JPH0757853B2 - 金属ボールペン用水性インキ - Google Patents

金属ボールペン用水性インキ

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JPH0757853B2
JPH0757853B2 JP60015787A JP1578785A JPH0757853B2 JP H0757853 B2 JPH0757853 B2 JP H0757853B2 JP 60015787 A JP60015787 A JP 60015787A JP 1578785 A JP1578785 A JP 1578785A JP H0757853 B2 JPH0757853 B2 JP H0757853B2
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JP
Japan
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water
ink
ball
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ballpoint pens
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JP60015787A
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JPS61176678A (ja
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秀俊 浜本
博 高橋
淳 石黒
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Pentel Co Ltd
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Pentel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はボールペン用水性インキに関し,更に詳細には
潤滑性に優れ,書き味が滑らかなボールペン用水性イン
キに関するものである。
(従来の技術) 従来のボールペン用水性インキは蒸発抑制剤としてグリ
コール系溶剤,グリコールエーテル系溶剤,グリコール
エーテルエステル系溶剤,アミン系溶剤等の水溶性有機
溶剤の水溶液に直接染料,酸性染料,又は塩基性染料な
どの水溶性染料を溶解させ,適宜,防腐剤,アニオン又
はノニオン界面活性剤を添加してなる低粘性の水性イン
キである。
(発明が解決しようとする問題点) 然し乍ら、これらの水性インキは潤滑性に欠け、ボール
とチップ間の摩擦が大きく、特に金属ボールペンに用い
た場合、筆記する際ボールとチップとの間で摩耗音が発
生し、書き味が滑らかでないという問題や、ボール受座
部に摩耗が生じ、インキが導出されるボールとチップと
の間のクリアランスが塞がれ,ボール先端部へのインキ
導出が不十分となり,その結果,筆跡にかすれが生じ,
円滑な筆記ができなくなるといった問題があった。近
年,これらの問題を解決するため,水性インキ中に水溶
性切削油を添加する試みがなされているが満足な結果が
得られず,又,筆跡が滲むといった新たな問題が生じて
いる。
(問題点を解決する為の手段) 本発明者等は上述せる問題を解決する為に鋭意研究を重
ねた結果,本発明を完成したものであって,即ち、本発
明は、水溶性染料と、下記一般式(I)で示される化合
物と、水溶性有機溶剤と、水とから少なくともなる粘度
1〜20CPSの金属ボールペン用水性インキを要旨とする
ものである。
(作用) 本発明の金属ボールペン用水性インキが何故,優れた潤
滑性を有し,ボールとチップとの間の摩擦を防止し,チ
ップのボール受座部の摩耗を防止する効果を有するのか
定かではないが,以下のように推察する。
前記一般式(I)で示される化合物中のR1(炭素数8〜
20の飽和又は不飽和炭化水素)及びR2(H又は,炭素数
1〜3のアルキル基)がボールとチップに対して何らか
の作用をほどこし,ボールとチップ間の摩擦抵抗を極力
小さくする為に,潤滑性を向上し,書き味を滑らかにす
るものと思われる。
(発明の構成) 次に本発明に使用する各成分について詳細に説明する。
水溶性染料としては,酸性染料,直接染料,塩基性染料
が使用でき,酸性染料としては,C.I.Acid Yellow 23,C.
I.Acid Yellow 42,C.I.Acid Red 18,C.I.Acid Red 52,
C.I.Acid Red 87,C.I.Acid Blue 1,C.I.Acid Blue 9,C.
I.Acid Blue 90,C.I.Acid Black 2などがあり,直接染
料としてはC.I.Direct Black 19,C.I.Direct Black 38,
C.I.Direct Blue 86,C.I.Direct Blue 15,C.I.Direct R
ed 80,C.I.Direct Red 75,C.I.Direct Red 28などがあ
り,これらは単独,或いは混合して使用することができ
る。又,塩基性染料としては,C.I.Basic Yellow 35,C.
I.Basic Red 1,C.I.Basic Violet 1,C.I.Basic Blue 7,
C.I.Basic Blue 9などがあり,単独或いは混合して使用
することができる。而してこれら水溶性染料の使用量は
インキ全量に対して0.5〜25重量%,好ましくは1.0〜20
重量%である。
次に前記一般式(I)で示される化合物は本発明のイン
キに潤滑性を与える目的で使用するものでその使用量は
インキ全量に対して0.01〜10重量%,好ましくは0.05〜
5重量%である。0.05重量%より少ないと効果が少な
く,5重量%より多いともはやそれ以上の効果がでずコス
ト的に不利である。
水溶性有機溶剤としてはエチレングリコール,ジエチレ
ングリコール,プロピレングリコールなどのグリコール
類,エチレングリコールモノメチルエーテル,エチレン
グリコールモノエチルエーテルなどのグリコールエーテ
ル類,ジエチレングリコールモノメチルエーテル,ジエ
チレングリコールモノエチルエーテルなどのカルビトー
ル類,スルホラン,チオジエチレングリコール,アセチ
ンなどがあり,これらは単独,或いは混合して使用する
ことができ,その使用量はインキ全量に対して5〜40重
量%,好ましくは10〜35重量%である。
水は主溶剤として使用するものでその使用量は,インキ
全量に対して50〜85重量%である。
上記成分以外に必要に応じて,防腐剤,活性剤,防錆剤
などの各種添加剤を適宜使用しうるものである。
又,本発明の水性インキの粘度は水性ボールペンに最適
とする必要から1〜20CPSである。
次に本発明のインキの製造方法について簡単に述べる。
本発明のインキは,上述した各成分を混合溶解する簡単
な操作で製造し得るが,適度の加熱撹拌によって,より
容易にインキを得ることができる。
(実施例) 以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。実施例
中「部」とあるのは「重量部」を示す。
実施例1 上記各成分を混合し,40〜60℃に加温し,約1時間撹拌
する事により粘度4.0CPSの赤色インキを得た。
比較例1 実施例1のN−ミリストイルサルコシンナトリウムを除
き,その量だけ水を加えた以外は,実施例1と同様にし
て粘度4.0CPSの赤色インキを得た。
実施例2 上記各成分を実施例1と同様にして粘度8CPSの黒色イン
キを得た。
比較例2 実施例2のN−オレオイル−N−エチルグリシンナトリ
ウムを除き,その量だけ水を加えた以外は実施例2と同
様にして粘度8CPSの黒色インキを得た。
実施例3 上記各成分を実施例1と同様にして粘度5.0CPSの黒色イ
ンキを得た。
実施例4 実施3のN−ラウロイルグリシン・アンモニウムを0.02
部に減量し,減量分だけ水を加えた以外は実施例3と同
様にして粘度5.0CPSの黒色インキを得た。
比較例3 実施例3のN−ラウロイルグリシン・アンモニウムを除
き,その量だけ水を加えた以外は実施例3と同様にして
粘度5.0CPSの黒色インキを得た。
(発明の効果) 上記実施例1〜4,比較例1〜3で得られたインキを市販
の水性金属ボールペン(スーパーボールBH16,ぺんてる
(株)製)に充填し,筆記距離,筆記後のボール沈み
量,筆記時の不快音の有無を試験した結果を表−1に示
す。
以上のように本発明のインキは、金属ボールペンに使用
した場合、潤滑性に優れているので、滑らかな筆記が可
能で書き味か向上すると共に、ボールとチップとの間の
摩耗防止効果に優れるので、ボールがインキ導出部であ
るクリアランスを塞ぐことによるインキ導出量の不足が
発生せず、そのため筆記距離を大幅に向上する。又、筆
跡の滲み、裏移りについては従来のボールペン用水性イ
ンキと同等な特性を有する金属ボールペン用水性インキ
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−176281(JP,A) 特開 昭59−49276(JP,A) 特開 昭57−105470(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性染料と、下記一般式(I)で示され
    る化合物と、水溶性有機溶剤と、水とから少なくともな
    る粘度1〜20CPSの金属ボールペン用水性インキ。
JP60015787A 1985-01-30 1985-01-30 金属ボールペン用水性インキ Expired - Lifetime JPH0757853B2 (ja)

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JPS61176678A JPS61176678A (ja) 1986-08-08
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JP7145605B2 (ja) * 2016-11-29 2022-10-03 株式会社パイロットコーポレーション 筆記具

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