JPH06100561A - ナフチリジン及びピリドピラジン誘導体 - Google Patents

ナフチリジン及びピリドピラジン誘導体

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JPH06100561A
JPH06100561A JP17179293A JP17179293A JPH06100561A JP H06100561 A JPH06100561 A JP H06100561A JP 17179293 A JP17179293 A JP 17179293A JP 17179293 A JP17179293 A JP 17179293A JP H06100561 A JPH06100561 A JP H06100561A
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group
compound
lower alkyl
phenyl
reaction
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Application number
JP17179293A
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English (en)
Inventor
Kinji Hashimoto
謹治 橋本
Naomasa Shibuya
直応 澁谷
Makoto Inoue
誠 井上
Takahiro Tomoyasu
崇浩 友安
Toshiko Kuwabara
登志子 桑原
Yukio Sugimoto
幸雄 杉本
Takuji Kamisako
卓司 上迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式 〔式中YはN又はCRを;Aは基−NR−N=,−
S−CR=,−NR10−CR11=を;破線は二重
結合が二個存在することを示している。Rはアルキル
基、置換フエニル基、フエニルアルキル基;R,R
はH、アルキル基、アルキルチオ基、ハロゲン原子;R
はH,OH、アルカノイルオキシ基等;RはH、ア
ルキル基;RはH、(ハロ)アルキル基、(ハロ)フ
エニル基等;RはH,−COOR12(R12はH、
アルキル);R10は低級アルキル基;R11は−CO
OR13(R13はH、アルキル基)である〕で表され
るナフチリジン及びピリドビラジン誘導体。 【効果】 免疫調節剤、消炎・鎮痛・解熱剤として、慢
性関節リウマチ、腎炎、乾癬、全身性エリテマトーデ
ス、腰痛症等の治療及び予防に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なナフチリジン及
びピリドピラジン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明のナフチリジン誘導体及びピリド
ピラジン誘導体は、文献未載の新規化合物である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は後記するよう
に医薬品として有用な化合物の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式(1)で表されるナフチリジン及びピリドピラジン
誘導体が提供される。
【0005】
【化2】
【0006】〔式中、R1 は低級アルキル基、フェニル
低級アルキル基又は置換基として低級アルコキシ基、ハ
ロゲン置換低級アルキル基、シアノ基、ハロゲン原子、
ヒドロキシル基、カルボキシル基、低級アルコキシカル
ボニル基及びシアノ低級アルコキシカルボニル基からな
る群より選ばれる基の1〜2個を有することのあるフェ
ニル基を示す。R2 及びR3 は同一又は異なって水素原
子、低級アルキル基、低級アルキルチオ基又はハロゲン
原子を示す。R4 は水素原子、低級アルカノイルオキシ
基、ヒドロキシル基、低級アルコキシ基又は基NR5
6 (式中R5 及びR6 は同一又は異なってそれぞれ水素
原子、低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルキル基、
フェニル基、低級アルカノイル基、フェニル低級アルキ
ル基又は低級アルキルスルホニル基を示すか或は下記R
8 と結合してビニレン基を形成する基を示す)を示す。
=Y−は=N−又は基=CR7 −(R7 は水素原子又は
低級アルキル基である)を示す。Aは基−NR8 −N=
(R8 は水素原子、低級アルキル基、ハロゲン置換低級
アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、フェニル低級
アルキル基又は置換基としてハロゲン原子もしくは低級
アルコキシ基を有することのあるフェニル基を示すか或
は上記R5 又はR6 と結合してビニレン基を形成する基
を示す)、基−S−CR9 =(R9 は水素原子、カルボ
キシル基又は低級アルコキシカルボニル基を示す)又は
基−NR10−CR11=(R10は低級アルキル基を、R11
はカルボキシル基又は低級アルコキシカルボニル基を示
す)を示す。また破線は二重結合が2個存在することを
示す。但し、R1 がフェニル基で、Aが基−NR8 −N
=で且つYが=CH−の場合、R4 は水素原子及びアミ
ノ基であってはならない。〕 上記一般式(1)において示される各基としては、具体
的にはそれぞれ以下の各基を例示できる。
【0007】即ち、低級アルキル基としては、例えばメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル基等の直鎖
又は分枝鎖状低級アルキル基を例示できる。
【0008】ハロゲン置換低級アルキル基としては、例
えばトリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエ
チル、3,3,3−トリフルオロプロピル、ペンタフル
オロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ノナフルオロブ
チル、ウンデカフルオロペンチル、トリデカフルオロヘ
キシル基等を例示できる。
【0009】低級アルカノイル基としては、例えばアセ
チル、プロピオニル、ブチリル、バレリル、ピバロイ
ル、ヘキサノイル、ヘプタノイル基等を例示できる。
【0010】フェニル低級アルキル基としては、例えば
ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、
3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェ
ニルペンチル、6−フェニルヘキシル基等を例示でき
る。
【0011】低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ基
等等を例示できる。
【0012】低級アルコキシカルボニル基としては、例
えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシ
カルボニル、イソブトキシカルボニル、ペンチルオキシ
カルボニル、ヘキシルオキシカルボニル基等等を例示で
きる。
【0013】シアノ低級アルコキシカルボニル基として
は、例えばシアノメトキシカルボニル、2−シアノエト
キシカルボニル、3−シアノプロポキシカルボニル、4
−シアノブトキシカルボニル、5−シアノペンチルオキ
シカルボニル、6−シアノヘキシルオキシカルボニル基
等等を例示できる。
【0014】ハロゲン原子には、弗素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子が包含される。
【0015】低級アルキルチオ基としては、例えばメチ
ルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、ペン
チルチオ、ヘキシルチオ基等を例示できる。
【0016】低級アルカノイルオキシ基としては、例え
ばアセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、
バレリルオキシ、ピバロイルオキシ、ヘキサノイルオキ
シ、ヘプタノイルオキシ基等を例示できる。
【0017】低級アルキルスルホニル基としては、例え
ばメチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスル
ホニル、ブチルスルホニル、ペンチルスルホニル、ヘキ
シルスルホニル基等を例示できる。
【0018】ヒドロキシ低級アルキル基としては、例え
ばヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、1−ヒド
ロキシプロピル、1−ヒドロキシブチル、1−ヒドロキ
シペンチル、1−ヒドロキシヘキシル基等を例示でき
る。
【0019】置換基としてハロゲン原子もしくは低級ア
ルコキシ基を有することのあるフェニル基としては、フ
ェニル基の他に例えば4−フルオロフェニル、3−フル
オロフェニル、2−フルオロフェニル、4−クロロフェ
ニル、3−クロロフェニル、2−クロロフェニル、4−
ブロモフェニル、4−ヨードフェニル、2−メトキシフ
ェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニ
ル、4−エトキシフェニル、4−プロポキシフェニル、
4−ブトキシフェニル、4−ペンチルオキシフェニル、
4−ヘキシルオキシフェニル基等を例示できる。
【0020】置換基として低級アルコキシ基、ハロゲン
置換低級アルキル基、シアノ基、ハロゲン原子、ヒドロ
キシル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル
基及びシアノ低級アルコキシカルボニル基からなる群よ
り選ばれる基の1〜2個を有することのあるフェニル基
としては、上記した置換基としてハロゲン原子もしくは
低級アルコキシ基を有することのあるフェニル基に加え
て、3,5−ジクロロフェニル、2,4−ジクロロフェ
ニル、2−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフェニ
ル、4−ヒドロキシフェニル、2−シアノフェニル、3
−シアノフェニル、4−シアノフェニル、2−カルボキ
シフェニル、3−カルボキシフェニル、4−カルボキシ
フェニル、2−メトキシカルボニルフェニル、3−メト
キシカルボニルフェニル、4−メトキシカルボニルフェ
ニル、3−エトキシカルボニルフェニル、3−プロポキ
シカルボニルフェニル、3−ブトキシカルボニルフェニ
ル、3−ペンチルオキシカルボニルフェニル、3−ヘキ
シルオキシカルボニルフェニル、4−シアノメトキシカ
ルボニルフェニル、3−シアノメトキシカルボニルフェ
ニル、2−シアノメトキシカルボニルフェニル、3−
(2−シアノエトキシカルボニル)フェニル、3−(3
−シアノプロポキシカルボニル)フェニル、3−クロロ
−4−メトキシフェニル、3−クロロ−4−ヒドロキシ
フェニル、3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル、3−
クロロ−4−エトキシフェニル、3,4−ジメトキシフ
ェニル、3,4,5−トリメトキシフェニル、4−ブロ
モ−2−シアノフェニル、3,4−ジヒドロキシフェニ
ル基等を例示できる。
【0021】上記一般式(1)で表される本発明のナフ
チリジン及びピリドヒラジン誘導体は、優れた抗炎症作
用、免疫調節作用、鎮痛作用、解熱作用等を有してお
り、免疫調節剤、消炎・鎮痛・解熱剤として、慢性関節
リウマチ、腎炎、乾癬、全身性エリテマトーデス、腰痛
症等の治療及び予防に有用である。
【0022】以下、本発明の上記一般式(1)で表され
るナフチリジン及びピリドピラジン誘導体の製法につき
詳述すれば、該誘導体は、各種の方法により製造でき
る。その具体例を下記反応工程式に示す。
【0023】
【化3】
【0024】〔式中、R2 、R3 及びYは前記に同じ。
1aは低級アルキル基、フェニル低級アルキル基又は置
換基として低級アルコキシ基、ハロゲン置換低級アルキ
ル基、シアノ基、ハロゲン原子及び低級アルコキシカル
ボニル基からなる群より選ばれる基の1〜2個を有する
ことのあるフェニル基を示す。R8aは水素原子、低級ア
ルキル基、ハロゲン置換低級アルキル基、ヒドロキシ低
級アルキル基、フェニル低級アルキル基又は置換基とし
てハロゲン原子もしくは低級アルコキシ基を有すること
のあるフェニル基を示す。〕 上記反応工程式−1に示す化合物(2a)とヒドラジン
誘導体(3)との反応は、例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール、N,N−ジメチルホルムアミド(D
MF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)等の
適当な不活性溶媒中で、更に必要に応じてトリエチルア
ミン、ピリジン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等
の脱酸剤を添加して実施される。ヒドラジン誘導体
(3)は、一般に化合物(2a)に対して約1〜5当量
用いるのがよく、脱酸剤を添加する場合は、その使用量
は化合物(2a)に対して約1〜5倍モル量とするのが
よい。反応は、約20〜100℃程度の条件で、1〜7
2時間程度を要しておこなわれる。かくして目的化合物
(1a)を得ることができる。
【0025】
【化4】
【0026】〔式中、R1a、R2 、R3 、R8a及びYは
前記に同じ。〕 上記反応工程式−1′に示すように、化合物(2a)と
ヒドラジン誘導体(3)との反応は、これを強アルカリ
の存在下に行なうこともでき、この場合は、専らR8a
1位に存在する目的化合物(1a′)が得られる。該反
応は、例えばtert−ブタノール、エタノール、ベンゼ
ン、トルエン、DMF等の溶媒中、強アルカリとして例
えばカリウム−t−ブトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、水素化ナトリウム等を化合物(2a)に対して約1
当量〜少過剰量程度用いて、0℃〜室温付近の温度条件
下に10分〜5時間程度を要して行なわれる。
【0027】
【化5】
【0028】〔式中、R1a、R2 、R3 及びYは前記に
同じ。−A1 =は基−S−CR9a=(R9 は低級アルコ
キシカルボニル基を示す)又は基−NR10−CR11a
(R10は前記に同じ。R11a は低級アルコキシカルボニ
ル基を示す)を示す。〕 上記反応工程式−2に示すように、化合物(2a)はこ
れを化合物(4)と反応させることにより、本発明化合
物(1b)に変換することができる。該反応は、例えば
メタノール、エタノール、DMF、ピリジン、ピコリン
等の溶媒中で、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキ
シド、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナト
リウム、カリウム−t−ブトキシド等の脱酸剤の存在下
で実施される。化合物(4)及び脱酸剤の使用量は、一
般に化合物(2a)に対してそれぞれ約1〜5当量程度
とするのがよく、反応は約0〜100℃の条件下に、1
〜8時間程度を要して行なわれる。
【0029】
【化6】
【0030】〔式中、R1a、R2 、R3 及びYは前記に
同じ。−A2 =は基−NR8a−N=、基−S−CR9a
又は−NR10−CR11a =(各式中、R8a、R9a、R
11a はそれぞれ前記に同じ)を示す。〕 上記反応工程式−3に示す化合物(2b)と化合物
(5)との反応は、例えばメタノール、エタノール、プ
ロパノール、DMF、DMA等の不活性溶媒中、化合物
(2b)に対して約1〜5当量の化合物(5)を用いて
実施される。また反応系内には、必要に応じてトリエチ
ルアミン、ピリジン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウ
ム等の脱酸剤を化合物(2b)に対して約1〜5当量添
加存在させることもできる。反応は約50℃〜溶媒の還
流温度付近の温度条件下に、1〜72時間程度を要して
行なわれ、かくして目的化合物(1c)を収得できる。
【0031】
【化7】
【0032】〔式中、R1a、R2 、R3 及びYは前記に
同じ。R5aは低級アルカノイル基を、A3 は−NR8b
N=(R8bは低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルキ
ル基、フェニル低級アルキル基又は置換基としてハロゲ
ン原子もしくは低級アルコキシ基を有することのあるフ
ェニル基を示す)、基−S−CR9b=(R9bは水素原子
又は低級アルコキシカルボニル基を示す)又は基−NR
10−CR11a =(R10及びR11a はそれぞれ前記に同
じ)を示す。〕 上記反応工程式−4に示すように、化合物(1d)は酸
ハロゲン化物又は酸無水物と反応させることにより化合
物(1e)に変換することができる。上記酸ハロゲン化
物及び酸無水物としては、例えば無水酢酸、無水プロピ
オン酸、無水酪酸、無水吉草酸、無水ヘキサン酸、無水
ヘプタン酸、塩化アセチル、塩化プロピオニル、塩化ブ
チリル、塩化バレリル、塩化ヘキサノイル、塩化ヘプタ
ノイル等を例示できる。上記酸ハロゲン化物或いは酸無
水物の使用量は、通常1〜10倍当量程度とするのがよ
い。反応は、無溶媒又はピリジン、ルチジン、DMF,
DMA等の溶媒中、20〜100℃程度の温度条件下で
約1〜10時間を要して行われる。
【0033】
【化8】
【0034】〔式中、R1a、R2 、R3 、A3 及びYは
前記に同じ。R5bは低級アルキルスルホニル基を示
す。〕 上記反応工程式−5に示す化合物(1d)のスルホニル
化反応は、不活性溶媒中、塩基の存在下に、ハロゲン化
低級アルキルスルホニルと処理することにより行なわれ
る。不活性溶媒としては、例えばDMF、DMA、テト
ラヒドロフラン(THF)、ジメチルスルホキシド(D
MSO)、ピリジン、ジクロロメタン、クロロホルム等
を例示でき、塩基としては、例えばピリジン、トリエチ
ルアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等を例示でき
る。またハロゲン化低級アルキルスルホニルとしては、
例えば塩化メタンスルホニル、塩化エタンスルホニル、
塩化プロパンスルホニル、塩化ブタンスルホニル、塩化
ペンタンスルホニル、塩化ヘキサンスルホニル等を例示
できる。上記ハロゲン化低級アルキルスルホニルの使用
量は、通常1〜3当量とするのがよく、塩基の使用量は
1〜5当量とするのがよい。反応は0℃〜溶媒の沸点付
近の温度条件下に、1〜48時間程度を要して実施さ
れ、かくして化合物(1f)を得ることができる。
【0035】
【化9】
【0036】〔式中、R1a、R2 、R3 、A3 及びYは
前記に同じ。R5cは低級アルカノイル基又は低級アルキ
ルスルホニル基を、R6aは低級アルキル基又はフェニル
低級アルキル基を、またXはハロゲン原子をそれぞれ示
す。〕 上記反応工程式−6に示す化合物(1g)の化合物
(6)による反応は、不活性溶媒中、塩基の存在下に行
われる。不活性溶媒としては、例えばDMF、DMS
O、THF等を、塩基としては、例えば水素化ナトリウ
ム、ナトリウムエトキシド、炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム等を例示できる。化合物(6)の使用量は、通常1
〜3当量、塩基の使用量は、通常1〜5当量、好ましく
は1〜2当量とするのがよい。反応は0℃〜溶媒の沸点
の温度条件で1〜48時間を要して実施され、かくして
化合物(1h)を得ることができる。
【0037】
【化10】
【0038】〔式中、R2 、R3 、R5a、R6a、R8b
びYは前記に同じ。R1bは低級アルキル基、フェニル低
級アルキル基又は置換基として低級アルコキシ基、ハロ
ゲン置換低級アルキル基、シアノ基及びハロゲン原子か
らなる群より選ばれる基の1〜2個を有することのある
フェニル基を示す。〕 反応工程式−7に示すように、化合物(1i)を加水分
解することにより化合物(1j)を得ることができる。
該加水分解反応は、メタノール、エタノール、プロパノ
ール等のアルコール系溶媒中あるいは水中で、希塩酸、
希硫酸等の鉱酸を用いて、20℃〜溶媒の沸点付近の温
度条件で10分〜6時間を要して実施される。
【0039】
【化11】
【0040】〔式中、R1b、R2 、R3 及びYは前記に
同じ。R4aはアミノ基又は水素原子を、Zは基−NR10
−(R10は前記に同じ)又は硫黄原子を、φは低級アル
キル基をそれぞれ示す。〕 反応工程式−8に示す化合物(1k)の加水分解反応
は、メタノール、エタノール等の不活性溶媒中、塩基を
用いて化合物(1k)を処理することにより行なわれ
る。該塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等のアルカリ金属水酸化物水溶液を例示でき、
通常之等は過剰量用いられる。反応は、溶媒の還流温度
付近の温度条件下に1〜10時間程度を要して実施さ
れ、かくして化合物(1l)を得ることができる。
【0041】
【化12】
【0042】〔式中、R1b、R2 、R3 、R4a及びYは
前記に同じ。〕 反応工程式−9に示す化合物(1l′)の脱炭酸反応
は、キノリン、ピリジン、コリジン等の不活性溶媒中、
触媒として金属銅を用い、溶媒の還流温度付近の温度条
件下に、10分〜5時間程度加熱することにより実施さ
れ、かくして化合物(1m)を得ることができる。
【0043】
【化13】
【0044】〔式中、R1a、R2 、R3 、X及びYは前
記に同じ。R8cは低級アルキル基、ハロゲン置換低級ア
ルキル基又はフェニル低級アルキル基を示す。〕 反応工程式−10に示す化合物(1c′)〔互変異性体
(1c″)としても存在可能である〕と化合物(7)と
の反応は、不活性溶媒中、塩基の存在下に行なわれる。
ここで不活性溶媒及び塩基は、前記反応工程式−6に示
したものと同様のものをいずれも使用できる。また反応
温度、時間等の反応条件も、同式−6に示す反応におけ
るそれらと同様のものとすることができる。尚、得られ
る化合物(1n)は、その有するR8cの置換位置が2位
のものが主生成物であるが、1位の置換体との混合物と
して得られる場合もあり、之等は後述する通常の分離精
製手段により容易に単離することができる。
【0045】
【化14】
【0046】〔式中、R4a、Y及びφは前記に同じ。R
2a及びR3aは同一又は異なって水素原子、低級アルキル
基又はハロゲン原子を、A4 は基−NR8d−N=(R8d
は水素原子、低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルキ
ル基、フェニル低級アルキル基又は置換基としてハロゲ
ン原子を有することのあるフェニル基を示す)又は基−
S−CH=を、σ1 は水素原子、ハロゲン置換低級アル
キル基、シアノ基、ハロゲン原子又は低級アルコキシ基
を、σ2 は水素原子、ハロゲン置換低級アルキル基、シ
アノ基、ハロゲン原子又はヒドロキシル基をそれぞれ示
す。〕 上記反応工程式−11に示す化合物(1p)の脱アルキ
ル化反応は、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン
等の不活性溶媒中、ルイス酸の存在下に実施できる。該
ルイス酸としては、例えば三臭化硼素、無水塩化アルミ
ニウム、無水臭化アルミニウム、三弗化硼素ジエチルエ
ーテル錯体等を例示でき、之等は化合物(1p)に対し
て1〜3当量の範囲で用いられるのがよい。また本反応
においては、更に必要に応じてエタンチオール等のチオ
ール類や、ヨウ化ナトリウム等のヨウ化物塩の適量を反
応系内に添加存在させることもできる。反応は0℃〜溶
媒の沸点温度付近にて、約1〜10時間を要して行なわ
れ、かくして本発明化合物(1q)を得ることができ
る。
【0047】
【化15】
【0048】〔式中、R2 、R3 、R4a、R8a及びYは
前記に同じ。σ3 は低級アルコキシカルボニル基又はシ
アノ基を、σ4 は水素原子、低級アルコキシ基、ハロゲ
ン置換低級アルキル基、シアノ基、ハロゲン原子、ヒド
ロキシル基、カルボキシル基又は低級アルコキシカルボ
ニル基を、σ5 は水素原子、低級アルコキシ基、ハロゲ
ン置換低級アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基
又はカルボキシル基をそれぞれ示す。〕 上記反応工程式−12に示す化合物(1r)の加水分解
反応は、メタノール、エタノール、エチレングリコール
等の不活性溶媒中、塩酸、硫酸等の酸を用いて化合物
(1r)を処理することにより実施できる。反応は溶媒
の沸点温度付近にて、約1〜30時間を要して行なわ
れ、かくして本発明化合物(1s)を得ることができ
る。
【0049】
【化16】
【0050】〔式中、R2 、R3 、R8b、X及びYは前
記に同じ。σ6 は水素原子、低級アルコキシ基、ハロゲ
ン置換低級アルキル基又はハロゲン原子を、ψは低級ア
ルキレン基をそれぞれ示す。〕 上記反応工程式−13に示す化合物(1t)と化合物
(8)との反応は、アセトン、メチルエチルケトン、ジ
クロロメタン、クロロホルム、DMF等の不活性溶媒
中、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、炭
酸カリウム、水素化ナトリウム等の脱酸剤の存在下に行
なわれる。化合物(8)及び脱酸剤の使用量は、それぞ
れ化合物(1t)に対して等モル〜少過剰量とするのが
好ましく、反応は溶媒の沸点温度付近にて、約5〜30
時間にて完結する。かくして本発明化合物(1u)を得
ることができる。
【0051】
【化17】
【0052】〔式中、R2 、R3 、R5c、R6a、Y及び
φは前記に同じ。R1cは低級アルキル基、フェニル低級
アルキル基又は置換基として低級アルコキシ基、ハロゲ
ン置換低級アルキル基及びハロゲン原子からなる群より
選ばれる基の1〜2個を有することのあるフェニル基を
示す。〕 上記反応工程式−14に示す反応は、化合物(1v)
を、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、ペンタノール、ヘキサノール等の低級アルコール
中、塩酸、硫酸等の鉱酸を用いて処理することにより行
なわれる。該反応は溶媒の沸点温度付近にて、約10〜
30時間を要して行なわれ、かくして得られる化合物
(1w)と化合物(1x)とは、後述する通常の分離手
段により容易に単離することができる。
【0053】
【化18】
【0054】〔式中、R1c、R2 、R3 及びYは前記に
同じ。R4bは低級アルカノイルオキシ基を示す。〕 上記反応工程式−15に示す化合物(1w)のアルカノ
イル化反応は、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪
酸、無水ヘキサン酸、無水ヘプタン酸等の酸無水物中で
実施される。尚、反応系内には必要に応じてピリジン、
トリエチルアミン等のアミン類を添加存在させることも
できる。反応は、溶媒の還流温度付近の温度条件下に約
1〜30時間を要して行なわれ、かくして化合物(1
y)を収得できる。
【0055】
【化19】
【0056】〔式中、R1c、R2 、R3 、X、Y及びφ
は前記に同じ。〕 上記反応工程式−16に示す反応は、化合物(1a″)
と化合物(9)とを、不活性溶媒中、塩基の存在下に反
応させた後、粗生成物を酸処理することにより行なわれ
る。化合物(1a″)と化合物(9)との反応におい
て、用いられる不活性溶媒及び塩基としては、前記反応
工程式−6に示したものと同様のものをいずれも使用で
き、反応の条件も同式−6に示すそれらと略々同様のも
のとすることができる。また、続いて行なわれる酸処理
は、例えば酢酸エチル、エタノールメタノール、酢酸エ
チル−エタノール等の溶媒中、塩酸、硫酸等の鉱酸を加
えて、溶媒の還流温度付近の温度条件下に、10分〜2
時間程度を要して行なうことができる。
【0057】尚、前記反応工程式−1〜−3において原
料として用いる化合物(2a)及び(2b)の内、=Y
−が基=CR7 −である化合物(2a′)及び(2
b′)は、例えば下記反応工程式−17に示す方法によ
り製造できる。
【0058】
【化20】
【0059】〔式中、R1a、R2 、R3 及びR7 は前記
に同じ。〕 上記反応工程式−17に示す化合物(10)のビルスマ
イヤー反応は、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2
−ジクロロエタン、トルエン、ベンゼン等の不活性溶媒
中、N,N−ジ置換ホルムアミドと酸化ハロゲン化物と
を用いて化合物(10)を処理することにより実施され
る。N,N−ジ置換ホルムアミドとしては、例えばN,
N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジエチ
ルホルムアミド等を、酸化ハロゲン化物としては、例え
ばオキシ塩化リン等をそれぞれ例示でき、通常之等はそ
れぞれ化合物(10)に対して1〜10倍モル量程度、
好ましくは3〜4倍モル量程度用いるのがよい。反応条
件としては、−20〜150℃程度の温度で、通常4〜
30時間、好ましくは8〜20時間を採用するのがよ
い。
【0060】次に、得られた化合物(2b′)の化合物
(11)への変換反応は、水、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等の溶媒中、約1〜10倍当量のヒド
ロキシルアミン鉱酸塩と処理することにより行われる。
反応温度は0〜100℃、好ましくは20〜50℃と
し、反応時間は0.5〜5時間、好ましくは0.5〜1
時間とするのが適当である。
【0061】続いて、化合物(11)を脱水反応させる
ことにより、化合物(2a′)を得ることができる。該
反応は、ジエチルエーテル、THF、ジオキサン、ベン
ゼン、トルエン等の不活性溶媒中、脱水剤としてオキシ
塩化リン、オキシ臭化リン等を化合物(11)に対して
1〜10倍モル量用い、0〜100℃程度、好ましくは
0〜50℃程度で、約1〜8時間、好ましくは約1〜3
時間処理することにより実施される。
【0062】尚、上記反応工程式−17における出発化
合物(10)は、例えば、J.Med.Chem.,
,2108(1988)に記載の方法に準じて製造す
ることができる。
【0063】また、前記反応工程式−1、−1′及び−
2において原料とする化合物(2a)中、Yが窒素原子
である化合物(2a″)は、例えは下記反応工程式−1
8に示す方法により製造することができる。
【0064】
【化21】
【0065】〔式中、R1a、R2 、R3 、X及びφは前
記に同じ。〕 上記反応工程式−18に示す化合物(12)とシアノ酢
酸(13)との反応は、各化合物を無水酢酸、無水プロ
ピオン酸等の適当な溶媒中、50〜100℃程度の温度
条件下に1〜5時間程度加熱反応させ、その後処理段階
で、アルカリ処理することにより実施できる。
【0066】次に、得られる化合物(14)は、これを
化合物(15)と反応させることにより、化合物(1
6)に変換できる。該反応は、反応工程式−6に示した
化合物(1g)と化合物(6)との反応と略々同様にし
て、同様の溶媒及び塩基を用い、同様の反応条件を採用
して、実施することができる。
【0067】次に、得られる化合物(16)をクロル化
して所望の化合物(2a″)を得ることができる。該ク
ロル化反応は、例えばトリエチルアミン、N,N−ジメ
チルアミノピリジン、トリメチルアミン等の脱酸剤の存
在下に、ベンゼン、トルエン、キシレン等の不活性溶媒
中、クロル化剤としてのオキシ塩化リン、五塩化リン等
を用いて、50℃〜溶媒の沸点温度付近の温度条件下
に、約30分〜5時間程度を要して行なうことができ
る。
【0068】上記各反応工程式に示した各工程における
目的化合物は、通常の分離手段により容易に単離精製で
きる。該手段としては例えば吸着クロマトグラフィー、
プレパラディブ薄層クロマトグラフィー、再結晶、溶媒
抽出等を例示できる。
【0069】また、本発明化合物はこれに常法に従い適
当な酸性化合物を付加反応させることにより、容易に医
薬的に許容される酸付加塩とすることができ、該酸付加
塩は遊離形態の本発明化合物と同様の薬理活性を有して
おり、本発明はかかる酸付加塩をも包含する。上記酸付
加塩を形成し得る酸性化合物としては、例えば塩酸、硫
酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸及びマレイン酸、フ
マール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ベ
ンゼンスルホン酸等の有機酸を例示できる。
【0070】更に、本発明化合物中、酸性基を有する化
合物は、医薬的に許容される塩基性化合物を作用させる
ことにより容易に塩を形成し得、該塩も遊離形態の本発
明化合物と同様の薬理活性を示し、本発明は、当然に之
等の塩をも包含する。上記塩基性化合物としては、例え
ば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウ
ム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸
塩又は重炭酸塩等を例示できる。
【0071】加えて、本発明化合物の塩には、当然に分
子内塩も包含される。
【0072】尚、本発明化合物の内、下記一般式(1
α)で表わされる化合物は、互変異性体である下記化合
物(1β)として存在することも可能であり、本発明は
上記いずれの異性体をも包含するものである。
【0073】
【化22】
【0074】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、本
発明化合物の製造例を実施例として挙げる。
【0075】
【実施例1】3−アミノ−1−メチル−5−(n−プロ
ピル)−1H−ピラゾロ〔4,3−c〕〔1,8〕ナフ
チリジン−4(5H)−オンの製造 (工程1)2−クロロニコチン酸メチル34gをエタノ
ール300mlに溶解し、プロピルアミン29gを加
え、100℃で1晩攪拌した。エタノールを減圧留去し
た後、水100mlを加え、ジエチルエーテルで抽出し
た(150ml×3)。有機層を集めて水洗し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して2−(n−プロ
ピルアミノ)−メチルニコチネート35gを得た。
【0076】1H−NMR 1.01(3H,t,J=7.6),1.55−1.7
0(2H,m),3.87(3H,s),4.32(2
H,q,J=7.3),6.49(1H,dd,J=
4.8,7.8),8.01(1H,brs),8.1
0(1H,d,J=7.8),8.28(1H,d,J
=4.8) 〔CDCl3 〕 (工程2)2−(n−プロピルアミノ)−メチルニコチ
ネート35gを無水酢酸130mlに溶解し、160℃
で1晩攪拌した。反応終了後減圧濃縮し、酢酸エチル3
00mlを加え、水で3回洗浄した。有機層を減圧濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液:酢酸エチル)で精製して、2−(N−アセチル−N
−n−プロピルアミノ)メチルニコチネート25gを得
た。
【0077】1H−NMR 0.86(3H,t,J=7.6),1.56(2H,
q,J=7.6),2.08(3H,s),3.93
(3H,s),4.37(2H,t,J=7.3),
7.43(1H,dd,J=4.8,7.6),8.3
3(1H,d,J=7.6),8.70(1H,d,J
=4.8) 〔CDCl3 〕 (工程3)工程2で得られた化合物24gをキシレン3
50mlに加えて150℃まで加温し、カリウム−t−
ブトキシド31gを加えて1時間攪拌した。反応終了
後、水100mlを加え、水層をクエン酸水溶液でpH
5として析出した結晶を濾取し、メタノールで洗浄して
4−ヒドロキシ−1−(n−プロピル)−1,8−ナフ
チリジン−2(1H)−オン12gを得た。
【0078】1H−NMR 0.89(3H,t,J=7.4),1.55−1.6
9(2H,m),4.26(2H,t,J=7.4),
5.89(1H,s),7.28(1H,dd,J=
4.5,7.6),8.23(1H,d,J=7.
6),8.64(1H,d,J=4.5),11.70
(1H,brs) 〔DMSO−d6 〕 (工程4)工程3で得られた化合物10gをクロロホル
ム100mlに溶解し、DMF14mlを加えて−10
℃に冷却し、オキシ塩化リン15mlを滴下した。その
後室温で2時間攪拌し、更に70℃で1晩攪拌した。反
応混合物に水50mlを加えてジクロロメタンで抽出し
(100ml×3)、ジクロロメタン層を集めて減圧濃
縮した。残渣の粗結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄
して4−クロロ−3−ホルミル−1−(n−プロピル)
−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン11gを得
た。
【0079】1H−NMR 1.03(3H,t,J=7.4),1.65−1.9
0(2H,m),4.49(2H,t,J=7.4),
7.33(1H,dd,J=4.4,7.9),8.5
4(1H,d,J=7.9),8.74(1H,d,J
=4.4),10.54(1H,s) 〔CDCl3 〕 (工程5)工程4で得られた化合物10gをエタノール
100mlに溶解し、ヒドロキシルアミン塩酸塩10g
を加え、室温で40分攪拌した。反応混液を0℃に冷却
し、析出した結晶を濾取して4−クロロ−1−(n−プ
ロピル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン−
3−カルバルデヒドオキシム7.5gを得た。
【0080】1H−NMR 0.93(3H,t,J=7.4),1.57−1.7
5(2H,m),4.34(2H,t,J=7.7),
7.47(1H,dd,J=4.7,8.2),8.2
4(1H,s),8.43(1H,d,J=8.2),
8.74(1H,d,J=4.7),11.92(1
H,s) 〔DMSO−d6 〕 (工程6)工程5で得られた化合物3.0gをTHF5
0mlに溶解し、オキシ塩化リン5.0gを0℃で滴下
した。室温で1時間攪拌した後、水100mlを加え、
析出した結晶を濾取して4−クロロ−3−シアノ−1−
(n−プロピル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)
−オン2.3gを得た。
【0081】1H−NMR 1.01(3H,t,J=7.5),1.69−1.8
5(2H,m),4.49(2H,t,J=7.8),
7.40(1H,dd,J=4.6,8.6),8.3
8(1H,d,J=8.6),8.80(1H,d,J
=4.6) 〔CDCl3 〕 (工程7)工程6で得られた化合物1.4gをメタノー
ル20mlに懸濁し、メチルヒドラジン0.8gを室温
で滴下した。室温で20分間攪拌し、更に60℃で10
分攪拌した。水50mlと炭酸水素ナトリウム水溶液を
順次加え、析出した結晶を濾取し、メタノールで洗浄し
て目的化合物1.3gを得た。
【0082】
【実施例2〜7】実施例1と同様にして、本発明の各化
合物を製造した。
【0083】
【実施例8】3−アセチルアミノ−1−メチル−5−
(n−プロピル)−1H−ピラゾロ〔4,3−c〕
〔1,8〕ナフチリジン−4(5H)−オンの製造 実施例1で得られた化合物0.80gを無水酢酸20m
lに溶解し、90℃で30分攪拌した。反応後、減圧濃
縮し、残渣の粗結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し
て目的化合物0.77gを得た。
【0084】
【実施例9〜13】実施例8と同様にして、本発明の化
合物を製造した。
【0085】
【実施例14】3−(N−アセチル−N−メチルアミ
ノ)−1−エチル−5−(n−プロピル)−1H−ピラ
ゾロ〔4,3−c〕〔1,8〕ナフチリジン−4(5
H)−オンの製造 実施例9で得られた化合物2.6gをDMF40mlに
懸濁させ、60%水素化ナトリウム380mgを氷冷下
に加え、氷冷下で30分攪拌した。次に、ヨウ化メチル
1.4gを加え、室温で1.5時間攪拌した。反応混合
物を水の中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出し、有機層を
水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮した。残渣を酢酸エチル−n−ヘキサ
ンで再結晶して目的化合物1.8gを得た。
【0086】
【実施例15】実施例14と同様にして、本発明の化合
物を製造した。
【0087】
【実施例16】1−エチル−3−N−メチルアミノ−5
−(n−プロピル)−1H−ピラゾロ〔4,3−c〕
〔1,8〕ナフチリジン−4(5H)−オンの製造 実施例14で得られた化合物1.5gをエタノール20
mlに溶解し、濃塩酸20mlを加えて100℃で1時
間攪拌した。反応液を冷却し、10%水酸化ナトリウム
水溶液を加えてアルカリ性とし、ジクロロメタンで抽出
した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃
縮し、残渣をジクロロメタン−n−ヘキサンで再結晶し
て目的化合物0.87gを得た。
【0088】
【実施例17】実施例16と同様にして、本発明の化合
物を製造した。
【0089】
【実施例18〜21】実施例1と同様にして、本発明の
化合物を製造した。
【0090】以上の各実施例で得られた化合物及びそれ
らの物性( 1H−NMR及び融点(mp,℃))を下記
第1表及び第2表に示す。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】
【表3】
【0094】
【表4】
【0095】
【表5】
【0096】
【表6】
【0097】
【表7】
【0098】
【表8】
【0099】
【表9】
【0100】
【実施例22〜31】実施例1と同様にして、本発明の
化合物を製造した。
【0101】得られた各化合物及びそれらの物性( 1
−NMR及び融点(mp,℃))を第3表に示す。
【0102】
【実施例32】3−アミノ−1−フェニル−5−(n−
プロピル)−1H−ピラゾロ〔4,3−c〕〔1,8〕
ナフチリジン−4(5H)−オンの製造 カリウム−t−ブトキシド2.58gをt−ブタノール
70ml中に70℃に加熱して溶解し、そこにフェニル
ヒドラジン0.91mlを加えて70℃で30分間攪拌
した。次に、これを氷冷し、4−クロロ−3−シアノ−
1−(n−プロピル)−1,8−ナフチリジン−2(1
H)−オン2.28gを加え、室温で30分間攪拌し
た。反応混合液を水中に移して酢酸エチルで抽出し、有
機層を集めて水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液…ジクロロメタン:酢酸エチル=8:
1)で精製して、目的化合物の結晶140mgを得た。
得られた化合物及びその物性( 1H−NMR及び融点
(mp,℃))を第3表に示す。
【0103】尚、上記において原料として用いた4−ク
ロロ−3−シアノ−1−(n−プロピル)−1,8−ナ
フチリジン−2(1H)−オンは、実施例1の工程1〜
6と同様にして合成した。
【0104】
【実施例33】実施例32と同様にして、本発明化合物
を製造した。得られた化合物及びその物性( 1H−NM
R及び融点(mp,℃))を第3表に示す。
【0105】
【表10】
【0106】
【表11】
【0107】
【表12】
【0108】
【表13】
【0109】
【実施例34】3−アミノ−2−エトキシカルボニル−
5−フェニル−チエノ〔3,2−c〕〔1,8〕ナフチ
リジン−4(5H)−オンの製造 エタノール300ml中にナトリウムエトキシド5.9
gを懸濁させ、そこにチオグリコール酸エチル5.64
ml及び4−クロロ−3−シアノ−1−フェニル−1,
8−ナフチリジン−2(1H)−オン12gを室温で順
次加え、1時間加熱還流した。反応終了後、放冷し、析
出した結晶を濾取し、水、エタノール及びジエチルエー
テルで順次洗浄して、目的化合物の結晶12gを得た。
【0110】得られた化合物及びその物性( 1H−NM
R及び融点(mp,℃))を第4表に示す。
【0111】尚、上記において原料として用いた4−ク
ロロ−3−シアノ−1−フェニル−1,8−ナフチリジ
ン−2(1H)−オンは、実施例1の工程1〜6と同様
にして合成した。
【0112】
【実施例35〜37】実施例34と同様にして、本発明
化合物を製造した。得られた化合物及びその物性( 1
−NMR及び融点(mp,℃))を第4表に示す。
【0113】
【表14】
【0114】
【表15】
【0115】
【実施例38】1−メチル−5−(n−プロピル)−1
H−ピラゾロ〔4,3−c〕〔1,8〕ナフチリジン−
4(5H)−オンの製造 メタノール20ml中にトリエチルアミン900mg、
メチルヒドラジン260mg及び4−クロロ−3−シア
ノ−1−(n−プロピル)−1,8−ナフチリジン−2
(1H)−オン1.1gを加え、70℃で1晩攪拌し
た。反応終了後、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出液…ジクロロメタン:酢酸エ
チル=1:1)で精製して、目的化合物の結晶470m
gを得た。得られた化合物及びその物性( 1H−NMR
及び融点(mp,℃))を第5表に示す。
【0116】
【実施例39〜64】実施例38と同様にして、本発明
化合物を製造した。得られた化合物及びその物性( 1
−NMR及び融点(mp,℃))を第5表に示す。
【0117】
【表16】
【0118】
【表17】
【0119】
【表18】
【0120】
【表19】
【0121】
【表20】
【0122】
【表21】
【0123】
【表22】
【0124】
【実施例65】3−アミノ−2−カルボキシ−5−フェ
ニル−チエノ〔3,2−c〕〔1,8〕ナフチリジン−
4(5H)−オンの製造 エタノール300ml中に、実施例34で得られた化合
物12gを溶かし、2N水酸化ナトリウム水溶液450
mlを加えて5時間加熱還流した。反応終了後、濃塩酸
83mlを加え、更にクエン酸水溶液を加えてpHを4
に調整し、析出した結晶を濾取した。これをエタノール
及びジエチルエーテルで順次洗浄して、目的化合物の結
晶10gを得た。
【0125】得られた化合物及びその物性( 1H−NM
R及び融点(mp,℃))を第6表に示す。
【0126】
【実施例66〜70】実施例65と同様にして、本発明
化合物を製造した。得られた化合物及びその物性( 1
−NMR及び融点(mp,℃))を第6表に示す。
【0127】
【実施例71】3−アミノ−2−カルボキシ−5−フェ
ニル−チエノ〔3,2−c〕〔1,8〕ナフチリジン−
4(5H)−オンのナトリウム塩の製造 実施例65と同様にして加熱還流を行なった後、反応混
合物を室温まで冷却し、析出した結晶を濾取し、エタノ
ール洗浄して、目的化合物の結晶を得た。
【0128】得られた化合物及びその物性( 1H−NM
R及び融点(mp,℃))を第6表に示す。
【0129】
【実施例72〜73】実施例71と同様にして、本発明
化合物を製造した。得られた化合物及びその物性( 1
−NMR及び融点(mp,℃))を第6表に示す。
【0130】
【表23】
【0131】
【表24】
【0132】
【表25】
【0133】
【実施例74】3−アミノ−5−フェニル−チエノ
〔3,2−c〕〔1,8〕ナフチリジン−4(5H)−
オンの製造 キノリン150ml中に実施例65で得られた化合物
8.6gを溶かし、銅粉800mgを加えて30分間加
熱還流した。反応終了後、放冷し、n−ヘキサン1リッ
トルを加え、析出した結晶を濾取した。これをDMFに
溶かし、不溶の銅粉を濾別し、濾液に水を加えて析出し
た結晶を濾取した。得られた粗結晶をジクロロメタン−
メタノールより再結晶して、目的化合物の結晶6.1g
を得た。
【0134】得られた化合物及びその物性( 1H−NM
R及び融点(mp,℃))を第7表に示す。
【0135】
【実施例75〜76】実施例74と同様にして、本発明
化合物を製造した。得られた化合物及びその物性( 1
−NMR及び融点(mp,℃))を第7表に示す。
【0136】
【表26】
【0137】
【実施例77】3−アミノ−5−エチル−1−メチル−
1H−ピラゾロ〔4,3−c〕ピリド〔2,3−b〕ピ
ラジン−4(5H)−オンの製造 3−アミノ−2−エトキシカルボニルピラジン7.5g
及びシアノ酢酸8.5gを無水酢酸70ml中に溶解
し、70℃で2時間加熱した。反応終了後、減圧濃縮
し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアル
カリ性とし、次にクエン酸水溶液を加えてpHを4にし
た。析出した結晶を濾取し、これをメタノールで洗浄し
て、7−シアノ−8−ヒドロキシ−ピリド〔2,3−
b〕ピラジン−6(5H)−オンの粗結晶4.2gを得
た。
【0138】次に、60%水素化ナトリウム2.7gを
DMG70ml中に懸濁させ、そこに上記で得られた結
晶5gを室温で加え、室温で15分間攪拌した。続い
て、ヨウ化エチル12.6gを室温で加え、室温で一晩
攪拌した。反応終了後、減圧で濃縮し、残渣にクエン酸
水溶液を加えてpHを4にし、酢酸エチルで抽出した。
酢酸エチル層を集めて水洗し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、減圧濃縮して、7−シアノ−5−エチル−
8−ヒドロキシ−ピリド〔2,3−b〕ピラジン−6
(5H)−オンの粗結晶2.1gを得た。
【0139】得られた粗結晶2.0gをトルエン30m
lに溶かし、トリエチルアミン1.4g及びオキシ塩化
リン3.5mlを加え、100℃で1時間攪拌した。反
応収量後、冷却し、砕いた氷を加え、酢酸エチルで抽出
した。酢酸エチル層を集めて水洗し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、減圧濃縮し、得られる残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液…クロロホル
ム)で精製して、8−クロロ−7−シアノ−5−エチル
−ピリド〔2,3−b〕ピラジン−6(5H)−オンの
結晶500mg(融点150〜153℃)を得た。
【0140】得られた結晶及びメチルヒドラジンを用い
て、実施例1と同様にして、目的化合物を得た。
【0141】得られた化合物及びその物性( 1H−NM
R及び融点(mp,℃))を第8表に示す。
【0142】
【実施例78〜80】実施例77と同様にして、本発明
化合物を製造した。得られた化合物及びその物性( 1
−NMR及び融点(mp,℃))を第8表に示す。
【0143】
【表27】
【0144】
【実施例81】3−(N−メチルスルホニルアミノ)−
5−フェニル−チエノ〔3,2−c〕〔1,8〕ナフチ
リジン−4(5H)−オンの製造 実施例74で得られた化合物290mg及びトリエチル
アミン120mgをジクロロメタン30mlに溶かし、
塩化メタンスルホニル340mgを加え、4時間加熱還
流した。反応混合液を水中に注ぎ、この混合液を減圧濃
縮し、析出した結晶を濾取して、水及びメタノールで順
次洗浄して、目的化合物の結晶200mgを得た。
【0145】得られた化合物及びその物性( 1H−NM
R及び融点(mp,℃))を第9表に示す。
【0146】
【実施例82〜89】実施例8と同様にして、本発明化
合物を製造した。得られた化合物及びその物性( 1H−
NMR及び融点(mp,℃))を第9表に示す。
【0147】
【実施例90〜96】実施例14と同様にして、本発明
化合物を製造した。得られた化合物及びその物性( 1
−NMR及び融点(mp,℃))を第9表に示す。
【0148】
【表28】
【0149】
【表29】
【0150】
【表30】
【0151】
【表31】
【0152】
【表32】
【0153】
【実施例97】2−メチル−5−(n−プロピル)−2
H−ピラゾロ〔4,3−c〕〔1,8〕ナフチリジン−
4(5H)−オンの製造 DMF100ml中に60%水素化ナトリウム1.32
gを懸濁させ、そこに実施例39で得られた化合物4.
8gを加え、室温で30分間攪拌した。次に、ヨウ化メ
チル6gを滴下し、室温で24時間攪拌した。反応混合
物を塩化アンモニウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽
出した。酢酸エチル層を集めて水洗し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥して、減圧濃縮した。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液…ジクロロメ
タン:酢酸エチル=1:1)で精製して、まず第1の画
分より1−メチル−5−(n−プロピル)−1H−ピラ
ゾロ〔4,3−c〕〔1,8〕ナフチリジン−4(5
H)−オン〔実施例38と同一化合物〕の600mgを
得、第2の画分より標記化合物2.8gを得た。
【0154】得られた化合物及びその物性( 1H−NM
R及び融点(mp,℃))を第10表に示す。
【0155】
【実施例98〜102】実施例97と同様にして、本発
明化合物を製造した。得られた化合物及びその物性( 1
H−NMR及び融点(mp,℃))を第10表に示す。
【0156】
【表33】
【0157】
【表34】
【0158】
【実施例103】3−アミノ−5−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ〔4,3−c〕
〔1,8〕ナフチリジン−4(5H)−オンの製造 実施例31で得られた化合物1.3gをジクロロメタン
30mlに溶かし、そこに1N三臭化硼素ジクロロメタ
ン溶液13mlを室温で加え、4時間加熱還流した。反
応終了後、メタノールを加えて過剰の三臭化硼素を分解
させ、次に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpHを9
にした。析出した結晶を濾取し、メタノールで洗浄し
て、目的化合物の結晶1.1gを得た。
【0159】得られた化合物及びその物性( 1H−NM
R及び融点(mp,℃))を第11表に示す。
【0160】
【実施例104〜107】実施例103と同様にして、
本発明化合物を製造した。得られた化合物及びその物性
1H−NMR及び融点(mp,℃))を第11表に示
す。
【0161】
【実施例108】3−(N−ベンジルアミノ)−1−メ
チル−5−(3−クロロフェニル)−1H−ピラゾロ
〔4,3−c〕〔1,8〕ナフチリジン−4(5H)−
オンの製造 原料として実施例91で得られた化合物を用い、実施例
16と同様にして、標記化合物を得た。得られた化合物
及びその物性( 1H−NMR及び融点(mp,℃))を
第11表に示す。
【0162】
【表35】
【0163】
【表36】
【0164】
【実施例109】5−(3−カルボキシフェニル)−1
−メチル−1H−ピラゾロ〔4,3−c〕〔1,8〕ナ
フチリジン−4(5H)−オンの製造 実施例54で得られた化合物1.0gをメタノール10
mlに溶かし、濃塩酸20mlを加えて一晩加熱還流し
た。反応混合液に水を加え、析出した結晶を濾取し、メ
タノールで洗浄して、目的化合物600mgを得た。得
られた化合物及びその物性( 1H−NMR及び融点(m
p,℃))を第12表に示す。
【0165】
【実施例110】5−(3−シアノメトキシカルボニル
フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ〔4,3−
c〕〔1,8〕ナフチリジン−4(5H)−オンの製造 実施例109で得られた化合物500mgをアセトン2
5mlに溶かし、クロロアセトニトリル130mg及び
トリエタルアミン190mgを加えて一晩加熱還流し
た。反応混合液を室温まで冷却し、析出した結晶を濾取
し、メタノールで洗浄して、標記化合物420mgを得
た。得られた化合物及びその物性( 1H−NMR及び融
点(mp,℃))を第12表に示す。
【0166】
【表37】
【0167】
【実施例111〜112】3−ヒドロキシ−5−フェニ
ル−チエノ〔3,2−c〕〔1,8〕ナフチリジン−4
(5H)−オン及び3−メトキシ−5−フェニル−チエ
ノ〔3,2−c〕〔1,8〕ナフチリジン−4(5H)
−オンの製造 実施例96で得られた化合物500mgをメタノール2
0mlに溶かし、濃塩酸10mlを加えて一晩加熱還流
した。反応混合液を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、
析出した沈殿を濾取し、これをジクロロメタンに溶か
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液…ジクロ
ロメタン:酢酸エチル=10:1)で精製して、先の画
分より3−ヒドロキシ体180mgを得、後の画分より
3−メトキシ体80mgを得た。
【0168】得られた各化合物及びその物性( 1H−N
MR及び融点(mp,℃))を第13表に示す。
【0169】
【実施例113】3−アセトキシ−5−フェニル−チエ
ノ〔3,2−c〕〔1,8〕ナフチリジン−4(5H)
−オンの製造 実施例111で得られた化合物100mgを無水酢酸1
0mlに溶かし、一晩加熱還流した。反応混合液を減圧
濃縮し、残渣にジエチルエーテルを加え、析出した結晶
を濾取して、標記化合物80mgを得た。得られた各化
合物及びその物性( 1H−NMR及び融点(mp,
℃))を第13表に示す。
【0170】
【表38】
【0171】
【実施例114】10−(n−プロピル)−1H−イミ
ダゾ〔2′,1′:5,1〕ピラゾロ〔4,3−c〕
〔1,8〕ナフチリジン−11(10H)−オンの製造 60%水素化ナトリウム0.51gをDMF20ml中
に懸濁させ、そこに実施例21で得られた化合物2.6
gのDMF20ml溶液を室温で滴下し、室温で1時間
攪拌した。次に、ブロモアセトアルデヒドジエチルアセ
タール2.53gを加え、室温で一晩攪拌した。反応混
合物を氷水中に注ぎ、クエン酸水溶液を加えて弱酸性と
し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を集め、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
濃縮した。残渣を酢酸エチル10mlに溶かし、これに
4N塩酸10ml及びエタノール5mlを加えて、30
分間加熱還流した。反応混合液を放冷し、析出した結晶
を濾取し、酢酸エチル及びジエチルエーテルで順次洗浄
した。得られた結晶を水中に懸濁させ、アンモニア水を
加えてアルカリ性とし、不溶の結晶を濾取した。これを
ジクロロメタン−メタノール(1:1)混液に溶解し、
減圧濃縮した後、n−ヘキサンを加えて希釈し、生じた
結晶を濾取した後、ジエチルエーテルで洗浄して、目的
化合物の結晶0.74gを得た。
【0172】融点: 300℃(分解)1 H−NMR〔DMSO−d6 〕:0.93(3H,
t,J=7.4),1.5−1.8(2H,m),4.
41(2H,t,J=7.4),7.31(1H,d
d,J=7.7,4.8),7.51(1H,d,J=
2.2),7.94(1H,d,J=2.2),8.4
6(1H,dd,J=7.7,1.8),8.59(1
H,dd,J=4.7,1.8),12.7(1H,b
rs)
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/495 ABC ABE 9360−4C (C07D 471/14 221:00 7431−4C 231:00) 7431−4C (C07D 471/14 221:00 7431−4C 231:00 7431−4C 241:00) 8615−4C (C07D 471/14 221:00 7431−4C 209:00) (C07D 495/14 221:00 7431−4C 333:00) 7252−4C (C07D 495/14 221:00 7431−4C 241:00 8615−4C 333:00) 7252−4C (72)発明者 友安 崇浩 東京都目黒区大岡山2−2−14 フラット エンドウ204号 (72)発明者 桑原 登志子 徳島県板野郡松茂町中喜来字中瀬中ノ越14 −21 (72)発明者 杉本 幸雄 徳島県鳴門市大津町吉永79番地の1 (72)発明者 上迫 卓司 徳島県板野郡松茂町広島字南川向51番地の 6

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R1 は低級アルキル基、フェニル低級アルキル
    基又は置換基として低級アルコキシ基、ハロゲン置換低
    級アルキル基、シアノ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル
    基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基及び
    シアノ低級アルコキシカルボニル基からなる群より選ば
    れる基の1〜2個を有することのあるフェニル基を示
    す。R2 及びR3 は同一又は異なって水素原子、低級ア
    ルキル基、低級アルキルチオ基又はハロゲン原子を示
    す。R4 は水素原子、低級アルカノイルオキシ基、ヒド
    ロキシル基、低級アルコキシ基又は基NR5 6 (式中
    5 及びR6 は同一又は異なってそれぞれ水素原子、低
    級アルキル基、ハロゲン置換低級アルキル基、フェニル
    基、低級アルカノイル基、フェニル低級アルキル基又は
    低級アルキルスルホニル基を示すか或は下記R8 と結合
    してビニレン基を形成する基を示す)を示す。=Y−は
    =N−又は基=CR7 −(R7 は水素原子又は低級アル
    キル基である)を示す。Aは基−NR8 −N=(R8
    水素原子、低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルキル
    基、ヒドロキシ低級アルキル基、フェニル低級アルキル
    基又は置換基としてハロゲン原子もしくは低級アルコキ
    シ基を有することのあるフェニル基を示すか或は上記R
    5 又はR6 と結合してビニレン基を形成する基を示
    す)、基−S−CR9 =(R9 は水素原子、カルボキシ
    ル基又は低級アルコキシカルボニル基を示す)又は基−
    NR10−CR11=(R10は低級アルキル基を、R11はカ
    ルボキシル基又は低級アルコキシカルボニル基を示す)
    を示す。また破線は二重結合が2個存在することを示
    す。但し、R1 がフェニル基で、Aが基−NR8 −N=
    で且つYが=CH−の場合、R4 は水素原子及びアミノ
    基であってはならない。〕で表されるナフチリジン及び
    ピリドピラジン誘導体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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