JPH0599630A - 構造物の変位測定方法 - Google Patents
構造物の変位測定方法Info
- Publication number
- JPH0599630A JPH0599630A JP28939991A JP28939991A JPH0599630A JP H0599630 A JPH0599630 A JP H0599630A JP 28939991 A JP28939991 A JP 28939991A JP 28939991 A JP28939991 A JP 28939991A JP H0599630 A JPH0599630 A JP H0599630A
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- JP
- Japan
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- displacement
- wire
- measuring
- measurement
- laser beam
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、経時的測定及び二次元測定を高精
度に行うことができる構造物の変位測定方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 即ち、本発明は、両端を不動点となる箇所に
設置して線材を張設し、レーザー光線の発信部と受信部
を有するレーザー変位計を、前記線材を発信部と受信部
との間に挟んだ状態で、測定対象構造物に固定し、発信
部からレーザー光線を発信して線材を走査することによ
り、構造物の変位量を測定する、構造物の変位測定方法
である。
度に行うことができる構造物の変位測定方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 即ち、本発明は、両端を不動点となる箇所に
設置して線材を張設し、レーザー光線の発信部と受信部
を有するレーザー変位計を、前記線材を発信部と受信部
との間に挟んだ状態で、測定対象構造物に固定し、発信
部からレーザー光線を発信して線材を走査することによ
り、構造物の変位量を測定する、構造物の変位測定方法
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールドトンネル等の
構造物の変位量を測定する方法に関するものである。
構造物の変位量を測定する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】既設のシールドトンネル等の構造物の周
辺に他のトンネル等の構造物を構築する場合、シールド
トンネル等の縦断、横断方向の変形に対して、計測管理
を行う必要がある。従来の計測方法は、レーザー式変位
計、圧力式沈下計、レベル測量等により変位管理を行っ
ている。
辺に他のトンネル等の構造物を構築する場合、シールド
トンネル等の縦断、横断方向の変形に対して、計測管理
を行う必要がある。従来の計測方法は、レーザー式変位
計、圧力式沈下計、レベル測量等により変位管理を行っ
ている。
【0003】
上記の従来技術には、次のような問題点が存在する。 <イ>レーザー式変位計は、測定対象構造物にターゲッ
トを複数設置し、それぞれに逐次レーザー光線を当てて
測定する方法である。この方法は、レーザー光線の直進
性を利用したものであるが、光源からの照射距離が長く
なると、ミラー類やレンズの歪みによりレーザー光線が
拡散して、レーザー光線のスポットが大きくなるため、
測定誤差が大きくなる。 <ロ>圧力式沈下計を用いる場合は、経時的な垂直方向
の変位測定は可能であるが、水平方向の測定は困難であ
る。また、二次元の変位測定を行う場合は、他の計測方
法との組み合わせが必要となる。 <ハ>レベル測量の場合は、人手を要するため、経時的
な測定が事実上困難であり、また測定者の能力の差によ
って、誤差が生じる。
トを複数設置し、それぞれに逐次レーザー光線を当てて
測定する方法である。この方法は、レーザー光線の直進
性を利用したものであるが、光源からの照射距離が長く
なると、ミラー類やレンズの歪みによりレーザー光線が
拡散して、レーザー光線のスポットが大きくなるため、
測定誤差が大きくなる。 <ロ>圧力式沈下計を用いる場合は、経時的な垂直方向
の変位測定は可能であるが、水平方向の測定は困難であ
る。また、二次元の変位測定を行う場合は、他の計測方
法との組み合わせが必要となる。 <ハ>レベル測量の場合は、人手を要するため、経時的
な測定が事実上困難であり、また測定者の能力の差によ
って、誤差が生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題点を解決するためになされたもので、経時的測定及
び二次元測定を高精度に行うことができる構造物の変位
測定方法を提供することを目的とする。即ち、本発明
は、両端を不動点となる箇所に設置して線材を張設し、
レーザー光線の発信部と受信部を有するレーザー変位計
を、前記線材を発信部と受信部との間に挟んだ状態で、
測定対象構造物に固定し、発信部からレーザー光線を発
信して線材を走査することにより、構造物の変位量を測
定する、構造物の変位測定方法である。
問題点を解決するためになされたもので、経時的測定及
び二次元測定を高精度に行うことができる構造物の変位
測定方法を提供することを目的とする。即ち、本発明
は、両端を不動点となる箇所に設置して線材を張設し、
レーザー光線の発信部と受信部を有するレーザー変位計
を、前記線材を発信部と受信部との間に挟んだ状態で、
測定対象構造物に固定し、発信部からレーザー光線を発
信して線材を走査することにより、構造物の変位量を測
定する、構造物の変位測定方法である。
【0005】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例について説明する。なお、本実施例においては、アン
ダーピニング工事により構築した、交差するシールドト
ンネルA、Bの変位量を測定する場合を例に挙げて説明
する。 <イ>線材の張設 線材1は、張力を与えるため、ワイヤー等の鋼線を使用
する。この線材1は、両端をシールドトンネル等の測定
対象構造物の不動点となる箇所に設置し、一定の張力を
付与する。ここで、不動点とは、構造物の変位が発生し
ない箇所をいう。例えば、図1に示すように、線材1の
一端を、構造物の不動箇所に固定具2等を用いて固定す
る。そして、線材1を構造物の測定対象箇所に縦断また
は横断させ、その他端を、構造物の不動箇所に据え付け
た滑車21に巻き掛け、その端部に重錘22を接続し
て、線材1に一定の張力を付与する。
例について説明する。なお、本実施例においては、アン
ダーピニング工事により構築した、交差するシールドト
ンネルA、Bの変位量を測定する場合を例に挙げて説明
する。 <イ>線材の張設 線材1は、張力を与えるため、ワイヤー等の鋼線を使用
する。この線材1は、両端をシールドトンネル等の測定
対象構造物の不動点となる箇所に設置し、一定の張力を
付与する。ここで、不動点とは、構造物の変位が発生し
ない箇所をいう。例えば、図1に示すように、線材1の
一端を、構造物の不動箇所に固定具2等を用いて固定す
る。そして、線材1を構造物の測定対象箇所に縦断また
は横断させ、その他端を、構造物の不動箇所に据え付け
た滑車21に巻き掛け、その端部に重錘22を接続し
て、線材1に一定の張力を付与する。
【0006】<ロ>レーザー変位計の設置 レーザー変位計3は、図2に示すように、レーザー光線
の発信部31と受信部32を有する装置である。距離の
測定は、レーザー光線を発信、走査させ、線材1により
レーザー光線のオンからオフとなる時間を距離に換算す
る方式等を採用することにより、微細な距離測定を行う
ことができる。レーザー変位計3の形状は、例えばコ字
状に形成して、発信部31と受信部32との間に、線材
1を配置できるよう構成する。そして、このレーザー変
位計3を、線材1を発信部31と受信部32との間に挟
んだ状態で、構造物の任意の測定対象箇所に固定する。
この場合、図2に示すように、一台のレーザー変位計3
は、一方向の変位量の測定を行うものであるが、図3に
示すように、同測定地点に90°反転させて設置するこ
とによって、X、Y方向の同時計測が可能となる。その
他、レーザー変位計3を任意の場所に設置することによ
って、任意方向の測量が可能となる。
の発信部31と受信部32を有する装置である。距離の
測定は、レーザー光線を発信、走査させ、線材1により
レーザー光線のオンからオフとなる時間を距離に換算す
る方式等を採用することにより、微細な距離測定を行う
ことができる。レーザー変位計3の形状は、例えばコ字
状に形成して、発信部31と受信部32との間に、線材
1を配置できるよう構成する。そして、このレーザー変
位計3を、線材1を発信部31と受信部32との間に挟
んだ状態で、構造物の任意の測定対象箇所に固定する。
この場合、図2に示すように、一台のレーザー変位計3
は、一方向の変位量の測定を行うものであるが、図3に
示すように、同測定地点に90°反転させて設置するこ
とによって、X、Y方向の同時計測が可能となる。その
他、レーザー変位計3を任意の場所に設置することによ
って、任意方向の測量が可能となる。
【0007】<ハ>変位量の測定 構造物が変位すると、変位箇所に取り付けてあるレーザ
ー変位計3が移動する。一方、線材1は両端が不動箇所
に設置されているため、構造物が変位しても移動しな
い。従って、線材1とレーザー変位計3との相対位置が
経時的に変化するため、レーザー変位計3でその変位を
測定し、このデータをパソコン4に入力して処理し、構
造物の変位量を求めることができる。
ー変位計3が移動する。一方、線材1は両端が不動箇所
に設置されているため、構造物が変位しても移動しな
い。従って、線材1とレーザー変位計3との相対位置が
経時的に変化するため、レーザー変位計3でその変位を
測定し、このデータをパソコン4に入力して処理し、構
造物の変位量を求めることができる。
【0008】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるた
め、次のような効果を得ることができる。 <イ>固定された線材に対するレーザー変位計の移動量
をレーザー光線によって測定し、構造物の変位量を測定
するものである。従って、従来のようにレーザー光線が
拡散することがないため、高精度な測量が可能となる。
め、次のような効果を得ることができる。 <イ>固定された線材に対するレーザー変位計の移動量
をレーザー光線によって測定し、構造物の変位量を測定
するものである。従って、従来のようにレーザー光線が
拡散することがないため、高精度な測量が可能となる。
【0009】<ロ>経時的な変化を測定できるため、ア
ンダーピニングのような工事での制御と一体化した計測
に使用可能である。
ンダーピニングのような工事での制御と一体化した計測
に使用可能である。
【0010】<ハ>縦横断方向の連続計測が可能である
ため、二次元の計測はもとより、さらに高度な三次元の
計測が可能となる。
ため、二次元の計測はもとより、さらに高度な三次元の
計測が可能となる。
【図1】 本発明の測定方法の説明図
【図2】 レーザー変位計の説明図
【図3】 レーザー変位計の他の設置方法の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 章 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 両端を不動点となる箇所に設置して線材
を張設し、 レーザー光線の発信部と受信部を有するレーザー変位計
を、 前記線材を発信部と受信部との間に挟んだ状態で、測定
対象構造物に固定し、 発信部からレーザー光線を発信して線材を走査すること
により、構造物の変位量を測定する、 構造物の変位測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28939991A JPH0599630A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 構造物の変位測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28939991A JPH0599630A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 構造物の変位測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0599630A true JPH0599630A (ja) | 1993-04-23 |
Family
ID=17742728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28939991A Pending JPH0599630A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 構造物の変位測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0599630A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102840829A (zh) * | 2012-09-03 | 2012-12-26 | 北京科技大学 | 基于人工标记的高温物体面内位移场的测量系统及方法 |
CN105352734A (zh) * | 2015-12-15 | 2016-02-24 | 北京振兴计量测试研究所 | 一种高温耦合场测量系统 |
KR20180083198A (ko) * | 2017-01-12 | 2018-07-20 | 두산중공업 주식회사 | 크레인 거더 실시간 측정장치 및 이를 운용하는 방법 |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP28939991A patent/JPH0599630A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102840829A (zh) * | 2012-09-03 | 2012-12-26 | 北京科技大学 | 基于人工标记的高温物体面内位移场的测量系统及方法 |
CN105352734A (zh) * | 2015-12-15 | 2016-02-24 | 北京振兴计量测试研究所 | 一种高温耦合场测量系统 |
CN105352734B (zh) * | 2015-12-15 | 2019-02-15 | 北京振兴计量测试研究所 | 一种高温耦合场测量系统 |
KR20180083198A (ko) * | 2017-01-12 | 2018-07-20 | 두산중공업 주식회사 | 크레인 거더 실시간 측정장치 및 이를 운용하는 방법 |
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