島播磨重工業（株） JWF−645 型（タンク容量140
リットル） 洗浄設定条件；連続５時間 コンベアスピード4.5m/mi
n. 結果を図１、２に示す。洗浄剤は最後まで形崩れせず、
徐々に底部から均一に溶解し、洗浄剤が無くなる寸前ま
で、所定濃度を維持した。また、供給装置内に洗浄剤が
残留することもなかった。
【図１】 実施例４で行った試験における洗浄サイクル
と洗浄機の洗浄溶液濃度との関係を示すグラフであ
る。
と洗浄機の洗浄溶液濃度との関係を示すグラフであ
る。
【図２】 実施例４で行った試験における洗浄時間と洗
浄機の洗浄溶液濃度との関係を示すグラフである。
浄機の洗浄溶液濃度との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 明 群馬県渋川市1497番地 関東電化工業株式 会社渋川工場内 (72)発明者 三浦 健司 東京都荒川区東尾久７丁目２番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 酒井 要 東京都荒川区東尾久７丁目２番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 武居 勇夫 東京都荒川区東尾久７丁目２番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 野田 潤子 東京都荒川区東尾久７丁目２番35号 旭電 化工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 無水水酸化アルカリ金属を80〜 150℃に
加熱し、混練しつつ、予め界面活性剤を分散させた水を
無水水酸化アルカリ金属及び金属イオン封鎖剤を液状と
するに必要な量添加し、次いで金属イオン封鎖剤を無水
水酸化アルカリ100 重量部に対して50〜200 重量部加
え、混合し液状とした後、成型容器に注入し、冷却、固
化させ、これを成型容器より取り出すことを特徴とする
固形洗浄剤の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25093892A JP3235878B2 (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | 固形洗浄剤の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25093892A JP3235878B2 (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | 固形洗浄剤の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06100897A true JPH06100897A (ja) | 1994-04-12 |
| JP3235878B2 JP3235878B2 (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=17215250
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25093892A Expired - Lifetime JP3235878B2 (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | 固形洗浄剤の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3235878B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05281934A (ja) * | 1984-07-23 | 1993-10-29 | Texas Instr Inc <Ti> | データ処理装置 |
-
1992
- 1992-09-21 JP JP25093892A patent/JP3235878B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05281934A (ja) * | 1984-07-23 | 1993-10-29 | Texas Instr Inc <Ti> | データ処理装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3235878B2 (ja) | 2001-12-04 |
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