JPH06100462A - 血小板増加剤 - Google Patents

血小板増加剤

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JPH06100462A
JPH06100462A JP5193528A JP19352893A JPH06100462A JP H06100462 A JPH06100462 A JP H06100462A JP 5193528 A JP5193528 A JP 5193528A JP 19352893 A JP19352893 A JP 19352893A JP H06100462 A JPH06100462 A JP H06100462A
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JP
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mutein
increasing agent
hydrochloride
hst
agent according
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JP5193528A
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English (en)
Inventor
Sumie Yoshitomi
純枝 吉富
Tsutomu Kurokawa
勉 黒川
Koichi Igarashi
貢一 五十嵐
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】血小板増加剤を提供する。 【構成】ヘパリンバインディング・セクレトリー・トラ
ンスフォーミング・ファクター−1(hst−1)ある
いはそのムテインを含有してなる血小板増加剤。 【効果】本発明のHST−1あるいはそのムテインを含
む血小板増加剤は、血小板減少症や、癌治療の際の血小
板減少に対してその治療薬として有利に用いることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヘパリンバインディング
・セクレトリー・トランスフォーミング・ファクター−
1(hst−1)、あるいはそのムテインを含む血小板
増加剤に関する。
【0002】
【従来の技術】血小板は、血管の破れで起こる出血が自
然に停まる止血過程中に起る血栓形成および血液凝固の
促進に重要な働きを行っている。ヒトにおいて、この血
小板は、骨髄幹細胞から、巨核球前駆細胞を経て分化し
て生ずる巨核球より血流中に放出される。血小板の減少
は血小板減少症,あるいは癌治療の際の制癌剤投与や放
射線照射などでひきおこされ,重篤な結果をもたらして
きた。しかし現在まで何ら有効な血小板増加剤は見出さ
れていない。一方、ヘパリンバインディング・セクレト
リー・トランスフォーミング・ファクター−1遺伝子
(hst−1遺伝子)は、ヒト胃癌組織より単離された
トランスフォーミング遺伝子であり〔H.Sakamo
toら、プロシーディングス・オブ・ザ・ナショナル・
アカデミー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.
Acad.Sci.,U.S.A.)83:3997
(1988)〕、その遺伝子産物は細胞成長因子の1つ
である線維芽細胞成長因子(FGF)と構造および生物
活性が似ていることが判明している〔T.Yoshid
aら、Proc.Natl.Acad.Sci.,U.
S.A.84:7305(1987),K.Miyag
awaら、オンコジーン(Oncogene),38
3(1988)〕。またhst−1遺伝子は、胃癌のみ
ならず大腸癌、肝癌、エイズ患者のカポジ肉腫より分離
されており〔T.Kodaら、ジャパン・ジャーナル・
オブ・キャンサー・リサーチ(Jpn.J.Cance
r Res.(Gann))78:325(198
7),H.Nakagawaら、Jpn.J.Canc
erRes.(Gann)78:651(1987),
Y.Yuasaら、Jpn.J.Cancer Re
s.(Gann)78:1035(1987),P.D
elli Boviら、セル(Cell) 50:72
9(1987)〕、この遺伝子は塩基性FGF、酸性F
GF、int−2遺伝子などと共にFGFファミリーを
形成すると考えられている。上記カポジ肉腫より分離さ
れたhst−1と同じ遺伝子を有しhst−1と同等の
活性を示すものはK−FGFとも呼ばれている。hst
−1遺伝子の塩基配列は既に報告されており〔M.Ta
iraら、Proc.Natl.Acad.Sci.
U.S.A.84:2980(1987),T.Yos
hidaら、Proc.Natl.Acad.Sci.
U.S.A.84:7305(1987)〕、同報告に
はこれから推測される遺伝子産物、hst−1の組成ア
ミノ酸も示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように現在まで
何ら有効な血小板増加剤は見出されておらず、そしてま
たhst−1の性質、生物活性についてはまだ未知な点
が多い。したがって、有効な血小板増加剤の提供が望ま
れていたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは有効な血小
板増加作用を示す因子を細胞が産生する物質、あるいは
既知のサイトカイン類等について広く探索してきたが、
組み換えDNA技術により作成したhst−1、および
それと同様の活性を有するhst−1ムテインが巨核球
の増殖促進活性(MK−CSF活性)を示し、末梢の血
小板数を増加させることを見出した。さらにこれらの知
見に基づいて研究した結果、本発明に到達した。即ち、
本発明は(1)ヘパリンバインディング・セクレトリー
・トランスフォーミング・ファクター−1(hst−
1)蛋白質の有効量を含有してなる血小板増加剤、
(2)該蛋白質が欠失型ムテインである上記(1)記載
の血小板増加剤、(3)該ムテインが配列番号1のN末
端から少なくとも1個のアミノ酸を欠失しているムテイ
ンである上記(2)記載の血小板増加剤、(4)該ムテ
インが配列番号1のN末端から47個までの全部または
一部のアミノ酸を欠失しているムテインである上記
(2)記載の血小板増加剤、(5)該ムテインが配列番
号1のN末端から27個までの全部または一部のアミノ
酸を欠失しているムテインである上記(2)記載の血小
板増加剤、(6)該ムテインが配列番号1のN末端から
連続した27個のアミノ酸を欠失しているムテインであ
る上記(2)記載の血小板増加剤、(7)他の治療剤と
組合せて用いるための、上記(1)記載の血小板増加
剤、(8)他の治療剤が制癌剤である、上記(7)記載
の血小板増加剤、(9)制癌剤がアルキル化剤、代謝拮
抗剤、抗生物質、植物アルカロイドおよびホルモン剤か
らなる群から選ばれるものである上記(8)記載の血小
板増加剤、および(10)制癌剤がナイトロジェンマス
タードN−オキシド,シクロホスファミド,メルファラ
ン,カルボコン,ブスルファン,塩酸ニムスチン,ラニ
ムスチン,ダカルバジン,フルオロウラシル,テガフー
ル,シタラビン,塩酸アンシタビン,ブロクスウリジ
ン,ドキシフルリジン,メルカプトプリン,チオイノシ
ン,メトトレキサート,マイトマイシン,ブレオマイシ
ン,塩酸ダウノルビシン,塩酸ドキソルビシン,塩酸ピ
ラルビシン,塩酸アクラルビシン,ネオカルチノスタシ
ン,アクチノマイシンD,硫酸ビンクリスチン,硫酸ビ
ンブラスチン,硫酸ビンデシン,エトポシド,クエン酸
タモキシフェン,塩酸プロカルバジン,ミトブロニトー
ル,塩酸ミトキサントンおよびシスプラチンからなる群
から選ばれるものである上記(8)記載の血小板増加剤
である。
【0005】hst−1は、前記のTairaら、Pr
oc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.
:2980−2984(1987)においては、20
6個のアミノ酸配列からなるペプチドとして示されてい
る。該アミノ酸配列を図1(配列番号:1)に示す。し
かしながら、Delli Boviらは、(モレキュラ
ー・アンド・セルラー・バイオロジー(Molecul
ar and Cellular Biology),
,2933−2941(1988)において、サルC
OS−1細胞で発現させる(目的物をK−FGFと称し
ている。)と、N末から30個あるいは31個のアミノ
酸が脱離されたものが得られることを示している。した
がって、hst−1の成熟タンパクとしては、上記20
6個のアミノ酸配列のN末から31個のアミノ酸が脱離
されたアミノ酸配列〔図2(配列番号:2)に示す。〕
を有するものとするのが最も妥当であると考えられる。
またムテインとしては少なくとも1個のアミノ酸の欠
失、置換や付加、あるいは糖鎖、脂質、アセチル基など
が付加した誘導体であってもよく、hst−1活性を有
するものであれば本発明のムテインに含まれる。本発明
のhst−1の生物活性の測定は、たとえば、佐々田ら
の方法(Mol.Cell.Biol.:588−5
94(1988))に従い、マウスBALB/c3T3
細胞のDNA合成誘起を〔3H〕チミジンの取り込みを
指標として測定することにより、多田らの方法(ジャー
ナル・オブ・イムノロジカル・メソッズ(Journa
l of Immunological Method
s),93,157(1986))に従い、血管内皮細
胞の増殖促進を測定することにより、またはAuerb
achの方法〔ディヴェロプメンタル・バイオロジー
(Developmental Biology),
,391(1974)〕に従い、ニワトリ胚類尿膜上
の血管新生を測定することにより、行なうことができ
る。
【0006】また、MK−CSF活性の測定は、たとえ
ば石橋らの方法(Proc.Natl.Acad.Sc
i.U.S.A,86:5953〜5957(198
9))に従って、マウス骨髄細胞を培養し、巨核球数を
測定することにより行なうことができる。ムテインがh
st−1の有する活性の少なくとも1つを示す限り、h
stムテインの範畴に入り、なかでもMK−CSF活性
を示すものが好ましい。このムテインは成熟hst−1
の活性強度の少なくとも20%を有することが必要であ
り、少なくとも50%有することが好ましく、更には少
なくとも70%有することが好ましい。本発明の欠失型
ムテインとしては、hst−1の構成アミノ酸のうちN
末端から少なくとも1個のアミノ酸が欠失しており、h
st−1活性を有するものが挙げられる。該欠失型ムテ
インとしては、配列番号1のN末端から47個までの全
部または一部のアミノ酸が欠失したものがあげられ、通
常はhst−1の連続した構成アミノ酸がN末端より1
ないし47個欠失しているものが好ましく、さらに、N
末端より1ないし43個欠失しているものが好ましく、
中でもN末端より1ないし27個欠失しているものが好
ましい。その一例として特開平3−218393号に記
載のN末端より連続した27個のアミノ酸を欠失したh
st−1ムテインN27などが挙げられる。また本発明
の欠失型ムテインは少なくとも1個の構成アミノ酸が欠
失され、さらに少なくとも1個のアミノ酸が置換されて
いるものであってもよい。本発明に用いられるhst−
1、あるいはそのムテインの製造法としてはhst−
1、あるいはそのムテインをコードするDNAを組み込
んだ発現ベクターを、動物細胞、昆虫細胞、あるいは微
生物に感染させ、産生させる方法が好ましい。本発明の
hst−1あるいはそのムテインをコードする塩基配列
を有するDNAを含有する発現型ベクターは、例えば、
(イ)hst−1蛋白質をコードするRNAを分離し、
(ロ)該RNAから単鎖の相補DNA(cDNA)を、
次いで二重鎖DNAを合成し、(ハ)該相補DNAをプ
ラスミドに組み込み、(ニ)得られた組み換えプラスミ
ドで宿主を形質転換し、(ホ)得られた形質転換体を培
養後、形質転換体から適当な方法、例えばDNAブロー
ブを用いたコロニーハイブリダイゼーション法、により
目的とするDNAを含有するプラスミドを単離し、
(ヘ)そのプラスミドから目的とするクローン化DNA
を切り出し、(ト)該クローン化DNA上に目的に叶う
欠失を生じさせ、(チ)場合によりATGコドンを含む
オリゴヌクレオチドを結合させ、(リ)該DNAを宿主
細胞に適したビークル中のプロモーターの下流に連結す
る、ことにより製造することができる。宿主に応じた好
ましいプロモーターは当業者により容易に選択すること
ができる。hst−1をコードするRNAは、ヒトの種
々の癌細胞、例えば、胃癌、大腸癌、肝癌、カポジ肉
腫、ヒト胚細胞性腫瘍、ヒトhst−1遺伝子によるN
IH3T3トランスフォーマントなどから得ることがで
きる。ヒトの癌からRNAを調製する方法としては、グ
アニジンチオシアネート法〔J.M.Chirgwin
ら、バイオケミストリー(Biochemistr
y),18 5294(1978)〕などが挙げられ
る。このようにして得られたRNAを鋳型としてcDN
Aを合成し、例えばWatsonとJacksonの方
法(Watson,C.J.and Jackson.
J.F.,DNAクローニング・ア・プラクティカル・
アプローチ(DNACloning A Practi
cal Approach)IRL Press.Ox
ford.p79.,1985)に従って例えばλファ
ージベクター λgt10(Huynh,T.V.ら、
DNAクローニング・ア・プラクティカル・アプロー
チ、IRL Press.Oxford.p49,19
85)に組み込み、これを大腸菌、例えばC600,H
flA(Huynh,T.V.ら、同上)に感染させ、
cDNAライブラリーを作成することができる。また該
cDNAは、報告されている配列に基づき化学合成によ
ってもつくることができる。このようにして得られたc
DNAライブラリーより、自体公知の方法、例えばブラ
ーク・ハイブリダイゼーション法(Maniatis
ら、モレキュラー・クローニング(Molecular
Cloning)Cold SpringHarbo
r Laboratory,p320,1982)およ
びDNA塩基配列決定法(Proc.Natl.Aca
d.Sci.U.S.A.74,560(1977),
ニュークレイック アシッズ・リサーチ(Nuclei
c Acids Research),309(19
81)〕を用い、求めるファージクローンを選出する。
【0007】次に、該ファージクローンを集め、例えば
Davisらの方法(Davisら、アドバンスト・バ
クチリアル・ジェネティクス(Advanced Ba
cterial Genetics),Cold Sp
ring Harbor Laboratory 19
80)により、ファージDNAを抽出して、そのcDN
A部分を制限酵素を用いて切り出し、これをプラスミド
例えばpUC13等に組み込み直して、使用するのも好
都合である。上記クローン化されたhst−1をコード
する塩基配列を含有するDNAを有するプラスミドはそ
のまま、または所望により制限酵素で切り出す。クロー
ン化された遺伝子は、発現に適したビークル(ベクタ
ー)中のプロモーターの下流に連結して発現型ベクター
を得ることができる。本発明に用いられるhst−1ム
テインを製造するためには、従来の組換えDNA技術に
加え、特定部位指向性変異誘発技術(Site−dir
ectedmutagenesis)が採用される。該
技術は周知であり、アール・エフ・レイサー(Lath
er.R.F.)及びジェイ・ピー・レコック(Lec
oq.J.P.)、ジェネティック・エンジニアリング
(Genetic Engineering)、アカデ
ミックプレス社(1983年)第31−50頁に示され
ている。オリゴヌクレオチドに指示された変異誘発はエ
ム・スミス(Smith.M.)及びエス・ギラム(G
illam.S.)、ジェネティック・エンジニアリン
グ:原理と方法、プレナムプレス社(1981年)3巻
1−32頁に示されている。hst−1構成アミノ酸
が欠失しているムテインを得る目的の場合における変異
hst−1遺伝子を作る方法としては、三つの場合が考
えられる。ひとつはhst−1のアミノ末端を欠失させ
る場合、二つめはhst−1の中央部分を欠失させる場
合、三つにはhst−1のカルボキシル末端を欠失させ
る場合である。アミノ末端を欠失させる場合には欠失さ
せようとするアミノ酸配列のカルボキシル末端をコード
する遺伝子のコドンをMetをコードするATGに特定
部位指向性変異法を用いて変更し、さらにそのコドンの
5′末端側に適当な制限酵素の認識部位を生成せしめ、
プロモーターとの連結(ligation)を容易にさ
せるか、あるいは制限酵素でアミノ末端を欠失させた遺
伝子にATGをもつオリゴヌクレオチドを読み取り枠を
合わせて結合させる。アミノ酸配列をその中央部分で欠
失させる場合には欠失させたい配列をコードする遺伝子
の5′および3′末端側にユニークな制限酵素の認識部
位を特定部位指向性変異法を用いて生成し、この部位を
酵素によって消化して抜きとり、再連結によって遺伝子
をもとにつなげば目的のアミノ酸を欠失したhst−1
をコードする遺伝子ができ上がる。このとき制限酵素消
化により読み取り枠がずれないようにすることは云うま
でもない。カルボキシル末端側のアミノ酸配列を欠失さ
せる場合には、欠失させたい配列のアミノ末端側のアミ
ノ酸をコードする遺伝子のコドンを特定部位指向性変異
によってストップコドンに変更すればよい。
【0008】クローン化された遺伝子は、発現に適した
ビークル(ベクター)中のプロモーターの下流に連結し
て発現型組換えベクターを得ることができる。組換えベ
クターを作成するためのビークル(ベクター)として
は、たとえば大腸菌由来のプラスミドpBR322,
〔ジーン(gene),,95(1977)〕,pB
R325〔ジーン、,121(1978)〕,pUC
12〔ジーン、19,259(1982)〕,pUC1
3〔ジーン、19,259(1982)〕、枯草菌由来
のpUB110〔バイオケミカル・バイオフィジカル・
リサーチ・コミュニケーション(Biochemica
l and Biophygical Reserch
Communication),112,6678
(1983)〕,pTP5,pC194)、酵母由来プ
ラスミド(例、pSH19,pSH15)、あるいはλ
ファージなどのバクテリオファージおよびレトロウイル
ス、ワクシニアウイルスなどの動物ウイルスなどがあげ
られる。該遺伝子はその5′末端に翻訳開始コドンとし
てのATGを有し、また3′末端には翻訳終止コドンと
してのTAA,TGAまたはTAGを有していてもよ
い。さらに該遺伝子を発現させるにはその上流にプロモ
ーターを接続する。この発現で用いられるプロモーター
としては、遺伝子の発現に用いる宿主に対応して適切な
プロモーターであればいかなるものでもよい。また、形
質転換する際の宿主がエシェリヒア属菌である場合は、
trpプロモーター、lacプロモーター、recAプ
ロモーター、λpLプロモーター、lppプロモータ
ー、T7プロモーターなどが、宿主がバチルス属菌であ
る場合は、SPO1プロモーター、SPO2プロモータ
ー、penPプロモーターなど、宿主が酵母である場合
は、PHO5プロモーター、PGKプロモーター、GA
Pプロモーター、ADHプロモーターなどが好ましい。
とりわけ宿主がエシェリヒア属菌でプロモーターがtr
pプロモーターまたはT7プロモーターであることが好
ましい。宿主が動物細胞である場合には、SV40由来
のプロモーター、レトロウイルスのプロモーターなどが
挙げられ、とりわけSV40由来のプロモーターが好ま
しい。このようにして構築されたDNAを含有するベク
ターを用いて、形質転換体を製造する。宿主としては、
たとえばエシェリヒア属菌、バチルス属菌、酵母、動物
細胞などが挙げられる。上記エシェリヒア属菌の例とし
ては、エシェリヒア・コリ(Escherichia
coli)K12DHI〔Proc.Natl.Aca
d.Sci.U.S.A.60,160(196
8)〕,M103〔ヌクレイック・アシッズ・リサー
チ,(Nucleic Acids Researc
h),309(1981)〕,JA221〔ジャーナ
ル・オブ・モレキュラー・バイオロジー(Journa
l of Molecular Biology)12
,517(1978)〕,HB101〔ジャーナル・
オブ・モレキュラー・バイオロジー、41,459(1
969)〕,C600〔ジェネティックス(Genet
ics),39,440(1954)〕などが挙げられ
る。上記バチルス属菌としては、たとえばバチルス・サ
チルス(Bacillussubtilis)MI11
4〔(ジーン、24,255(1983)〕,207−
21〔ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(Jou
rnal ofBiochemistry)95,87
(1984)〕などが挙げられる。上記酵母としては、
たとえばサッカロマイセス セレビシアエ(Sacch
aromyces cereviciae)AH22
R,NA87−11A,DKD−5Dなどが挙げられ
る。動物細胞としては、株化したもの(cell li
ne)が好ましく、たとえばサル細胞COS−7〔セル
(cell),23,157(1981)〕,ver
o,チャイニーズハムスター細胞CHO、マウスL細
胞、ヒトFL細胞などが挙げられる。
【0009】上記エシェリヒア属菌を形質転換するに
は、たとえばProc.Natl.Acad.Sci.
U.S.A.69,2110(1972)、ジーン、
,107(1982)などに記載の方法に従って行な
われる。バチルス属菌を形質転換するには、たとえばモ
レキュラー・アンド・ジェネラル・ジェネティックス
(Molecular & General Gene
tics),168,111(1979)などの記載の
方法に従って行なわれる。酵母を形質転換するには、た
とえばProc.Natl.Acad.Sci.U.
S.A.75,1929(1978)に記載の方法に従
って行なわれる。動物細胞を形質転換するには、たとえ
ばヴィロロジー(Virology)52,456(1
973)に記載の方法に従って行なわれる。このように
して、hst−1の欠失型ムテインcDNAを含有する
ベクターで形質転換された形質転換体が得られる。宿主
がエシェリヒア属菌、バチルス属菌である形質転換体を
培養する際、培養に使用される培地としては液体培地が
適当であり、その中には該形質転換体の生育に必要な炭
素源、窒素源、無機物その他が含有せしめられる。炭素
源としては、たとえばグルコース、デキストリン、可溶
性澱粉、ショ糖など、窒素源としては、たとえばアンモ
ニウム塩類、硝酸塩類、コーンスチーブ・リカー・ペプ
トン・カゼイン、肉エキス、大豆粕、バレイショ抽出液
などの無機または有機物質、無機物としてはたとえば塩
化カルシウム、リン酸二水素ナトリウム、塩化マグネシ
ウムなどがあげられる。また、酵母エキス、ビタミン
類、成長促進因子などを添加してもよい。上記培養に用
いる培地のpHは約6〜8であることが望ましい。エシ
ェリヒア属菌を培養する際の培地としては、例えばグル
コース、カザミノ酸を含むM9培地〔Miller、ジ
ャーナル・オブ・エクスペリメンツ・イン・モレキュラ
ー・ジェネティックス(Journal of Exp
eriments in Molecular Gen
etics),431−433,Cold Sprin
g Harbor Laboratory,New Y
ork 1972)〕が好ましい。ここに必要によりプ
ロモーターを効率よく働かせるために、たとえば3β−
インドリル アクリル酸のような製剤を加えることがで
きる。宿主がエシェリヒア属菌の場合、培養は通常約1
5〜43℃で約3〜24時間行い、必要により、通気や
撹拌を加えることもできる。宿主がバチルス属菌の場
合、培養は通常約30〜40℃で約6〜24時間行な
い、必要により通気や撹拌を加えることもできる。宿主
が酵母である形質転換体を培養する際、培地としては、
たとえばバークホールダー(Burkholder)最
小培地〔Bostian,K.L.ら、Proc.Na
tl.Acad.Sci.U.S.A.77,4505
(1980)〕が挙げられる。培地のpHは約5〜8に
調整するのが好ましい。培養は通常約20℃〜35℃で
約24〜72時間行い、必要に応じて通気や撹拌を加え
る。宿主が動物細胞である形質転換体を培養する際、培
地としては、MEM培地〔サイエンス(Scienc
e)122,501(1952)〕,DMEM培地〔ヴ
ィロロジー(Virology),,396(195
9)〕,RPMI1640培地〔ジャーナル・オブ・ザ
・アメリカン・メディカル・アソシエーション(The
Journal of the American
MedicalAssociation)199,51
9(1967)〕,199培地〔プロシーディング・オ
ブ・ザ・ソサイエティー・フォー・ザ・バイオロジカル
・メディスン(Proceeding of the
Society for the Biologica
l Medicine)73,1(1950)〕などが
挙げられる。これにさらに約5〜20%の胎児牛血清を
添加しても良い。pHは約6〜8であるのが好ましい。
培養は通常約30〜40℃、培養時間は約15〜60時
間行い、必要に応じて通気や撹拌を加える。
【0010】上記培養物からhst−1あるいはそのム
テインを分離精製するには、例えば下記の方法により行
うことができる。hst−1あるいはそのムテインを培
養菌体あるいは細胞から抽出するに際しては、培養後、
公知の方法で菌体あるいは細胞を集め、これを塩酸グア
ニジンなどの蛋白質変性剤を含む緩衝液に懸濁して菌体
外に目的の蛋白を溶出させる方法、フレンチプレス、超
音波、リゾチームおよび(または)凍結融解によって菌
体あるいは細胞を破壊したのち、遠心分離によりhst
−1の欠失型ムテインを得る方法などが適宜用い得る。
とりわけ、リゾチームと超音波処理を併用する方法が好
ましい。上澄液からhst−1あるいはそのムテインを
精製するには、自体公知の分離・精製法を適切に組み合
わせて行なうことができる。これらの公知の分離、精製
法としては、塩析や溶媒沈澱法などの溶解度を利用する
方法、透析法、限外ろ過法、ゲルろ過法、およびSDS
−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法などの主として分
子量の差を利用する方法、イオン交換クロマトグラフィ
ーなどの荷電の差を利用する方法、アフィニティークロ
マトグラフィーなどの特異的親和性を利用する方法、逆
相高速液体クロマトグラフィーなどの疎水性の差を利用
する方法、等電点電気泳動法などの等電点の差を利用す
る方法などが挙げられる。さらに具体的には、上記上澄
液をDEAEセルロースなどを担体としたイオン交換ク
ロマトグラフィーにかけることにより、夾雑する核酸や
酸性蛋白質等を除くことができる。たとえば、中性付近
のトリスなどの緩衝液で平衡化したDEAEセルロース
カラムに上澄液をかけ、素通り画分を集めることは有効
である。また、さらにCMセルロースなどを担体とした
イオン交換クロマトグラフィーにかけることにより、h
st−1の欠失型ムテインを担体に吸着させ、塩溶液を
用いてこれを溶出させることにより精製することができ
る。CMセファデックス等の酸性樹脂のカラムクロマト
グラフィーにより、菌体抽出液から直接、hst−1の
欠失型ムテインを精製することができる。たとえば、上
清液を、弱酸性緩衝液(例、リン酸緩衝液)で平衡化し
たCM−セファデックスカラムにかけることにより、効
率良く行なうことができる。カラムを同じ緩衝液で洗浄
後、カラムを、塩(例、NaCl)をさらに含有する緩
衝液を用いて溶出することにより、hst−1あるいは
そのムテインを溶出させることができる。これらの溶出
液は透析後、凍結乾燥することができる。また、ヘパリ
ン−セファロースを担体としたアフィニティークロマト
グラフィー法を、hst−1あるいはそのムテインの精
製法として、大腸菌抽出液中のhst−1あるいはその
ムテインにも適用すると好都合である。たとえば中性付
近のトリス、リン酸などの緩衝液で平衡化したヘパリン
・セファロースカラムに、溶出液をかけ、十分洗った
後、食塩などの直線勾配溶出を行うことによりhst−
1あるいはそのムテインを精製することができる。特
に、高速液体クロマトグラフィー用に開発されたヘパリ
ンカラム(たとえばShodex AF−pak HR
・894、昭和電工製など)は有効である。上記ヘパリ
ンセファロースカラムと同様に、中性付近の緩衝液でサ
ンプルをかけ、十分洗ったのちNaClなどの直線勾配
溶出を行う。このカラム工程をくり返し行うことにより
高度に精製された標品を得ることができる。hst−1
あるいはそのムテインはほぼ均一な標品として回収する
ことができる。この様にして得られた標品は透析、凍結
乾燥を行い、乾燥粉末とすることもできる。さらに、担
体として血清アルブミンなどを添加して保存すること
は、標品の容器への吸着を防ぐことができ好適である。
また、精製過程、あるいは保存過程での微量の還元剤の
共存は、該標品の酸化を防ぐのに好適である。還元剤と
してはβ−メルカプトエタノール、ジチオスレイトー
ル、グルタチオンなどが挙げられる。このようにして、
実質的にパイロジエンもエンドトキシンも含まない、実
質的に純粋なhst−1あるいは、そのムテインが得ら
れる。このような実質的にパイロジエンもエンドトキシ
ンも含まない生成物とは、例えばリムルス試験において
負に反応するものをいう。本発明の実質的に純粋なhs
t−1あるいはそのムテインとしては、蛋白質含量とし
てhst−1あるいはそのムテインが95%(w/w)
以上であるもの、さらに好ましくはhst−1あるいは
そのムテインが98%(w/w)以上であるものが挙げ
られる。該ポリペプチドはそのN末端にMetを有して
いてもよい。
【0011】かくして生成するhst−1あるいはその
ムテインの活性は、公知のBALB/c3T3細胞の増
殖促進効果などにより測定することができる。またMK
−CSF活性はマウス骨髄細胞を培養し、巨核球数を計
測することにより測定することができる。かくして得ら
れたhst−1あるいはそのムテインは血小板増加剤と
して、そのまま粉末として、または他の薬理学的に許容
をされうる担体,賦形剤(例、ヒト血清アルブミン、ソ
ルビトールなどの安定化剤など),希釈剤とともに医薬
組成物(例、注射剤,錠剤,カプセル剤,液剤,軟膏)
として、温血哺乳動物(例、ヒト,マウス,ラット,ハ
ムスター,ウサギ,犬,ネコ)に対して非経口的または
経口的に安全に投与することができる。とりわけ注射剤
として非経口的に投与するのが好ましい。
【0012】また、他の血小板増加剤や、白血球増剤
(G−CSF,M−CSF,CM−CSF,IL−3な
ど)、あるいは免疫賦活剤,赤血球増加剤(エリスロポ
エチンなど)などと混合、併用することも可能である。
該製剤としては、たとえば、注射剤,注射投与に用いる
ための溶液もしくは凍結乾燥品などの形態にするのが好
ましい。また、目的に応じて徐放剤を調製することもで
きる。医薬組成物としての製剤化にあたっては、公知の
製剤学的製造法に準じ、所望により製剤学的に許容され
得る添加剤、希釈剤、賦形剤などを用いる。たとえば、
注射用水溶液剤とする場合は、水性溶剤(例、蒸留
水),水溶性溶剤(例、生理的食塩水,リンゲル液),
油性溶剤(例、ゴマ油,オリーブ油)等の溶剤,または
所望により溶解補助剤(例、サリチル酸ナトリウム,酢
酸ナトリウム),緩衝液(例、クエン酸ナトリウム,グ
リセリン),等張化剤(例、ブドウ糖,転化糖),安定
剤(例、ヒト血清アルブミン,ポリエチレングリコー
ル),保存剤(例、ベンジンアルコール,フェノー
ル),無痛化剤(例、塩化ベンザルコニウム,塩酸プロ
カイン)等の添加剤を用いて、常套手段により製造され
る。また、たとえば固型状注射用製剤とするには希釈剤
(例、蒸留水,生理的食塩水,ブドウ糖),賦形剤
(例、カルボキシメチルセルロース(CMC),アルギ
ン酸ナトリウム),保存剤(例、ベンジンアルコール,
塩化ベンザルコニウム,フェノール),無痛化剤(ブド
ウ糖,グルコン酸カルシウム,塩酸プロカイン)等を混
合し、常套手段により、固型状注射用製剤に製造するこ
とができる。
【0013】さらに、製剤化にあたっては、ブドウ糖な
どの単糖類や、アミノ酸,各種塩類,ヒト血清アルブミ
ンなどを添加しても良く、その他に等張化剤、pH調節
剤,無痛化剤,防腐剤などを加えて安定で有効な製剤を
調製することができる。本発明の血小板増加剤の投与量
としては、たとえば投与ルート、症状などを考慮して、
体重あたり1日量約1ng〜1000μg/kg、好ま
しくは1ng〜100μg/kg、さらに好ましくは
0.1μg〜100μg/kgの中から適当量(有効
量)を選んで必要に応じ、数回に分けて投与される。本
発明の血小板増加剤を非経口的に投与するには、たとえ
ば、静脈内投与、皮下投与、筋肉内投与、骨髄腔内投
与、および経粘膜投与などが挙げられる。経粘膜投与の
経路としては、経鼻、口腔内、直腸などが挙げられる。
特に静脈内投与、あるいは皮下投与が好ましい。投与は
1日1回投与でも、数回に分けてもよく、さらには持続
注入でも良い。また間歇的にたとえば、3日に1回、あ
るいは1週間に1回程度投与してもよい。また、徐放製
剤に成形して投与してもよく、該徐放製剤としては、マ
イクロカプセル、埋め込み剤などが例示される。特に、
徐放剤に成形したものを、皮下に埋め込むことにより、
長時間にわたり主薬の効果を発揮せしめるようにするの
が好ましい。
【0014】本発明の血小板増加剤の投与により抹消血
中の血小板数を増加させることができる。癌の化学療法
では、ほとんどの化学療法剤の投与によって血小板減少
が引きおこされ、充分量の化学療法剤の投与をさまたげ
ている。放射線治療も同様である。血小板の減少は薬剤
投与後3〜15日に観察される。本発明の血小板増加剤
は投与後、5〜10日に血小板の増加作用を現わすの
で、化学療法剤の投与後すぐに、また血小板の減少を観
察してから投与し、血小板数の回復をはかることができ
る。また、化学療法剤の投与前より本発明の血小板増加
剤を投与しておいて、前もって血小板数を増加させてお
くこともよい効果をもたらす。本発明の血小板増加剤は
血小板を増加させ、化学療法剤処理によって減少した血
小板数を回復させ、治療の効果をあげるとともに患者の
危険な状態を回復させることができる。すなわち制癌補
助剤として用いることができる。
【0015】これら制癌剤としては、例えばアルキル化
剤(例えばナイトロジェンマスタードN・オキシド,シ
クロフォスファミド,メルファラン,カルボコン,ブス
ルファン,塩酸ニムスチン,ラニムスチン,ダカルバジ
ンなど)、代謝拮抗剤(例えばフルオロウラシル,テガ
フール,シタラビン,塩酸アンシタビン,ブロクスウリ
ジン,ドキシフルリジン,メルカプトプリン,チオイノ
シン,メトトレキサートなど)、抗生物質(例えばマイ
トマイシン,ブレオマイシン,塩酸ダウノルビシン,塩
酸ドキソルビシン,塩酸ピラルビシン,塩酸アクラルビ
シン,ネオカルチノスタシン,アクチノマイシンDな
ど)植物アルカロイド(例えば硫酸ビンクリスチン,硫
酸ビンブラスチン,硫酸ビンデシン,エトポシドなど)
ホルモン剤(例えばクエン酸タモキシフェンなど)その
他(塩酸プロカルバジン,ミトブロニトール,塩酸ミト
キサントン,シスプラチンなど)が挙げられる。本発明
の血小板増加剤は、血小板減少症の治療に用いることが
できる。たとえば、癌治療の際の制癌剤投与や放射線照
射などによって血小板の減少がみられたとき、本発明の
血小板増加剤を投与し血小板を増加させ、上記の癌治療
を続行させることができる。すなわち、本製剤を制癌補
助剤として用いることができる。
【0016】本発明明細書および図面において、塩基や
アミノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−IU
B Commision on Biochem[c
n]Nomenclatureによる略号あるいは当該
分野における慣用略号に基づくものであり、その例を下
記する。また、アミノ酸に関し光学異性体がありうる場
合は、特に明示しなければL−体を示すものとする。 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA :相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン RNA :リボ核酸 dATP :デオキシアデノシン三リン酸 dTTP :デオキシチミジン三リン酸 dGTP :デオキシグアノシン三リン酸 dCTP :デオキシシチジン三リン酸 ATP :アデノシン三リン酸 Tdr :チミジン EDTA :エチレンジアミン四酢酸 SDS :ドデシル硫酸ナトリウム Gly :グリシン Ala :アラニン Val :バリン Leu :ロイシン Ile :イソロイシン Ser :セリン Thr :スレオニン Cys :システイン Met :メチオニン Glu :グルタミン酸 Asp :アスパラギン酸 Lys :リジン Arg :アルギニン His :ヒスチジン Phe :フェニールアラニン Tyr :チロシン Trp :トリプトファン Pro :プロリン Asn :アスパラギン Gln :グルタミン 後述の参考例で得られた形質転換体は、財団法人発酵研
究所(IFO)に寄託され、また、通商産業省工業技術
院生命工業技術研究所(NIBH)(旧通商産業省工業
技術院微生物工業技術研究所)にブタベスト条約に基づ
く寄託として寄託されている。受託番号および受託日を
次の表1に示す。 表 1 形質転換体 IFO NIBH E.coli MM294(DE3)/ IFO 14952 FERM BP-2621 pLysS. pTB1051 (1989年9月21日)(1989年10月4日) (実施例1(b)) 以下に参考例および実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0017】以下の参考例で得られたN末端よりアミノ
酸番号27までが欠矢したムテインをhst−1ムテイ
ンN27と称し、そのアミノ酸配列を図3(配列番号:
3)に示す。 参考例1 a)発現プラスミドの構築 ヒトhst−1cDNAを含むプラスミドpKOc5
(Proc.Natl.Acad,Sci.USA
,2980−2984(1987)をHindIIIで
切断し、E.coli DNAポリメラーゼI Kle
now断片反応により平滑化した。ここにBamHIリ
ンカーをT4リガーゼ反応により連結したのち、Bam
HI−StyIで切断して0.49kbDNA断片を得
た。合成オリゴヌクレオチド5′TATGCCGGTG
GCAGCGCAGCC3′(配列番号:4)および
5′CTTGGGCTGCGCTGCCACCGGCA
3′(配列番号:5)を上記0.49kbDNAの5′
末端側に連結して得られた0.51kbNdeI−Ba
mHI DNA断片(開始コドンATG,ヒトhst−
1 cDNAのヌクレオチドNo.413〜916を含
む)を、T7ファージのφ10プロモーターを有する大
腸菌用発現ベクターpET3c(Cene 56,12
5−135(1987)のNdeI−BamHI間に組
み込んでpTB1051を得た(図4)。 b)cDNAの大腸菌での発現 大腸菌MM294株にT7ファージのRNAポリメラー
ゼ遺伝子を組み込んだλファージDE3(Studie
r,F.W.らJ.Mol.Biol.189:113
−130(1986))を溶原化させ、さらにT7ファ
ージのリゾチーム遺伝子をもつプラスミドpLysS
(Studier,F.W.らJ.Mol.Biol.
189:113−130(1986))を導入し、大腸
菌MM294(DE3)/pLysS株を作製した。上
記(a)で得られたプラスミドpTB1051を、この
大腸菌MM294(DE3)/pLysS株に導入し、
大腸菌MM294(DE3)/pLysS.pTB10
51(IFO 14952.FERM BP−262
1)を作製した。この菌を10μg/mlクロラムフェ
ニコール、35μg/mlアンピシリンを含むL培地で
培養し、Klett値が約120の時点で、イソプロピ
ルβ−Dチオガラクトピラノシド(IPTG)を最終濃
度が0.4mMになるように加え更に4時間培養を継続
した。菌体を遠心により集め、氷冷したフォスフェート
バッファードセライン(PBS)で洗った後、再集菌し
使用時まで−20℃に保存した。 c)組換え型hst−1ムテインの精製 10リッター培養から集めた菌体を250mlの氷冷1
0mM Tris−HCl(pH7.4)、10mM
EDTA、0.5M NaCl、10%ショ糖、1mM
PMSFに懸濁し、卵白リゾチームを0.5mg/m
lとなるように添加した。1時間氷中に放置後37℃で
5分間インキュベートし、氷冷下で超音波処理(20秒
間,2回)を行い、遠心(SORVALL,18Krp
m,30min,4℃)して上清を得、これを菌体抽出
液とした。菌体抽出液250mlを20mM Tris
−HCl pH7.6,0.5MNaCl溶液で平衡化
したQセファロース(ファルマシア)カラム(径5×5
cm)に通し、抽出液中の核酸成分を除去した。カラム
からの素通り液および20mM Tris−HCl,p
H7.6,0.5M NaCl溶液でのカラム洗液を合
わせて集めた(Qセファロース素通り画分450m
l)。この画分をヘパリンカラムShodex AF−
pnK HR−2094、(2cmID×25cm,昭
和電工製)を装着した高速液体クロマトグラフィー装置
(ギルソン社)にかけた。カラムを、20mM Tri
s−HCl pH7.6溶液、次いで20mM Tri
s−HCl pH7.6,0.5M NaCl溶液で洗
った後、20mM Tris−HCl pH7.6、バ
ッファー中、0.5Mから2MのNaClの直線勾配溶
出(linear gradient elutio
n,180min,流速6.0ml/min)を行っ
た。溶出パターンを図5に示す。図5において、縦軸は
OD280の吸収値、およびグラジエント中のNaCl濃
度を示している。横軸はフラクション番号を示してお
り、time0でグラジエント溶出を開始した。0.7
5分毎の画分を分散した。これらの蛋白質の比活性、及
びhst−1ムテイン回収量を第2表に示した。また、
ピークを与えた各フラクションのSDS−PAGE(1
2.5%ポリアクリルアミドゲル)を図6に示した。 表 2 蛋白質(mg) hst-1活性(mgbFGF当量) 粗抽出液 2530 3.8 Qセファロース素通り画分 2240 5.2ヘパリンカラム溶出画分(47-60) 6.5 − −:未測定 d)逆相C4HPLC ヘパリンHPLCカラムからの溶出画分#56の約半量
(タンパク300μg)を逆相C4カラム(YYDA
C)にアプライし、0.1%TFA存在下に0%から9
0%アセトニトリルの直線的濃度勾配をかけ溶出パター
ンを調べた。流速1ml/min、勾配時間60分で行
った(図7)。36〜37分に検出されたピーク画分の
SDS−PAGE(12.5%ポリアクリルアミドゲ
ル)をヘパリンカラムからの溶出画分56と共に図8に
示す。なお、図8において、1は分子量マーカー(50
ng)の、2はヘパリンHPLCカラムより溶出された
フラクション56(50ng)の、3はヘパリンHPL
Cカラムより溶出されたフラクション56(100n
g)の、4は逆相HPLC溶出画分(50ng)の、5
は逆相HPLC溶出画分(100ng)の12.5%ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動のパターンをそれぞれ示
す。また、これらの蛋白の比活性は組換え型ヒトbFG
F(rhbFGF)(ヨーロッパ特許公開第237,9
66号公報)を1.00とした場合0.43と測定され
た。これら精製過程の比活性の変化、およびhst−1
ムテインN27の回収量を表3に示した。なお、表3に
おいて、比活性は、ウシ脳下垂体由来FGF(宝酒造
製)の活性を1とした。このようにして、図3に示すア
ミノ酸配列を有するhst−1ムテインN27を得た。 表 3 蛋白質(mg) 比活性 回収率(%) 菌体粗抽出液 2530 0.013 100 Qセファロースカラム 2152 0.014 91 素通り画分ヘパリンカラム溶出画分 11 0.54 18 e)生物活性 hst−1ムテインの活性は佐々田らの方法(Sasa
daら、Mol.Cell Biol.,:588−
594(1988))に従い、マウスBALB/c3T
3細胞のDNA合成誘起を[3 H]チミジンの取り込み
を指標として測定した。結果を上述の表2に示した。
【0018】
【実施例】
実施例1 hst−1ムテインN27のMK−CSF活性 BALB/cマウス(メス、7週令)の大腿骨より骨髄
細胞を採取し、10%のウシ胎児血清(FCS)を含む
IMDM培地(Flow社)にて2×105 個/mlに
懸濁し、プラスチックシャーレ上で37℃45分間イン
キュベートした。非付着性細胞を集め、血清を除去する
ためにIMDM培地で洗浄した。これら非付着性骨髄細
胞(1×105 個/ml)をNeutridoma−s
p(Boehringer Mannheim社)を含
むIMDM培地に懸濁し、96穴平底プレート(ヌンク
社)に200μlずつ播種した。このとき、種々の濃度
のhst−1ムテインN27を添加した。37℃で7日
間培養後、5%グルタルアルデヒド(和光純薬)を50
μl添加し、2000rpmで5分間遠心して細胞を固
定した。0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0)で簡単に
洗浄し、アセチルコリンエステラーゼ染色を行った。す
なち、ヨウ化アセチルチオコリン(シグマ社)30mg
を0.1Mリン酸緩衝液45mlに溶解後、30mM硫
酸銅6ml、0.1Mクエン酸ナトリウム3ml、5m
Mフェリシアン化カリウム6mlを加えたものを用時調
製し、各ウェルに200μlずつ添加し、室温で6時間
染色した。0.1Mリン酸緩衝液で洗浄後、倒立顕微鏡
で検鏡し、巨核球系細胞の数を数えた。図9に示す様
に、hst−1ムテインN27はマウス骨髄中の巨核球
系前駆細胞を容量依存的に増殖させた。
【0019】実施例2 hst−1ムテインN27投与による末梢血血小板の産
生亢進 hst−1ムテインN27を、ウシ血清アルブミン〔B
SA(アーマー社)100μg/mlを含有する生理食
塩水(大塚製薬)〕中に、500μg/mlの濃度とな
るように溶解し、本発明の製剤を調製した。本製剤の1
00μlを1日3回2日間BALB/cマウス(メス、
7週令;チャールズリバー)に皮下投与した。コントロ
ールとして100μg/ml BSAを含有する生理食
塩水を投与した。第1回投与後10日目に採血を行い、
末梢血中の血小板数を、多目的自動血球計数装置(Sy
smex)にて測定した。その結果、hst−1ムテイ
ンN27投与群で末梢血中の血小板数が明らかに増加し
ていた(図10)。従って、hst−1ムテインN27
は、in vivoで血小板を増加させる活性を有し、
血小板増加剤として利用し得る。
【0020】実施例3 参考例1で調製されたhst−ムテインを50mMクエ
ン酸緩衝液pH5.0に1晩透析した後500μg/m
lの濃度に調製する。この溶液をフィルターロ過により
除菌、滅菌してバイアルに1mlずつ分注して注射用製
剤とする。この製剤は−80℃に保存することにより、
1年間にわたり安定である。
【0021】
【発明の効果】本発明のhst−1あるいはそのムテイ
ンを含む血小板増加剤は、血小板減少症や、癌治療の際
の血小板減少に対してその治療薬として有利に用いるこ
とができる。
【0022】
【0023】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:206 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:たんぱく質 配列 Met Ser Gly Pro Gly Thr Ala Ala Val Ala Leu Leu Pro Ala Val Leu 1 5 10 15 Leu Ala Leu Leu Ala Pro Trp Ala Gly Arg Gly Gly Ala Ala Ala Pro 20 25 30 Thr Ala Pro Asn Gly Thr Leu Glu Ala Glu Leu Glu Arg Arg Trp Glu 35 40 45 Ser Leu Val Ala Leu Ser Leu Ala Arg Leu Pro Val Ala Ala Gln Pro 50 55 60 Lys Glu Ala Ala Val Gln Ser Gly Ala Gly Asp Tyr Leu Leu Gly Ile 65 70 75 80 Lys Arg Leu Arg Arg Leu Tyr Cys Asn Val Gly Ile Gly Phe His Leu 85 90 95 Gln Ala Leu Pro Asp Gly Arg Ile Gly Gly Ala His Ala Asp Thr Arg 100 105 110 Asp Ser Leu Leu Glu Leu Ser Pro Val Glu Arg Gly Val Val Ser Ile 115 120 125 Phe Gly Val Ala Ser Arg Phe Phe Val Ala Met Ser Ser Lys Gly Lys 130 135 140 Leu Tyr Gly Ser Pro Phe Phe Thr Asp Glu Cys Thr Phe Lys Glu Ile 145 150 155 160 Leu Leu Pro Asn Asn Tyr Asn Ala Tyr Glu Ser Tyr Lys Tyr Pro Gly 165 170 175 Met Phe Ile Ala Leu Ser Lys Asn Gly Lys Thr Lys Lys Gly Asn Arg 180 185 190 Val Ser Pro Thr Met Lys Val Thr His Phe Leu Pro Arg Leu 195 200 205。
【0024】配列番号:2 配列の長さ:175 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:たんぱく質 配列 Pro Thr Ala Pro Asn Gly Thr Leu Glu Ala Glu Leu Glu Arg Arg Trp 1 5 10 15 Glu Ser Leu Val Ala Leu Ser Leu Ala Arg Leu Pro Val Ala Ala Gln 20 25 30 Pro Lys Glu Ala Ala Val Gln Ser Gly Ala Gly Asp Tyr Leu Leu Gly 35 40 45 Ile Lys Arg Leu Arg Arg Leu Tyr Cys Asn Val Gly Ile Gly Phe His 50 55 60 Leu Gln Ala Leu Pro Asp Gly Arg Ile Gly Gly Ala His Ala Asp Thr 65 70 75 80 Arg Asp Ser Leu Leu Glu Leu Ser Pro Val Glu Arg Gly Val Val Ser 85 90 95 Ile Phe Gly Val Ala Ser Arg Phe Phe Val Ala Met Ser Ser Lys Gly 100 105 110 Lys Leu Tyr Gly Ser Pro Phe Phe Thr Asp Glu Cys Thr Phe Lys Glu 115 120 125 Ile Leu Leu Pro Asn Asn Tyr Asn Ala Tyr Glu Ser Tyr Lys Tyr Pro 130 135 140 Gly Met Phe Ile Ala Leu Ser Lys Asn Gly Lys Thr Lys Lys Gly Asn 145 150 155 160 Arg Val Ser Pro Thr Met Lys Val Thr His Phe Leu Pro Arg Leu 165 170 175。
【0025】配列番号:3 配列の長さ:148 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:たんぱく質 配列 Pro Val Ala Ala Gln Pro Lys Glu Ala Ala Val Gln Ser Gly Ala Gly 1 5 10 15 Asp Tyr Leu Leu Gly Ile Lys Arg Leu Arg Arg Leu Tyr Cys Asn Val 20 25 30 Gly Ile Gly Phe His Leu Gln Ala Leu Pro Asp Gly Arg Ile Gly Gly 35 40 45 Ala His Ala Asp Thr Arg Asp Ser Leu Leu Glu Leu Ser Pro Val Glu 50 55 60 Arg Gly Val Val Ser Ile Phe Gly Val Ala Ser Arg Phe Phe Val Ala 65 70 75 80 Met Ser Ser Lys Gly Lys Leu Tyr Gly Ser Pro Phe Phe Thr Asp Glu 85 90 95 Cys Thr Phe Lys Glu Ile Leu Leu Pro Asn Asn Tyr Asn Ala Tyr Glu 100 105 110 Ser Tyr Lys Tyr Pro Gly Met Phe Ile Ala Leu Ser Lys Asn Gly Lys 115 120 125 Thr Lys Lys Gly Asn Arg Val Ser Pro Thr Met Lys Val Thr His Phe 130 135 140 Leu Pro Arg Leu 145。
【0026】配列番号:4 配列の長さ: 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TATGCCGGTG GCAGCGCAGC C 21。
【0027】配列番号:5 配列の長さ: 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CTTGGGCTGC GCTGCCACCG GCA 23。
【図面の簡単な説明】
【図1】hst−1cDNAのオープンリーディングフ
レームを構成するリーダー配列を含むhst−1のコー
ディング領域より予想されるアミノ酸配列を示す。
【図2】hst−1の成熟タンパクのアミノ酸配列を示
す。
【図3】参考例1で得られた、hst−1ムテインN2
7のアミノ酸配列を示す。
【図4】参考例1で得られた、プラスミドpTB105
1の構築図を示す。
【図5】参考例1で得られた、溶出パターンを示す。
【図6】参考例1で得られた、SDS−PAGEの泳動
パターンを示す。
【図7】参考例1で得られた、溶出パターンを示す。
【図8】参考例1で得られた、SDS−PAGEの泳動
パターンを示す。
【図9】実施例1で得られたhst−1ムテインN27
のMK・CSF活性を示す。
【図10】実施例2で得られたhst−1ムテインN2
7のマウスの血小板増加作用を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (A61K 45/00 37:02) (C12P 21/02 C12R 1:19)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘパリンバインディング・セクレトリー
    ・トランスフォーミング・ファクター−1蛋白質の有効
    量を含有してなる血小板増加剤。
  2. 【請求項2】 該蛋白質が欠失型ムテインである請求項
    1記載の血小板増加剤。
  3. 【請求項3】 該ムテインが配列番号1のN末端から少
    なくとも1個のアミノ酸を欠失しているムテインである
    請求項2記載の血小板増加剤。
  4. 【請求項4】 該ムテインが配列番号1のN末端から4
    7個までの全部または一部のアミノ酸を欠失しているム
    テインである請求項2記載の血小板増加剤。
  5. 【請求項5】 該ムテインが配列番号1のN末端から2
    7個までの全部または一部のアミノ酸を欠失しているム
    テインである請求項2記載の血小板増加剤。
  6. 【請求項6】 該ムテインが配列番号1のN末端から連
    続した27個のアミノ酸を欠失しているムテインである
    請求項2記載の血小板増加剤。
  7. 【請求項7】 ヘパリンバインディング・セクレトリー
    ・トランスフォーミング・ファクター−1蛋白質と他の
    治療剤とを組合せてなる、請求項1記載の血小板増加
    剤。
  8. 【請求項8】 他の治療剤が制癌剤である、請求項7記
    載の血小板増加剤。
  9. 【請求項9】 制癌剤がアルキル化剤、代謝拮抗剤、抗
    生物質、植物アルカロイドおよびホルモン剤からなる群
    から選ばれるものである請求項8記載の血小板増加剤。
  10. 【請求項10】 制癌剤がナイトロジェンマスタードN
    −オキシド,シクロホスファミド,メルファラン,カル
    ボコン,ブスルファン,塩酸ニムスチン,ラニムスチ
    ン,ダカルバジン,フルオロウラシル,テガフール,シ
    タラビン,塩酸アンシタビン,ブロクスウリジン,ドキ
    シフルリジン,メルカプトプリン,チオイノシン,メト
    トレキサート,マイトマイシン,ブレオマイシン,塩酸
    ダウノルビシン,塩酸ドキソルビシン,塩酸ピラルビシ
    ン,塩酸アクラルビシン,ネオカルチノスタシン,アク
    チノマイシンD,硫酸ビンクリスチン,硫酸ビンブラス
    チン,硫酸ビンデシン,エトポシド,クエン酸タモキシ
    フェン,塩酸プロカルバジン,ミトブロニトール,塩酸
    ミトキサントンおよびシスプラチンからなる群から選ば
    れるものである請求項8記載の血小板増加剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016518455A (ja) * 2013-05-24 2016-06-23 昆明聖火薬業(集団)有限公司 血小板減少症治療薬の製造におけるデンシチンの使用

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