JPH05306297A - 新規なハイブリド形質転換成長因子 - Google Patents

新規なハイブリド形質転換成長因子

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JPH05306297A
JPH05306297A JP4300806A JP30080692A JPH05306297A JP H05306297 A JPH05306297 A JP H05306297A JP 4300806 A JP4300806 A JP 4300806A JP 30080692 A JP30080692 A JP 30080692A JP H05306297 A JPH05306297 A JP H05306297A
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hybrid
coli
pplmu
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ケント マクマスター グレイ
David Dr Cox
コックス デビット
Nico Cerletti
セルレッティ ニコ
Jochen Dr Kuhla
クーラ ヨーヘン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規なハイブリドTGF−β、生物学的に活
性なダイマーのハイブリド蛋白質の製造方法、及びこれ
を含んで成る医薬組成物に関する。この方法により製造
されるハイブリドTGF−βは種々の療法的用途、例え
ば創傷の治癒の促進及び加速のため、癌の治療のため、
骨髄保護剤として、心臓保護のメディエーターとして、
抗−炎症もしくは免疫抑制剤として、又は哺乳類細胞培
養物の増殖制御剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な組換えハイブリド
形質転換成長因子−β(TGF−β)、該組換え蛋白質
の製造方法及び生物学的に活性なダイマーハイブリド蛋
白質の製造方法、並びにこれらを含有する医薬組成分に
関する。
【0002】
【従来の技術】形質転換成長因子−β(TGF−β)は
最初にヒト血小板、ヒト胎盤及びウシの腎臓から均一に
精製され、そして分子量25,000のホモダイマー蛋
白質として同定された。まずEGF又はTGF−αと共
に相乗的に作用して、形質転換されていないNRKの足
場非依存性(anchorage−independe
nt)増殖を誘導するその能力により特徴付けられ、最
近、TGF−βは広範囲の正常細胞及び新生物細胞の両
者に対して多くの制御効果を示すことが示され、細胞活
性の多機能制御因子としてのこの蛋白質の重要性が示さ
れた。
【0003】TGF−βは遊走、細胞増殖及び成長を刺
激することができ、又はこれらの過程を効果的に阻害
し、あるいは他の作用、例えばアジポゲネシス(adi
pogenesis)、筋形成(myogenesi
s)、軟骨形成(chondrogenesis)、骨
形成(osteogenesis)及び免疫細胞機能の
調節、走化性の刺激、又は細胞もしくは組織型に依存す
る分化の誘導もしくは阻害、並びに他の成長因子の存在
又は不存在等を示す。TGF−βの作用の多くはストレ
ス及び傷害に対する細胞又は組織の応答、並びに生ずる
損傷の修復に関連する。
【0004】炎症の後、TGF−βは肉芽組織(gra
nulation tissue)の形成に主要な役割
を演じ、フィブロネクチン、コラーゲン及び幾つかのプ
ロテアーゼ阻害物質のごとき細胞外マトリクスの形成に
関連する遺伝子の発現を増加させ、そしてフィブロブラ
ストによるコラーゲン−マトリクス収縮を刺激し、結合
組織の収縮における役割の可能性が示唆される。
【0005】64〜82%の同一性を有するTGF−β
の5種類の別個のアイソホーム(isoform)が知
られている。今まで、TGF−β1,TGF−β2及び
TGF−β3と称するTGF−βの3種類の別個のタイ
プが哺乳類組織中で発現されることが証明されている。
FGF−β4はニワトリのみに、そしてTGF−β5は
カエルのみに記載されている。TGF−β1,TGF−
β2及びTGF−β3はクローン化されそして配列分析
により特徴付けられている。
【0006】これらは、シグナル配列、潜伏関連蛋白質
(Latency Associated Prote
in;LAP)及び112アミノ酸長のTGF−β配列
から成る390〜412アミノ酸長の不活性前駆体とし
て合成される。これらの成熟した生物学的活性形におい
て、TGF−βはそれぞれ112アミノ酸から成る2本
のポリペプチド鎖の酸及び熱安定性ジスルフィド連結ホ
モダイマーである。
【0007】ヒト、ネズミ及びサルの完全アミノ酸配列
は、1個のアミノ酸残基のみを異にする顕著な配列保存
性を示す。ヒトTGF−β1、ヒトTGF−β2及びヒ
トTGF−β3のアミノ酸配列の比較が示すところによ
れば、これら3種の蛋白質はその成熟形において約70
〜80%の配列同一性を示す。ヘテロダイマーTGF−
β1,2がウシの血小板から単離されており、そしてT
GF−β2の1つのサブユニットにジスルフィド連結し
たTGF−β1の1つのサブユニットから成る。
【0008】臨床研究又は期待される療法的使用のため
に必要な量を提供するためには天然源(血小板)は不適
当である。従って、最近、組換え技術によってFGF−
βを製造する試みが行われている。しかしながら、その
生物学的活性を維持しながら組換えTGF−βを合成す
ることは極めて困難である。TGF−β1,TGF−β
2及びTGF−β3はそれぞれ9個のシステイン残基を
含有し、その内の少なくとも幾つかは、生物学的に活性
なダイマー分子の複雑な三次構造をもたらす鎖内又は鎖
間ジスルフィド結合の形成に関与している。
【0009】TGF−βの異種性発現は、正しい一次構
造を有するが、正しい二次及び三次構造を生成するよう
に適切にフォルディングされずそれ故に生物学的活性を
欠く生成物をもたらすであろう。今日、TGF−βの二
次及び三次構造は知られていない。天然TGF−β分子
の複雑さを考慮して、高等生物由来の細胞中で各TGF
−β遺伝子を発現させることが得策であると一般に考え
られている。しかしながら、真核生物系でのTGF−β
の前駆体形(390〜414アミノ酸)をコードする全
長DNAの発現の後、生物学的に活性な正しくフォルデ
ィングされた物質の収量は満足できるものから程遠い。
【0010】メトトレキセート(Methotrexa
te;MTX)により増幅されたCHO細胞中でのTG
F−β1,TGF−β2及びTGF−β3非常に低いレ
ベルの発現、例えば20μMのMTX濃度における6μ
g/mlのTGF−β1の発現(Gentry L.E
ら、(1987),Molec.Cell.Biol.
7:3418−3427)、10μM及び50μMのM
IX濃度における5μg/mlのTGF−β2の発現(M
adisen,Lら(1990)GrouthFact
ors 3:129−138)、並びに1.6mMのMT
X濃度における2μg/ml(Graycar,J.L.
ら(1989)Mol.Endocrinol.3:1
977−1986)及び20mMのMTX濃度における3
0ng/ml(Ton Dijke,Pら(1990)An
nals of the NewYork Acade
my of Sciences 593:26−42)
のTGF−β3の発現、が記載されている。生物活性の
検出のために酸性化が必要なため、3つの場合すべてに
おいて、TGF−βは潜在形(latent for
m)で分泌される。
【0011】EP−A−0,433,225は、変性さ
れた又は不活性な形からの生物学的に活性なダイマーT
GF−β−様蛋白質の製造のための微生物的方法を記載
している。モノマー形が再生(refolding)に
かけられる場合、かなりの量のTGF−βを得ることが
できる。
【0012】異なるTGF−βアイソホームは異なる系
において異なる力価及び/又は活性を有する。例えば、 ○ アフリカツメガエル(Xenopus laevi
)での中胚葉の誘導において、TGF−β3はTGF
−β2より10倍活性が高い。TGF−β1はこの測定
において不活性である。 ○ ウシ大動脈内皮細胞中でのDNA合成の阻害におい
て、TGF−β1はTGF−β2より10〜100倍活
性が高い。
【0013】○ AKR−2B繊維芽細胞の増殖の刺激
及びCCL64ミンク肺上皮細胞中でのDNA合成の阻
害において、TGF−β2及びTGF−β3はTGF−
β1に比べて顕著に活性が高い。乳癌セルラインMCF
−7の増殖の阻害において、TGF−β1はTGF−β
2に比べて顕著に活性が高い。マウス及びヒトの表皮ケ
ラチン細胞(keratinocyte)中でのDNA
合成阻害において、TGF−β3はTGF−β1又はT
GF−β2に比べて顕著に活性が高い。 ○ 生体内での骨形成の刺激において、TGF−β2は
TGF−β1に比べて顕著に活性が高い。
【0014】親分子に比べて変化した又は混合された活
性を有し、そして幾つかの生物学的系において改良され
た活性及び/又は新規なもしくは有利な性質を示すハイ
ブリドTGF−β分子が必要である。
【0015】
【発明の目的】本発明の目的は、新規なハイブリドTG
F−β分子、それをコードする組換DNA分子、該組換
えDNA分子を含んで成るハイブリドベクター、該組換
えDNA分子の増加及び/又は発現のために適当な形質
転換された宿主、並びに該宿主、DNA分子及びハイブ
リドTGF−β分子の製造方法を提供することである。
【0016】
【具体的な説明】本発明は新規なハイブリドTGF−β
分子、好ましくは生物学的TGF−β活性を有するそれ
に関する。本発明の目的のため「生物学的活性」とは次
のいずれかとして定義される。 (a)正常Balb/c3T3繊維芽細胞に対する細胞
遊走促進活性。これは、TGF−β−様蛋白質を含有す
る無血清媒体の存在下での前記細胞の「傷つけられた」
単層培養物に遊走する(migrate)細胞の数を、
TGF−β−様蛋白質の非存在下で遊走する細胞の数と
比較して計数することにより測定することができる;
【0017】(b)正常Balb/c3T3繊維芽細胞
に対する増殖促進活性。これは、細胞DNA合成及び細
胞分裂に対するTGF−β−様蛋白質の刺激効果により
決定される; (c)A375メラノーマ細胞の増殖阻害。これは未処
理細胞の数に比べて、所定の培養期間中にTGF−β−
様蛋白質により処理された細胞の数を反映する比色測定
により測定される; (d)未処理の対照傷と比較しての、TGF−β−様蛋
白質の多数局所適用後の老マウスにおける、上皮再生の
過程による、部分的深さの熱傷の治癒の促進;
【0018】(e)未処理の対照傷と比較しての、TG
F−β−様蛋白質の1回局所適用後の成ラットにおけ
る、生検体の引張り強さ測定及び組織学的分析により測
定される、全深切開傷の治癒の促進;あるいは、 (f)未処理の対照チャンバーと比較しての、TGF−
β−様蛋白質の多数局所注射後の成ラットにおける、ポ
ーラス状傷−チャンバー中及びその周囲における、繊維
顆粒組織(fibrous granulation
tissue)の形成の増加及び該組織の血管化(va
scularity)の増加。
【0019】前記新規なハイブリドTGF−β分子の物
質的特徴は、これらが2以上の、好ましくは2,4,5
又は6の、さらに好ましくは2の部分から成り、これら
の部分は、2以上の、好ましくは2又は3の、さらに好
ましくは2つの後に定義されるFGF−βアイソホーム
の成熟部分に存在する配列の連続する6個以上のアミノ
酸のストレッチから成る。すべての場合において、ハイ
ブリド分子中のアミノ酸残基のストレッチは、異なるT
GF−βアイソホームの一次アミノ酸配列中の対応する
位置に存在する同じ長さの連続するストレッチに対応す
る。
【0020】「FGF−β−アイソホーム」なる用語
は、哺乳類、例えばヒト又は他の動物、例えばサル、ネ
ズミ、ブタ、ウマもしくはウシ由来のTGF−β1,T
GF−β2及びTGF−β3、並びにニワトリのFGF
−β4及びカエルのTGF−β5を包含することが意図
される。さらに好ましくは、これは、配列番号:1〜3
に示されるアミノ酸配列を有するヒトTGF−β1、ヒ
トTGF−β2及びヒトTGF−β3を含む。
【0021】本発明のハイブリド蛋白質の好ましいタイ
プは2つの部分を含んで成り、これらの部分のそれぞれ
は異なるTGF−βアイソホームからの連続するアミノ
酸のストレッチから成る。さらに好ましいハイブリドT
GF−β分子は、TGF−β1のN−末端部分とTGF
−2βのC−末端部分、TGF−β2のN−末端部分と
TGF−β1のC−末端部分、TGF−β1のN−末端
部分とTGF−β3のC−末端部分、TGF−β3のN
−末端部分とTGF−β1のC−末端部分、TGF−β
2のN−末端部分とTGF−β3のC−末端部分、又は
TGF−β3のN−末端部分とTGF−β2のC−末端
部分から成るものである。最も好ましくは、これらのハ
イブリド部分は、配列番号:1〜3で示されるTGF−
β1,TGF−β2及び/又はTGF−β3の部分から
構成される。
【0022】親TGF−βアイソホームに由来するアミ
ノ酸ストレッチ間の好ましいヒンジ部は、アミノ酸56
と57、79と80、90と91、22と23、又は4
4と45の間にある(番号は、N−末端から始まるヒト
TGF−βのアミノ酸番号である)。従って、本発明の
好ましいハイブリドは、該ハイブリドのN−末端部分を
提供するTGF−βアイソホームの56,79,90,
22又は44 N−末端アミノ酸と、それぞれ該ハイブ
リド分子のC−末端部分を提供するTGF−βアイソホ
ームの56,33,22,90又は68 C−末端未ア
ミノ酸とから構成される。
【0023】配列番号:1〜3に示されるTGF−β
1,TGF−β2及び/又はTGF−β3の部分から構
成されるハイブリドTGF−β分子の好ましい形態は、
アミノ酸44と45の間にヒンジ点を有し、そしてTG
F−β1の44個のN−末端アミノ酸とTGF−β2の
68個のN−末端アミノ酸、TGF−β2の44個のN
−末端アミノ酸とTGF−β1の68個のC−末端アミ
ノ酸、TGF−β1の44個のN−末端アミノ酸とTG
F−β3の68個のC−末端アミノ酸、TGF−β3の
44個のN−末端アミノ酸とTGF−β1の68個のC
−末端アミノ酸、TGF−β2の44個のN−末端アミ
ノ酸とTGF−β3の68個のC−末端アミノ酸、又は
さらに好ましくはTGF−β3の44個のN−末端アミ
ノ酸とTGF−β2の68個のC−末端アミノ酸から成
るハイブリド蛋白質である。
【0024】これらのハイブリドは、それぞれ TGF−β
1(44/45) β2, TGF−β2(44/45)β1, TGF−β1(44/4
5) β3, TGF−β3(44/45) β1 、及び TGF−β2(44/4
5)β3 と命名される。従って、さらに好ましい形態は T
GF−β3(44/45) β2 と命名される。これらのハイブリ
ドのアミノ酸配列及びそれらをコードするDNA配列を
配列表(配列番号:4〜9)に示す。
【0025】配列表の配列番号:1〜3に示されるTG
F−β1,TGF−β2及び/又はTGF−β3配列の
部分から構成されるハイブリドTGF−β分子の好まし
い形態はまた、TGF−β1のN−末端の半分とTGF
−β2のC−末端の半分、すなわちTGF−β1の56
個のN−末端アミノ酸とTGF−β2の56個のC−末
端アミノ酸、TGF−2βのN−末端の半分とTGF−
β1のC−末端の半分、TGF−β1のN−末端の半分
とTGF−β3のC−末端の半分、TGF−β3のN−
末端の半分とTGF−β1のC−末端の半分、TGF−
β2のN−末端の半分とTGF−β3のC−末端の半
分、又はTGF−β3のN−末端の半分とTGF−β2
のC−末端の半分とから成るハイブリドである。
【0026】これらのハイブリドはそれぞれ、 TGF−β
1(56/57) β2, TGF−β2(56/57)β1, TGF−β1(56/5
7) β3, TGF −β2(56/57) β1, TGF−β2(56/57)
β3、及び TGF−β3(56/57) β2 と命名される。同様
に、配列表の配列番号:1〜3に示されるTGF−β
1,TGF−β2及び/又はTGF−β3の配列の部分
から構成されるハイブリドTGF−β分子の好ましい形
態はアミノ酸79と80との間にヒンジ点を有するハイ
ブリドである。前に説明した命名法に従えば、これらは
TGF−β1(79/80) β2, TGF−β2(79/80) β1, TGF−
β1(79/80) β3, TGF−β3(79/80) β1, TGF−β3(79
/80)β2 、及び FGF−β2(79/80) β3 と命名され
る。
【0027】同様に、配列表の配列番号:1〜3に示さ
れるTGF−β1,TGF−β2及び/又はTGF−β
3配列の部分から構成されるハイブリドTGF−β分子
は、ハイブリド TGF−β1(90/91)β2, TGF−β2(90/
91) β1, TGF−β1(90/91)β3, TGF−β3(90/91) β
1, TGF−β3(90/91) β2 、及び TGF−β2(90/91)β3
であり、いずれもアミノ酸90と91の間にヒンジ点
を有する。
【0028】同様に、配列表の配列番号:1〜3に示さ
れるTGF−β1,TGF−β2及び/又はTGF−β
3配列の部分から構成されるハイブリドTGF−β分子
の好ましい形態は、ハイブリド TGF−β1(22/23) β2,
TGF−β2(22/23) β1, TGF−β1(22/23) β3, FGF−
β3(22/23) β1, TGF−β3(22/23) β2 、及び TGF−
β2(22/23) β3 であり、いずれもアミノ酸22と23
の間にヒンジ点を有する。好ましいハイブリドのアミノ
酸配列及びそれらをコードするヌクレオチド配列は、配
列番号:1〜3に示される親TGF−β1,−β2及び
−β3のアミノ酸配列並びに対応するDNA配列から容
易に推定され得る。本発明はまた、本発明のハイブリド
TGF−β分子をコードする組換えDNA分子に関す
る。好ましいDNA分子は、好ましいハイブリド蛋白質
をコードするものである。
【0029】上に特定したTGF−βアイソホームをコ
ードするヌクレオチド配列は文献から知られ、又は通常
の規則に従って該蛋白質のアミノ酸配列から推定するこ
とができる。親TGF−βアイソホーム分子をコードす
る核酸配列から出発して、所望のハイブリド分子をコー
ドするDNA分子を推定し、そしてポリメラーゼ連鎖反
応(PCR)技法、DNA制限酵素、合成オリゴヌクレ
オチド、DNAリガーゼ及びDNA増幅技法等を含む既
知の常法に従って作製することができる。あるいは、コ
ード配列は、当業界において知られている化学的方法を
用いて全体として又は部分的に合成することができる。
【0030】TGF−βアイソホーム、例えばヒトTG
F−β1,−2及び−3、すなわち本発明の好ましいハ
イブリドの親分子をコードするDNAは、常法、例えば
cDNA技法の適用によりヒト細胞源から、当業界にお
いて得られるベクターから、あるいはDNAの化学合成
により得られる。本発明のハイブリドTGF−β分子を
コードする組換えDNA分子はまた、それらがコードす
るアミノ酸配列を変えることなく無制限の数のヌクレオ
チドが他のヌクレオチドにより置き換えられるという意
味で、遺伝的コードの意味で縮重するDNA配列を含
む。この様な縮重DNA配列は、異なる制限酵素パター
ンの生成のため、又は特定の宿主における好ましいコド
ンの使用のため有用である。
【0031】本発明はまた、本発明のハイブリドTGF
−β分子をコードするDNA配列を含んで成るハイブリ
ドベクターに関する。本発明のハイブリドベクターは、
染色体外要素として又は宿主染色体への組込みにより、
本発明のハイブリドをコードするDNAの複製及び場合
によっては発現を提供する。幾つかの可能性あるベクタ
ー系が利用可能であり、そして選択されるベクターは形
質転換のために予想される宿主細胞に依存する。
【0032】本発明のハイブリドベクターは、宿主中で
の該ベクターの複製を可能にする複製起点、又は機能的
に同等な配列、例えば酵母から自律複製配列ARSにリ
ンクした、本発明のハイブリドTGF−β分子をコード
するDNAを含んで成る。他のタイプのベクター、すな
わち発現ベクターは、形質転換された細胞でのハイブリ
ドTGF−β蛋白質の効果的な発現を保証する発現制御
配列、例えばプロモーター、及び宿主中でのベクターの
複製を可能にする複製起点、又は機能的に同等な配列に
リンクした、本発明のハイブリドTGF−β分子をコー
ドするDNA配列を含んで成る。
【0033】しかしながら、本発明のベクターがいわゆ
る組込みベクター(integrative vect
or)である場合、すなわち形質転換後にそれが宿主の
染色体に組込まれ、そして染色体の部分として複製され
る場合、それは複製起点又は機能的に同等な配列を含む
必要がない。適当なハイブリドベクターは、遺伝子工学
の分野において有用な任意のベクターから、例えばウイ
ルス、ファージ、コスミド、プラスミド又は染色体DN
Aから誘導することができる。大腸菌(coli
株でのハイブリドTGF−β蛋白質の発現のために有用
なベクターの例は、バクテリオファージ、例えばバクテ
リオファージλもしくはM13の誘導体、又はプラスミ
ド、例えばプラスミドpBR322及びその誘導体pP
LMuである。酵母株におけるハイブリドTGF−β蛋
白質の発現のために適当なベクターの例は、2μを基礎
にしたプラスミドである。
【0034】高等真核細胞中での発現のために適当なベ
クターは、昆虫バキュロウイルス(Baculovir
us)又は他のウイルス、例えばSV40、ヘルペスウ
イルス、パピローマウイルス、レトロウイルス等を基礎
とするベクターである。適当なベクターは、発現プラス
ミドにより形質転換された微生物の表現型形質による選
択及び同定を可能にするマーカー遺伝子を含有すること
ができる。好ましいマーカー遺伝子は微生物に例えば重
金属、抗生物質、例えばアンピシリン又はテトラサイク
リンに対する耐性を付与する。
【0035】大腸菌におけるハイブリドTGF−β蛋白
質の発現を制御するために幾つかのプロモーターを使用
することができる。強く発現される遺伝子のプロモータ
ーが特に使用される適当なプロモーターは大腸菌la
c,tac,trp及びlppプロモーター、さらにフ
ァージλN又はファージλpLプロモーター等である。
【0036】サッカロミセス・セレビシエー(Sacc
haromyces cerevisiae)における
複製及び発現のために適当なベクターは酵母複製起点及
び酵母用選択遺伝子マーカーを含有する。酵母複製起
点、例えば染色体性自律複製セグメント(ars)を含
有するハイブリドベクターは、形質転換後酵母細胞中に
染色体外に維持され、そして有糸分裂の間の自律的に複
製される。さらに、酵母2μプラスミドDNAに対して
相同な配列を含有するハイブリドベクターを使用するこ
とができる。
【0037】この様なプラスミドは、細胞内にすでに存
在する2μプラスミドに組換えにより組込まれ、又は自
律複製する。酵母のための適当なマーカーは特に、宿主
に抗生物質耐性を付与するもの、又は栄養要求性酵母変
異株の場合には宿主の欠損を補完する遺伝子である。対
応する遺伝子は例えば抗生物質シクロヘキシミドに対す
る耐性を付与し、又は栄養要求性酵母宿主に原栄養性、
例えばURA3LEU2HIS3又はTRPI遺伝
子を提供する。
【0038】酵母における発現のために適当なプロモー
ターは、例えばADHIADHII又はPH05遺伝子
のそれであり、さらにまた解糖に関与するプロモータ
ー、例えばPGK又はGAPプロモーターである。場合
によっては、ハイブリドTGF−β蛋白質の分泌を可能
にするシグナル配列を発現ベクターに含めることができ
る。適当なシグナル配列は、例えば酵母酸性ホスファタ
ーゼ(PH05)又は酵母インベルターゼ遺伝子に由来
する。
【0039】本発明はまた、前に又は例において定義さ
れる本発明のDNA分子の製造方法に関する。これらは
常法に従って、例えば制限酵素、リガーゼ、ホスファタ
ーゼもしくはポリメラーゼにより、又はポリメラーゼ連
鎖反応(PCR)技法の適用により、又は常法の化学的
合成により、又は天然源もしくは形質転換された宿主か
らの所望のDNA分子の単離により、例えば所望のDN
A分子の複製をもたらすベクターにより形質転換された
宿主を培養しそして該宿主から常法によりDNA分子を
単離すること、例えばフェノール及び/又はクロロホル
ムによる抽出、を含んで成る方法により製造される。
【0040】発現制御配列に適当なリーディングフレー
ム内に連結された、ハイブリドTGF−β蛋白質をコー
ドするヌクレオチド配列を含んで成る微生物宿主は、当
業界においてよく知られている組換DNA技法により製
造することができ、この方法は、 ○ 適当な発現制御配列による発現制御のもとに、ハイ
ブリドTGF−β蛋白質をコードするDNA配列を含ん
で成るハイブリドベクターを調製し、 ○ 該ハイブリドベクターにより該微生物宿主を形質転
換し、そして ○ 形質転換されていない宿主細胞から形質転換された
微生物宿主細胞を選択する、ことを含んで成る。適当な
ベクターの選択は、形質転換のために供される微生物宿
主細胞により決定される。
【0041】本発明の実施のために適当な微生物宿主は
酵母株、例えばサッカロミセス・セレビシエー(Sac
charomyces cerevisiae)、又は
細菌、例えばバシルス・ズブチリス(Bacillus
subtilis)もしくは好ましくは大腸菌(Es
cherichia coli)である。形質転換され
た微生物宿主は、資化性炭素源、窒素源及び無機塩類を
含有する液体培地中で、当業界において知られている方
法を用いて培養される。
【0042】種々の炭素源が適当である。好ましい炭素
源の例は資化性炭水化物、例えばグルコース、マルトー
ス、マンニトール、フラクトースもしくはラクトース、
又は酢酸塩、例えば酢酸ナトリウムであり、これらは単
独で又は適当な混合物として使用される。適当な窒素源
には、例えばアミノ酸、例えばカザミノ酸、ペプチド及
び蛋白質、並びにこれらの分解生成物、例えばトリプト
ン、ペプトン又は肉エキス、さらに酵母エキス、マルト
エキス、コーンスチープリカー、並びにアンモニウム
塩、例えば塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム又は硝
酸アンモニウムが含まれ、これらは単独で、又は適当な
混合物として使用することができる。使用し得る無機塩
には、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム及び
カルシウムの硫酸塩、塩化物、リン酸塩及び炭酸塩が含
まれる。さらに、栄養培地は増殖促進物質を含有するこ
とができる。増殖を促進する物質には、例えば微量元
素、例えば鉄、亜鉛、マンガン等、又は個々のアミノ酸
が含まれる。
【0043】TGF−β−様蛋白質のモノマー型は組換
DNA技法により、又は当業界において良く知られてい
る方法により合成的に製造することができる。ダイマー
形は、2つのジスルフィド連結されたポリペプチド鎖か
ら成る生物学的に活性な成熟分子である。このダイマー
形は、当業界においてよく知られている適当な発現系、
例えばCHO細胞中で直接に、又は好ましくは微生物宿
主、好ましくは大腸菌中でモノマーを発現させ、そして
このモノマーを再生(refolding)にかけるこ
とにより製造することができる。
【0044】従って、本発明はダイマーの生物学的に活
性なハイブリドTGF−β蛋白質の製造方法に関し、こ
の方法においては、ハイブリドTGF−β蛋白質、好ま
しくは前に定義したハイブリドの1つのモノマー形が、
(a)発現制御配列に適切なリーディングフレーム内に
該蛋白質が発現されるように連結された、ハイブリドT
GF−β蛋白質をコードするヌクレオチド配列を含んで
成る微生物宿主を培養し、そして(b)ハイブリドTG
F−β蛋白質を変性したモノマーの可溶性形として回収
する、ことにより製造される。
【0045】モノマーハイブリドTGF−β蛋白質は微
生物細胞から当業界においてよく知られた方法により回
収される。これらの方法は細胞の溶解又は機械的破砕に
よる所望の蛋白質の放出、及びそれに続いての、例えば
沈澱及び/又はクロマトグラフィーによる宿主細胞蛋白
質からのハイブリドTGF−β蛋白質の分離を含む。モ
ノマーハイブリドTGF−β蛋白質が微生物宿主中で不
溶性凝集体(封入体)として生産される場合、それは再
生(refolding)条件にかけられる前に可溶化
されなければならい。従って、本発明はさらに、(a)
ハイブリドTGF−β蛋白質を含有する水不溶性蛋白質
画分を宿主細胞から単離し、そして(b)ハイブリドT
GF−β蛋白質を可溶化する、段階によりモノマーハイ
ブリドTGF−β蛋白質を製造する方法に関する。
【0046】モノマーの可溶化及び変性は、不溶性の形
でモノマーハイブリドTGF−β蛋白質を含有する粗蛋
白質懸濁液の約1〜約4のpH、好ましくは約pH2.0へ
の、場合によってはDTTのごとき還元剤の存在下での
酸性化により、あるいは前記のように塩基性pH又は上昇
した温度での約4〜9Mの濃度のチャオトロープ剤(c
haotropic agent)、好ましくはグアニ
ジンHCl又は最も好ましくは尿素の添加により達成さ
れる。可溶化されたモノマーは可溶化チャオトロープ
(chaotrope)から透析により精製することが
でき、そして透析中に沈澱が生ずる場合には、さらに遠
心分離により精製することができる。可溶化されたモノ
マーは、生物学的に活性なダイマー生成物を得るために
再生(refolding)のために使用される。
【0047】再生は当業界において知られている再生方
法を用いて行われる(ヨーロッパ特許公開EP−A−
0,433,225)。この様な再生方法においては、
モノマーの変性されたTGF−βハイブリド蛋白質の生
物学的に活性なジスルフィド連続されたダイマー形への
イン−ビトロ再生が、モノマー変性TGF−βハイブリ
ド蛋白質の溶液と再生緩衝液との混合により達成され
る。再生緩衝液は緩衝塩、例えばTris/HCl、追
加の塩、例えばNaCl、場合によってはキレート剤、
例えばEDTA、スルヒドリル/ジスルフィド酸化還元
系、例えば還元形及び酸化形のグルタチオン、並びに前
記モノマー、再生中間体及びダイマーを溶解の形で維持
しながらモノマーTGF−βハイブリド蛋白質を生物学
的活性と関連する空間配置に再生することを可能にする
可溶化剤から成る。
【0048】好ましい可溶化剤は、ツゥイッターイオン
(zwitterion)洗剤3−(3−クロラミドプ
ロピル)ジメチル−アンモニオ−1−プロパンスルホネ
ート(CHAPS)もしくは3−(3−クロラミドプロ
ピル)ジメチル−アンモニオ−2−ヒドロキシ−1−プ
ロパンスルホネート(CHAPSO)、又は類似の溶解
特性を有する他の洗剤である。CHAPSが最も好まし
い。再生緩衝液中に含まれる化学物質の好ましいpH、温
度及び濃度は、緩衝塩約10mM〜約1M、最も好ましく
は約100mM;追加の塩約10mM〜約2M、最も好まし
くは約1M;キレート化剤約0.1〜約100mM、最も
好ましくは約2mM;スルヒドリル/ジスルフィド酸化還
元剤約0.1〜約10mMで、モル比約100:1〜約
1:100、最も好ましくは約2.5mMの還元グルタチ
オン及び約1mMの酸化グルタチオン;化溶化剤約10〜
約100mM、最も好ましくは約30mM;pH約7〜約1
0、最も好ましくは8〜9;温度約0℃〜37℃、最も
好ましくは約4℃である。
【0049】再生の後、生物学的に活性なダイマーを精
製して不純物、特に微生物宿主細胞中での組換え蛋白質
の生産の後に調製物中に存在するかも知れないパイロジ
エン及びエンドトキシンを除去する。ダイマーの分離は
クロマトグラフィー、例えばサイジングゲルクロマトグ
ラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー又はイオ
ン交換クロマトグラフィーにより、例えばMono S
カラム上で、逆相HPLCにより行われる。
【0050】本発明はさらに、本発明の方法に従って製
造されたダイマーの生物学的に活性なハイブリドTGF
−β蛋白質に関する。これらのハイブリドTGF−β蛋
白質は種々の療法的態様で使用することができる。本発
明はまた、本発明に従って製造されたダイマーの生物学
的に活性なハイブリドTGF−β蛋白質又はその医薬と
して許容される塩の有効量を含んで成る単位投与形の医
薬組成物に関する。
【0051】この組成物は注入溶液、又は非経口投与、
例えば筋肉内もしくは静脈内投与、又は経口投与、もし
くは特に局所投与のための調製物である。溶液は好まし
くは、例えば、活性成分を単独で又は医薬として許容さ
れるキャリヤーと共に含んで成る凍結乾燥された調製物
から使用前に調製することができる等張性水溶液又は懸
濁液である。これらは常法に従って製造され、そして活
性成分のほかに生理的塩溶液、安定剤、例えばヒト血清
アルブミン、アミノ酸、例えばアルキニン又はグリシ
ン、及び炭水化物、例えばグルコース、マンモース、デ
キストラン又はヒドロキシメチル澱粉を含有することが
できる。pHは緩衝液、例えばリン酸塩、コハク酸塩又は
アミノ酸により約4.5〜7に調整することができる。
通常、バイアルが溶液で満たされ、そして長期貯のため
に凍結乾燥される。
【0052】組成物は常用の助剤、例えば防腐剤、安定
剤、湿潤剤及び/又は乳化剤、溶解剤、浸透圧調整塩及
び/又は緩衝剤を含有する。所望により他の薬理学的に
価値ある物質を含有してもよい本発明の医薬組成物は、
それ自体既知の方法で、例えば常用の混合、溶解、凍結
乾燥及び/又は殺菌法により製造され、約1ng〜100
μg/g組成物、特に約10ng〜10μg/gの、そし
て凍結乾燥物の場合には100%までの活性成分を含有
する。
【0053】ハイブリドTGF−β蛋白質は、それらが
一方においてある種の細胞タイプすなわち繊維芽細胞の
増殖を刺激し、そして他方において他の細胞型、すなわ
ち腫瘍細胞及び免疫系の細胞の増殖を阻害する点におい
て二重性を有する。
【0054】本発明に従って製造されたダイマーの生物
学的に活性なハイブリドTGF−β蛋白質は、場合によ
ってはそれらの塩の形、例えば特定の非毒性の医薬とし
て許容される酸付加塩の形、場合によっては医薬製剤の
形であり、有効量において適用される。「有効量」と
は、有意な治癒を生じさせる量、例えば所望の細胞の増
殖を刺激しそして正常細胞には非毒性の量である。この
量はイン−ビトロ増殖実験により決定することができ
る。ハイブリドTGF−β蛋白質の二重性質のため、
「有効量」はまた、腫瘍細胞及び免疫系の細胞の増殖を
有意な程度に阻害する量である。ヒトへの使用又は獣医
的使用が意図される場合、処置されるべき特定の組織、
適用の態様、疾患の重症度、並びに処置されるべき患者
の年令及び一般状態によって調整されなければならな
い。一般に、成人に対する一回投与量又は日用量は、増
殖刺激及び阻害効果の両者について、約0.01〜20
μgの範囲である。
【0055】本発明の医薬組成物は、動物、特に哺乳
類、特にヒトの治療のために、そして特にヒトの創傷の
治癒のために使用される。床ずれ(じゅく瘡性潰瘍)は
病院の患者、特に老人患者及び車いすの患者においてし
ばしば起こるので、それらの治療又は予防が好ましい用
途である。老人の場合、治癒過程が遅く、そしてこの患
者群は創傷の発生頻度が高い(及び糖尿病潰瘍のみなら
ず、外傷及び火傷等)ので、治癒が遅いか又は治癒が全
く起らない。
【0056】獣医そして特にヒトの医療のために、本発
明の組成物の2つのタイプの使用が提案される。第一
の、そして好ましい適用は、皮表面創傷の治癒の促進の
ための、そして特に創傷治癒過程が顕著に遅い老人にお
ける局所適用である。処置され得る創傷のタイプについ
ては限界はなく、そしてこれは、限定的ではないが、表
面潰瘍、例えばじゅく瘡性潰瘍(床ずれ)、糖尿病潰
瘍、歯科潰瘍、口内潰瘍、静脈瘤潰瘍、及び血友病表面
潰瘍;火傷(特に二度及び三度);外科切開(歯科外科
及び美容整形外科を含む);事故創傷(切開、貫通、裂
傷及び他の外傷を含む);並びに療法的に誘導される傷
(放射能療法の間に生ずるものを含む)が含まれる。
【0057】局所投与される場合、組成物は他の成分、
例えば助剤、担体、溶解剤、及び知られている他のいず
れか、又はまだ知られていない二次成長因子を含むこと
ができる。これらの成分は投与のために医薬として及び
生理的に許容されなければならず、そして組成分の活性
成分の活性を低下せしたり毒性にしたりしてはならない
点を除き、それらの性質には特に制限がない。本発明の
組成物が表面潰瘍、火傷、外科創傷又は事故創傷に適用
される場合、組成物は好ましくは粉末、ゲル、軟こう、
膏薬、又は洗浄液の形であり、あるいはそれらは経皮パ
ッチ、膏薬又は包帯に、好ましくは液体又は半液体の形
で含浸されてもよく、あるいはそれらは歯磨き又はチュ
ーインガムもしくは樹脂に導入されてもよい。
【0058】第二の適用は手術後の内部創傷の、又は手
術できないかもしくはその必要がない内部器官の組織へ
の傷害の治癒のための適用である。やはり、処置される
べき組織及び創傷のタイプには制限がなく、そしてそれ
らには(限定的ではなく)内部器官及び組織への深部外
科切開;骨及び軟膏(骨折の後);胃、十二指腸及び他
の腸の潰瘍が含まれる。全身適用される場合、本発明の
組成物は経腸投与のための液体、丸薬、錠剤又は甘味入
れ錠剤として、あるいは非経口注射のための液体の形で
製剤化することができる。
【0059】手術後の内部切開部の処置のため、それら
は洗浄液の形、好ましくは生理的に許容される塩溶液と
組合わせたものであることができる。やはり、本発明の
活性成分は他の成分、例えば助剤、担体、溶解剤及び他
の既知のいずれか、又はまだ知られていない二次成長因
子と組合わせることができる。これらは投与のために医
薬として及び生理的に許容されなければならず、そして
これらの組成物の活性成分の活性を低下せしたり毒性に
したりしてはならない点を除き、これらの成分の性質に
ついて制限は存在しない。
【0060】創傷の治癒のため、適用されるべき活性成
分の量は、創傷のタイプ、重症度及び位置、そしてさら
に処置されるべき患者の年令及び一般的状態により調整
されなければならない。一般に1cm2 の創傷当り0.1
μg〜20μgのハイブリドTGF−β蛋白質の一回投
与量又は日用量ですでに有意な治癒効果を有する。内的
使用のため、体液中にハイブリドTGF−β蛋白質が希
釈されるから、投与方法に依存してさらに高投与量が適
用されるべきである。
【0061】本発明に従って製造されたハイブリドTG
F−β蛋白質の更なる用途は骨及び組織の修復のため、
哺乳類における癌の治療のため、抗−炎症又は免疫抑制
剤として、哺乳類細胞培養における増殖調節剤として、
又は骨髄保護剤もしくは心臓保護の中介剤としての使用
である。本発明の最も好ましい態様は次の実施例に記載
するものである。
【0062】
【実施例】次の例は本発明を例示するが本発明をそれに
限定するものではない。例1. ハイブリドTGF−βのcDNAの作製 後に言及するTGF−β1,TGF−β2及びTGF−
β3の配列は配列番号:1〜4に示されている。ハイブ
リドcDNAの作製のために使用される種々のオリゴマ
ーはApplied Biosystems DNA合
成機で合成され、すべて配列表に記載されている。
【0063】ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)技術を使
用して、まずTGF−β1,TGF−β2及びTGF−
β3のcDNAを増幅し、そして種々の一対の組合わせ
において連結して、対応する TGF−β1(44/45) β2, T
GF−β2(44/45) β1, TGF−β1(44/45) β3, TGF−β
3(44/45) β1, TGF−β2(44/45) β3 及び TGF−β3
(44/45) β2 ハイブリドcDNAs(配列番号:4〜
9)並びに TGF−β1(56/57) β2, TGF−β2(56/57)
β1, TGF−β1(56/57) β3, TGF−β3(56/57)β1, TG
F−β2(56/57) β3, TGF−β3(56/57) β2, TGF−β1
(79/80) β2, TGF−β2(79/80) β1, TGF−β1(79/8
0) β3, TGF−β3(79/80) β1, TGF−β2(79/80) β
3, TGF−β3(79/80) β2, TGF−β1(90/91) β2, TGF
−β2(90/91) β1, TGF−β1(90/91) β3, TGF−β3
(90/91) β1, TGF−β2(90/91) β3, TGF−β3(90/9
1) β2, TGF−β1(22/23) β2, TGF−β2(22/23) β
1, TGF−β1(22/23) β3, TGF−β3(22/23) β1, TGF
−β2(22/23) β3 、及び TGF−β3(22/23) β2 を後
記のようにして生成せしめる。
【0064】すべてのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)
は50ngの対応するTGF−β1,TGF−β2又はT
GF−β3鋳型を用いて行われる。増幅は、10mM T
RIS/HCl(pH8.35)、50mM KCl、1.
5mM MgCl2 、0.05%(w/v)NP40、
0.05%(w/v)Tween20並びに200μM
ずつのdATP,dGTP,dCTP及びdTTPを含
む100μlの反応混合物中2×2μgの対応するオリ
ゴマーの存在下で、5ユニットのベント(Vent)ポ
リメラーゼ(New England Biolab
s)を用いて行われる。Perkin−Elner C
etus Heating Blockを用いる次の温
度:93℃/0.1分間、45℃/0.2分間、73℃
/1.5時間、のもとに30ラウンドの増幅を行う。
【0065】上記のTGF−βハイブリド分子のそれぞ
れをコードするすべてのDNA分子の作製のため、cD
NAの修飾されたヌクレオチド配列(配列番号:1〜
3)に対応する次のオリゴマーを使用する。 TGF−β1:オリゴマー1及び2;配列番号10及び
11、 TGF−β2:オリゴマー3及び4;配列番号12及び
13、 TGF−β3:オリゴマー5及び6;配列番号14及び
15。 これらのオリゴヌクレオチドは、各蛋白質の成熟型(1
12アミノ酸)をコードする領域を挟む5′配列(オリ
ゴマー1,3及び5)及び3′配列(オリゴマー2,4
及び6)を代表する。さらに、それぞれTGF−β1,
TGF−β2及びTGF−β3分子中の高度に保存され
たコード領域中のヌクレオチド配列に対応するオリゴマ
ー7〜36(配列番号:16〜45)も合成される。
【0066】すべてがアミノ酸44と45の間にヒンジ
点を有する TGF−β1(44/45) β2,TGF−β2(44/45)
β1, TGF−β1(44/45) β3, TGF−β3(44/45) β1, T
GF−β2(44/45) β3 、及び TGF−β3(44/45) β2 を
コードするDNA分子の作製のため、それぞれ配列番
号:16,17,20,21,18及び19に対応する
オリゴマー7,8,11,12,9及び10を、オリゴ
マー1〜6のほかに使用する。
【0067】オリゴマー1及び8を用いて、TGF−β
1成熟形蛋白質のN−末端の最初の44アミノ酸のコー
ド領域を含む146bp長の断片が、TGF−β1 cD
NA鋳型からの第一PCR反応において増幅される。同
様にして、ハイブリドTGF−β cDNAの第二成分
が、オリゴマー7及び14を用いる第二PCR反応にお
いて生成し、TGF−β2成熟形蛋白質のC−末端の最
後の68アミノ酸のコード領域を含むTGF−β2 c
DNA鋳型からの241bp長の断片の増幅がもたらされ
る。PCR反応混合物をフェノール/クロロホルム抽出
し、そしてエタノール沈澱する。次に、増幅生成物を1
0mM TRIS/HCl(pH7.5)、1mM EDTA
中に溶解し、そしてA−15m Biogelカラム
(BioRad)上でゲル濾過する。第三PCRにおい
て、オリゴマー1及び4を用いて、これらの増幅生成物
をプールしてハイブリドTGF−β1(44/45)β
2のcDNAの生成のための鋳型を形成する。
【0068】同様にして、上記の方法に準ずる3回のP
CR反応において、但し下記の表に示すオリゴマー及び
鋳型を用いて、 TGF−β1(44/45) β3, TGF−β2(44/
45)β1, TGF−β2(44/45) β3, TGF−β3(44/45) β1
及び TGF−β3(44/45) β2 を生成せしめる。
【0069】
【表1】
【0070】すべてがアミノ酸22と23との間にヒン
ジ点を有するハイブリド TGF−β1(22/23) β2, TGF−
β2(22/23) β1, TGF−β1(22/23) β3, TGF−β3(22
/23) β1, TGF−β2(22/23) β3 、及び TGF−β3(22
/23) β2 を作製するため、オリゴマー1〜6、及びさ
らに、修飾されたヌクレオチド配列に対応する次のオリ
ゴヌクレオチドを使用する。 TGF−β1:オリゴ13及び14(配列番号:22及
び23) TGF−β2:オリゴ15及び16(配列番号:24及
び25) TGF−β3:オリゴ17及び18(配列番号:26及
び27) 前記の方法に従って、但し下記のオリゴマー及び鋳型
(鋳型cDNA)を用いて3回のPCR反応においてハ
イブリドを生成させる。
【0071】
【表2】
【0072】すべてがアミノ酸56と57との間にヒン
ジ点を有するハイブリド TGF−β1(56/57) β2, TGF−
β2(56/57) β1, TGF−β1(56/57) β3, TGF−β3(56
/57) β1, TGF−β2(56/57) β3 、及び TGF−β3(56
/57) β2 の作製のため、オリゴマー1〜6、及びさら
に、修飾されたヌクレオチド配列に対応する次のオリゴ
ヌクレオチドを使用する。 TGF−β1:オリゴ19及び20(配列番号:28及
び29) TGF−β2:オリゴ21及び22(配列番号:30及
び31) TGF−β3:オリゴ23及び24(配列番号:32及
び33) 前記の方法に従って、但し次の表のオリゴマー及び鋳型
(鋳型cDNA)を使用して、3回のPCR反応におい
てハイブリドを生成させる。
【0073】
【表3】
【0074】すべてがアミノ酸79と80との間にヒン
ジ点を有するハイブリド TGF−β1(79/80) β2, TGF−
β2(79/80) β1, TGF−β1(79/80) β3, TGF−β3(79
/80) β1, TGF−β2(79/80) β3 、及び TGF−β3(79
/80) β2 を作製するため、オリゴヌクレオチド1〜
6、及びさらに、修飾されたヌクレオチドに対応する次
のオリゴヌクレオチドを使用する。 TGF−β1:オリゴ25及び26(配列番号:34及
び35) TGF−β2:オリゴ27及び28(配列番号:36及
び37) TGF−β3:オリゴ29及び30(配列番号:38及
び39) 前記の方法に従って、但し下記の表に示すオリゴマー及
び鋳型(鋳型cDNA)を用いて、3回のPCR反応に
おいてハイブリドを生成せしめる。
【0075】
【表4】
【0076】すべてがアミノ酸90と91との間にヒン
ジ点を有するハイブリド TGF−β1(90/91) β2, TGF−
β2(90/91) β1, TGF−β1(90/91) β3, TGF−β3(90
/91) β1, TGF−β2(90/91) β3 、及び TGF−β3(90
/91) β2 を作製するため、オリゴマー1〜6、及びさ
らに、修飾されたヌクレオチド配列に対応する次のオリ
ゴヌクレオチドを使用する。 TGF−β1:オリゴ31及び32(配列番号:40及
び41) TGF−β2:オリゴ33及び34(配列番号:42及
び43) TGF−β3:オリゴ35及び36(配列番号:44及
び45) 前記の方法に従って、但し下記の表に示すオリゴマー及
び鋳型(鋳型cDNA)を用いて、3回のPCR反応に
おいてハイブリドを生成せしめる。
【0077】
【表5】
【0078】各場合において、第三PCR反応混合物を
フェノール/クロロホルム抽出し、そしてエタノール沈
澱せしめる。次に沈澱物を供給者(Boehringe
rl)の指示に従ってNcoI及びSalIにより完全
消化する。ハイブリドTGF−βのcDNA分子をNA
−450EAEペーパー(Schleioher &S
chuell)を用いて電気泳動(Ultrapure
BRL)により精製する。DNAをペーパーから50
mM TRIS/HCl(pH7.5)、5mMEDTA、1
M NaCl中に溶出し、そして次にフェノール/クロ
ロホルム抽出し、そしてエタノール沈澱せしめる。生ず
るハイブリドTGF−βのDNAペレットを70%エタ
ノールにより洗浄し、10mM TRIS/HCl(pH
7.5)、1mM EDTAに再懸濁し、そして次にNc
oI及びSalI部位を介してプラスミドpGEM−5
zf(+)(Promega)にサブクローニングす
る。
【0079】アミノ酸44と45との間にヒンジ点を有
するハイブリドをコードするDNAの調製から得られた
構成物を、pGKM.D98(TGF−β1(44/45) β2), pGKM.D5
71(TGF−β2(44/45) β1), pGKM.D99(TGF−β1(44/4
5) β3), pGKM.D584(TGF−β3(44/45) β1), pGKM.D
580(TGF−β2(44/45) β3)及び pGKM.D619(TGF−β3(4
4/45) β2)と称し、そしてコンピテント大腸菌JM1
09細胞(例2を参照のこと)を形質転換するのに使用
する。ハイブリド TGF−β1(44/45) β2, TGF−β2(44
/45) β1, TGF−β1(44/45) β3, TGF−β3(44/45)
β1, TGF−β2(44/45) β3 及び TGF−β3(44/45) β
2 をコードする正しい挿入部を担持するクローンをそれ
ぞれ大腸菌 (E. coli) JM109 pGKM.D98(TGF−β1(44/
45) β2)、大腸菌 (E. coli) JM109 pGKM.D571 (TGF−
β2(44/45) β1)、大腸菌 (E. coli) JM109 pGKM.D99
(TGF−β1(44/45) β3)、大腸菌 (E. coli) JM109 pG
KM.D584 (TGF−β3(44/45) β1)、大腸菌 (E. coli)
JM109 pGKM.D580 (TGF−β2(44/45) β3)及び大腸菌
(E. coli) JM109 pGKM.D619 (TGF−β3(44/45) β2)
と称する。
【0080】同様に、アミノ酸56と57との間にヒン
ジ点を有するハイブリドをコードするDNAの調製から
得られる構成物をpGKM.D98(TGF−β1(56/57) β2), p
GKM.D571(TGF−β2(56/57) β1), pGKM.D99(TGF−β1
(56/57) β3), pGKM.D584(TGF−β3(56/57) β1),
pGKM.D580(TGF−β2(56/57) β3)、及び pGKM.D619(TG
F−β3(56/57) β2)と称し、そしてコンピテント大腸
菌JM109細胞(例2を参照のこと)を形質転換する
ために用いる。ハイブリド TGF−β1(56/57) β2, TGF
−β2(56/57) β1, TGF−β1(56/57) β3, TGF−β3
(56/57) β1, TGF−β2(56/57) β3 及び TGF−β3(5
6/57) β2 をコードする正しい挿入部を担持するクロ
ーンを、それぞれ大腸菌 (E. coli) JM109 pGKM.D98(T
GF−β1(56/57) β2)、大腸菌 (E. coli) JM109 pGK
M.D571 (TGF−β2(56/57) β1)、大腸菌 (E. coli) J
M109 pGKM.D99(TGF−β1(56/57) β3)、大腸菌 (E. c
oli) JM109 pGKM.D584 (TGF−β3(56/57) β1)、大腸
菌 (E. coli) JM109 pGKM.D580(TGF−β2(56/57) β
3)、及び大腸菌 (E. coli) JM109 pGKM.D619 (TGF−β
3(56/57) β2)と称する。
【0081】同様に、アミノ酸79と80との間にヒン
ジ点を有するハイブリドをコードするDNAの調製物か
ら得られる構成物をpGKM.D98(TGF−β1(79/80) β2),
pGKM.D571(TGF−β2(79/80) β1), pGKM.D99(TGF−β
1(79/80) β3), pGKM.D584(TGF−β3(79/80) β1),
pGKM.D580(TGF−β2(79/80) β3)、及び pGKM.D619(T
GF−β3(79/80) β2)と称し、そしてコンピテント大腸
菌JM109細胞(例2を参照のこと)を形質転換する
ために用いる。ハイブリド TGF−β1(79/80)β2, TGF
−β2(79/80) β1, TGF−β1(79/80) β3, TGF−β3
(79/80) β1, TGF−β2(79/80) β3 及び TGF−β3(7
9/80) β2 をコードする正しい挿入部を担持するクロ
ーンを、それぞれ大腸菌 (E. coli) JM109 pGKM.D98(T
GF−β1(79/80) β2)、大腸菌 (E. coli) JM109 pGK
M.D571 (TGF−β2(79/80) β1)、大腸菌 (E. coli) J
M109 pGKM.D99(TGF−β1(79/80) β3)、大腸菌 (E. c
oli)JM109 pGKM.D584 (TGF−β3(79/80) β1)、大腸菌
(E. coli) JM109 pGKM.D580 (TGF−β2(79/80) β
3)、及び大腸菌 (E. coli) JM109 pGKM.D619 (TGF−β
3(79/80) β2)と称する。
【0082】同様に、アミノ酸90と91との間にヒン
ジ点を有するハイブリドをコードするDNAの調製物か
ら得られる構成物をpGKM.D98(TGF−β1(90/91) β2),
pGKM.D571(TGF−β2(90/91) β1), pGKM.D99(TGF−β
1(90/91) β3), pGKM.D584(TGF−β3(90/91) β1),
pGKM.D580(TGF−β2(90/91) β3)及び pGKM.D619(TGF
−β3(90/91) β2)と称し、そしてコンピテント大腸菌
JM109細胞(例2を参照のこと)を形質転換するた
めに用いる。ハイブリド TGF−β1(90/91) β2, TGF−
β2(90/91) β1, TGF−β1(90/91) β3, TGF−β3(90
/91) β1, TGF−β2(90/91) β3 及び TGF−β3(90/
91) β2 をコードする正しい挿入部を担持するクローン
を、それぞれ大腸菌 (E. coli) JM109 pGKM.D98(TGF−
β1(90/91) β2)、大腸菌 (E. coli) JM109 pGKM.D57
1 (TGF−β2(90/91) β1)、大腸菌 (E. coli) JM109
pGKM.D99(TGF−β1(90/91) β3)、大腸菌 (E. coli)
JM109 pGKM.D584 (TGF−β3(90/91) β1)、大腸菌 (E.
coli) JM109 pGKM.D580(TGF−β2(90/91) β3)及び
大腸菌 (E. coli) JM109 pGKM.D619 (TGF−β3(90/9
1) β2)と称する。
【0083】同様に、アミノ酸22と23との間にヒン
ジ点を有するハイブリドをコードするDNAの調製物か
ら得られる構成物をpGKM.D98(TGF−β1(22/23) β2),
pGKM.D571(TGF−β2(22/23) β1), pGKM.D99(TGF−β
1(22/23) β3), pGKM.D584(TGF−β3(22/23) β1),
pGKM.D580(TGF−β2(22/23) β3)及び pGKM.D619(TGF
−β3(22/23) β2)と称し、そしてコンピテント大腸菌
JM109(例2を参照のこと)を形質転換するために
用いる。ハイブリド TGF−β1(22/23) β2, TGF−β2
(22/23) β1, TGF−β1(22/23) β3, TGF−β3(22/2
3) β1, TGF−β2(22/23) β3 及び TGF−β3(22/23)
β2 をコードする正しい挿入部を担持するクローン
を、それぞれ大腸菌 (E. coli) JM109 pGKM.D98(TGF−
β1(22/23)β2)、大腸菌 (E. coli) JM109 pGKM.D571
(TGF−β2(22/23) β1)、大腸菌 (E. coli) JM109 p
GKM.D99(TGF−β1(22/23) β3)、大腸菌 (E. coli) J
M109pGKM.D584 (TGF−β3(22/23) β1)、大腸菌 (E.
coli) JM109 pGKM.D580 (TGF−β2(22/23) β3)及び大
腸菌 (E. coli) JM109 pGKM.D619 (TGF−β3(22/23)
β2)と称する。
【0084】例2. ハイブリドTGF−βのcDNA
の配列決定 オリゴマー7,8,9,10,11及び12、標準SP
6及びT7プライマー(Promega)並びにSeq
uenseキット(U.S.Biochemical
s)を用い、Sanger法〔PNAS 74:546
3(1977)に従って、二本鎖配列決定により種々の
ハイブリドTGF−βのcDNAの同一性を確認する。
成熟 TGF−β1(44/45) β2, TGF−β1(44/45) β3, T
GF−β2(44/45) β1, TGF−β2(44/45) β3, TGF−β
3(44/45) β1 及び TGF−β3(44/45) β2 ハイブリド
の112アミノ酸をカバーするヌクレオチド配列及びN
−末端の追加のメチオニン残基をそれぞれ配列番号4,
5,6,7,8及び9に示す(開始コドンATGは示し
てない)。
【0085】例3. 大腸菌中でのハイブリドTGF−
βの発現 3A.一般的方法 細菌株(大腸菌K12) LC137:htpRam,lonR9,lacam,mal
am,trpam,pho am,rspL,tsx::Tn1
0,supCts(Goff,S.A.ら(1984)P
NAS 81,6647−6651)。プラスミド pPLMu(Buell G.ら(1985)Nucl
eic Acid Res.13,1923−193
8)。このプラスミドはバクテリオファージλP L プロ
モーター及びファージMu ner遺伝子リボゾーム結
合部位を有する(Van Leerdam,E.ら(1
982)Virology 123,19−28)。 pcI857 :熱感受性λCI857 レプレッサーをコード
しており、そしてカナマイシン耐性を与えるプラスミド
(Remault,E.ら(1983)Gene 2
2,103−113)。
【0086】SDSゲル電気泳動 SDSゲル電気泳動(SDS−PAGE)及び蛋白質の
染色をすでに記載されている様にして(Laemml
i,U.K.(1970),Nature 227,6
80−685)、BIORADからのMiniprot
einIIセル及び1mm厚さの18%ポリアクリルアミド
ゲルを用いて行う。熱誘導 20mlの培養管中、40μgずつのアンピシリン及びカ
ナマイシン(LB/amp/kan)を含有するLB培
地(Maniatisら(1982),Molecul
ar Cloning,Cold Spring Ha
rbor Laboratory, New Yor
k)7mlに1ケのコロニーを接種し、そして振とうしな
がら30℃にて一夜インキュベートする。この一夜培養
物5mlを100mlのエルレンマイヤーフラスコ中15ml
のLB/amp/kanに加える。
【0087】このフラスコを42℃の水浴振とう機に移
す。移す前に2mlのサンプルを接種し(未−誘導条
件)、そして移した後(誘導条件)1時間毎に1mlのサ
ンプルを接種する。細胞を遠心分離(エッペンドルフ管
中10,000rpm にて5分間)することによりペレッ
ト化し、そして上清を捨てる。ペレットをSDS−PA
GEのために100μlのサンプル緩衝液に再懸濁し、
そして95℃にて10分間加熱する。SDS−PAGE
のため5mlのアリコートを付加する。
【0088】コンピテント細胞の調製 コンピテント大腸菌細胞を、通常の塩化カルシウム法に
より、Maniatisら(1982),Molecu
lar Cloning,Cold Spring H
arbor Laboratory,New Yor
k、に記載されているようにして調製する。
【0089】3B. 発現ベクターの作製及びハイブリ
ドTGF−βの発現 大腸菌JM109を、対応する TGF−β1(44/45) β2,
TGF−β2(44/45) β1, TGF−β1(44/45) β3, TGF−
β3(44/45) β1, TGF−β2(44/45) β3 及びTGF−β3
(44/45) β2 ハイブリドDNAを含むpGEM−5z
f(+)ベクターにより形質転換する。大腸菌細胞をL
B培地中で増殖せしめ、そしてプラスミドDNAを調製
する。各場合において、5μgのプラスミドハイブリド
TGF−β DNAを50μl制限緩衝液中でNcoI
及びSalIにより、供給者(Boehringer)
の推奨に従って完全に切断する。
【0090】5μlの3M酢酸ナトリウム、100mM
MgCl2 、5mM EDTA、及び150μlのエタノ
ールの添加によりDNAを沈澱せしめる。−70℃にて
15分間インキュベートした後、Sorvall遠心分
離機にてSS−34ローター中で、13,000×gに
て15分間の遠心分離によりDNAを沈澱せしめる。上
清を捨て、ペレットを、0.25%のブロムフェノール
ブルー及び0.25%のキシレンシアノールを含有する
80μlの0.089M TRIS−硼酸塩、0.08
9M硼酸及び0.002M EDTA(TBE緩衝液)
に再懸濁する。
【0091】4×20μlのサンプルを、0.5μg/
mlの臭化エチジウムを含有するTBE緩衝液中で1%ア
ガロースゲルを通して50Vにて、ブロムフェノールブ
ルーマーカーが10cm長及び0.8cm厚さのゲルの底部
に達するまで電気泳動する。それぞれ成熟 TGF−β1(44
/45) β2, TGF−β2(44/45) β1, TGF−β1(44/45)
β3, TGF−β3(44/45) β1, TGF−β2(44/45) β3 及
び TGF−β3(44/45)β2 ハイブリドをコードするDN
A断片を短波長U.V光のもとで可視化し、カミソリの
刃で切断し、そしてSchleicher & Sch
uell Biotrap Apparatus中でゲ
ル片から200mAにて15時間電気溶出する。溶出され
たDNA断片を沈澱させ(上記参照のこと)、そして2
0μlのTEに再懸濁する。
【0092】5μlのプラスミドpPLMuをNcoI
及びSalIによる消化によって線状化し、そして上記
のようにして断片DNAについてゲル精製する。100
ngの線状化されそして精製された断片DNAを、1ユニ
ットのDNAリガーゼ(Boehringer)を含有
する連結緩衝液(70mM TRIS−HCl、pH7.
5、10mM MgCl2 、5mM DTT(アデノシント
リホスフェート)20μl中で4℃にて15分間インキ
ュベートする。
【0093】10μlの連結混合物を、プラスミドpc
I857を担持する冷(4℃)マンピテント大腸菌LC
137細胞200μlに加える。30分後、42℃の水
浴にて1.5分間のインキュベーションにより細胞にヒ
ートショックを与える。2mlのLB培地を加え、培養物
を30℃にて60分間振とうする。200μlのアリコ
ートを、アンピシリン及びカナマイシンを含有するLB
プレート上にプレートし、そして30℃にて22時間イ
ンキュベートする。単一コロニーを培養し、そしてプラ
スミドDNAを分析する。
【0094】TGF−β1(44/45) β2, TGF−β2(44/45)
β1, TGF−β1(44/45) β3, TGF−β3(44/45) β1,
TGF−β2(44/45) β3 及び TGF−β3(44/45) β2 を
コードするDNA断片をpPLMuにサブクローニング
して、それぞれプラスミド pPLMu.TGF−β1(44/45) β
2, pPLMu.TGF−β2(44/45) β1, pPLMu.TGF−β1(44/
45) β3, pPLMu.TGF−β3(44/45) β1, pPLMu.TGF−β
2(44/45) β3 及び pPLMu.TGF−β3(44/45) β2 を得
る。これらの構成物を含有する、クローンを、それぞれ
大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β1(44/45) β
2 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β2(44/45)
β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β1(44/
45) β3 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β3
(44/45) β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF
−β2(44/45) β3 及び大腸菌 (E. coli)LC137/ pPL
Mu.TGF−β3(44/45) β2 と称する。
【0095】同様にして、 TGF−β1(56/57) β2, TGF
−β2(56/57) β1, TGF−β1(56/57) β3, TGF−β3
(56/57) β1, TGF−β2(56/57) β3 及び TGF−β3(5
6/57) β2 をコードするDNA断片をpPLMuにサ
ブクローニングして、それぞれプラスミド pPLMu.TGF−
β1(56/57) β2, pPLMu.TGF−β2(56/57) β1, pPLM
u.TGF−β1(56/57) β3, pPLMu.TGF−β3(56/57) β
1, pPLMu.TGF−β2(56/57) β3 及び pPLMu.TGF−β3
(56/57) β2 を作製し、そして形質転換された宿主大
腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β1(56/57) β2
、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β2(56/57)
β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β1(56
/57) β3 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β
3(56/57) β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF
−β2(56/57) β3 及び大腸菌 (E. coli)LC137/ pPL
Mu.TGF−β3(56/57) β2 を調製する。
【0096】同様にして、 TGF−β1(79/80) β2, TGF
−β2(79/80) β1, TGF−β1(79/80) β3, TGF−β3
(79/80) β1, TGF−β2(79/80) β3 及び TGF−β3(7
9/80) β2 をコードするDNA断片をpPLMuにサ
ブクローニングして、それぞれプラスミド pPLMu.TGF−
β1(79/80) β2, pPLMu.TGF−β2(79/80) β1, pPLM
u.TGF−β1(79/80) β3, pPLMu.TGF−β3(79/80) β
1, pPLMu.TGF−β2(79/80) β3 及び pPLMu.TGF−β3
(79/80) β2 を作製し、そして形質転換された宿主大
腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β1(79/80) β2
、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β2(79/80)
β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β1(79
/80) β3 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β
3(79/80) β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF
−β2(79/80) β3 及び大腸菌 (E. coli)LC137/ pPL
Mu.TGF−β3(79/80) β2 を調製する。
【0097】同様にして、 TGF−β1(90/91) β2, TGF
−β2(90/91) β1, TGF−β1(90/91) β3, TGF−β3
(90/91) β1, TGF−β2(90/91) β3 及び TGF−β3(9
0/91) β2 をコードするDNA断片をpPLMuにサ
ブクローニングして、それぞれプラスミド pPLMu.TGF−
β1(90/91) β2, pPLMu.TGF−β2(90/91) β1, pPLM
u.TGF−β1(90/91) β3, pPLMu.TGF−β3(90/91) β
1, pPLMu.TGF−β2(90/91) β3 及び pPLMu.TGF−β3
(90/91) β2 を作製し、そして形質転換された宿主大
腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β1(90/91) β2
、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β2(90/91)
β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β1(90
/91) β3 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β
3(90/91) β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF
−β2(90/91) β3 及び大腸菌 (E. coli)LC137/ pPL
Mu.TGF−β3(90/91) β2 を調製する。
【0098】同様にして、 TGF−β1(22/23) β2, TGF
−β2(22/23) β1, TGF−β1(22/23) β3, TGF−β3
(22/23) β1, TGF−β2(22/23) β3 及び TGF−β3(2
2/23) β2 をコードするDNA断片をpPLMuにサ
ブクローニングして、それぞれプラスミド pPLMu.TGF−
β1(22/23) β2, pPLMu.TGF−β2(22/23) β1, pPLM
u.TGF−β1(22/23) β3, pPLMu.TGF−β3(22/23) β
1, pPLMu.TGF−β2(22/23) β3 及び pPLMu.TGF−β3
(22/23) β2 を作製し、そして形質転換された宿主大
腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β1(22/23) β2
、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β2(22/23)
β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β1(22
/23) β3 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β
3(22/23) β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF
−β2(22/23) β3 及び大腸菌 (E. coli)LC137/ pPL
Mu.TGF−β3(22/23) β2 を調製する。
【0099】大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β
1(44/45) β2 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF
−β2(44/45) β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLM
u.TGF−β1(44/45) β3 、大腸菌 (E. coli)LC137/
pPLMu.TGF−β3(44/45) β1、大腸菌 (E. coli)LC137
/ pPLMu.TGF−β2(44/45) β3 及び大腸菌 (E. col
i)LC137/ pPLMu.TGF−β3(44/45) β2 を熱誘導し
(例3.Aを参照のこと)、そして発現された蛋白質を
SDS−PAGEにより分析する。 TGF−β1(44/45)
β2, TGF−β2(44/45) β1, TGF−β1(44/45) β3, T
GF−β3(44/45) β1, TGF−β2(44/45) β3 及び TGF
−β3(44/45) β2 はすべて、熱誘導の2時間後に熱誘
導された蛋白質として現われ、約12,000Dの見か
け分子量をもって泳動する。
【0100】同様にして、大腸菌 (E. coli)LC137/ p
PLMu.TGF−β1(56/57) β2 、大腸菌 (E. coli)LC137
/ pPLMu.TGF−β2(56/57) β1 、大腸菌 (E. coli)L
C137/ pPLMu.TGF−β1(56/57) β3 、大腸菌 (E. co
li)LC137/ pPLMu.TGF−β3(56/57) β1 、大腸菌 (E.
coli)LC137/ pPLMu.TGF−β2(56/57) β3 及び大腸
菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β3(56/57) β2 を
熱誘導し(例3.Aを参照のこと)、そして発現された
蛋白質をSDS−PAGEにより分析する。 TGF−β1
(56/57) β2, TGF−β2(56/57) β1, TGF−β1(56/5
7) β3, TGF−β3(56/57) β1, TGF−β2(56/57) β3
及び TGF−β3(56/57) β2 はすべて、熱誘導の2時
間後に熱誘導された蛋白質として現われ、約12,00
0Dの見かけ分子量をもって泳動する。
【0101】同様にして、大腸菌 (E. coli)LC137/ p
PLMu.TGF−β1(79/80) β2 、大腸菌 (E. coli)LC137
/ pPLMu.TGF−β2(79/80) β1 、大腸菌 (E. coli)L
C137/ pPLMu.TGF−β1(79/80) β3 、大腸菌 (E. co
li)LC137/ pPLMu.TGF−β3(79/80) β1 、大腸菌 (E.
coli)LC137/ pPLMu.TGF−β2(79/80) β3 及び大腸
菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β3(79/80) β2 を
熱誘導し(例3.Aを参照のこと)、そして発現された
蛋白質をSDS−PAGEにより分析する。 TGF−β1
(79/80) β2, TGF−β2(79/80) β1, TGF−β1(79/8
0) β3, TGF−β3(79/80) β1, TGF−β2(79/80) β3
及び TGF−β3(79/80) β2 はすべて、熱誘導の2時
間後に熱誘導された蛋白質として現われ、約12,00
0Dの見かけ分子量をもって泳動する。
【0102】同様にして、大腸菌 (E. coli)LC137/ p
PLMu.TGF−β1(90/91) β2 、大腸菌 (E. coli)LC137
/ pPLMu.TGF−β2(90/91) β1 、大腸菌 (E. coli)L
C137/ pPLMu.TGF−β1(90/91) β3 、大腸菌 (E. co
li)LC137/ pPLMu.TGF−β3(90/91) β1 、大腸菌 (E.
coli)LC137/ pPLMu.TGF−β2(90/91) β3 及び大腸
菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β3(90/91) β2 を
熱誘導し(例3.Aを参照のこと)、そして発現された
蛋白質をSDS−PAGEにより分析する。 TGF−β1
(90/91) β2, TGF−β2(90/91) β1, TGF−β1(90/9
1) β3, TGF−β3(90/91) β1, TGF−β2(90/91) β3
及び TGF−β3(90/91) β2 はすべて、熱誘導の2時
間後に熱誘導された蛋白質として現われ、約12,00
0Dの見かけ分子量をもって泳動する。
【0103】同様にして、大腸菌 (E. coli)LC137/ p
PLMu.TGF−β1(22/23) β2 、大腸菌 (E. coli)LC137
/ pPLMu.TGF−β2(22/23) β1 、大腸菌 (E. coli)L
C137/ pPLMu.TGF−β1(22/23) β3 、大腸菌 (E. co
li)LC137/ pPLMu.TGF−β3(22/23) β1 、大腸菌 (E.
coli)LC137/ pPLMu.TGF−β2(22/23) β3 及び大腸
菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β3(22/23) β2 を
熱誘導し(例3.Aを参照のこと)、そして発現された
蛋白質をSDS−PAGEにより分析する。 TGF−β1
(22/23) β2, TGF−β2(22/23) β1, TGF−β1(22/2
3) β3, TGF−β3(22/23) β1, TGF−β2(22/23) β3
及び TGF−β3(22/23) β2 はすべて、熱誘導の2時
間後に熱誘導された蛋白質として現われ、約12,00
0Dの見かけ分子量をもって泳動する。
【0104】3C. 形質転換体の発酵 40mg/Lのアンピシリン及びカナマイシンを含有する
LB培地750mlを含む2Lエルレンマイヤーフラスコ
中の大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β1(44/4
5) β2 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β2(4
4/45) β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−
β1(44/45) β3 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.T
GF−β3(44/45) β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPL
Mu.TGF−β2(44/45) β3 及び大腸菌 (E. coli)LC137
/ pPLMu.TGF−β3(44/45) β2 の一夜培養物を30℃
にて増殖せしめる。300mlの一夜培養物を2Lエルレ
ンマイヤー中の前記の抗生物質を含有するLB培地75
0mlに加え、そして65℃の水浴中で約3.5分間振と
うすることにより42℃に加熱する。次に、フラスコを
42℃の振とう機に移し、そして3時間インキュベート
する。フラスコを氷水浴中で12℃に冷却し、そしてG
SAローター(sorvall)中8,000rpm にて
10分間の遠心分離の後、細胞を集める。
【0105】同様にして、大腸菌 (E. coli)LC137/ p
PLMu.TGF−β1(56/57) β2 、大腸菌 (E. coli)LC137
/ pPLMu.TGF−β2(56/57) β1 、大腸菌 (E. coli)L
C137/ pPLMu.TGF−β1(56/57) β3 、大腸菌 (E. co
li)LC137/ pPLMu.TGF−β3(56/57) β1 、大腸菌 (E.
coli)LC137/ pPLMu.TGF−β2(56/57) β3 、及び大
腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β3(56/57) β2
を用いてハイブリド蛋白質を製造する。同様にして、大
腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β1(79/80) β2
、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β2(79/80)
β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β1(79
/80) β3 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β
3(79/80) β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF
−β2(79/80) β3 、及び大腸菌 (E. coli)LC137/ p
PLMu.TGF−β3(79/80) β2 を用いてハイブリド蛋白質
を製造する。
【0106】同様にして、大腸菌 (E. coli)LC137/ p
PLMu.TGF−β1(90/91) β2 、大腸菌 (E. coli)LC137
/ pPLMu.TGF−β2(90/91) β1 、大腸菌 (E. coli)L
C137/ pPLMu.TGF−β1(90/91) β3 、大腸菌 (E. co
li)LC137/ pPLMu.TGF−β3(90/91) β1 、大腸菌 (E.
coli)LC137/ pPLMu.TGF−β2(90/91) β3 、及び大
腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β3(90/91) β2
を用いてハイブリド蛋白質を製造する。同様にして、大
腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β1(22/23) β2
、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β2(22/23)
β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β1(22
/23) β3 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF−β
3(22/23) β1 、大腸菌 (E. coli)LC137/ pPLMu.TGF
−β2(22/23) β3 、及び大腸菌 (E. coli)LC137/ p
PLMu.TGF−β3(22/23) β2 を用いてハイブリド蛋白質
を製造する。
【0107】例4. サッカロミセス・セレビシエー
(Saccharomyces cerevisia
e)におけるTGF−β1/β2,TGF−β2/β
1,TGF−β1/β3,TGF−β3/β1,TGF
−β2/β3及びTGF−β3/β2の発現 成熟 TGF−β1(44/45) β2, TGF−β2(44/45) β1, T
GF−β1(44/45) β3,TGF−β3(44/45) β1, TGF−β2
(44/45) β3 及び TGF−β3(44/45) β2 のコード配
列を、酵母酸性ホスファターゼ(PH05)の誘導性プ
ロモーターの制御のもとに、サッカロミセス・セレビシ
エー(Saccharomyces cerevisi
ae)中で発現させる。これらは、それぞれプラスミド
pPLMu.TGF−β1(44/45) β2, pPLMu.TGF−β2(44/4
5) β1, pPLMu.TGF−β1(44/45)β3, pPLMu.TGF−β3
(44/45) β1, pPLMu.TGF−β2(44/45) β3 及び pPLM
u.TGF−β3(44/45) β2 から得られる。発現ベクター
は2段階で作製される。
【0108】A.プラスミドpJDB207/PH05
−RIT−12の作製。 B.プラスミドpJDB207R/PH05− TGF−β1(44/45) β
2, pJDB207R/PH05−TGF−β2(44/45) β1, pJDB207
R/PH05− TGF−β1(44/45) β3, pJDB207R/PH05−
TGF−β3(44/45) β1, pJDB207R/PH05− TGF−β2(4
4/45) β3 及びpJDB207R/PH05− TGF−β3(44/45)
β2 の作製。A)は酵素ベクター及びPH05転写ター
ミネーターを提供し、そしてB)は、PH05プロモー
ターの制御のもとに、それぞれ成熟 TGF−β1(44/45)
β2, TGF−β2(44/45) β1, TGF−β1(44/45) β3, T
GF−β3(44/45) β1, TGF−β2(44/45) β3 及び TGF
−β3(44/45) β2 をコードする挿入部を有する発現カ
セットを提供する。
【0109】A.プラスミドpJDB207/PH05
−RIT−12の作製 プラスミドp31R/SS−TPAΔ2(DSM 42
95)を制限エンドヌクレアーゼEcoRI及びXho
Iで消化する。4.2kbベクター断片を分取用アガロー
スゲル電気泳動により単離する。4種類のオリゴヌクレ
オチドI−1(配列番号:46)、I−2(配列番号:
47)、I−3(配列番号:48)及びI−4(配列番
号:49)をDNA合成機(モデル380B、Appl
ied Biosystem)により合成し、そして8
M尿素を含む12%ポリアクリルアミドゲル上で精製す
る。
【0110】10μlの0.5M Tris−HCl
(pH8)中10pmole ずつの4種類のオリゴデオキシリ
ボヌクレオチドI−1,I−2,I−3及びI−4の溶
液を水浴中で95℃にて5分間インキュベートする。水
浴を5時間にわたって徐々に30℃に冷却することによ
り相補的オリゴヌクレオチドをアニールする。このアニ
ールされた混合物に2μlずつの0.1M MgC
2 、0.1M NaCl、30mM DTT、4mM A
TP及び8Uのポリヌクレオチドキナーゼ(Boehr
inger)を加える。キナーゼ反応を37℃にて1時
間行う。
【0111】アニールされキナーゼ処理されたオリゴヌ
クレオチド、及び60pmole のp31R/SS−TPA
Δ2の4.2kb EcoRI−XhoIベクター断片を
T4DNAリガーゼにより連結する。このリガーゼ処理
混合物を用いてコンピテント大腸菌HB101細胞を形
質転換する。AmpR コロニーを拾い上げ、プラスミド
DNAを調製し、RcoRI及びXhoIにより消化
し、EcoRI末端において放射能標識し、そしてHa
eIIIで切断され放射能標識されたpBR322をマー
カーとして用いて、8M尿素を含有する6%ポリアクリ
ルアミドゲル上で分析する。正しいバンドのサイズを有
するクローンの1つをLB中で増殖せしめ、プラスミド
を単離し、そしてp31RIT−12と称する。
【0112】プラスミドp31RIT−12を制限エン
ドヌクレオチドSalIにより線状化する。エチジウム
ブロミドの存在下でのHindIII による部分消化が、
273bpのSalI/BamHI pBR322配列、
534bpの酵母酸性ホスファターゼPH05のプロモー
ター、酵母インベルターゼシグナル配列(19アミノ酸
をコードする)及びPH05転写ターミネーターを含ん
で成る1kbのSalI/HindIII 断片をもたらす。
このp31RITの1kb SalI/HindIII 断片
を、SalI及びHindIII により切断された酵母−
大腸菌シャトルベクターpJDB207(DSM 67
82)にクローニングする。1kb挿入部を含有する生ず
るプラスミドをpJDB207/PH05−RIT−1
2と称する。
【0113】B.プラスミドpJDB207R/PH0
5−TGF−β1(44/45)β2の作製 プラスミドpPLMu.TGF−β1(44/45)β
2をNcoIで切断する。粘着末端をKlenow D
NAポリメラーゼとの反応によりフィル−インする。E
coRIリンカー(5′−CCGGAATTCCGG;
Biolabs)を添加し、そして混合物を連結する。
生ずる環状プラスミドをpGKMA668(TGF−β
1(44/45)β2)と称し、EcoRI及びSal
Iで切断する。0.4kb EcoRI/SalI断片を
アガロースゲルから単離し、精製し、そして25μg/
mlの濃度で無菌水に再懸濁する。この断片は、成熟TG
F−β1(44/45)β2のアミノ酸AlaIを定め
るコドンGCTとフレームが整合するATGを有するT
GF−β1(44/45)β2の成熟コード配列を含有
する。
【0114】PH05プロモーターをプラスミドp31
RIT12(上記参照のこと)から534bpのBamH
I/EcoRI断片上に単離する。大きな6.8kb B
amHI/XhoI断片を単離する。PH05転写ター
ミネーターは断片上に残る。BamHI/EcoRI
PH05プロモーター断片、TGF−β2をコードする
EcoRI/SalI断片、及びBamHI/XhoI
ベクター断片を連結する。pJDB207に反時計方向
にクローニングされたPH05プロモーターの制御のも
とにTGF−β2遺伝子を有する1つの正しいクローン
をpJDB207R/PH05−TGF−β1(44/
45)β2と称する。
【0115】同様にして、成熟 TGF−β2(44/45) β1,
TGF−β1(44/45) β3, TGF−β3(44/45) β1, TGF−
β2(44/45) β3 、及び TGF−β3(44/45) β2 をS.
セレビシエー(S. cerevisiae)において
発現せしめる。TGF−β1及びTGF−β3のコード
配列を含むプラスミドが前に特定されている。これらの
プラスミドのNcoIにより消化、EcoRIリンカー
の添加及び連結の後、得られる環状プラスミドをEco
RI及びSalIにより切断する。EcoRI/Sal
I断片を前記のようにしてpJDB207にクローニン
グする。得られるプラスミドをpJDB207R/PH05− TGF−
β2(44/45) β1, pJDB207R/PH05− TGF−β1(44/4
5) β3, pJDB207R/PH05− TGF−β3(44/45) β1, p
JDB207R/PH05− TGF−β2(44/45) β3 及びpJDB207R
/PH05− TGF−β3(44/45) β2 と称する。
【0116】同様にして、発現ベクターpJDB207R/PH05
− TGF−β1(56/57) β2, pJDB207R/PH05− TGF−β
2(56/57) β1, pJDB207R/PH05− TGF−β1(56/57)
β3,pJDB207R/PH05− TGF−β3(56/57) β1, pJDB20
7R/PH05− TGF−β2(56/57) β3 、及びpJDB207R/PH
05− TGF−β3(56/57) β2 を、それぞれ pPLMu.TGF−
β1(56/57) β2, pPLMu.TGF−β2(56/57) β1, pPLM
u.TGF−β1(56/57)β3, pPLMu.TGF−β3(56/57) β1,
pPLMu.TGF−β2(56/57) β3 、及び pPLMu.TGF−β3
(56/57) β2 から調製して、それぞれ成熟 TGF−β1(5
6/57) β2, TGF−β2(56/57) β1, TGF−β1(56/57)
β3, TGF−β3(56/57) β1, TGF−β2(56/57) β3
及び TGF−β3(56/57) β2 のコード配列を発現せしめ
る。
【0117】同様にして、発現ベクターpJDB207R/PH05
− TGF−β1(79/80) β2, pJDB207R/PH05− TGF−β
2(79/80) β1, pJDB207R/PH05− TGF−β1(79/80)
β3,pJDB207R/PH05− TGF−β3(79/80) β1, pJDB20
7R/PH05− TGF−β2(79/80) β3 及びpJDB207R/PH05
− TGF−β3(79/80) β2 を、それぞれ pPLMu.TGF−β
1(79/80) β2, pPLMu.TGF−β2(79/80) β1, pPLMu.T
GF−β1(79/80) β3, pPLMu.TGF−β3(79/80) β1, p
PLMu.TGF−β2(79/80) β3 及び pPLMu.TGF−β3(79/
80) β2 から調製して、それぞれ成熟 TGF−β1(79/8
0) β2, TGF−β2(79/80) β1, TGF−β1(79/80) β
3, TGF−β3(79/80) β1, TGF−β2(79/80) β3 及び
TGF−β3(79/80) β2 のコード配列を発現せしめる。
【0118】同様にして、発現ベクターpJDB207R/PH05
− TGF−β1(90/91) β2, pJDB207R/PH05− TGF−β
2(90/91) β1, pJDB207R/PH05− TGF−β1(90/91)
β3,pJDB207R/PH05− TGF−β3(90/91) β1, pJDB20
7R/PH05− TGF−β2(90/91) β3 及びpJDB207R/PH05
− TGF−β3(90/91) β2 を、それぞれ pPLMu.TGF−β
1(90/91) β2, pPLMu.TGF−β2(90/91) β1, pPLMu.T
GF−β1(90/91) β3, pPLMu.TGF−β3(90/91) β1, p
PLMu.TGF−β2(90/91) β3 及び pPLMu.TGF−β3(90/
91) β2 から調製して、それぞれ成熟 TGF−β1(90/9
1) β2, TGF−β2(90/91) β1, TGF−β1(90/91) β
3, TGF−β3(90/91) β1, TGF−β2(90/91) β3 及び
TGF−β3(90/91) β2 のコード配列を発現せしめる。
【0119】同様にして、発現ベクターpJDB207R/PH05
− TGF−β1(22/23) β2, pJDB207R/PH05− TGF−β
2(22/23) β1, pJDB207R/PH05− TGF−β1(22/23)
β3,pJDB207R/PH05− TGF−β3(22/23) β1, pJDB20
7R/PH05− TGF−β2(22/23) β3 及びpJDB207R/PH05
− TGF−β3(22/23) β2 を、それぞれ pPLMu.TGF−β
1(22/23) β2, pPLMu.TGF−β2(22/23) β1, pPLMu.T
GF−β1(22/23) β3, pPLMu.TGF−β3(22/23) β1, p
PLMu.TGF−β2(22/23) β3 及び pPLMu.TGF−β3(22/
23) β2 から調製して、それぞれ成熟 TGF−β1(22/2
3) β2, TGF−β2(22/23) β1, TGF−β1(22/23) β
3, TGF−β3(22/23) β1, TGF−β2(22/23) β3 及び
TGF−β3(22/23) β2 のコード配列を発現せしめる。
【0120】C.S.セレビシエー(S.cerevi
siae)GRF18株の形質転換サッカロミセス・セ
レビシエー(Saccharomyces cerev
isiae)GRF18(MATα,his3−11,
his3−15,leu2−3,leu2−112,c
anR ,DSM3665)を、Hinnen A.ら、
(1978)PNAS 75,1929に記載されてい
る方法に従って、プラスミドpJDB207R/PH05− TGF−β
1(44/45) β2, pJDB207R/PH05− TGF−β2(44/45)
β1, pJDB207R/PH05− TGF−β1(44/45) β3, pJDB
207R/PH05−TGF−β3(44/45) β1, pJDB207R/PH05
− TGF−β2(44/45) β3 又はpJDB207R/PH05− TGF−
β3(44/45) β2 により形質転換する。
【0121】形質転換された酵母細胞を、ロイシンを欠
く酵母最少培地プレート上で選択する。形質転換された
酵母シングルコロニーを選択し、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β1(44/45) β2 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β2(44/45) β1 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β1(44/45) β3 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β3(44/45) β1 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β2(44/45) β3 、及
び サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β3(44/45) β2 と称する。
【0122】同様にして、サッカロミセス・セレビシエ
ー(Saccharomycescerevisia
)GRF18(MATα,his3−11,his3
−15,leu2−3,leu2−112,canR
DSM3665)を、プラスミドpJDB207R/PH05− TGF
−β1(56/57) β2, pJDB207R/PH05− TGF−β2(56/
57) β1, pJDB207R/PH05− TGF−β1(56/57) β3,
pJDB207R/PH05− TGF−β3(56/57) β1, pJDB207R/
PH05− TGF−β2(56/57) β3 又はpJDB207R/PH05− T
GF−β3(56/57) β2 により形質転換する。形質転換さ
れた酵母細胞を、ロイシンを欠く酵母最少培地プレート
上で選択する。形質転換された酵母シングルコロニーを
選択し、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β1(56/57) β2 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β2(56/57) β1 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β1(56/57) β3 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β3(56/57) β1 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β2(56/57) β3 、及
び サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β3(56/57) β2 と称する。
【0123】同様にして、サッカロミセス・セレビシエ
ー(Saccharomycescerevisia
)GRF18(MATα,his3−11,his3
−15,leu2−3,leu2−112,canR
DSM3665)を、プラスミドpJDB207R/PH05− TGF
−β1(79/80) β2, pJDB207R/PH05− TGF−β2(79/
80) β1, pJDB207R/PH05− TGF−β1(79/80) β3,
pJDB207R/PH05− TGF−β3(79/80) β1, pJDB207R/
PH05− TGF−β2(79/80) β3 又はpJDB207R/PH05− T
GF−β3(79/80) β2 により形質転換する。形質転換さ
れた酵母細胞を、ロイシンを欠く酵母最少培地プレート
上で選択する。
【0124】形質転換された酵母シングルコロニーを選
択し、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β1(79/80) β2 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β2(79/80) β1 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β1(79/80) β3 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β3(79/80) β1 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β2(79/80) β3 、及
び サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β3(79/80) β2 と称する。
【0125】同様にして、サッカロミセス・セレビシエ
ー(Saccharomycescerevisia
)GRF18(MATα,his3−11,his3
−15,leu2−3,leu2−112,canR
DSM3665)を、プラスミドpJDB207R/PH05− TGF
−β1(90/91) β2, pJDB207R/PH05− TGF−β2(90/
91) β1, pJDB207R/PH05− TGF−β1(90/91) β3,
pJDB207R/PH05− TGF−β3(90/91) β1, pJDB207R/
PH05− TGF−β2(90/91) β3 又はpJDB207R/PH05− T
GF−β3(90/91) β2 で形質転換する。形質転換された
酵母細胞を、ロイシンを欠く酵母最少培地プレート上で
選択する。
【0126】形質転換された酵母シングルコロニーを選
択し、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β1(90/91) β2 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β2(90/91) β1 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β1(90/91) β3 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β3(90/91) β1 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β2(90/91) β3 及
び、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β3(90/91) β2 と称する。
【0127】同様にして、サッカロミセス・セレビシエ
ー(Saccharomycescerevisia
)(MATα,his3−11,his3−15,l
eu2−3,leu2−112,canR ,DSM36
65)を、プラスミドpJDB207R/PH05− TGF−β1(22/
23) β2, pJDB207R/PH05− TGF−β2(22/23) β1,pJ
DB207R/PH05− TGF−β1(22/23) β3, pJDB207R/PH
05− TGF−β3(22/23) β1, pJDB207R/PH05− TGF−
β2(22/23) β3 又はpJDB207R/PH05− TGF−β3(22/
23) β2 で形質転換する。形質転換された酵母細胞を、
ロイシンを欠く酵母最少培地プレート上で選択する。
【0128】形質転換された酵母シングルコロニーを選
択し、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β1(22/23) β2 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β2(22/23) β1 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β1(22/23) β3 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β3(22/23) β1 、 サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β2(22/23) β3 、及
び サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyces cerevi
siae) GRF18/pJDB207R/PH05− TGF−β3(22/23) β2 と称する。
【0129】D.S.セレビシエー(S.cerevi
siae)形質転換体の発酵及び細胞抽出液の調製 前記の酵母形質転換体は、PH05プロモーターにより
制御される発現カセットを有するプラスミドを含有し、
そしてそれ故にTGF−βハイブリド分子の発現のため
にプロモーターの抑制解除を必要とする。(NH4)2
4 の代りの10g/LのL−アスパラギン、1g/L
のL−ヒスチジン及び20g/Lのグルコースを含有す
るほかにアミノ酸を含有しないDifco Yeast
Nitrogen Baseの処方に従う酵母高Pi
最少培地中で、形質転換体を別々に引き続く2回の前培
養(10ml及び50ml)において増殖せしめる。第二前
培養の細胞を0.9% NaCl中で洗浄し、そしてす
べての細胞を用いて、0.03g/LのKH2 PO4
10g/LのL−アスパラギン、1g/LのL−ヒスチ
ジン及び20g/Lのグルコースを含むほかアミノ酸を
含まないDifco Yeast Nitrogen
Base培地の処方に従って調製した低Pi最少培地1
00mlに接種する。培養物を180rpm にて30℃で攪
拌する。
【0130】10mlの培養物からの細胞を、3000rp
m での遠心分離により5時間、24時間及び48時間に
おいて集める。細胞ペレットを細胞溶解緩衝液〔66mM
リン酸カリウム(pH7.4)、4mM Zwitterg
en(Calbiochem)〕に再懸濁する。8gの
ガラスビーズ(直径0.5〜0.75mm)を加え、そし
て懸濁液を冷Vortex Mixer中で2分間ずつ
4〜5回激しく振とうする。細胞抽出物をデカントして
ガラスビーズを除去する。抽出物中の細胞破片を300
0rpm 、4℃にて5分間遠心分離することにより沈降せ
しめる。上清とペレットとを分離し、そして−20℃に
て貯蔵する。
【0131】例5. ダイマーの生物学的に活性なハイ
ブリドTGF−β蛋白質の製造 ダイマーの生物学的に活性なTGF−β1(44/4
5)β2ハイブリドの製造のための下記の方法を同様
に、他のダイマーの生物学的に活性なTGF−βハイブ
リド蛋白質の回収のために用いることができる。大腸菌
coli)C137/pPLMu.TGF−β1
(44/45)β2細胞を上記のようにして発酵させ、
そして下記のようにして封入体(inclusion
bady)を調製する。細胞の破砕及び封入体の回収は
4℃にて行う。
【0132】約18gの湿細胞を60mlの0.1M T
RIS/HCl、10mM EDTA、1mM PMSF
(フェニルメチルスルホニルフルオリド)(pH8.3)
(破砕緩衝液)に懸濁する。細胞を、製造者の指示に従
ってFrenchpress(SLM Institu
ts,Inc.)に2回通し、そして破砕緩衝液により
体積を200mlにする。懸濁液を15,000×gにて
20分間遠心分離する。得られるペレットを、1M N
aClを含有する破砕緩衝液100mlに懸濁し、そして
上記のようにして10分間遠心分離する。ペレットを、
1% Triton X−100(Pierce)を含
有する100mlの破砕緩衝液に懸濁し、そして再度上記
のようにして10分間遠心分離する。
【0133】次に、0.3gの洗浄したペレットを10
mlの20mM Tris/HCl、1mM EDTA、1mM
PESF、0.1% DTT(pH8.0)に懸濁し、
そしてマグネチックスターラーにより室温にて1時間攪
拌し、そしてテフロン組織ホモジナイザーによりホモジ
ナイズし、そして固定角ローターA.824を有するC
entricon H−401遠心機(Contron
Instruments)中で、15℃及び12,0
00rpm にて60分間遠心分離する。透明な上清の酢酸
を、YM05フィルターを有するAmicon 801
0攪拌セル中で、攪拌及び10mM HClによる溶液の
希釈を繰り返すことにより10mM HClと交換する。
【0134】10mM HCl中のこの様にして可溶化さ
れたモノマーTGF−β1(44/45)β2ハイブリ
ドの個々のアリコートを真空乾燥し、そしてSDSポリ
アクリルアミドゲル電気泳動により還元条件下で、クマ
シーブルー(Coomassie Blue)R−25
0により染色された15%ポリアクリルアミドスラブゲ
ル上で分析する。約12,000のバンドが得られる。
可溶化されたTGF−β1(44/45)β2ハイブリ
ドの他のアリコートを真空蒸発せしめ、20μlの酢酸
に溶解し、そして気相シーケンサーモデル470A(A
pplied Biosystems)中でアミノ酸配
列分析にかける。こうして得られたN−末端アミノ酸配
列はTGF−β1のアミノ末端(配列番号:1)に対応
する。
【0135】上記のようにして得られたTGF−β1
(44/45)β2の溶液6ml、すなわち1.6mgのT
GF−β1(44/45)β2を、0.14gのCHA
PS(Sigma C3023 Lot 80H501
8)と混合し、そして4℃に前冷却する。次に、この溶
液を、2M NaCl、0.2M Tris、30mMC
HAPS、4mM EDTA、5mM還元グルタチオンを含
む緩衝液I(pH8.5)(4℃に前冷却したもの)7.
5mlに徐々に加える。この混合物を室温にて1時間攪拌
する。次に、0.1M Tris、10mM酸化グルタチ
オンを含む緩衝液II(pH8.0)(4℃に前冷却したも
の)1.5mlを徐々に加える。この混合物を4℃に維持
することにより、ハイブリドTGF−β1(44/4
5)β2を生物学的に活性なダイマー形に再生(ref
old)させる。
【0136】260時間後、再生(refoldin
g)工程を4N HClをpH2.5まで加えることによ
り停止する。サンプルを、YM05膜を有するAmic
on8010攪拌セル上で10mM HClに対して透析
し、そして5mlに濃縮し、そして次にMSE机上遠心分
離機(モデルcentaur2)中で3500rpm にて
5分間遠心分離する。透明溶液を1ml/分の流速で、L
CCユニット及び280nmの波長でのUV−MII De
tector(Pharmacia)を有するFPLC
クロマトグラフィー系(Pharmacia)に連結し
た、緩衝液A(20mM酢酸ナトリウム、30%イソプロ
パノール、pH4.0)中で平衡化したMonoS HR
5/5カラムに適用する。
【0137】平衡条件での注入時から始まり、そして5
0%の緩衝液A(20mM酢酸ナトリウム、30%イソプ
ロパノール、pH4.0)及び50%の緩衝液B(1M
NaClを含む緩衝液Aに相対する)で終る30分間に
わたる直線グラジエントを用いる。ダイマーの活性なT
GF−β1(44/45)β2はグラジエントの開始後
約8分間で溶出し、それを集め、そしてHeraeus
Christ Biofuge A中Millipo
re Ultrafree MCユニット(5000NM
VL)を用いて10,000rpm にて1mlに濃縮する。
【0138】TGF−β1(44/45)β2を、Vy
dac C4214TP5415カラム(0.46cm×
15cm)、Data and Chromatogra
phy Control Station(Water
s 840)により制御される2台のポンプ(Wate
rs 510)及び216nmでのUV検出器(Appl
ied Biosystems、モデル783)から成
る系を用いてRP−HPLCによりさらに精製する。カ
ラムは80%の溶剤A(水中0.1% TFA)、20
%の溶剤B(アセトニトリル中0.08% TFA)中
で平衡化される。注入時における20%溶剤Bから40
%溶剤Bへの40分間の直線グラジエントが適用され
る。30.25分の保持時間を有するピークを集め、そ
して後記のようにして生物活性について分析する。
【0139】例6. ダイマーの生物学的に活性なハイ
ブリドTGF−β蛋白質のイン−ビトロ活性試験 A.BALB/c−3T3細胞遊走試験 精製されたTGF−βハイブリドをすでに記載されてい
る測定法(Buerk,R.R.(1973)Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA 70:36
9−372)において試験する。この方法により、ハイ
ブリドTGF−βの存在下又は非存在下で無血清培地中
に維持された培養物中の傷ついた培養物中の単層から2
2時間で遊走したBALB/c3T3細胞の数を測定す
る。
【0140】B.AKR−2B細胞DNA合成刺激測定 精製されたTGF−βハイブリドをすでに記載されてい
る測定法(Graycar,J.L.ら(1989)M
olecular Endocrinology 3:
1977−1986)において試験した。この試験にお
いては、ハイブリドTGF−βの存在下での、5%ウシ
胎児血清を含有するMcCoyの5A培地中に維持され
たAKR−2B細胞における、66時間の培養期間中最
後の16時間にわたる〔 3H〕−チミジンの取込みのレ
ベルの上昇が測定される。
【0141】C.CCL−64細胞DNA合成阻害測定 精製されたTGF−βハイブリドを、すでに記載されて
いる測定法(Graycar,J.L.ら(1989)
Molecular Endocrinology
3:1977−1986)の変法において試験する。こ
の測定法においては、ハイブリドTGF−βの存在下で
の、5%ウシ胎児血清を含むDMEM培地中に維持され
たCCL−64細胞の培養物中で、66時間の培養期間
中最後の16時間にわたっての〔 3H〕−チミジンの取
込みのレベルの低下が測定される。
【0142】生物学的データー 本発明のハイブリドTGF−β分子の選択された代表に
ついて、例6A又は6Bに従って、次の生物学的データ
ーが得られる。 ──────────────────────────────── ハイブリド 生物活性 試験法 TGF−β1(44/45) β2 110U/μg 例6A TGF−β2(44/45) β1 1U/μg 例6A TGF−β1(44/45) β3 3100U/μg 例6C TGF−β3(44/45) β1 49U/μg 例6C TGF−β2(44/45) β3 430U/μg 例6C TGF−β3(44/45) β2 33000U/μg 例6C ────────────────────────────────
【0143】微生物の寄託 下記の微生物がDeutsche Sammlung
von Mikroorganismen(DSM),
Mascheroder Weg 1b,D−3300
Braunschweig(FRG)に寄託されてい
る。 ────────────────────────────────── 微 生 物 寄 託 日 受託番号 E. coli LC 137/pPLMu.hTGF−β1 1989年11月28日 DSM 5656 E. coli LC 137/pPLMu.hTGF−β2 1989年11月28日 DSM 5657 E. coli LC 137/pPLMu.hTGF−β3 1989年11月28日 DSM 5658 Saccharomyces cerevisiae GRF 18 1986年3月4日 DSM 3665 E.coli HB 101 /p31R/SS− TPAΔ2 1987年10月23日 DSM 4295 E.coli HB 101 /pJDB207 1991年11月7日 DSM 6782 ──────────────────────────────────
【0144】
【配列表】
配列番号:1 配列の型:ヌクレオチド及び対応するポリペプチド 配列の長さ:339塩基対 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:ヒトcDNA 直接の起源:E.coli LC137/pPLMu.hTGF-β1(DSM5656) 特徴:TGF-β1の1〜336 コード領域 配列: GCC CTG GAC ACC AAC TAT TGC TTC AGC TCC ACG GAG AAG AAC TGC 45 Ala Leu Asp Thr Asn Tyr Cys Phe Ser Ser Thr Glu Lys Asn Cys 5 10 15 TGC GTG CGG CAG CTG TAC ATT GAC TTC CGC AAG GAC CTC GGC TGG 90 Cys Val Arg Gln Leu Tyr Ile Asp Phe Arg Lys Asp Leu Gly Trp 20 25 30 AAG TGG ATC CAC GAG CCC AAG GGC TAC CAT GCC AAC TTC TGC CTC 135 Lys Trp Ile His Glu Pro Lys Gly Tyr His Ala Asn Phe Cys Leu 35 40 45 GGG CCC TGC CCC TAC ATT TGG AGC CTG GAC ACG CAG TAC AGC AAG 180 Gly Pro Cys Pro Tyr Ile Trp Ser Leu Asp Thr Gln Tyr Ser Lys 50 55 60 GTC CTG GCC CTG TAC AAC CAG CAT AAC CCG GGC GCC TCG GCG GCG 225 Val Leu Ala Leu Tyr Asn Gln His Asn Pro Gly Ala Ser Ala Ala 65 70 75 CCG TGC TGC GTG CCG CAG GCG CTG GAG CCG CTG CCC ATC GTG TAC 270 Pro Cys Cys Val Pro Gln Ala Leu Glu Pro Leu Pro Ile Val Tyr 80 85 90 TAC GTG GGC CGC AAG CCC AAG GTG GAG CAG CTG TCC AAC ATG ATC 315 Tyr Val Gly Arg Lys Pro Lys Val Glu Gln Leu Ser Asn Met Ile 95 100 105 GTG CGC TCC TGC AAG TGC AGC TGA 339 Val Arg Ser Cys Lys Cys Ser 110
【0145】配列番号:2 配列の型:ヌクレオチド及び対応するポリペプチド 配列の長さ:339塩基対 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:ヒトcDNA 直接の起源:E.coli LC137/pPLMu.hTGF-β2(DSM5657) 特徴:TGF-β2の1〜336 コード領域 配列: GCT TTG GAT GCG GCC TAT TGC TTT AGA AAT GTG CAG GAT AAT TGC 45 Ala Leu Asp Ala Ala Tyr Cys Phe Arg Asn Val Gln Asp Asn Cys 5 10 15 TGC CTA CGT CCA CTT TAC ATT GAT TTC AAG AGG GAT CTA GGG TGG 90 Cys Leu Arg Pro Leu Tyr Ile Asp Phe Lys Arg Asp Leu Gly Trp 20 25 30 AAA TGG ATA CAC GAA CCC AAA GGG TAC AAT GCC AAC TTC TGT GCT 135 Lys Trp Ile His Glu Pro Lys Gly Tyr Asn Ala Asn Phe Cys Ala 35 40 45 GGA GCA TGC CCG TAT TTA TGG AGT TCA GAC ACT CAG CAC AGC AGG 180 Gly Ala Cys Pro Tyr Leu Trp Ser Ser Asp Thr Gln His Ser Arg 50 55 60 GTC CTG AGC TTA TAT AAT ACC ATA AAT CCA GAA GCA TCT GCT TCT 225 Val Leu Ser Leu Tyr Asn Thr Ile Asn Pro Glu Ala Ser Ala Ser 65 70 75 CCT TGC TGC GTG TCC CAA GAT TTA GAA CCT CTA ACC ATT CTC TAC 270 Pro Cys Cys Val Ser Gln Asp Leu Glu Pro Leu Thr Ile Leu Tyr 80 85 90 TAC ATT GGC AAA ACA CCC AAG ATT GAA CAG CTT TCT AAT ATG ATT 315 Tyr Ile Gly Lys Thr Pro Lys Ile Glu Gln Leu Ser Asn Met Ile 95 100 105 GTA AAG TCT TGC AAA TGC AGC TAA 339 Val Lys Ser Cys Lys Cys Ser 110
【0146】配列番号:3 配列の型:ヌクレオチド及び対応するポリペプチド 配列の長さ:339塩基対 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:ヒトcDNA 直接の起源:E.coli LC137/pPLMu.hTGF-β3(DSM5658) 特徴:TGF-β3の1〜336 コード領域 配列: GCT TTG GAC ACC AAT TAC TGC TTC CGC AAC TTG GAG GAG AAC TGC 45 Ala Leu Asp Thr Asn Tyr Cys Phe Arg Asn Leu Glu Glu Asn Cys 5 10 15 TGT GTG CGC CCC CTC TAC ATT GAC TTC CGA CAG GAT CTG GGC TGG 90 Cys Val Arg Pro Leu Tyr Ile Asp Phe Arg Gln Asp Leu Gly Trp 20 25 30 AAG TGG GTC CAT GAA CCT AAG GGC TAC TAT GCC AAC TTC TGC TCA 135 Lys Trp Val His Glu Pro Lys Gly Tyr Tyr Ala Asn Phe Cys Ser 35 40 45 GGC CCT TGC CCA TAC CTC CGC AGT GCA GAC ACA ACC CAC AGC ACG 180 Gly Pro Cys Pro Tyr Leu Arg Ser Ala Asp Thr Thr His Ser Thr 50 55 60 GTG CTG GGA CTG TAC AAC ACT CTG AAC CCT GAA GCA TCT GCC TCG 225 Val Leu Gly Leu Tyr Asn Thr Leu Asn Pro Glu Ala Ser Ala Ser 65 70 75 CCT TGC TGC GTG CCC CAG GAC CTG GAG CCC CTG ACC ATC CTG TAC 270 Pro Cys Cys Val Pro Gln Asp Leu Glu Pro Leu Thr Ile Leu Tyr 80 85 90 TAT GTT GGG AGG ACC CCC AAA GTG GAG CAG CTC TCC AAC ATG GTG 315 Tyr Val Gly Arg Thr Pro Lys Val Glu Gln Leu Ser Asn Met Val 95 100 105 GTG AAG TCT TGT AAA TGT AGC TGA 339 Val Lys Ser Cys Lys Cys Ser 110
【0147】配列番号:4 配列の型:ヌクレオチド及び対応するポリペプチド 配列の長さ:336塩基対 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:ヒトcDNA 直接の起源:E.coli LC137/pPLMu.TGF−β1(44/45)β2 特徴:TGF-β1(44/45)β2 ハイブリドの1〜336 コード
領域 配列: GCC CTG GAC ACC AAC TAT TGC TTC AGC TCC ACG GAG AAG AAC TGC 45 Ala Leu Asp Thr Asn Tyr Cys Phe Ser Ser Thr Glu Lys Asn Cys 5 10 15 TGC GTG CGG CAG CTG TAC ATT GAC TTC CGC AAG GAC CTC GGC TGG 90 Cys Val Arg Gln Leu Tyr Ile Asp Phe Arg Lys Asp Leu Gly Trp 20 25 30 AAG TGG ATC CAC GAG CCC AAG GGC TAC CAT GCC AAC TTC TGT GCT 135 Lys Trp Ile His Glu Pro Lys Gly Tyr His Ala Asn Phe Cys Ala 35 40 45 GGA GCA TGC CCG TAT TTA TGG AGT TCA GAC ACT CAG CAC AGC AGG 180 Gly Ala Cys Pro Tyr Leu Trp Ser Ser Asp Thr Gln His Ser Arg 50 55 60 GTC CTG AGC TTA TAT AAT ACC ATA AAT CCA GAA GCA TCT GCT TCT 225 Val Leu Ser Leu Tyr Asn Thr Ile Asn Pro Glu Ala Ser Ala Ser 65 70 75 CCT TGC TGC GTG TCC CAA GAT TTA GAA CCT CTA ACC ATT CTC TAC 270 Pro Cys Cys Val Ser Gln Asp Leu Glu Pro Leu Thr Ile Leu Tyr 80 85 90 TAC ATT GGC AAA ACA CCC AAG ATT GAA CAG CTT TCT AAT ATG ATT 315 Tyr Ile Gly Lys Thr Pro Lys Ile Glu Gln Leu Ser Asn Met Ile 95 100 105 GTA AAG TCT TGC AAA TGC AGC 336 Val Lys Ser Cys Lys Cys Ser 110
【0148】配列番号:5 配列の型:ヌクレオチド及び対応するポリペプチド 配列の長さ:336塩基対 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:ヒトcDNA 直接の起源:E.coli LC137/pPLMu.TGF−β1(44/45)β3 特徴:TGF-β1(44/45)β3ハイブリドの1〜336 コード
領域 配列: GCC CTG GAC ACC AAC TAT TGC TTC AGC TCC ACG GAG AAG AAC TGC 45 Ala Leu Asp Thr Asn Tyr Cys Phe Ser Ser Thr Glu Lys Asn Cys 5 10 15 TGC GTG CGG CAG CTG TAC ATT GAC TTC CGC AAG GAC CTC GGC TGG 90 Cys Val Arg Gln Leu Tyr Ile Asp Phe Arg Lys Asp Leu Gly Trp 20 25 30 AAG TGG ATC CAC GAG CCC AAG GGC TAC CAT GCC AAC TTC TGC TCA 135 Lys Trp Ile His Glu Pro Lys Gly Tyr His Ala Asn Phe Cys Ser 35 40 45 GGC CCT TGC CCA TAC CTC CGC AGT GCA GAC ACA ACC CAC AGC ACG 180 Gly Pro Cys Pro Tyr Leu Arg Ser Ala Asp Thr Thr His Ser Thr 50 55 60 GTG CTG GGA CTG TAC AAC ACT CTG AAC CCT GAA GCA TCT GCC TCG 225 Val Leu Gly Leu Tyr Asn Thr Leu Asn Pro Glu Ala Ser Ala Ser 65 70 75 CCT TGC TGC GTG CCC CAG GAC CTG GAG CCC CTG ACC ATC CTG TAC 270 Pro Cys Cys Val Pro Gln Asp Leu Glu Pro Leu Thr Ile Leu Tyr 80 85 90 TAT GTT GGG AGG ACC CCC AAA GTG GAG CAG CTC TCC AAC ATG GTG 315 Tyr Val Gly Arg Thr Pro Lys Val Glu Gln Leu Ser Asn Met Val 95 100 105 GTG AAG TCT TGT AAA TGT AGC 336 Val Lys Ser Cys Lys Cys Ser 110
【0149】配列番号:6 配列の型:ヌクレオチド及び対応するポリペプチド 配列の長さ:336塩基対 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:ヒトcDNA 直接の起源:E.coli LC137/pPLMu.TGF−β2(44/45)β1 特徴:TGF-β2(44/45)β1ハイブリドの1〜336 コード
領域 配列: GCT TTG GAT GCG GCC TAT TGC TTT AGA AAT GTG CAG GAT AAT TGC 45 Ala Leu Asp Ala Ala Tyr Cys Phe Arg Asn Val Gln Asp Asn Cys 5 10 15 TGC CTA CGT CCA CTT TAC ATT GAT TTC AAG AGG GAT CTA GGG TGG 90 Cys Leu Arg Pro Leu Tyr Ile Asp Phe Lys Arg Asp Leu Gly Trp 20 25 30 AAA TGG ATA CAC GAA CCC AAA GGG TAC AAT GCC AAC TTC TGC CTC 135 Lys Trp Ile His Glu Pro Lys Gly Tyr Asn Ala Asn Phe Cys Leu 35 40 45 GGG CCC TGC CCC TAC ATT TGG AGC CTG GAC ACG CAG TAC AGC AAG 180 Gly Pro Cys Pro Tyr Ile Trp Ser Leu Asp Thr Gln Tyr Ser Lys 50 55 60 GTC CTG GCC CTG TAC AAC CAG CAT AAC CCG GGC GCC TCG GCG GCG 225 Val Leu Ala Leu Tyr Asn Gln His Asn Pro Gly Ala Ser Ala Ala 65 70 75 CCG TGC TGC GTG CCG CAG GCG CTG GAG CCG CTG CCC ATC GTG TAC 270 Pro Cys Cys Val Pro Gln Ala Leu Glu Pro Leu Pro Ile Val Tyr 80 85 90 TAC GTG GGC CGC AAG CCC AAG GTG GAG CAG CTG TCC AAC ATG ATC 315 Tyr Val Gly Arg Lys Pro Lys Val Glu Gln Leu Ser Asn Met Ile 95 100 105 GTG CGC TCC TGC AAG TGC AGC 336 Val Arg Ser Cys Lys Cys Ser 110
【0150】配列番号:7 配列の型:ヌクレオチド及び対応するポリペプチド 配列の長さ:336塩基対 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:ヒトcDNA 直接の起源:E.coli LC137/pPLMu.TGF−β2(44/45)β3 特徴:TGF-β2(44/45)β3ハイブリドの1〜336 コード
領域 配列: GCT TTG GAT GCG GCC TAT TGC TTT AGA AAT GTG CAG GAT AAT TGC 45 Ala Leu Asp Ala Ala Tyr Cys Phe Arg Asn Val Gln Asp Asn Cys 5 10 15 TGC CTA CGT CCA CTT TAC ATT GAT TTC AAG AGG GAT CTA GGG TGG 90 Cys Leu Arg Pro Leu Tyr Ile Asp Phe Lys Arg Asp Leu Gly Trp 20 25 30 AAA TGG ATA CAC GAA CCC AAA GGG TAC AAT GCC AAC TTC TGC TCA 135 Lys Trp Ile His Glu Pro Lys Gly Tyr Asn Ala Asn Phe Cys Ser 35 40 45 GGC CCT TGC CCA TAC CTC CGC AGT GCA GAC ACA ACC CAC AGC ACG 180 Gly Pro Cys Pro Tyr Leu Arg Ser Ala Asp Thr Thr His Ser Thr 50 55 60 GTG CTG GGA CTG TAC AAC ACT CTG AAC CCT GAA GCA TCT GCC TCG 225 Val Leu Gly Leu Tyr Asn Thr Leu Asn Pro Glu Ala Ser Ala Ser 65 70 75 CCT TGC TGC GTG CCC CAG GAC CTG GAG CCC CTG ACC ATC CTG TAC 270 Pro Cys Cys Val Pro Gln Asp Leu Glu Pro Leu Thr Ile Leu Tyr 80 85 90 TAT GTT GGG AGG ACC CCC AAA GTG GAG CAG CTC TCC AAC ATG GTG 315 Tyr Val Gly Arg Thr Pro Lys Val Glu Gln Leu Ser Asn Met Val 95 100 105 GTG AAG TCT TGT AAA TGT AGC 336 Val Lys Ser Cys Lys Cys Ser 110
【0151】配列番号:8 配列の型:ヌクレオチド及び対応するポリペプチド 配列の長さ:336塩基対 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:ヒトcDNA 直接の起源:E.coli LC137/pPLMu.TGF−β3(44/45)β1 特徴:TGF-β3(44/45)β1ハイブリドの1〜336 コード
領域 配列: GCT TTG GAC ACC AAT TAC TGC TTC CGC AAC TTG GAG GAG AAC TGC 45 Ala Leu Asp Thr Asn Tyr Cys Phe Arg Asn Leu Glu Glu Asn Cys 5 10 15 TGT GTG CGC CCC CTC TAC ATT GAC TTC CGA CAG GAT CTG GGC TGG 90 Cys Val Arg Pro Leu Tyr Ile Asp Phe Arg Gln Asp Leu Gly Trp 20 25 30 AAG TGG GTC CAT GAA CCT AAG GGC TAC TAT GCC AAC TTC TGC CTC 135 Lys Trp Val His Glu Pro Lys Gly Tyr Tyr Ala Asn Phe Cys Leu 35 40 45 GGG CCC TGC CCC TAC ATT TGG AGC CTG GAC ACG CAG TAC AGC AAG 180 Gly Pro Cys Pro Tyr Ile Trp Ser Leu Asp Thr Gln Tyr Ser Lys 50 55 60 GTG CTG GCC CTG TAC AAC CAG CAT AAC CCG GGC GCC TCG GCG GCG 225 Val Leu Ala Leu Tyr Asn Gln His Asn Pro Gly Ala Ser Ala Ala 65 70 75 CCG TGC TGC GTG CCG CAG GCG CTG GAG CCG CTG CCC ATC GTG TAC 270 Pro Cys Cys Val Pro Gln Ala Leu Glu Pro Leu Pro Ile Val Tyr 80 85 90 TAC GTG GGC CGC AAG CCC AAG GTG GAG CAG CTG TCC AAC ATG ATC 315 Tyr Val Gly Arg Lys Pro Lys Val Glu Gln Leu Ser Asn Met Ile 95 100 105 GTG CGC TCC TGC AAG TGC AGC 336 Val Arg Ser Cys Lys Cys Ser 110
【0152】配列番号:9 配列の型:ヌクレオチド及び対応するポリペプチド 配列の長さ:336塩基対 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:ヒトcDNA 直接の起源:E.coli LC137/pPLMu.TGF−β3(44/45)β2 特徴:TGF-β3(44/45)β2ハイブリドの1〜336 コード
領域 配列: GCT TTG GAC ACC AAT TAC TGC TTC CGC AAC TTG GAG GAG AAC TGC 45 Ala Leu Asp Thr Asn Tyr Cys Phe Arg Asn Leu Glu Glu Asn Cys 5 10 15 TGT GTG CGC CCC CTC TAC ATT GAC TTC CGA CAG GAT CTG GGC TGG 90 Cys Val Arg Pro Leu Tyr Ile Asp Phe Arg Gln Asp Leu Gly Trp 20 25 30 AAG TGG GTC CAT GAA CCT AAG GGC TAC TAT GCC AAC TTC TGT GCT 135 Lys Trp Val His Glu Pro Lys Gly Tyr Tyr Ala Asn Phe Cys Ala 35 40 45 GGA GCA TGC CCG TAT TTA TGG AGT TCA GAC ACT CAG CAC AGC AGG 180 Gly Ala Cys Pro Tyr Leu Trp Ser Ser Asp Thr Gln His Ser Arg 50 55 60 GTC CTG AGC TTA TAT AAT ACC ATA AAT CCA GAA GCA TCT GCT TCT 225 Val Leu Ser Leu Tyr Asn Thr Ile Asn Pro Glu Ala Ser Ala Ser 65 70 75 CCT TGC TGC GTG TCC CAA GAT TTA GAA CCT CTA ACC ATT CTC TAC 270 Pro Cys Cys Val Ser Gln Asp Leu Glu Pro Leu Thr Ile Leu Tyr 80 85 90 TAC ATT GGC AAA ACA CCC AAG ATT GAA CAG CTT TCT AAT ATG ATT 315 Tyr Ile Gly Lys Thr Pro Lys Ile Glu Gln Leu Ser Asn Met Ile 95 100 105 GTA AAG TCT TGC AAA TGC AGC 336 Val Lys Ser Cys Lys Cys Ser 110
【0153】配列番号:10 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:29塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.1 ; TGF−β1センス鎖であり、NcoI部
位を含み、そして成熟ペプチドをコードする配列の5′
末端を代表する。 配列: TCCCGGCACA CCATGGCCCT GGACACCAA 29
【0154】配列番号:11 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:27塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.2 ; TGF−β1アンチセンス鎖であり、
SalI部位を含み、そして成熟ペプチドをコードする配列
の3′末端を代表する。 配列: CGGGGCGTCG ACTCAGCTGC ACTTGCA 27
【0155】配列番号:12 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:30塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.3 ; TGF−β2センス鎖であり、NcoI部
位を含み、そして成熟ペプチドをコードする配列の5′
末端を代表する。 配列: CGGCGGAAGA CCATGGCTTT GGATGCGGCC 30
【0156】配列番号:13 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:27塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.4 ; TGF−β2アンチセンス鎖であり、
SalI部位を含み、そして成熟ペプチドをコードする配列
の3′末端を代表する。 配列: TTTCCAGTCG ACTTAGCTGC ATTTGCA 27
【0157】配列番号:14 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:29塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.5 ; TGF−β3センス鎖であり、NcoI部
位を含み、そして成熟ペプチドをコードする配列の5′
末端を代表する。 配列: CAGAGGAAGA CCATGGCTTT GGACACCAA 29
【0158】配列番号:15 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:27塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.6 ; TGF−β3アンチセンス鎖であり、
SalI部位を含み、そして成熟ペプチドをコードする配列
の3′末端を代表する。 配列: GCACGTGTCG ACTCAGCTAC ATTTACA 27
【0159】配列番号:16 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.7 ; TGF−β1センス鎖、ヌクレオチド
111-131. 配列: GGGCTACCAT GCCAACTTCT G 21
【0160】配列番号:17 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.8 ; TGF−β1アンチセンス鎖、ヌクレ
オチド111-131. 配列: CAGAAGTTGG CATGGTAGCC C 21
【0161】配列番号:18 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.9 ; TGF−β3センス鎖、ヌクレオチド
111-131. 配列: GGGCTACTAT GCCAACTTCT G 21
【0162】配列番号:19 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.10 ; TGF-β3アンチセンス鎖、ヌクレ
オチド111-131. 配列: CAGAAGTTGG CATAGTAGCC C 21
【0163】配列番号:20 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.11 ; TGF-β2センス鎖、ヌクレオチド
111-131. 配列: AGGGTACAAT GCCAACTTCT G 21
【0164】配列番号:21 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.12 ; TGF-β2アンチセンス鎖、ヌクレ
オチド111-131. 配列: CAGAAGTTGG CATTGTACCC T 21
【0165】配列番号:22 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.13 ; TGF-β1センス鎖、ヌクレオチド
48-68. 配列: CGTGCGGCAG CTGTACATTG A 21
【0166】配列番号:23 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.14 ; TGF-β1アンチセンス鎖、ヌクレ
オチド68-48. 配列: TCAATGTACA GCTGCCGCAC G 21
【0167】配列番号:24 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.15 ; TGF-β2センス鎖、ヌクレオチド
48-68. 配列: CCTACGTCCA CTTTACATTG A 21
【0168】配列番号:25 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.16 ; TGF-β2アンチセンス鎖、ヌクレ
オチド68-48. 配列: TCAATGTAAA GTGGACGTAG G 21
【0169】配列番号:26 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.17 ; TGF-β3センス鎖、ヌクレオチド
48-68. 配列: TGTGCGCCCC CTCTACATTG A 21
【0170】配列番号:27 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.18 ; TGF-β3アンチセンス鎖、ヌクレ
オチド68-48. 配列: TCAATGTAGA GGGGGCGCAC A 21
【0171】配列番号:28 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:26塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.19 ; TGF-β1センス鎖、ヌクレオチド
142-167. 配列: TGCCCCTACA TTTGGAGCCT GGACAC 26
【0172】配列番号:29 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:26塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.20 ; TGF-β1アンチセンス鎖、ヌクレ
オチド167-142. 配列: GTGTCCAGGC TCCAAATGTA GGGGCA 26
【0173】配列番号:30 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:26塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.21 ; TGF-β2センス鎖、ヌクレオチド
142-167. 配列: TGCCCGTATT TATGGAGTTC AGACAC 26
【0174】配列番号:31 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:26塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.22 ; TGF-β2アンチセンス鎖、ヌクレ
オチド167-142. 配列: GTGTCTGAAC TCCATAAATA CGGGCA 26
【0175】配列番号:32 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:26塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.23 ; TGF-β3センス鎖、ヌクレオチド
142-167. 配列: TGCCCATACC TCTGTAGTGC AGACAC 26
【0176】配列番号:33 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:26塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.24 ; TGF-β3アンチセンス鎖、ヌクレ
オチド167-142. 配列: GTGTCTGAAC TGCGGAGGTA TGGTCA 26
【0177】配列番号:34 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.25 ; TGF-β1センス鎖、ヌクレオチド
217-237. 配列: TCGGCGGCGC CGTGCTGCGT G 21
【0178】配列番号:35 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.26 ; TGF-β1アンチセンス鎖、ヌクレ
オチド237-217. 配列: CACGCAGCAC GGCGCCGCCG A 21
【0179】配列番号:36 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.27 ; TGF-β2センス鎖、ヌクレオチド
217-237. 配列: TCTGCTTCTC CTTGCTGCGT G 21
【0180】配列番号:37 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.28 ; TGF-β2アンチセンス鎖、ヌクレ
オチド237-217. 配列: CACGCAGCAA GGAGAAGCAG A 21
【0181】配列番号:38 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.29 ; TGF-β3センス鎖、ヌクレオチド
217-237. 配列: TCTGCCTCGC CTTGCTGCGT G 21
【0182】配列番号:39 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.30 ; TGF-β3アンチセンス鎖、ヌクレ
オチド237-217. 配列: CACGCAGCAA GGCGAGGCAG A 21
【0183】配列番号:40 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.31 ; TGF-β1センス鎖、ヌクレオチド
252-272. 配列: GCCGCTGCCC ATCGTGTACT A 21
【0184】配列番号:41 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.32 ; TGF-β1アンチセンス鎖、ヌクレ
オチド272-252. 配列: TAGTACACGA TGGGCAGCGG C 21
【0185】配列番号:42 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.33 ; TGF-β2センス鎖、ヌクレオチド
252-272. 配列: ACCTCTAACC ATTCTCTACT A 21
【0186】配列番号:43 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.34 ; TGF-β2アンチセンス鎖、ヌクレ
オチド272-252. 配列: TAGTAGAGAA TGGTTAGAGG T 21
【0187】配列番号:44 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.35 ; TGF-β3センス鎖、ヌクレオチド
252-272. 配列: GCCCTGACCA TCCTGTACT A 21
【0188】配列番号:45 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:21塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:Oligo No.36 ; TGF-β3アンチセンス鎖、ヌクレ
オチド272-252. 配列: TAGTACAGGA TGGTCAGGGG C 21
【0189】配列番号:46 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:34塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:オリゴヌクレオチドI-1 ; インベルターゼシグナ
ル配列の部分をコードする。 配列: AATTCATGCT TTTGCAAGCT TTCCTTTTCC TTTT 34
【0190】配列番号:47 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:35塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:オリゴヌクレオチドI-2 ; オリゴヌクレオチドI-
1 に相補的 配列: CAGCCAAAAG GAAAAGGAAA GCTTGCAAAA GCATG 35
【0191】配列番号:48 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:38塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:オリゴヌクレオチドI-3 ; インベルターゼシグナ
ル配列の部分をコードする。 配列: GGCTGGTTTT GCAGCCAAAA TATCTGCATC TTAGCGTC 38
【0192】配列番号:49 配列の型:ヌクレオチド 配列の長さ:37塩基 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 起源:合成オリゴヌクレオチド 特徴:オリゴヌクレオチドI-4 ; オリゴヌクレオチドI-
3 に相補的 配列: TCGAGACGCT AAGATGCAGA TATTTTGGCT GCAAAAC 37
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 1/21 7236−4B 15/18 ZNA 15/62 C12P 21/02 H 8214−4B //(C12N 1/19 C12R 1:865) (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:865) (72)発明者 デビット コックス スイス国,4204 ヒンメルリート ハウプ トシュトラーセ 245 (72)発明者 ニコ セルレッティ スイス国,4103 ボットミンゲンルティシ ュトラーセ 11 (72)発明者 ヨーヘン クーラ ドイツ連邦共和国,7806 バッハハイム, ヨハン−シルシュトラーセ 3

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成熟形質転換成長因子−β(TGF−
    β)アイソホーム(isoform)中に存在する配列
    の連続する6個以上のアミノ酸から成る部分2個以上か
    ら成るハイブリドTGF−β分子。
  2. 【請求項2】 2,3,4,5又は6個の部分から成る
    請求項1に記載のハイブリドTGF−β分子。
  3. 【請求項3】 2個の部分から成る請求項1に記載のハ
    イブリドTGF−β分子。
  4. 【請求項4】 配列表の配列番号:1〜3に示されるア
    ミノ酸配列を有するそれぞれTGF−βアイソホームヒ
    トTGF−β1、ヒトTGF−β2及びヒトTGF−β
    3の部分から成る請求項3に記載のハイブリドTGF−
    β分子。
  5. 【請求項5】 アミノ酸44と45、56と57、79
    と80、90と91、及び22と23の間のヒンジ点か
    ら成る群から選択されたヒンジ点を、異なる親TGF−
    βアイソホーム由来の部分間に有する、請求項1に記載
    のハイブリドTGF−β分子。
  6. 【請求項6】 TGF−β1のN−末端部分とTGF−
    β2のC−末端部分とから成るハイブリド、TGF−β
    2のN−末端部分とTGF−β1のC−末端部分とから
    成るハイブリド、TGF−β1のN−末端部分とTGF
    −β3のC−末端部分とから成るハイブリド、TGF−
    β3のN−末端部分とTGF−β1のC−末端部分とか
    ら成るハイブリド、TGF−β2のN−末端部分とTG
    F−β3のC−末端部分とから成るハイブリド、及びT
    GF−β3のN−末端部分とTGF−β2のC−末端部
    分とから成るハイブリドから成る群から選択される、請
    求項1に記載のハイブリドTGF−β分子。
  7. 【請求項7】 ハイブリド TGF−β1(44/45) β2, TGF
    −β2(44/45) β1,TGF−β1(44/45) β3, TGF−β3(4
    4/45) β1, TGF−β2(44/45) β3, TGF−β3(44/45)
    β2, TGF−β1(56/57) β2, TGF−β2(56/57) β1,
    TGF−β1(56/57) β3, TGF−β3(56/57) β1, TGF−
    β2(56/57) β3, TGF−β3(56/57)β2, TGF−β1(79
    /80) β2, TGF−β2(79/80) β1, TGF−β1(79/80)
    β3, TGF−β3(79/80) β1, TGF−β3(79/80) β2, T
    GF−β2(79/80) β3, TGF−β1(90/91) β2, TGF−β
    2(90/91) β1, TGF−β1(90/91) β3, TGF−β3(90/
    91) β1, TGF−β3(90/91) β2, TGF−β2(90/91) β
    3, TGF−β1(22/23) β2, TGF−β2(22/23) β1, TGF
    −β1(22/23) β3, TGF−β3(22/23) β1, TGF−β3
    (22/23) β2 、及び TGF−β2(22/23) β3 から成る
    群から選択される、請求項1に記載のハイブリドTGF
    −β分子。
  8. 【請求項8】 配列番号:4〜9にそれぞれ示されるハ
    イブリド TGF−β1(44/45) β2, TGF−β2(44/45) β
    1, TGF−β1(44/45) β3, TGF−β3(44/45) β1 、及
    び TGF−β2(44/45) β3, TGF−β3(44/45) β2 から
    成る群から選択される、請求項1に記載のハイブリドT
    GF−β分子。
  9. 【請求項9】 配列番号:9に示されるTGF−β3
    (44/45)β1である請求項1に記載のハイブリド
    TGF−β分子。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のハイブリドTGF−
    β分子をコードする組換えDNA分子。
  11. 【請求項11】 ハイブリドTGF−β分子の製造のた
    めの発現ベクターである請求項10に記載の組換えDN
    A分子。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載のDNA分子の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載のDNA分子により
    形質転換された宿主。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載のハイブリドTGF−
    β分子の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載のハイブリドTGF−
    β分子を含んで成る医薬組成物。
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