JPH0597318A

JPH0597318A - シート片のデリバリ装置

Info

Publication number: JPH0597318A
Application number: JP3259990A
Authority: JP
Inventors: Masahiko Ikeda; 雅彦池田; Yuuki Nakanishi; 祐幾中西; Kazuhide Tominaga; 和秀冨永; Toshiyuki Seki; 俊幸関
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1991-10-08
Filing date: 1991-10-08
Publication date: 1993-04-20

Abstract

(57)【要約】【目的】連続供給されるシート片を積層する場合に、
自動的にシート片を揃えて積層する。【構成】縦方向に配設され回転するエンドレスベルト
４と、このエンドレスベルト４のベルト面にほぼ垂直方
向に支持され得る載置手段６と、この載置手段６を振動
させる加振手段９を備え、シート片供給手段２、３から
連続供給されるシート片７０を前記振動している載置手
段６上に順次落下せしめ、前記振動に基づいて前記シー
ト片７０を整列積層せしめるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、シート片のデリバリ装
置に係り、特に伝票等のシート片を、所定枚数だけ積層
して分配するシート片のデリバリ装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４に従来のデパートからの贈答品等に
貼付して使用する伝票７０を示す。図４に示すように、
伝票７０は、矩形状の５枚の小伝票７１〜７５からな
り、１枚目の小伝票７１の右上にはクラッシュナンバ
（例えば、１５）７１ａが印刷され、右下にはバーコー
ドナンバ７１ｂが印刷されている。各小伝票７１〜７５
は、左端部の糊付部７６で糊付けされている。

【０００３】図５（Ａ）に、前述の伝票７０を、例えば
１００枚揃え、輪ゴム７７で結束した伝票束７０Ａを示
す。図５（Ｂ）に、段ボール箱７８の中に伝票束７０Ａ
を格納した場合を示す。

【０００４】図６（Ａ）に、伝票束７０Ａを製造するデ
リバリ装置の要部概略図を示す。図６（Ａ）に示すよう
に、図の右方から搬送される、所定箇所毎に予め糊付け
されたウェブＷは、対向配置されたカット胴８１ａと受
胴８１ｂにより所定寸法にカットされて伝票７０とな
る。伝票７０は、加速ベルト８２で加速されてオーバー
ラップベルト８３に送られる。加速ベルト８２の方がオ
ーバーラップベルト８３より高速なので、伝票７０は、
オーバーラップベルト８３上で順次斜めに重ねられ、押
えコロ８５によりシートがオーバーラップベルト上であ
ばれないように押えている。オーバーラップされた伝票
７０は、図６（Ｂ）に示すように、送出しベルト８４上
で作業員（図示せず）により１００セットづつに区分け
される。この区分の場合、オーバーラップベルト８３を
一時的に増速することにより、図６（Ｃ）に示すよう
に、先の１００セットの１００枚目７０₁₀₁と、次の１
００セットの１枚目７０₁との重なり度合いをやや広
げ、作業員の区分作業を容易にしている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
カットされた重なり合って（以下、さしみ状と呼称す
る）排出されたこれらの伝票を、一定の枚数毎にまと
め、揃え、輪ゴム等で結束し、ダンボール箱等の出荷用
の箱につめる作業は、従来全て作業者によって手作業で
行われていた。

【０００６】このような作業は、単純作業かつ重労働で
あり、作業者のかなりの負担となっていた。また、機械
の速度は、その作業者のデリバリ処理能力に制約を受け
ることにもなり、生産性向上の一つのネックになってい
た。

【０００７】そこで本発明は、連続して供給される伝票
（シート片）の区分け、揃え、箱づめ作業の負荷軽減と
それにより、本機コレータを高速化できるデリバリ装置
を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、ほぼ縦方向に配設されたエンドレス搬送手
段と、このエンドレス搬送手段の搬送面からほぼ直角方
向に張出してシート片を載置する載置手段と、この載置
手段を振動させる加振手段を備え、シート片供給手段か
ら連続供給されるシート片を前記振動している載置手段
上に順次落下せしめて、前記シート片を前記載置手段上
で整列積層せしめるように構成した。

【０００９】

【作用】本発明によれば、例えばエンドレスベルト（エ
ンドレス搬送手段）のベルト面に支持された羽根板（載
置手段）には、前記ベルトを介して加振手段により振動
が加えられている。かかる加振状態の載置手段上に、シ
ート片供給装置から伝票（シート片）が連続落下させら
れ、不揃いのまま積層される。しかし、上述のように載
置手段は加振され、かつ、載置手段がベルト面になす角
度は、シート片がベルト面側に滑り移動するように設定
されているので、前記振動と共に、シート片はベルト面
側に滑り、揃えられる。揃えられたシート片を、例え
ば、搬出ベルトにより搬出し、テーピング装置によりテ
ープで結束する。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図１に本発明を適用したシート片のデリバリ装置Ｄ
の全体構成図を示す。図１に示すように、図面右中央に
は、予め印刷・糊付け等がなされたウェブＷを、所定寸
法でカットするカット胴１ａと受胴１ｂとが配設されて
いる。カット胴１ａが１回転すると、１枚の伝票７０が
作成される。カット胴１ａと受胴１ｂとの左方には、シ
ート片供給手段である加速ベルト２が配設され、加速ベ
ルト２の左方には、伝票７０を最適位置に落下せしめる
フラップ３が配設されている。フラップ３の先端部は、
次に説明するエンドレスベルト４の回転に同期して、上
下に回動するようになっている。

【００１１】図面左方には、回転軸５ａ、５ｂに掛け渡
されたエンドレス搬送手段であるエンドレスベルト４が
配設されている。エンドレスベルト４の右内側には、３
個の補助ローラ８ａ、８ｂ、８ｃが設けられ、これらロ
ーラ８ａ、８ｂ、８ｃは、符号Ａで示した部分がやや左
方に傾き、符号Ｂの部分が水平方向に対してほぼ直角に
なるように設定されている（図２参照）。エンドレスベ
ルト４の外面には、８個の羽根板６ａ〜６ｈが、エンド
レスベルト４のベルト面に蝶番７により直角に取り付け
られている。各羽根板６は、平面形状はＥ字状をなし、
切欠部６ａ₁、６ａ₂は、次に説明する搬出ベルト１１
ａ、１１ｂが、接触しないような幅と奥行きを有してい
る。各羽根板６の上面側には、伝票７０の長辺方向を揃
えるための側板１０ａ、１０ｂが設けられている。前記
補助ローラ８ｃの右下方には、２本の平行な搬出ベルト
１１ａ、１１ｂが、ベルト４の外面に対して直角かつ水
平に配設され、回転到来した羽根板６の切欠部６ａ₁、
６ａ₂が、接触せずに通過するようになされている。搬
出ベルト１１ａ、１１ｂの手前側には、駆動プーリ１４
ａ、１４ｂが設けられ、後端部には１本の軸１６で連通
されたプーリ１５ａ、１５ｂが配設されている（図３参
照）。搬出ベルト１１ａ、１１ｂを跨いでテーピング装
置１２が配設され、積層された伝票７０をテープ１３に
より結束するようになっている。

【００１２】次に動作を説明する。図１および図２
（Ａ）に示すように、ウェブＷがカット胴１ａによりカ
ットされ伝票７０となり、伝票７０は加速ベルト２で加
速され、フラップ３を介して羽根板６ｂに設けられた側
板１０ａ、１０ｂ間に落下する。フラップ３は、未だ伝
票が載せられていない羽根板６ｂとの間隔を最適にする
ように、やや下方に向けられている。また、羽根板６ｂ
に載せられた伝票７０は、羽根板６ｂが傾斜しているの
で、ベルト４の外面側へと滑っていく。順次、伝票７０
がフラップ３から排出されてくると、図２（Ｂ）に示す
ように、振動板９ａ、９ｂの振動により、伝票７０は、
ベルト４の外面側に寄せられ、揃えられる。一方、先の
羽根板６ｄ上で揃えられた伝票７０は、搬出ベルト１１
ａ、１１ｂの先端部に到達し、図２（Ｃ）に示すよう
に、搬出されていく。この場合、羽根板６ｄには切欠部
が設けられているので、羽根板６ｄと搬出ベルト１１
ａ、１１ｂとは、接触せず、また、羽根板６ｄの蝶番７
が上方に回動していくので、図３（Ｂ）に示すように、
プーリ１５ａ、１５ｂに連通された軸１６と羽根板６と
が接触することがない。そして、所定枚数（例えば、１
００枚）の伝票７０が羽根板上６ｂへの落下を完了した
ときには、図２（Ｃ）に示すように、フラップ３がやや
上を向いた状態で次の羽根板６ａの上に、次のセットの
最初の１枚目の伝票７０を落下させる。なお、加速ベル
ト２から排出される伝票７０の排出間隔とエンドレスベ
ルト４の回転速度とは、図示しない制御部により同期さ
れている。以下、上述の動作を繰り返し、１００枚をセ
ットとした伝票７０が搬出ベルト１１ａ、１１ｂにより
搬出され、途中でテーピング装置１２によりテープ結束
される。そして、図５（Ｂ）に示すように、テープ結束
された伝票束７０Ａを段ボール箱７８に収納すれば、全
ての作業が終了する。

【００１３】このようにすれば、ウェブＷの供給から伝
票７０のテープ結束までを、全て自動化できるので、伝
票の区分作業に従事していた作業員が不要となり、生産
コストを低減できる。

【００１４】なお、本実施例では伝票７０を適用した場
合を説明したが、例えば、図４（Ａ）に示した多重製袋
伝票６０のように、異なる大きさの小伝票を含む場合に
も適用でき、また、Ｂ５版、Ａ４版等のマークシート等
にも適用可能である。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エンドレスベルトの外面に設けられ、加振されている羽
根板の上にシート片を落下させ、エンドレスベルトの回
転と共に積層した伝票を揃えているので、人手を要する
ことなくシート片を揃えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】シート片のデリバリ装置の全体構成図である。

【図２】（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）は、羽根板の動作を示
す状態図である。

【図３】（Ａ）、（Ｂ）は、羽根板が載置可能状態の位
置と、羽根板がプーリの軸を逃げる場合の状態図であ
る。

【図４】従来の伝票を示す斜視図である。

【図５】（Ａ）、（Ｂ）は、伝票を結束した場合および
段ボール箱に収納した場合の斜視図である。

【図６】（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）は、伝票を所定数に揃
える場合の説明図である。

【符号の説明】

２…加速ベルト（シート片供給手段）３…フラップ４…エンドレスベルト（エンドレス搬送手段）６…羽根板（載置手段）７…蝶番８…補助ローラ９…振動板（加振手段）１２…テーピング装置１３…テープ１０…側板１１…搬出ベルト７０…伝票（シート片）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者関俊幸東京都新宿区市谷加賀町一丁目１番１号大日本印刷株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ほぼ縦方向に配設されたエンドレス搬送
手段と、このエンドレス搬送手段の搬送面からほぼ直角
方向に張出してシート片を載置する載置手段と、この載
置手段を振動させる加振手段を備え、シート片供給手段から連続供給されるシート片を前記振
動している載置手段上に順次落下せしめて、前記シート
片を前記載置手段上で整列積層せしめるようにしたこと
を特徴とするシート片のデリバリ装置。