JPH06100292A - ウインチの平行巻ドラムおよびその製造方法 - Google Patents

ウインチの平行巻ドラムおよびその製造方法

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JPH06100292A
JPH06100292A JP25255992A JP25255992A JPH06100292A JP H06100292 A JPH06100292 A JP H06100292A JP 25255992 A JP25255992 A JP 25255992A JP 25255992 A JP25255992 A JP 25255992A JP H06100292 A JPH06100292 A JP H06100292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parallel
drum
groove
cylindrical member
grooves
Prior art date
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Pending
Application number
JP25255992A
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English (en)
Inventor
Keiichiro Kobayashi
林 景一郎 小
Masaru Moritake
武 賢 盛
Masataka Suzuki
木 正 高 鈴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiwa Kiko KK
Original Assignee
Seiwa Kiko KK
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Publication date
Application filed by Seiwa Kiko KK filed Critical Seiwa Kiko KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乱巻きになりにくい平行巻ドラムを通常使用
される加工機により安価に製造できるようにする。 【構成】 ドラム用円筒部材8にドラム1のフランジ2
に平行な溝4を加工し、このドラム用円筒部材8から、
傾斜溝6が形成されたシフト部7に対応する箇所を切り
取る。板11に傾斜溝6を加工した後、この板11を円
筒部材8の曲率で曲げ加工し、円筒部材8の切断除去し
た開口部に平行溝4と傾斜溝6が一致するように嵌合
し、円筒部材8と板9とを溶接等で固着する。平行溝4
を普通旋盤、傾斜溝6を通常の切削機で加工でき、平行
巻ドラムを安価に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、物上げ機等に使用さ
れるウインチの平行巻ドラムおよびこの平行巻ドラムを
製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】物上げ機に組み込まれて使用されるウイ
ンチの溝付きドラムには、スパイラル巻式と平行巻式が
あり、スパイラル巻ドラムは、図6(イ)に示すよう
に、その外周面に螺旋状に連続した溝G1を刻設してロ
ープRを螺旋状に巻き、平行巻ドラムは、図6(ロ)に
示すように、その外周面にドラムフランジFに平行な溝
G2を形成し、隣接する平行溝を傾斜溝G3で連結して
連続した溝を構成し、ロープRを周方向の大部分で平行
に巻くようにされている。
【0003】スパイラル巻ドラムの場合、一段巻ではロ
ープがドラム軸方向に対しスムーズにシフトするため、
乱巻き等の問題が発生しないものの、多段巻きになると
上段ロープが一周する毎に下段ロープ溝に沿って巻かれ
るため、溝替わり箇所でロープの振動が激しく、また段
替わりもスムーズに行かないため、乱巻きが発生し易
い。これに対して、平行巻ドラムの場合、上段ロープも
平行巻となるため、スパイラル巻式に比較して溝替わ
り、段替わりにおけるロープ振動が少なくなり、安定し
た整列巻き取りが可能となる。従って、多段巻きの場
合、殆どに平行巻ドラムが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、平行巻
ドラムの場合、従来においては倣い制御機構や数値制御
機能を備えた専用の旋盤で加工する必要があり、設備
費、加工費が高価となる問題点がある。この発明は、前
述のような問題点を解消すべくなされたもので、その目
的は、高価な専用機を用いることなく、平行巻ドラムを
安価に製造することのできる平行巻ドラムおよびその製
造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る平行巻ド
ラムは、ドラムのフランジに平行な溝が形成された平行
部と、平行部の隣接する平行溝を連通する傾斜溝が形成
されたシフト部を有する平行巻ドラムにおいて、前記平
行部と前記シフト部を別々に制作し、これら平行部とシ
フト部を溶接、ボルト締結等の固着により一体化したも
のである。この発明に係る平行ドラムの製造方法は、ド
ラムのフランジに平行な溝が形成された平行部と、平行
部の隣接する平行溝を連通する傾斜溝が形成されたシフ
ト部を有する平行巻ドラムを製造するに際して、(a) ド
ラム用円筒部材にドラムのフランジに平行な溝を加工す
る工程、(b) 前記平行溝が形成されたドラム用円筒部材
から前記シフト部に対応する部分を切り取る工程、(c)
板に前記傾斜溝を加工し、この板をドラム用円筒部材の
曲率と同一の曲率で曲げ加工する工程、(d) 前記平行溝
が形成されたドラム用円筒部材の切り取った開口部に、
前記傾斜溝が形成された曲げ板をそれぞれの溝が一致す
るように組付けて溶接等で固着する工程、から構成す
る。
【0006】
【作用】ドラム用円筒部材には、一般に用いられる普通
旋盤で平行溝を容易に切削加工でき、また板には傾斜溝
をプレーナ、ミーリング(フライス)、シェイパー等で
容易に切削加工できる。そして、平行溝が形成されたド
ラム用円筒部材からシフト部に対応する部分を切り取
り、この開口部に曲げ加工したシフト部用の板を嵌め込
み、溶接等で組み立てるため、平行巻ドラムを通常使用
される加工機で安価に製造できる。
【0007】
【実施例】以下、この発明を図示する一実施例に基づい
て説明する。これは、図2、図3に示すように、両端に
端部フランジ2を有するドラム1を中間フランジ3で仕
切り、中間フランジ3の左右でロープのドラム軸方向の
巻取進行を異ならせたダブルドラムの例である。ドラム
1は、フランジ2、3に平行な溝4が所定のピッチで多
数形成された平行部5と、この平行部5の隣接する平行
溝4を連通する傾斜溝6が多数形成された所定幅のシフ
ト部7を有しており、この発明においては、平行部5と
シフト部7を別々に加工し、これら平行部5とシフト部
7を溶接により一体化して円筒ドラムとする。
【0008】次に、製造方法の一例について説明する
(図4、図5参照)。 (1) 厚さ16mmの板をロールベンダー等により曲げ
て、外径400mmのオープンパイプ状の円筒部材8を
制作する。 (2) オープンパイプ状の円筒部材8の突き合わせ部にシ
ーム状の溶接9を施して、クローズドパイプとする。ま
た、この内部には一対の仮止めリング10を仮付け溶接
して補強しておく。 (3) 仮止めリング10に補強された円筒部材8の端部を
普通旋盤Lのチャックに取り付け、平行溝4を切削加工
する。この平行溝4は、ロープ半径の1/2程度の深さ
の円形溝とし、またロープ直径程度のピッチPで加工す
る。
【0009】(4) ドラム1の長さと同じ長さでシフト部
7の展開幅と等しい幅の板11に、傾斜溝6をプレーナ
で切削加工する。この傾斜溝6は、平行溝と同一寸法と
し、上端と下端をピッチP分ずらして加工する。なお、
この傾斜溝6は左右で傾斜方向を逆にしておく。また、
板11の幅方向両端部には、溶接開先12を加工してお
く。 (5) 板11をロールベンダー等で傾斜溝6が外側にくる
ように曲げ加工し、ドラム1の曲率と等しい曲率の曲板
とする。 (6) 円筒部材8からドラムのシフト部7に対応する箇所
をプレーナーにより切断除去する。この切断除去により
形成された開口部13の幅はドラムの横断面中心角で例
えは45°とする。 (7) 曲げ加工した板11を前記開口部13に嵌め込み、
平行溝4と傾斜溝6を一致させた状態で溶接開先12を
肉盛りして円筒部材8と板11を一体化する。溶接後
は、平行溝4と傾斜溝6が滑らかに連続するようにやす
り等で溝を仕上げ加工する。 (8) 仮止めリング10を取り外し、円筒部材8の両端部
に正規のリング14を溶接により取り付ける。このよう
なドラム1にフランジ2、3を溶接で取り付ければ、ダ
ブルドラムが完成する。
【0010】なお、以上は円筒部材8と板11とを溶接
で固着する例を示したが、これに限らずボルト締結など
であってもよい。
【0011】
【発明の効果】前述の通り、この発明は、ドラムのフラ
ンジに平行な溝が形成された平行部と、平行部の隣接す
る平行溝を連通する傾斜溝が形成されたシフト部を別々
に制作し、これら平行部とシフト部を溶接等により一体
化して平行巻ドラムを製造するようにしたため、従来の
ような高価な専用機を用いることなく、普通旋盤と通常
の加工機等で平行巻ドラムを製造でき、乱巻きになりに
くい平行巻ドラムを安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る平行巻ドラムを示す斜視図であ
る。
【図2】この発明をダブルドラムに適用した例を示す正
面図である。
【図3】図2のIII-III 線断面図である。
【図4】この発明に係る製造方法の一例の前半工程を順
に示す概略図である。
【図5】図4の後半の工程を順に示す概略図である。
【図6】一般的な溝付きドラムを示す概略正面図であ
り、(イ)はスパイラル巻式、(ロ)は平行巻式であ
る。
【符号の説明】
1 ドラム 2、3 フランジ 4 平行溝 5 平行部 6 傾斜溝 7 シフト部 8 円筒部材 10 仮止めリング 11 板 12 溶接開先 13 開口部 14 正規のリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムのフランジに平行な溝が形成され
    た平行部と、平行部の隣接する平行溝を連通する傾斜溝
    が形成されたシフト部を有する平行巻ドラムにおいて、 前記平行部と前記シフト部を別々に制作し、これら平行
    部とシフト部を固着により一体化したことを特徴とする
    ウインチの平行巻ドラム。
  2. 【請求項2】 ドラムのフランジに平行な溝が形成され
    た平行部と、平行部の隣接する平行溝を連通する傾斜溝
    が形成されたシフト部を有する平行巻ドラムを製造する
    に際して、(a) ドラム用円筒部材にドラムのフランジに
    平行な溝を加工する工程、(b) 前記平行溝が形成された
    ドラム用円筒部材から前記シフト部に対応する部分を切
    り取る工程、(c) 板に前記傾斜溝を加工し、この板をド
    ラム用円筒部材の曲率と同一の曲率で曲げ加工する工
    程、(d) 前記平行溝が形成されたドラム用円筒部材の切
    り取った開口部に、前記傾斜溝が形成された曲げ板をそ
    れぞれの溝が一致するように組付けて固着する工程、か
    らなることを特徴とする平行巻ドラムの製造方法。
JP25255992A 1992-09-22 1992-09-22 ウインチの平行巻ドラムおよびその製造方法 Pending JPH06100292A (ja)

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JP25255992A JPH06100292A (ja) 1992-09-22 1992-09-22 ウインチの平行巻ドラムおよびその製造方法

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JP25255992A Pending JPH06100292A (ja) 1992-09-22 1992-09-22 ウインチの平行巻ドラムおよびその製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014507353A (ja) * 2011-01-24 2014-03-27 リープヘル−コンポーネンツ ビーベラッハ ゲーエムベーハー 繊維ロープ駆動装置用巻上ドラム及びローププーリ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014507353A (ja) * 2011-01-24 2014-03-27 リープヘル−コンポーネンツ ビーベラッハ ゲーエムベーハー 繊維ロープ駆動装置用巻上ドラム及びローププーリ

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