JPH06100557A - 置換ニトログアニジン誘導体、その製造法、該誘導体を有効成分として含有する殺虫剤および中間体、その製造法 - Google Patents

置換ニトログアニジン誘導体、その製造法、該誘導体を有効成分として含有する殺虫剤および中間体、その製造法

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JPH06100557A
JPH06100557A JP25137092A JP25137092A JPH06100557A JP H06100557 A JPH06100557 A JP H06100557A JP 25137092 A JP25137092 A JP 25137092A JP 25137092 A JP25137092 A JP 25137092A JP H06100557 A JPH06100557 A JP H06100557A
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carbon atoms
group
lower alkyl
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JP25137092A
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English (en)
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Michihiko Nakaya
道彦 中屋
Koichi Ebihara
耕一 海老原
Hiromoto Matsuno
裕泉 松野
Kenji Odaka
建次 小高
Katsutoshi Kinoshita
勝敏 木下
Shiro Shiraishi
史郎 白石
Kazutomi Onuma
一富 大沼
Hidekazu Yamada
英一 山田
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】殺虫活性を有する新規イミダゾリジン誘導体を
提供する。 【構成】一般式(1)で表されるイミダゾリジン誘導
体、その製造法及び該製造法で使用される一般式(2)
で表される中間体ならびにその製造法、そして該イミダ
ゾイジン誘導体を有効成分とする殺虫剤。 (式中、Zは2−クロロピリジン−5−イル基、2−ク
ロロチアゾール−5−イル基を表わし、R1は、炭素数
1〜4の低級アルキル基、R2は、炭素数1〜4の低級
アルキル基、炭素数1〜4のアルコキシアルキル基を表
わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な置換ニトログアニ
ジン誘導体、その製造法、該誘導体を有効成分として含
有する殺虫剤および新規な中間体、その製造法に関する
ものである。更に詳しくは、本発明は式(1)(化1
0)
【0002】
【化10】 (式中、Zは2−クロロピリジン−5−イル基、2−ク
ロロチアゾール−5−イル基を表わし、R1は、炭素数
1〜4の低級アルキル基、R2は、炭素数1〜4の低級
アルキル基、炭素数1〜4のアルコキシアルキル基を表
わす。)で表わされる置換ニトログアニジン誘導体、そ
の製造法、該誘導体を有効成分として含有する殺虫剤お
よび式(2)(化11)
【0003】
【化11】 (式中、R1は、炭素数1〜4の低級アルキル基、R
2は、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の
アルコキシアルキル基、を表わす。)で表わされる中間
体、その製造法に関する。本発明化合物である置換ニト
ログアニジン誘導体式(1)は農業分野において農薬
(特に、殺虫剤)として有用であり、ニトログアニジン
誘導体式(2)は各種産業分野において有用であり、特
に農薬の中間体として有用である。
【0004】
【従来の技術】従来より、式(1)で表わされる本発明
化合物と類似な骨格を持つ殺虫活性化合物は数多く知ら
れている(特開昭62−81382号公報など)。一
方、本発明の式(1)で表される化合物の式(2)で表
わされる中間体と類似な骨格を持つ化合物もまた、数多
く開示されている(特開昭63−156786号公報な
ど)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、前記式(1)の新規置換ニトログアニジン
誘導体、その容易な製造法、それを有効成分として含有
する高活性の殺虫剤および前記式(1)の新規置換ニト
ログアニジン誘導体の製造時の式(2)の新規中間体お
よびその製造法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者らは
前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、式(1)で表
わされる新規置換ニトログアニジン誘導体が優れた殺虫
活性を有することを見いだし、本発明を完成させた。す
なわち、本発明は式(1)(化12)
【0007】
【化12】 (式中、Zは2−クロロピリジン−5−イル基、2−ク
ロロチアゾール−5−イル基を表わし、R1は、炭素数
1〜4の低級アルキル基、R2は、炭素数1〜4の低級
アルキル基、炭素数1〜4のアルコキシアルキル基を表
わす。)で表わされる置換ニトログアニジン誘導体、そ
の製造法、それを有効成分として含有する殺虫剤および
式(1)を製造するための新規中間体、式(2)(化1
3)
【0008】
【化13】 (式中、R1は、炭素数1〜4の低級アルキル基、R
2は、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の
アルコキシアルキル基、を表わす。)で表わされるニト
ログアニジン誘導体及びその製造法に関する。
【0009】式(1)及び(2)において、R1の低級
アルキル基の典型的な例としては、メチル基、エチル
基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブ
チル基、イソブチル基、セカンダリーブチル基、ターシ
ャリーブチル基等が挙げられる。R2の低級アルキル基
の典型的な例としては、メチル基、エチル基、ノルマル
プロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソ
ブチル基、セカンダリーブチル基、ターシャリーブチル
基等が挙げられる。R2のアルコキシアルキル基の典型
的な例としてはメトキシメチル基、エトキシメチル基、
エトキシエチル基等が挙げられる。式(1)の化合物
は、下記の方法(化14)により製造することが出来
る。
【0010】
【化14】 (式中、Zは2−クロロピリジン−5−イル基、2−ク
ロロチアゾール−5−イル基を表わし、Xは塩素原子ま
たは臭素原子を表わし、R1は、炭素数1〜4の低級ア
ルキル基、R2は、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭
素数1〜4のアルコキシアルキル基を表わす。) すなわち、式(2)で表わされる化合物と式(3)で表
わされる2−クロロ−5−ハロメチルピリジンまたは2
−クロロ−5−ハロメチルチアゾールとを脱酸剤の存在
下、各種溶媒中で反応させて容易に合成することが出来
る。
【0011】脱酸剤としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等の水酸化アルカリ金属類、水酸化マグネシ
ウム、水酸化カルシウム等の水酸化アルカリ土類金属
類、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の水素化アル
カリ金属類、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラ
ート等のアルカリ金属アルコラート類、酸化ナトリウム
等のアルカリ金属酸化物類、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム等のアルカリ金属炭酸塩類、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム等の炭酸水素塩類、硫酸水素ナトリウ
ム、硫酸水素カリウム等の硫酸水素塩類、燐酸三ナトリ
ウム、燐酸二ナトリウム等の燐酸塩類、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム等の酢酸塩類、トリエチルアミン、D
BU、DIMAP等の有機塩類、ブチルリチウム、ナト
リウムアミド等を使用することが出来る。
【0012】また、溶媒としては水をはじめ、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ヘキ
サン、ヘプタン、石油ベンゼンなどの脂肪族炭化水素
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジ
メチルスルホキシド、1,3- ジメチル- 2- イミダゾ
リジノン、1- メチル- 2- ピロリジノンなどの非プロ
トン性極性溶媒、エチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、1,2- ジメトキシエタン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどのエーテル類、アセトニトリル、プ
ロピオニトリルなどのニトリル類、アセトン、ジイソプ
ロピルケトンなどのケトン類などを用いることが出来
る。
【0013】更に、触媒として、テトラブチルアンモニ
ウムブロミド、トリエチルベンジルアンモニウムクロリ
ドなどに代表される相間移動触媒を使用することによっ
ても目的とする置換ニトログアニジン誘導体(1)を高
収率で得ることが出来る。反応温度および反応時間は広
範囲に変化させることも出来るが、一般的には、反応温
度は−20〜200℃、好ましくは0〜100℃、反応
時間は0.01〜30時間、好ましくは0.1〜15時
間である。本発明の式(1)の化合物は下記の異性体
(化15)を含む。
【0014】
【化15】 前記反応式(化14)において、式(2)で表わされる
出発物質は下記反応式(化16)に従って合成すること
が出来る。
【0015】
【化16】 (式中、R1は、炭素数1〜4の低級アルキル基、R
2は、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の
アルコキシアルキル基を表わす。) すなわち、式(3)で表わされるニトログアニジン誘導
体[J.Am.Chem.Soc.,70.,430
(1948)に基づき製造できる]とアセタール類の式
(4)との反応により容易に、かつ高収率で合成するこ
とが出来る。式(2)で表わされる化合物は、本発明者
らによって初めて合成された新規化合物であり、この合
成反応自体もまた、本発明者らによって初めて見いださ
れた新規反応である。
【0016】この反応は無溶媒あるいは溶媒中で実施す
ることが出来る。溶媒としてはベンゼン、トルエン、キ
シレン等の脂肪族炭化水素類、クロロホルム、1,2−
ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ジイソプロ
ピルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-
ジメチル- 2-イミダゾリジノンなどの非プロトン性極
性溶媒類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニト
リル類、アセトン、メチルイソブチルケトン等のケトン
類、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、アリルアルコール、プロパルギルアルコ
ール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類等が
用いられる。式(4)のアセタール類の使用量は、式
(3)のニトログアニジン誘導体に対し、1.0モル以
上あればいくらでも良いが、経済上は1.0〜10.0
モルが好ましい。
【0017】反応温度および反応時間は広範囲に変化さ
せることができるが、一般的には、反応温度は-20〜
300℃、好ましくは室温〜200℃であり、反応時間
は0.1〜30時間、好ましくは0.5〜20時間であ
る。この反応は通常、常圧条件下で実施するが、加圧条
件下でも同様に実施することができる。必ずしも必要で
はないが、触媒としては硫酸、塩酸、燐酸、硝酸等の鉱
酸類、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸等のスルホン酸類、蟻酸、
酢酸、安息香酸等のカルボン酸類、塩化アルミニウム、
四塩化スズ、塩化亜鉛、三フッ化ホウ素、四塩化チタン
等のルイス酸類、ピリジン塩酸塩、テトラブチルアンモ
ニウムクロリド等のアンモニウム塩類、酸化ジルコニウ
ム、シリカゲル、アルミナ等の酸塩基性酸化物類、硫酸
水素カリウム、硫酸水素ナトリウム等の硫酸水素塩類、
燐酸水素カリウム、燐酸水素ナトリウム等の燐酸水素塩
類が用いられる。本発明の化合物(2)は下記で表わさ
れる通り、トートマー(互変異性体)を含む。化(1
7)
【0018】
【化17】 一方、式(3)で表わされるクロロピリジルメチルハラ
イド類は公知化合物であり、文献記載の方法により合成
することが出来[合成法文献:J.Heterocyc
lic Chem.,16,333(1979)、J.
Med.Chem.,14,557(1971)]、チ
アゾリルメチルハライド類は2−アミノ−5−アルコキ
シカルボニルチアゾール類をジアゾ化を経て、ハロゲン
原子を導入し、リチウムアルミニウムハイドライドで常
法により還元し、得られた2−ハロゲノ−5−ヒドロキ
シメチルチアゾールを常法によりハロゲン原子に変換し
て得ることができる。
【0019】本発明の式(1)で表わされる誘導体は強
力な殺虫作用を持ち、殺虫剤として使用することが出来
る。そして、本発明の式(1)で表わされる誘導体は栽
培植物に対し、薬害を与えることなく有害昆虫に対し、
的確な防除効果を発揮する。そのような害虫類として、
鱗翅目害虫、例えば、アオムシ、ハスモンヨトウ、アワ
ノメイガ、コナガ、ニカメイチュウ、コブノメイガ等;
半翅目害虫、例えば、ツマグロヨコバイ、トビイロウン
カ、ヒメトビウンカ、ヤノネカイガラムシ、モモアカア
ブラムシ、ワタアブラムシ、ニセダイコンアブラムシ、
アオカメムシ、オンシツコナジラミ等;鞘翅目害虫、例
えば、アズキゾウムシ、コクゾウムシ、ニジュウヤホシ
テントウ、ヒメコガネ、コロラドポテトビートル、イネ
ミズゾウムシ等;直翅目害虫、例えば、チャバネゴキブ
リ、ワモンゴキブリ、ケラ、バッタ、ヤマトシロアリ、
イエシロアリ等;双翅目害虫、例えば、イエバエ、ネッ
タイシマカ、アカイエカ、コガタアカイエカ等を挙げる
ことが出来る。
【0020】本発明の式(1)で表わされる化合物を実
際に施用する場合には、他の成分を加えずに単味の形で
も使用できるが、防除薬剤として使いやすくするため担
体を配合して適用するのが一般的である。
【0021】本発明化合物の製剤化に当たっては、何ら
の特別の条件を必要とせず、一般農薬に準じて当業技術
の熟知する方法によって乳剤、水和剤、粉剤、粒剤、微
粒剤、油剤、エアゾール、毒餌等の任意の剤型に調整で
き、これらをそれぞれの目的に応じた各種用途に供しう
る。ここでいう担体とは、処理すべき部位への有効成分
の到達を助け、また有効成分化合物の貯蔵、輸送、取扱
いを容易にするために配合される合成または天然の無機
または有機物質を意味する。適当な固体担体としてはモ
ンモリロナイト、カオリナイト等の粘土類、ケイソウ
土、白土、タルク、バーミキュライト、石膏、炭酸カル
シウム、シリカゲル、硫安等の無機物質、大豆粉、鋸
屑、小麦粉等の植物性有機物質および尿素等があげられ
る。適当な液体担体としてはトルエン、キシレン、クメ
ン等の芳香族炭化水素類、ケロシン、鉱油等のパラフィ
ン系炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン等のケトン類、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、エチレングリコールジメチルエ
ーテル、エチレングリコールジエチルエーテル等のグラ
イム類、メタノール、エタノール、プロパノール、エチ
レングリコール等のアルコール類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、水等があげられる。
【0022】さらに本発明の式(1)で表わされる化合
物の効力を増強するために、製剤の剤型、適用場面等を
考慮して目的に応じてそれぞれ単独に、または組合わせ
て以下のような補助剤を使用することもできる。乳化、
分散、拡展、湿潤、結合、安定化等の目的ではリグニン
スルホン酸塩等の水溶性塩基、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキル硫酸エステル等の非イオン性界面活性
剤、ステアリン酸カルシウム、ワックス等の滑剤、イソ
プロピルヒドロジエンホスフェート等の安定剤、その他
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カゼ
イン、アラビアゴム等があげられる。しかし、これらの
成分は以上のものに限定されるものではない。
【0023】さらにこれら本発明の式(1)で表わされ
る化合物は2種以上の配合使用によって、より優れた殺
虫活性を発現させることも可能であり、また他の生理活
性物質、例えばアレスリン、N−(クリサンテモイルメ
チル)− 3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミ
ド、5− ベンジル− 3− フリルメチル クリサンテ
メート、3− フェノキシベンジル クリサンテメー
ト、5− プロパルギルフルフリル クリサンテメー
ト、その他既知のシクロプロパンカルボン酸エステル、
3− フェノキシベンジル 2,2− ジメチル− 3−
(2,2− ジクロロビニル)− シクロプロパン− 1
− カルボキシレート、3− フェノキシ− α−シアノ
ベンジル 2,2− ジメチル− 3− (2,2− ジク
ロロビニル)−シクロプロパン− 1− カルボキシレー
ト、3− フェノキシ− α− シアノベンジル 2,2
− ジメチル− 3− (2,2− ジブロモビニル)−
シクロプロパン− 1− カルボキシレート、3− フェ
ノキシ− α− シアノベンジルα− イソプロピル− 4
− クロロフェニルアセテート、レスメトリン、シハロ
トリン、シフルトリン、フェンプロパトリン、テラロメ
トリン、シクロプロトリン、フルシトリネート、フルバ
リネート等の合成ピレスロイド系殺虫剤およびこれらの
各種異性体あるいは除虫菊エキス、O,O− ジエチル
− O− (3− オキソ− 2− フェニル− 2H− ピ
リダジン− 6− イル)ホスホロチオエート(三井東圧
化学登録商標オフナック)、O,O− ジメチル− O−
(2,2−ジクロロビニル)ホスフェート(DDV
P)、O,O− ジメチル− O− (3− メチル− 4
− ニトロフェニル)ホスホロチオエート、ダイアジノ
ン、O,O− ジメチル− O− 4− シアノフェニルホ
スホロチオエート、O,O− ジメチル−S−〔α−
(エトキシカルボニル)ベンジル〕ホスホロジチオエー
ト、
【0024】2− メトキシ− 4H− 1,3,2− ベ
ンゾジオキサホスホリン− 2− スルフィド、O,O−
ジエチル− O− 4− シアノフェニルホスホノチオエ
ート、MPP、ピリミホスメチル、イソキサチオン、ピ
リダフェンチオン、クロルピリホスメチル、クロルピリ
ホス、ESP、プロフェノホス、マラソン、ジメトエー
ト、チオメトン、エチルチオメトン、ホサロン、DMT
P、プロチオホス、スルプロホス、ピラクロホス、モノ
クロトホス、CVP、プロパホス、アセフェート、DE
P、EPN、エチオン等の有機リン系殺虫剤、1− ナ
フチル N− メチルカーバメート(NAC)、m− ト
リル N− メチルカーバメート(MTMC)、2− ジ
メチルアミノ− 5,6− ジメチルピリミジン− 4−
イル− ジメチルカーバメート(ピリマー)、3,4−
ジメチルフェニル N− メチルカーバメート、2− イ
ソプロポキシフェニル N− メチルカーバメート、M
IPC、BPMC、XMC、エチオフェンカルブ、ベン
ダイオカルブ、カルボスルファン、ベンフラカルブ、メ
ソミル、オキサミル、チオジカルブ等のカーバメート系
殺虫剤、3− フェノキシベンジル 2− (4− クロ
ロフェニル)− 2− メチルプロピル エーテル、3−
フェノキシ− 4− フルオロベンジル 2− (4−
クロロフェニル)− 2− メチルプロピル エーテル、
3―フェノキシベンジル 2− (4− エトキシフェニ
ル)− 2− メチルプロピル エーテル、3− フェノ
キシ− 4− フルオロベンジル 2− (4− エトキシ
フェニル)− 2− メチルプロピル エーテル等のアリ
ールプロピル エーテル系の殺虫剤、1− (3− フェ
ノキシフェニル)− 4− (4− クロロフェニル)−
4−メチルペンタン、1− (3− フェノキシ− 4−
フルオロフェニル)− 4−(4− クロロフェニル)−
4− メチルペンタン、
【0025】1− (3− フェノキシフェニル)− 4
− (4− エトキシフェニル)− 4−メチルペンタ
ン、1− (3− フェノキシ− 4− フルオロフェニ
ル)− 4−(4− エトキシフェニル)− 4− メチル
ペンタン等の芳香族アルカン系の殺虫剤、硫酸ニコチ
ン、ポリナクチン複合体、アベルメクチン、ミルベメク
チン等の殺虫性天然物、カルタップ、チオシクラム、ベ
ンスルタップ、ジフルベンズロン、クロルフルアズロ
ン、テフルベンズロン、ブプロフェジン、ベンゾエピン
等の殺虫剤、ケルセン、CPCBS、BPPS、テトラ
ジホン、アミトラズ、ベンゾメート、フェノチオカー
ブ、ヘキサチアゾックス、酸化フェンブタスズ、ジエノ
クロル、クロフェンテジン、フェノピロキシメート等の
殺ダニ剤、その他の殺虫剤、殺ダニ剤あるいは殺菌剤、
殺線虫剤、除草剤、植物生長調整剤、肥料、土壌改良資
材、脱皮阻害剤、JH活性剤、BT剤、微生物の生産毒
素、天然または合成の昆虫ホルモン攪乱剤、誘引剤、忌
避剤、昆虫病原性微生物類や小動物類等その他の農薬等
と混合することによりさらに効力の優れた多目的組成物
をつくることも出来、また相乗効果も期待できる。 な
お、本発明の式(1)で表わされる化合物は光、熱、酸
化等に安定であるが、必要に応じ酸化防止剤あるいは紫
外線吸収剤、例えばBHT(2,6− ジ− t− ブチ
ル− 4− メチルフェノール)、BHA(ブチルヒドロ
キシアニソール)のようなフェノール誘導体、ビスフェ
ノール誘導体、またフェニル− α− ナフチルアミン、
フェニル− β− ナフチルアミン、フェネチジンとアセ
トンの縮合物等のアリールアミン類あるいはベンゾフェ
ノン系化合物類を安定剤として適量加えることによっ
て、より効果の安定した組成物を得ることが出来る。
【0026】本発明の式(I)で表わされる化合物の殺
虫剤は該化合物を 0.0001〜95重量%、好ましく
は 0.01 〜50重量%含有させる。本発明殺虫剤を
施用するには、一般に有効成分0.01〜5000pp
m 、好ましくは 0.1〜1000ppm の濃度で使用
するのが望ましい。また、10aあたりの施用量は、一
般に有効成分で1〜300gである。
【0027】
【実施例】次に実施例により式(1)で表わされる本発
明の化合物の製造法を具体的に説明する。 実施例 1 (化合物No.6) 1−(2-クロロピリ
ジン−5−イルメチル)−2−ニトロイミノ−3−(1
−エトキシプロピル)イミダゾリジン 水素化ナトリウム(55%以上,油性)0.25gのジ
メチルフォルムアミド20 ml懸濁溶液中に、氷冷下
にて1−(1−エトキシプロピル)−2−ニトロイミノ
イミダゾリジン1.01gを加え、氷冷下にて1時間攪
拌した。反応液に2−クロロピリジン−5−イルメチル
クロリド0.91gを加え、同温度にて1時間、室温に
て3時間攪拌した。反応液に酢酸エチル100mlを加
え、これを水30 mlと飽和食塩水30mにて2回洗
浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。有
機層を減圧濃縮して得られた油状物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(1:2 ヘキサン/酢酸エチル)
にて生成し、さらに再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)を
行うことにより、標記化合物0.97gを無色の結晶と
して得た。
【0028】実施例 2 (化合物No.16) 1−
(2−クロロピリジン−5−イルメチル)−2−ニトロ
イミノ−3−(1−イソプロピルオキシブチル)イミダ
ゾリジン 炭酸カリウム0.76gのジメチルスルフォキシド20
ml懸濁溶液中に、1−(1−イソプロピルオキシブチ
ル)−2−ニトロイミノイミダゾリジン0.9gと2−
クロロピリジン−5−イルメチルクロリド0.9gを加
え、70℃にて2時間加熱攪拌した。反応液に酢酸エチ
ル100mlを加え、これを水30 mlと飽和食塩水
30mにて2回洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムに
て乾燥した。有機層を減圧濃縮して得られた油状物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(1:2 ヘキサン
/酢酸エチル)にて生成し、さらに再結晶(酢酸エチル
−ヘキサン)を行うことにより、標記化合物1.11g
を無色の結晶として得た。
【0029】実施例 3 (化合物No.21) 1−
(2−クロロチアゾール−5−イルメチル)−2−ニト
ロイミノ−3−(1−エトキシプロピル)イミダゾリジ
ン 炭酸カリウム0.64gのジメチルスルフォキシド5m
l懸濁溶液中に、1−(1−エトキシプロピル)−2−
ニトロイミノイミダゾリジン0.64gと(2−クロロ
チアゾール−5−イル)メチルクロリド0.55gを加
え、60℃にて2時間加熱攪拌した。反応液に酢酸エチ
ル100mlを加え、これを水30mlと飽和食塩水3
0mにて2回洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて
乾燥した。有機層を減圧濃縮して得られた油状物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(1:2 ヘキサン/
酢酸エチル)にて生成し、標記化合物0.31gを無色
の油状物として得た。
【0030】上記実施例1〜3と同様の方法に従って合
成した式(1)で表わされる化合物の代表例を以下に示
す。 化合物No.1(Z=2-クロロピリジン-5-イル、R1=Me、
R2=Me) 屈折率:nD(20℃)=1.5661. NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):1.40(3H,d,J=5.9Hz),3.29
(3H,s),3.59-3.75(4H,m),4.48(1H,d,J=4.4Hz),4.52(1H,
d,J=4.4Hz),5.03(1H,q,J=5.9Hz),7.37(1H,d,J=8.1Hz),
7.72(1H,dd,J=8.1Hz,J=2.2Hz),8.34(1H,d,J=2.2Hz) IR:νMAX(neat)(cm-1) :1531,1424,1390,1258,1095,
855 化合物No.2(Z=2-クロロピリジン-5-イル、R1=Me、
R2=Ee) 油状物 NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.95(3H,t,J=7.3Hz),1.72-
1.77(2H,m),3.32(3H,s),3.63-3.74(4H,m),4.49(2H,d,J=
9.5Hz),4.85(1H,t,J=5.9Hz),7.37(1H,d,J=8.2Hz),7.73
(1H,dd,J=8.2Hz,J=2.2Hz),8.35(1H,d,J=2.2Hz) IR:νMAX(neat)(cm-1) :1558,1456,1424,1260,1102,
942,750. 化合物No.3(Z=2-クロロピリジン-5-イル、R1=Me、
R2=n-Pr) 屈折率:nD(24℃)=1.5696. NMR:δTMS(Acetone-d6)(ppm):0.91(3H,t,J=7.3Hz),
1.27-1.47(2H,m),1.59-1.74(2H,m),3.24(3H,s),3.74-3.
90(4H,m),4.53(1H,d,J=10.3Hz),4.57(1H,d,J=10.2Hz),
4.86(1H,t,J=6.6Hz),7.45(1H,d,J=8.1Hz),7.86 (1H,d,J
=8.1Hz),8.43(1H,s). IR:νMAX(neat)(cm-1): 3056,2961,2935,2874,1698,
1550,1462,1438,1391,1269,1194,1141,1106,1080,1025,
973,950,835,818,749,722,696,640.
【0031】化合物No.4(Z=2-クロロピリジン-5-
イル、R1=Me、R2=iso-Pr) 融点:100.8℃〜102.6℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.90(3H,d,J=7.3Hz),1.04
(3H,d,J=6.6Hz),1.77-1.90(1H,m),3.34(3H,s),3.53-3.7
5(4H,m),4.43(1H,d,J=15.4Hz),4.49(1H,d,J=15.4Hz),4.
65(1H,d,J=9.5Hz),7.38(1H,d,J=8.8Hz),7.75(1H,d,J=8.
8Hz),8.32(1H,s). IR:νMAX(KBr)(cm-1):2966,2931,1560,1448,1420,13
92,1286,1254,1173,1147,1083,1024,981,960,918,823,7
62,727,677,649. 化合物No.5(Z=2-クロロピリジン-5-イル、R1=Et、
R2=Me) 油状物 NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):1.20(3H,t,J=6.6Hz),1.41
(3H,d,J=5.9Hz),3.43-3.50(2H,m),3.53-3.77(4H,m),4.4
8(1/2*2H,s),4.49(1/2*2H,s),5.15(1H,q,J=5.9Hz),7.37
(1H,d,J=8.1Hz),7.71(1H,dd,J=8.1Hz,J=2.2Hz),8.32(1
H,d,J=2.2Hz). IR:νMAX(neat)(cm-1):1539,1435,1390,1270,1112,9
47,750 化合物No.6(Z=2-クロロピリジン-5-イル、R1=Et、
R2=Et) 融点:92.6℃〜93.4℃ NMR:δTMS(Acetone-d6)(ppm):0.92(3H,t,J=7.3Hz),
1.15(3H,t,J=7.3Hz),1.65-1.76(2H,m),3.38-3.58(2H,
m),3.74-3.88(4H,m),4.52(1H,d,J=14.1Hz),4.57(1H,d,J
=13.4Hz),4.88(1H,t,J=6.6Hz),7.46(1H,d,J=8.8Hz),7.8
6(1H,d,J=8.1Hz),8.42(1H,s). IR:νMAX(KBr)(cm-1):2972,2880,1560,1540,1458,14
43,1419,1389,1282,1253, 1093,816,772,641.
【0032】化合物No.7(Z=2-クロロピリジン-5-
イル、R1=Et、R2=n-Pr) 屈折率:nD(24℃)=1.5623. NMR:δTMS(Acetone-d6)(ppm):0.92(3H,t,J=7.3Hz),
1.15(3H,t,J=6.6Hz),1.30-1.46(2H,m),1.59-1.75(2H,
m),3.36-3.44(1H,m),3.51-3.59(1H,m),3.73-3.88(4H,
m),4.52(1H,d,J=15.4Hz),4.57(1H,d,J=15.4Hz),4.97(1
H,t,J=7.3Hz),7.45(1H,d,J=8.8Hz),7.85(1H,d,J=8.1H
z),8.41(1H,s) IR:νMAX(neat)(cm-1):3087,3055,2964,2936,2899,2
875,1672,1548,1462,1390,1269,1105,1079,1025,1004,9
88,953,818,749,722,641. 化合物No.8(Z=2-クロロピリジン-5-イル、R1=Et、
R2=iso-Pr) 融点:93.3〜94.2℃. NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.90(3H,d,J=6.6Hz),1.04
(3H,d,J=6.6Hz),1.82-1.88(1H,m),3.43-3.76(6H,m),4.4
2(1H,d,J=14.7Hz),4.47(1H,d,J=15.4Hz),4.74(1H,d,J=
8.8Hz),7.38(1H,d,J=8.1Hz),7.74(1H,d,J=8.1Hz),1.20
(3H,t,J=6.6Hz),8.33(1H,s). IR:νMAX(KBr)(cm-1):2961,2923,1560,1540,1458,14
49,1412,1395,1287,1258,1156,1138,1104,1082,1025,82
9,778,728. 化合物No.9(Z=2-クロロピリジン-5-イル、R1=Et、
R2=tert-Bu) 融点:104.2〜104.5℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.98(9H,s),1.21(3H,t,J=
6.6Hz),3.40-3.63(4H,m),3.71-3.76(1H,m),4.43(2H,s),
4.85(1H,s),7.38(1H,d,J=8.1Hz),7.73(1H,dd,J=8.1Hz,J
=2.2Hz),8.33(1H,d,J=2.2Hz). IR:νMAX(KBr)(cm-1):2973,1559,1423,1259,1080,73
3. 化合物No.10(Z=2-クロロピリジン-5-イル、R1=n-
Pr、R2=Me) 融点:107.2〜108.5℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.91(3H,t,J=7.3Hz),1.41
(3H,d,J=5.9Hz),1.53-1.66(2H,m),3.36(2H,dt,J=6.6Hz,
J=2.2Hz),3.53-3.77(4H,m),4.47(1H,d,J=15.4Hz),4.51
(1H,d,J=15.4Hz),5.12(1H,dd,J=12.5Hz,J=5.9Hz),7.37
(1H,d,J=8.8Hz),7.71(1H,dd,J=8.1Hz,J=2.2Hz),8.32(1
H,d,J=2.2Hz). IR:νMAX(KBr)(cm-1):2964,1562,1405,1254,1110,81
8,772.
【0033】化合物No.11(Z=2-クロロピリジン-5
-イル、R1=n-Pr、R2=Et) 融点:88.6〜89.3℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.92(3H,t,J=7.3Hz),0.96
(3H,t,J=7.3Hz),1.55-1.61(2H,m),1.63-1.77(2H,m),3.3
5-3.44(2H,m),3.53-3.66(3H,m),3.71-3.75(1H,m),4.44
(1H,d,J=15.4Hz),4.50(1H,d,J=15.4Hz),J=15.4Hz),4.93
(1H,dd,J=7.3Hz,J=5.9Hz),7.38(1H,d,J=8.1Hz),7.72(1
H,dd,J=8.1Hz,J=2.2Hz),8.33(1H,d,J=2.2Hz). IR:νMAX(KBr)(cm-1):2967,1562,1405,1260,1106,81
9,765. 化合物No.12(Z=2-クロロピリジン-5-イル、R1=n-
Pr、R2=n-Pr) 融点:96.3〜98.2℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.90-0.97(6H,m),1.31-1.7
4(6H,m),3.33-3.44(2H,m),3.52-3.75(4H,m),4.43-4.51
(2H,m),5.00(1H,m),7.38(1H,d,J=8.8Hz),7.72(1H,dd,J=
8.1Hz,J=2.2Hz),8.33(1H,d,J=2.2Hz). IR:νMAX(KBr)(cm-1):2962,1562,1535,1460,1404,12
59,1080,1024,952,818,764,724. 化合物No.13(Z=2-クロロピリジン-5-イル、R1=n-
Pr、R2=iso-Pr) 融点:120.2〜121.5℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.91(3H,t,J=7.3Hz),0.94
(3H,d,J=7.3Hz),1.04(3H,d,J=6.6Hz),1.54-1.62(2H,m),
1.82-1.91(1H,m),3.34-3.39(1H,m),3.42-3.48(1H,m),3.
53-3.75(4H,m),4.42(1H,d,J=15.4Hz),4.48(1H,d,J=15.4
Hz),4.72(1H,d,J=9.5Hz),7.38(1H,d,J=8.1Hz),7.74(1H,
dd,J=8.1,J=2.2Hz),8.33(1H,d,J=2.2Hz). IR:νMAX(KBr)(cm-1):2961,1560,1410,1263,1083,72
8. 化合物No.14(Z=2-クロロピリジン-5-イル、R1=is
o-Pr、R2=Me) 融点:97.9〜99.8℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):1.14(3H,d,J=6.6Hz),1.17
(3H,d,J=5.9Hz),1.38(3H,d,J=5.9Hz),3.52-3.80(5H,m),
4.48(2H,s),5.26(1H,dd,J=12.5Hz,J=6.6Hz),7.37(1H,d,
J=8.1Hz),7.71(1H,dd,J=8.1Hz,J=2.2Hz),8.32(1H,d,J=
2.2Hz). IR:νMAX(KBr)(cm-1):2974,1557,1438,1259,1096,10
31,841,753.
【0034】化合物No.15(Z=2-クロロピリジン-5
-イル、R1=iso-Pr、R2=Et) 融点:102.2〜103.9℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.95(3H,t,J=7.3Hz),1.15
(3H,d,J=6.6Hz),1.17(3H,d,J=5.9Hz),1.61-1.73(2H,m),
3.53-3.79(5H,m),4.44(1H,d,J=15.4Hz),4.49(1H,d,J=1
5.4Hz),5.03(1H,dd,J=7.3Hz,J=5.9Hz),7.37(1H,d,J=8.1
Hz),7.72(1H,dd,J=8.1Hz,J=2.2Hz),8.32(1H,d,J=2.2H
z). IR:νMAX(KBr)(cm-1): 2979,1551,1413,1384,1286,1
095,1049,1009,819,774. 化合物No.16(Z=2-クロロピリジン-5-イル、R1=is
o-Pr、R2=n-Pr) 融点:96.2〜98.2℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.94(3H,t,J=7.3Hz),1.27-
1.49(2H,m),1.54-1.69(2H,m),3.50-3.82(4H,m),4.42-4.
50(2H,m),5.09-5.12(1H,m),7.37(1H,d,J=8.1Hz),7.70-
7.73(1H,m),8.32(1H,d,J=2.2Hz). IR:νMAX(KBr)(cm-1):2960,1589,1551,1460,1418,13
83,1252,1217,1096,1066,1018,859,841,771,746. 化合物No.17(Z=2-クロロピリジン-5-イル、R1=is
o-Pr、R2=iso-Pr) 融点:132.8〜134.8℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.89(3H,d,J=6.6Hz),1.02
(3H,d,J=6.6Hz),1.16(6H,t,J=6.6Hz),1.79-1.85(1H,m),
3.53-3.78(5H,m),4.42(1H,d,J=15.4Hz),4,46(1H,d,J=1
5.4Hz),4.82(1H,d,J=8.8Hz),7.37(1H,d,J=8.8Hz),7.73
(1H,dd,J=8.8Hz,J=2.2Hz),8.33(1H,d,J=2.2Hz). IR:νMAX(KBr)(cm-1):2979,1558,1420,1283,1063,86
1,728. 化合物No.18(Z=2-クロロピリジン-5-イル、R1=n-
Bu、R2=Me) 油状物 NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.90(3H,t,J=7.3Hz),1.30-
1.38(2H,m),1.40(3H,d,J=5.9Hz),1.49-1.55(2H,m),3.39
(2H,t,J=6.6Hz),3.54-3.77(4H,m),4.47(1H,d,J=15.4H
z),4.52(1H,d,J=15.4Hz),5.11(1H,q,J=5.9Hz),7.37(1H,
d,J=8.1Hz),7.71(1H,dd,J=8.1Hz,J=2.2Hz),8.32(1H,d,J
=2.2Hz). IR:νMAX(Neat)(cm-1):2960,1533,1461,1257,1105,8
17,749.
【0035】化合物No.19(Z=2-クロロピリジン-5
-イル、R1=tert-Bu、R2=Et) 油状物 NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.91(3H,t,J=7.3Hz),1.21
(9H,s),1.63-1.71(2H,m),3.50-3.66(3H,m),3.84-3.91(1
H,m),4.38(1H,d,J=15.4Hz),4.51(1H,d,J=15.4Hz),5.10
(1H,dd,J=8.1Hz,J=5.1Hz),7.35(1H,d,J=8.1Hz),7.70(1
H,dd,J=8.1Hz,J=2.2Hz),8.30(1H,d,J=2.2Hz). IR:νMAX(Neat)(cm-1):2975,1539,1463,1271,1104,8
16,751,641. 化合物No.20(Z=2-クロロピリジン-5-イル、R1=M
e、R2=-CH2OCH3) 油状物 NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):3.38(3H,s),3.39(3H,s),3.
58(2H,d,J=4.4Hz),3.54-3.67(2H,m),3.73-3.80(2H,m),
4.50(2H,s),5.12(1H,t,J=5.1Hz),7.38(1H,d,J=8.1Hz),
7.73(1H,dd,J=8.1Hz,J=2.2Hz),8.34(1H,d,J=2.2Hz) 化合物No.21(Z=2-クロロチアゾール-5-イル、R1=
Et、R2=Et) 油状物 NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.90(3H,t,J=7.3Hz),1.15
(3H,t,J=7.3Hz),1.63-1.76(2H,m),3.36-3.42(1H,m),3.4
9-3.55(1H,m),3.73-3.89(4H,m),4.67(2H,s),4.87(1H,t,
J=6.6Hz),7.65(1H,s). IR:νMAX(KBr)(cm-1):2975,1735,1713,1528,1420,12
59,1178,1155,1092,1049,986,927,772,756,726. 化合物No.22(Z=2-クロロチアゾール-5-イル、R1=
n-Pr、R2=Me) 半固体 NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.91(3H,t,J=7.3Hz),1.40
(3H,d,J=5.9Hz),1.52-1.61(2H,m),3.31-3.36(2H,m),3.6
1-3.78(4H,m),4.57(1H,d,J=15.4Hz),4.63(1H,d,J=16.1H
z),5.12(1H,q,J=5.9Hz),7.49(1H,s). IR:νMAX(Neat)(cm-1): 2966,1529,1421,1254,1098,
1049,757.
【0036】化合物No.23(Z=2-クロロチアゾール
-5-イル、R1=iso-Pr、R2=Me) 融点:80.2〜82.6℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.94(3H,t,J=7.3Hz),1.14
(3H,d,J=6.6Hz),1.16(3H,d,J=6.6Hz),1.59-1.73(2H,m),
3.58-3.81(5H,m),4.54(1H,d,J=15.4Hz),4.60(1H,d,J=1
6.1Hz),5.02-5.05(1H,m),7.49(1H,s). IR:νMAX(KBr)(cm-1):2971,1560,1532,1417,1264,10
87,1051,863,773. 化合物No.24(Z=2-クロロチアゾール-5-イル、R1=
Me、R2=iso-Pr) 融点:126.6〜128.2℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.89(3H,t,J=6.6Hz),1.03
(3H,d,J=6.6Hz),1.79-1.89(1H,m),3.32(3H,s),3.56-3.7
5(4H,m),4.53(1H,d,J=15.4Hz),4.61(1h,d,J=16.1Hz),4.
64(1H,d,J=9.5Hz),7.50(1H,s). IR:νMAX(KBr)(cm-1):2974,1562,1532,1446,1407,12
89,1266,1081,1053. 化合物No.25(Z=2-クロロチアゾール-5-イル、R1=
n-Bu、R2=Me) 油状物 NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.90(3H,t,J=7.3Hz),1.31-
1.38(2H,m),1.39(3H,d,J=5.9Hz),1.49-1.56(2H,m),3.37
(2H,t,J=6.6Hz),3.62-3.77(2H,m),4.57(1H,d,J=15.4H
z),4.63(1H,d,J=15.4Hz),5.11(1H,q,J=5.9Hz),7.50(1H,
s). IR:νMAX(Neat)(cm-1): 2959,1527,1419,1252,1100,
1047. 次に式(2)で表わされる本発明の化合物の製造法を具
体的に説明する。
【0037】実施例 4 (中間体No.6) 化合物名: 1−(1−エトキシプロピル)−2−ニトロ
イミノイミダゾリジン 2−ニトロイミノイミダゾリジン4.73gとプロピオ
ンアルデヒドジエチルアセタール7.13gのDMI2
0ml溶液に、氷冷下にてトリフルオロボランエーテル
錯体0.3mlを加え、室温にて4時間攪拌した。反応
液に酢酸エチル200mlを加え、これを水50mlと
飽和食塩水50mlにて2回洗浄し、有機層を無水硫酸
マグネシウムにて乾燥した。有機層を減圧濃縮すること
によって得られた結晶を再結晶(酢酸エチル−ヘキサ
ン)することにより、標記化合物1.16gを無色の結
晶として得た。
【0038】実施例 5 (中間体No.3) 化合物名: 1−(1−メトキシブチル)−2−ニトロイ
ミノイミダゾリジン ブチルアルデヒド5.03gとトリフルオロボランエー
テル錯体0.3mlのメタノール6.66ml溶液を室
温にて6時間攪拌したのち、2−ニトロイミノイミダゾ
リジン4.56gのDMI5ml溶液とトリフルオロボ
ランエーテル錯体0.3mlを加え、室温にて3時間攪
拌した。反応液に酢酸エチル100mlを加え、これを
水40mlと飽和食塩水40mlにて2回洗浄したの
ち、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。有機
層を減圧濃縮して得られた油状物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(1:1 ヘキサン−酢酸エチル)に
て精製することにより、標記化合物3.79gを無色の
結晶として得た。
【0039】上記実施例4〜5と同様の方法に従って合
成した式(2)で表わされる中間体化合物の代表例を以
下に示す。 中間体No.1(R1=Me、R2=Me) 融点:183.3〜184.5℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):1.35(3H,d,J=5.9Hz),3.30
(3H,s),3.59-3.64(2H,m),3.77-3.86(2H,m),5.39(1H,q,J
=5.9Hz),8.59(1H,br). IR:νMAX(KBr)(cm-1) :3331,1570,1475,1429,1279,1
225,1111,970 中間体No.2(R1=Me、R2=Et) NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.93(3H,t,J=7.3Hz),1.72-
1.80(2H,m),3.32(3H,s),3.54-3.67(2H,m),3.78-3.89(2
H,m),5.15(1H,t,J=6.6Hz),8.30(1H,br). 中間体No.3(R1=Me、R2=n-Pr) 屈折率nD(23℃):1.5158. NMR:δTMS(Acetone-d6)(ppm):0.93(3H,t,J=7.3Hz),
1.31-1.72(4H,m),3.26(3H,s), 3.59-3.91(4H,m),5.14
(1H,t,J=7.3Hz). IR:νMAX(KBr)(cm-1):3416,2959,2873,1698,1568,15
33,1508,1476,1442,1399, 1290,1248,1150,1082,1042,9
72,763,649.
【0040】中間体No.4(R1=Me、R2=iso-Pr) 融点:141.7〜143.7℃. NMR:δTMS(Acetone-d6)(ppm):0.85(3H,d,J=6.6Hz),
1.02(3H,d,J=6.6Hz),1.88-1.94(1H,m),3.27(3H,s),3.60
-3.65(2H,m), 3.88-3.92(2H,m),7.43 (1H,d,J=9.5Hz). IR:νMAX(KBr)(cm-1):3358,2965,2935,2873,2832,15
82,1560,1538,1481,1439,1392,1362,1278,1243,1199,11
31,1117,1081,1046,984,934,785,748,692. 中間体No.5(R1=Et、R2=Me) NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):1.20(2H,t,J=1.9Hz),1.36
(3H,d,J=5.9Hz),3.46-3.52(2H,m),3.62-3.69(2H,m),3.7
9-3.87(2H,m),5.49(1H,q,J=5.9Hz),8.29(1H,br). 中間体No.6(R1=Et、R2=Et) NMR:δTMS(Acetone-d6)(ppm):0.90(3H,t,J=7.3Hz),
1.16(3H,t,J=6.6Hz),1.59-1.76(2H,m),3.41-3.66(4H,
m),3.83-3.90(2H,m),5.15(1H,t,J=6.8Hz). 中間体No.7(R1=Et、R2=n-Pr) NMR:δTMS(Acetone-d6)(ppm):0.93(3H,t,J=5.1Hz),
1.01(3H,t,J=7.3Hz),1.11-1.15(4H,m),3.55-3.59(2H,
m),3.79-3.93(4H,m),5.05(1H,t,J=7.3Hz). IR:νMAX(KBr)(cm-1):3358,2966,2935,2917,2872,16
98,1685,1557,1537,1478,1448,1383,1373,1289,1204,11
09,1076,1042,1026,992,965,910,858,784,772,751,651. 中間体No.8(R1=Et、R2=iso-Pr) 融点:124.1〜125.5℃. NMR:δTMS(Acetone-d6)(ppm):0.85(3H,d,J=6.6Hz),
1.03(3H,d,J=6.6Hz),1.17(3H,t,J=6.6Hz),3.42-3.52(2
H,m),3.61-3.67(2H,m),3.85-3.89(2H,m),4.82(1H,d,J=
9.5Hz). IR:νMAX(KBr)(cm1):2976,2890,1570,1529,1479,144
4,1397,1277,1201,1079,1046,1018,969,784,748,693,61
5.
【0041】中間体No.9(R1=Et、R2=tert-Bu) 融点:104.7〜108.4℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.98(9H,s),1.20(3H,t,J=
7.3Hz),3.40-3.49(2H,m),3.66-3.83(4H,m),4.97(1H,s),
8.30(1H,br). IR:νMAX(KBr)(cm1):3320,2975,1575,1427,1269,108
8. 中間体No.10(R1=n-Pr、R2=Me) 融点:98.6〜99.3℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.92(3H,t,J=7.3Hz),1.36
(3H,d,J=5.9Hz),1.53-1.62(2H,m),3.33-3.44(2H,m),3.6
1-3.66(2H,m),3.79-3.85(2H,m),5.49(1H,q,J=5.9Hz),8.
24(1H,br). IR:νMAX(KBr)(cm1):3336,2970,1571,1538,1443,128
9,1217,1094,1046,969,892,786,652. 中間体No.11(R1=n-Pr、R2=Et) 融点:88.5〜90.8℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.92(3H,t,J=7.3Hz),0.93
(3H,t,J=7.3Hz),1.55-1.61(3H,m),1.73-1.81(1H,m),3.3
7-3.43(2H,m),3.55-3.68(2H,m),3.78-3.85(2H,m),5.23
(1H,t,J=7.3Hz),8.26(1H,br). IR:νMAX(KBr)(cm1):3336,2972,1565,1475,1435,128
5,1211,1080,1031,968,821,652. 中間体No.12(R1=n-Pr、R2=n-Pr) 融点:78.8〜79.8℃ NMR:δTMS(CDCl3d)(ppm):0.90-0.96(6H,m),1.29-1.
75(6H,m),3.37-3.42(2H,m),3.54-3.68(2H,m),3.76-3.85
(2H,m),5.30(1H,t,J=6.6Hz),8.26(1H,s). IR:νMAX(KBr)(cm1):3390,2965,1559,1538,1477,145
0,1281,1084,1042,988,897,784,749,718,656. 中間体No.13(R1=n-Pr、R2=iso-Pr) 融点:107.6〜109.7℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.86(3H,d,J=7.3Hz),0.92
(3H,t,J=7.3Hz),1.05(3H,d,J=6.6Hz),1.53-1.63(2H,m),
1.85-1.91(1H,m),3.36-3.40(2H,m),3.50-3.69(2H,m),3.
76-3.85(2H,m),4.90(1H,d,J=9.5Hz),8.29(1H,br). IR:νMAX(KBr)(cm1):3379,2971,1559,1535,1446,128
8,1087,1044,881.
【0042】中間体No.14(R1=iso-Pr、R2=Me) 融点:69.2〜75.2℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):1.14(3H,d,J=5.9Hz),1.20
(3H,d,J=5.9Hz),1.34(3H,d,J=6.6Hz),3.59-3.72(3H,m),
3.75-3.84(2H,m),5.59(1H,q,J=5.9Hz),8.22(1H,br). IR:νMAX(KBr)(cm1):3393,2989,1536,1437,1291,122
3,1091,1046,971,658. 中間体No.15(R1=iso-Pr、R2=Et) 融点:67.7〜72.1℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.92(3H,t,J=7.3Hz),1.15
(3H,d,J=6.6Hz),1.19(3H,d,J=6.6Hz),1.53-1.63(1H,m),
1.66-1.76(1H,m),3.53-3.60(1H,m),3.64-3.76(2H,m),3.
78-3.86(2H,m),5.30(1H,t,J=6.6Hz),8.25(1H,br). IR:νMAX(KBr)(cm1):3362,2976,1562,1438,1290,104
3,972. 中間体No.16(R1=iso-Pr、R2=n-Pr) 融点:82.3〜84.0℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.94(3H,t,J=7.3Hz),1.14
(3H,d,J=6.6Hz),1.19(3H,d,J=5.9Hz),1,25-1.71(4H,m),
3.53-3.61(1H,m),3.65-3.72(2H,m),3.75-3.83(2H,m),5.
36-5.39(1H,m),8.23(1H,s). IR:νMAX(KBr)(cm1):3386,2971,1562,1537,1477,142
6,1383,1267,1115,1077,1047,1034,1002,975,786.
【0043】中間体No.17(R1=iso-Pr、R2=iso-P
r) 融点:122.7〜125.5℃ NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):0.86(3H,d,J=7.3Hz),1.02
(3H,d,J=6.6Hz),1.12-1.20(6H,m),1.79-1.89(1H,m),3.5
0-3.57(1H,m),3.62-3.74(2H,m),3.77-3.87(2H,m),4.96
(1H,d,J=9.5Hz),8.29(1H,br). IR:νMAX(KBr)(cm1):3393,2977,1537,1439,1290,104
0,974,746,692. 中間体No.18(R1=Me、R2=CH2OCH3) 油状物 NMR:δTMS(CDCl3)(ppm):3.37(3H,s),3.38(3H,s),3.
52-3.86(6H,m),5.43(1H,t,J=5.9Hz),8.32(1H,br). 次に、式(1)で表わされる本発明化合物を有効成分とす
る製剤および本発明に係わる殺虫剤の製剤方法を製剤例
を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0044】製剤例1 乳剤 本発明化合物20部、ソルポール355S(東邦化学登
録商品名)10部、キシレン70部、以上を溶解混合し
て乳剤を得る。
【0045】製剤例2 水和剤 本発明化合物20部、リグニンスルホン酸ナトリウム2
部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム5部、ホ
ワイトカーボン5部、ケイソウ土68部、以上を均一に
混合粉砕して水和剤を得る。
【0046】製剤例3 粉剤 本発明化合物 0.3部をアセトン10部に溶解し、粉
剤用クレー99.7部を加えた後アセトンを蒸発させて
粉剤を得る。
【0047】製剤例4 粒剤 本発明化合物 2部、リグニンスルホン酸ナトリウム2
部、ベントナイト96部を混合し、適量の水を加えて混
練した後、造粒、乾燥して粒剤を得る。
【0048】製剤例5 粒剤 クレーとタルクの混合物(混合比7:3)98重量部と
セロゲン3H(第一工業製薬(株)商品名)2部を粉砕
混合し、加水、造粒、乾燥し、粒核を得る。この粒核9
8重量部に本発明化合物の10%アセトン溶液20重量
部を加え、アセトンを風乾して粒剤を得る。次に、本発
明化合物がすぐれた殺虫活性を有することを明確にする
ため以下の試験例において具体的に説明する。また、試
験はすべて3連制で実施し、結果はその平均値で示し
た。
【0049】試験例1 ヒメトビウンカに対する効果 製剤例1によって調製した乳剤を水で 5ppmの濃度
になるように希釈し、イネ苗(3葉期)5〜6本に、ハ
ンドスプレイヤーで2ml散布した。風乾後、処理苗を
金網円筒で覆い、内部へヒメトビウンカ雌成虫を10頭
づつ接種して、25℃の恒温室に置き、48時間後に死
虫率を調査した。結果を第1表(表1、2)に示す。比
較化合物(a)として日本国公開特許公報 昭62−18
1382号に記載の下記式(化18)の化合物を用いた
(試験例2、3、4にても同じ)。
【0050】
【化18】
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】 第1表から、本発明化合物は、公知の構造類似比較化合
物に比べて高い殺虫活性を有することが判る。
【0053】試験例2 抵抗性ツマグロヨコバイに対す
る効果 製剤例1によって調製した乳剤を水で3ppmの濃度に
なるように希釈し、イネ苗(3葉期)5〜6本に、ハン
ドスプレイヤーで2ml散布した。風乾後、処理苗を金
網円筒で覆い、内部へ有機リン剤およびカーバメート抵
抗性ツマグロヨコバイ雌成虫を10頭づつ接種して、2
5℃の恒温室に置き、48時間後に死虫率を調査した。
結果を第2表(表3、4)に示す。
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】 第2表から、本発明化合物は、公知の構造類似比較化合
物に比べて高い殺虫活性を有することが判る。
【0056】試験例3 トビイロウンカに対する効果 本発明の化合物のアセトン溶液を蒸留水に加え、所定濃
度の2%アセトン水溶液に調製する。30mlのガラス
バイアルに分注後、数本に束ねたイネ苗(約3葉期)を
差し込み、25℃の恒温室に24時間放置する。処理苗
を金網円筒で覆い、内部へトビイロウンカ雌成虫を10
頭づつ接種して、25℃の恒温室に置き、48時間後に
死虫率を調査した。得られた死虫率よりLD50値を算
出した。結果を第3表(表5)に示す。
【0057】
【表5】 第3表から、本発明化合物は、公知の構造類似比較化合
物に比べて高い殺虫活性を有することが判る。
【0058】試験例4 モモアカアブラムシに対する効
果 温室内で生育させ、モモアカアブラムシの寄生したポッ
ト苗(4〜5葉期)に、製剤例1によって調製した乳剤
を水で1ppmの濃度になるように希釈し、20mlづ
つ散布した。処理苗を温室内に置き、3日後に寄生する
虫数を調査した。結果を第4表(表6、7)に示す。
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】 第4表から、本発明化合物は、公知の構造類似比較化合
物に比べて高い殺虫活性を有することが判る。以上の試
験例により本発明化合物は、半翅目害虫に対しては公知
の構造類似比較化合物に比べてそれ以上の強い殺虫活性
を有することが判り、またしょう翅目害虫に対しては公
知の構造類似比較化合物に比べてそれ以上の強い殺虫活
性を有し、さらにアブラムシに対してもそれ以上の殺虫
活性を有することが判る。
【0061】
【発明の効果】本発明に係わる式(1)で表わされる新
規イミダゾリジン誘導体類は非常に優れた有害生物防除
効果を示す化合物である。また、本発明に係わる式
(1)で表わされ新規イミダゾリジン誘導体類は本発明
に係わる製造法により、式(2)で表される新規の誘導
体から容易に製造することができる。本発明に係わる式
(1)で表わされる新規イミダゾリジン誘導体類を含有
する農薬は殺虫剤として優れた特性を具備し有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C07D 401/06 213:00 233:00) (C07D 417/06 233:00 277:00) (72)発明者 小高 建次 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 木下 勝敏 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 白石 史郎 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 大沼 一富 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 山田 英一 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)(化1) 【化1】 (式中、Zは2−クロロピリジン−5−イル基、2−ク
    ロロチアゾール−5−イル基を表わし、R1は、炭素数
    1〜4の低級アルキル基、R2は、炭素数1〜4の低級
    アルキル基、炭素数1〜4のアルコキシアルキル基を表
    わす。)で表わされる置換ニトログアニジン誘導体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、Zが2−クロロピリ
    ジン−5−イル基、R1が、炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基、R2が炭素数1〜4の低級アルキル基である式
    (1)の置換ニトログアニジン誘導体。
  3. 【請求項3】 式(2)(化2) 【化2】 (式中、R1は、炭素数1〜4の低級アルキル基、R
    2は、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の
    アルコキシアルキル基、を表わす。)で表わされる化合
    物と、式(3)(化3) 【化3】Z―CH2―X (式中、Zは2−クロロピリジン−5−イル基、2−ク
    ロロチアゾール−5−イル基を表わし、Xは塩素原子ま
    たは臭素原子を表わす。)で表わされる化合物とを反応
    させることを特徴とする式(1)(化4) 【化4】 (式中、Z、R1、R2は前記の意味を表わす。)で表わ
    される置換ニトログアニジン誘導体の製造方法。
  4. 【請求項4】 式(1)(化5) 【化5】 (式中、Zは2−クロロピリジン−5−イル基、2−ク
    ロロチアゾール−5−イル基を表わし、R1は、炭素数
    1〜4の低級アルキル基、R2は、炭素数1〜4の低級
    アルキル基、炭素数1〜4のアルコキシアルキル基、を
    表わす。)で表わされる置換ニトログアニジン誘導体を
    有効成分として含有することを特徴とする殺虫剤。
  5. 【請求項5】 請求項4において、Zが2−クロロピリ
    ジン−5−イル基、R1が、炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基、R2が炭素数1〜4の低級アルキル基である式
    (1)の置換ニトログアニジン誘導体を有効成分として
    含有することを特徴とする殺虫剤。
  6. 【請求項6】 式(2)(化6) 【化6】 (式中、R1は、炭素数1〜4の低級アルキル基、R
    2は、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の
    アルコキシアルキル基を表わす。)で表わされるニトロ
    グアニジン誘導体。
  7. 【請求項7】 式(4)(化7) 【化7】 で表わされる化合物と、式(5)(化8) 【化8】 (式中、R1は、炭素数1〜4の低級アルキル基、R
    2は、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の
    アルコキシアルキル基を表わす。)で表わされるアセタ
    ール類とを反応させることを特徴とする式(2)(化
    9) 【化9】 (式中、R1、R2は前記の意味を表わす。)で表わされ
    るニトログアニジン誘導体の製造法。
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