JPH0597994A - 第一ヒドロキシル富化ポリ(オキシアルキレン)基を有する中間体および着色剤、並びにその製造方法 - Google Patents

第一ヒドロキシル富化ポリ(オキシアルキレン)基を有する中間体および着色剤、並びにその製造方法

Info

Publication number
JPH0597994A
JPH0597994A JP3196178A JP19617891A JPH0597994A JP H0597994 A JPH0597994 A JP H0597994A JP 3196178 A JP3196178 A JP 3196178A JP 19617891 A JP19617891 A JP 19617891A JP H0597994 A JPH0597994 A JP H0597994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glycidol
epoxide
residue
segment
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3196178A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3160317B2 (ja
Inventor
David J Moody
デイビツド・ジエス・ムーデイ
Edward W Kluger
エドワード・ウイリアム・クルーガー
John W Rekers
ジヨン・ウイリアム・レカース
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Milliken Research Corp
Original Assignee
Milliken Research Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US07/461,852 external-priority patent/US5290921A/en
Priority claimed from US07/486,992 external-priority patent/US5082938A/en
Application filed by Milliken Research Corp filed Critical Milliken Research Corp
Publication of JPH0597994A publication Critical patent/JPH0597994A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3160317B2 publication Critical patent/JP3160317B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
    • C08G65/26Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring from cyclic ethers and other compounds
    • C08G65/2618Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring from cyclic ethers and other compounds the other compounds containing nitrogen
    • C08G65/2621Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring from cyclic ethers and other compounds the other compounds containing nitrogen containing amine groups
    • C08G65/2627Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring from cyclic ethers and other compounds the other compounds containing nitrogen containing amine groups containing aromatic or arylaliphatic amine groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B69/00Dyes not provided for by a single group of this subclass

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Polyethers (AREA)
  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Coloring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】例えばポリウレタン等のポリマー基材に種々の
有機成分、例えば有機着色剤を永久的に導入するため
の、反応性または混和性中間物質としての用途を有する
改善された化合物を提供すること。 【構成】式Y−(Z)1−6の増加分岐鎖ヒドロキシル
化合物。ここで、Yは有機求核剤の残基、好ましくは有
機発色団または有機発色団の中間体であり、夫々のZは
約400〜10,000の分子量を有し、且つ少なくと
も一つのグリシドール残基を含むポリ(オキシアルキレ
ン)部分である。前記グリシドール残基の少なくとも一
つの一級オキシ部位は、好ましくは、炭素が3個以上の
第一エポキシ残基に直接結合されており、また前記第一
エポキシ残基は二級オキシ部位を介して、好ましくは直
接、一級末端ヒドロキシルを有する二級エポキシ残基に
結合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機中間体および着色剤
またはその発色団に係わり、特に富化された第1ヒドロ
キシル部位を有する少なくとも1以上のポリ(オキシア
ルキレン)成分を含み、より高密度のヒドロキシル分
布、高密度の側鎖、均一な側鎖長等の特徴を有し、ポリ
マー基材における反応性または相容性、ポリマー基材か
らの非抽出性にすぐれたものを提供することに関する。
この点に関し、本発明の着色剤の化学的構造は特定の用
途における物理的、化学的要求、特に熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂または製品の着色に極めて容易に対応するこ
とが可能である。
【0002】ポリマーまたはポリマー組成物の着色のた
めの着色剤に要求される物理的、化学的特性は、着色力
のほか、明度、耐光堅牢度、熱安定性、結晶構造および
濃淡の不変性、液体としての入用または処理温度でのポ
リマーとの混合容易性、クリーンアップ特性、ポリマー
またはポリマー組成物での分散性、非核化傾向、さらに
以下の現象、すなわち移行、沈積、縞、プレーティン
グ、昇華、ブルーミング、あるいは溶媒、水による抽出
性に対する抵抗性がなどが挙げられる。
【0003】
【従来の技術および課題】多官能価反応体、たとえば複
数のヒドロキシル基(第1および/または第2)を有す
るポリ(オキシアルキレン)成分を含む化合物は、米国
特許、3,535,382;4,761,502;3,
154,535;4,298,764;4,659,7
74;3,446,757;4,751,254;4,
086,151;3,945,894等に記載されてい
る。
【0004】グリシドールの塩基触媒による重合を介し
ての第1および第2ヒドロキシルの製造についてはジャ
ーナル・オブ・ポリマー・サイエンス、Vol.23,
915−949頁(1985)に記載されている。これ
らの特許、文献は反応体をポリマーまたは樹脂基材に導
入することに関する。ポリヒドロキシル官能基を有する
着色剤はポリウレタン等のポリマー基材に恒久的に導入
するのに特に有用であり、これについては米国特許3,
446,757;4,751,254に記載されてい
る。エポキシ鎖長生長反応工程の性質はエポキシ鎖にお
けるヒドロキシル部位の位置、モル濃度、第1/第2ヒ
ドロキシル比に影響するものであり、これらは着色剤の
反応性、ポリマー基材からの抽出性に関して特に重要で
ある。
【0005】従来のポリ(オキシアルキレン)着色剤の
特に重要な2つの用途において、(1)着色剤に付随す
るポリ(オキシアルキレン)基の反応性第一ヒドロキシ
ルは、カーペット下敷用に、イソシアナートベースの接
着剤中に反応され、(2)着色剤は、ポリウレタン中に
反応され、靴ソールなどの製造のために、スラブフォー
ムへ成形される。
【0006】カーペット下敷用途(1)は、ポリヒドロ
キシル含有ポリ(オキシアルキレン)着色剤との反応に
より着色され得るイソシアナートベースの接着剤を使用
する。この用途において、カーペット下敷がスチームク
リーニングにおけるように例えば石鹸水で浸水されたと
き、未反応のポリ(オキシアルキレン)着色剤は、下敷
から抽出され、カーペット中をマイグレートし、乾燥し
たとき、カーペットを不所望に着色する。
【0007】ポリウレタン靴ソールの着色における第2
の用途(2)において、イソシアナートの比率は、カー
ペット下敷生産におけるよりもはるかに低く、ポリウレ
タン生成中に従来のポリ(オキシアルキレン)着色剤を
反応させることがより困難となる。可溶性着色剤の利点
は、特に、イソシアナートとの反応およびソール生成前
にポリオールおよび着色剤の予備配合物を長期間に渡っ
て貯蔵する場合に、当該分野でよく認識されている。そ
の不十分な反応性の問題は、着色剤の過剰のマイグレー
ションをもたらし、試みに使用すれば明らかである。し
たがって、ソールは、外観は全く問題はないが、着用し
たとき、系からの未反応着色剤のマイグレーションによ
り床の上に着色マークを残す。これら従来の開示におい
て、エポキシド鎖伸長は、分枝であれ、非分枝であれ、
さらなる指向性影響がなく、エポキシド反応体の自然の
重合傾向に従って進行する。その結果、および理論的考
察からより明らかなように、分枝の程度は、かくして、
制限され、鎖伸長は、第一ヒドロキシル求核剤部位から
主に進行して、長い非分枝鎖を生成するようである。こ
のように制限された分枝は、特に、残存する官能部位が
低密度パターンで分布している場合には、ポリ(オキシ
アルキレン)基が、重合体のような基体への分子的から
みにより化学的にまたは物理的にそれ自体固着する傾向
に制限的効果を有するようである。
【0008】さらに、着色剤のいずれもの第二ヒドロキ
シルを、ポリウレタン基体中に含めるために例えばトル
エンジイソシアナートと反応させる場合に、実質的な困
難がある。そのような目的で、本発明は、第二ヒドロキ
シルを第一ヒドロキシルへ転化し、かくして基体中での
着色剤の永続性を大幅に増大させるためにトルエンジイ
ソシアナートまたは他のそのような反応体との中間体ま
たは着色剤の反応性を顕著に向上させるための手段を提
供する。第二から第一へのこのような転化は、エチレン
オキシドとの反応において簡単であるようであるが、こ
の反応体に関し、受け入れることができない程高い割合
の第二ヒドロキシルが中間体または着色剤中に残り、基
体中での着色剤基の永続性が減少することが見いだされ
た。上に述べたように、この減少した永続性は、基体重
合体からマイグレートし、敷物、家具等に移行し得る高
濃度の着色剤の場合に特に顕著である。
【0009】本発明は、上記分子的改善特に明白な分枝
および官能密度の増大を達成すべく、積極的な指向性影
響をエポキシド重合上にもたらし、特に分枝セグメント
が最終的に第一ヒドロキシルにより停止されているよう
な、方法および生成物を提供することを主課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題および以下で明
らかとなる他の課題は、上記指向性影響をエポキシド重
合上に提供する方法および生成物により達成され、該方
法は、(1)少なくとも1つのグリシドール残基を包含
し、少なくとも1つの第一ヒドロキシルおよび少なくと
も1つの第二ヒドロキシルを含有する少なくとも1つの
グリシドール成分を有する初期反応体を含有する反応系
を提供し、(2)該反応系を、(a)まず、3個以上の
炭素を有する第二ヒドロキシル生成性エポキシドと反応
させることにより、該グリシドール上の少なくとも1つ
の第一オキシ部位に直接結合しているか、あるいは該オ
キシ部位に直接結合した約10までの中間体エポキシド
残基の中間体エポキシド残基セグメントに直接結合した
少なくとも1つの第二ヒドロキシル含有エポキシド残基
セグメントを生成させ、(b)次に、第一ヒドロキシル
生成性エポキシドと反応させることにより、第一ヒドロ
キシル基を有するポリ(オキシアルキレン)鎖または枝
の少なくとも大部分を停止させるように、順次エポキシ
ド反応体材料と接触させる工程を包含する。
【0011】上記方法のある種の好ましい態様におい
て、(a)工程(2)において、該反応系を、少なくと
も3個の炭素を有する第1のエポキシド反応体と、該グ
リシドール成分中の全ヒドロキシルの少なくとも大部分
よりも化学量論的に過剰において工程(2a)で接触さ
せ、ついで得られた反応系を、第一ヒドロキシルを生成
する第2のエポキシドと工程(2b)で接触させ、ここ
で、該第2のエポキシド反応体の量は、工程(2a)の
生成物中の全ヒドロキシルの少なくとも大部分よりも化
学量論的に過剰であり、(b)工程(2a)および(2
b)において、第1および第2のエポキシド反応体が、
それぞれ、工程(1)からの反応体中に、および工程
(2a)からのポリ(オキリアルキレン)基中に存在す
る全ヒドロキシルよりも化学量論的に過剰に添加され、
(c)全グリシドール残基に対する第1および第2のエ
ポキシド反応体のそれぞれのモル比が、約1/1ないし
約60/1であり、(d)グリシドール成分が、2ない
し8個のグリシドール残基を含有し、(e)第1のエポ
キシド反応体が、プロピレンオキシドまたは、ブチレン
オキシドまたはその混合物であり、第2のエポキシド反
応体が、エチレンオキシドである。
【0012】グリシドール成分は、好ましくは、発色団
(発色剤)または着色剤の製造に有用な中間体に結合し
ている。広い意味で、本発明は、ポリ(オキシアルキレ
ン)置換基中の分枝の特性が重要である場合、実質的に
いずれもの有機求核剤について有用である。
【0013】
【発明の好ましい実施例の説明】以下、本発明の好まし
い実施例について説明する。
【0014】本発明は中間体、または着色剤の反応性の
著しい向上をもたらすものであり、上記または他の多く
の用途に好適に使用し得る。このような向上は、少なく
とも一部の最初の第1ヒドロキシルから第2ヒドロキシ
ルへの変換を介して得られるグリコール成分の第1ヒド
ロキシルと第2ヒドロキシルとの間の反応性の差異の減
少によってもたらされるものと考えられる。なお、この
反応は第1エポキシド反応体との最初の反応によってな
され、その反応は理論的には第1ヒドロキシ部位で、よ
り容易に起生される。
【0015】したがって、最初から存在する、またはこ
の第1の反応により形成された第2ヒドロキシルは、後
の第1および第2エポキシド反応体との反応に関して第
1エポキシドより競争性が劣ることになる。そのため、
第1ヒドロキシ部位から無制限な単一の非側鎖が拡大す
る可能性は著しく減少することになる。本発明の方法に
おいては、最終製品中に反応性ヒドロキシル官能基を、
従来のものより高密度に分布させることになり、これ
が、のちのポリマー反応体等との反応の向上に寄与する
ものと思われる。
【0016】本発明の改良された物質は、特に、ポリマ
ー基材に種々の有機成分、例えば前記有機着色剤を永久
的に導入するための反応性または混和性中間物質として
の用途を有する。たとえばポリウレタンへの導入に関し
ては前記米国特許No.44,284,729に詳細に
記載されている。
【0017】さらに、本発明の物質は、種々のシステム
において水性分散補助剤としての用途、あるいは化合物
に反応的に導入し、その化合物の水分散性を高めるなど
の用途をも有する。ポリ(オキシアルキレン)物質の使
用、特に反応性中間物質としての使用においては、側鎖
の程度、ポリ(オキシアルキレン)成分上の官能部位の
位置およびそのモル濃度、その第1/第2成分比は、種
々のポリマー基材に種々の成分、たとえば着色剤成分を
化学的にまたは物理的に付加する場合の永久性、非抽出
性に関して非常に重要である。着色剤の製造に有用な中
間物質に加えて、本発明は以下に示すように、ポリ(オ
キシアルキレン)成分を有する着色剤そのものを提供す
る。
【0018】広い概念において、本発明の上記中間物質
は以下の一般式からなる。 Y−(Z)1−6 なお、ここで、Yは有機求核基、好ましくは有機発色
団、有機発色団中間体、Zは少なくとも一個のグリシド
ール残渣を有する少なくとも一個のグリシドール残渣部
分を含むポリ(オキシアルキレン)成分、また、ここで
グリシドール残渣部分の第1オキシ部位の少なくとも一
つは、3以上の炭素原子のエポキシドの少なくとも一つ
の残渣を含む第1のエポキシド部分に直接結合されてお
り、さらにこの第1エポキシド部分において、3以上の
炭素原子のエポキシドは第1オキシ部位において上記グ
リシドール残渣部分と直接結合しているか、または上記
第1オキシ部位の約10エポキシ残渣内の上記グリシド
ール残渣部分に位置しており、この第1エポキシド部分
は第2オキシ部位を介して第1末端ヒドロキシ基を有す
る少なくとも一個のエポキシ残渣を含む第2エポキシド
部分に直接結合し、さらに、ここで、上記グリシドール
残渣部分の少なくとも一つの第2ヒドロキシル基は上記
第1または第2エポキシド部分の特徴を有する第3エポ
キシド部分に直接結合している。さらに、上記第3エポ
キシド部分は第1末端ヒドロキシ基を有することが好ま
しい。
【0019】さらに限定した態様において、Zは少なく
とも二個のグリシドール残渣を有する少なくとも一個の
ポリグリシドール部分を含むポリ(オキシアルキレン)
成分であり、このポリグリシドール部分は、(a)3以
上の炭素原子のエポキシド反応体の1以上の残渣からな
る第1エポキシド部分と、(b)この第1エポキシド部
分に直接結合され、1以上のエポキシド反応体の残渣か
らなる第2エポキシド部分とを含み、さらに少なくとも
1個の第1末端ヒドロキシル基を含む末端部分に直接結
合されている。
【0020】このZ部分は、これら反応性物質の用途に
応じて、種々の分子量、たとえば約200−10,00
0の範囲で変更することができる。さらに、Z部分は他
の態様として、求核基に近い部分に少なくとも2つの結
合されたグリシドール残渣を含むものであってもよい。
このグリシドール残渣はグリシドール残渣のヒドロキシ
ル部位の化学量論的過剰下において、プロピレンオキシ
ドまたはブチレンオキシドと反応している。ここで、得
られた生成物はエチレンオキシド反応体と反応し、少な
くとも2つの末端−CHCHOH基を提供する。さ
らに、このZ部分において、グリシドール残渣が全ての
エポキシ残渣の少なくとも約0.5モル%、好ましくは
約2.0−30.0モル%、最も好ましくは約8.0−
22.0モル%であるものも望ましい。
【0021】上記方法および組成物において、さらに1
以上のグリシドール分子を、グリシドール残渣部分から
別の部位で、当初の反応させてポリ(オキシアルキレ
ン)成分とすることもできる。この場合、追加のグリシ
ドール残渣をのちに、1モル以上の第2ヒドロキシル基
付与エポキシドと反応させ、得られた生成物をのちに、
1モル以上の第1ヒドロキシル基付与エポキシド、たと
えばエチレンオキシドと反応させることが好ましい。
【0022】その他の好ましい態様は以下の通りであ
る。 (a)グリシドール残渣部分が芳香族化合物に直接結合
した窒素原子に直接結合しているもの、(b)グリシド
ール残渣部分がオキシ、チオ、スルフィニル、スルホン
アミドまたはイミド結合を介して芳香族化合物に直接結
合しているもの、(c)グリシドール残渣部分が2ない
し8個の連結されたグリシドール残渣空なるもの、
(d)上記(c)のグリシドール残渣部分が少なくとも
2つの末端部分に直接結合しているもの、(e)各末端
部分が、1以上のプロピレンオキシド(PO)、ブチレ
ンオキシド(BO)、またはこれらの混合物の結合残渣
の第1の部分からなるもので、上記(d)のグリシドー
ル残渣部分と直接結合しているもの;または上記第1の
部分に直接結合し、1以上のエチレンオキシド(EO)
の結合残渣を含む第2の部分からなるもの、および
(f)上記(e)の各末端部分の第1の部分が約2−1
5のPO、BOまたはその混合物の残渣を含み、第2の
部分が約2−50のEOの残渣を含むもの。
【0023】本発明の他の態様は、下記一般式からなる
有機化合物の第1ヒドロキシル基の割合を増大させる方
法である。 Y−(Z1−4 ここで、Yは求核基残渣、Zは(1)少なくとも
2つの(A)単位で、それぞれ下記構造式から選ばれ
るもの、 −CHCH(OH)CHO−、または−CHCH
(OH)CHOH および(2)0ないし約200(B)単位の一般式(−
RO−)(ただし、Rは炭素原子2−4の直鎖型または
側鎖型の炭化水素)からなるもので、A+Bの合計が
約3−200であるポリ(オキシアルキレン)成分。
【0024】この方法は、工程(a):上記A単位の
全ヒドロキシル基の少なくとも75%を第2ヒドロキシ
ル基を与える有機エポキシドと反応させる工程;および
工程(b):上記(a)で得られた生成物に存在する全
ヒドロキシル基の少なくとも50%を、炭素原子2−4
のアルキレンオキシド単位1−40と反応させることか
らなる。ただし、これは、その末端残渣がヒドロキシエ
チレンの場合である。
【0025】好ましい態様として、本発明により製造さ
れる着色剤は以下の一般式からなる 。 C−(Z)1−4 ここでCは、アゾ、メチンまたはアザメチン発色団であ
り、Zは(1)少なくとも2つの(A)単位で、それぞ
れ下記構造式から選ばれるもの、 −CHCH(O−T)CHO−、または −CHCH(O−T)CHO−T および(2)0ないし約200(B)単位の一般式(−
RO−)(ただし、Rは炭素原子2−4の直鎖型または
側鎖型の炭化水素)からなるもの、Tは下記構造式から
なる成分、 −CHCH(R)−O−(RO)0−40−CHCHOH ここで、Rは置換または非置換のアルケニルオキシア
ルキル、アルコキシアリキル、アリールオキシアルキ
ル、アルキル、またはアリールから選ばれる物であり、
Aは全A+B単位の少なくとも約0.5%からなるもの
である。
【0026】他の好ましい態様は以下のものである。上
記AまたはA単位が全AまたはA+B単位の約5.
0−50%からなり、逆に(−RO−)単位が全Aまた
はA+B単位の約50−95%からなるものである。
【0027】T中の(−RO−)単位の少なくとも約5
0%がプロピレンまたはブチレンオキシド、またはその
混合物からなるものである。
【0028】好ましい着色剤は以下の一般式からなるも
のである。 ここで、Qは炭素環、複素環、芳香族、可ジアゾ化アミ
ン反応体(置換または非置換)の残渣であって、以下の
ものから選ばれるもの;フェニル、チアゾル−2−イ
ル、ベンゾチアゾル−2−イル、1,3,4−チアジア
ゾル−2−イル、1,2,4−チアジアゾル−5−イ
ル、イソチアゾル−5−イル、イソクサゾル−5−イ
ル、2,1−ベンズイソチアゾル−3−イル、2−チエ
ニル、3−および4−ピリジル、ピラゾル−5−イル、
3−および4−フタルイミジル、1,2,4−チアジア
ゾル−3−イル、または4,5(3,3−ジメチル−1
−オクソテトラメチレン)チアゾル−2−イルであり、
Mは活性メチレン残渣、Arは置換または非置換のアニ
リン、ナフチルアミン、1,2,3,4−テトラヒドロ
キノリン、3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオ
キサジン、2−アミノチアゾール、インドール、ジフェ
ニルアミン、2,3−ジヒドロインドール、カルバゾー
ル、フェノキサジンから選ばれる反応体の残渣であり、
Dは第4級窒素原子を含む芳香族複素環ラジカルであ
り、置換または非置換のチアゾル−2−イル、ベンゾチ
アゾル−2−イル、1,3,4−チアジアゾル−2−イ
ル、1,2,4−チアジアゾル−5−イル、イソチアゾ
ル−5−イル、2,1−ベンズイソチアゾル−3−イ
ル、ピラゾル−5−イル、1,3,4−トリアゾル−2
−イル、3−または4−ピリジル、または4,5(3,
3−ジメチル−1−オクソテトラメチレン)チアゾル−
2−イル、フェノチアジン、2−アミノチオフェン、ア
ミノピリジン、またはジュロリジンであり、少なくとも
1個の−Z成分がQ−または−Arのいずれかに存在す
るものである。
【0029】本発明でより好ましい着色剤はQ−、−A
r、M−およびD−成分が以下のものからなる構造式の
ものである。これらの好ましい着色剤は芳香族残渣Q−
が以下の構造式から選ばれるものである。
【0030】
【化3】 ここで、Rは水素、1−3置換体で、低級アルキル、
低級アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ホルミ
ル、アルカノイル、アロイル、チオシアノ、低級アルキ
ルチオ、アリールチオ、低級アルキルスルホニル、アリ
ールスルホニル、カルバルコキシ、置換または非置換ス
ルファモイル、置換または非置換カルバモイル、ニト
ロ、トリフルオロメチル、またはアリールアゾ基から選
ばれるものであり、
【0031】Rは水素、1−2置換体で、低級アルキ
ル、アリール、ハロゲン、シアノ、ホルミル、カルバル
コキシ、ニトロ、アリールアゾ、チオシアノ、低級アル
キルスルホニル、アリールスルホニル、トリフルオロメ
チル、アルカノイル、アロイル、置換または非置換スル
ファモイル、置換または非置換カルバモイル基から選ば
れるものであり、Rは水素、1−3置換体で、低級ア
ルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、シアノ、カルバル
コキシ、アルカノイル、アロイル、アリールアゾ、−S
−アリール、アルキルスルホニル、アリールスルホ
ニル、置換または非置換カルバモイル、置換または非置
換スルファモイル、アルキルチオ、チオシアノ、2−シ
アノエチルチオ、2−シアノエチルスルホニル、または
アルカノイルアミノ基から選ばれるものであり、R
水素、低級アルキル、シクロアルキル、アリール、アル
キルチオ、アリールチオ、シアノメチルチオ、ハロゲ
ン、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、低級ア
ルコキシ、ベンジルチオ、アリルチオ、置換または非置
換スルファモイル、チオシアノまたはアルカノイルアミ
ノ基から選ばれるものであり、Rは水素、低級アルキ
ル、アリール、アルキルチオ、アルキルスルホニル、ハ
ロゲン、シアノ、2−カルバルコキシエチルチオ、また
はベンジルチオ基から選ばれるものであり、Rは水
素、1−2置換体で、低級アルキル、ハロゲン、ニト
ロ、シアノ、アルキルチオ、2−ヒドロキシエチルチ
オ、アリールチオ、アルキルスルホニル、またはアリー
ルスルホニル基から選ばれるものであり、Rは水素、
低級アルキル、低級アルコキシ、ニトロ、ハロゲン、置
換または非置換スルファモイルから選ばれるものであ
り、Rは水素、1−3置換体で、低級アルキル、アリ
ール、シアノ、低級カルバルコキシ、アルカノイル、ア
ロイル、ハロゲン、ホルミル、置換または非置換カルバ
モイル、チオシアノ、アルキルスルホニル、アリールス
ルホニル、置換または非置換スルファモイル、ニトロ、
アリールアゾまたはシンナモイル基から選ばれるもので
あり、R10は水素、1−3置換体で、低級アルキル、
ハロゲン、低級アルコキシ、低級アルキルスルホニル、
アリールスルホニル、カルバルコキシ、アリール、置換
または非置換カルバモイル、置換または非置換スルファ
モイル、ホルミル、またはチオシアノ基から選ばれるも
のであり、R11は水素、低級アルキル、アリール、ア
ルキルスルホニル、アリールスルホニル基から選ばれる
ものであり、R12は水素、1−2置換体で、低級アル
キル、アリール、置換または非置換カルバモイル、アリ
ールチオ、低級アルキルチオ、シアノメチル、シアノ、
ニトロ、またはカルバルコキシ基から選ばれるものであ
り、R13は水素、低級アルキル、低級チオアルキル、
カルバルコキシ、ハロゲン、低級アルキルスルホニル、
アリールスルホニル基から選ばれるものである。
【0032】R14は水素、または置換または非置換の
アルキル;アリール、シクロアルキル;;またはアリル
基から選ばれるものであり、R15は水素、1−2置換
体で、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニト
ロ、シアノ、アリキルチオ、アリールチオ、アルキルス
ルホニル、アリールスルホニル、またはアリールオキシ
から選ばれるものであり、さらに、Dは下記構造式のご
とく、第4級窒素を含む芳香族複素環ラジカルから選ば
れるものであり、
【0033】
【化4】 なお、ここで、R34は低級アルケニル、低級アルキ
ル、置換ベンジル、ヒドロキシアルキル、カルバモイル
アルキル、−アルキレン−CO または−アルキ
レン−SO (MはH、Na、K、Li
またはNH )、Xは対アニオンで、Cl、B
、CHSO 、CSO またはZnC
−2/2、R、R、R、R、R、R
10、R11、R12、R13は芳香族残渣Q−で定
義したものと同じ、Arは下記構造式のものから選ばれ
る芳香族残渣;
【0034】
【化5】 なお、ここで、R16は水素、1−2置換体で、低級ア
ルキル、トリフルオロメチル、低級アルコキシ、アリー
ルチオ、アリールオキシ、ハロゲン、−CH−O−Z
または−O−アルキレン−O−Zから選ばれるもの、R
17およびR18はそれぞれ独立に、−Z;直鎖または
側鎖型低級アルケニル、シクロアルキル;ヒドロキシ、
アルコキシ、アルキル、ハロゲンまたはアルカノイルオ
キシで置換されたシクロアルキル;フェニル;低級アル
キル、低級アルコキシ、シアノ、アルカノイルオキシま
たは−L−Zで置換されたフェニル基;1−12炭素原
子の直鎖または側鎖型アルキルおよび下記構造式の成分
で1以上置換されたアルキル:
【0035】
【化6】 シアノ、ハロゲン、2−ピロリジノ、フタルイミジノ、
ビニルスルホニル、アクリルアミド、o−ベンゾイック
スルホンイミド、下記一般式の群:
【0036】
【化7】 フェニル、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、
カルバルコキシ、シアノ、カルボキシまたはアシロキシ
で置換されたフェニル基;ここでZは上記同様、
【0037】R19は水素原子、低級アルカノイルアミ
ノ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンから選ば
れるもの、R20は水素原子、低級アルキル、ヒドロキ
シ、アシロキシ、フェニル、シクロアルキル、ハロゲン
またはアルコキシで置換された低級アルキル;シクロア
ルキル;フェニル;低級アルキル、低級アルコキシ、ハ
ロゲン、ヒドロキシ、アルカノイルアミノ、カルバルコ
キシ、カルボキシ、シアノ、アルカノイルオキシで置換
されたフェニル基;、ここで、R17およびR18で表
されたアルキル基はさらに下記構造式から得ればれる基
で置換することもできる:−O−R21;−SO−R
22;−CON(R21)R23;−SO
(R21)R23;−N(R21)SO22;−O
CO−R23;−OCO23;−OCON
(R21)R23;−SR24または−SOCH
SR24;ここで、R21およびR23は水素原
子、低級アルキル、ヒドロキシ、アリールオキシ、フェ
ニル、シクロアルキルまたはハロゲンで置換された低級
アルキル;シクロアルキル;フェニル;低級アルキル、
低級アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルカノイル
アミノ、カルバルコキシ、カルボキシ、シアノ、アルカ
ノイルオキシで置換されたフェニル基;R22は水素原
子以外はR21およびR23の場合と同じ置換基;R
24はR21およびR23の場合と同じ基のほか、ベン
ゾチアゾル−2−イル、ベノキサゾル−2−イル、ベン
ズイミダゾル−2−イル、ピリジル、ピリイミジニル、
1,3,4−チアジアゾリル、1,3,4−オクサジア
ゾリル、ナフチルまたはトリアゾリル;Wは炭素原子数
1−3の低級アルキレン;ヒドロキシ、ハロゲン、アル
コキシまたはアシロキシで置換された低級アルキレン;
ビニル;1,2−フェニレン;低級アルキル、低級アル
コキシ、ハロゲン、カルボキシまたはカルバルコキシ;
1,2−シクロヘキシレン;−O−CH−;−CH
OCH−;−SCH−;−N(R21)CH−;
−N(R21)CHCH−;−CHN(R21
CH−;Lは共有結合、酸素、硫黄、−SO−、−
SON(R21)−、−N(SO22)−、−N
(R21)−、−COO−、または−CON(R21
−;R25、R26、R27はそれぞれ独立に、水素原
子、低級アルキルから選ばれるもの;R28は水素原
子;シクロアルキル;アルキル;2−チエニル;フェニ
ル;ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシで置換さ
れたフェニル;R29は水素原子;ハロゲン、低級アル
キル、低級アルコキシから選ばれる1−2置換基;R
30はシアノ、カルバルコキシ、アルキルスルホニル、
アリールスルホニルまたは置換または非置換カルバモイ
ルから選ばれる基;R31は水素原子、低級アルキル、
またはアリール;R32およびR33はそれぞれ独立
に、水素原子、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲ
ンまたは−L−Zから選ばれるもの;ここで、Xは共有
結合、酸素、硫黄;ここで、Mは下記構造式のものから
選ばれる活性メチレン残渣:
【0038】
【化8】 ここで、R35はシアノ、−CON(R36)R37
−CO36、−COR38、または−SO
38;R36およびR37は水素原子、シクロアル
キル、置換または非置換アルキル、フェニル;ハロゲ
ン、低級アルキル、低級アルコキシで置換されたフェニ
ル;R38は水素原子以外はR36およびR37の場合
と同じ置換基;R39は低級アルキル、シクロアルキ
ル、アリールから選ばれるもの;R40は水素原子、ア
ルキルまたはアリールから選ばれるもの;R41は水素
原子、低級アルキル、アリールまたはカルバルコキシか
ら選ばれるもの;R42は水素原子;ハロゲン、低級ア
ルキル、低級アルコキシから選ばれる1−2置換基;R
43は、低級アルケニル、低級アルキル、ベンジル、置
換ベンジル、ヒドロキシアルキル、カルバモイルアルキ
ル、−アルキレン−CO または−アルキレン−
SO (MはH、Na、K、Liまた
はNH )、Xは対アニオンで、Cl、Br
CHSO 、CSO またはZnCl
−2/2;およびR44はアリール、または置換アリー
ル;ただし、着色剤は少なくとも1個のポリ(オキシア
リキレン)成分、−Zを含む。
【0039】発色団中間体および一般に有機求核基はY
が第1または第2アミン、ヒドロキシル化合物、メルカ
プト化合物、スルフィン酸、スルホアミド、イミドまた
はスルホンイミドから選ばれる化合物である。
【0040】より具体的には、この中間体はYが下記構
造式から選ばれる求核基から誘導される化合物である。
【0041】
【化9】 ここで、Rは水素原子、置換または非置換の炭素原子
数1−20のアルキル、置換または非置換の6−10員
環炭素のアリール、置換または非置換の5−7員環炭索
のシクロアルキル;Eは2価の環状成分である。
【0042】好ましい中間体の例は先にAr残渣として
種類または的化合物をもって記載した化合物である。よ
り好ましい中間体は以下の構造式から選ばれるものであ
る。
【0043】
【化10】 ここで、Qは、水素原子;−N=O;−NH;−NH
−NH;NO;COR(ただし、Rは水素原
子、置換または非置換のアルキル、シクロアルキル、ま
たはアリール);N (Xは対イオン);−N
=CH−R(Rはアルキル、シクロアルキルまたは
アリールから選ばれるもの);−CH=N−R;R
16、R32、W、XおよびLは着色剤に対し有用なA
r残渣についての一般式のもとで前述した対応する基か
ら選ばれるものである。
【0044】その他の好ましい中間体の例は以下に示す
通りである。
【0045】
【化11】 、Q、Q、Qは水素原子、ニトロ、アミノ、
ヒドラジノ、ジアゾニュウム塩から選ばれるもの;HE
Tはベンゾチアゾール、チアゾール、1,3,4−チア
ジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、ピリジン、
チオフェンまたは2,1−ベンズイソチアゾールから誘
導される芳香族ラジカルである。
【0046】Lは−O−、−S−、−SO−、−N
(R)−、−SON(R)−、または−N(SO
)−(ここで、Rは水素原子、−Z、置換また
は非置換基でアルキル、アリール、シクロアルキルから
選ばれるもの;Rはアルキル、アリール、シクロアル
キルから選ばれる置換または非置換基)である。
【0047】Xは−C(=O)−、−SO−、また
は−S−である。上記アルキル、アルキレン、アルコキ
シ等の脂肪族炭化水素成分またはこれを含む基または成
分の全てにおいて、これら基または成分は置換または非
置換の炭素原子、1−12を有する。さらに、シクロア
ルキルの用語は5−7員の脂環基を含み、アリールの用
語は置換または非置換の炭素原子数2−14の炭素環お
よび複素環芳香族基を含む。
【0048】本発明で用いられる好ましいポリマー組成
物または基材はポリウレタンおよび熱可塑性プラスチッ
クで、上記着色剤の1つまたは混合物を約0,001−
10.0%含むもの、特に好ましくは0.01−3.0
重量%の着色剤を含むポリウレタンである。
【0049】本発明においては、着色剤は樹脂の製造の
間、たとえば付加重合の前または間に、単に反応混合物
にまたは反応混合物の1つに添加してもよい。たとえ
ば、着色剤を鎖長拡大ジオ−ル、たとえば、ポリエステ
ル製造の場合、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、またはブタンジオールと混合してもよい。一般
に、ポリオールに対しての着色剤の添加割合は約20重
量%以下であることが好ましい。殆どの場合、ポリオー
ルに対しての着色剤の添加割合は約0.1−2重量%、
好ましくは0.5−1重量%でも十分に高濃度の着色が
得られる。たとえば、着色されるべき熱可塑姓樹脂がポ
リウレタンである場合、着色剤を固形状、溶液状分散
体、または液状で、ポリウレタン形成の前または間に、
ポリオールに、あるいは反応混合物のポリイソシアネー
ト成分に加えればよい。後の反応は従来通り、すなわ
ち、着色を行わない場合と同様に行うことができる。
【0050】本発明で用いられる着色剤は一例として、
ポリマー性液状反応性物質からなる。そのため、これら
は反応混合物またはその一成分に対し、溶液状または分
散体の形でなく、無溶媒の形で添加することができる。
明らかに、このような溶液は溶媒系で用いられる固体に
比較して製法上の顕著な利点を有する。すなわち、異質
の非反応性または反応性の溶媒または分散剤の必要もな
く、したがって、製品からこれらを除去する必要もなく
なる。
【0051】本発明の方法に適用し得る熱可塑姓樹脂は
求核基と求電子基との反応により製造することができ
る。このような樹脂の例はアルキド、アリル、アミン、
たとえばメラミンおよび尿素、エポキシド、フェノー
ル、ポリエステル、シリコーンおよびウレタンである。
本発明により着色されたこれら樹脂は成形材料、封止材
料、エラストマー、フィルム、繊維、ラッカー、コーテ
ィング材料、発砲材料など、多くの用途に供することが
できる。特に本発明の着色剤は発泡材料、たとえば軟
質、半硬質、硬質のポリウレタン発泡体または、いわゆ
るポリウレタン・インテグラル・スキンおよびマイクロ
セル発泡体の製造に有利である。この発泡体は射出成
形、押出し成形等による成形のために用いられる。ポリ
オールはヒドロキシ基末端ポリエステル、特に2価アル
コールと2塩基性カルボン酸との反応生成物、ヒドロキ
シル基を含むポリエーテル、特に酸化エチレン、酸化プ
ロピレン、酸化スチレンまたはエピクロロヒドリンを
水、アルコールまたはアミン、好ましくはジアルコール
に添加して得られる生成物であってもよい。
【0052】本発明に係わる着色剤はそれ自体、ポリマ
ー化合物であり、したがって、ポリウレタン製造に用い
られる殆どのポリオール、殆どのエポキシ組成物、ポリ
エステル組成物および着色剤混合物に可溶である。この
特性はその可溶性のため樹脂内での急速な混合、均一的
分散を可能とする点で貴重なものであり、良く混合した
ときは色のバラツキ、すじなどの発生を解消することが
できる。この着色剤は顔料分散体と比較して沈積の発生
を著しく減少させる。さらに、この着色剤の内部溶融性
のため、2以上の着色剤の混合が可能となり、幅広い色
合い、明暗を発現させることができる。
【0053】ポリウレタン発泡体の製造において、本発
明の第1ヒドロキシル富化化合物を使用することによ
り、幾つかの反応が通常起生する。最初にトルエンジイ
ソシアネートのごときイソシアネートが、熱と適当な触
媒の存在下でポリプロピレングリコールのごときポリオ
ールと反応する。もし、イソシアネートとポリオールと
がともに2官能性であるとすると、線状ポルウレタンが
生じる。また、これらのいずれかが2より大きい官能性
のものであるとすると、架橋性のポリマーが生じる。も
し、−NCO基と反応するヒドロキシル化合物が水であ
るとすると、最初の反応生成物はカルバミン酸であり、
これは不安定であり、第1アミンと二酸化炭素とに分解
する。通常、過剰のイソシアネートが存在するため、カ
ルバミン酸の脱カルボキシル化によるイソシアネートと
アミンとの反応が生じる。この場合、制御により、解放
された二酸化炭素が発泡体生成のための発泡剤となる。
さらに、生成した第1アミンがイソシアネートと反応
し、置換尿素が生成し、これにより、ポリマーに強度お
よび固さが付与される。
【0054】一般に、イソシアネートと水との反応、発
泡反応、イソシアネートとポリマー形成置換体との反応
を微妙にバランスさせるため、アミンと錫触媒が用いら
れる。もし、二酸化炭素の解放が早すぎる場合、ポリマ
ーは強度的に不十分となり気泡は潰れる。もし、ポリマ
ー形成が早すぎる場合は、独立気泡のものが生じ、これ
は冷却により潰れる。もし、着色剤または他の成分の反
応により触媒のバランスが崩れた場合、発泡状態の悪い
ものが生じる。本発明の着色剤は錫触媒および過剰のイ
ソシアネートに対し安定であることは特に注目されると
ころである。
【0055】本発明の液状着色剤は反応射出成形(RI
M)において特に有用である。このRIM法は成形ポリ
ウレタンおよび他のポリマーの成形品の製造方法であ
り、2つの反応性物質流が型に注入される間に混合され
る。反応の結果、ポリマーが化学物質により起泡され、
気泡構造が生じる。この方法は固形粒子、たとえば従来
の顔料の存在により妨害される。これに対し、本発明の
着色剤はこのような妨害を受けない。なぜならば、固形
粒子は存在せず、化学反応を介して、着色剤はポリマー
の一部となるからである。
【0056】本発明で用いられる熱可塑性樹脂として
は、熱可過塑性を有する公知の広い範囲の樹脂、樹脂組
成物が含まれる。ここで、“熱可過塑性”とは従来の概
念と同様であり、加熱されたとき、軟化し、または溶融
し、冷却したとき再び固化するものをいう。この熱可塑
性樹脂は熱硬化性樹脂と物理的、化学的特性において基
本的に区別される。この“熱硬化性樹脂”とは従来の概
念と同様であり、加熱されたとき、または硬化されたと
き、恒久的に固化するものをいう。
【0057】本発明で用いられる熱可塑性樹脂の例とし
ては、ポリオレフィンポリマー、たとえばポリエチレ
ン、線状ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレ
ン、およびエチレン、プロピレン、ブチレンから得られ
るコポリマーを含む。その他、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、セルロース樹脂、例えば酢酸セルロー
ス、酢酸セルロースブチレート、酢酸セルロースプロピ
オネート、アクリル樹脂、例えばポリ(メチルメタクリ
レート)、スチレン−アクリルニトリルコポリマー、ポ
リスチレン、ポリカーボネートおよびアクリロニトリル
−ブタジエン−スチレンターポリマー(ABS)、ポリ
アミド、例えばナイロン6、ナイロン66、およびポリ
エステル、例えばポリ(エチレンテレフタレート)、特
にグリコール変性ポリ(エチレンテレフタレート)、お
よびポリ(ブチレンテレフタレート)である。
【0058】上述のように、熱可塑性樹脂に用いられる
着色剤の量は所望の濃度の着色を得るのに十分な少量で
あればよい。実際の量は、所望とする濃度、用いられる
発色団の染色強度、着色剤の分子量[例えば発色団+ポ
リ(オキシアルキレン)鎖長]に依存する。一般に、着
色剤の量は樹脂全重量に対して、約0.001−10重
量%、好ましくは約0.01−3重量%、より好ましく
は約0.01−1.0重量%である。
【0059】他の従来の添加剤を本発明の樹脂組成物に
加えることもできる。例えば、可塑化剤、抗酸化剤、安
定化剤、滑剤、難燃剤、核化剤等である。一般に、本発
明の着色剤はこれら従来の添加剤に対し悪影響を与える
ような相互作用を生じさせる虞はない。
【0060】本発明の着色剤は正しく用いた場合は、樹
脂の透明性を阻害させる虞もない。さらに、透明性を促
進させる添加剤を本発明の着色剤とともに用い、樹脂製
品に着色とすぐれた透明性を付与させることができる。
この点で特に有用な添加剤の一つは置換ベンジリデンソ
ルビトールを含むベンジリデンソルビトールである。こ
れについては、米国特許、No.4,016,118;
No.4,371,645;特公昭53−117044
に記載されている。
【0061】着色剤の色合いは主として発色団に存在す
る置換基に依存する。2以上の着色剤を混合することに
より広範囲の色、色合いを得ることができる。着色剤が
ポリマー物質であり、ポリマー鎖と同様の溶融性を有す
るため、着色剤の混合も容易に行うことができる。した
がって、着色剤は一般に互いに相溶性を有するととも
に、互いに相容性を有する。
【0062】本発明の方法においては、着色剤は従来の
他の添加剤を添加する場合と同様の方法により、添加す
ることができる。たとえば、樹脂が可塑化または溶融状
態にあるとき、すなわち射出、押出し、ブロー成形等に
よりポリマーが最終形状に形成される前に、着色剤を樹
脂に単に添加すればよい。たとえば熱可塑姓樹脂がポリ
オレフィン樹脂の場合、ポリ(オキシアルキレン)置換
発色団を有する着色剤を溶融ポリマーに直接加えること
により、または未だ押出ししない樹脂ペレットに混ぜ合
わせることにより、または押出しする前の樹脂粉に混合
させることにより添加することができる。このように添
加したのち、樹脂は通常の方法、すなわち、着色しない
場合のポリオレフィン樹脂の場合と同様にして成形され
る。
【0063】その他、適当な樹脂またはビヒクルに着色
剤を適当な濃度に添加したものを予め用意してもよい。
この着色剤添加物は着色剤を適当に高濃度に含むものと
することができる。この着色剤添加物は所望により、液
状、粉状、ペレット状などの固体であってもよい。な
お、液状のものは固体状のものより処理上の利点を有
し、また、所望により溶融ポリマーに直接加えることも
でき、したがって、余計な溶媒、分散剤も要しない。し
たがって、この方法は最終熱可塑性樹脂製品に非常に有
利な特性を与える。しかし、着色剤を樹脂と相容性を有
する溶媒または分散剤の少量と予め混合して方法的便宜
を図ってもよい。
【0064】本発明の高側鎖中間体および着色剤は3つ
工程によりつくられる。第1の工程において、求核基、
たとえば芳香族アミンを温度約80−150℃でグリシ
ドールとの反応によりヒドロキシアルキル化し、第1お
よび第2ヒドロキシル基を有する中間体を得る。ここ
で、有用な求核基は、第1または第2アミン、ヒドロキ
シ化合物、メルカプト化合物、スルフィン酸、スルホア
ミド、イミドまたはスルホン酸である。
【0065】グリシドールは窒素等の不活性ガスの存在
下で所望量のグリシドールが反応するまで加えられる。
この塩基触媒反応は溶媒の存在または不存在下で行われ
る。溶媒が必要な場合は、トルエン、キシレン、ニトロ
ベンゼン、ジオキサンが代表例として用いることができ
る。有用な塩基触媒の例は、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウムである。塩
基触媒の量は適宜変えられるが、通常、約0.05−2
重量%である。その他、有用な触媒として、第3有機ア
ミン、たとえばジメチルアミノシクロヘキサン、トリエ
チルアミン、ベンジルジジメチルアミンなどを用いるこ
とができる。
【0066】第2の工程においては、グリシドール残渣
を含む中間体が温度約80−150℃で3以上の炭素原
子を含む1またはそれ以上のアルキレンオキシドを用
い、さらにヒドロキシアルキル化を行うことにより実質
的に第2ヒドロキシルのみを含む中間体に変換される。
この反応は上記工程1と同様にして行われる。第3の工
程において、上記工程2からの中間体が温度約80−1
50℃でエチレンオキシドを用いヒドロキシエチレン化
することにより実質的に第1ヒドロキシルのみを含む最
終中間体に変換される。このエチレンオキシドは窒素等
の不活性ガスの存在下で所望量のエチレンオキシドが吸
収されるまで加えられる。この反応は上記工程1と同様
にして行われる。
【0067】本発明の第1ヒドロキシル富化芳香族着色
剤はポリマーに必要な発色団の違いにより種々の方法で
製造することができる。その反応経路の幾つかを(I)
ないし(VI)にて説明する。これらの経路は例示に過
ぎず、本発明を限定するものでない。 経路 I
【0068】
【化12】 経路Iにおいて、本発明のアゾ着色剤は、炭素環式また
は複素環式アミン(I)をジアゾ化し、ジアゾニュウム
塩(II)を得、これを中間芳香族カップリング成分
(III)とカップリングさせ、アゾ着色剤(IV)を
得る。なお、ここでQ−およびArは上記定義の通りで
あり、Q−およびArのいずれか、または双方は少なく
とも1個の−Z成分を含む。なお、芳香族アミンをジア
ゾ化する種々知られている。このカップリングは通常、
稀釈した鉱酸または有機酸、たとえば酢酸、プロピオン
酸中で行われ、塩基の添加によりpHを少なくとも3−
4に調整することによりカップリングが促進される。
【0069】ヒドラゾ官能基を有する中間体を下記経路
IAに示す。 経路 IA
【0070】
【化13】 経路Iからの対応するジアゾニュウム塩(II)は温度
約70−100℃で鉱酸の存在下で亜硫酸ナトリウムを
用いて還元され、本発明のヒドラゾ中間体(IIA)が
形成される。
【0071】本発明のメチン着色剤は経路IIにより製
造される。この経路IIは3つの工程からなる。
【0072】第1の工程において、第1ヒドロキシル富
化芳香族アミン中間体、H−Arを無水有機酸と反応さ
せ、ジエステル中間体を得る。一般には、中間体、H−
Arを温度約60−130℃で無水酢酸と反応させる。
この場合、有用な触媒として、第3有機アミン、たとえ
ばジメチルアミノシクロヘキサン、トリエチルアミン、
ベンジルジジメチルアミンなどを用いることができる。
【0073】第2の工程において、工程1からの芳香族
ジエステル中間体を、通常、N,N−ジメチルホルムア
ミド(DMF)およびオキシ塩化亜燐酸を用い、ウィル
スマイエル(Vilsmeier)試薬と反応させ、対
応するアルデヒドを得る[Bull. Societe
Chime 72,No.22,836−845,
(Nov.1960)]。塩基加水分解ののち、対応す
るが分別される。 経路 II−工程−3
【0074】
【化14】 最後に、工程3において、芳香族アルデヒド中間体、A
r−COH(V)をノエビニーゲル(Knoevene
agel)条件下で活性メチレン化合物(VI)と反応
させ、メチン化合物(VII)を得る。
【0075】本発明のアザメチン着色剤は以下の経路I
IIにより2工程で製造される。 経路 III−工程−1
【0076】
【化15】 工程1において、芳香族アミン中間体、(III)を亜
硝酸を用いてニトロソ化し、ニトロソ芳香族アミン中間
体、(VIII)を得る。 経路 III−工程−2
【0077】
【化16】 第2の工程において、ニトロソ芳香族アミン中間体、
(VII)を活性メチレン化合物(VI)と反応させ、
アザメチン化合物(IX)を得る。
【0078】本発明のカチオン性またはカチオン性メチ
ン着色剤は種々の方法で製造することができる。その方
法の幾つかを下記経路(IV)ないし(VI)で説明す
る。なお、これらの経路は例示に過ぎず、本発明を限定
するものでない。 経路 IV
【0079】
【化17】 アゾ着色剤(X)(ただし、Aは複素環の残渣)は不活
性溶媒の存在または不存在下で高温でアルキル化剤と反
応させることにより対応するカチオン性着色剤(XI)
に変換される。ここで使用可能なアルキル化剤はジアリ
キルスルフェート、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化ア
ラルキル、スルホン酸のアルキルエステル、活性化ビニ
ル化合物、ハロ酢酸等である。このアルキル化剤の具体
例は、ジメチルスルフェート、ジエチルスルフェート、
ジプロピルスルフェート、エチルプロミド、プチルプロ
ミド、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、塩化ベンジル、臭
化ベンジル、メチル−p−トルエンスルホネート、ブチ
ル−p−トルエンスルホネート、アクリルアミドおよび
ブロモ酢酸である。
【0080】本発明のカチオン性メチン着色剤は下記経
路VおよびVIで説明する種々の方法で製造することが
できる。 経路 V
【0081】
【化18】 経路Vにおいて、本発明のメチンカチオン性着色剤(X
III)は、不活性溶媒の存在または不存在下および触
媒の存在下で高温で、置換2−メチレン−1,3,3−
トリメチルインドリン(フィッシャー塩基)(XII)
を上記芳香族アルデヒド(V)と縮合させるをことによ
り製造することができる。この塩基(XII)は市販さ
れており、この縮合方法は周知である。 経路 VI
【0082】
【化19】 その他、カチオン性メチン(XV)は不活性溶媒の存在
または不存在下および触媒の存在下で高温で、置換第4
級塩基塩(XIV)を上記芳香族アルデヒド(V)と縮
合させるをことにより製造することができる。この第4
級塩基塩(XIV)およびその縮合方法は周知である。
第4級塩基の例は、4級化キノリン、ベンゾチアゾー
ル、ベンゾキサゾール、インドレニン、およびベンズイ
ミダゾールである。上記アニオンXの例は、Cl
Br、I、CHSO 、CSO 等で
ある。用いられるアニオンは利用される分離方法、4級
化剤の種類に依存する。
【0083】増大した側鎖および芳香族アミン官能基を
有する中間体は下記経路VIIないしIXの方法で製造
することができる。 経路 VII
【0084】
【化20】 経路VIIはニトロ化合物(XVI)を触媒的水素化に
よりアミン中間体(XVII)に変換する工程を含む。
ここで適当な還元触媒が用いられる。この触媒の例とし
ては、ラネーニッケル、酸化ニッケル、微粒金属、たと
えば鉄、コバルト、白金、ルテニュウム、オスミュウ
ム、ロジウムである。軽石、アスベストス、板状けいそ
う土、アルミナ、シリカゲル、活性炭などに金属触媒を
担持させてもよい。この触媒の量はニトロ中間体に基づ
いて約0.025−15重量%の範囲で適宜選ぶことが
できる。
【0085】還元温度は約20−90℃、さらに好まし
くは反応時間の短縮、高収率の観点から40−90℃の
範囲がよい。このニトロ中間体の還元の間、圧力は約5
00−1800psi(水素)とする。
【0086】この還元反応は通常、適当な溶媒の存在下
でおこなわれる。この溶媒の例としては、低級アルコー
ル、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、イソ
プロピルアルコール;ジオキサンのようなエーテル;ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、石油エ
ーテルのような炭化水素;低級アルコールと水の等量か
らなる混合物(たとえば、エチルアルコールと水の等量
からなるもの)がある。この溶媒の量は約30−80重
量%の範囲(溶媒とニトロ化合物との混合物全体に基づ
いて)で用いられる。 経路 VIII
【0087】
【化21】 経路VIIIは、温度約0−100℃での塩化アセトア
ミドスルホニル中間体(XVIII)(ここで、Ar
はフェニレンまたは置換フェニレンである)と、芳香族
アミン(XVII) (ここで、Arは上記同様であ
り、少なくとも1個の−Z成分を含む)の少なくとも化
学量論量と、無機塩基との縮合により、アセトアミド中
間体(XIX)を形成することからなる。さらに、温度
80−100℃で加熱することにより対応するアセトア
ミド中間体(XIX)が加水分解してポリ芳香族中間体
(XX)となる。 経路 IX
【0088】
【化22】 経路IXは、温度約0−100℃での塩化ニトロスルホ
ニル中間体(XXI)(ここで、Arはフェニレンま
たは置換フェニレンである)と、少なくとも化学量論量
の芳香族アミン(XVII)と、無機塩基との縮合によ
り、ニトロポリ芳香族中間体(XXII)を形成するこ
とからなる。
【0089】対応するポリ芳香族アミン中間体(XXI
II)は上記経路VIIと同様の触媒還元によりニトロ
ポリ芳香族中間体(XXII)を変換することにより製
造される。
【0090】以下に記載する例および表は、本発明の具
体的化合物およびその製造方法を説明するものである。
なお、部および%は別段の記載がない限り、重量に基づ
くものである。
【0091】記号、EO、PO、BOは−CHCH
O−、−CH(CH)CHO−、−CH(C
5)CHO−、またはそのエポキシド先駆物質を意味
する。例において、GLは未末端化グリシドール残
渣、GLは末端化グリシドール残渣を意味する。GL
およびGLの前の数値は求核基の反応性部位当たりのグ
リシドール残渣の平均数を表している。
【0092】例えば、例1および1Aで数値が1.5の
場合、窒素の1つの反応性部位は単一のグリシドール残
渣を有し、他の反応性部位は互いに連結された2つの残
渣を有する。さらに例1および1Aに関して述べると、
“1.5GL/5PO/5EO−H”はGLの少なく
とも1個の第1ヒドロキシル基がプロピレンオキシド分
子と反応していること、プロピレンオキシド反応体が化
学量論量を超えて反応系に存在すること、各末端POの
第2ヒドロキシル基がエチレンオキシド分子と反応して
いること、さらにエチレンオキシド反応体が化学量論量
を超えて反応系に存在することを示している。例1Aの
POおよびEOのそれぞれに付加されている数値“5”
は求核基の反応性部位当たりのこれら残渣の平均数を表
している。
【0093】
【実施例】 例1
【0094】
【化23】 窒素パージ、加熱マントル、機械撹拌機、温度コントロ
ーラ及び添加漏斗を装備した乾燥1000m1の3つ口
フラスコ中には125gのアニリン(1.34モル)及
び0.6gの水酸化カリウムが装入される。前記混合物
は、前記加熱マントル及び温度コントローラによって撹
拌した状態で110℃に加熱される。
【0095】298g(4.03モル)のグリシドール
は、前記添加漏斗を通して徐々に滴下方式で添加され
る。発熱が始まる前の最初の数分間、僅かな温度降下を
引き起こす。温度降下が始まるやいなや前記加熱マント
ルが取り去られ、付加速度によって発熱が制御される。
温度は、前記付加速度によって110〜125℃の間に
維持される。
【0096】全てのグリシドールが装入された後、前記
反応混合物は1時間ポスト加熱される。この時、ヒドロ
キシル価はアニリン−3グリシドール中間体に支配さ
れ、905(理論値890)となる。
【0097】例1A
【0098】
【化24】 2リットルオートクレーブ中には、315g(1モル)
の例1のアニリン3グリシドール中間体及び2gの水酸
化カリウム触媒が装入される。前記反応器は、窒素で6
0psiまで3回パージされ、そして5psiの窒素圧
下で250゜Fまで加熱される。次いで、580g(1
0モル)のプロピレンオキサイド(PO)は80psi
以下の蒸気圧を維持する速さで添加される。
【0099】POの添加後、反応混合物は120℃で2
時間ポスト加熱される。この時、ヒドロキルシ価は反応
混合物に支配され、325(理論値313)となる。
【0100】次いで、440g(10モル)のエチレン
オキシド(EO)は80psi以下の蒸気圧を維持する
速さで添加される。EOの添加後、反応混合物は120
℃で2時間ポスト加熱される。この時、ヒドロキルシ価
は反応混合物に支配され、208(理論値210)とな
る。
【0101】200°Fで15分間真空ストリップ後、
アニリン3GL/10PO/10EO−H中間体は13
49の重量平均分子量を有し、かついつでも使用可能と
なる。
【0102】例1B
【0103】
【化25】 180gの酢酸、41gのプロピオン酸、4滴の2−エ
チルヘキサノール脱泡剤は温度計、冷却槽及び機械撹拌
機を装備した500mlの3つ口フラスコ中に添加され
る。前記混合物は、冷却され、そして9.3g(0.1
モル)のアニリンが前記フラスコに添加される。前記混
合物は、更に5℃以下に冷却され、その後33gの40
%ニトロシル硫酸が添加され、その間10℃以下の温度
に維持される。3時間後、前記混合物は亜硝酸塩試験で
陽性を示し、そして2gの硫酸が5℃以下の温度を保持
しながら徐々に添加される。更に1時間後、亜硝酸塩試
験で陰性となる。
【0104】2000mlのビーカーには、146.9
g(0.11モル)の例1Aのアニリン3GL/10P
O/10EO−H中間体、200gの水、200gの氷
及び8gの尿素が装入される。この混合物は、0℃以下
まで冷却される。ジアゾ溶液は、10℃以下の温度に保
持しながら約30分間かけて前記ビーカーに滴下方式で
添加される。得られた混合物は、数時間撹拌され、夜通
し放置され、その後268gの50%水酸化ナトリウム
が20℃以下に保持しながら過剰の酸をpH約7に中和
するために添加される。底部の塩層は除去され、生成物
は塩化メチレンで溶解される。塩化メチレン溶液は4回
水洗され、それから硫酸ナトリウムをすっかり乾燥す
る。前記塩化メチレン溶媒は、それから濾過され、41
6nmの最大吸光度を持つ黄色液体を得るためにストリ
ップされる。
【0105】例2
【0106】
【化26】 窒素パージ、加熱マントル、機械撹拌機、温度コントロ
ーラ及び添加漏斗を装備した乾燥1000mlの3つ口
フラスコ中には143gのm−トルイジン(1.34モ
ル)及び0.6gの水酸化カリウムが装入される。前記
混合物は、前記加熱マントル及び温度コントローラによ
って撹拌した状態で110℃に加熱される。
【0107】398g(5.37モル)のグリシドール
は、前記添加漏斗を通して徐々に滴下方式で添加され
る。発熱が始まる前の最初の数分間、僅かな温度降下を
引き起こす。温度降下が始まるやいなや前記加熱マント
ルが取り去られ、付加速度によって発熱が制御される。
温度は、前記付加速度によって110〜125℃の間に
維持される。
【0108】全てのグリシドールが装入された後、前記
反応混合物は1時間ポスト加熱される。この時、ヒドロ
キシル価はm−トルイジン4グリシドール中間体に支配
され、875(理論値835)となる。
【0109】例2A
【0110】
【化27】 2リットルオートクレーブ中には、403g(1モル)
の例2のm−トルイジン4グリシドール中間体及び4g
の水酸化カリウム触媒が装入される。前記反応器は、窒
素で60psiまで3回パージされ、そして5psiの
窒素圧下で250°Fまで加熱される。次いで、580
g(10モル)のプロピレンオキサイド(PO)は80
psi以下の蒸気圧を維持する速さで添加される。
【0111】POの添加後、反応混合物は120℃で2
時間ポスト加熱される。この時、ヒドロキルシ価は反応
混合物に支配され、337(理論値349)となる。
【0112】次いで、440g(10モル)のエチレン
オキシド(EO)は80psi以下の蒸気圧を維持する
速さで添加される。EOの添加後、反応混合物は120
℃で2時間ポスト加熱される。この時、ヒドロキルシ価
は反応混合物に支配され、235(理論値234)とな
る。
【0113】200°Fで15分間真空ストリップ後、
m−トルイジン4GL/10PO/10EO−Hの中間
体は1432の重量平均分子量を有し、かついつでも使
用可能となる。
【0114】例2B
【0115】
【化28】 2000mlのビーカーには、156.8g(0.11
モル)の例2Aのm−トルイジン4GL/10PO/1
0EO−H中間体、200gの水、200gの氷及び4
gの尿素が装入される。この混合物は、0℃以下まで冷
却される。2−クロロ−4−メチルスルフォニルアニリ
ンからのジアゾ溶液(例1Bで調製されたのと同様)
は、10℃以下の温度に保持しながら約30分間かけて
前記ビーカーに滴下方式で添加される。得られた混合物
は、数時間撹拌され、夜通し放置され、その後260g
の50%水酸化ナトリウムが20℃以下に保持しながら
過剰の酸をpH約7に中和するために添加される。底部
の塩層は除去され、生成物は塩化メチレンで溶解され
る。塩化メチレン溶液は4回水洗され、それから硫酸ナ
トリウムをすっかり乾燥する。前記塩化メチレン溶媒
は、それから濾過され及び472nmの最大吸光度を持
つオレンジ液体を得るためにストリップされる。
【0116】例3
【0117】
【化29】 2000mlのビーカーには、268.7g(0.11
モル)のm−トルイジン4GL/20PO/20EO−
H中間体、300gの水、300gの氷及び4gの尿素
が装入される。この混合物は、0℃以下まで冷却され
る。3,4−ジシアノアニリンからのジアゾ溶液(例1
Bで調製されたのと同様)は、10℃以下の温度に保持
しながら約30分間かけて前記ビーカーに滴下方式で添
加される。得られた混合物は、数時間撹拌され、夜通し
放置され、その後260gの50%水酸化ナトリウムが
20℃以下に保持しながら過剰の酸をpH約7に中和す
るために添加される。底部の塩層は除去され、生成物は
塩化メチレンで溶解される。塩化メチレン溶液は4回水
洗され、それから硫酸ナトリウムをすっかり乾燥する。
前記塩化メチレン溶媒は、それから濾過され、500n
mの最大吸光度を持つ赤色液体を得るためにストリップ
される。
【0118】例4
【0119】
【化30】 4000mlのビーカーには、543.8g(0.11
モル)のm−クロロアニリン4GL/40PO/50E
O−H中間体、600gの水、600gの氷及び4gの
尿素が装入される。この混合物は、0℃以下まで冷却さ
れる。4−フェニルアゾアニリンからのジアゾ溶液(例
1Bで調製されたのと同様)は、10℃以下の温度に保
持しながら約30分間かけて前記ビーカーに滴下方式で
添加される。得られた混合物は、数時間撹拌され、夜通
し放置され、その後260gの50%水酸化ナトリウム
が20℃以下に保持しながら過剰の酸をpH約7に中和
するために添加される。底部の塩層は除去され、生成物
は塩化メチレンで溶解される。塩化メチレン溶液は4回
水洗され、それから硫酸ナトリウムをすっかり乾燥す
る。前記塩化メチレン溶媒は、それから濾過され、オレ
ンジ液体を得るためにストリップされる。
【0120】例5
【0121】
【化31】 549gの85%燐酸、75gの98%硫酸、9滴の2
−エチルヘキサノール脱泡剤は温度計、冷却槽及び機械
撹拌機を装備した1000mlの3つ口フラスコ中に添
加される。前記混合物は、冷却され、そして30.9g
(0.3モル)の2−アミノチアゾールが前記フラスコ
に添加される。前記混合物は、更に0℃以下に冷却さ
れ、その後105gの40%ニトロシル硫酸が添加さ
れ、その間5℃以下の温度に維持される。3時間後、前
記混合物は亜硝酸塩試験で陽性を示し、そして2.5g
の硫酸が5℃以下の温度を保持しながら徐々に添加され
る。更に1時間後、亜硝酸塩試験で陰性となる。
【0122】4000mlのビーカーには、493.7
g(0.33モル)のアニリン4GL/10PO/10
EO−H中間体、500gの水、500gの氷及び12
gの尿素が装入される。この混合物は、0℃以下まで冷
却される。ジアゾ溶液は、10℃以下の温度に保持しな
がら約30分間かけて前記ビーカーに滴下方式で添加さ
れる。得られた混合物は、数時間撹拌され、夜通し放置
され、その後780gの50%水酸化ナトリウムが20
℃以下に保持しながら過剰の酸をpH約7に中和するた
めに添加される。底部の塩層は除去され、生成物は塩化
メチレンで溶解される。塩化メチレン溶液は4回水洗さ
れ、それから硫酸ナトリウムをすっかり乾燥する。前記
塩化メチレン溶媒はそれから濾過され、493nmの最
大吸光度を持つオレンジオイルを得るためにストリップ
される。
【0123】例6
【0124】
【化32】 2000mlのビーカーには、268.7g(0.11
モル)のN−エチルナフチルアミン3GL/20PO/
20EO−H中間体、300gの水、300gの氷及び
4gの尿素が装入される。この混合物は、0℃以下まで
冷却される。2−アミノ−4−メチルチアゾールからの
ジアゾ溶液(例5で調製されたのと同様)は、10℃以
下の温度に保持しながら約30分間かけて前記ビーカー
に滴下方式で添加される。得られた混合物は、数時間撹
拌され、夜通し放置され、その後260gの50%水酸
化ナトリウムが20℃以下に保持しながら過剰の酸をp
H約7に中和するために添加される。底部の塩層は除去
され、生成物は塩化メチレンで溶解される。塩化メチレ
ン溶液は4回水洗され、それから硫酸ナトリウムをすっ
かり乾燥する。前記塩化メチレン溶媒は、それから濾過
され、赤色液体を得るためにストリップされる。
【0125】例7
【0126】
【化33】 窒素パージ、加熱マントル、機械撹拌機、温度コントロ
ーラ及び添加漏斗を装備した乾燥1000mlの3つ口
フラスコ中には181gのN−エチル−m−トルイジン
(1.34モル)及び0.6gの水酸化カリウムが装入
される。前記混合物は、前記加熱マントル及び温度コン
トローラによって撹拌した状態で110℃に加熱され
る。
【0127】298g(4.03モル)のグリシドール
は、前記添加漏斗を通して徐々に滴下方式で添加され
る。発熱が始まる前の最初の数分間、僅かな温度降下を
引き起こす。温度降下が始まるやいなや前記加熱マント
ルが取り去られ、付加速度によって発熱が制御される。
温度は、前記付加速度によって110〜125℃の間に
維持される。
【0128】全てのグリシドールが装入された後、前記
反応混合物は1時間ポスト加熱される。この時、ヒドロ
キシル価はN−エチル−m−トルイジン3グリシドール
中間体に支配され、659(理論値629)となる。
【0129】例7A
【0130】
【化34】 2リットルオートクレーブ中には、355g(1モル)
の例7のN−エチル−m−トルイジン3グリシドール中
間体及び4gの水酸化カリウム触媒が装入される。前記
反応器は、窒素で60psiまで3回パージされ、そし
て5psiの窒素圧下で250°Fまで加熱される。次
いで、610g(10.5モル)のプロピレンオキサイ
ド(PO)は、80psi以下の蒸気圧を維持する速さ
で添加される。
【0131】POの添加後、反応混合物は120℃で2
時間ポスト加熱される。この時、ヒドロキルシ価は反応
混合物に支配され、250(理論値231)となる。
【0132】次いで、450g(10.2モル)のエチ
レンオキシド(EO)は80psi以下の蒸気圧を維持
する速さで添加される。EOの添加後、反応混合物は1
20℃で2時間ポスト加熱される。この時、ヒドロキル
シ価は反応混合物に支配され、187(理論値155)
となる。
【0133】200°Fで15分間真空ストリップ後、
N−エチル−m−トルイジン3GL/10.5PO/1
1EO−Hの中間体は1343の重量平均分子量を有
し、かついつでも使用可能となる。
【0134】例7B
【0135】
【化35】 2000mlのビーカーには、156.3g(0.11
モル)の例7AのN−エチル−m−トルイジン3GL/
10.5PO/11EO−H中間体、200gの水、2
00gの氷及び4gの尿素が装入される。この混合物
は、0℃以下まで冷却される。2−アミノ−4−メチル
−5−カルボエトキシチアゾールからのジアゾ溶液(例
5で調製されたのと同様)は、10℃以下の温度に保持
しながら約30分間かけて前記ビーカーに滴下方式で添
加される。得られた混合物は、数時間撹拌され、夜通し
放置され、その後260gの50%水酸化ナトリウムが
20℃以下に保持しながら過剰の酸をpH約7に中和す
るために添加される。底部の塩層は除去され、生成物は
塩化メチレンで溶解される。塩化メチレン溶液は、4回
水洗され、それから硫酸ナトリウムをすっかり乾燥す
る。前記塩化メチレン溶媒は、それから濾過され、51
3nmの最大吸光度を持つ赤色液体を得るためにストリ
ップされる。
【0136】例8
【0137】
【化36】 2000mlのビーカーには、180.1g(0.11
モル)のm−トリフルオロアニリン4GL/10PO/
10EO−H中間体、300gの水、300gの氷およ
び4gの尿素が装入される。この混合物は、0℃以下ま
で冷却される。2−アミノベンゾチアゾールからのジア
ゾ溶液(例5で調製されたのと同様)は、10℃以下の
温度に保持しながら約30分間かけて前記ビーカーに滴
下方式で添加される。得られた混合物は、数時間撹拌さ
れ、夜通し放置され、その後260gの50%水酸化ナ
トリウムが20℃以下に保持しながら過剰の酸をpH約
7に中和するために添加される。底部の塩層は除去さ
れ、生成物は塩化メチレンで溶解される。塩化メチレン
溶液は、4回水洗され、それから硫酸ナトリウムをすっ
かり乾燥する。前記塩化メチレン溶媒は、それから濾過
され、赤色液体を得るためにストリップされる。
【0138】例9
【0139】
【化37】 549gの85%燐酸、150gの98%硫酸、9滴の
2−エチルヘキサノール脱泡剤は温度計、冷却槽及び機
械撹拌機を装備した1000mlの3つ口フラスコ中に
添加される。前記混合物は、冷却され、そして54g
(0.3モル)の2−アミノ6−メトキシベンゾチアゾ
ールが前記フラスコに添加される。前記混合物は、更に
0℃以下に冷却され、その後105gの40%ニトロシ
ル硫酸が添加され、その間5℃以下の温度に維持され
る。3時間後、前記混合物は亜硝酸塩試験で陽性を示
し、そして25gの硫酸が5℃以下の温度を保持しなが
ら徐々に添加される。更に1時間後、亜硝酸塩試験で陰
性となる。4000mlのビーカーには、380.9g
(0.33モル)のm−トルイジン4GL/30PO/
30EO−H中間体、500gの水、500gの氷及び
12gの尿素が装入される。この混合物は、0℃以下ま
で冷却される。ジアゾ溶液は、10℃以下の温度に保持
しながら約30分間かけて前記ビーカーに滴下方式で添
加される。得られた混合物は、数時間撹拌され、夜通し
放置され、その後780gの50%水酸化ナトリウムが
20℃以下に保持しながら過剰の酸をpH約7に中和す
るために添加される。底部の塩層は除去され、生成物は
塩化メチレンで溶解される。塩化メチレン溶液は4回水
洗され、それから硫酸ナトリウムをすっかり乾燥する。
前記塩化メチレン溶媒はそれから濾過され、526nm
の最大吸光度を持つ赤色液体を得るためにストリップさ
れる。
【0140】例10
【0141】
【化38】 2000mlのビーカーには、155g(0.11モ
ル)のアニリン4GL/10PO/10EO−H中間
体、300gの水、300gの氷および4gの尿素が装
入される。この混合物は、0℃以下まで冷却される。2
−アミノ−4−クロロベンゾチアゾールからのジアゾ溶
液(例9で調製されたのと同様)は、10℃以下の温度
に保持しながら約30分間かけて前記ビーカーに滴下方
式で添加される。得られた混合物は、数時間撹拌され、
夜通し放置され、その後260gの50%水酸化ナトリ
ウムが20℃以下に保持しながら過剰の酸をpH約7に
中和するために添加される。底部の塩層は除去され、生
成物は塩化メチレンで溶解される。塩化メチレン溶液
は、4回水洗され、それから硫酸ナトリウムをすっかり
乾燥する。前記塩化メチレン溶媒は、それから濾過さ
れ、524nmの最大吸光度を持つ赤色液体を得るため
にストリップされる。
【0142】例11
【0143】
【化39】 2000mlのビーカーには、139.8g(0.11
モル)のアニリン2EO/15PO/5EO−H中間
体、300gの水、300gの氷および4gの尿素が装
入される。この混合物は、0℃以下まで冷却される。2
−アミノ−4−クロロベンゾチアゾールからのジアゾ溶
液(例9で調製されたのと同様)は、10℃以下の温度
に保持しながら約30分間かけて前記ビーカーに滴下方
式で添加される。得られた混合物は、数時間撹拌され、
夜通し放置され、その後260gの50%水酸化ナトリ
ウムが20℃以下に保持しながら過剰の酸をpH約7に
中和するために添加される。底部の塩層は除去され、生
成物は塩化メチレンで溶解される。塩化メチレン溶液
は、4回水洗され、それから硫酸ナトリウムをすっかり
乾燥する。前記塩化メチレン溶媒は、それから濾過さ
れ、524nmの最大吸光度を持つ赤色液体を得るため
にストリップされる。
【0144】例12
【0145】
【化40】 320gの酢酸、80gのプロピオン酸、9滴の2−エ
チルヘキサノール脱泡剤は温度計、冷却槽及び機械撹拌
機を装備した1000mlの3つ口フラスコ中に添加さ
れる。前記混合物は、冷却され、そして32.2g
(0.2モル)の2−アミノ−5−エチルチオ−1,
3,4−チアジアゾールが前記フラスコに添加される。
前記混合物は、更に5℃以下に冷却され、その後70g
の40%ニトロシル硫酸が添加され、その間10℃以下
の温度に維持される。3時間後、前記混合物は陽性亜硝
酸塩試験に供され、そして2gの硫酸が5℃以下の温度
を保持しながら徐々に添加される。陰性亜硝酸塩試験は
更に1時間後に明らかになる。2000mlのビーカー
には、332.4g(0.22モル)のm−トルイジン
4GL/10PO/12EO−H中間体、400gの
水、400gの氷及び8gの尿素が装入される。この混
合物は、0℃以下まで冷却される。ジアゾ溶液は、10
℃以下の温度に保持しながら約30分間かけて前記ビー
カーに滴下方式で添加される。得られた混合物は、数時
間撹拌され、夜通し放置され、その後503gの50%
水酸化ナトリウムが20℃以下に保持しながら過剰の酸
をpH約7に中和するために添加される。底部の塩層は
除去され、生成物は塩化メチレンで溶解される。塩化メ
チレン溶液は4回水洗され、それから硫酸ナトリウムを
すっかり乾燥する。前記塩化メチレン溶媒は、それから
濾過され、赤色液体を得るためにストリップされる。
【0146】例13
【0147】
【化41】 150gの85%燐酸、3滴の2−エチルヘキサノール
脱泡剤は温度計、冷却槽及び機械撹拌機を装備した10
00mlの3つ口フラスコ中に添加される。前記混合物
は、冷却され、そして17.7g(0.1モル)の5−
アミノ−3−フェニル−1,2,4−チアジアゾールが
前記フラスコに添加される。前記混合物は、更に0℃以
下に冷却され、その後35gの40%ニトロシル硫酸が
添加され、その間5℃以下の温度に維持される。3時間
後、前記混合物は陽性亜硝酸塩試験に供され、そして2
gの硫酸が5℃以下の温度を保持しながら徐々に添加さ
れる。陰性亜硝酸塩試験は、更に1時間後に明らかにな
る。1000mlのビーカーには、235.3g(0.
11モル)のm−アニシデン(anisidine)4
GL/16PO/18EO−H中間体、300gの水、
300gの氷及び4gの尿素が装入される。この混合物
は、0℃以下まで冷却される。ジアゾ溶液は、10℃以
下の温度に保持しながら約30分間かけて前記ビーカー
に滴下方式で添加される。得られた混合物は、数時間撹
拌され、夜通し放置され、その後260gの50%水酸
化ナトリウムが20℃以下に保持しながら過剰の酸をp
H約7に中和するために添加される。底部の塩層は除去
され、生成物は塩化メチレンで溶解される。塩化メチレ
ン溶液は4回水洗され、それから硫酸ナトリウムをすっ
かり乾燥する。前記塩化メチレン溶媒はそれから濾過さ
れ、青っぽい赤色液体を得るためにストリップされる。
【0148】例14
【0149】
【化42】 180gの酢酸、41gのプロピオン酸、4滴の2−エ
チルヘキサノール脱泡剤は温度計、冷却槽及び機械撹拌
機を装備した500mlの3つ口フラスコ中に添加され
る。前記混合物は、冷却され、そして9.7g(0.1
モル)の5−アミノ−3−メチルピラゾールが前記フラ
スコに添加される。前記混合物は、更に5℃以下に冷却
され、その後35gの40%ニトロシル硫酸が添加さ
れ、その間10℃以下の温度に維持される。3時間後、
前記混合物は亜硝酸塩試験で陽性を示し、そして2gの
硫酸が5℃以下の温度を保持しながら徐々に添加され
る。更に1時間後、亜硝酸塩試験で陰性となる。
【0150】2000mlのビーカーには、175.7
g(0.11モル)のN−エチル−m−トルイジン3G
L/10PO/15EO−H中間体、300gの水、3
00gの氷及び8gの尿素が装入される。この混合物
は、0℃以下まで冷却される。ジアゾ溶液は、10℃以
下の温度に保持しながら約30分間かけて前記ビーカー
に滴下方式で添加される。得られた混合物は、数時間撹
拌され、夜通し放置され、その後268gの50%水酸
化ナトリウムが20℃以下に保持しながら過剰の酸をp
H約7に中和するために添加される。底部の塩層は除去
され、生成物は塩化メチレンで溶解される。塩化メチレ
ン溶液は4回水洗され、それから硫酸ナトリウムをすっ
かり乾燥する。前記塩化メチレン溶媒は、それから濾過
され、418nmの最大吸光度を持つ黄色液体を得るた
めにストリップされる。
【0151】例15
【0152】
【化43】 300gの酢酸、40gのプロピオン酸、6滴の2−エ
チルヘキサノール脱泡剤は温度計、冷却槽及び機械撹拌
機を装備した500mlの3つ口フラスコ中に添加され
る。前記混合物は、冷却され、そして27g(0.32
モル)の3−アミノ−1,2,4−トリアゾールが前記
フラスコに添加される。前記混合物は、更に5℃以下に
冷却され、その後105gの40%ニトロシル硫酸が添
加され、その間10℃以下の温度に維持される。3時間
後、前記混合物は亜硝酸塩試験で陽性を示し、そして2
gの硫酸が5℃以下の温度を保持しながら徐々に添加さ
れる。更に1時間後、亜硝酸塩試験で陰性となる。40
00mlのビーカーには、855.1g(0.33モ
ル)のm−トルイジン4GL/30PO/20EO−H
中間体、900gの水、900gの氷及び10gの尿素
が装入される。この混合物は、0℃以下まで冷却され
る。ジアゾ溶液は、10℃以下の温度に保持しながら約
30分間かけて前記ビーカーに滴下方式で添加される。
得られた混合物は、数時間撹拌され、夜通し放置され、
その後805gの50%水酸化ナトリウムが20℃以下
に保持しながら過剰の酸をpH約7に中和するために添
加される。底部の塩層は除去され、生成物は塩化メチレ
ンで溶解される。塩化メチレン溶液は4回水洗され、そ
れから硫酸ナトリウムをすっかり乾燥する。前記塩化メ
チレン溶媒は、それから濾過され、黄色液体を得るため
にストリップされる。
【0153】例16
【0154】
【化44】 180gの酢酸、41gのプロピオン酸、4滴の2−エ
チルヘキサノール脱泡剤は温度計、冷却槽及び機械撹拌
機を装備した500mlの3つ口フラスコ中に添加され
る。前記混合物は、冷却され、そして15g(0.1モ
ル)の5−アミノ−3−メチルイソチアゾールが前記フ
ラスコに添加される。前記混合物は、更に5℃以下に冷
却され、その後35gの40%ニトロシル硫酸が添加さ
れ、その間10℃以下の温度に維持される。3時間後、
前記混合物は亜硝酸塩試験で陽性を示し、そして2gの
硫酸が5℃以下の温度を保持しながら徐々に添加され
る。更に1時間後、亜硝酸塩試験で陰性となる。
【0155】2000mlのビーカーには、716g
(0.11モル)のアニリン4GL/60PO/60E
O−H中間体、800gの水、800gの氷及び4gの
尿素が装入される。この混合物は、0℃以下まで冷却さ
れる。ジアゾ溶液は、10℃以下の温度に保持しながら
約30分間かけて前記ビーカーに滴下方式で添加され
る。得られた混合物は、数時間撹拌され、夜通し放置さ
れ、その後268gの50%水酸化ナトリウムが20℃
以下に保持しながら過剰の酸をpH約7に中和するため
に添加される。底部の塩層は除去され、生成物は塩化メ
チレンで溶解される。塩化メチレン溶液は4回水洗さ
れ、それから硫酸ナトリウムをすっかり乾燥する。前記
塩化メチレン溶媒は、それから濾過され、493nmの
最大吸光度を持つオレンジ液体を得るためにストリップ
される。
【0156】例17
【0157】
【化45】 180gの酢酸、40gのプロピオン酸、6滴の2−エ
チルヘキサノール脱泡剤は温度計、冷却槽及び機械撹拌
機を装備した500mlの3つ口フラスコ中に添加され
る。前記混合物は、冷却され、そして15g(0.1モ
ル)の3−アミノ−1,2−ベンゾイソチアゾールが前
記フラスコに添加される。前記混合物は、更に5℃以下
に冷却され、その後37.5gの40%ニトロシル硫酸
が添加され、その間10℃以下の温度に維持される。3
時間後、前記混合物は亜硝酸塩試験で陽性を示し、そし
て2gの硫酸が5℃以下の温度を保持しながら徐々に添
加される。更に1時間後、亜硝酸塩試験で陰性となる。
2000mlのビーカーには、276.9g(0.11
モル)のアニリン4GL/20PO/22EO−H中間
体、300gの水、300gの氷及び4gの尿素が装入
される。この混合物は、0℃以下まで冷却される。ジア
ゾ溶液は、10℃以下の温度に保持しながら約30分間
かけて前記ビーカーに滴下方式で添加される。得られた
混合物は、数時間撹拌され、夜通し放置され、その後2
68gの50%水酸化ナトリウムが20℃以下に保持し
ながら過剰の酸をpH約7に中和するために添加され
る。底部の塩層は除去され、生成物は塩化メチレンで溶
解される。塩化メチレン溶液は4回水洗され、それから
硫酸ナトリウムをすっかり乾燥する。前記塩化メチレン
溶媒は、それから濾過され、赤色液体を得るためにスト
リップされる。
【0158】例18
【0159】
【化46】 300gの酢酸、60gのプロピオン酸、4滴の2−エ
チルヘキサノール脱泡剤は温度計、冷却槽及び機械撹拌
機を装備した1000mlの3つ口フラスコ中に添加さ
れる。前記混合物は、冷却され、そして28.2g
(0.3モル)の4−アミノピリジンが前記フラスコに
添加される。前記混合物は、更に5℃以下に冷却され、
その後135gの40%ニトロシル硫酸が添加され、そ
の間10℃以下の温度に維持される。3時間後、前記混
合物は陽性亜硝酸塩試験に供され、そして2gの硫酸が
5℃以下の温度を保持しながら徐々に添加される。陰性
亜硝酸塩試験は、更に1時間後に明らかになる。
【0160】4000mlのビーカーには、1479.
4g(0.33モル)のm−トルイジン4GL/40P
O/40EO−H中間体、1000gの水、1000g
の氷及び12gの尿素が装入される。この混合物は、0
℃以下まで冷却される。ジアゾ溶液は、10℃以下の温
度に保持しながら約30分間かけて前記ビーカーに滴下
方式で添加される。得られた混合物は、数時間撹拌さ
れ、夜通し放置され、その後804gの50%水酸化ナ
トリウムが20℃以下に保持しながら過剰の酸をpH約
7に中和するために添加される。底部の塩層は除去さ
れ、生成物は塩化メチレンで溶解される。塩化メチレン
溶液は4回水洗され、それから硫酸ナトリウムをすっか
り乾燥する。前記塩化メチレン溶媒は、それから濾過さ
れ、黄色を帯びたオレンジ液体を得るためにストリップ
される。
【0161】例19
【0162】
【化47】 183gの85%燐酸、25gの98%硫酸、3滴の2
−エチルヘキサノール脱泡剤は温度計、冷却槽及び機械
撹拌機を装備した1000mlの3つ口フラスコ中に添
加される。前記混合物は、冷却され、そして16.3g
(0.1モル)の2−アミノ−3,5−ジシアノ−4−
メチルチオフェンが前記フラスコに添加される。前記混
合物は、更に0℃以下に冷却され、その後35gの40
%ニトロシル硫酸が添加され、その間5℃以下の温度に
維持される。3時間後、前記混合物は亜硝酸塩試験で陽
性を示し、そして2.5gの硫酸が5℃以下の温度を保
持しながら徐々に添加される。更に1時間後、亜硝酸塩
試験で陰性となる。2000mlのビーカーには、15
8.6g(0.11モル)のアニリン4GL/10PO
/12EO−H中間体、300gの水、300gの氷及
び4gの尿素が装入される。この混合物は、0℃以下ま
で冷却される。ジアゾ溶液は、10℃以下の温度に保持
しながら約30分間かけて前記ビーカーに滴下方式で添
加される。得られた混合物は、数時間撹拌され、夜通し
放置され、その後260gの50%水酸化ナトリウムが
20℃以下に保持しながら過剰の酸をpH約7に中和す
るために添加される。底部の塩層は除去され、生成物は
塩化メチレンで溶解される。塩化メチレン溶液は4回水
洗され、それから硫酸ナトリウムをすっかり乾燥する。
前記塩化メチレン溶媒はそれから濾過され、556nm
の最大吸光度を持つバイオレット液体を得るためにスト
リップされる。
【0163】例20
【0164】
【化48】 窒素パージ、加熱マントル、機械撹拌機、温度コントロ
ーラ及び添加漏斗を装備した乾燥1000mlの3つ口
フラスコ中には217gのベンゾモルフォリン(1.3
4モル)及び0.6gの水酸化カリウムが装入される。
前記混合物は、前記加熱マントル及び温度コントローラ
によって撹拌した状態で110℃に加熱される。
【0165】298g(4.03モル)のグリシドール
は、前記添加漏斗を通して徐々に滴下方式で添加され
る。発熱が始まる前の最初の数分間、僅かな温度降下を
引き起こす。温度降下が始まるやいなや前記加熱マント
ルが取り去られ、付加速度によって発熱が制御される。
温度は、前記付加速度によって110〜125℃の間に
維持される。
【0166】全てのグリシドールが装入された後、前記
反応混合物は1時間ポスト加熱される。この時、ヒドロ
キシル価はベンゾモルフォリン3グリシドール中間体に
支配され、536(理論値584)となる。
【0167】例20A
【0168】
【化49】 2リットルオートクレーブ中には、450g(1.2モ
ル)の例20のベンゾモルフォリン3グリシドール中間
体および4gの水酸化カリウム触媒が装入される。前記
反応器は、窒素で60psiまで3回パージされ、そし
て5psiの窒素圧下で250°Fまで加熱される。次
いで、625g(10.8モル)のプロピレンオキサイ
ド(PO)は、80psi以下の蒸気圧を維持する速さ
で添加される。
【0169】POの添加後、反応混合物は120℃で2
時間ポスト加熱される。次いで、530g(12モル)
のエチレンオキシド(EO)は80psi以下の蒸気圧
を維持する速さで添加される。EOの添加後、反応混合
物は120℃で2時間ポスト加熱される。
【0170】200°Fで15分間真空ストリップ後、
ベンゾモルフォリン3GL/10PO/ 10EO−H
中間体は1448の重量平均分子量を有し、かついつで
も使用可能となる。
【0171】例20B
【0172】
【化50】 2000mlのビーカーには、149.1g(0.11
モル)の3,7−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−
1,4−ベンゾオキサジン3GL/10PO/10EO
−H中間体、300gの水、300gの氷及び4gの尿
素が装入される。この混合物は、0℃以下まで冷却され
る。2−アミノ−3,5−ジシアノ−4−メチルチオフ
ェンからのジアゾ溶液(例19で調製されたのと同様)
は、10℃以下の温度に保持しながら約30分間かけて
前記ビーカーに滴下方式で添加される。得られた混合物
は、数時間撹拌され、夜通し放置され、その後260g
の50%水酸化ナトリウムが20℃以下に保持しながら
過剰の酸をpH約7に中和するために添加される。底部
の塩層は除去され、生成物は塩化メチレンで溶解され
る。塩化メチレン溶液は、4回水洗され、それから硫酸
ナトリウムをすっかり乾燥する。前記塩化メチレン溶媒
は、それから濾過され、578nmの最大吸光度を持つ
青みを帯びたバイオレット液体を得るためにストリップ
される。
【0173】例21
【0174】
【化51】 2000mlのビーカーには、279.5g(0.11
モル)のm−トルイジン4GL/20PO/22EO−
H中間体、400gの水、400gの氷および4gの尿
素が装入される。この混合物は、0℃以下まで冷却され
る。2−アミノ−3−シアノ−5−フェニルアゾチオフ
ェンからのジアゾ溶液(例19で調製されたのと同様)
は、10℃以下の温度に保持しながら約30分間かけて
前記ビーカーに滴下方式で添加される。得られた混合物
は、数時間撹拌され、夜通し放置され、その後260g
の50%水酸化ナトリウムが20℃以下に保持しながら
過剰の酸をpH約7に中和するために添加される。底部
の塩層は除去され、生成物は塩化メチレンで溶解され
る。塩化メチレン溶液は、4回水洗され、それから硫酸
ナトリウムをすっかり乾燥する。前記塩化メチレン溶媒
は、それから濾過され、622nmの最大吸光度を持つ
青色液体を得るためにストリップされる。
【0175】例22
【0176】
【化52】 183gの85%燐酸、25gの98%硫酸、3滴の2
−エチルヘキサノール脱泡剤は温度計、冷却槽及び機械
撹拌機を装備した500mlの3つ口フラスコ中に添加
される。前記混合物は、冷却され、そして17.6g
(0.1モル)の4−アミノ−N−メチルフタルイミド
が前記フラスコに添加される。前記混合物は、更に0℃
以下に冷却され、その後35gの40%ニトロシル硫酸
が添加され、その間5℃以下の温度に維持される。3時
間後、前記混合物は亜硝酸塩試験で陽性を示し、そして
1gの硫酸が5℃以下の温度を保持しながら徐々に添加
される。更に1時間後、亜硝酸塩試験で陰性となる。2
000mlのビーカーには、146.2g(0.11モ
ル)のN−エチル−m−トルイジン3GL/10PO/
11EO−H中間体、300gの水、300gの氷及び
4gの尿素が装入される。この混合物は、0℃以下まで
冷却される。ジアゾ溶液は、10℃以下の温度に保持し
ながら約30分間かけて前記ビーカーに滴下方式で添加
される。得られた混合物は、数時間撹拌され、夜通し放
置され、その後260gの50%水酸化ナトリウムが2
0℃以下に保持しながら過剰の酸をpH約7に中和する
ために添加される。底部の塩層は除去され、生成物は塩
化メチレンで溶解される。塩化メチレン溶液は4回水洗
され、それから硫酸ナトリウムをすっかり乾燥する。前
記塩化メチレン溶媒はそれから濾過され、オレンジ液体
を得るためにストリップされる。
【0177】例23
【0178】
【化53】 2000ミリリットルのビーカーに、179.9gのm
−トルイジン3GL/12PO/14EO−H中間体
(0.11モル)、300gの水、300gの氷、及び
4gの尿素を導入する。この混合物を0℃以下に冷却す
る。3−アミノ−N−メチルフタルイミドからの(例2
2で製造した)ジアゾ溶液をビーカーに30分間にわた
り滴下し、温度を10℃以下に維持する。得られた混合
物を数時間にわたり攪拌し、一昼夜静置し、その後、2
60gの50%水酸化ナトリウムを加え、温度を20℃
に維持しつつ、過剰の酸をpH約7に中和する。底部の
酸層を除去し、生成物を塩化メチレンに溶解する。塩化
メチレン溶液を水で4回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾
燥する。次いで塩化メチレン溶媒を濾過し、ストリピン
グを行い、463nmに最大吸収能を有するオレンジ色
の液体を得る。
【0179】例24
【0180】
【化54】 加熱マント、撹拌器、及び窒素入口/出口を備えたフラ
スコに75g(0.047モル)の(例5で製造した)
チアゾールアゾアニリン中間体を加える。フラスコを4
0℃に加熱し、窒素でパージした後、15.1g(0.
12モル)の硫酸ジメチルをフラスコに導入する。温度
を1時間、95℃に上昇させ、反応を完了させる。40
℃に冷却した後、水酸化アンモニウムの10%溶液によ
りpHを8.0に調整する。生成物を塩化メチレンに溶
解し、別のフラスコに加え、そこで水で洗浄して硫酸ア
ンモニウム塩を除去する。生成物をロータリーエバポレ
ーターで真空乾燥し、回収し、601nmに最大吸収能
を有する青色の液体を得る。
【0181】例25
【0182】
【化55】 加熱マント、撹拌器、及び窒素入口/出口を備えたフラ
スコに175g(0.047モル)の(例9で製造し
た)ベンゾチアゾールアゾ中間体を加える。フラスコを
40℃に加熱し、窒素でパージした後、15.1g
(0.12モル)の硫酸ジメチルをフラスコに導入す
る。温度を1時間、95℃に上昇させ、反応を完了させ
る。40℃に冷却した後、水酸化アンモニウムの10%
溶液によりpHを8.0に調整する。生成物を塩化メチ
レンに溶解し、別のフラスコに加え、そこで水で洗浄し
て硫酸アンモニウム塩を除去する。生成物をロータリー
エバポレーターで真空乾燥し、回収し、620nmに最
大吸収能を有する青色の液体を得る。
【0183】例26
【0184】
【化56】 加熱マント、撹拌器、及び窒素入口/出口を備えたフラ
スコに86g(0.047モル)の(例12で製造し
た)チアジアゾールアゾ中間体を加える。フラスコを4
0℃に加熱し、窒素でパージした後、15.1g(0.
12モル)の硫酸ジメチルをフラスコに導入する。温度
を1時間、95℃に上昇させ、反応を完了させる。40
℃に冷却した後、水酸化アンモニウムの10%溶液によ
りpHを8.0に調整する。生成物を塩化メチレンに溶
解し、別のフラスコに加え、そこで水で洗浄して硫酸ア
ンモニウム塩を除去する。生成物をロータリーエバポレ
ーターで真空乾燥し、回収し、青色の液体を得る。
【0185】例27
【0186】
【化57】 プラスチックで覆われたボトルに130g(0.1モ
ル)の(例13で製造した)チアジアゾールアゾ中間体
を、5℃で35.5g(0.25モル)のヨウ化メチル
とともに素早く加える。ボトルをストッパーと銅ワイヤ
でシールし、スチームバス内に約2時間置く。この反応
期間の終点において、ボトルのキャップを外し、過剰の
ヨウ化メチルを蒸発させ、青色の液体を得る。
【0187】例28
【0188】
【化58】 プラスチックで覆われたボトルに152g(0.1モ
ル)の(例13で製造した)ピラゾールアゾ中間体を、
5℃で35.5g(0.25モル)のヨウ化メチルとと
もに素早く加える。ボトルをストッパーと銅ワイヤでシ
ールし、スチームバス内に約2時間置く。この反応期間
の終点において、ボトルのキャップを外し、過剰のヨウ
化メチルを蒸発させ、赤色の液体を得る。
【0189】例29
【0190】
【化59】 プラスチックで覆われたボトルに459g(0.1モ
ル)の(例18で製造した)ピリジンアゾ中間体を、5
℃で35.5g(0.25モル)のヨウ化メチルととも
に素早く加える。ボトルをストッパーと銅ワイヤでシー
ルし、スチームバス内に約2時間置く。この反応期間の
終点において、ボトルのキャップを外し、過剰のヨウ化
メチルを蒸発させ、青紫色の液体を得る。
【0191】例30
【0192】
【化60】 加熱マント、撹拌器、及び窒素紅入口/出口を備えたフ
ラスコに320g(0.047モル)の(例16で製造
した)イソチアジアゾールアゾ中間体を加える。フラス
コを40℃に加熱し、窒素でパージした後、15.1g
(0.12モル)の硫酸ジメチルをフラスコに導入す
る。温度を1時間、95℃に上昇させ、反応を完了させ
る。40℃に冷却した後、水酸化アンモニウムの10%
溶液によりpHを8.0に調整する。生成物を塩化メチ
レンに溶解し、別のフラスコに加え、そこで水で洗浄し
て硫酸アンモニウム塩を除去する。生成物をロータリー
エバポレーターで真空乾燥し、回収し、601nmに最
大吸収能を有する青色の液体を得る。
【0193】例31
【0194】
【化61】 プラスチックで覆われたボトルに243g(0.1モ
ル)の(例15で製造した)トリアゾールアゾ中間体
を、5℃で17.2g(0.11モル)のヨウ化エチル
とともに素早く加える。ボトルをストッパーと銅ワイヤ
でシールし、スチームバス内に約2時間置く。この反応
期間の終点において、ボトルのキャップを外し、過剰の
ヨウ化エチルを蒸発させ、赤色の液体を得る。
【0195】例32
【0196】
【化62】 3モルの無水酢酸中に1408g(1モル)のアニリン
4GL/10PO/10EO中間体を導入することによ
り、混合物を製造する。この混合物を機械的に攪拌し、
N−メチルイミダゾールを5滴加える。初期発熱の後、
反応混合物を100−120℃に加熱し、追加の2時間
110−110℃に維持し、反応の完了を確実にする。
混合物を冷却し、90℃で減圧により過剰の酢酸と無水
酢酸を除去することにより、生成物を単離する。得られ
た液体生成物のIRスペクトルは、ヒドロキシル吸収の
不存在、及び対応するアセテート中間体の特徴的カルボ
ニル吸収を示す。
【0197】例32A
【0198】
【化63】 乾燥した2000ミリリットルの3つ首フラスコに、窒
素の下で181gのジメチルホルムアミドを導入し、0
℃に冷却する。192gのオキシ塩化燐を機械的に攪拌
しつつ滴下し、1時間冷却する。得られた混合物を0−
5℃で追加の2時間攪拌する。次いで、1492g(1
モル)の例32のアニリン4GL/10PO/10EO
ジアセテート中間体を滴下する。反応混合物をゆっくり
90℃に加熱し、この温度を追加の2時間維持し、反応
の完了を確実にする。冷却後、混合物を等量の氷と2.
5モルの水酸化ナトリウム(50重量%)により希釈す
る。得られた混合物を、ホルミル化されたジアセテート
中間体が加水分解されるまで50−60℃に加熱する。
次いで得られた混合物を酢酸で中和し、生成物を塩化メ
チレン中に抽出する。塩化メチレン相を相分離し、無水
硫酸マグネシウム上で乾燥する。塩化メチレン溶液を濾
過し、溶媒を90℃で減圧により除去する。得られた溶
液は341nmに最大吸収能を有する。得られた液体生
成物のIRスペクトルは、ヒドロキシル吸収の存在、及
び対応するホルミル中間体の特徴的カルボニル吸収を示
す。
【0199】例32B
【0200】
【化64】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、144gのアルデヒド(0.1
モル)、11.3gのエチルシアノアセテート(0.1
モル)、2滴のピペリジン触媒及び300ミリリットル
のトルエンを導入する。この混合物を、約4時間かけて
トラップにもはや水が凝縮しなくなるまで還流下で加熱
する。得られた混合物を塩化メチレンに溶解し、3回水
洗する。得られた塩化メチレン溶液を無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、500ミリリットルの丸底フラスコ中
に濾過する。この溶液を減圧によりすべての揮発成分を
ストリップさせ、426nmに最大吸収能を有する黄色
液体を得る。
【0201】例33 比較着色剤
【0202】
【化65】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、177gのアルデヒド(0.1
モル)、11.3gのエチルシアノアセテート(0.1
モル)、2滴のピペリジン触媒及び300ミリリットル
のトルエンを導入する。この混合物を、約4時間かけて
トラップにもはや水が凝縮しなくなるまで還流下で加熱
する。得られた混合物を塩化メチレンに溶解し、3回水
洗する。得られた塩化メチレン溶液を無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、500ミリリットルの丸底フラスコ中
に濾過する。この溶液を減圧によりすべての揮発成分を
ストリップさせ、426nmに最大吸収能を有する黄色
液体を得る。
【0203】例34
【0204】
【化66】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、193gのアルデヒド(0.1
モル)、16.8gの1−フェニルエチリデン(0.1
モル)、2滴のピペリジン触媒及び300ミリリットル
のトルエンを導入する。この混合物を、約4時間かけて
トラップにもはや水が凝縮しなくなるまで還流下で加熱
する。得られた混合物を塩化メチレンに溶解し、3回水
洗する。得られた塩化メチレン溶液を無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、500ミリリットルの丸底フラスコ中
に濾過する。この溶液を減圧によりすべての揮発成分を
ストリップさせ、500nmに最大吸収能を有する赤色
液体を得る。
【0205】例35
【0206】
【化67】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、198gのアルデヒド(0.1
モル)、18.5gの3−シアノ−4フェニル−2−
(5H)−フラノン、2滴のピペリジン触媒及び300
ミリリットルのトルエンを導入する。この混合物を、約
4時間かけてトラップにもはや水が凝縮しなくなるまで
還流下で加熱する。得られた混合物を塩化メチレンに溶
解し、3回水洗する。得られた塩化メチレン溶液を無水
硫酸マグネシウム上で乾燥し、500ミリリットルの丸
底フラスコ中に濾過する。この溶液を減圧によりすべて
の揮発成分をストリップさせ、530nmに最大吸収能
を有する赤色液体を得る。
【0207】例36
【0208】
【化68】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、160gのアルデヒド(0.1
モル)、17.4gの3−メチル−1−フェニルピラゾ
ール(0.1モル)、2滴のピペリジン触媒及び300
ミリリットルのトルエンを導入する。この混合物を、約
4時間かけてトラップにもはや水が凝縮しなくなるまで
還流下で加熱する。得られた混合物を塩化メチレンに溶
解し、3回水洗する。得られた塩化メチレン溶液を無水
硫酸マグネシウム上で乾燥し、500ミリリットルの丸
底フラスコ中に濾過する。この溶液を減圧によりすべて
の揮発成分をストリップさせ、464nmに最大吸収能
を有するオレンジ色液体を得る。
【0209】例37
【0210】
【化69】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、148gのアルデヒド(0.1
モル)、18.2gの3(2H)−チアナフタレノン
(0.1モル)、2滴のピペリジン触媒及び300ミリ
リットルのトルエンを導入する。この混合物を、約4時
間かけてトラップにもはや水が凝縮しなくなるまで還流
下で加熱する。得られた混合物を塩化メチレンに溶解
し、3回水洗する。得られた塩化メチレン溶液を無水硫
酸マグネシウム上で乾燥し、500ミリリットルの丸底
フラスコ中に濾過する。この溶液を減圧によりすべての
揮発成分をストリップさせ、赤橙色液体を得る。
【0211】例38
【0212】
【化70】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、154gのアルデヒド(0.1
モル)、22.8gの置換3(2H)−チアナフタリデ
ン(0.1モル)、2滴のピペリジン触媒及び300ミ
リリットルのトルエンを導入する。この混合物を、約4
時間かけてトラップにもはや水が凝縮しなくなるまで還
流下で加熱する。得られた混合物を塩化メチレンに溶解
し、3回水洗する。得られた塩化メチレン溶液を無水硫
酸マグネシウム上で乾燥し、500ミリリットルの丸底
フラスコ中に濾過する。この溶液を減圧によりすべての
揮発成分をストリップさせ、600nmに最大吸収能を
有する青色液体を得る。
【0213】例39
【0214】
【化71】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、163gのアルデヒド(0.1
モル)、14.6gの1,3−インダンジオン(0.1
モル)、2滴のピペリジン触媒及び300ミリリットル
のトルエンを導入する。この混合物を、約4時間かけて
トラップにもはや水が凝縮しなくなるまで還流下で加熱
する。得られた混合物を塩化メチレンに溶解し、3回水
洗する。得られた塩化メチレン溶液を無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、500ミリリッ卜ルの丸底フラスコ中
に濾過する。この溶液を減圧によりすべての揮発成分を
ストリップさせ、501nmに最大吸収能を有するオレ
ンジ色液体を得る。
【0215】例40
【0216】
【化72】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、188gのアルデヒド(0.1
モル)、22.5gのチアゾール(0.1モル)、2滴
のピペリジン触媒及び300ミリリットルのトルエンを
導入する。この混合物を、約4時間かけてトラップにも
はや水が凝縮しなくなるまで還流下で加熱する。得られ
た混合物を塩化メチレンに溶解し、3回水洗する。得ら
れた塩化メチレン溶液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥
し、500ミリリットルの丸底フラスコ中に濾過する。
この溶液を減圧によりすべての揮発成分をストリップさ
せ、658nmに最大吸収能を有する青緑色液体を得
る。
【0217】例41
【0218】
【化73】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、153gのアルデヒド(0.1
モル)、20.6gのジオン(0.1モル)、2滴のピ
ペリジン触媒及び300ミリリットルのトルエンを導入
する。この混合物を、約4時間かけてトラップにもはや
水が凝縮しなくなるまで還流下で加熱する。得られた混
合物を塩化メチレンに溶解し、3回水洗する。得られた
塩化メチレン溶液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、
500ミリリットルの丸底フラスコ中に濾過する。この
溶液を減圧によりすべての揮発成分をストリップさせ、
557nmに最大吸収能を有する紫色液体を得る。
【0219】例42
【0220】
【化74】 還流凝縮器、温度計、加熱マント、及び機械的撹拌器を
具備する2000ミリリットルの3つ首フラスコに、4
00gの酢酸、17.3g(0.1モル)の2−メチレ
ン−1,3,3−トリメチルインドリン、及び160.
7g(0.105モル)のホルミル−テトラメチルテト
ラヒドロキノリン3GL/15P0/15EO−H中間
体を導入する。この混合物を加熱マントにより95℃に
加熱し、追加の6時間95−100℃に維持する。反応
混合物を冷却し、2000ミリリットルの丸底フラスコ
に移し、酢酸をストリップする。得られた生成物のpH
を25%水酸化ナトリウムにより7に調整し、青味がか
った赤色液体を得る。
【0221】例43
【0222】
【化75】 還流凝縮器、温度計、加熱マント、及び機械的撹拌器を
具備する1000ミリリットルの3つ首フラスコに、4
1g(0.14モル)のメチリウムメチルベンゾチアゾ
ールアイオダイド、(0.11モル)のホルミルアニリ
ン4GL/10PO/10EO−H中間体、及び0.2
gのモルホリン触媒を導入する。この混合物を加熱マン
トにより85℃に加熱し、追加の3時間85℃に維持す
る。反応混合物を冷却し、1000ミリリットルの丸底
フラスコに移し、すべての揮発成分をストリップし、回
収し、赤色液体を得る。
【0223】
【化76】 プラスチックで覆われたボトルに70g(0.47モ
ル)のメチルベンゾチアゾールを、5℃で133.2g
(0.94モル)のヨウ化メチルとともに素早く加え
る。ボトルをストッパーと銅ワイヤでシールし、スチー
ムバス内に約2時間置く。この反応期間の終点におい
て、ボトルのキャップを外し、過剰のヨウ化メチルを蒸
発させる。生成物を破砕された固形物として単離する。 例44
【0224】
【化77】 還流凝縮器、温度計、加熱マント、及び機械的撹拌器を
具備する1000ミリリットルの3つ首フラスコに、3
9g(0.14モル)のメチリウムメチルベンズオキサ
ゾール、198.3g(0.11モル)のホルミルアニ
リン4GL/10PO/12EO−H中間体、及び0.
2gのモルホリン触媒を導入する。この混合物を加熱マ
ントにより90℃に加熱し、追加の4時間90℃に維持
する。反応混合物を冷却し、500ミリリットルの丸底
フラスコに移し、すべての揮発成分をストリップし、回
収し、赤色液体を得る。
【0225】
【化78】 プラスチックで覆われたボトルに35g(0.26モ
ル)のメチルベンズイキサゾールを、5℃で74.4g
(0.52モル)のヨウ化メチルとともに素早く加え
る。ボトルをストッパーと銅ワイヤでシールし、スチー
ムバス内に約2時間置く。この反応期間の終点におい
て、ボトルのキャップを外し、過剰のヨウ化メチルを蒸
発させる。生成物を破砕された固形物として単離する。 例45
【0226】
【化79】 還流凝縮器、温度計、加熱マント、及び機械的撹拌器を
具備する500ミリリットルの3つ首フラスコに、75
g(0.1モル)のエチルキナルジニウムアイオダイ
ド、288.1g(0.11モル)のホルミル−m−ト
ルイジン6GL/20PO/20EO−H中間体、及び
0.2gのモルホリン触媒を導入する。この混合物を加
熱マントにより85℃に加熱し、追加の3時間85℃に
維持する。反応混合物を冷却し、500ミリリットルの
丸底フラスコに移し、すべての揮発成分をストリップ
し、回収し、赤紫色液体を得る。
【0227】例46
【0228】
【化80】 3000mlの3つ首フラスコに1330g(1モル)
のアニリン4GL/10PO/10EO中間体(例1に
おいて製造)を、400mlの濃塩酸及び100mlの
水とともに導入することにより、混合物を製造する。こ
の混合物を機械的に撹拌し、0℃に冷却する。次いで、
300mlの水に溶解した76g(1.1モル)の亜硝
酸ナトリウム溶液を、温度を0℃以下に維持しつつ1時
間半にわたり滴下する。この混合物を室温に暖め、追加
の2時間撹拌する。次いで追加の30分間真空に引くこ
とにより過剰の亜硝酸塩を破壊する。0℃に冷却した
後、希釈水酸化ナトリウム溶液で中和し、生成物を塩化
メチレン中に抽出する。塩化メチレン相を相分離し、無
水硫酸マグネシウム上で乾燥する。塩化メチレン溶液を
濾過し、溶媒を90℃で減圧により除去する。得られた
溶液は390nmに最大吸収能を有する。得られた液体
生成物のIRスペクトルは、特徴的ニトロソ吸収を示
す。
【0229】例46A
【0230】
【化81】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、144gのニトロソアニリン4
GL/10PO/10EO−H中間体(0.1モル)、
6.6gのマロノニトリル(0.1モル)及び300ミ
リリットルのトルエンを導入する。この混合物を、約4
時間かけてトラップにもはや水が凝縮しなくなるまで還
流下で加熱する。得られた混合物を塩化メチレンに溶解
し、3回水洗する。得られた塩化メチレン溶液を無水硫
酸マグネシウム上で乾燥し、500ミリリットルの丸底
フラスコ中に濾過する。この溶液を減圧によりすべての
揮発成分をストリップさせ、黄橙色液体を得る。
【0231】例47
【0232】
【化82】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、144gのニトロソアニリン4
GL/10PO/10EO−H中間体(0.1モル)、
17.4gの3−メチル−1−フェニルピラゾール
(0.1モル)及び300ミリリットルのトルエンを導
入する。この混合物を、約4時間かけてトラップにもは
や水が凝縮しなくなるまで還流下で加熱する。得られた
混合物を塩化メチレンに溶解し、3回水洗する。得られ
た塩化メチレン溶液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥
し、500ミリリットルの丸底フラスコ中に濾過する。
この溶液を減圧によりすべての揮発成分をストリップさ
せ、522nmに最大吸収能を有する赤色液体を得る。
【0233】例48
【0234】
【化83】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、153gのニトロソアニリン4
GL/10PO/12EO−H中間体(0.1モル)、
22.8gの置換3(2H)−チアナフタリデン(0.
1モル)及び300ミリリットルのトルエンを導入す
る。この混合物を、約4時間かけてトラップにもはや水
が凝縮しなくなるまで還流下で加熱する。得られた混合
物を塩化メチレンに溶解し、3回水洗する。得られた塩
化メチレン溶液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、5
00ミリリットルの丸底フラスコ中に濾過する。この溶
液を減圧によりすべての揮発成分をストリップさせ、6
50nmに最大吸収能を有する青緑色液体を得る。
【0235】例49
【0236】
【化84】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、144gのニトロソアニリン4
GL/10PO/10EO−H中間体(0.1モル)、
22.8gのチアゾール(0.1モル)及び300ミリ
リットルのトルエンを導入する。この混合物を、約4時
間かけてトラップにもはや水が凝縮しなくなるまで還流
下で加熱する。得られた混合物を塩化メチレンに溶解
し、3回水洗する。得られた塩化メチレン溶液を無水硫
酸マグネシウム上で乾燥し、500ミリリットルの丸底
フラスコ中に濾過する。この溶液を減圧によりすべての
揮発成分をストリップさせ、672nmに最大吸収能を
有する青緑色液体を得る。
【0237】例50
【0238】
【化85】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、144gのニトロソアニリン4
GL/10PO/10EO−H中間体(0.1モル)、
14.6gの1,3−インダンジオン(0.1モル)及
び300ミリリットルのトルエンを導入する。この混合
物を、約4時間かけてトラップにもはや水が凝縮しなく
なるまで還流下で加熱する。得られた混合物を塩化メチ
レンに溶解し、3回水洗する。得られた塩化メチレン溶
液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、500ミリリッ
トルの丸底フラスコ中に濾過する。この溶液を減圧によ
りすべての揮発成分をストリップさせ、520nmに最
大吸収能を有する赤色液体を得る。
【0239】例51
【0240】
【化86】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、144gのニトロソアニリン4
GL/10PO/10EO−H中間体(0.1モル)、
20.6gのジオン(0.1モル)及び300ミリリッ
トルのトルエンを導入する。この混合物を、約4時間か
けてトラップにもはや水が凝縮しなくなるまで還流下で
加熱する。得られた混合物を塩化メチレンに溶解し、3
回水洗する。得られた塩化メチレン溶液を無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、500ミリリットルの丸底フラス
コ中に濾過する。この溶液を減圧によりすべての揮発成
分をストリップさせ、618nmに最大吸収能を有する
青色液体を得る。
【0241】例52
【0242】
【化87】 温度計、還流凝縮器、ディーン・スタークトラップ、機
械的撹拌器及び加熱マントを具備する500ミリリット
ルの3つ首フラスコに、146gのニトロソアニリン4
GL/20PO/20EO−H中間体(0.1モル)、
18.5gの3−シアノ−4−フェニル−2−(5H)
−フラノン及び300ミリリットルのトルエンを導入す
る。この混合物を、約4時間かけてトラップにもはや水
が凝縮しなくなるまで還流下で加熱する。得られた混合
物を塩化メチレンに溶解し、3回水洗する。得られた塩
化メチレン溶液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、5
00ミリリットルの丸底フラスコ中に濾過する。この溶
液を減圧によりすべての揮発成分をストリップさせ、5
65nmに最大吸収能を有する青紫色液体を得る。
【0243】例53
【0244】
【化88】 窒素パージ、加熱マント、機械的撹拌器、温度コントロ
ーラー及び滴下漏斗を具備する1000ミリリットルの
乾燥3つ首フラスコに、245gのN−ベンジルアニリ
ン(1.34モル)、400gのキシレン及び0.6g
の水酸化カリウムを導入する。この混合物を、攪拌しつ
つ加熱マント及び温度コントローラーにより110℃に
加熱する。298g(4.03モル)のグリシドールを
滴下漏斗を通してゆっくり滴下する。最初の数ミリリッ
トルは、発熱が開始する前に多少温度を降下させる。発
熱が一度開始すると、加熱マントが除かれ、添加速度に
より発熱が制御される。温度は、添加速度により110
−125℃に維持される。すべてのグリシドールを導入
した後、反応混合物を1時間、後加熱する。
【0245】例53A
【0246】
【化89】 2リットルのオートクレーブに、405g(1モル)の
例53のN−ベンジルアニリン−3−グリシドール中間
体および4gの水酸化カリウム触媒を2リットルのオー
トクレーブに導入する。反応器を窒素により3回、60
psiまでパージし、次いで5psiの窒素圧力の下で
250℃に加熱する。次に、80psi未満の蒸気圧を
維持するような速度で、580g(10モル)の酸化プ
ロピレンを加える。POを加えた後、反応混合物を12
0℃で2時間、後加熱する。次に、80psi未満の蒸
気圧を維持するような速度で、440g(10モル)の
酸化エチレンを加える。EOを加えた後、反応混合物を
120℃で2時間、後加熱する。200度Fで15分間
真空ストリピングを行なった後、N−ベンジルアニリン
3GL/10PO/10EO−H中間体は、1424の
平均分子量を有しており、使用が容易であった。
【0247】例54
【0248】
【化90】 窒素パージ、加熱マント、機械的撹拌器、温度コントロ
ーラー及び滴下漏斗を具備する1000ミリリットルの
乾燥3つ首フラスコに、169gのジフェニルアニリン
(1モル)、400gのキシレン及び0.6gの水酸化
カリウムを導入する。この混合物を、攪拌しつつ加熱マ
ント及び温度コントローラーにより110℃に加熱す
る。222g(3モル)のグリシドールを滴下漏斗を通
してゆっくり滴下する。最初の数ミリリットルは、発熱
が開始する前に多少温度を降下させる。発熱が一度開始
すると、加熱マントが除かれ、添加速度により発熱が制
御される。温度は、添加速度により110−125℃に
維持される。すべてのグリシドールを導入した後、反応
混合物を1時間、後加熱する。
【0249】例54A
【0250】
【化91】 2リットルのオートクレーブに、391g(1モル)の
例54のジフェニルアニリン−3−グリシドール中間体
および4gの水酸化カリウム触媒を2リットルのオート
クレーブに導入する。反応器を窒素により3回、60p
siまでパージし、次いで5psiの窒素圧力の下で2
50度Fに加熱する。次に、80psi未満の蒸気圧を
維持するような速度で、580g(10モル)の酸化プ
ロピレンを加える。POを加えた後、反応混合物を12
0℃で2時間、後加熱する。次に、80psi未満の蒸
気圧を維持するような速度で、440g(10モル)の
酸化エチレンを加える。EOを加えた後、反応混合物を
120℃で2時間、後加熱する。200度Fで15分間
真空ストリピングを行なった後、ジフェニルアニリン3
GL/10PO/10EO−H中間体は、1411の平
均分子量を有しており、使用が容易であった。
【0251】例55
【0252】
【化92】 窒素パージ、加熱マント、機械的撹拌器、温度コントロ
ーラー及び滴下漏斗を具備する1000ミリリットルの
乾燥3つ首フラスコに、138gのm−ニトロアニリン
(1モル)、400gのキシレン及び0.6gの水酸化
カリウムを導入する。この混合物を、攪拌しつつ加熱マ
ント及び温度コントローラーにより110℃に加熱す
る。222g(3モル)のグリシドールを滴下漏斗を通
してゆっくり滴下する。最初の数ミリリットルは、発熱
が開始する前に多少温度を降下させる。発熱が一度開始
すると、加熱マントが除かれ、添加速度により発熱が制
御される。温度は、添加速度により110−125℃に
維持される。すべてのグリシドールを導入した後、反応
混合物を1時間、後加熱する。この時、m−ニトロアニ
リン−4−グリシドール中間体の水酸基数を求めたとこ
ろ、777であった(理論値は776)。
【0253】例55A
【0254】
【化93】 2リットルのオートクレーブに、434g(1モル)の
例55のm−ニトロアニリン−4−グリシドール中間体
および4gの水酸化カリウム触媒を2リットルのオート
クレーブに導入する。反応器を窒素により3回、60p
siまでパージし、次いで5psiの窒素圧力の下で2
50度Fに加熱する。次に、80psi未満の蒸気圧を
維持するような速度で、580g(10モル)の酸化プ
ロピレンを加える。POを加えた後、反応混合物を12
0℃で2時間、後加熱する。次に、80psi未満の蒸
気圧を維持するような速度で、440g(10モル)の
酸化エチレンを加える。EOを加えた後、反応混合物を
120℃で2時間、後加熱する。200度Fで15分間
真空ストリピングを行なった後、m−ニトロアニリン4
GL/10PO/10EO−H中間体は、1454の平
均分子量を有しており、使用が容易であった。
【0255】例56
【0256】
【化94】 窒素パージ、加熱マント、機械的撹拌器、温度コントロ
ーラー及び滴下漏斗を具備する1000ミリリットルの
乾燥3つ首フラスコに、139gのp−ニトロフェノー
ル(1モル)、400gのキシレン及び0.6gの水酸
化カリウムを導入する。この混合物を、攪拌しつつ加熱
マント及び温度コントローラーにより110℃に加熱す
る。225g(3モル)のグリシドールを滴下漏斗を通
してゆっくり滴下する。最初の数ミリリットルは、発熱
が開始する前に多少温度を降下させる。発熱が一度開始
すると、加熱マントが除かれ、添加速度により発熱が制
御される。温度は、添加速度により110−125℃に
維持される。すべてのグリシドールを導入した後、反応
混合物を1時間、後加熱する。この時、p−ニトロフェ
ノール−3−グリシドール中間体の水酸基数を求めたと
ころ、653であった(理論値は621)。
【0257】例56A
【0258】
【化95】 2リットルのオートクレーブに、361g(1モル)の
例56のp−ニトロフェノール−3−グリシドール中間
体および4gの水酸化カリウム触媒を2リットルのオー
トクレーブに導入する。反応器を窒素により3回、60
psiまでパージし、次いで5psiの窒素圧力の下で
250度Fに加熱する。次に、80psi未満の蒸気圧
を維持するような速度で、580g(10モル)の酸化
プロピレンを加える。POを加えた後、反応混合物を1
20℃で2時間、後加熱する。次に、80psi未満の
蒸気圧を維持するような速度で、440g(10モル)
の酸化エチレンを加える。EOを加えた後、反応混合物
を120℃で2時間、後加熱する。200度Fで15分
間真空ストリピングを行なった後、p−ニトロフェノー
ル3GL/10PO/10EO−H中間体は、1381
の平均分子量を有しており、使用が容易であった。
【0259】例57
【0260】
【化96】 窒素パージ、加熱マントル、メカニカルスターラ、温度
コントローラおよび添加用漏斗を備えた1000mlの
乾燥三口フラスコに、257gの4−ニトロフタルイミ
ド(1.34モル)、400gのキシレン及び0.6g
の水酸化カリウムを充填する。この混合物を、加熱マン
トルおよび温度コントローラを用いることにより、撹拌
しながら110℃に加熱する。298g(4.03モ
ル)のグリシドールを、添加用漏斗を通して徐々に滴下
する。最初の数ミリリットルでは、発熱の開始に先立っ
て、若干の温度降下が惹き起こされる。発熱が開始され
たら加熱マントルを取り外し、添加速度によって発熱を
制御する。添加速度によって、温度を110〜125℃
の間に維持する。全てのグリシドールを添加した後、反
応混合物を1時間だけ後加熱する。
【0261】例57A
【0262】
【化97】 2リットルのオートクレーブ中に、例57の4−ニトロ
フタルイミド3グリシドール中間体を414g(1モ
ル)と、4gの水酸化カリウム触媒とを充填する。反応
容器を窒素で60psiまで3回パージし、次いで5p
siの窒素圧下で華氏250゜に加熱する。次に、58
0g(10モル)のプロピレンオキシドを、80psi
より低い蒸気圧の読みが維持される速度で添加する。こ
のPOの添加の後、120℃で2時間だけ反応混合物を
後加熱する。次に、440g(10モル)のエチレンオ
キシド(EO)を、80psiより低い蒸気圧の読みが
維持される速度で添加する。このEOの添加の後、12
0℃で2時間だけ反応混合物を後加熱する。華氏200
゜で15分間真空ストリッピングした後、この4−ニト
ロフタルイミド3GL/10PO/10EO−H中間体
は1434の平均グラム分子量を有し、かつ使用し得る
状態にある。
【0263】例58
【0264】
【化98】 窒素パージ、加熱マントル、メカニカルスターラ、温度
コントローラおよび添加用漏斗を備えた1000mlの
乾燥三口フラスコに、182gの4−ヒドロキシアセト
フェノン(1.34モル)、400gのキシレン及び
0.6gの水酸化カリウムを充填する。この混合物を、
加熱マントルおよび温度コントローラを用いることによ
り、撹拌しながら110℃に加熱する。298g(4.
03モル)のグリシドールを、添加用漏斗を通して徐々
に滴下する。最初の数ミリリットルでは、発熱の開始に
先立って、若干の温度降下が惹き起こされる。発熱が開
始されたら加熱マントルを取り外し、添加速度によって
発熱を制御する。添加速度によって、温度を110〜1
25℃の間に維持する。全てのグリシドールを添加した
後、反応混合物を1時間だけ後加熱する。
【0265】例58A
【0266】
【化99】 2リットルのオートクレーブ中に、例58の4−オキシ
アセトフェノン3グリシドール中間体を358g(1モ
ル)と、4gの水酸化カリウム触媒とを充填する。反応
容器を窒素で60psiまで3回パージし、次いで5p
siの窒素圧下で華氏250゜に加熱する。次に、58
0g(10モル)のプロピレンオキシドを、80psi
より低い蒸気圧の読みが維持される速度で添加する。こ
のPOの添加の後、120℃で2時間だけ反応混合物を
後加熱する。次に、440g(10モル)のエチレンオ
キシド(EO)を、80psiより低い蒸気圧の読みが
維持される速度で添加する。このEOの添加の後、12
0℃で2時間だけ反応混合物を後加熱する。華氏200
゜で15分間だけ真空ストリッピングした後、この4−
オキシアセトフェノン3GL/10PO/10EO−H
中間体は1378の平均グラム分子量を有し、かつ使用
し得る状態にある。
【0267】例59
【0268】
【化100】 窒素パージ、加熱マントル、メカニカルスターラ、温度
コントローラおよび添加用漏斗を備えた1000mlの
乾燥三口フラスコに、363gのN−ベンジリデン−4
−ヒドロキシアニリン(1.34モル)、400gのキ
シレン及び0.6gの水酸化カリウムを充填する。この
混合物を、加熱マントルおよび温度コントローラを用い
ることにより、撹拌しながら110℃に加熱する。29
8g(4.03モル)のグリシドールを、添加用漏斗を
通して徐々に滴下する。最初の数ミリリットルでは、発
熱の開始に先立って、若干の温度降下が惹き起こされ
る。発熱が開姶されたら加熱マントルを取り外し、添加
速度によって発熱を制御する。添加速度によって、温度
を110〜125℃の間に維持する。全てのグリシドー
ルを添加した後、反応混合物を1時間だけ後加熱する。
このときに、N−ベンジリデン−4−ヒドロキシアニリ
ン3グリシドール中間体の水酸基数が測定され、637
(理論値は537)であることが分かる。
【0269】例59A
【0270】
【化101】 2リットルのオートクレーブ中に、例59のN−ベンジ
リデン−4−ヒドロキシアニリン3グリシドール中間体
を418g(1モル)と、4gの水酸化カリウム触媒と
を充填する。反応容器を窒素で60psiまで3回パー
ジし、次いで5psiの窒素圧下で華氏250゜に加熱
する。次に、580g(10モル)のプロピレンオキシ
ドを、80psiより低い蒸気圧の読みが維持される速
度で添加する。このPOの添加の後、120℃で2時間
だけ反応混合物を後加熱する。次に、440g(10モ
ル)のエチレンオキシド(EO)を、80psiより低
い蒸気圧の読みが維持される速度で添加する。このEO
の添加の後、120℃で2時間だけ反応混合物を後加熱
する。華氏200゜で15分間だけ真空ストリッピング
した後、このN−ベンジリデン−4−ヒドロキシアニリ
ン3GL/10PO/10EO−H中間体は1438の
平均グラム分子量を有し、かつ使用し得る状態にある。
【0271】例60
【0272】
【化102】 窒素バージ、加熱マントル、メカニカルスターラ、温度
コントローラおよび添加用漏斗を備えた1000mlの
乾燥三口フラスコに、176gのN−トベンジリデン−
2−アミノ−2−メルカプト−1,3,4−チアジアゾ
ール(0.8モル)、400gのキシレン及び0.6g
の水酸化カリウムを充填する。この混合物を、加熱マン
トルおよび温度コントローラを用いることにより、撹拌
しながら110℃に加熱する。177g(2.4モル)
のグリシドールを、添加用漏斗を通して徐々に滴下す
る。最初の数ミリリットルでは、発熱の開始に先立っ
て、若干の温度降下が惹き起こされる。発熱が開始され
たら加熱マントルを取り外し、添加速度によって発熱を
制御する。添加速度によって、温度を110〜125℃
の間に維持する。全てのグリシドールを添加した後、反
応混合物を1時間だけ後加熱する。
【0273】例60A
【0274】
【化103】 2リットルのオートクレーブ中に、例60のN−ベンジ
リデン−2−アミノ−2−メルカプト−1,3,4−チ
アジアゾール3グリシドール中間体を433g(1モ
ル)と、4gの水酸化カリウム触媒とを充填する。反応
容器を窒素で60psiまで3回パージし、次いで5p
siの窒素圧下で華氏250゜に加熱する。次に、58
0g(10モル)のプロピレンオキシドを、80psi
より低い蒸気圧の読みが維持される速度で添加する。こ
のPOの添加の後、120℃で2時間だけ反応混合物を
後加熱する。次に、440g(10モル)のエチレンオ
キシド(EO)を、80psiより低い蒸気圧の読みが
維持される速度で添加する。このEOの添加の後、12
0℃で2時間だけ反応混合物を後加熱する。華氏200
゜で15分間だけ真空ストリッピングした後、このN−
ベンジリデン−2−アミノ−2−メルカプト−1,3,
4−チアジアゾール3GL/10PO/10EO−H中
間体は1463の平均グラム分子量を有し、かつ使用し
得る状態にある。
【0275】例61
【0276】
【化104】 窒素パージ、加熱マントル、メカニカルスターラ、温度
コントローラおよび添加用漏斗を備えた1000mlの
乾燥三口フラスコに、98.5gのN−(4−ヒドロキ
シ)ベンジリデンアニリン(0.5モル)、200gの
キシレン及び0.6gの水酸化カリウムを充填する。こ
の混合物を、加熱マントルおよび温度コントローラを用
いることにより、撹拌しながら110℃に加熱する。1
11g(1.5モル)のグリシドールを、添加用漏斗を
通して徐々に滴下する。最初の数ミリリットルでは、発
熱の開始に先立って、若干の温度降下が惹き起こされ
る。発熱が開始されたら加熱マントルを取り外し、添加
速度によって発熱を制御する。添加速度によって、温度
を110〜125℃の間に維持する。全てのグリシドー
ルを添加した後、反応混合物を1時間だけ後加熱する。
【0277】例61A
【0278】
【化105】 2リットルのオートクレーブ中に、例61のN−(4−
ヒドロキシ)ベンジリデンアニリン3グリシドール中間
体を419g(1モル)と、4gの水酸化カリウム触媒
とを充填する。反応容器を窒素で60psiまで3回パ
ージし、次いで5psiの窒素圧下で華氏250゜に加
熱する。次に、580g(10モル)のプロピレンオキ
シドを、80psiより低い蒸気圧の読みが維持される
速度で添加する。このPOの添加の後、120℃で2時
間だけ反応混合物を後加熱する。次に、440g(10
モル)のエチレンオキシド(EO)を、80psiより
低い蒸気圧の読みが維持される速度で添加する。このE
Oの添加の後、120℃で2時間だけ反応混合物を後加
熱する。華氏200゜で15分間だけ真空ストリッピン
グした後に、このN−(4−ヒドロキシ)ベンジリデン
アニリン3GL/10PO/10EO−H中間体は14
39の平均グラム分子量を有し、かつ使用し得る状態に
ある。
【0279】例62
【0280】
【化106】 窒素パージ、加熱マントル、メカニカルスターラ、温度
コントローラおよび添加用漏斗を備えた1000mlの
乾燥三口フラスコに、42.4gの4−アミノ−1,8
−ナフタルイミド(0.2モル)、300gのキシレン
及び0.3gの水酸化カリウムを充填する。この混合物
を、加熱マントルおよび温度コントローラを用いること
により、撹拌しながら110℃に加熱する。187g
(2.5モル)のグリシドールを、添加用漏斗を通して
徐々に滴下する。最初の数ミリリットルでは、発熱の開
始に先立って、若干の温度降下が惹き起こされる。発熱
が開始されたら加熱マントルを取り外し、添加速度によ
って発熱を制御する。添加速度によって、温度を110
〜125℃の間に維持する。全てのグリシドールを添加
した後、反応混合物を1時間だけ後加熱する。このとき
に、4−アミノ−1,8−ナフタルイミド12.5グリ
シドール中間体の水酸基数が測定され、791(理論値
は783)であることが分かる。
【0281】例62A
【0282】
【化107】 2リットルのオートクレーブ中に、例62の4−アミノ
−1,8−ナフタルイミド3グリシドール中間体を11
37g(1モル)と、4gの水酸化カリウム触媒とを充
填する。反応容器を窒素で60psiまで3回パージ
し、次いで5psiの窒素圧下で華氏250゜に加熱す
る。次に、580g(10モル)のプロピレンオキシド
を、80psiより低い蒸気圧の読みが維持される速度
で添加する。このPOの添加の後、120℃で2時間だ
け反応混合物を後加熱する。次に、440g(10モ
ル)のエチレンオキシド(EO)を、80psiより低
い蒸気圧の読みが維持される速度で添加する。このEO
の添加の後、120℃で2時間だけ反応混合物を後加熱
する。華氏200゜で15分間だけ真空ストリッピング
した後、この4−アミノ−1,8−ナフタルイミド1
2,5GL/10PO/10EO−H中間体は2157
の平均グラム分子量を有し、かつ使用し得る状態にあ
る。
【0283】例63
【0284】
【化108】 窒素パージ、加熱マントル、メカニカルスターラ、温度
コントローラおよび添加用漏斗を備えた1000mlの
乾燥三口フラスコに、150gのN−(ベンジリデン
ト)−4−アミノ−1,8−ナフタルイミド(0.5モ
ル)、300gのキシレン及び0.3gの水酸化カリウ
ムを充填する。この混合物を、加熱マントルおよび温度
コントローラを用いることにより、撹拌しながら110
℃に加熱する。111g(1.5モル)のグリシドール
を、添加用漏斗を通して徐々に滴下する。最初の数ミリ
リットルでは、発熱の開始に先立って、若干の温度降下
が惹き起こされる。発熱が開始されたら加熱マントルを
取り外し、添加速度によって発熱を制御する。添加速度
によって、温度を110〜125℃の間に維持する。全
てのグリシドールを添加した後、反応混合物を1時間だ
け後加熱する。
【0285】例63A
【0286】
【化109】 2リットルのオートクレーブ中に、例63のN−(ベン
ジリデン)−4−アミノ−1,8−ナフタルイミド3グ
リシドール中間体を522g(1モル)と、4gの水酸
化カリウム触媒を充填する。反応容器を窒素で60ps
iまで3回パージし、次いで,5psiの窒素圧下で華
氏250゜に加熱する。次に、580g(10モル)の
プロピレンオキシドを、80psiより低い蒸気圧の読
みが維持される速度で添加する。このPOの添加の後、
120℃で2時間だけ反応混合物を後加熱する。次に、
440g(10モル)のエチレンオキシド(EO)を、
80psiより低い蒸気圧の読みが維持される速度で添
加する。このEOの添加の後、120℃で2時間だけ反
応混合物を後加熱する。華氏200゜で15分間だけ真
空ストリッピングした後、このN−(ベンジリデン)−
4−アミノ−1,8−ナフタルイミド3GL/10PO
/10EO−H中間体は1542の平均グラム分子量を
有し、かつ使用し得る状態にある。
【0287】例64
【0288】
【化110】 2000ミリリットルのオートクレーブ中に、1378
g(1モル)のニトロソアニリン3GL/10PO/1
0EO−H中間体と、600ミリリットルのエチルアル
コールと、130gの湿潤ラネーニッケル触媒とを充填
する。次いで反応容器を水素ガスで3回パージし、約1
300psiの圧力において85〜90℃に加熱する。
約2時間後に水素吸収は停止する。試料を取り出し、溶
媒を真空ストリップする。この試料のIRスペクトルは
ニトロソ吸収帯がなく、且つアミン吸収帯が存在するこ
とを示し、これによって反応が完結したことが示され
る。オートクレーブを冷却し、換気する。反応混合物を
濾過し、減圧下で溶媒をストリッピングすることによっ
て、液体生成物が単離される。
【0289】例65
【0290】
【化111】 2000ミリリットルのオートクレーブ中に、例56A
の4−ニトロ3GL/10PO/10EO−H中間体を
1381g(1モル)と、600ミリリットルのエチル
アルコールと、130gの湿潤ラネーニッケル触媒とを
充填する。次いで反応容器を水素ガスで3回パージし、
約1300psiの圧力において85〜90℃に加熱す
る。約2時間後に水素吸収は停止する。試料を取り出
し、溶媒を真空ストリップする。この試料のIRスペク
トルはニトロ吸収帯がなく、且つアミン吸収帯の存在を
示しており、これによって反応が完結したことが示され
る。オートクレーブを冷却し、換気する。反応混合物を
濾過し、減圧下で溶媒をストリッピングすることによっ
て、液体生成物が単離される。
【0291】例66
【0292】
【化112】 2000ミリリットルのオートクレーブ中に、例55A
の3−ニトロアニリン4GL/10PO/10EO−H
中間体を1454g(1モル)と、600ミリリットル
のエチルアルコールと、130gの湿潤ラネーニッケル
触媒とを充填する。次いで反応容器を水素ガスで3回パ
ージし、約1300psiの圧力において85〜90℃
に加熱する。約2時間後に水素吸収は停止する。試料を
取り出し、溶媒を真空ストリップする。この試料のIR
スペクトルはニトロ吸収帯がなく、且つアミン吸収帯の
存在を示しており、これによって反応が完結したことが
示される。オートクレーブを冷却し、換気する。反応混
合物を濾過し、減圧下で溶媒をストリッピングすること
によって、液体生成物が単離される。
【0293】例67
【0294】
【化113】 水1000ml中の炭酸ナトリウム122g(1.2モ
ル)に、例64のアミノアニリン3GL/10PO/1
0EO−H中間体1378g(1モル)を添加すること
により混合物を調製する。この混合物を10〜15℃に
冷却し、233g(1モル)の4−アセトアミドベンゼ
ンスルホニルクロリドを半時間かけて該混合物に添加す
る。この添加が終了した後、反応を確実に完結させるた
めに、該混合物を更に2時間だけ50℃で加温する。4
0g(1モル)の水酸化ナトリウムをこの混合物に添加
し、該混合物を還流下で1時間加熱する。その後、この
混合物を冷却し、生成物を塩化メチレン中に抽出し、更
に水で数回洗って中性のpHにし、無水硫酸マグネシウ
ム上で乾燥する。この乾燥された溶液を濾過し、減圧下
に90℃でストリップすることにより、液体の中間体を
得る。
【0295】例68
【0296】
【化114】 水1000ml中の炭酸ナトリウム122g(1.2モ
ル)に、例65のアミン3GL/10PO/10EO−
H中間体1351g(1モル)を添加することにより混
合物を調製する。この混合物を10〜15℃に冷却し、
233g(1モル)の4−アセトアミドベンゼンスルホ
ニルクロリドを半時間かけて該混合物に添加する。この
添加が終了した後、反応を確実に完結させるために、該
混合物を更に2時間だけ50℃で加温する。40g(1
モル)の水酸化ナトリウムをこの混合物に添加し、該混
合物を還流下で1時間加熱する。その後、この混合物を
冷却し、生成物を塩化メチレン中に抽出し、更に水で数
回洗って中性のpHにし、無水硫酸マグネシウム上で乾
燥する。この乾燥された溶液を濾過し、減圧下に90℃
でストリップして液状中間体を得る。
【0297】例69
【0298】
【化115】 水1000ml中の炭酸ナトリウム122g(1.2モ
ル)に、例66のアミノアニリン4GL/10PO/1
0EO−H中間体1424g(1モル)を添加すること
により混合物を調製する。この混合物を10〜15℃に
冷却し、233g(1モル)の4−アセトアミドベンゼ
ンスルホニルクロリドを半時間かけて該混合物に添加す
る。この添加が終了した後、反応を確実に完結させるた
めに、該混合物を更に2時間だけ50℃で加温する。4
0g(1モル)の水酸化ナトリウムをこの混合物に添加
し、該混合物を還流下で1時間加熱する。その後、この
混合物を冷却し、生成物を塩化メチレン中に抽出する。
対応する塩化メチレン溶液を塩水溶液から分離し、更に
水で数回洗って中性のpHにし、無水硫酸マグネシウム
上で乾燥する。この乾燥された溶液を濾過し、減圧下に
90℃でストリップして液状中間体を得る。
【0299】例70
【0300】
【化116】 2000ミリリットルのオートクレーブ中に、例57A
の4−ニトロフタルイミド3GL/10PO/10EO
−H中間体を405g(0.5モル)と、1400ミリ
リットルのエチルアルコールと、65gの湿潤ラネーニ
ッケル触媒とを充填する。次いで反応容器を水素ガスで
3回パージし、約1300psiの圧力において85〜
90℃に加熱する。約2時間後に水素吸収は停止する。
試料を取り出し、溶媒を真空ストリップする。この試料
のIRスペクトルはニトロ吸収帯がなく、且つアミン吸
収帯の存在を示しており、これによって反応が完結した
ことが示される。オートクレーブを冷却し、換気する。
反応混合物を濾過し、減圧下で溶媒をストリッピングす
ることによって、液体生成物が単離される。
【0301】例71
【0302】
【化117】 温度計、冷却バス及びメカニカルスターラを備えた50
0ミリリットルの三口フラスコに、180gの酢酸と、
41gのプロピオン酸と、4滴の2−エチルヘキサノー
ル消泡剤とを添加する。この混合物を冷却し、例65の
アミン3GL/10PO/10EO−H中間体135g
(0.1モル)を上記フラスコに加える。該混合物を更
に5℃以下に冷却した後、温度を10℃以下に維持しな
がら、33gの40%ニトロシル硫酸を添加する。3時
間後に該混合物は亜硝酸塩テスト陽性を与え、温度を5
℃に維持しながら2gのスルファミン酸を徐々に添加す
る。更に1時間後には、明らかに亜硝酸塩テスト陰性で
ある。このとき、ジアゾ中間体は更なる使用に供し得る
状態にある。
【0303】例72
【0304】
【化118】 温度計、冷却バス及びメカニカルスターラを備えた50
0ミリリットルの三口フラスコに、180gの酢酸と、
41gのプロピオン酸と、4滴の2−エチルヘキサノー
ル消泡剤とを添加する。この混合物を冷却し、例64の
アミノアノリン3GL/10PO/10EO−H中間体
139g(0.1モル)を上記フラスコに加える。該混
合物を更に5℃以下に冷却した後、温度を10℃以下に
維持しながら、33gの40%ニトロシル硫酸を添加す
る。3時間後に該混合物は亜硝酸塩テスト陽性を与え、
温度を5℃に維持しながら2gのスルファミン酸を徐々
に添加する。更に1時間後には、明らかに亜硝酸塩テス
ト陰性である。このとき、ジアゾ中間体は更なる使用に
供し得る状態にある。
【0305】例73
【0306】
【化119】 温度計、冷却バス及びメカニカルスターラを備えた50
0ミリリットルの三口フラスコに、180gの酢酸と、
41gのプロピオン酸と、4滴の2−エチルヘキサノー
ル消泡剤とを添加する。この混合物を冷却し、例66の
アミノアノリン4GL/10PO/10EO−H中間体
142g(0.1モル)を上記フラスコに加える。該混
合物を更に5℃以下に冷却した後、温度を10℃以下に
維持しながら、33gの40%ニトロシル硫酸を添加す
る。3時間後に該混合物は亜硝酸塩テスト陽性を与え、
温度を5℃に維持しながら2gのスルファミン酸を徐々
に添加する。更に1時間後には、明らかに亜硝酸塩テス
ト陰性である。このとき、ジアゾ中間体は更なる使用に
供し得る状態にある。
【0307】例74
【0308】
【化120】 例64のアミン3GL/10PO/10EO−H中間体
170.5g(0.125モル)と、45ミリリットル
の濃塩酸と、90ミリリットルの水との溶液を500ミ
リリットルのフラスコに加え、0〜5℃に冷却する。混
合物を10℃以下に維持しながら、10gの亜硝酸ナト
リウムを添加する。数時間の後、過剰の亜硝酸塩をスル
ファミン酸で破壊する。次いで、水250g中の亜硫酸
ナトリウム94gの溶液にこのジアゾ溶液を滴下し、室
温で1時間撹拌し、50gの濃硫酸を添加し、該混合物
を100℃で1時間加熱する。冷却した後、水酸化ナト
リウムでpHを10に調節する。有機層を分離し、塩化
メチレン中に抽出する。この塩化メチレン溶液を塩水溶
液から分離し、更にpHが中性になるまで水で数回洗浄
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。この乾燥溶液
を濾過し、減圧下に90℃でストリップすることにより
液状中間体を得る。
【0309】例75
【0310】
【化121】 例65のアミン3GL/10PO/10EO−H中間体
168.9g(0.125モル)と、45ミリリットル
の濃塩酸と、90ミリリットルの水との溶液を500ミ
リリットルのフラスコに加え、0〜5℃に冷却する。混
合物を10℃以下に維持しながら、10gの亜硝酸ナト
リウムを添加する。数時間の後、過剰の亜硝酸塩をスル
ファミン酸で破壊する。次いで、水250g中の亜硫酸
ナトリウム94gの溶液にこのジアゾ溶液を滴下し、室
温で1時間撹拌し、50gの濃硫酸を添加し、該混合物
を100℃で1時間加熱する。冷却した後、水酸化ナト
リウムでpHを10に調節する。有機層を分離し、塩化
メチレン中に抽出する。この塩化メチレン溶液を塩水溶
液から分離し、更にpHが中性になるまで水で数回洗浄
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。この乾燥溶液
を濾過し、減圧下に90℃でストリップすることにより
液状中間体を得る。
【0311】例76
【0312】
【化122】 例66のアミノアニリン4GL/10PO/10EO−
H中間体178g(0.125モル)と、45ミリリッ
トルの濃塩酸と、90ミリリットルの水との溶液を50
0ミリリットルのフラスコに加え、0〜5℃に冷却す
る。混合物を10℃以下に維持しながら、10gの亜硝
酸ナトリウムを添加する。数時間の後、過剰の亜硝酸塩
をスルファミン酸で破壊する。次いで、水250g中の
亜硫酸ナトリウム94gの溶液にこのジアゾ溶液を滴下
し、室温で1時間撹拌し、50gの濃硫酸を添加し、こ
の混合物を100℃で1時間加熱する。冷却した後、水
酸化ナトリウムでpHを10に調節する。有機層を分離
し、塩化メチレン中に抽出する。この塩化メチレン溶液
を塩水溶液から分離し、更にpHが中性になるまで水で
数回洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。この
乾燥溶液を濾過し、減圧下に90℃でストリップするこ
とにより液状中間体を得る。
【0313】例77この例では、所定時間の加熱で着色
ポリウレタンフォームから基準フォームへ移行する着色
材の量を測定することによって、本発明の一級ヒドロキ
シルに富んだ着色剤の反応性が従来の着色剤よりも改善
されていることが示される。
【0314】例10及び11から得られた着色剤試料
が、以下の手順に従ってポリエーテルベースのウレタン
モールドフォーム中に処方され、試験される。
【0315】1) 下記の処方を用いることにより、着
色ポリウレタンモールドフォームが製造される。 用いられたモールド型は、直径が略5cmで深さが略1
cmのものである。上記の成分を高シア下で混合し、型
に投入し、室温で15〜20分間キュアさせ、オーブン
中において50℃で1時間キュアさせる。
【0316】2) 下記の処方を用いることにより、基
準ポリウレタンモールドフォームを製造する。 この場合も、用いられたモールド型は直径が略5cm
で、深さが略1cmのものである。上記の成分を高シア
下で混合し、型に投入し、室温で15〜20分間キュア
させ、50℃で1時間キュアさせる。
【0317】3) 次いで、上記の着色フォームと無着
色基準フォームとを一緒に密着させてクランプし、50
℃のオーブン中に24時間放置する。この期間の終了時
に二つのモールドフォームを分離する。
【0318】4) 無着色の基準フォームへ移行した着
色剤の量を、ACSカラーコンピュータからのCIEL
AB読みを介して測定する。この移行は、ACSSpe
cto−Sensor上で得られたデルタ値として表現
される。着色フォーム試料と基準フォームとの間の着色
剤の差(デルタE)を下記の表に纏める。 これらの結果は、本発明の一級ヒドロキシルに富んだ着
色剤(例10)が従来のポリマー着色剤(例11)より
遥かに優れていることを明瞭に示している。
【0319】この試験は、多量の着色剤が、その乏しい
反応性のために、試料フォーム(例11から製造され
た)から無着色の基準フォームへ移行することを示す。
従来のポリマー性着色剤(例11のような)を用いた製
造は、カラーブリーディングを起こすため許容され得な
い。
【0320】これとは逆に、本発明の一級ヒドロキシル
に富んだ着色剤(例10)については極めて低レベルの
移行が観察されたに過ぎず、この事実は着色ポリウレタ
ンフォームの製造におけるその使用を好ましいものにす
る。
【0321】例78 この例では、アセトンで抽出される着色剤(または未反
応着色剤)の量を測定することによって、本発明の一級
ヒドロキシルに富んだ着色剤の反応性が従来の着色剤よ
りも向上していることが示される。
【0322】例32B及び33から得られた着色剤試料
が、スクラップポリウレタンフォーム中に処方される。
該スクラップポリウレタンフォームは、これもまたイソ
シアネート−ポリオールの糊を用いて一緒に糊付けさ
れ、カーペットパッディングに造られる。
【0323】まず、スクラップポリウレタンフォームを
一緒に結合してカーペット下地にするために用いられる
糊の中に着色剤を混合する。この糊自身はポリウレタン
フォームタイプであり、パッドカーペットに用いたとき
に経済的でかつ堅いパッドを形成する。
【0324】この着色スクラップポリウレタンフォーム
は、以下の手順に従って製造され、試験される。
【0325】1) 下記の処方を用いることにより、着
色スクラップポリウレタンフォームが製造される。 例33の着色剤は、この比較において着色剤がその平均
分子量に基づく等価な色強度で測定されるように、この
着色剤10.0gを用いる点を除き、上記と同様にして
処方される。
【0326】糊において、夫々の材料の量は上記重量比
と略同じである。これら成分は完全に混合されて、形成
パンのなかにおかれる。
【0327】2) 全ての成分が混合された後、5分間
だけ蒸気を適用する。 3) カーペット下地を除去し、空気乾燥する。
【0328】4) 着色カーペットパッディングの10
g片を、300gのアセトンで4時間抽出する。
【0329】5) カーペットパッディングから抽出さ
れた着色剤の量を、ベックマンDU−7スペクトロホト
メータ上での吸光度を用いて測定した。これら抽出の結
果を下記の表に纏める。
【0330】これらの結果は、本発明の一級ヒドロキシ
ルに富んだ着色剤(例32B)が、従来のポリマー着色
剤(例33)よりも遥かに優れていることを明瞭に示し
ている。
【0331】カーペットフォーム(例33から製造され
たもの)からの濃く着色した抽出液は、着色剤自身の乏
しい反応性のために、多量の着色剤の基体からの喪失が
生じることを示している。これら従来のポリマー性着色
剤をカーペットに適用することは、強い溶媒に曝された
ときにカラーブリーディングを起こすため許容され得な
い。
【0332】これとは逆に、本発明の一級ヒドロキシル
に富んだ着色剤(例32B)については着色のない抽出
液が観察され、この事実はカーペット下地のためのポリ
ウレタンフォームの着色におけるその使用を好ましいも
のにする。
【0333】例79 この例では、本発明の一級ヒドロキシルに富んだ着色剤
のポリオレフィン系における使用が示される。パドルタ
イプのミキサーおよび例35の着色剤を用いることによ
り、以下の処方が予備混合される。 *ステアリン酸カルシウムは安定化剤として機能する;
Irganox 1010は、立体障害フェノール安定
化剤のためのCiba−Geigy社の登録商標であ
る;Millad 3940はポリオレフィンのための
透明化剤である;TiOは不透明化剤として作用する
白色顔料である;4MFポリプロピレン樹脂(Exxo
n 9142)は、プロピレン及びエチレンのランダム
共重合体である。
【0334】混合の後、上記に示した処方は、貯蔵温度
245〜250℃のブラベンダー・ツイン・スクリュー
・ミキサーで溶融コンパウンドにされる。このコンパウ
ンド化された試料は、次いで小型トグルクランプ機で射
出成形され、50ミル及び85ミルの厚さをもった二段
階プラークにされる。
【0335】処方#1は良好な透明性を有し、真紅の色
合いである。処方#2は不透明で、中間の赤色を有して
いる。両者の処方は優れた熱安定性、非造核性、非移行
性および樹脂清掃の容易性といった性質を有することに
加え、加工性にも優れている。 好ましい実施例を参照
して本発明を詳細に説明したが、本発明の範囲及び精神
のを逸脱することなく、その範囲内で種々の変更および
改良が可能であることが理解されるであろう。
【0336】
【表1】
【0337】
【表2】
【0338】
【表3】
【0339】
【表4】
【0340】
【表5】
【0341】
【表6】
【0342】
【表7】
【0343】
【表8】
【0344】
【表9】
【0345】
【表10】
【0346】
【表11】
【0347】
【表12】
【0348】
【表13】
【0349】
【表14】
【0350】
【表15】
【0351】
【表16】
【0352】
【表17】
【0353】
【表18】
【0354】
【表19】
【0355】
【表20】
【0356】
【表21】
【0357】
【表22】
【0358】
【表23】
【0359】
【表24】
【0360】
【表25】
【0361】
【表26】
【0362】
【表27】
【0363】
【表28】
【0364】
【表29】
【0365】
【表30】
【0366】
【表31】
【0367】
【表32】
【0368】
【表33】
【0369】
【表34】
【0370】
【表35】
【0371】
【表36】
【0372】
【表37】
【0373】
【表38】
【0374】
【表39】
【0375】
【表40】
【0376】
【表41】
【0377】
【表42】
【0378】
【表43】
【0379】
【表44】
【0380】
【表45】
【0381】
【表46】
【0382】
【表47】
【0383】
【表48】
【0384】
【表49】
【0385】
【表50】
【0386】
【表51】
【0387】
【表52】
【0388】
【表53】
【0389】
【表54】
【0390】
【表55】
【0391】
【表56】
【0392】
【表57】
【0393】
【表58】
【0394】
【表59】
【0395】
【表60】
【0396】
【表61】
【0397】
【表62】
【0398】
【表63】
【0399】
【表64】
【0400】
【表65】
【0401】
【表66】
【0402】
【表67】
【0403】
【表68】
【0404】
【表69】
【0405】
【表70】
【0406】
【表71】
【0407】
【表72】
【0408】
【表73】
【0409】
【表74】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 409/12 8829−4C 417/12 215 9051−4C 455/04 8829−4C C08L 71/02 LQE 9167−4J C09B 29/085 A 7306−4H 7306−4H 29/09 C 7306−4H B 7306−4H A 7306−4H 7306−4H 29/36 7306−4H 29/44 7306−4H 31/043 7306−4H 44/10 7306−4H 44/12 7306−4H (72)発明者 エドワード・ウイリアム・クルーガー アメリカ合衆国、 サウスカロライナ州 29374、パウリン、ハイウエイ 56、ルー ト1 (72)発明者 ジヨン・ウイリアム・レカース アメリカ合衆国、サウス・カロライナ州 28301、スパータンバーグ、シヨアスブル ツク・ロード1216

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 Y−(Z)1−6 (ここで、Yは、有機求核剤の残基、各Zは、少なくと
    も1つのグリシドール残基を含有する少なくとも1つの
    グリシドール残基セグメントを含有するポリ(オキシア
    ルキレン)基)で示され、該グリシドールセグメントの
    第一オキシ部位の少なくとも1つは、3個またはそれ以
    上の炭素のエポキシドの少なくとも1つの残基を含有す
    る第1のエポキシドセグメントに直接結合し、該第1の
    エポキシドセグメントにおいて該3個またはそれ以上の
    炭素のエポキシド残基は、該第一オキシ部位で該グリシ
    ドールセグメントに直接結合しているか、該セグメント
    中において該第一オキシ部位の約10個のエポキシド残
    基内に位置し、該第1のエポキシドセグメントは、第二
    オキシ部位を介して、第一末端ヒドロキシルを有する少
    なくとも1つのエポキシド残基を含有する第2のエポキ
    シドセグメントに直接結合し、該グリシドール残基セグ
    メントの少なくとも1つの第二ヒドロキシルは、第一末
    端ヒドロキシルを有する第3のエポキシドセグメントに
    直接結合していることを特徴とする化合物。
  2. 【請求項2】 有機求核剤の残基が、有機発色団または
    有機発色団中間体の残基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 ポリグリシドールセグメントが、少なく
    とも2つのグリシドール残基を包含する請求項2記載の
    化合物。
  4. 【請求項4】 各Z基が、約200ないし約10,00
    0の分子量を有する請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 各Z基が、該求核剤の近傍に、少なくと
    も2つの結合したグリシドール残基のセグメントを含有
    し、このセグメントは、化学量論的に過剰のグリシドー
    ル残基ヒドロキシル部位においてプロピレンオキシドま
    たはブチレンオキシドと反応しており、その結果の生成
    物は、エチレンオキシド反応体と反応して、少なくとも
    2つの末端−CHCHOH基を提供している請求項
    3記載の化合物。
  6. 【請求項6】 グリシドール残基が、Z中の全てのエポ
    シキド残基の少なくとも約0.5モル%を構成する請求
    項3記載の化合物。
  7. 【請求項7】 グリシドール残基が、Z中の全てのエポ
    シキド残基の約8.0ないし約22.0モル%を構成す
    る請求項5記載の化合物。
  8. 【請求項8】 グリシドール残基セグメントが、芳香族
    化合物に直接結合した窒素に直結している請求項5記載
    の化合物。
  9. 【請求項9】 グリシドール残基セグメントが、オキ
    シ、チオ、スルフィニル、スルホンアミドまたはイミド
    結合によりまたはそれを介して芳香族化合物に直接結合
    している請求項3記載の化合物。
  10. 【請求項10】 グリシドール残基セグメントが、2な
    いし8個の結合したグリシドール残基からなる請求項9
    記載の化合物。
  11. 【請求項11】 グリシドール残基セグメントが、少な
    くとも2つの停止基に直接結合している請求項10記載
    の化合物。
  12. 【請求項12】 各停止基が、グリシドール残基セグメ
    ントに直接結合した、プロピレンオキシドまたはブチレ
    ンオキシドまたはその混合物の1つまたはそれ以上の結
    合した残基の第1のセグメント、および該第1のセグメ
    ントに直接結合し、エチレンオキシドの1つまたはそれ
    以上の結合した残基を含有する第2のセグメントからな
    る請求項3記載の化合物。
  13. 【請求項13】 各停止基の第1のセグメントが、全部
    で、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはその
    混合物の約2ないし約15の残基を含有する請求項12
    記載の化合物。
  14. 【請求項14】 有機求核剤の残基が、アゾ、メチンお
    よびアザメチン発色団から選ばれた有機発色団の残基で
    あり、該発色団は、1ないし4個のZ基に結合している
    請求項3記載の化合物。
  15. 【請求項15】 有機求核剤の残基が、式:Q−N=N
    −Ar、M=CH−Ar、M=N−ArおよびD−N=
    N−Ar(ここで、 Qは、それぞれ非置換または置換の、フェニル、ナフチ
    ル、チアゾール−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イ
    ル、1,3,4−チアゾール−2−イル、1,2,4−
    チアジアゾール−5−イル、イソチアゾール−5−イ
    ル、イソオキサゾール−5−イル、2,1−ベンゾイソ
    チアゾール−3−イル、2−チエニル、3−および4−
    ピリジル、ピラゾール−5−イル、3−および4−フタ
    ルイミジル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、お
    よび4,5−(3,3−ジメチル−1−オキソテトラメ
    チレン)チアゾール−2−イルから選ばれ、 Arは、それぞれ置換または非置換の、アニリン類、ナ
    フチルアミン類、インドール類、ジフェニルアミン類、
    1,2,3,4−テトラヒドロキノン類、3,4−ジヒ
    ドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン類、2−アミノチ
    アゾール類、2,3−ジヒドロインドール類、カルバゾ
    ール類、フェノキサジン類、フェノチアジン類、2−ア
    ミノチオフェン類、アミノピリジン類、およびユロリジ
    ン類から選ばれ、 Mは、活性メチレン残基であり、 Dは、第四窒素原子を有する芳香族複素環基であって、
    それぞれ非置換または置換の、チアゾール−2−イル、
    ベンゾチアゾール−2−イル、1,3,4−チアジアゾ
    ール−2−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イ
    ル、イソチアゾール−5−イル、2,1−ベンゾイソチ
    アゾール−3−イル、ピラゾール−5−イル、1,3,
    4−トリアゾール−2−イル、3−または4−ピリジ
    ル、および4,5−(3,3−ジメチル−1−オキソテ
    トラメチレン)チアゾール−2−イルから選ばれる)で
    示される化合物から選ばれ、該有機求核剤の残基は、1
    ないし4個のZ基に結合している請求項3記載の化合
    物。
  16. 【請求項16】 Yが、第一および第二アミンから選ば
    れた有機求核剤または式 R、R、RSO 、RSO−N
    −R、 【化1】 または 【化2】 (ここで、 Rは、1〜20個の炭素を有する置換または非置換の
    アルキル、6〜10個の環炭素を有する置換または非置
    換のアリール、および5〜7個の環炭素を有する置換ま
    たは非置換のシクロアルキルから選ばれ、 Rは、水素またはRから選ばれ、 Eは、2価の環基を包含する)で示されるものから誘導
    された請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】 各Yが、−O−、−S−、−SO
    −、−N(R)−、−SON(R)または−N
    (SO)−から独立に選択されたYの基セグメン
    トを介して各Zに結合し、R3は、水素、−Z、または
    アルキル、アリールまたはシクロアルキルから選ばれた
    非置換もしくは置換の基であり、Rは、アルキル、ア
    リールまたはシクロアルキルから選ばれた非置換または
    置換の基である請求項3記載の化合物。
  18. 【請求項18】 Yが、それぞれ置換または非置換の、
    アニリン類、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン
    類、3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン
    類、2−アミノチアゾール類、インドール類、2,3−
    ジヒドロインドール類、カルバゾール類、ナフチルアミ
    ン類、フェノキサジン類、フェノチアジン類、ジフェニ
    ルアミン類、ユロリジン類、2−アミノチオフェン類、
    およびアミノピリジン類から選ばれた反応体の残基であ
    る請求項17記載の化合物。
  19. 【請求項19】 Yが、酸素、硫黄、−SO−、−S
    N(R)−、−N(SO)−、−N
    (R)−、−COO−または−CON(R)−から
    選ばれた結合剤によってZに結合した有機発色団中間体
    であり、Rは、水素;低級アルキル;ヒドロキシ、ア
    リールオキシ、ハロゲン、シクロアルキルまたはフェニ
    ルで置換された低級アルキル;シクロアルキル;フェニ
    ル;低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ヒドロ
    キシ、アルカノイルアミノ、カルバルコキシ、カルボキ
    シ、シアノまたはアルカノイルオキシで置換されたフェ
    ニル;Rは、水素を除きRと同じである請求項3記
    載の化合物。
  20. 【請求項20】 式 Y−(Z)1−6 (ここで、Yは、有機求核剤の残基、各Zは、少なくと
    も1つのグリシドール残基を含有する少なくとも1つの
    グリシドール残基セグメントを含有するポリ(オキシア
    ルキレン)基)で示され、該グリシドールセグメントの
    第一オキシ部位の少なくとも1つは、3個またはそれ以
    上の炭素のエポキシドの少なくとも1つの残基を含有す
    る第1のエポキシドセグメントに直接結合し、該第1の
    エポキシドセグメントにおいて該3個またはそれ以上の
    炭素のエポキシド残基は、該第一オキシ部位で該グリシ
    ドールセグメントに直接結合しているか、該セグメント
    中において該第一オキシ部位の約10個のエポキシド残
    基内に位置し、該第1のエポキシドセグメントは、第二
    オキシ部位を介して、第一末端ヒドロキシルを有する少
    なくとも1つのエポキシド残基を含有する第2のエポキ
    シドセグメントに直接結合し、該グリシドール残基セグ
    メントの少なくとも1つの第二ヒドロキシルは、第一末
    端ヒドロキシルを有する第3のエポキシドセグメントに
    直接結合している着色剤と反応または混合した重合体材
    料を包含し、該着色剤が、該組成物の0.0001ない
    し10.0重量%を構成する組成物。
  21. 【請求項21】 着色剤が、組成物の0.01ないし
    3.0重量%を構成し、該着色剤が、式:Q−N=N−
    Ar、M=CH−Ar、M=N−ArおよびD−N=N
    −Ar(ここで、 Qは、それぞれ非置換または置換の、フェニル、ナフチ
    ル、チアゾールー2−イル、ベンゾチアゾール−2−イ
    ル、1,3,4−チアゾール−2−イル、1,2,4−
    チアジアゾール−5−イル、イソチアゾール−5−イ
    ル、イソオキサゾール−5−イル、2,1−ベンゾイソ
    チアゾール−3−イル、2−チエニル、3−および4−
    ピリジル、ピラゾール−5−イル、3−および4−フタ
    ルイミジル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、お
    よび4,5−(3,3−ジメチル−1−オキソテトラメ
    チレン)チアゾール−2−イルから選ばれ、 Arは、それぞれ置換または非置換の、アニリン類、ナ
    フチルアミン類、インドール類、ジフェニルアミン類、
    1,2,3,4−テトラヒドロキノリン類、3,4−ジ
    ヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン類、2−アミノ
    チアゾール類、2,3−ジヒドロインドール類、カルバ
    ゾール類、フェノキサジン類、フェノチアジン類、2−
    アミノチオフェン類、アミノピリジン類、およびユロリ
    ジン類から選ばれ、 Mは、活性メチレン残基であり、 Dは、第四窒素原子を有する芳香族複素環基であって、
    それぞれ非置換または置換の、チアゾール−2−イル、
    ベンゾチアゾール−2−イル、1,3,4−チアジアゾ
    ール−2−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イ
    ル、イソチアゾール−5−イル、2,1−ベンゾイソチ
    アゾール−3−イル、ピラゾール−5−イル、1,3,
    4−トリアゾール−2−イル、3−または4−ピリジ
    ル、および4,5−(3,3−ジメチル−1−オキソテ
    トラメチレン)チアゾール−2−イルから選ばれる)で
    示される化合物から選ばれ、該有機発色団の残基は、1
    ないし4個のZ基に結合している請求項20記載の組成
    物。
  22. 【請求項22】 重合体材料が熱可塑性である請求項2
    1記載の組成物。
  23. 【請求項23】 重合体材料が、ポリオレフィンである
    請求項22記載の組成物。
  24. 【請求項24】 重合体材料が熱硬化性である請求項2
    1記載の組成物。
  25. 【請求項25】 重合体材料が、ヒドロキシ停止ポリエ
    ステルおよびポリエーテルから選ばれたポリオールを、
    溶液中で、ポリイソシアナートと、該着色剤と共に反応
    させることによって生成したポリウレタンである請求項
    24記載の組成物。
  26. 【請求項26】 ポリイソシアナートが、芳香族ポリイ
    ソシアナートである請求項25記載の組成物。
  27. 【請求項27】 実質的なヒドロキシル化を有するポリ
    (オキシアルキレン)基を含有し、増大した分岐性およ
    びヒドロキシル密度等分子構造または特性に1以上の改
    善を示し、または重合体物質との増大した相溶性および
    それからの抽出抵抗を示す組成物を製造する方法であっ
    て、(1)少なくとも1つのグリシドール残基を包含
    し、少なくとも1つの第一ヒドロキシルおよび少なくと
    も1つの第二ヒドロキシルを含有する少なくとも1つの
    グリシドール成分を有する初期反応体を含有する反応系
    を提供し、(2)該反応系を、まず、3個以上の炭素を
    有する、第二ヒドロキシル生成性エポキシドを包含する
    エポキシド反応体材料と、ついで、第一ヒドロキシル生
    成性エポキシドを包含するエポキシド反応体材料と反応
    させる工程を包含し、該エポキシド反応体材料の添加
    は、まず、該グリシドール上の少なくとも1つの第一オ
    キシ部位に直接結合しているか、あるいはその約10ま
    での中間体エポキシド残基に直接結合した第二ヒドロキ
    シル含有エポキシド残基セグメントを生成させ、次に、
    その結果の第一ヒドロキシル基を有するポリ(オキシア
    ルキレン)鎖または枝の少なくとも大部分を停止させる
    ように選択的な順序にあることを特徴とする方法。
  28. 【請求項28】 (1)少なくとも1つのグリシドール
    残基を包含し、少なくとも1つの第一ヒドロキシルおよ
    び少なくとも1つの第二ヒドロキシルを含有する少なく
    とも1つのグリシドール成分を有する初期反応体を含有
    する反応系を提供し、(2)該反応系を、少なくとも3
    個の炭素を有する、第二ヒドロキシル生成性の第1のエ
    ポキシド反応体と、該グリシドール成分中の全ヒドロキ
    シルの少なくとも大部分よりも化学量論的に過剰におい
    て接触させ、これをその中に反応させ、(3)得られた
    反応系を、第一ヒドロキシルを生成する第2のエポキシ
    ドと接触させ、これをその中に反応させる工程を包含
    し、該第2のエポキシド反応体の量は、工程(2)の生
    成物中の全第二ヒドロキシルの少なくとも大部分よりも
    化学量論的に過剰である請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】 工程(2)および(3)において、第
    1および第2のエポキシド反応体が、それぞれ、グリシ
    ドール成分中に、および工程(2)からのポリ(オキリ
    アルキレン基)中に存在する全ヒドロキシルよりも化学
    量論的に過剰に添加される請求項28記載の方法。
  30. 【請求項30】 全グリシドール残基に対する第1およ
    び第2のエポキシド反応体のそれぞれのモル比が、約1
    /1ないし約50/1である請求項28記載の方法。
  31. 【請求項31】 全グリシドール残基に対する第1およ
    び第2のエポキシド反応体のそれぞれのモル比が、約2
    /1ないし約20/1である請求項28記載の方法。
  32. 【請求項32】 グリシドール成分が、第一もしくは第
    2アミン、ヒドロキシ、メルカプト、スルフィン酸、ス
    ルホンアミド、イミドまたはスルフォイックイミド化合
    物から選ばれた求核剤の反応性部位に直接結合している
    請求項27記載の方法。
  33. 【請求項33】 グリシドール成分が、2ないし8個の
    グリシドール残基を含有する請求項27記載の方法。
  34. 【請求項34】 第1のエポキシド反応体が、プロピレ
    ンオキシド、ブチレンオキシドまたはその混合物であ
    り、第2のエポキシド反応体が、エチレンオキシドであ
    る請求項33記載の方法。
  35. 【請求項35】 グリシドール成分が、それぞれ置換ま
    たは非置換の、アニリン類、ナフチルアミン類、インド
    ール類、ジフェニルアミン類、1,2,3,4−テトラ
    ヒドロキノリン類、3,4−ジヒドロ−2H−1,4−
    ベンゾキサジン類、2−アミノチアゾール類、2,3−
    ジヒドロインドール類、カルバゾール類、フェノキサジ
    ン類、フェノチアジン類、2−アミノチオフェン類、ア
    ミノピリジン類、およびユロリジン類から選ばれた有機
    求核剤に直接結合している請求項27記載の方法。
JP19617891A 1990-01-08 1991-01-08 第一ヒドロキシル富化ポリ(オキシアルキレン)基を有する中間体および着色剤、並びにその製造方法 Expired - Fee Related JP3160317B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/461,852 US5290921A (en) 1990-01-08 1990-01-08 Intermediates and colorants having primary hydroxyl enriched poly (oxyalkylene) moieties and their preparation
US07/486,992 US5082938A (en) 1990-03-01 1990-03-01 Organic materials containing poly(oxyalkylene) moieties having enhanced functionality and their preparation
US486,992 1990-03-01
US461,852 1990-03-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0597994A true JPH0597994A (ja) 1993-04-20
JP3160317B2 JP3160317B2 (ja) 2001-04-25

Family

ID=27040154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19617891A Expired - Fee Related JP3160317B2 (ja) 1990-01-08 1991-01-08 第一ヒドロキシル富化ポリ(オキシアルキレン)基を有する中間体および着色剤、並びにその製造方法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0437105B1 (ja)
JP (1) JP3160317B2 (ja)
AT (1) ATE145232T1 (ja)
DE (1) DE69029128T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009532591A (ja) * 2006-03-31 2009-09-10 ミリケン・アンド・カンパニー コーティングされた基材、およびこの作製における使用に適したポリマー分散体
JP2013103958A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ポリアセタール樹脂組成物

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5071440A (en) * 1990-10-01 1991-12-10 Hines John B Method for temporarily coloring article with acid labile colorant
US5331097A (en) * 1991-08-13 1994-07-19 Milliken Research Corporation Poly(oxyalkylene) substituted xanthene colorant and method for making the same
CA2050019A1 (en) * 1991-08-27 1993-02-28 John Bery Hines Colorants and intermediates therefor having branched poly(oxyalkylene) moieties, and their manufacture
EP0604222A1 (en) * 1992-12-22 1994-06-29 Milliken Research Corporation Shade stable poly(oxyalkylene)substituted azo colorant
US5532346A (en) * 1994-10-21 1996-07-02 Milliken Research Corporation Hydroxynaphthalenecarboxylic acid compounds and azo colorants made therefrom
US5731398A (en) * 1996-05-31 1998-03-24 Milliken Research Corporation Black colorant composition exhibiting low flairing
AU5818498A (en) 1997-01-15 1998-08-07 Microbiomed Corporation Naphthalimide dyes and their use as fluid visualizing agents
US6101469A (en) * 1998-03-02 2000-08-08 Lucent Technologies Inc. Formant shift-compensated sound synthesizer and method of operation thereof
WO1999051690A1 (en) * 1998-04-03 1999-10-14 Cabot Corporation Modified pigments having improved dispersing properties
US6458458B1 (en) 1998-10-13 2002-10-01 Cabot Corporation Polymer coated carbon products and other pigments and methods of making same by aqueous media polymerizations or solvent coating methods
US6022937A (en) * 1998-11-24 2000-02-08 Bayer Corporation Polyether polyols based on triazole group containing compounds and a process for their production
US6479571B1 (en) 2000-01-25 2002-11-12 Cabot Corporation Elastomeric compositions containing polymer coated carbon products and other pigments
US6479648B1 (en) * 2000-11-29 2002-11-12 Milliken & Company Polymeric bis-acetoacetanilide azo colorants
DE102005008181A1 (de) * 2005-02-23 2006-08-24 Clariant Produkte (Deutschland) Gmbh Verfahren zur Herstellung von reinem alpha-Phenoxy-omega-hydroxy-Polyalkylenglykolen
CN110452369B (zh) * 2019-07-04 2022-10-28 联泓(江苏)新材料研究院有限公司 一种除油乳化性能优异的异构醇嵌段聚醚及其制备方法和应用
US20220411638A1 (en) * 2021-06-10 2022-12-29 Milliken & Company Heterocyclic red azo colorants for seed treatment applications
US20220411387A1 (en) * 2021-06-10 2022-12-29 Milliken & Company Heterocyclic red azo colorants for seed treatment applications

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE637190A (ja) * 1963-05-06
US3446757A (en) * 1966-09-26 1969-05-27 Hercules Inc High molecular weight hydroxyl-containing polyethers
US4086151A (en) * 1974-02-20 1978-04-25 The Dow Chemical Company Curable mixtures and cured resins made from linear polymers of glycidol
US4284729A (en) * 1980-03-31 1981-08-18 Milliken Research Corporation Process for coloring thermosetting resins
US4400320A (en) * 1981-07-13 1983-08-23 Milliken Research Corporation Alkyleneoxy fugitive tints containing a 2-amino, 6-methoxy benzathiazole group and process for preparing such fugitive tints
US4751254A (en) 1987-01-20 1988-06-14 Milliken Research Corporation Process for in situ coloration of thermosetting resins

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009532591A (ja) * 2006-03-31 2009-09-10 ミリケン・アンド・カンパニー コーティングされた基材、およびこの作製における使用に適したポリマー分散体
JP2013231268A (ja) * 2006-03-31 2013-11-14 Milliken & Co コーティングされた基材、およびこの作製における使用に適したポリマー分散体
JP2013103958A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ポリアセタール樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
ATE145232T1 (de) 1996-11-15
JP3160317B2 (ja) 2001-04-25
DE69029128D1 (de) 1996-12-19
EP0437105A1 (en) 1991-07-17
EP0437105B1 (en) 1996-11-13
DE69029128T2 (de) 1997-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3160317B2 (ja) 第一ヒドロキシル富化ポリ(オキシアルキレン)基を有する中間体および着色剤、並びにその製造方法
US4507407A (en) Process for in situ coloration of thermosetting resins
US4912203A (en) Thiophene base colorants useful for coloring thermoset resins
US4751254A (en) Process for in situ coloration of thermosetting resins
US5270363A (en) Poly(oxyalkylene) modified phthalocyanine colorants
US6197223B1 (en) Method for preparing light-absorbing polymeric compositions
US5864002A (en) Process for coloring polymer resins and products thereof
WO1998023690A9 (en) Method for preparing light-absorbing polymeric compositions
EP0605566A1 (en) Light-absorbing polyurethane compositions and thermoplastic polymers colored therewith
JPS62104875A (ja) 着色熱可塑性樹脂組成物
JPH06507933A (ja) 光吸収性ポリマー
DK160321B (da) Fremgangsmaade til farvning af termohaerdende harpikser og saaledes fremstillede, farvede harpikser
US6426416B1 (en) Anthraquinone and condensed anthraquinone colorants having sulfonamido linked poly (oxyalkylene) moieties and their preparation
US5240464A (en) Organic materials having sulfonamido linked poly(oxyalkylene) moieties and their preparation
US5177200A (en) Poly(oxyalkylene) modified phthalocyanine colorants
US5135972A (en) Poly(oxyalkylene) modified phthalocyanine colorants
EP0166566B1 (en) Resin colorants and resin coloration
EP0529162A1 (en) Colorants and intermediates therefor having branched poly(oxyalkylene)moieties, and their manufacture
JP3187452B2 (ja) スルホンアミド連結されたポリ − オキシアルキレン部分を有する有機材料およびその製造
US5149800A (en) Poly(oxyalkylene) modified phthalocyanine colorants
US4978362A (en) Thermoplastic resin composition containing polyalkyleneoxy-substituted azo coloring agents having trifluoromethyl substituents
EP0398620B1 (en) Poly(oxyalkylene) modified phthalocyanine colorants
JP3187484B2 (ja) 枝分かれポリ(オキシアルキレン)成分を有する着色剤およびその中間物質
KR100367142B1 (ko) 벤즈이미다졸론계 황색안료 및 이의 제조방법
JPS5867754A (ja) バツト染料の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees