JPH0598205A - ボールペン用水性インキ組成物 - Google Patents

ボールペン用水性インキ組成物

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JPH0598205A
JPH0598205A JP3221288A JP22128891A JPH0598205A JP H0598205 A JPH0598205 A JP H0598205A JP 3221288 A JP3221288 A JP 3221288A JP 22128891 A JP22128891 A JP 22128891A JP H0598205 A JPH0598205 A JP H0598205A
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JP
Japan
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water
weight
ink composition
parts
ball
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3221288A
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English (en)
Inventor
Susumu Suzuki
進 鈴木
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水65.4、エチレングリコール28.0、
フェノール0.1、シクロヘキシルアンモニウムホスフ
ェート0.1、ベンゾトリアゾール0.1、染料6.3
(各重量部)の組成で配合した組成物。 【効果】 潤滑性にすぐれ、かつ筆記描線の滲みが生じ
ないボールペン用水性インキ組成物が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潤滑性にすぐれて書味
が良く、かつ筆記描線が滲みにくいボーペン用水性イン
キ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のボールペン用水性インキ組成物に
は、水、着色剤、多価アルコールまたはその誘導体等の
水溶性有機溶剤が主成分として含有されている。そして
潤滑性を高めて書味を向上させる等を目的として、更に
脂肪酸もしくはその塩類などの潤滑剤を添加したものも
存在する。しかしながら、一般にボールペン用水性イン
キ組成物の潤滑性を高めると筆記描線が滲み易くなると
いう弊害が生じる傾向があるので、潤滑性の向上と筆記
描線の滲み防止を両立させることが困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上述の問題点である潤滑性の向上と筆記描
線の滲み防止を両立させることである。すなわち、本発
明は、潤滑性にすぐれて、かつ筆記描線の滲みが生じな
いボールペン用水性インキ組成物を提供することを目的
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明者らは種々検討を重ねた結果、水性インキ
用組成物にシクロヘキシルアミンもしくはその塩、ある
いは、さらにベンゾトリアゾールを含有させることによ
り、潤滑性の向上と筆記描線の滲み防止が両立して解決
することを見出し、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、
【0005】本発明のボールペン用水性インキ組成物
は、水、水溶性有機溶剤、着色剤、およびシクロヘキシ
ルアミンもしくはその塩を含有することを特徴とする。
好ましくは、さらにベンゾトリアゾールを配合する。
【0006】本発明のインキ組成物に用いるシクロヘキ
シルアミンまたはその塩は、インキ組成物中0.01〜
5.0重量%添加することができるが、好ましくは0.
1〜2.0重量%とするのが良い。また、塩としては炭
酸塩、燐酸塩、硝酸塩などの一般的な塩が使用できる。
具体的にシクロヘキシルアンモニウムカーバメート、シ
クロヘキシルアンモニウムホスフェート、シクロヘキシ
ルアンモニウムナイトライト、などをあげることができ
る。
【0007】本発明のインキ組成物に用いるベンゾトリ
アゾールは、インキ組成物中0.01〜1.0重量%添
加することができるが、好ましくは0.1〜0.5重量
%添加するのが良い。
【0008】本発明のインキ組成物に用いる着色剤は、
一般的な水溶性インキ組成物に用いられているものでよ
く、酸性染料、直接性染料、塩基性染料などの染料、ま
たは無機系及び有機系顔料などの顔料から任意に選んで
単独または数種類組み合せて用いることができる。配合
比は顔料、染料の種類、目的によって異なるが通常組成
物中1〜15重量%である。
【0009】本発明のインキ組成物の水は、特に限定し
ない。その配合比は特に限定しないが組成物中好ましく
は40〜90重量%である。
【0010】本発明のインキ組成物にはその他、乾燥防
止や不凍性付与の目的で公知の不乾性有機溶剤、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、及び
グリセリンなどの多価アルコール類やメチルセロソルブ
及びブチルセロソルブなどのグリコールエーテル類や、
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテートなど
のグリコールエステル類などを適宜選んで単独で、もし
くは2種類以上組み合せて使用する。これら水溶性有機
溶剤はインキ組成物中5〜50重量%添加することずで
きるが、好ましくは10〜35重量%とするのが良い。
【0011】本発明のインキ組成物には、必要に応じ
て、防腐剤、防黴剤、pH調節剤などの水性インキ組成
物に慣用されているた助剤を含有させても良い。
【0012】本発明のインキ組成物におけるシクロヘキ
シルアミン、およびベンゾトリアゾールの作用は定かで
ないが、これらの有する金属表面に吸着する性質が関与
し、また、これらの相乗効果が生まれ、潤滑性を向上さ
せ、また筆記描線が滲みにくくなるものと考えられる。
【0013】
【実施例】以下に実施例、比較例にて本発明のインキ組
成物を説明する。実施例、比較例で得られたインキ組成
物はボールペンに充填し下記の試験を行なった。 ボール沈み:筆記試験機で500m筆記した後にボール
の沈み量(μ)を測定した。 描線幅:筆記試験機で500m筆記した後に描線幅の
(mm)を測定した。 筆感:筆記試験機で筆記する前と筆記後にそれぞれ手書
きで丸を20周程度描き、その時の筆感を「滑らか」、
「きしむ」などで示した。
【0014】実施例1 水 73.8重量部 グリセリン 20.0重量部 ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 0.2重量部 フェノール 0.1重量部 シクロヘキシルアンモニウムナイトライト 0.5重量部 食用青1号 5.4重量部 上の組成の配合で40〜60℃で1時間攪拌した後に冷
却し、更にろ過して水性青インキ組成物を得た。試験結
果を表1に示す。 比較例1 シクロヘキシルアンモニウムナイトライトを除いてその
代りに水含有量を74.3重量部とし、実施例1と同様
にして水性青インキ組成物を得た。試験結果を表1に示
す。
【0015】実施例2 水 64.5重量部 プロピレングリコール 24.0重量部 ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 0.2重量部 フェノール 0.1重量部 シクロヘキシルアミン 1.0重量部 ベンゾトリアゾール 0.2重量部 黒色染料(C.I.ダイレクトブラック #19) 10.0重量部 上記の組成で配合し、実施例1と同様に処理して水性黒
インキ組成物を得た。試験結果を表1に示す。 比較例2 シクロヘキシルアミンおよびベンゾトリアゾールを使用
せず、水65.7重量部とする以外は、実施例2と同様
にして水性黒インキ組成物を得た。試験結果を表1に示
す。
【0016】実施例3 水 73.4重量部 グリセリン 20.0重量部 ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 0.2重量部 フェノール 0.1重量部 シクロヘキシルアンモニウムカーバメート 0.7重量部 ベンゾトリアゾール 0.2重量部 青色染料(食用青1号) 5.4重量部 上記の組成で配合し、実施例1と同様に処理して水性青
インキ組成物を得た。試験結果を表1に示す。 比較例3 シクロヘキシルアンモニウムカーバメートおよびベンゾ
トリアゾールを使用せず、水を74.3重量部とする以
外は、実施例3と同様の処理して水性青インキ組成物を
得た。試験結果を表1に示す。
【0017】実施例4 水 65.4重量部 エチレングリコール 28.0重量部 フェノール 0.1重量部 シクロヘキシルアンモニウムホスフェート 0.1重量部 ベンゾトリアゾール 0.1重量部 赤色染料(食用赤102号) 6.3重量部 上記の組成で配合し、実施例1と同様に処理して水性赤
インキ組成物を得た。試験結果を表1に示す。 比較例4 シクロヘキシルアンモニウムホスフェートおよびベンゾ
トリアゾールを使用せず、水65.6重量部とする以外
は、実施例4と同様に処理して水性赤インキ組成物を得
た。試験結果を表1に示す。
【0018】実施例5 水 63.8重量部 エチレングリコール 28.0重量部 シクロヘキシルアンモニウムカーバーメート 0.1重量部 ベンゾトリアゾール 0.1重量部 スチレンアクリル酸樹脂 3.0重量部 カーボンブラック 5.0重量部 上記組成にもとづいて、まず、水の量を少なくして濃厚
分散液をプレミキシングし、ついで、縦型サンドミルで
2時間分散処理を行った後、これに残りの水を加えて希
釈し、上記組成になるように調製し、目的の水性顔料黒
インキ組成物を得た。試験結果を表1に示す。 比較例5 シクロヘキシルアンモニウムカーバーメートおよびベン
ゾトリアゾールを使用せず、水を64.0重量部とする
以外は、実施例5と同様にして水性顔料黒インキ組成物
を得た。試験結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1から各実施例のインキ組成物は、各比
較例インキ組成物に比べてボール沈み量が少なく従って
潤滑性にすぐれ、筆感も滑らかである。更に描線幅が狭
く、したがって滲みにくいことが明らかである。
【0021】
【発明の効果】本発明により、ボールペン用インキの潤
滑性の向上と筆記描線の滲み防止という両立が困難な課
題が解決された。すなわち、本発明のボールペン用イン
キ組成物を使用したボールペンは、書き味がよく、しか
もボールを抱持するボールホルダーにおけるボール受座
の磨耗も少なくなり、かつ鮮明な筆記描線が得られる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 ボーペン用水性インキ組成物
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潤滑性にすぐれて書味
が良く、かつ筆記描線が滲みにくいボーペン用水性イ
ンキ組成物に関する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、水溶性有機溶剤、着色剤、およびシ
    クロヘキシルアミンもしくはその塩を含有することを特
    徴とするボーペン用水性インキ組成物。
  2. 【請求項2】 ベンゾトリアゾールを含有する請求項1
    記載のボーペン用水性インキ組成物。
JP3221288A 1991-08-07 1991-08-07 ボールペン用水性インキ組成物 Withdrawn JPH0598205A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297521A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Brother Ind Ltd インクジェット記録用インク

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297521A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Brother Ind Ltd インクジェット記録用インク
US7544235B2 (en) 2007-06-04 2009-06-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink for ink-jet recording

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