JPH0597688A - 糖尿病の治療方法 - Google Patents
糖尿病の治療方法Info
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- JPH0597688A JPH0597688A JP4076664A JP7666492A JPH0597688A JP H0597688 A JPH0597688 A JP H0597688A JP 4076664 A JP4076664 A JP 4076664A JP 7666492 A JP7666492 A JP 7666492A JP H0597688 A JPH0597688 A JP H0597688A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 哺乳動物のインスリン依存性糖尿病の罹患予
防、発達阻止または進行遅延をもたらす方法の提供。 【構成】 有効量のラパマイシンを単独でまたはインス
リンと組み合わせるかのいずれかで投与することによっ
て、哺乳動物におけるインスリン依存性糖尿病の罹患を
予防し、発達を阻止し、進行を遅らせる方法。
防、発達阻止または進行遅延をもたらす方法の提供。 【構成】 有効量のラパマイシンを単独でまたはインス
リンと組み合わせるかのいずれかで投与することによっ
て、哺乳動物におけるインスリン依存性糖尿病の罹患を
予防し、発達を阻止し、進行を遅らせる方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインスリン依存性糖尿病
の罹患を予防し、発達を阻止しまたは進行を遅らせる方
法に関する。
の罹患を予防し、発達を阻止しまたは進行を遅らせる方
法に関する。
【0002】
【従来技術および課題】人口の0.3%に生じる疾患で
あるインスリン依存性糖尿病(IDDM)は、高血糖
症、糖尿および肝グリコーゲン濃度の減少のような代謝
性変化に起因する不十分なインスリン生成を伴う。臨床
的に、該疾患は、第1に、強度の空腹、頻繁な排尿およ
び抑えられない渇きを引き起こすことで観察される。外
因的にインスリン治療を施す場合であっても、網膜症、
神経障害、末梢血管障害、アテローム性動脈硬化症、体
重減少、発作、腎不全および死に至る昏睡のような合併
症が生じる。
あるインスリン依存性糖尿病(IDDM)は、高血糖
症、糖尿および肝グリコーゲン濃度の減少のような代謝
性変化に起因する不十分なインスリン生成を伴う。臨床
的に、該疾患は、第1に、強度の空腹、頻繁な排尿およ
び抑えられない渇きを引き起こすことで観察される。外
因的にインスリン治療を施す場合であっても、網膜症、
神経障害、末梢血管障害、アテローム性動脈硬化症、体
重減少、発作、腎不全および死に至る昏睡のような合併
症が生じる。
【0003】IDDMの病因は、β−島細胞に対する自
己免疫応答に帰する。膵島はリンパ球で浸潤され(イン
スリン炎)、インスリン−生成のβ−細胞が破壊され
る。臨床的に観察される徴候が現れるまでに、約80%
のβ−細胞が破壊される。NODマウスにおける養子免
疫伝達の研究[ディ・ブイ・セリーズ(DV Serrez
e)、ジアベティス(Diabetes)37:252(198
8)]は、体液異常性(細胞質島細胞、インスリン、お
よび64Kdタンパク自己抗体)が疾患の進行の間の終
わり近くに寄与するが[エム・エイ・アトキンソン(M
A Atkinson)、サイエンティフィック・アメリカン
(Scientific Am.)62(1990)]、T−細胞
媒介事象はIDDMの初期に起きることを明らかにし
た。遺伝感受性を包含するクラスIIの主要組織適合性
複合体(MHC)が該自己免疫疾患において主要な役割
を果しているようである。この感受性の約60〜70%
はHLA領域に存する。[エイ・シー・ターン(A.
C.Tarn)、ランセット(Lancet)845(198
8)]。IDDMであるヒトの95%以上がHLADR
3および/またはDR4陽性であるのに対し、DR2は
該疾患を伴うことに陰性である。[ケー・ウィルソン
(K.Wilson)、アン・レブ・メド(Ann.Rev.Me
d.)41:497(1990)]。
己免疫応答に帰する。膵島はリンパ球で浸潤され(イン
スリン炎)、インスリン−生成のβ−細胞が破壊され
る。臨床的に観察される徴候が現れるまでに、約80%
のβ−細胞が破壊される。NODマウスにおける養子免
疫伝達の研究[ディ・ブイ・セリーズ(DV Serrez
e)、ジアベティス(Diabetes)37:252(198
8)]は、体液異常性(細胞質島細胞、インスリン、お
よび64Kdタンパク自己抗体)が疾患の進行の間の終
わり近くに寄与するが[エム・エイ・アトキンソン(M
A Atkinson)、サイエンティフィック・アメリカン
(Scientific Am.)62(1990)]、T−細胞
媒介事象はIDDMの初期に起きることを明らかにし
た。遺伝感受性を包含するクラスIIの主要組織適合性
複合体(MHC)が該自己免疫疾患において主要な役割
を果しているようである。この感受性の約60〜70%
はHLA領域に存する。[エイ・シー・ターン(A.
C.Tarn)、ランセット(Lancet)845(198
8)]。IDDMであるヒトの95%以上がHLADR
3および/またはDR4陽性であるのに対し、DR2は
該疾患を伴うことに陰性である。[ケー・ウィルソン
(K.Wilson)、アン・レブ・メド(Ann.Rev.Me
d.)41:497(1990)]。
【0004】インスリン補足によるIDDMの治療は全
く満足するものではないため、最近の研究は、IDDM
を治療および予防する薬剤の開発に焦点を合わせてい
る。数種の動物モデルを用いてIDDMの病因を研究
し、可能な治療および予防形態を評価した。
く満足するものではないため、最近の研究は、IDDM
を治療および予防する薬剤の開発に焦点を合わせてい
る。数種の動物モデルを用いてIDDMの病因を研究
し、可能な治療および予防形態を評価した。
【0005】ヒトIDDMを模倣する2種の標準動物モ
デルが開発された。トチノ(Tochino)[イクサープタ
・メディカ(Exerpta Medica),295(198
2)]によって開発された第1標準動物モデルである非
−肥満性糖尿病(NOD)マウスは、自発的にIDDM
を発達させるマウス系である。インスリン炎が、最初、
約30日齢で観察され、140日齢までに約70%の雌
のNODマウスがIDDMに発達する。さらに、ランゲ
ルハンス島を取り囲みおよび/または侵略するマークし
た単核細胞浸潤が、β−細胞破壊と共に観察される。
[ワイ・モリ(Y.Mori)、ジアベトロジア(Diabet
ologia)29:244(1986)]。第2標準動物モ
デルは、T−細胞減少を包含し、IDDMの罹患を付随
するグロス異常性の免疫応答を発達させるバイオ・ブリ
ーディング(BB)ラットである。[シー・アール・ス
ティラー(C.R.Stiller)、サイエンス(Scienc
e)223:1362(1984)]。
デルが開発された。トチノ(Tochino)[イクサープタ
・メディカ(Exerpta Medica),295(198
2)]によって開発された第1標準動物モデルである非
−肥満性糖尿病(NOD)マウスは、自発的にIDDM
を発達させるマウス系である。インスリン炎が、最初、
約30日齢で観察され、140日齢までに約70%の雌
のNODマウスがIDDMに発達する。さらに、ランゲ
ルハンス島を取り囲みおよび/または侵略するマークし
た単核細胞浸潤が、β−細胞破壊と共に観察される。
[ワイ・モリ(Y.Mori)、ジアベトロジア(Diabet
ologia)29:244(1986)]。第2標準動物モ
デルは、T−細胞減少を包含し、IDDMの罹患を付随
するグロス異常性の免疫応答を発達させるバイオ・ブリ
ーディング(BB)ラットである。[シー・アール・ス
ティラー(C.R.Stiller)、サイエンス(Scienc
e)223:1362(1984)]。
【0006】免疫抑制剤であるシクロスポリンA(Cs
A)およびFK−506を、IDDMのBBラットおよ
びNODマウスのモデルにて評価し、CsAをヒト臨床
実験にて評価した。CsAはNODマウスおよびBBラ
ットの標準動物モデルの両方においてIDDMおよびイ
ンスリン炎の罹患を予防するのに効果的であるが、ID
DMの初期徴候の罹患後に初めて投与した場合、IDD
Mを治療するにほんの部分的に効果的であるにすぎない
ことがわかった。[ビー・フォームバイ(B.Formb
y)、ジャーナル・オブ・ファーマコロジー・アンド・
エクスペリメンタル・セラピューティックス(J.Pha
rm.Exp.Ther.)241:106(1987);シ
ー・アール・スティラー、メタボリズム(Metabolis
m)32Supp1:69(1983);およびエム・エイ
・ジャウォルスキー(M.A.Jaworski)、クリニカ
ル・アンド・インベスティゲイティブ・メディシン(C
lin.Invest.Med.)10:488(1987)]。
1の研究は、CsAが、IDDMの罹患後、NODマウ
ス標準動物モデルのIDDMに対してほとんど治療効果
を有しないことを報告した。[ワイ・モリ、ジアベトロ
ジア,29:244(1986)]。
A)およびFK−506を、IDDMのBBラットおよ
びNODマウスのモデルにて評価し、CsAをヒト臨床
実験にて評価した。CsAはNODマウスおよびBBラ
ットの標準動物モデルの両方においてIDDMおよびイ
ンスリン炎の罹患を予防するのに効果的であるが、ID
DMの初期徴候の罹患後に初めて投与した場合、IDD
Mを治療するにほんの部分的に効果的であるにすぎない
ことがわかった。[ビー・フォームバイ(B.Formb
y)、ジャーナル・オブ・ファーマコロジー・アンド・
エクスペリメンタル・セラピューティックス(J.Pha
rm.Exp.Ther.)241:106(1987);シ
ー・アール・スティラー、メタボリズム(Metabolis
m)32Supp1:69(1983);およびエム・エイ
・ジャウォルスキー(M.A.Jaworski)、クリニカ
ル・アンド・インベスティゲイティブ・メディシン(C
lin.Invest.Med.)10:488(1987)]。
1の研究は、CsAが、IDDMの罹患後、NODマウ
ス標準動物モデルのIDDMに対してほとんど治療効果
を有しないことを報告した。[ワイ・モリ、ジアベトロ
ジア,29:244(1986)]。
【0007】新たに診断するIDDM患者におけるいく
つかの臨床実験にてCsAを評価した。CsA治療は、
外因的に投与するインスリンの必要な用量の減少を示
し、1年までの間のこれらの実験において、約23〜5
0%の患者にて緩解(非−インスリン依存性)を誘発し
た。IDDM診断後に最も早くCsA治療を開始した患
者における緩解の割合が最高であった。CsA治療の中
止後、緩解の持続性に対するデータは決定的でない。1
の研究は9カ月以上持続する緩解を報告しているのに対
して、別のいくつかの研究はCsA治療の中止後、緩解
が維持されなかったと報告している。[ジー・フュート
レン(G.Feutren)、ランセット 119:(198
6);ジェイ・デュプレ(J.Dupre)、ジアベティス
37:1574(1988);シー・アール・スティ
ラー、サイエンス 223:1362(1984);ア
ール・リプトン(R.Lipton)、ジアベティス・ケア
ー(Diabetes Care),13:776(1990);
ケイ・ウィルソン(K.Wilson)、アンヌ・レブ・メ
ド(Annu.Rev.Med.)41:497(199
0)]。
つかの臨床実験にてCsAを評価した。CsA治療は、
外因的に投与するインスリンの必要な用量の減少を示
し、1年までの間のこれらの実験において、約23〜5
0%の患者にて緩解(非−インスリン依存性)を誘発し
た。IDDM診断後に最も早くCsA治療を開始した患
者における緩解の割合が最高であった。CsA治療の中
止後、緩解の持続性に対するデータは決定的でない。1
の研究は9カ月以上持続する緩解を報告しているのに対
して、別のいくつかの研究はCsA治療の中止後、緩解
が維持されなかったと報告している。[ジー・フュート
レン(G.Feutren)、ランセット 119:(198
6);ジェイ・デュプレ(J.Dupre)、ジアベティス
37:1574(1988);シー・アール・スティ
ラー、サイエンス 223:1362(1984);ア
ール・リプトン(R.Lipton)、ジアベティス・ケア
ー(Diabetes Care),13:776(1990);
ケイ・ウィルソン(K.Wilson)、アンヌ・レブ・メ
ド(Annu.Rev.Med.)41:497(199
0)]。
【0008】FK−506はIDDMのNODおよびB
B標準動物モデルの両方においてIDDMの罹患を妨げ
ることがわかった。2つの研究は、FK−506処理を
中止した場合にIDDMに発達しなかった約75%の動
物において、FK−506がFK−506処理の終了
後、各々、45日および20週間連続してIDDMの予
防を誘発することを示した。[エヌ・ムラセ(N.Mur
ase)、ジアベティス39:1584(1990);ケ
イ・クラサワ(K.Kurasawa)、クリニカル・イムノ
ロジー・アンド・イムノパソロジー(Clin.Immun.
Immunopath.)57:274(1990);ジェイ・
ミヤガワ(J.Miyagawa)、ジアベトロジア 33:
503(1990)]。
B標準動物モデルの両方においてIDDMの罹患を妨げ
ることがわかった。2つの研究は、FK−506処理を
中止した場合にIDDMに発達しなかった約75%の動
物において、FK−506がFK−506処理の終了
後、各々、45日および20週間連続してIDDMの予
防を誘発することを示した。[エヌ・ムラセ(N.Mur
ase)、ジアベティス39:1584(1990);ケ
イ・クラサワ(K.Kurasawa)、クリニカル・イムノ
ロジー・アンド・イムノパソロジー(Clin.Immun.
Immunopath.)57:274(1990);ジェイ・
ミヤガワ(J.Miyagawa)、ジアベトロジア 33:
503(1990)]。
【0009】ストレプトミセス・ヒグロスコピカス(S
treptomyces hygroscopicus)によって生成される大環
状トリエン抗生物質であるラパマイシン[米国特許第3
929992号]は、アルブミンアレルギー性攻撃に対
して体液(IgE様)抗体の形成を予防し[マーテル・
アール(Martel,R.)、カナディアン・ジャーナル
・オブ・フィジオロジー・アンド・ファーマコロジー
(Can.J.Physiol.Pharm.)55:48(197
7)]、ネズミのT−細胞活性化を抑制し[スタルッチ
・エム(Staruch,M.)、FASEB3:3411
(1989)]、および組織不適合性齧歯動物における
器官移植組織の生存期間を延長させること[モリス・ア
ール(Morris,R)、メド・サイ・レス(Med.Sc
i.Res)17:877(1989)]が示されてい
る。
treptomyces hygroscopicus)によって生成される大環
状トリエン抗生物質であるラパマイシン[米国特許第3
929992号]は、アルブミンアレルギー性攻撃に対
して体液(IgE様)抗体の形成を予防し[マーテル・
アール(Martel,R.)、カナディアン・ジャーナル
・オブ・フィジオロジー・アンド・ファーマコロジー
(Can.J.Physiol.Pharm.)55:48(197
7)]、ネズミのT−細胞活性化を抑制し[スタルッチ
・エム(Staruch,M.)、FASEB3:3411
(1989)]、および組織不適合性齧歯動物における
器官移植組織の生存期間を延長させること[モリス・ア
ール(Morris,R)、メド・サイ・レス(Med.Sc
i.Res)17:877(1989)]が示されてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、有効量のラパ
マイシンを経口、非経口、鼻腔内、気管支内または直腸
内投与することにより、それを必要とする哺乳動物にお
いて、IDDMの発達を阻止するかまたは進行を遅らせ
る方法を提供する。さらに、本発明は、有効な予防量の
ラパマイシンをインスリン依存性糖尿病感受性哺乳動物
に投与することからなる、該哺乳動物におけるインスリ
ン依存性糖尿病の罹患を予防する方法を提供する。ラパ
マイシンをIDDMの発達を阻止するかまたはその進行
を遅らせるのに用いる場合、該ラパマイシンはインスリ
ンと組み合わせて投与することが好ましい。
マイシンを経口、非経口、鼻腔内、気管支内または直腸
内投与することにより、それを必要とする哺乳動物にお
いて、IDDMの発達を阻止するかまたは進行を遅らせ
る方法を提供する。さらに、本発明は、有効な予防量の
ラパマイシンをインスリン依存性糖尿病感受性哺乳動物
に投与することからなる、該哺乳動物におけるインスリ
ン依存性糖尿病の罹患を予防する方法を提供する。ラパ
マイシンをIDDMの発達を阻止するかまたはその進行
を遅らせるのに用いる場合、該ラパマイシンはインスリ
ンと組み合わせて投与することが好ましい。
【0011】IDDMに対するラパマイシンの効果はN
ODマウスにて確立された。NODマウスの糖尿病は、
ヒトIDDMと次に示す類似点を有する:1)糖尿病
は、遺伝的に、主要組織適合性領域内の位置とリンクし
ている;2)リンパ球による膵島の浸潤(インスリン
炎)は、インスリン分泌のβ−細胞の選択的破壊を伴
う;および3)膵島表面抗原に対する自己抗体が血液中
に検出される。[エム・ファガン(M.Fagan)、ジア
ベティス 40:715(1991)]。また、NOD
マウスモデルは、ヒトにおけるタイプI IDDMの病
因の解明だけでなく、IDDMの予防に対する有効な治
療法を設計し、試験することにおいても有用であると記
載されている。[イー・レイター(E.Leiter)、ア
メリカン・ジャーナル・オブ・パソロジー(Am,J.
Path.)128:380(1987)]。したがっ
て、NODマウスは、ヒトのIDDMを模倣する標準動
物モデルであると考えられる。
ODマウスにて確立された。NODマウスの糖尿病は、
ヒトIDDMと次に示す類似点を有する:1)糖尿病
は、遺伝的に、主要組織適合性領域内の位置とリンクし
ている;2)リンパ球による膵島の浸潤(インスリン
炎)は、インスリン分泌のβ−細胞の選択的破壊を伴
う;および3)膵島表面抗原に対する自己抗体が血液中
に検出される。[エム・ファガン(M.Fagan)、ジア
ベティス 40:715(1991)]。また、NOD
マウスモデルは、ヒトにおけるタイプI IDDMの病
因の解明だけでなく、IDDMの予防に対する有効な治
療法を設計し、試験することにおいても有用であると記
載されている。[イー・レイター(E.Leiter)、ア
メリカン・ジャーナル・オブ・パソロジー(Am,J.
Path.)128:380(1987)]。したがっ
て、NODマウスは、ヒトのIDDMを模倣する標準動
物モデルであると考えられる。
【0012】用いた操作および得られた結果は以下のと
おりである。さらに、CsAを、同一条件下、比較する
目的でNODマウスにて評価した。
おりである。さらに、CsAを、同一条件下、比較する
目的でNODマウスにて評価した。
【0013】雌のNODマウスを仕切り部屋に収容し、
食物および水を自由に与えた。ラパマイシンを、異なる
用量範囲を評価する一連の2種類の試験操作にて評価し
た。第1の実験においては、マウスを無作為に4つの処
理群:無経験対照、CsA(12mg/kg)、ラパマ
イシン(6mg/kg)およびラパマイシン(12mg
/kg)に分けた。処理群は、1群当たり6または7匹
いずれかのマウスを有した。第2の実験においては、マ
ウスを無作為に5つの処理群:無経験対照、ビヒクル対
照、ラパマイシン(6mg/kg)、ラパマイシン
(0.6mg/kg)およびラパマイシン(0.06m
g/kg)に分けた。第2の実験の処理群は、1群当た
り10匹のマウスを有した。両方の免疫抑制剤を8%ク
レモファー(cremophor)ELおよび2%エタノールを
含有するビヒクルに溶解した。第1の実験においては、
薬剤投与を56日齢にて開始し、マウスが170日齢に
達するまで、1週間に付き3回経口投与を続けた。第2
の実験においては、薬剤投与を64日齢で開始し、マウ
スが176日齢に達するまで、1週間当たり3回経口投
与を続けた。体重および水消費量は週単位をベースに測
定した。血液を一定間隔で採集し、血漿中のグルコース
濃度を酵素的に測定した。第2の処理の最後にβ−ヒド
ロキシブチレート、トリグリセリドおよびコレステロー
ルの血漿中濃度を評価した。ラパマイシンでの処理を中
止した後のIDDMの発生率もまた第2の実験において
評価した。
食物および水を自由に与えた。ラパマイシンを、異なる
用量範囲を評価する一連の2種類の試験操作にて評価し
た。第1の実験においては、マウスを無作為に4つの処
理群:無経験対照、CsA(12mg/kg)、ラパマ
イシン(6mg/kg)およびラパマイシン(12mg
/kg)に分けた。処理群は、1群当たり6または7匹
いずれかのマウスを有した。第2の実験においては、マ
ウスを無作為に5つの処理群:無経験対照、ビヒクル対
照、ラパマイシン(6mg/kg)、ラパマイシン
(0.6mg/kg)およびラパマイシン(0.06m
g/kg)に分けた。第2の実験の処理群は、1群当た
り10匹のマウスを有した。両方の免疫抑制剤を8%ク
レモファー(cremophor)ELおよび2%エタノールを
含有するビヒクルに溶解した。第1の実験においては、
薬剤投与を56日齢にて開始し、マウスが170日齢に
達するまで、1週間に付き3回経口投与を続けた。第2
の実験においては、薬剤投与を64日齢で開始し、マウ
スが176日齢に達するまで、1週間当たり3回経口投
与を続けた。体重および水消費量は週単位をベースに測
定した。血液を一定間隔で採集し、血漿中のグルコース
濃度を酵素的に測定した。第2の処理の最後にβ−ヒド
ロキシブチレート、トリグリセリドおよびコレステロー
ルの血漿中濃度を評価した。ラパマイシンでの処理を中
止した後のIDDMの発生率もまた第2の実験において
評価した。
【0014】次の表は、第1の実験の各処理群のマウス
についての平均血漿中グルコース濃度を示す。
についての平均血漿中グルコース濃度を示す。
【表1】 平均血漿中グルコース濃度(mg/dl±SE)−実験1 処理群 無経験 ラパマイシン ラパマイシン CsA マウスの齢 (6mg/kg) (12mg/kg) (12mg/kg) 56日 130±5 113±3 114±3 126±2 66日 102±4 128±6 116±10 106±9 73日 119±8 147±14 128±5 127±6 85日 128±8 138±4 145±14 128±5 94日 128±4 155±8 143±15 137±4 108日 137±10 134±2 122±6 130±8 129日 398±133 150±7 141±4 357±0 143日 660±101 133±6 137±9 404±72 157日 483±122 137±6 129±11 570±75 171日 475±69 151±7 147±7 562±52
【0015】第2の実験において得られた結果を以下に
示す。
示す。
【表2】 平均血漿中グルコース濃度(mg/dl±SE)−実験2 処理群 マウス 無経験 ビヒクル ラパマイシン ラパマイシン ラパマイシン の齢 (6mg/kg) (0.6mg/kg) (0.06mg/kg) 79日 124±3.7 138±6.6 151±4.5 139±3.2 129±3.3 107日 420±192 388±109 124±3.0 130±6.2 430±113 135日 603±46 595±17 156±7.4 139±5.3* 598±44 176日 766±76 769±139 161±15 142±19 718±99 *;10匹のうち1匹のマウスは糖尿病(678mg/
dl)になり、166日齢で死んだ。この値は該群の平
均に含めていない。
dl)になり、166日齢で死んだ。この値は該群の平
均に含めていない。
【0016】血漿中グルコース濃度が一貫して200m
g/dl以上であることが、IDDMの明らかな罹患を
測定するのに用いた判断基準であった。0.6mg/k
gの群中の1匹のマウスを除いて、12、6および0.
6mg/kgの経口投与量でラパマイシン処理したマウ
スの血漿中グルコース濃度は、処理期間全体を通して2
00mg/dl以下を保持し、ラパマイシンがIDDM
の罹患を妨げることを示した。予測した通り、非処理N
ODマウス(無経験)は、第1の実験において129日
までに、第2の実験においては無経験およびビヒクル処
理NODマウスの両方にて107日までにIDDMに発
達した。無経験およびビヒクル処理NODマウスの間で
違いは観察されなかった。これらの結果はまた、CsA
がこの条件下でIDDMの罹患を予防するのに非効果的
であり;平均血漿中グルコース濃度が129日までで2
00mg/dlを越えることを示している。0.06m
g/kgの濃度でラパマイシンを経口投与した場合もI
DDMの罹患を妨げるに非効果的であった。
g/dl以上であることが、IDDMの明らかな罹患を
測定するのに用いた判断基準であった。0.6mg/k
gの群中の1匹のマウスを除いて、12、6および0.
6mg/kgの経口投与量でラパマイシン処理したマウ
スの血漿中グルコース濃度は、処理期間全体を通して2
00mg/dl以下を保持し、ラパマイシンがIDDM
の罹患を妨げることを示した。予測した通り、非処理N
ODマウス(無経験)は、第1の実験において129日
までに、第2の実験においては無経験およびビヒクル処
理NODマウスの両方にて107日までにIDDMに発
達した。無経験およびビヒクル処理NODマウスの間で
違いは観察されなかった。これらの結果はまた、CsA
がこの条件下でIDDMの罹患を予防するのに非効果的
であり;平均血漿中グルコース濃度が129日までで2
00mg/dlを越えることを示している。0.06m
g/kgの濃度でラパマイシンを経口投与した場合もI
DDMの罹患を妨げるに非効果的であった。
【0017】以下の表は、IDDMに発達した各処理群
におけるマウスの割合を示す。一貫して200mg/d
lを越える血漿中グルコース濃度は、IDDMの罹患が
決定的であると考えられる。
におけるマウスの割合を示す。一貫して200mg/d
lを越える血漿中グルコース濃度は、IDDMの罹患が
決定的であると考えられる。
【0018】
【表3】 IDDMに発達したマウスの割合−実験1 処理群 無経験 ラパマイシン ラパマイシン CsA マウスの齢 (6mg/kg) (12mg/kg) (12mg/kg) 129日 33% 0% 0% 14% 143日 33% 0% 0% 43% 157日 67% 0% 0% 57% 171日 67% 0% 0% 71%
【0019】以下の表は、第2の実験において得られた
結果を示す。
結果を示す。
【表4】 IDDMに発達したマウスの割合−実験2 処理群 マウス 無経験 ビヒクル ラパマイシン ラパマイシン ラパマイシン の齢 (6mg/kg) (0.6mg/kg) (0.06mg/kg) 79日 0% 0% 0% 0% 0% 107日 20% 30% 0% 0% 30% 135日 50% 50% 0% 10% 60% 176日 60% 60% 0% 10% 60%
【0020】第1の実験で、IDDMの罹患は、未処理
またはCsAで処理したいずれかのマウスにて129日
までに観察された。171日までに、未処理マウスの6
7%が、CsA処理マウスの71%がIDDMに発達し
た。第1の実験において、6および12mg/kgの経
口投与量でのラパマイシンが、対照群と比較して、有意
に(p=0.008、フィッシャー試験)IDDMの罹
患を妨げた。ラパマイシン処理マウス(6mg/kgお
よび12mg/kg)はIDDMに発達しなかった。第
2の実験において、0.6および6mg/kgの経口投
与量でのラパマイシンが、各々、評価した10匹中10
匹、10匹中9匹のマウスのIDDMの罹患を妨げた。
第2の実験におけるラパマイシン処理NODマウスのI
DDMの発生率は、無経験またはビヒクル処理のNOD
マウスで観察されるよりも有意に低かった(0.6mg
/kgラパマイシンでp=0.029、および6mg/
kgラパマイシンでp=0.005)。無経験マウスと
ビヒクル処理マウスのIDDMの発生率の間には有意な
差異はなかった。これらの結果は、ラパマイシンが1
2、6および0.6mg/kgの経口投与量でIDDM
の発達を効果的に妨げることを示す。
またはCsAで処理したいずれかのマウスにて129日
までに観察された。171日までに、未処理マウスの6
7%が、CsA処理マウスの71%がIDDMに発達し
た。第1の実験において、6および12mg/kgの経
口投与量でのラパマイシンが、対照群と比較して、有意
に(p=0.008、フィッシャー試験)IDDMの罹
患を妨げた。ラパマイシン処理マウス(6mg/kgお
よび12mg/kg)はIDDMに発達しなかった。第
2の実験において、0.6および6mg/kgの経口投
与量でのラパマイシンが、各々、評価した10匹中10
匹、10匹中9匹のマウスのIDDMの罹患を妨げた。
第2の実験におけるラパマイシン処理NODマウスのI
DDMの発生率は、無経験またはビヒクル処理のNOD
マウスで観察されるよりも有意に低かった(0.6mg
/kgラパマイシンでp=0.029、および6mg/
kgラパマイシンでp=0.005)。無経験マウスと
ビヒクル処理マウスのIDDMの発生率の間には有意な
差異はなかった。これらの結果は、ラパマイシンが1
2、6および0.6mg/kgの経口投与量でIDDM
の発達を効果的に妨げることを示す。
【0021】水消費量の進歩的増加が、NODマウスお
よびヒトの両方にてIDDMの罹患と共に観察された。
以下の表は、各処理群におけるNODマウスについての
平均水消費量を示す。
よびヒトの両方にてIDDMの罹患と共に観察された。
以下の表は、各処理群におけるNODマウスについての
平均水消費量を示す。
【0022】
【表5】 平均水消費量(ml/日±SE)−実験1 処理群 無経験 ラパマイシン ラパマイシン CsA マウスの齢 (6mg/kg) (12mg/kg) (12mg/kg) 60日 4.3±0.04 3.4±0.4 4.0±0 4.6±0.1 74日 5.0±0.02 4.5±0.1 4.5±0.1 4.3±0.04 88日 5.2±0.02 5.0±0.1 5.6±0.3 4.5±0.1 102日 5.1±0.1 4.3±0.2 5.6±0.1 4.0±0.2 116日 5.5±0.2 4.6±0.2 6.6±0.3 4.2±0.2 130日 8.8±1.7 5.2±0.1 6.6±0.2 4.7±0.2 144日 17.2±5.5 5.2±0.2 6.5±0.5 9.5±0.5 158日 16.7±4.9 4.5±0.1 5.8±0.8 18.3±0.4 172日 19.6±3.3 4.8±0.1 6.9±0.6 24.5±0.2
【0023】第2の実験において、以下の結果を得た。
【表6】 平均水消費量(ml/日±SE)−実験2 処理群 マウス 無経験 ビヒクル ラパマイシン ラパマイシン ラパマイシン の齢 (6mg/kg) (0.6mg/kg) (0.06mg/kg) 75日 4.4±0 4.4±0.1 4.9±0 4.4±0.1 4.8±0.1 89日 4.5±0.1 4.0±0 4.2±0.1 4.0±0.1 4.2±0 103日 7.1±1.2 6.3±0.9 4.4±0.1 4.2±0.1 6.9±0.8 117日 7.5±1.2 8.5±1.5 4.7±0.1 5.2±0.2 10.2±1.6 131日 10.5±1.2 14.0±1.6 4.7±0 5.8±0.8 17.0±3.6 145日 16.3±2.2 22.9±2.2 4.9±0.1 8.8±2.2* 16.1±1.3 159日 17.2±1.5 20.8±2.4 4.8±0.1 5.5±0.6 21.3±1.9 173日 20.1±1.5 14.6±2.9 4.7±0.1 5.2±0 15.4±2.3 *;10匹のマウスのうち1匹は糖尿病(678mg/
dl)になり、166日齢で死んだ。この値を該群の平
均に含めており、それが145日で観察された平均水消
費量が高い原因である。
dl)になり、166日齢で死んだ。この値を該群の平
均に含めており、それが145日で観察された平均水消
費量が高い原因である。
【0024】これらの結果は、ラパマイシンが12、6
および0.6mg/kgの経口投与量で、IDDMの罹
患に伴う水消費量の進歩的増加を妨げ、マウスの正常な
体重増加に付随する期間にわたってほんのわずかに水消
費量が増加しただけであった。未処理NODマウスの水
消費量は、予想通りIDDMの罹患と共に増加した。C
sA処理マウスは、未処理マウスとほぼ同量の水を消費
し、すなわち、CsAは、この条件下でIDDMの罹患
を妨げなかったことを示す。
および0.6mg/kgの経口投与量で、IDDMの罹
患に伴う水消費量の進歩的増加を妨げ、マウスの正常な
体重増加に付随する期間にわたってほんのわずかに水消
費量が増加しただけであった。未処理NODマウスの水
消費量は、予想通りIDDMの罹患と共に増加した。C
sA処理マウスは、未処理マウスとほぼ同量の水を消費
し、すなわち、CsAは、この条件下でIDDMの罹患
を妨げなかったことを示す。
【0025】第2の実験においては、マウスが64日齢
になった時に処理を開始した。第2の実験における処理
を中止した後、マウスが176日齢になった時に、β−
ヒドロキシブチレート、トリグリセリドおよびコレステ
ロールの血漿中濃度を測定した。IDDMに発達したN
ODマウスにおいては、ビヒクル対照の非糖尿病マウス
と比較して、β−ヒドロキシブチレート、トリグリセリ
ドおよびコレステロールの濃度は有意に高かった。同様
の高さのβ−ヒドロキシブチレート、トリグリセリドお
よびコレステロール濃度がIDDMのヒトにおいても観
察される。0.6または6mg/kgのラパマイシンで
の経口処理は、IDDMの罹患および進行に付随するβ
−ヒドロキシブチレート、トリグリセリドおよびコレス
テロール濃度の高度化を妨げ、さらにNODマウスにお
けるIDDMの罹患を予防する能力を有することを確認
した。
になった時に処理を開始した。第2の実験における処理
を中止した後、マウスが176日齢になった時に、β−
ヒドロキシブチレート、トリグリセリドおよびコレステ
ロールの血漿中濃度を測定した。IDDMに発達したN
ODマウスにおいては、ビヒクル対照の非糖尿病マウス
と比較して、β−ヒドロキシブチレート、トリグリセリ
ドおよびコレステロールの濃度は有意に高かった。同様
の高さのβ−ヒドロキシブチレート、トリグリセリドお
よびコレステロール濃度がIDDMのヒトにおいても観
察される。0.6または6mg/kgのラパマイシンで
の経口処理は、IDDMの罹患および進行に付随するβ
−ヒドロキシブチレート、トリグリセリドおよびコレス
テロール濃度の高度化を妨げ、さらにNODマウスにお
けるIDDMの罹患を予防する能力を有することを確認
した。
【0026】第2の実験において、ラパマイシンでの処
理を中止した後、実験の間にIDDMに発達しなかった
マウス(各々、6mg/kgのラパマイシンで100%
NODマウス、0.6mg/kgで90%NODマウ
ス)をさらに41週間評価し、ラパマイシンの保護作用
を確立した。以下の表は、ラパマイシンでの処理の間に
IDDMに発達しなかったNODマウスにおける、ラパ
マイシン中止後のIDDMの発生率を示す。IDDMの
罹患は、血漿中グルコース濃度ならびに体重減少および
水消費量増加を包含する他の臨床徴候で測定した。
理を中止した後、実験の間にIDDMに発達しなかった
マウス(各々、6mg/kgのラパマイシンで100%
NODマウス、0.6mg/kgで90%NODマウ
ス)をさらに41週間評価し、ラパマイシンの保護作用
を確立した。以下の表は、ラパマイシンでの処理の間に
IDDMに発達しなかったNODマウスにおける、ラパ
マイシン中止後のIDDMの発生率を示す。IDDMの
罹患は、血漿中グルコース濃度ならびに体重減少および
水消費量増加を包含する他の臨床徴候で測定した。
【0027】
【表7】 処理中止後のIDDMの発生率−実験2* 中止後の週数 ラパマイシン(6mg/kg) ラパマイシン(0.6mg/kg) IDDMの割合 IDDMの割合 1 0% 0% 3 0% 0% 6 0% 11% 9 0% 11% 15 0% 11% 21 0% 22% 26 0% 22% 33 0% 33% 37 0% 33% 41 0% 33% *該実験において評価したマウスは、処理期間の間にI
DDMに発達しなかった、ラパマイシン6mg/kgで
処理した10匹のマウスと、処理期間の間にIDDMに
発達しなかった、ラパマイシン0.6mg/kgで処理
した9匹のマウスを包含した。
DDMに発達しなかった、ラパマイシン6mg/kgで
処理した10匹のマウスと、処理期間の間にIDDMに
発達しなかった、ラパマイシン0.6mg/kgで処理
した9匹のマウスを包含した。
【0028】これらの結果は、ラパマイシンが、処理期
間の間、IDDMの罹患を妨げるだけでなく、ラパマイ
シンでの処理が、発病率の予想レベルを減少させるか、
または処理を終えた後のIDDMの罹患を妨げるかのい
ずれかであり、それは処理を終えた後でさえ、最初のラ
パマイシン処理がβ−細胞機能を保護することを示す。
さらに、これらのデータは、ラパマイシンがIDDMの
罹患を予防する能力を有することを確認する。加えて、
これらのデータは、IDDMの罹患を予防し、進行を阻
止し、進行を遅らせるのに、連続的な長期間の処理を必
要とせず、おそらく、ラパマイシンの断続的投与の方法
が可能であることを示唆する。
間の間、IDDMの罹患を妨げるだけでなく、ラパマイ
シンでの処理が、発病率の予想レベルを減少させるか、
または処理を終えた後のIDDMの罹患を妨げるかのい
ずれかであり、それは処理を終えた後でさえ、最初のラ
パマイシン処理がβ−細胞機能を保護することを示す。
さらに、これらのデータは、ラパマイシンがIDDMの
罹患を予防する能力を有することを確認する。加えて、
これらのデータは、IDDMの罹患を予防し、進行を阻
止し、進行を遅らせるのに、連続的な長期間の処理を必
要とせず、おそらく、ラパマイシンの断続的投与の方法
が可能であることを示唆する。
【0029】ヒトのIDDMを模倣するこのイン・ビボ
標準薬理試験方法の結果は、ラパマイシンがIDDMの
明白な罹患を効果的に妨げ、したがって、予防的にID
DMの罹患を妨げ、発達を阻止し、進行を遅らせるのに
有用であることを示す。
標準薬理試験方法の結果は、ラパマイシンがIDDMの
明白な罹患を効果的に妨げ、したがって、予防的にID
DMの罹患を妨げ、発達を阻止し、進行を遅らせるのに
有用であることを示す。
【0030】ラパマイシン(6mg/kg)を、すでに
IDDMに発達しているNODマウス(130〜144
日齢)に断続的に投与しても、該疾患の進行を逆にする
ことはできなかった。おそらく、断続的投与計画では、
残っている膵β−細胞に対するT−リンパ球による攻撃
を排除するのに十分な治療範囲までラパマイシンの血中
濃度が増加していないため、ラパマイシンはIDDMの
進行を逆にすることができなかったと考えられる。ラパ
マイシンを非経口投与した場合、より高いラパマイシン
血中濃度が得られる。IDDMの罹患後、まだ破壊され
ていないいずれのβ−細胞をも保護する一方で、IDD
Mの発達を阻止し、その進行を遅らせるのに、ラパマイ
シンを十分な用量にて(好ましくは、非経口投与を介し
て)、好ましくはインスリンと組み合わせて投与すべき
である。IDDMの診断直後に開始したCsAとインス
リンを用いる臨床実験の組み合わせ療法は、IDDMの
緩解速度を増大させ、IDDMの最初の年におけるβ−
細胞機能を強化した。
IDDMに発達しているNODマウス(130〜144
日齢)に断続的に投与しても、該疾患の進行を逆にする
ことはできなかった。おそらく、断続的投与計画では、
残っている膵β−細胞に対するT−リンパ球による攻撃
を排除するのに十分な治療範囲までラパマイシンの血中
濃度が増加していないため、ラパマイシンはIDDMの
進行を逆にすることができなかったと考えられる。ラパ
マイシンを非経口投与した場合、より高いラパマイシン
血中濃度が得られる。IDDMの罹患後、まだ破壊され
ていないいずれのβ−細胞をも保護する一方で、IDD
Mの発達を阻止し、その進行を遅らせるのに、ラパマイ
シンを十分な用量にて(好ましくは、非経口投与を介し
て)、好ましくはインスリンと組み合わせて投与すべき
である。IDDMの診断直後に開始したCsAとインス
リンを用いる臨床実験の組み合わせ療法は、IDDMの
緩解速度を増大させ、IDDMの最初の年におけるβ−
細胞機能を強化した。
【0031】ラパマイシン自体、一般に、少なくとも2
種類のヒト患者を治療するのに有用である。第1群の患
者は、IDDMの臨床的に観察しうる徴候にすでに発達
しているヒトである。CsAでの臨床実験で明らかなよ
うに、診断後の早期時点でラパマイシンによる治療を開
始し、残っているβ−細胞を破壊から保護することが好
ましい[ジェイ・デュプレ(J.Dupre)、ジアベティ
ス37:1574(1988);シー・アール・スティ
ラー、サイエンス 223:1362(1984)]。
この患者の場合、ラパマイシンをインスリンと組み合わ
せて投与することが好ましい。正常なグルコース耐性の
維持を助成することに加えて、一緒に行うインスリン投
与はさらに、残っているβ−細胞の負担を軽減し、かく
してそれらを保護する効果があると考えられる。
種類のヒト患者を治療するのに有用である。第1群の患
者は、IDDMの臨床的に観察しうる徴候にすでに発達
しているヒトである。CsAでの臨床実験で明らかなよ
うに、診断後の早期時点でラパマイシンによる治療を開
始し、残っているβ−細胞を破壊から保護することが好
ましい[ジェイ・デュプレ(J.Dupre)、ジアベティ
ス37:1574(1988);シー・アール・スティ
ラー、サイエンス 223:1362(1984)]。
この患者の場合、ラパマイシンをインスリンと組み合わ
せて投与することが好ましい。正常なグルコース耐性の
維持を助成することに加えて、一緒に行うインスリン投
与はさらに、残っているβ−細胞の負担を軽減し、かく
してそれらを保護する効果があると考えられる。
【0032】第2群の患者は、まだ臨床的に観察される
IDDM徴候に発達していないが、IDDMの潜在的発
達に基づくか、または遺伝的素因のため、IDDMに発
達する素因のあるヒトである。臨床観察されるIDDM
は突然に発達しないが、免疫系のように数年間静かに進
行し、β−細胞を排除する。[エム・エイ・アトキンソ
ン(M.A.Atkinson)、サイエンティフィック・ア
メリカン(Sci.Am.)60,1990年7月]。I
DDMの典型的徴候は、少なくとも80%のβ−細胞が
破壊された場合にのみ現れるが、現在では、臨床徴候が
明らかとなるかなり以前に、個人がIDDMに発達する
かどうかを決定することがより予測可能となっている。
IDDMの罹患は、その付随する自己抗体および他の選
択的マーカーの検出を介してますます予測可能となる。
該予測性を、危険性の低い一般の人、ならびにより危険
性の高い身内に適用する。[エヌ・マクラーレン(N.
Macleren)、ジアベティス 37:1591(198
8)]。これらの自己抗体およびマーカーは、細胞質島
細胞自己抗体(ICA)、インスリン自己抗体(IA
A)、64Kタンパクに対する自己抗体、および静脈内
グルコース負荷(IVGTT)に応答した第1段階のイ
ンスリン減少を包含する。ICAおよびIAAは共に、
IDDMに発達する10年前にヒト中に観察される。
[ケー・ウィルソン(K.Wilson)、アン・レブ・メ
ド(Ann.Rev.Med.)41:497(199
0)]。ICAを有するヒトは、IDDMに発達する危
険性が42%であるのに対して、ICAのないヒトはI
DDMに発達する危険性が0.6%であることがわかっ
た。さらに、ICA−サブフラクションの分析は、この
予測性を正確にした。生命表分析は、補体固定ICAに
対して陽性であるヒトの78%がIDDMに発達するの
に対して、非補体固定ICAではわずかに3%のヒトが
IDDMに発達すると予測する。[エイ・シー・ターン
(A.C.Tarn)、ランセット 845(198
8)]。加えて、実質的には100%の子供および若成
人が、IDDMの罹患前に64Kβ−細胞膜タンパクに
対する自己抗体を発達させると考えられている。[エヌ
・マクラーレン、ジアベティス 37:1591(19
88)]。
IDDM徴候に発達していないが、IDDMの潜在的発
達に基づくか、または遺伝的素因のため、IDDMに発
達する素因のあるヒトである。臨床観察されるIDDM
は突然に発達しないが、免疫系のように数年間静かに進
行し、β−細胞を排除する。[エム・エイ・アトキンソ
ン(M.A.Atkinson)、サイエンティフィック・ア
メリカン(Sci.Am.)60,1990年7月]。I
DDMの典型的徴候は、少なくとも80%のβ−細胞が
破壊された場合にのみ現れるが、現在では、臨床徴候が
明らかとなるかなり以前に、個人がIDDMに発達する
かどうかを決定することがより予測可能となっている。
IDDMの罹患は、その付随する自己抗体および他の選
択的マーカーの検出を介してますます予測可能となる。
該予測性を、危険性の低い一般の人、ならびにより危険
性の高い身内に適用する。[エヌ・マクラーレン(N.
Macleren)、ジアベティス 37:1591(198
8)]。これらの自己抗体およびマーカーは、細胞質島
細胞自己抗体(ICA)、インスリン自己抗体(IA
A)、64Kタンパクに対する自己抗体、および静脈内
グルコース負荷(IVGTT)に応答した第1段階のイ
ンスリン減少を包含する。ICAおよびIAAは共に、
IDDMに発達する10年前にヒト中に観察される。
[ケー・ウィルソン(K.Wilson)、アン・レブ・メ
ド(Ann.Rev.Med.)41:497(199
0)]。ICAを有するヒトは、IDDMに発達する危
険性が42%であるのに対して、ICAのないヒトはI
DDMに発達する危険性が0.6%であることがわかっ
た。さらに、ICA−サブフラクションの分析は、この
予測性を正確にした。生命表分析は、補体固定ICAに
対して陽性であるヒトの78%がIDDMに発達するの
に対して、非補体固定ICAではわずかに3%のヒトが
IDDMに発達すると予測する。[エイ・シー・ターン
(A.C.Tarn)、ランセット 845(198
8)]。加えて、実質的には100%の子供および若成
人が、IDDMの罹患前に64Kβ−細胞膜タンパクに
対する自己抗体を発達させると考えられている。[エヌ
・マクラーレン、ジアベティス 37:1591(19
88)]。
【0033】他の感受性のあるヒトは、IDDMを有す
るヒトの一親等(IDDMに発達する危険性5%)およ
びIDDMを有するヒトの一卵性双生児(IDDMに発
達する危険性50%)を包含する。これらの範疇に属す
るヒトは、実質的に一般のヒト(IDDMに発達する危
険性0.3%)よりもIDDMに発達する危険性が大き
い。[ケー・ウィルソン、アン・レブ・メド 41:4
97(1990)]。
るヒトの一親等(IDDMに発達する危険性5%)およ
びIDDMを有するヒトの一卵性双生児(IDDMに発
達する危険性50%)を包含する。これらの範疇に属す
るヒトは、実質的に一般のヒト(IDDMに発達する危
険性0.3%)よりもIDDMに発達する危険性が大き
い。[ケー・ウィルソン、アン・レブ・メド 41:4
97(1990)]。
【0034】感受性のあるヒトにてIDDMを予防する
場合、ラパマイシンをその単独活性成分として、または
インスリンと組み合わせて投与してもよい。インスリン
の予防的投与は、NODマウスにおけるIDDMの発達
の発生率を低下させると報告されている。[エム・エイ
・アトキンソン、ジアベティス 39:933(199
0)]。
場合、ラパマイシンをその単独活性成分として、または
インスリンと組み合わせて投与してもよい。インスリン
の予防的投与は、NODマウスにおけるIDDMの発達
の発生率を低下させると報告されている。[エム・エイ
・アトキンソン、ジアベティス 39:933(199
0)]。
【0035】ラパマイシンを予防的に投与してもよい他
の感受性のあるヒトは、その分野における当業者にとっ
て明らかである。
の感受性のあるヒトは、その分野における当業者にとっ
て明らかである。
【0036】ラパマイシンをIDDMの治療に用いる場
合、錠剤、カプセル等の経口投与形に処方することがで
きる。ラパマイシンは単独で、またはそれを炭酸マグネ
シウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、、ショ
糖、乳糖、ペクチン、デキストリン、澱粉、ゼラチン、
トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、低融点ワックス、カカオ脂等の従
来の担体と組み合わせて投与することができる。希釈
剤、フレーバ剤、可溶化剤、滑剤、沈殿防止剤、結合
剤、錠剤−崩壊剤等を用いてもよい。ラパマイシンは、
他の担体と共にまたはなしでカプセル化してもよい。あ
らゆる場合で、固体および液体の組成物中の活性成分の
割合は、少なくとも、経口投与に対して所望の効果を付
与する割合である。さらに、ラパマイシンは非経口的に
注射してもよく、その場合、等張溶液を製造するため
に、他の溶質、例えば、十分なセラインまたはグルコー
スを含有する滅菌溶液の形態にて用いる。鼻腔内または
気管支吸入または通気法による投与の場合、ラパマイシ
ンを水性または一部水性溶液に処方し、ついでエアロゾ
ル形にて用いることができる。
合、錠剤、カプセル等の経口投与形に処方することがで
きる。ラパマイシンは単独で、またはそれを炭酸マグネ
シウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、、ショ
糖、乳糖、ペクチン、デキストリン、澱粉、ゼラチン、
トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、低融点ワックス、カカオ脂等の従
来の担体と組み合わせて投与することができる。希釈
剤、フレーバ剤、可溶化剤、滑剤、沈殿防止剤、結合
剤、錠剤−崩壊剤等を用いてもよい。ラパマイシンは、
他の担体と共にまたはなしでカプセル化してもよい。あ
らゆる場合で、固体および液体の組成物中の活性成分の
割合は、少なくとも、経口投与に対して所望の効果を付
与する割合である。さらに、ラパマイシンは非経口的に
注射してもよく、その場合、等張溶液を製造するため
に、他の溶質、例えば、十分なセラインまたはグルコー
スを含有する滅菌溶液の形態にて用いる。鼻腔内または
気管支吸入または通気法による投与の場合、ラパマイシ
ンを水性または一部水性溶液に処方し、ついでエアロゾ
ル形にて用いることができる。
【0037】ラパマイシンはまたインスリンと組み合わ
せることができ、好ましくは非経口的に投与し、その場
合、等張溶液を製造するため、他の溶質、例えば、十分
なセラインまたはグルコースを含有する滅菌溶液の形態
にて用いる。
せることができ、好ましくは非経口的に投与し、その場
合、等張溶液を製造するため、他の溶質、例えば、十分
なセラインまたはグルコースを含有する滅菌溶液の形態
にて用いる。
【0038】必要な用量は、用いる個々の組成物、投与
経路、現れている症状の重篤度および治療すべき個々の
患者によって変化する。標準薬理試験操作にて得られた
結果に基づいて、正常なグルコース濃度を維持するのに
予測されるラパマイシンの1日の経口用量は、0.1〜
25mg/kg、好ましくは0.5〜18mg/kg、
さらに好ましくは0.5〜12mg/kgである。ラパ
マイシンを非経口投与した場合、必要な最小用量は、約
10倍少ないと思われる。したがって、正常なグルコー
ス濃度を維持するのに予測されるラパマイシンの1日の
非経口用量は0.01〜25mg/kg、好ましくは
0.05〜18mg/kg、さらに好ましくは0.05
〜12mg/kgである。
経路、現れている症状の重篤度および治療すべき個々の
患者によって変化する。標準薬理試験操作にて得られた
結果に基づいて、正常なグルコース濃度を維持するのに
予測されるラパマイシンの1日の経口用量は、0.1〜
25mg/kg、好ましくは0.5〜18mg/kg、
さらに好ましくは0.5〜12mg/kgである。ラパ
マイシンを非経口投与した場合、必要な最小用量は、約
10倍少ないと思われる。したがって、正常なグルコー
ス濃度を維持するのに予測されるラパマイシンの1日の
非経口用量は0.01〜25mg/kg、好ましくは
0.05〜18mg/kg、さらに好ましくは0.05
〜12mg/kgである。
【0039】ラパマイシンをインスリンと組み合わせて
投与する場合、インスリン用量は、ラパマイシン処理を
行わない際の必要な量と同じであるか、または正常なグ
ルコース濃度を維持するのに必要な量以下に減少させる
かのいずれであってもよい。自己決定の毛細血管中グル
コース濃度は容易に測定することができ、インスリン
を、許容される血中グルコース濃度を維持するのに必要
な範囲まで投与することができる。ラパマイシンとイン
スリンを同時に投与する必要はない。例えば、ラパマイ
シンは、1回/日、数回/日または数回/週投与する
が、インスリンは単に1回/日投与であってもよい。投
与計画は、個々の患者の必要性に依存して変化する。ラ
パマイシンをインスリンと組み合わせて投与する場合、
ラパマイシンについての同一の用量範囲が適用できる。
投与する場合、インスリン用量は、ラパマイシン処理を
行わない際の必要な量と同じであるか、または正常なグ
ルコース濃度を維持するのに必要な量以下に減少させる
かのいずれであってもよい。自己決定の毛細血管中グル
コース濃度は容易に測定することができ、インスリン
を、許容される血中グルコース濃度を維持するのに必要
な範囲まで投与することができる。ラパマイシンとイン
スリンを同時に投与する必要はない。例えば、ラパマイ
シンは、1回/日、数回/日または数回/週投与する
が、インスリンは単に1回/日投与であってもよい。投
与計画は、個々の患者の必要性に依存して変化する。ラ
パマイシンをインスリンと組み合わせて投与する場合、
ラパマイシンについての同一の用量範囲が適用できる。
【0040】治療は、一般に、化合物の最適用量よりも
少ない用量で始められる。その後、該状況下にて最適の
効果が達成されるまで用量を増加させる;経口、非経
口、鼻腔、気管支内投与の正確な用量は、治療する個々
の患者についての経験に基づき、顧問医が決定する。一
般に、ラパマイシンは、いずれの有害または有毒な副作
用ももたらすことなく、一般に効果的な結果が得られる
濃度にて投与することが最も好ましく、単一単位用量と
して、または所望により、用量を患者に依存して1日ま
たは1週を通して適当な回数投与する通常のサブユニッ
トに分割して投与することもできる。
少ない用量で始められる。その後、該状況下にて最適の
効果が達成されるまで用量を増加させる;経口、非経
口、鼻腔、気管支内投与の正確な用量は、治療する個々
の患者についての経験に基づき、顧問医が決定する。一
般に、ラパマイシンは、いずれの有害または有毒な副作
用ももたらすことなく、一般に効果的な結果が得られる
濃度にて投与することが最も好ましく、単一単位用量と
して、または所望により、用量を患者に依存して1日ま
たは1週を通して適当な回数投与する通常のサブユニッ
トに分割して投与することもできる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、ラパマイシンを投与す
ることにより、哺乳動物のインスリン依存性糖尿病の発
達阻止または進行遅延をもたらす方法を提供することが
できる。さらには、IDDM感受性哺乳動物におけるI
DDMの罹患を予防する方法も提供することができる。
ることにより、哺乳動物のインスリン依存性糖尿病の発
達阻止または進行遅延をもたらす方法を提供することが
できる。さらには、IDDM感受性哺乳動物におけるI
DDMの罹患を予防する方法も提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スレンドラ・ネイス・セーガル アメリカ合衆国08540ニユージヤージー州 プリンストン、セイレ・ドライブ4番 (72)発明者 ローレル・ムーア・アダムス アメリカ合衆国27717ノースカロライナ州 ダーラム、ホーソーン・ドライブ8番 (72)発明者 トーマス・ジヨゼフ・カツジアーノ アメリカ合衆国19067ペンシルベニア州モ リスビル、ストツクハム・アベニユー350 番
Claims (7)
- 【請求項1】 有効量のラパマイシンを、インスリン依
存性糖尿病の発達を阻止しまたは進行を遅らせることを
必要とする哺乳動物に経口、非経口、鼻腔内、気管支内
または直腸内投与することからなる、該哺乳動物におけ
るインスリン依存性糖尿病の発達を阻止するか、または
その進行を遅らせる方法。 - 【請求項2】 さらに、ラパマイシンをインスリンと組
み合わせて投与することからなる請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 正常なグルコース濃度を維持するのに必
要なインスリン量が、インスリンの単独投与により正常
なグルコース濃度を維持するのに要する量よりも少ない
請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 インスリン依存性糖尿病の発達を阻止し
または進行を遅らせることを要する哺乳動物において、
インスリン依存性糖尿病の発達を阻止するかまたは進行
を遅らせるのに使用するラパマイシンと医薬上許容され
る担体とからなる組成物。 - 【請求項5】 インスリンが組成物成分である請求項4
記載の組成物。 - 【請求項6】 正常なグルコース濃度を維持するのに必
要なインスリン量が、インスリンの単独投与により正常
なグルコース濃度を維持するのに要する量よりも少ない
請求項5記載の組成物。 - 【請求項7】 有効な予防量のラパマイシンを、インス
リン依存性糖尿病感受性哺乳動物に投与することからな
る、該哺乳動物におけるインスリン依存性糖尿病の罹患
の予防方法。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004525076A (ja) * | 2000-09-14 | 2004-08-19 | ベス・イスラエル・ディーコニス・メディカル・センター・インコーポレーテッド | Il−2およびil−15媒介t細胞応答の調節 |
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US5480989A (en) * | 1992-10-13 | 1996-01-02 | American Home Products Corporation | Carbamates of rapamycin |
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US5349060A (en) * | 1993-01-07 | 1994-09-20 | American Home Products Corporation | Rapamycin 31-ester with N,N-dimethylglycine derivatives useful as immunosuppressive agents |
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US7279561B1 (en) | 1993-04-23 | 2007-10-09 | Wyeth | Anti-rapamycin monoclonal antibodies |
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US5378836A (en) * | 1993-10-08 | 1995-01-03 | American Home Products Corporation | Rapamycin oximes and hydrazones |
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