JPH0599273A - 電子機器の台足構造 - Google Patents

電子機器の台足構造

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JPH0599273A
JPH0599273A JP3256775A JP25677591A JPH0599273A JP H0599273 A JPH0599273 A JP H0599273A JP 3256775 A JP3256775 A JP 3256775A JP 25677591 A JP25677591 A JP 25677591A JP H0599273 A JPH0599273 A JP H0599273A
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Tadanobu Matsumura
唯伸 松村
Yasuhide Iwamoto
康秀 岩本
Yoshio Makino
好男 牧野
Osamu Nishina
修 仁科
Katsue Sato
勝栄 佐藤
Takashi Watanabe
隆志 渡辺
Yujiro Hata
雄二郎 畑
Toshiro Kubo
俊郎 久保
Wataru Ishizu
亘 石津
Takashi Shimura
孝 志村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンピュータ等の電子機器を支持する台座構造
に関し、振幅の大きな振動に対しても電子機器を効果的
に免震支持し、かつ容易に設置できることを目的とす
る。 【構成】電子機器1の脚体2の球面状下端部21を球面
状凹面の受け面31で支承する台座3の底面部33を床
面4と摺動可能な平滑面に形成して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床面上に設置されるコ
ンピュータ等の機器を支持する電子機器の台足構造に関
するものである。
【0002】コンピュータ等の電子機器においては、地
震等の振動に対して影響を受けないように、設置に際し
て免震対策を施す必要がある。しかしながら、免震対応
の支持構造には、設置スペースやコスト、あるいは施工
性の点で問題がある。
【0003】このような状況において、免震効果に優
れ、かつ小型で施工の容易な電子機器の台足構造が求め
られている。
【0004】
【従来の技術】従来、電子機器の台足構造は、図3に示
すように、電子機器10の底部に突設される脚体20の
下面に、脚体20を平滑面310上に摺動可能に支持す
る台座30を配置し、床面4上に設置してなる。そし
て、地震の際には、床面4の振動に追従する台座30に
対し、電子機器10の脚体20が摺動可能であるため、
電子機器10は慣性によって元の位置に留まり、床面4
と相対的に変位して免震効果を発揮する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、比較的振幅の小さな振動においては台座30
の平滑面内310で脚体20の相対的移動が行われる
が、脚体20が台座30の中心からずれて設置されてい
たり、台座30の径を超える振幅の振動を受けた場合に
は、脚体20が台座30の縁部にぶつかって衝撃を受け
てしまう。さらに、台座30と床面4との摩擦力により
脚体20の水平移動が阻止され、電子機器10に回転モ
ーメントが働き、転倒してしまう恐れがある。
【0006】従って、本発明は、電子機器を地震等によ
る振動の影響を受けることなく支持し、さらに、振幅の
大きな地震に際しても、転倒することのない電子機器の
台足構造の提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、電子機器1
に突設される脚体2と、前記脚体2を摺動可能に支承す
る台座3とよりなる電子機器の台足構造において、前記
脚体2の下端部21が球面状の凸面に形成されるととも
に、前記台座3の上方の受け面31が中央部32を球面
状の凹面とする皿状に形成され、かつ前記台座3の底面
部33が床面4に対して摺動可能な平滑面に形成される
ように構成することによって達成される。
【0008】また、脚体2の球面状下端部21の曲率半
径R1が、台座3の受け面31の中央部32の曲率半径
R2よりも小さく形成することにより、免震効果を高め
ることができる。
【0009】
【作用】すなわち、本発明においては、地震等により床
面4が振動を受けても、電子機器1の脚体2と床面4上
に設置された台座3とが摺動して、電子機器1は振動の
影響を受けることがなく、しかも、台座3の受け面31
の球面状の中央部32により、振動が停止した際には、
脚体2が受け面31の中央部32に復帰し、脚体2と台
座3との位置がずれたりすることがない。
【0010】さらに、振幅の大きな地震を受け、脚体2
が台座3の縁部にまで移動した際には、台座3に水平荷
重が伝わるが、台座3の底面部33が平滑面に形成され
ることによって、床面4との摩擦力を小さくしているた
め、台座3が床面4上を摺動して、電子機器1と床面4
との相対移動を阻止することがなく、電子機器1の転倒
が防止される。
【0011】また、脚体2の下端部21の曲率半径R1
を受け面31の中央部32の曲率半径R2よりも小さく
しているため、脚体2が受け面31の中央部32を通過
する際にも、摩擦抵抗が変化することなく、円滑に摺動
するため、免震効果が高められる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の望ましい実施例を添付図面に
基づいて詳細に説明する。図1および図2は、本発明の
実施例であり、図1に示すように、電子機器1の筐体底
部11に突設される脚体2と、床面4上に載置されて脚
体2を支持する台座3とより構成されている。
【0013】脚体2は、コンピュータ等の電子機器1の
筐体底部11の四隅に突設されており、筐体底部11の
取付ネジ穴部12に螺合するネジ部22を有するボルト
状に形成されて、ネジ部22の進退によって脚体2の突
出長さ、すなわち、電子機器1の支持高さを調節可能な
ようになっている。
【0014】そして、脚体2の下端部21は、曲率半径
R1の球面状凸面に形成されており、その表面23は円
滑面となるように研摩加工されている。台座3は、図2
に示すように、平面視円形な皿状に形成され、上面は脚
体2を当接支持する凹面状の受け面31を有し、周囲に
は縁部34が立ち上げられて、脚体2が受け面31から
脱落することがないようになっている。
【0015】また、台座3は、電子機器1の重量を十分
支持できるとともに、その受け面31にクリープ変形が
生じたりしないように、硬度の高い材質、たとえばSK
鋼等の金属によって形成されている。
【0016】そして、受け面31の中央部32は脚体2
の下端部21の曲率半径R1よりも大きな曲率半径R2
で球面状の凹面に形成されており、従って、中央部32
においても脚体2の下端部21は、点接触となり、中央
部32の球面に嵌り込んだりすることがないため、摺動
時に脚体2が中央部32を通過する際、摩擦抵抗が変化
して衝撃を受けることがないようにしている。そして、
受け面31は中央部32を中心としてすりばち状に傾斜
している。
【0017】台座3の底面部33は、スライドシュー3
5を一体的に形成することによって、床面4上を摺動可
能な平滑面に形成されている。すなわち、スライドシュ
ー35は、自己潤滑性を有し、摩擦係数の小さいテフロ
ンやナイロン等からなり、電子機器1を安定して支持で
きるように平坦状に形成されるとともに、その縁部34
は、床面4上に見られる床パネル接合部等の段差によっ
て摺動が阻止されないように、段差を乗り越えるために
アール状に形成されている。
【0018】従って、地震が発生した際には、床面4の
水平振動に対して、脚体2と台座3との間の摩擦抵抗が
きわめて小さく設定されているため、床面4上の電子機
器1は、慣性力によって留まり、すなわち、床面4及び
台座3に対して相対的に移動する。さらに、床面4の振
動の振幅が大きく、台座3の受け面31内で変位が納ま
らない場合は、脚体2が台座3の縁部34に当たるが、
この時、台座3の底面部33が床面4上を滑動して免震
され、電子機器1の転倒が防止される。
【0019】なお、本実施例において、台座3の底面部
33はスライドシュー35によって平滑面に形成されて
いるが、台座3単体の底面部を平滑面上に研摩加工して
も良く、また、摩擦係数は脚体2と台座3との間の摩擦
係数よりも床面4と台座3との間の摩擦係数が大きくな
るように設定され、床面4の表面仕上げの状態等によっ
て円滑な摺動ができない場合は、適宜グリースや二硫化
モリブデン等の低摩擦材を塗布しても良い。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電子機器の台足構造によれば、床面の振動に対して、
脚体と台座とで二段階の免震を行って、振幅の大きさに
かかわらず、電子機器の振動や転倒を防止することがで
き、しかも、構造が簡単で、台座を小型化することがで
きるため省スペース化が図れ、設置も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す説明図である。
【図2】台座を示す平面図である。
【図3】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電子機器 2 脚体 21 下端部 3 台座 31 受け面 32 中央部 33 底面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仁科 修 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 佐藤 勝栄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 渡辺 隆志 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 畑 雄二郎 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 久保 俊郎 東京都品川区大井1−20−10 富士通シス テムコンストラクシヨン株式会社内 (72)発明者 石津 亘 東京都品川区大井1−20−10 富士通シス テムコンストラクシヨン株式会社内 (72)発明者 志村 孝 東京都品川区南大井6−26−1 富士通カ ストマエンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器(1) に突設される脚体(2) と、
    前記脚体(2) を摺動可能に支承する台座(3) とよりなる
    電子機器の台足構造において、前記脚体(2)の下端部(2
    1)が球面状の凸面に形成されるとともに、前記台座(3)
    の上方の受け面(31)が中央部(32)を球面状の凹面とする
    皿状に形成され、かつ前記台座(3) の底面部(33)が平滑
    面に形成されてなることを特徴とする電子機器の台足構
    造。
  2. 【請求項2】 脚体(2) の球面状下端部(21)の曲率半径
    (R1)が、台座(3) の中央部(32)の曲率半径(R2)よりも小
    さく形成されることを特徴とする請求項1記載の電子機
    器の台足構造。
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CA002076225A CA2076225C (en) 1991-10-03 1992-08-14 Earthquake-proof leg support structure of electronic apparatus
US07/933,703 US5310156A (en) 1991-10-03 1992-08-24 Earthquake-proof leg support structure of electronic apparatus
EP92402675A EP0536044A1 (en) 1991-10-03 1992-09-29 Earthquake-proof leg support structure of electronic apparatus

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