JPS62110818A - リ−ル径変更用アタツチメント装置の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は円筒状に配置された複数のセグメントの隣接す
るもの同志を引かばねと〃イドビンで連結して、セグメ
ントが拡縮するようにするリール径変更用アタッチメン
ト装置の製造法に関する。

（従来技術） 金属帯の連続処理ラインや加工ラインの入側や出側には
巻戻しリールや巻取リリールが設置されている。これら
のリールはリールセグメントをウエツｙ＠構やリンク機
構で半径方向に拡縮する構造になっているが、拡縮には
一定の限界があるため、拡大したときの最大径より大き
い内径のコイルを装着したり、巻取ったりする場合には
アタッチメントを外側に取り付けて、リール外径を大き
くしている。

このアタッチメントとしでは、従来円弧状のセグメント
を複数リールセグメントの外側にボルトなどで固定する
方式のものが一般的であったが、この方式では取り付け
に時間と労力を要するので、近年は円弧状のセグメント
を複数円筒状に配置して、各セグメントの円弧方向両端
部には円筒の直径方向に伸張したガイド穴を設け、また
両端部内側には引トばねを掛けるフックを設けて、隣接
するセグメントの各ガイド穴には〃イドビンを嵌合させ
、また各フックには引トばねを掛け、各セグメントが拡
縮するようにしたリール径変更用アタッチメント装置が
使用されでいる。

このリール径変更用アタッチメント装置としては、セグ
メント自体の厚みにより外径を大きくするものと、セグ
メントの内側にリブを円弧方向に沿って固着して外径を
大きくするものとがあるが、第６〜９図は後者のリール
径変更用アタッチメント装置の１例を示したものである
。これらの図において、１は円筒状に配置された鋼製の
円弧状のセグメント、２はこのセグメント１の内側に円
弧方向に沿って溶接したリブ、３はセグメント１の円弧
方向端部にあけたガイド穴で、円筒の直径と平行な方向
に伸張し、リブ２を貫通している。このガイド穴３とし
ては、円弧方向端部内側に突起を起立固着して、そこに
設けたものもある。４はセグメントの円弧方向端部内側
に下部を埋め込んだフックである。隣接する各セグメン
トのガイド穴３と７ツク４とは対向していて、ガイド穴
３には〃イドビン５が挿入され、また７ツク４には引き
ばね６が掛けられて、セグメント１は拡縮するようにな
っている。

７はサーベル８を挿入するのに設けた溝で、セグメント
１の円弧方向端面に穿設しである。この溝７はアタッチ
メント装置の種類によってはＩ−字型の型材をセグメン
ト１の内側全長に溶接して形成したものもある。９はリ
ール１０によりアタッチメント装置が確実に回転するよ
うにするために設けた一ストッパーで、セグメント１の
長さ方向端面に突設してあり、リール１０にもこのスト
ッパー９と係合するストッパー９８が設けられている。

１１はガイド穴３のめくら蓋である。

このアタッチメント装置はサーベル８を溝７に挿入しで
あるとき、引すばね６に抗してセグメント１を強制的に
押し広げて、内径がリール１０の縮小時の外径より大き
くなり、またリール１０に装着してリール１０を拡大し
たとき、サーベル８と溝７どの間に隙間が生じて、サー
ベル８が溝７より抜けるようにサーベル８の幅が設定さ
れてぃる。従ってサーベル８を溝７に挿入し、かつり−
ル１０を縮小しておけば、リール１０への脱着ができ、
またリール１０を拡大すればリール１０に固定される。

さてこのようなアタッチメント装置は従来ますセグメン
ト１を個々に製造して、次に特殊治具を使用してガイド
穴３の加工やリブ２の固着を行い、しかる後にナライフ
ライス盤等の高級工作機械を使用して内外周面の加工を
行う方法で製造していた。このようにして製造していた
のは、従来り−ル１０を構成するアタッチメントの製造
が内部のウェッジ機構との関係上アタッチメントを個々
に製造して、加工する方法によっていたため、その方法
に準じればアタッチメント装置も製造できたからである
。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながらアタッチメント装置をこのような方法で製
造すると、次のような問題があった。

（１）アタッチメント装置は既設のリール１０に合わせ
て設計するため、セグメント１の寸法は異なリ、その機
械加工には異なった寸法の特別な治具が必要であった。

このため受注寸法によっては治具の準備から開始しなけ
ればならない場合があった。また同一のセグメント１を
製造するにはナライフライス盤のような高級工作機械に
よらなければならないため、機械加工費が高くつくもの
であった。

（２）セグメント１が分離した状態で隣接するセグメン
ト１に各ガイド穴３を円筒状に組み立てた場合の直径方
向と平行となるようにあけ、しかも位置が正確に対向す
るようにするのは極めて難しいものであった。このため
セグメント１をガイド穴３にガイドピン５を嵌合させて
円筒状に組み立でた場合従来隣接するセグメント１に段
差が生じたり、あるいはガイドピン５に無理がかかって
それが祈れたり、ガイド穴３が異常に摩耗して遊びがで
き、サーベル８を溝７に差し込めなくなったりすること
があった。

（３）アタッチメント装置はリール１０とともに高速で
回転するため、長さ方向や円周方向の重量を均−にして
、回転バランスをとる必要があるが、セグメント１が分
離した状態でリブ２やストッパー９がバランスするよう
に固着位置の割り付けを行うのは難しいものであった。

（４）セグメント１が拡縮する際、金属帯コイル内側に
バックリングが生じないようにセグメント１の両端に設
けるラッキングの噛み合わせの調査は組み立ての際隣接
させるもののラッキングを今わせ、不適当な場合には修
正する方法によっていた。

このため調査や修正に工数や時間を要し、納期が一般に
長くなることは避けられなかった。

（５）セグメント１にリブ２や７ツク４を溶接した後歪
み除去に熱処理を施す必要があるが、アタッチメント装
置の長さが３１１１にもなる大型のものの場合、セグメ
ント１により熱処理のばらつきが生じると、セグメント
１毎に異なったところに歪みが生じるため、前記（２）
と同様の問題があった。。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記のような製造上の問題を解決したリール径
変更用アタッチメント装置の製造法を提供するもので、
素材として、円形鋼管を用いて、鋼管状の状態でガイド
穴加工や表面機械加工の大部分および熱処理を行ってし
まうとともに、さらにリブなどの付属部材の取付けが必
要な場合にはその取付けの大部分をも行ってしまい、し
かる後に長さ方向に分割して、分割端面の加工や表面処
理などを行い、組み立てるようにしたのである。

すなわち本発明は円形鋼管を用いて、鋼管状の状態で熱
処理を行い、かつガイド穴の穿設および内外周面の加工
をも行い、その後長さ方向に複数に分割して製造するの
である。

以下本発明の詳細な説明する。

まず素材鋼管はその直径が製造しようとするアタッチメ
ント装置の直径と合致すれば、市販の鋼管を使用しても
よいが、目的の直径のものがない場合には、鋳造法や鋼
板を円筒状に加工して、突き合わせ部を溶接する方法な
どにより鋼管を製造する。鋼管は市販品、特別製造品に
関係なく、溶接鋼管である場合、後の機械加工や分割に
より発生する歪みを防止するため、充分熱処理する必要
がある。

鋼管には次の加工工程に入る前に分割により生じる歪み
を少なくするため、分割予定位置に機械加工の強度に堪
えられる程度の部分を残して、大部分分割しておくのが
好ましい。従ってこの分割は鋼管に熱処理を施す場合、
その前に施すのが好ましい。なお分割はセグメント１に
ラフキングを形成するのであれば、ラッキング状に施し
ておく。

加工工程では、鋼管状の状態でガイド穴３の穿設、内外
周面の加工などの機械加工を、またリブ２の取付けが必
要な場合にはその固着を行う。これらの加工を行う順序
は特に問題にならない。

鋼管状の状態での加工が完了したなら、長さ方向に分割
してセグメント１にする。この場合予め分割口を入れて
おいたものは分割口を入れずに残しておいた部分を分割
すればよい。分割は分割端面にラフキングを形成するの
であればラッキング状に行う。

次にセグメント１に分割したならば、鋼管状の状態では
行うことができなかった分割端面への溝７の穿設、手仕
上げ加工およびショット、めっ外、塗装などの表面仕上
げ加工を行い、最後にｔイドピン５と引きばね６により
円筒状に組み立てる。

以下実施例により本発明を具体的に説明する。

（実施例） 第１〜５図はセグメント１が４枚からなるアタッチメン
ト装置の製造工程を示すもので、まず鋼板を丸めて溶接
することにより第１図に示すように鋼管１２を製造し、
次に熱処理を施して歪みを除去した。

熱処理後円周を均等に４分割する位置を割り付け、その
各位置の長さ方向に両端と中央部を除外、第２図に示す
ように、ラッキング状の分割口１３を入れた。

次に鋼管１２の内側にリブ２の固着位置を、また両端面
にストッパー９の固着位置を対称となるように割り付け
、その各割り付は位置にリブ２とストッパー９をそれぞ
れ溶接した（第３図）。ここで再び熱処理を施して、溶
接により生じた歪みを除去した。

再熱処理後は旋盤により両端面および内外周面の加工を
行い、次いで分割予定位置のところの肉厚内に直径と平
行なガイド穴ｊ３を（第４図）、また内側の分割予定位
置両側に７ツク４を埋め込むタッピング穴１４を（第５
図）、さらに外周の部分にクレーンのワイヤーを掛ける
吊りボルトを螺合させるボルト穴（図示せず）をそれぞ
れ穿設した。

次に鋼管１２の分割口１３を入れた部分の接続されてい
る部分を長さ方向に切断して、４枚のセグメント１に分
割し、そのセグメント１の円弧方向両端面に溝７を穿設
した。

溝７の穿設後は−クロムめっきを施し、タッピング穴１
４に７ツク４を埋め込み、その７ツク４に引トばね６を
掛け、またガイド穴３にはガイドビン５を差し込んで、
セグメント１を円筒状に組み立てた。

（効果） 以上のように、本発明では鋼管１２を素材に用いて、鋼
管１２の状態で寸法精度が問題となる付属部材の取付け
や機械加工を行い、その後セグメント１に分割するので
あるから、次のような効果がある。

（１）ガイド穴３は鋼管１２の状態で穿設するのである
から、治具としては特殊なものを必要としなし１　。

（２）セグメント１の端面や内外周面の加工は鋼管１２
の状態で行ってしまうのであるから、ナライアライス盤
などのような高級工作機械によらなくても一般的な旋盤
で加工することができる。

（３）ガイドビン５を差し込むガイド穴３は鋼管１２の
状態で穿設するのであるから、方向は直杆方向と平行に
することができ、セグメント１に分割１−だ後も位置が
一致する。従って隣接するセグメント１に段差が生じた
り、ガイドビン５に無理がかかるようなことがない。

（４）リプ２．７ツク４およびストッパー９の各固着位
置割すイ・１けは鋼管１２の状態で行うので、ずれるこ
とがなく、回転バランスがとれでいる。

（５）隣接するセグメント１のラッキングは分割の際同
時に形成されるので、噛み合わせがずれない。

従って隣接させるセグメント１のラッキングを合わせて
調査したり、修正したりすることが不要となり、製造工
程が短縮化される。その他リブ２、ガイド穴３およびス
トッパー９の修正も必要ないので、製造工程は一層短縮
化される。

（６）熱処理は鋼管１２の状態で施すので、アタッチメ
ント装置の長さが長くて、熱処理のばらつきによる歪み
が生じても、隣接するセグメント１には同じ状態の歪み
が生じるので、問題はない。

（７）製造工程が簡略化されるので、製造費は安価にな
り、納期が従来上り者しく短縮化される。また回転バラ
ンスや寸法精度も向上するので、従来法より高品質のア
タッチメント装置を製造することがで終る。

【図面の簡単な説明】

第１〜５図は本発明によるリール径変更用アタッチメン
ト装置の製造工程を示すもので、第１図は鋼管の斜視図
、第２図は一部を残して分割予定位置に分割口を入れた
鋼管の斜視図、第３図はさらにリプ、ストッパーを固着
した鋼管の斜視図、第４図はガイド穴を穿設した状態を
示す部分側面図、＃５図はフック穴を穿設した状態を示
す部分側面図である。第６〜９図は従来のリール径変更
用アタッチメント装置を示すもので、第６図はサーベル
を差し込んだ状態の正面図、第７図はリールに装着した
状態の縦断面図、第８図はガイドビンの取付は状態を断
面で示した側面図、第９図は引きばねが取付けられてい
る部分の横断面図である。 １・・・セグメント、２・・・リプ、３・・・ガイド穴
、４・・・フック、５・・・ガイドビン、６・・・引き
ばね、？・・・溝、８・・・サーベル、９．９ａ・・・
ストッパー、１０・・・リール、１１・・・めくら蓋、
１２・・・鋼管、１３・・・分割口、１４・・・タッピ
ング穴 特許出願人　　　真研工業株式会社 東邦工機株式会社 代　　理　　人　　　　　進　　藤　　　満第　　６　
　図 第　　７　　図 第　　８　　図 第　　９　　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 円弧状のセグメントを複数円筒状に配置して、各セグメ
   ントの円弧方向両端部には円筒の直径方向に伸張したガ
   イド穴を設け、また両端部内側には引きばねを掛けるフ
   ックを設けて、隣接するセグメントの各ガイド穴にはガ
   イドピンを嵌合させ、また各フックには引きばねを掛け
   、各セグメントが拡縮するようにしたリール径変更用ア
   タッチメント装置を製造する際、円形鋼管を用いて、鋼
   管状の状態で熱処理を行い、かつガイド穴の穿設および
   内外周面の加工をも行い、その後長さ方向に複数に分割
   することを特徴とするリール径変更用アタッチメント装
   置の製造法。