JPH0597892A - Il−6部分ペプチド - Google Patents
Il−6部分ペプチドInfo
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- JPH0597892A JPH0597892A JP3290429A JP29042991A JPH0597892A JP H0597892 A JPH0597892 A JP H0597892A JP 3290429 A JP3290429 A JP 3290429A JP 29042991 A JP29042991 A JP 29042991A JP H0597892 A JPH0597892 A JP H0597892A
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- JP
- Japan
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- partial peptide
- glu
- peptide
- leu
- interleukin
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】少なくとも、 Ile-Ile-Thr-Gly-Leu-Leu-Glu-P
he-Glu-Val-Tyr-Leu-Glu-Tyr-Leu-Gln-Asn-Arg-Phe-Glu
-Ser-Ser-Glu-Glu-Gln-Ala-Arg-Ala-Val-Gln-Met-Ser-T
hr-Lysからなるアミノ酸配列を含む、IL−6レセプタ
−との結合能を有するIL−6部分ペプチド。 【効果】IL−6とIL−6Rの結合を阻害する低分子
ペプチドであって、それ自体がIL−6の作用を調節す
る自己免疫疾患用治療薬として有用であり、またそのよ
うな治療薬の開発の際の評価系試薬としても有用であ
る。
he-Glu-Val-Tyr-Leu-Glu-Tyr-Leu-Gln-Asn-Arg-Phe-Glu
-Ser-Ser-Glu-Glu-Gln-Ala-Arg-Ala-Val-Gln-Met-Ser-T
hr-Lysからなるアミノ酸配列を含む、IL−6レセプタ
−との結合能を有するIL−6部分ペプチド。 【効果】IL−6とIL−6Rの結合を阻害する低分子
ペプチドであって、それ自体がIL−6の作用を調節す
る自己免疫疾患用治療薬として有用であり、またそのよ
うな治療薬の開発の際の評価系試薬としても有用であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、IL−6レセプタ−
(以下単にIL−6Rと略す)との結合能を有するIL
−6部分ペプチドに関するものである。
(以下単にIL−6Rと略す)との結合能を有するIL
−6部分ペプチドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】IL−6(インタ−ロイキン6)は、標
的細胞上の結合分子であるIL−6R(特開平 2-28889
8 号、分子量約80kDa )及びシグナル伝達分子であるgp
130(特願平 2-140069 号、分子量約130kDa)と反応し
て、標的細胞に応じて種々の刺激を与える多機能分子で
あると同時に、種々の自己免疫疾患の病因因子である
(平野、International Journal of Cell Cloning 、 9
巻、p166、1991年)。
的細胞上の結合分子であるIL−6R(特開平 2-28889
8 号、分子量約80kDa )及びシグナル伝達分子であるgp
130(特願平 2-140069 号、分子量約130kDa)と反応し
て、標的細胞に応じて種々の刺激を与える多機能分子で
あると同時に、種々の自己免疫疾患の病因因子である
(平野、International Journal of Cell Cloning 、 9
巻、p166、1991年)。
【0003】IL−6の標的細胞への作用を人為的に調
節し得れば、各種疾患、特に自己免疫疾患について新し
い治療法を提供しえるものと考えられる。IL−6の作
用を細胞外レベルで調節するには、例えばIL−6に対
する抗体を使用すること等が考えられるが、抗体は巨大
分子であり、医薬品として製造したり使用する場合に種
々の制約を受けてしまう。
節し得れば、各種疾患、特に自己免疫疾患について新し
い治療法を提供しえるものと考えられる。IL−6の作
用を細胞外レベルで調節するには、例えばIL−6に対
する抗体を使用すること等が考えられるが、抗体は巨大
分子であり、医薬品として製造したり使用する場合に種
々の制約を受けてしまう。
【0004】IL−6の作用を調節するには、前記した
抗体の他に、例えばIL−6と同等のIL−6Rとの結
合能を有するIL−6の部分ペプチドが考えられる。
抗体の他に、例えばIL−6と同等のIL−6Rとの結
合能を有するIL−6の部分ペプチドが考えられる。
【0005】従来、IL−6の構造活性相関について、
IL−6の生理活性を強く中和する抗IL−6抗体の作
用がIL−6の部分的ポリペプチド(N末端から数えて
153番目の Alaから 162番目の Thrまでの10個のアミノ
酸配列)により阻害されること(N.Ida ら、Biochem.Bi
ophys.Res.Commun.165巻、p728、1989年)、IL−6の
N末端から数えて 158番目の Metを修飾するとその生理
活性が低下すること(N.Ida ら、Biochem.Biophys.Act
a、1041巻、p243、1990年)、C末端の 4アミノ酸が欠
如したIL−6がIL−6Rとの結合能を示さないこと
(A.Kruttgenら、FEBS Lett. 262巻、p323、1990年)が
報告されている。
IL−6の生理活性を強く中和する抗IL−6抗体の作
用がIL−6の部分的ポリペプチド(N末端から数えて
153番目の Alaから 162番目の Thrまでの10個のアミノ
酸配列)により阻害されること(N.Ida ら、Biochem.Bi
ophys.Res.Commun.165巻、p728、1989年)、IL−6の
N末端から数えて 158番目の Metを修飾するとその生理
活性が低下すること(N.Ida ら、Biochem.Biophys.Act
a、1041巻、p243、1990年)、C末端の 4アミノ酸が欠
如したIL−6がIL−6Rとの結合能を示さないこと
(A.Kruttgenら、FEBS Lett. 262巻、p323、1990年)が
報告されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来
からIL−6の構造活性相関について種々の検討がなさ
れているが、 185アミノ酸から構成されるIL−6のど
の部分がIL−6との結合に関与するのか知られておら
ず、当然にIL−6Rとの結合能を有するIL−6部分
ペプチドについても知られていない。
からIL−6の構造活性相関について種々の検討がなさ
れているが、 185アミノ酸から構成されるIL−6のど
の部分がIL−6との結合に関与するのか知られておら
ず、当然にIL−6Rとの結合能を有するIL−6部分
ペプチドについても知られていない。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような現状に鑑み
て、本発明者らはIL−6との結合能を有する低分子ペ
プチドについて鋭意研究を行った結果、本発明を完成す
るに至った。即ち本発明は、少なくとも、 Ile-Ile-Thr
-Gly-Leu-Leu-Flu-Phe-Glu-Val-Tyr-Leu-Glu-Tyr-Leu-G
ln-Asn-Arg-Phe-Glu-Ser-Ser-Glu-Glu-Gln-Ala-Arg-Ala
-Val-Gln-Met-Ser-Thr-Lys からなるアミノ酸配列を含
む、IL−6レセプタ−との結合能を有するIL−6部
分ペプチドである。以下に本発明を詳細に説明する。
て、本発明者らはIL−6との結合能を有する低分子ペ
プチドについて鋭意研究を行った結果、本発明を完成す
るに至った。即ち本発明は、少なくとも、 Ile-Ile-Thr
-Gly-Leu-Leu-Flu-Phe-Glu-Val-Tyr-Leu-Glu-Tyr-Leu-G
ln-Asn-Arg-Phe-Glu-Ser-Ser-Glu-Glu-Gln-Ala-Arg-Ala
-Val-Gln-Met-Ser-Thr-Lys からなるアミノ酸配列を含
む、IL−6レセプタ−との結合能を有するIL−6部
分ペプチドである。以下に本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明のIL−6部分ペプチドが有するI
L−6Rとの結合能は、IL−6Rと一定の結合定数を
持ってIL−6Rと結合できることを意味する。IL−
6Rとは天然のもの、あるいは遺伝子工学的に製造され
たものの両方を意味し、更には細胞膜に結合したもの及
び細胞膜から離脱した可溶性のものの両方を意味する
(特開平 2-288898 号)。またIL−6Rは、ヒト、マ
ウス等、いかなる動物種に由来するものであっても良
い。
L−6Rとの結合能は、IL−6Rと一定の結合定数を
持ってIL−6Rと結合できることを意味する。IL−
6Rとは天然のもの、あるいは遺伝子工学的に製造され
たものの両方を意味し、更には細胞膜に結合したもの及
び細胞膜から離脱した可溶性のものの両方を意味する
(特開平 2-288898 号)。またIL−6Rは、ヒト、マ
ウス等、いかなる動物種に由来するものであっても良
い。
【0009】IL−6Rとの結合能は、例えば後の実施
例に示す方法や、IL−6R等を固定化したカラムに測
定しようとするIL−6部分ペプチドを供することによ
り測定できる。
例に示す方法や、IL−6R等を固定化したカラムに測
定しようとするIL−6部分ペプチドを供することによ
り測定できる。
【0010】本発明のIL−6部分ペプチドは、IL−
6のアミノ酸配列の一部に該当するIle-Ile-Thr-Gly-Le
u-Leu-Glu-Phe-Glu-Val-Tyr-Leu-Glu-Tyr-Leu-Gln-Asn-
Arg-Phe-Glu-Ser-Ser-Glu-Glu-Gln-Ala-Arg-Ala-Val-Gl
n-Met-Ser-Thr-Lys からなるアミノ酸配列を含むもので
ある。本発明では、前記配列のN末端又はC末端に余分
のアミノ酸等が追加されたものであっても良い。また、
前記配列中、1以上のアミノ酸が欠如されたものや前記
配列中に1以上のアミノ酸が挿入されたものであって
も、IL−6Rとの結合能を有していれば良い。
6のアミノ酸配列の一部に該当するIle-Ile-Thr-Gly-Le
u-Leu-Glu-Phe-Glu-Val-Tyr-Leu-Glu-Tyr-Leu-Gln-Asn-
Arg-Phe-Glu-Ser-Ser-Glu-Glu-Gln-Ala-Arg-Ala-Val-Gl
n-Met-Ser-Thr-Lys からなるアミノ酸配列を含むもので
ある。本発明では、前記配列のN末端又はC末端に余分
のアミノ酸等が追加されたものであっても良い。また、
前記配列中、1以上のアミノ酸が欠如されたものや前記
配列中に1以上のアミノ酸が挿入されたものであって
も、IL−6Rとの結合能を有していれば良い。
【0011】このIL−6部分ペプチドは、それを暗号
化するDNA等を合成し、これを適当な宿主中で発現さ
せることで調製できる。また、タンパク質合成装置を使
用して、直接に合成することもできる。更には完全長の
IL−6を適当な酵素で消化することによっても調製す
ることができる。
化するDNA等を合成し、これを適当な宿主中で発現さ
せることで調製できる。また、タンパク質合成装置を使
用して、直接に合成することもできる。更には完全長の
IL−6を適当な酵素で消化することによっても調製す
ることができる。
【0012】
【実施例】以下に本発明を更に詳細に説明するために実
施例を記載するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。
施例を記載するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。
【0013】実施例1 リシルエンドペプチタ−ゼによ
るIL−6の酵素処理及びその分離精製 リン酸緩衝液(pH 7.2)に4.6mg/mlとなるようにリコン
ビナントIL−6(K.Yasukawaら、Biotech.Lett. 、12
巻、p419、1990年参照)を溶解し、50mM Tris-HCl/4M U
rea (pH 8.5)と等量混合した後、リシルエンドペプチ
タ−ゼ(和光純薬製)を基質/酵素のモル比が 400とな
るように加え、30℃条件下で 3時間放置した。
るIL−6の酵素処理及びその分離精製 リン酸緩衝液(pH 7.2)に4.6mg/mlとなるようにリコン
ビナントIL−6(K.Yasukawaら、Biotech.Lett. 、12
巻、p419、1990年参照)を溶解し、50mM Tris-HCl/4M U
rea (pH 8.5)と等量混合した後、リシルエンドペプチ
タ−ゼ(和光純薬製)を基質/酵素のモル比が 400とな
るように加え、30℃条件下で 3時間放置した。
【0014】更に同量のリシルエンドペプチタ−ゼを加
え、30℃条件下で 3時間放置した後この溶液を逆相HP
LC(TSK gel ODS-120-A カラム、東ソ−(株)製)に
供して0.1%トリフルオロ酢酸−アセトニトリルによる 5
-75%の直線濃度勾配による分離精製を行った。
え、30℃条件下で 3時間放置した後この溶液を逆相HP
LC(TSK gel ODS-120-A カラム、東ソ−(株)製)に
供して0.1%トリフルオロ酢酸−アセトニトリルによる 5
-75%の直線濃度勾配による分離精製を行った。
【0015】得られた各分画について、アセトニトリル
を減圧下除去し、凍結乾燥した後に70μl の PBS(0.01
M Na2 HPO 4 、0.15M NaCl、pH 7.4)に溶解した。
を減圧下除去し、凍結乾燥した後に70μl の PBS(0.01
M Na2 HPO 4 、0.15M NaCl、pH 7.4)に溶解した。
【0016】逆相HPLCからの溶出分画について、図
1に示す。
1に示す。
【0017】 実施例2 IL−6とIL−6Rの結合阻害アッセイ 2μg/mlの抗ヒトIL−6R抗体MT18(Y.Hirataら、J.I
mmunol. 143巻、p2900 、1989年)を含むコ−ト用緩衝
液(0.1M炭酸ナトリウム、pH 9.6)をRIA用ストリッ
ププレ−ト(コ−スタ−社製)に1ウエル当たり 100μ
l ずつ加え、1晩 4℃で放置した。ウエルの液体を排除
後前記コ−ト用緩衝液で洗浄し、各ウエルに 100μl の
1% BSAを含む PBSを加え、室温で 2時間放置してブロッ
キング処理を行った。
mmunol. 143巻、p2900 、1989年)を含むコ−ト用緩衝
液(0.1M炭酸ナトリウム、pH 9.6)をRIA用ストリッ
ププレ−ト(コ−スタ−社製)に1ウエル当たり 100μ
l ずつ加え、1晩 4℃で放置した。ウエルの液体を排除
後前記コ−ト用緩衝液で洗浄し、各ウエルに 100μl の
1% BSAを含む PBSを加え、室温で 2時間放置してブロッ
キング処理を行った。
【0018】リンス緩衝液(0.01M Na2 HPO 4 -NaH2 PO
4 (pH 7.4)、0.15M NaCl、0.05%(w/v)Tween 20)で各ウ
エルを洗浄後、50ng/ml の可溶性IL−6R(K.Yasuka
waら、J.Biochem. 108巻、p673、1990年)及び1% BSAを
含む PBS溶液を1ウエル当たり 100μl 加え、 2時間室
温で放置した。各ウエルをリンス緩衝液で洗浄した後、
125Iで標識したIL−6(200cpm/μl 、1% BSAを含
むPBS での測定)と実施例1で調製したIL−6ペプチ
ド断片溶液(又は希釈液)の 1:1混合液の 100μl を各
ウエルに加え、室温で 2時間放置した。なお、混合液中
のIL−6ペプチド断片は、0.2、2.0 又は20μM とな
るように調整した。
4 (pH 7.4)、0.15M NaCl、0.05%(w/v)Tween 20)で各ウ
エルを洗浄後、50ng/ml の可溶性IL−6R(K.Yasuka
waら、J.Biochem. 108巻、p673、1990年)及び1% BSAを
含む PBS溶液を1ウエル当たり 100μl 加え、 2時間室
温で放置した。各ウエルをリンス緩衝液で洗浄した後、
125Iで標識したIL−6(200cpm/μl 、1% BSAを含
むPBS での測定)と実施例1で調製したIL−6ペプチ
ド断片溶液(又は希釈液)の 1:1混合液の 100μl を各
ウエルに加え、室温で 2時間放置した。なお、混合液中
のIL−6ペプチド断片は、0.2、2.0 又は20μM とな
るように調整した。
【0019】ウエルをリンス緩衝液で洗浄した後、各ウ
エルからのカウントをγ−カウンタ−で測定した。
エルからのカウントをγ−カウンタ−で測定した。
【0020】結果を図2に示す。その結果、図1に示し
た分画のうち、k で示した分画について、その濃度に依
存してカウントの減少が観察された。
た分画のうち、k で示した分画について、その濃度に依
存してカウントの減少が観察された。
【0021】 実施例3 完全長のIL−6の非混入の確認 実施例2でIL−6とIL−6Rとの結合阻害活性を示
した分画 kを逆相HPLC(TSK gel ODS-120-A 、東ソ
−(株)製)に供し、0.1%トリフルオロ酢酸−アセトニ
トリルによる 5-75%の直線濃度勾配をかけてリクロマト
を行った。
した分画 kを逆相HPLC(TSK gel ODS-120-A 、東ソ
−(株)製)に供し、0.1%トリフルオロ酢酸−アセトニ
トリルによる 5-75%の直線濃度勾配をかけてリクロマト
を行った。
【0022】リクロマトの溶出パタ−ンを図3に示す。
【0023】図3に示されたピ−ク及びその前後3点の
分画を同量ずつ取得し、それぞれについて実施例2に示
したIL−6とIL−6Rの結合阻害を測定した。
分画を同量ずつ取得し、それぞれについて実施例2に示
したIL−6とIL−6Rの結合阻害を測定した。
【0024】結果を図4に示す。図4からは、阻害活性
はリクロマトの溶出ピ−クに一致しており、完全長のI
L−6の混入は存在しないことが確認された。
はリクロマトの溶出ピ−クに一致しており、完全長のI
L−6の混入は存在しないことが確認された。
【0025】 実施例4 ペプチド断片のアミノ酸配列の調査 実施例2においてIL−6とIL−6Rとの結合を阻害
する活性を示した分画k に関し、その中に含まれるIL
−6断片(IL−6部分ペプチド)のアミノ酸配列を調
査した。その結果、この分画の中に含まれるIL−6断
片(IL−6部分ペプチド)は、IL−6のN末端から
数えて88番目の Ileから 121番目の Lysまでの、 Ile-I
le-Thr-Gly-Leu-Leu-Glu-Phe-Glu-Val-Tyr-Leu-Glu-Tyr
-Leu-Gln-Asn-Arg-Phe-Glu-Ser-Ser-Glu-Glu-Gln-Ala-A
rg-Ala-Val-Gln-Met-Ser-Thr-Lysの34のアミノ酸からな
る配列であることが分かった。
する活性を示した分画k に関し、その中に含まれるIL
−6断片(IL−6部分ペプチド)のアミノ酸配列を調
査した。その結果、この分画の中に含まれるIL−6断
片(IL−6部分ペプチド)は、IL−6のN末端から
数えて88番目の Ileから 121番目の Lysまでの、 Ile-I
le-Thr-Gly-Leu-Leu-Glu-Phe-Glu-Val-Tyr-Leu-Glu-Tyr
-Leu-Gln-Asn-Arg-Phe-Glu-Ser-Ser-Glu-Glu-Gln-Ala-A
rg-Ala-Val-Gln-Met-Ser-Thr-Lysの34のアミノ酸からな
る配列であることが分かった。
【0026】
【発明の効果】本発明のIL−6部分ペプチドは、IL
−6とIL−6Rの結合を阻害する活性を有するもので
ある。従って、それ自体がIL−6の作用を調節する自
己免疫疾患用治療薬として有用であり、またそのような
治療薬を開発する際の評価系における試薬としても有用
である。
−6とIL−6Rの結合を阻害する活性を有するもので
ある。従って、それ自体がIL−6の作用を調節する自
己免疫疾患用治療薬として有用であり、またそのような
治療薬を開発する際の評価系における試薬としても有用
である。
【0027】特に本発明のIL−6部分ペプチドは、抗
IL−6抗体等と比較して低分子であるために、IL−
6の作用を調節する治療薬として使用した場合には、代
謝系等での無効力化等を受けにくい、有効な治療薬とし
て使用し得るものである。
IL−6抗体等と比較して低分子であるために、IL−
6の作用を調節する治療薬として使用した場合には、代
謝系等での無効力化等を受けにくい、有効な治療薬とし
て使用し得るものである。
【図1】図1は、実施例1におけるHPLCからの溶出
パタ−ンを示すものである。図中の曲線は、230 nmにお
ける吸光度度を示すものであり、横軸はそれぞれのピ−
クのリテンションタイムを示している。
パタ−ンを示すものである。図中の曲線は、230 nmにお
ける吸光度度を示すものであり、横軸はそれぞれのピ−
クのリテンションタイムを示している。
【図2】図2は、実施例1で得られた各分画について、
IL−6とIL−6Rの結合阻害活性を測定した実施例
2の結果を示している。図には実施例1で得られた各分
画のうち、a (黒四角)、c (黒丸)、e (白丸)及び
k (白四角)分画についての結果のみが示されている。
図中の縦軸は得られたカウント(cpm )を示し、横軸は
測定に供したIL−6断片(IL−6部分ペプチド)の
濃度(μM )を示している。
IL−6とIL−6Rの結合阻害活性を測定した実施例
2の結果を示している。図には実施例1で得られた各分
画のうち、a (黒四角)、c (黒丸)、e (白丸)及び
k (白四角)分画についての結果のみが示されている。
図中の縦軸は得られたカウント(cpm )を示し、横軸は
測定に供したIL−6断片(IL−6部分ペプチド)の
濃度(μM )を示している。
【図3】図3は、実施例1で得られた分画 kについて、
その中に完全長のIL−6が存在していないことを示し
た実施例3の結果について示したものである。図中の記
号は、IL−6とIL−6Rの結合阻害活性の測定に供
した合計7つの分画、即ち分画 kとその前後の分画( 1
〜 6)を示している。図中の曲線はそれ230 nmにおける
吸光度を示すものであり、横軸はそれぞれのリテンショ
ンタイムを示している。
その中に完全長のIL−6が存在していないことを示し
た実施例3の結果について示したものである。図中の記
号は、IL−6とIL−6Rの結合阻害活性の測定に供
した合計7つの分画、即ち分画 kとその前後の分画( 1
〜 6)を示している。図中の曲線はそれ230 nmにおける
吸光度を示すものであり、横軸はそれぞれのリテンショ
ンタイムを示している。
【図4】図4は、実施例3で取得した合計 7つの分画に
ついて、実施例2と同様の測定を行った実施例3の結果
を示すものである。縦軸は得られたカウント(cpm )を
示し、横軸は測定に供した各分画の希釈度を示してい
る。図中の直線は、分画 kに関する結果(二重丸)、分
画 1に関する結果(白丸)、分画 2に関する結果(黒四
角)、分画 3に関する結果(黒三角)分画 4に関する結
果(黒丸)、分画 5に関する結果(白四角)及び分画 6
に関する結果(白三角)を示すものである。
ついて、実施例2と同様の測定を行った実施例3の結果
を示すものである。縦軸は得られたカウント(cpm )を
示し、横軸は測定に供した各分画の希釈度を示してい
る。図中の直線は、分画 kに関する結果(二重丸)、分
画 1に関する結果(白丸)、分画 2に関する結果(黒四
角)、分画 3に関する結果(黒三角)分画 4に関する結
果(黒丸)、分画 5に関する結果(白四角)及び分画 6
に関する結果(白三角)を示すものである。
Claims (2)
- 【請求項1】少なくとも、 Ile-Ile-Thr-Gly-Leu-Leu-G
lu-Phe-Glu-Val-Tyr-Leu-Glu-Tyr-Leu-Gln-Asn-Arg-Phe
-Glu-Ser-Ser-Glu-Glu-Gln-Ala-Arg-Ala-Val-Gln-Met-S
er-Thr-Lys からなるアミノ酸配列を含む、IL−6レ
セプタ−との結合能を有するIL−6部分ペプチド。 - 【請求項2】その配列中の1以上のアミノ酸が欠如され
又はその配列中に1以上のアミノ酸が挿入された、請求
項1に記載のIL−6部分ペプチド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3290429A JPH0597892A (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | Il−6部分ペプチド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3290429A JPH0597892A (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | Il−6部分ペプチド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0597892A true JPH0597892A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17755923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3290429A Pending JPH0597892A (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | Il−6部分ペプチド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0597892A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5591827A (en) * | 1992-10-20 | 1997-01-07 | Cetus Oncology Corporation | Interleukin-6 receptor antagonists |
-
1991
- 1991-10-11 JP JP3290429A patent/JPH0597892A/ja active Pending
Cited By (2)
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