JPH0599046A - アイドル回転数制御装置 - Google Patents

アイドル回転数制御装置

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JPH0599046A
JPH0599046A JP3262293A JP26229391A JPH0599046A JP H0599046 A JPH0599046 A JP H0599046A JP 3262293 A JP3262293 A JP 3262293A JP 26229391 A JP26229391 A JP 26229391A JP H0599046 A JPH0599046 A JP H0599046A
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cooling
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Takeshi Kawabata
剛士 川端
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷房負荷の変動を正しく評価し、負荷変動が
大きくても的確なアイドル回転数制御を実行することが
できること及び常に適切な学習値による制御を可能にす
ることを目的とする。 【構成】 コンデンサ前面空気温度及びレシーバ後冷媒
圧力から所定の演算式によって算出されたコンプレッサ
トルクTQに対応するトルク信号TAC及びその時点で
の変速レンジから所定のマップを参照して算出した学習
基準値IREFに学習値PGを加算して学習用比較値R
を算出する(S290〜S310)。この学習用比較値
RとISCV制御量PMTとを比較し(S320)、上
下限ガード処理も含む学習値の更新処理を実行する(S
330〜S390)。学習基準値IREFは、オープン
ループ制御における基準制御量でもある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行用エンジンを駆動
源とする空調装置を備えた車両のアイドル回転数制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭56−44431号
公報記載の様に、空調装置を備えた車両においては、ア
イドル回転数制御用の基準制御量として冷房時用の値と
非冷房時用の値とを備えており、冷房負荷の有無により
そのいずれかに設定するアイドル回転数制御装置が知ら
れている。この装置ではまた、冷房中も学習制御を実行
する構成が採用されていた。そして、冷房負荷の有無及
び変速機のレンジにより4つの学習値を更新する構成が
採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、空調装置にお
いては外気温度や送風量などの種々の条件により冷房負
荷が変動していることから、アイドル回転数制御もこの
負荷の変動に応じたものにする必要がある。このため、
始動直後のファーストアイドルが完了した後は、オープ
ンループ制御ではなくフィードバック制御によって適正
なアイドル回転数を維持する構成となっていた。このた
め、冷房時のフィードバック制御中に更新される学習値
は、冷房負荷の変動に影響された値となってしまい、次
回のオープンループ制御の際に不具合が発生するおそれ
があった。従来、こうしたことを考慮して冷房時の基準
制御量を負荷変動の中心となる様に設定し、極端な学習
値のずれを防止していたが、冷房負荷の変動は相当に大
きいため、かかる対応では学習値のずれに対する良好な
解決策とはなっていなかった。特に、空調装置駆動時の
燃費向上のために、例えば特開昭61−135953号
公報に記載された様な可変吐出容量型のコンプレッサを
用いた場合などには、この負荷変動が極めて大きく、基
準制御量を負荷変動の中心にとったとしても学習値のず
れが極めて大きくなるおそれがあった。
【0004】この結果、従来は、学習値を用いたオープ
ンループ制御の際にアイドル回転数が大きくばらついて
しまうという不具合があった。また、冷房負荷変動が大
きい場合には、基準制御量を負荷変動の中心にとっただ
けでは適正な基準制御量とのずれが大き過ぎて、フィー
ドバック制御の際に目標回転数に速やかに収束できない
などの不具合があった。
【0005】なお、負荷変動に影響された学習値としな
いためには、冷房時に学習を行わない様にする手法も考
えられるが、これでは夏期には学習が行われないことと
なってしまうし、南方の地域では全く学習ができなくな
るなどの他の不具合が発生してしまうおそれがあり、か
かる問題の良好な対策とはならなかった。
【0006】そこで、冷房負荷の変動を正しく評価し、
負荷変動が大きくても的確なアイドル回転数制御を実行
することができる装置の提供を第1の目的とし、さら
に、常に適切な学習値による制御を可能にした装置の提
供を第2の目的として本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる第1の目
的を達成すべく完成された本発明のアイドル回転数制御
装置は、車両の走行用エンジンを駆動源とする空調装置
における冷房負荷に関連した物理量を検出して所定の評
価値を算出する評価値算出手段と、該算出される評価値
に応じて、アイドル回転数制御用の基準制御量を非冷房
時用又は冷房時用の値に設定する基準制御量設定手段と
を備えたアイドル回転数制御装置において、前記評価値
の大小に応じて、冷房時用として設定されるアイドル回
転数制御用の基準制御量を変更する冷房時基準制御量変
更手段をも備えたことを特徴とする。
【0008】この請求項1記載のアイドル回転数制御装
置によれば、冷房負荷が大きい場合には大きな基準制御
量が設定され、冷房負荷が小さい場合には小さな基準制
御量が設定されることになる。従って、冷房負荷の変動
があっても、基準制御量がそれに見合った値になってい
るから、固定値であるにしろ学習値であるにしろ修正制
御量を加算された後のオープンループ制御量は適切な値
になる。この結果、例えば、ファーストアイドル時や車
両走行時等のオープンループ制御における制御量の過不
足が生じることがなく、良好なアイドル回転数制御を実
行することができる。また、フィードバック制御におい
ても、基準制御量が冷房負荷の変動に見合った値に設定
されているから、所定のアイドル回転数に速やかに収束
させることができる。さらに、例えばアイドル回転数制
御中にブロワスイッチが操作されたような場合にも、速
やかに適切なアイドル回転数に落ち着くことができるな
どの良好な作用を奏する。
【0009】また、第2の目的を達成すべく完成された
本発明のアイドル回転数制御装置は、アイドル回転数制
御用の基準制御量を設定する基準制御量設定手段と、該
基準制御量に加算される修正制御量を学習値として記憶
した学習値記憶手段と、該学習値の適否を判断し、学習
値の更新を行う学習値更新手段とを備え、走行用エンジ
ンを駆動源とする空調装置をも備えた車両のアイドル回
転数制御装置において、前記空調装置における冷房負荷
に関連した物理量を検出して所定の評価値を算出する評
価値算出手段と、該算出される評価値の大小に応じて、
冷房時に設定される前記基準制御量を変更する冷房時基
準制御量変更手段と、該変更された基準制御量との関係
に基づいて、冷房中も前記学習値更新手段による学習値
の更新を実行させる冷房時学習実行手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0010】この請求項2記載のアイドル回転数制御装
置によれば、冷房負荷の大きさに応じた基準制御量との
関係に基づいて冷房中も学習値の更新が実行される。従
って、冷房負荷が変動しても常に適切な学習値を得るこ
とができ、冷房オンの状態から冷房オフへと変化したと
しても速やかに適切なアイドル回転数制御状態に落ち着
くことができる。また、夏期等において学習値の更新が
できずに経時変化に追随できなくなるといった他の不具
合も発生しない。
【0011】なお、冷房負荷に関連した所定の評価値と
しては、冷房負荷自体を用いてもよいが、検出のし易さ
や値の信頼性といった点から、コンプレッサトルクを用
いると簡単である。
【0012】
【実施例】以下、本実施例を適用した一実施例につい
て、図面に基づいて説明する。図1に示す様に、実施例
として車両に搭載される走行用エンジン1の吸気管3に
は、スロットルバルブ5を迂回するバイパス通路7が設
けられており、ここにアイドルスピードコントロールバ
ルブ(ISCV)9が取り付けられている。
【0013】また、この車両は、走行用エンジン1によ
り駆動される空調装置(エアコン)11を備えている。
エアコン11は、冷媒ガスをコンプレッサ13で高温・
高圧に圧縮し、次にコンデンサ15で凝縮し、さらにレ
シーバ17にて液体成分を分離し、膨張弁19にて低圧
の霧状にしてエバポレータ21に送り込み、ここで気化
する際に車室内送風用の空気流から熱を奪うことを利用
して車室内の冷房を行う。コンプレッサ13は、電磁ク
ラッチ23を介して走行用エンジン1から駆動力を得て
いる。
【0014】これら走行用エンジン1及びISCV9
は、エンジン制御用電子制御装置(エンジンECU)3
0にて駆動制御される。また、エアコン11は、エアコ
ン制御用電子制御装置(エアコンECU)40により演
算された各種制御条件をエンジンECU30に与えるこ
とにより、直接的にはエンジンECU30により駆動制
御される。
【0015】このため、エンジンECU30は、走行用
エンジン1に配設された水温センサ51,回転角センサ
53,車速センサ55,アイドルスイッチ57等からの
各種検出信号Thw,Ne,SPD,ISWに加えて、
エアコンECU40からのクラッチ信号SCL及びトル
ク信号TACが入力されている。この内、クラッチ信号
SCLはコンプレッサ13を走行用エンジン1と接続状
態とするための電磁クラッチ23への制御信号であっ
て、エアコンスイッチ59からの入力信号ACSWに基
づいてエアコンECU40が出力する。なお、ロックセ
ンサ61が、コンプレッサ13のピストンのロック状態
を検出した場合には、エアコンスイッチ59からの入力
信号ACSWの有無に拘らずクラッチ信号SCLは出力
されない。一方、トルク信号TACはエアコン11の冷
房負荷の状態を評価するためのコンプレッサトルクの大
きさを表す信号であり、コンデンサ15の近傍に配設さ
れた外気温センサ63,レシーバ17と膨張弁19の間
に配設された圧力センサ65,回転角センサ53及び車
速センサ55からの各種入力信号Tac,Ph,Ne,
SPDに基づいてエアコンECU40が演算により求
め、エンジンECU30へ出力する。エンジンECU3
0は、これらの各種信号の入力に応じて、燃料噴射信号
FO,点火信号IG,ISCV制御信号PMT,クラッ
チオン・オフ信号ONCL等を出力している。
【0016】エアコン11のコンプレッサ13は、図2
に示す様に、コンプレッサ本体の中心に配設され走行用
エンジン1の駆動力によって回転する斜板71と、斜板
71の周りに同心円上に複数配設された圧縮室73と、
この圧縮室73に嵌合されると共に斜板71の縁とも嵌
合する加圧ピストン75とからなり、斜板71が図示R
の様に回転することによって加圧ピストン75を往復動
させて吸入ライン73sから圧縮室73内へ吸入される
冷媒ガスの圧縮を行う斜板型コンプレッサである。この
コンプレッサ13には、さらに斜板角度可変機構80が
設けられている。
【0017】斜板角度可変機構80は、斜板71の中心
に一端を嵌合されたコントロールロッド81と、コント
ロールロッド81の受圧ピストン83に制御圧Pcを加
えているコントロールシリンダ85と、コントロールシ
リンダ85内の制御圧Pcを調節する制御圧調節機構8
7とを備える。制御圧調節機構87は、冷房負荷に応じ
た冷媒吐出量を得られる様に、コントロールシリンダ8
5と連通するプレッシャレギュレータ89を備え、制御
圧Pcを調節している。
【0018】プレッシャレギュレータ89は、内部をダ
イヤフラム91で二つの部屋89a,89bに仕切られ
ている。この一方の部屋89aには所定のバネ定数を有
するバネ93が収納されると共に大気と連通する口95
aが設けられ、他方の部屋89bには圧縮室73の吸入
ライン73sと連通する口95bが設けられている。ま
た、コントロールシリンダ85と連通する通路97に
は、棒99にてダイヤフラム91と連結された球状の弁
体101を収納した弁室103が設けられている。この
弁室103には、各圧縮室73の吐出ライン73dと連
通する口105も設けられている。以上の様な構造であ
るから、プレッシャレギュレータ89は、大気圧Pa及
びバネ93のバネ定数により定まる設定圧Poと吸入ラ
イン73sの吸入圧Psとの大小関係に応じて弁体10
1を移動させ、コントロールシリンダ85を、吐出ライ
ン73dと連通するがプレッシャレギュレータ89とは
連通しない状態、又は、吐出ライン73dとは連通せず
にプレッシャレギュレータ89とだけ連通する状態のい
ずれかに連通状態を切り換える。
【0019】ここで、吸入圧Psは、エバポレータ21
での消費熱量に比例する。従って、消費熱量が大きい場
合にはPs>Poとなって弁体101が図示矢印Aの方
向に移動される。この結果、コントロールシリンダ85
へは高圧の吐出圧Pdが導入されて内部の制御圧Pcが
上昇させられ、コントロールロッド81が図示矢印M1
に沿って突出方向へ移動させられることで斜板71の傾
きが図示矢印M2に沿って角度θが減少する方向に変え
られ、加圧ピストン75のストロークが増大させられて
冷媒の吐出量が大きくされる。逆に、エバポレータ21
での消費熱量が小さい場合にはPs<Poとなって弁体
101が図示矢印Bの方向に移動される。この結果、コ
ントロールシリンダ85の制御圧Pcはプレッシャレギ
ュレータ89へ抜けて小さくされ、コントロールロッド
81の突出量が減少させられることで斜板角度θが増大
され、加圧ピストン75のストロークが減少させられて
冷媒の吐出量が小さくされる。ちなみに、図示点線の様
に、斜板角度θが90度となった場合には冷媒の吐出量
はゼロになる。なお、図示符号107は、この斜板71
の角度変更の際の調整等のために設けられたガイド溝で
ある。
【0020】次に、本実施例の一つの特徴である冷房負
荷を評価するための評価値としてのコンプレッサトルク
の算出処理を図3のフローチャートに基づいて説明す
る。コンプレッサトルクの算出に当たっては、まず外気
温センサ63及び圧力センサ65からコンデンサ前面空
気温度Tac及びレシーバ後冷媒圧力Phを入力し(S
10)、コンプレッサ13の加圧ピストン75がフルス
トロークになっている領域(容量固定域)にあるものと
推定し、レシーバ後冷媒圧力Phを変数とした所定の関
数f1(Ph)にて固定容量域推定トルクTQ1を演算
する(S20)。次に、レシーバ後冷媒圧力Phを変数
とした所定の関数f2(Ph)にて飽和冷媒温度Trc
を演算し(S30)、この飽和冷媒温度Trcからコン
デンサ前面空気温度Tacとの温度差△Tを算出する
(S40)。こうして温度差△Tを算出すると、今度は
この温度差△Tとレシーバ後冷媒圧力Phとを変数とす
る所定の関数f3(Ph,△T)にて容量可変域と推定
した場合の推定トルクTQ2を演算する(S50)。次
に、両推定トルクTQ1,TQ2の大小を比較し(S6
0)、いずれか小さいほうをコンプレッサトルクTQに
設定し(S70,S80)、所定の関数g2(TQ)に
てガード処理を行った結果をトルク信号TACとして出
力する(S90,S100)。
【0021】なお、上述のルーチンにおいては車速SP
Dやエンジン回転数Neは考慮されていないが、これ
は、以下に説明するアイドル回転数制御に関する各種処
理で必要なのはアイドリング時のコンプレッサトルクT
Qだからである。なお、車両走行中には、車速SPDや
エンジン回転数Neを加味してアイドリング時相当に換
算することができる。
【0022】このコンプレッサトルクTQとアイドル回
転数制御におけるアイドル空気量Qとの関係は、図4に
示す様になる。なお、この図は、アイドル回転数におい
て点火時期一定の条件を満足する場合について示したも
のである。従って、アイドル空気量Qをコンプレッサト
ルクTQの値に応じて増減する必要がある。特に本実施
例においては、可変吐出容量型のコンプレッサ13を採
用しているから、コンプレッサトルクTQの変動幅が相
当に大きく、コンプレッサトルクTQとは無関係に中央
値Qmを維持する様な制御を行うならばアイドル回転数
制御を良好に実行することができない。そこで、オープ
ンループ制御時にISCV制御量PMTを算出するに当
たって使用する基準制御量である学習基準値IREFを
可変とする構成を採用している。この学習基準値IRE
Fは、エンジンECU30が、エアコンECU40から
入力されるトルク信号TAC及び自動変速機の変速レン
ジにてエンジンECU30内に予め記憶されたマップを
参照することにより求められる。このマップを図5に示
す。図示の様に、学習基準値IREFはトルク信号TA
Cと自動変速機の変速レンジとから一義的に定まる。
【0023】こうして求められた学習基準値IREFに
学習値PGを加算した値を制御量PMTとしてオープン
ループ制御が実行されるから、可変吐出容量型のコンプ
レッサ13を搭載しているにも拘らず、常に良好なファ
ーストアイドル時,車両走行時でのアイドル回転数制御
を実行することができる。
【0024】次に、本実施例のもう一つの特徴であるア
イドル回転数をフィードバック制御している際に実行す
る学習値の更新処理について図6のフローチャートを参
照しつつ説明する。この処理は2.1sec毎に繰り返
し実行される。まず、フィードバック条件であることを
意味するF/BフラグXFBが「0」でないこと、即ち
フィードバック制御条件が満足されていることを確認す
る(S210)。F/BフラグXFBは、冷却水温Th
wが70℃以上でアイドルスイッチ57からオン信号が
入力され、車速SPDが2km/h以下、かつエンジン
回転数Neが300rpm以上であることと、車速セン
サ55がフェイルしていないこと等の条件が所定時間以
上連続して成立している場合には「1」に設定され、そ
うでない場合には「0」に設定される。
【0025】次に、エンジンECU30内の学習値更新
用スタンバイRAMに異常があるかを確認する(S22
0)。この確認は、いわゆるミラーチェックにより実行
される。具体的には、1バイトの学習値RAMをチェッ
クするため、もう1バイトのRAMに学習値のNOTを
とり、この2バイトのXORをとる。即ち、上位バイト
のRAMは学習値の2進数を、下位バイトのRAMは上
位バイトの2進数の逆数をとり、上位と下位の各ビット
のうちどちらか一方がONのときには他方がOFFであ
るならば正常と、両者ともOFF又は両者ともONであ
るならば異常と判定する。この様なチェックを行うこと
により、上位バイトである学習値RAMに異常な値が書
き込まれるのを防止している。
【0026】次に、エアコンフラグXACが「0」でな
いか、即ちエアコンオフであるかを確認する(23
0)。エアコンフラグXACは、エンジンECU30が
電磁クラッチ23に対してクラッチオン信号ONCLを
出力している場合には「1」に設定され、そうでない場
合には「0」に設定される。
【0027】こうして、フィードバック条件が成立し、
かつスタンバイRAMに異常がなく、しかもエアコン1
1がオンになっている場合には、学習値の更新を実行し
てよいことを表す学習許可フラグXACGに「1」が設
定されているか否かを確認する(S240)。これは、
通常、エアコン11がオンされた直後はコンプレッサト
ルクTQの値が安定しないため、以下の学習値PGの更
新処理を直ちに実行するのは好ましくないからである。
【0028】学習許可フラグXACGは、続く学習許可
カウンタCACGのインクリメントが繰り返し実行され
て「10」となったとき初めて「1」に設定され(S2
50〜S270)、エアコンフラグXACが「0」にな
った場合に「0」にリセットされる(S280)。
【0029】S250〜S270の処理を経て、学習許
可フラグXACGに「1」が設定されてからは、エアコ
ンECU40から入力されるトルク信号TAC及びその
時点での変速レンジから図5のマップを参照して学習基
準値IREFを算出する(S290)。
【0030】続いて現在設定されている学習値PGと、
現在実行されているフィードバック制御におけるISC
V制御量PMTとを読み出し(S300)、S290で
求めた学習基準値IREFに学習値PGを加算して学習
用比較値Rを算出する(S310)。
【0031】そして、この学習用比較値RとS300で
読み出したISCV制御量PMTとを比較し(S32
0)、両者が等しいならばそのまま処理を終了し、両者
が等しくない場合には現在のISCV制御量PMTが学
習用比較値Rより大きくない場合には学習値PGから所
定値K2を減算し(S330,S340)、減算後の学
習値PGがガード用の最小値K3よりもさらに小さい場
合にはガード処理を実行する(S350,S360)。
一方、現在のISCV制御量PMTが学習用比較値Rよ
り大きい場合には学習値PGに所定値K2を加算し(S
330,S370)、加算後の学習値PGがガード用の
最大値K4よりもさらに大きい場合にはガード処理を実
行する(S380,S390)。
【0032】なお、エアコン11がオフの場合には、S
290では学習基準値IREFとして固定値を算出し、
S300以下の学習値更新が実行される。以上説明した
学習値更新処理によって、エアコン11による冷房中に
も学習値の更新が実行されるから、夏期においても、ま
た南方の地域においても適切な学習値によって経時変化
による各種フリクション条件等の変化を反映した適切な
ファーストアイドル制御を実行することができる。
【0033】しかも学習値の更新に当たって考慮する学
習基準値IREFは、エアコン11の冷房負荷を評価す
るのに適したコンプレッサトルクTQを反映したトルク
信号TACと変速レンジとから算出されるから、エアコ
ンの冷房負荷に影響されることなく常に適切な学習値を
算出することができる。従って、図3に示した関係のア
イドル空気量Qに見合った量の空気をバイパス通路7を
介して増量供給することができ、常に安定したアイドル
回転数制御を実行することができる。
【0034】また、学習値の更新に当たって、下限ガー
ド処理及び上限ガード処理をも行う構成を採用したか
ら、学習値が小さ過ぎたり、大き過ぎたりすることによ
る不具合が発生することがない。即ち、学習値PGを使
用して実行されるファーストアイドル制御の際に、アイ
ドル回転数が上昇し過ぎたり、低下し過ぎたりするとい
った不具合を防止することができる。また他にも、例え
ば、下限ガード値K3をフィードバック制御における下
限値に設定しておくことにより、運転車がアクセルを軽
く踏んだが未だアイドルスイッチ57はオンであるとい
った場合に、ISCV9の開度を閉じ側に制御する量を
制限することができ、アクセルが再び完全にオフにされ
たときにエンジンストール等を引き起こすといった不具
合も防止することができる。
【0035】また、トルク信号TACに基づいて学習用
比較値Rを可変して学習値PGの制御を行っているか
ら、学習値PGをトルク信号TACやエアコンのオン・
オフ状態に応じて複数個設定することはない。これによ
り、記憶装置の負荷を軽減できると共に、ある学習値の
み更新されてしまい、例えば、この後、あまり更新され
ていない学習値を用いてアイドル回転数制御した際に、
最適な回転数に制御することができないといった不具合
が生じることはない。
【0036】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明は何等この実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲の種々なる態様にて実施
することができる。例えば、コンプレッサトルク以外に
も、エアコン11の冷房負荷を適切に評価することので
きる評価値であればそれを用いることができる。また、
可変吐出容量型のコンプレッサでなく、通常のコンプレ
ッサを用いた装置においても本発明を適用することがで
きる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明請求項1記載
のアイドル回転数制御装置によれば、冷房負荷の変動を
正しく評価し、負荷変動が大きくても的確なアイドル回
転数制御を実行することができる。
【0038】また、請求項2記載のアイドル回転数制御
装置によれば、常に適切な学習値により最適なアイドル
回転数制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のアイドル回転数制御装置の概略構成
図である。
【図2】 実施例において採用した可変吐出容量型コン
プレッサの概略構成図である。
【図3】 実施例において実行するトルク信号算出処理
のフローチャートである。
【図4】 コンプレッサトルクと必要なアイドル空気量
との関係を示すグラフである。
【図5】 トルク信号及び変速レンジと学習基準値との
関係を示すマップである。
【図6】 実施例において実行する学習値更新処理のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1・・・走行用エンジン、3・・・吸気管、5・・・ス
ロットルバルブ、7・・・バイパス通路、9・・・IS
CV、11・・・エアコン、13・・・コンプレッサ、
15・・・コンデンサ、17・・・レシーバ、19・・
・膨張弁、21・・・エバポレータ、23・・・電磁ク
ラッチ、30・・・エンジンECU、40・・・エアコ
ンECU、51・・・水温センサ、53・・・回転角セ
ンサ、55・・・車速センサ、57・・・アイドルスイ
ッチ、59・・・エアコンスイッチ、61・・・ロック
センサ、63・・・外気温センサ、65・・・圧力セン
サ、71・・・斜板、73・・・圧縮室、73d・・・
吐出ライン、73s・・・吸入ライン、75・・・加圧
ピストン、80・・・斜板角度可変機構。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行用エンジンを駆動源とする空
    調装置における冷房負荷に関連した物理量を検出して所
    定の評価値を算出する評価値算出手段と、 該算出される評価値に応じて、アイドル回転数制御用の
    基準制御量を非冷房時用又は冷房時用の値に設定する基
    準制御量設定手段とを備えたアイドル回転数制御装置に
    おいて、 前記評価値の大小に応じて、冷房時用として設定される
    アイドル回転数制御用の基準制御量を変更する冷房時基
    準制御量変更手段をも備えたことを特徴とするアイドル
    回転数制御装置。
  2. 【請求項2】 アイドル回転数制御用の基準制御量を設
    定する基準制御量設定 手段と、該基準制御量に加算される修正制御量を学習値
    として記憶した学習値記憶手段と、 該学習値の適否を判断し、学習値の更新を行う学習値更
    新手段とを備え、走行用エンジンを駆動源とする空調装
    置をも備えた車両のアイドル回転数制御装置において、 前記空調装置における冷房負荷に関連した物理量を検出
    して所定の評価値を算出する評価値算出手段と、 該算出される評価値の大小に応じて、冷房時に設定され
    る前記基準制御量を変更する冷房時基準制御量変更手段
    と、 該変更された基準制御量との関係に基づいて、冷房中も
    前記学習値更新手段による学習値の更新を実行させる冷
    房時学習実行手段とを備えたことを特徴とするアイドル
    回転数制御装置。
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