JPH0596977A - 道路状況認識方式 - Google Patents
道路状況認識方式Info
- Publication number
- JPH0596977A JPH0596977A JP26182591A JP26182591A JPH0596977A JP H0596977 A JPH0596977 A JP H0596977A JP 26182591 A JP26182591 A JP 26182591A JP 26182591 A JP26182591 A JP 26182591A JP H0596977 A JPH0596977 A JP H0596977A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- road condition
- vehicle
- condition
- engine speed
- recognition method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】精度良く道路状況を推論可能な方式を提供す
る。 【構成】図1に示すように、車両速度,エンジン回転
数,ギア位置等の車両に関する情報を検出する検出手段
11、検出手段11より検出された車両に関する各種情
報から所定の道路状況における車両の状態を算出する手
段12、算出手段12より算出された所定の道路状況に
おける車両の状態と前記検出手段11により検出された
車両の状態を用いて道路状況を推定する手段13からな
る。 【効果】安全かつ低燃費で、しかも運転者の意図に反す
ることなく運転できるよう高精度に道路状況を認識でき
る。
る。 【構成】図1に示すように、車両速度,エンジン回転
数,ギア位置等の車両に関する情報を検出する検出手段
11、検出手段11より検出された車両に関する各種情
報から所定の道路状況における車両の状態を算出する手
段12、算出手段12より算出された所定の道路状況に
おける車両の状態と前記検出手段11により検出された
車両の状態を用いて道路状況を推定する手段13からな
る。 【効果】安全かつ低燃費で、しかも運転者の意図に反す
ることなく運転できるよう高精度に道路状況を認識でき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時々刻々変化する車両
に関する情報を検出し、所定の道路状況における車両の
状態と比較することにより、道路状況を認識する道路状
況認識方式に関する。
に関する情報を検出し、所定の道路状況における車両の
状態と比較することにより、道路状況を認識する道路状
況認識方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の道路状況認識方式として、日本フ
ァジイ学会誌1990年8月号Vol.2No.3記載のフ
ァジイ推論による自動車の走行道路認識がある。
ァジイ学会誌1990年8月号Vol.2No.3記載のフ
ァジイ推論による自動車の走行道路認識がある。
【0003】この従来の道路状況認識方式は、入力情報
を車速,アクセル操作移動平均量、およびアクセル操作
移動分散値としている。メンバーシップ関数を、速度が
速い、アクセル操作量が中位に大きい、アクセル操作量
の分散値が中位に大きいとし、それぞれのメンバーシッ
プ関数から得られるグレードの最小値(論理積)を推論
結果とする。推論結果と予め設定してある所定値とを比
較し、高速屈曲登降坂路か否かを判定する。また、走行
しているギア(3速,4速)によりメンバーシップ関数
を切替ることができる。しかし、アクセル操作移動平均
量やアクセル操作移動分散値は個人差が大きいため、メ
ンバーシップ関数一定では運転者によって認識精度が変
化する。
を車速,アクセル操作移動平均量、およびアクセル操作
移動分散値としている。メンバーシップ関数を、速度が
速い、アクセル操作量が中位に大きい、アクセル操作量
の分散値が中位に大きいとし、それぞれのメンバーシッ
プ関数から得られるグレードの最小値(論理積)を推論
結果とする。推論結果と予め設定してある所定値とを比
較し、高速屈曲登降坂路か否かを判定する。また、走行
しているギア(3速,4速)によりメンバーシップ関数
を切替ることができる。しかし、アクセル操作移動平均
量やアクセル操作移動分散値は個人差が大きいため、メ
ンバーシップ関数一定では運転者によって認識精度が変
化する。
【0004】また、従来の変速機として車速とスロット
ル弁開度を入力として変速比を決定する自動変速機があ
る。しかし、自動変速機では道路状況や運転者の意志に
かかわらず、車速とスロットル開度のみで変速比が決定
されるため、自動車の挙動が運転者の意図に反すること
が多々ある。
ル弁開度を入力として変速比を決定する自動変速機があ
る。しかし、自動変速機では道路状況や運転者の意志に
かかわらず、車速とスロットル開度のみで変速比が決定
されるため、自動車の挙動が運転者の意図に反すること
が多々ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、個
人差の大きいアクセル操作移動平均量やアクセル操作移
動分散値を入力情報にしているため、運転者により認識
精度が異なり、誤制御する可能性が生じる。その結果、
運転者の意図に反する自動車の挙動が制御できず、燃
費,運転性能上好ましくない。
人差の大きいアクセル操作移動平均量やアクセル操作移
動分散値を入力情報にしているため、運転者により認識
精度が異なり、誤制御する可能性が生じる。その結果、
運転者の意図に反する自動車の挙動が制御できず、燃
費,運転性能上好ましくない。
【0006】また、従来の自動変速機では、カーブの手
前でアクセルを戻すと自動変速機はシフトアップし、コ
ーナーを抜けて再度アクセルを踏み込むと再度シフトダ
ウンする。また登坂途中のわずかな降坂でも同様な変速
が起こる。前方に登坂が見えていても、その途中の降坂
でアクセルを戻すと自動変速機はシフトアップする。ま
た降坂において減速するためにアクセルから足を離した
場合、自動変速機はシフトアップし、車速は大きくな
る。こうした無駄な変速による不快な変速ショック,コ
ーナーや降坂をギア比の低いギアで走行することによる
エンジンブレーキの効きの低下、アクセル・オフに伴う
シフトアップによる速度の増加など運転者の意志に反し
た自動車の挙動が多く見られる。
前でアクセルを戻すと自動変速機はシフトアップし、コ
ーナーを抜けて再度アクセルを踏み込むと再度シフトダ
ウンする。また登坂途中のわずかな降坂でも同様な変速
が起こる。前方に登坂が見えていても、その途中の降坂
でアクセルを戻すと自動変速機はシフトアップする。ま
た降坂において減速するためにアクセルから足を離した
場合、自動変速機はシフトアップし、車速は大きくな
る。こうした無駄な変速による不快な変速ショック,コ
ーナーや降坂をギア比の低いギアで走行することによる
エンジンブレーキの効きの低下、アクセル・オフに伴う
シフトアップによる速度の増加など運転者の意志に反し
た自動車の挙動が多く見られる。
【0007】ここで、道路状況を認識することにより、
実現することができるいくつかの制御の例を挙げる。道
路勾配を認識することにより、下り坂では燃料噴射量の
調整をする、エンジンブレーキをかける、上り坂ではト
ルクをだす。カーブを認識することにより、カーブ内で
はアクセルを踏みスピードアップしてもシフトチェンジ
しない。雪道を認識することにより、急発進,急加速を
しない。高速走行を認識することにより、低燃費な走り
をする等である。これらの制御が実現されると、運転者
の意図に反した自動車の挙動が減少し、燃費,運転性向
上ばかりでなく安全性向上も図られる。しかし認識の精
度が悪いと、誤制御する可能性が大きくなる。その結
果、運転者の意図に反する自動車の挙動が制御できず、
燃費,運転性能上好ましくない。本発明の第1の目的
は、安全で、低燃費で、かつ運転者の意図に反すること
なく運転できるよう、個人差を吸収し高精度に道路状況
を認識できる方式を提供することにある。本発明の第2
の目的は、運転者の意図に反することなく安全で低燃費
な認識ができるよう多数の情報を入力し道路状況を認識
する方式を提供することである。
実現することができるいくつかの制御の例を挙げる。道
路勾配を認識することにより、下り坂では燃料噴射量の
調整をする、エンジンブレーキをかける、上り坂ではト
ルクをだす。カーブを認識することにより、カーブ内で
はアクセルを踏みスピードアップしてもシフトチェンジ
しない。雪道を認識することにより、急発進,急加速を
しない。高速走行を認識することにより、低燃費な走り
をする等である。これらの制御が実現されると、運転者
の意図に反した自動車の挙動が減少し、燃費,運転性向
上ばかりでなく安全性向上も図られる。しかし認識の精
度が悪いと、誤制御する可能性が大きくなる。その結
果、運転者の意図に反する自動車の挙動が制御できず、
燃費,運転性能上好ましくない。本発明の第1の目的
は、安全で、低燃費で、かつ運転者の意図に反すること
なく運転できるよう、個人差を吸収し高精度に道路状況
を認識できる方式を提供することにある。本発明の第2
の目的は、運転者の意図に反することなく安全で低燃費
な認識ができるよう多数の情報を入力し道路状況を認識
する方式を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的は、車
両に関する複数の情報を検出する検出手段と、前記検出
された車両に関する複数の情報から所定の道路状況にお
ける車両の状態を算出する算出手段と、前記算出された
所定の道路状況における車両の状態と前記検出手段によ
り検出された車両の状態により道路状況を推定する道路
状況推定手段を備えることにより達成される。上記の第
2の目的は、多数の情報を入力して推定した道路状況か
らエンジン,トランスミッション等の制御を行うことに
より達成される。
両に関する複数の情報を検出する検出手段と、前記検出
された車両に関する複数の情報から所定の道路状況にお
ける車両の状態を算出する算出手段と、前記算出された
所定の道路状況における車両の状態と前記検出手段によ
り検出された車両の状態により道路状況を推定する道路
状況推定手段を備えることにより達成される。上記の第
2の目的は、多数の情報を入力して推定した道路状況か
らエンジン,トランスミッション等の制御を行うことに
より達成される。
【0009】
【作用】所定の道路状況における車両の状態を道路状況
認識に用いることにより、簡単なロジックで道路状況を
認識することができる。また、実機マイコンに入力され
る情報を用いることにより、センサを追加することな
く、複雑なチューニングを行わず極めて簡単なロジック
で、道路状況を認識することができ、道路状況推定精度
を劣化させる外乱を吸収できる。また、多数の情報を入
力して道路状況を推定することにより、運転者の意図に
反する自動車の挙動をなくすことができる。
認識に用いることにより、簡単なロジックで道路状況を
認識することができる。また、実機マイコンに入力され
る情報を用いることにより、センサを追加することな
く、複雑なチューニングを行わず極めて簡単なロジック
で、道路状況を認識することができ、道路状況推定精度
を劣化させる外乱を吸収できる。また、多数の情報を入
力して道路状況を推定することにより、運転者の意図に
反する自動車の挙動をなくすことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0011】まず、本発明の道路状況認識方式の全体構
成を説明すると、図1において11は、車両速度,エン
ジン回転数,ギア位置等の車両に関する情報を検出する
検出手段である。12は、11より検出された車両に関
する各種情報から所定の道路状況における車両の状態を
算出する算出手段である。ここで所定の道路状況とは、
勾配が0%である、屈曲していない等である。算出方法
については、所定の道路状況における車両の状態を予め
記憶しておく記憶手段を備え、11より検出された車両
に関する情報から前記記憶部に記憶してある所定の道路
状況における車両の状態を読みだす方法、所定の道路状
況における車両の状態が車両に関する情報に応じて決定
されるような関数を作成し、11より検出された車両に
関する情報に従って所定の道路状況における車両の状態
を演算により求める方法等がある。13は、12より算
出された所定の道路状況における車両の状態と前記検出
手段により検出された車両の状態を用いて道路状況を推
定する道路状況推定手段である。道路状況の推定方法に
は、道路状況を予め記憶しておく方法,検出された車両
に関する情報と所定の道路状況における車両の状態に応
じて道路状況を演算により求める方法等がある。
成を説明すると、図1において11は、車両速度,エン
ジン回転数,ギア位置等の車両に関する情報を検出する
検出手段である。12は、11より検出された車両に関
する各種情報から所定の道路状況における車両の状態を
算出する算出手段である。ここで所定の道路状況とは、
勾配が0%である、屈曲していない等である。算出方法
については、所定の道路状況における車両の状態を予め
記憶しておく記憶手段を備え、11より検出された車両
に関する情報から前記記憶部に記憶してある所定の道路
状況における車両の状態を読みだす方法、所定の道路状
況における車両の状態が車両に関する情報に応じて決定
されるような関数を作成し、11より検出された車両に
関する情報に従って所定の道路状況における車両の状態
を演算により求める方法等がある。13は、12より算
出された所定の道路状況における車両の状態と前記検出
手段により検出された車両の状態を用いて道路状況を推
定する道路状況推定手段である。道路状況の推定方法に
は、道路状況を予め記憶しておく方法,検出された車両
に関する情報と所定の道路状況における車両の状態に応
じて道路状況を演算により求める方法等がある。
【0012】図2から図10は、本発明の第1の実施例
を示す図である。本実施例はエアフロメータで検出した
吸入空気量とエンジン回転数に基づいて燃料噴射量を演
算する、いわゆるL−Jetronic方式を採用し、各気筒毎
に所定の噴射時期に独立して燃料を噴筒する、いわゆる
シーケンシャル噴射を行う4気筒エンジンに適用したも
のであり、検出された車両に関する情報を、スロットル
弁開度,吸入空気量,エンジン回転数,ギア位置とし、
所定の道路状況における車両の状態を算出する方法とし
て1速で道路勾配0%の場合の車両の状態をテーブルに
記憶する方法を用い、道路状況を推定する道路状況推定
方法にはファジイ推論を用いた場合である。
を示す図である。本実施例はエアフロメータで検出した
吸入空気量とエンジン回転数に基づいて燃料噴射量を演
算する、いわゆるL−Jetronic方式を採用し、各気筒毎
に所定の噴射時期に独立して燃料を噴筒する、いわゆる
シーケンシャル噴射を行う4気筒エンジンに適用したも
のであり、検出された車両に関する情報を、スロットル
弁開度,吸入空気量,エンジン回転数,ギア位置とし、
所定の道路状況における車両の状態を算出する方法とし
て1速で道路勾配0%の場合の車両の状態をテーブルに
記憶する方法を用い、道路状況を推定する道路状況推定
方法にはファジイ推論を用いた場合である。
【0013】まず、エンジン制御システムの全体構成を
説明すると、図2において、21は4気筒エンジンであ
り、エンジン21の各気筒には吸入空気が吸気管22を
通して供給される。吸気管22には各気筒毎に燃料を噴
射する供給手段としての燃料噴射弁23が取り付けられ
ており、エンジン21へ供給される吸入空気量は吸気管
22の集合部に設けられたスロットル弁24により制御
される。スロットル弁24はアクセルペダルと連動し、
スロットル弁24の弁開度はスロットルセンサ25によ
り検出される。吸気管22を通過する吸入空気量Qaは
ホットワイヤ式エアフロメータ26により検出され、エ
ンジン21のクランクシャフトの回転はクランク角セン
サ27により検出される。クランク角センサ27は、ク
ランクシャフトに取り付けられ外周に突起の設けられた
シグナルディスクプレート27aと、シグナルディスク
プレート27aの突起を検出する磁気デッキ27bと、
を有しており、クランク角720°/n毎(nは気筒
数、本実施例では4気筒であるから180°毎)の基準
パルス信号と、クランク角1°毎の1°信号と、を出力
する。この基準パルス信号は各気筒のピストン上死点前
70°で出力される。なお、28はスロットル弁24を
バイパスする吸入空気量を制御するエアレギュレータで
あり、29はエアクリーナである。前記スロットルセン
サ25,エアフロメータ26およびクランク角センサ2
7からの各信号はコントロールユニット211に入力さ
れる。
説明すると、図2において、21は4気筒エンジンであ
り、エンジン21の各気筒には吸入空気が吸気管22を
通して供給される。吸気管22には各気筒毎に燃料を噴
射する供給手段としての燃料噴射弁23が取り付けられ
ており、エンジン21へ供給される吸入空気量は吸気管
22の集合部に設けられたスロットル弁24により制御
される。スロットル弁24はアクセルペダルと連動し、
スロットル弁24の弁開度はスロットルセンサ25によ
り検出される。吸気管22を通過する吸入空気量Qaは
ホットワイヤ式エアフロメータ26により検出され、エ
ンジン21のクランクシャフトの回転はクランク角セン
サ27により検出される。クランク角センサ27は、ク
ランクシャフトに取り付けられ外周に突起の設けられた
シグナルディスクプレート27aと、シグナルディスク
プレート27aの突起を検出する磁気デッキ27bと、
を有しており、クランク角720°/n毎(nは気筒
数、本実施例では4気筒であるから180°毎)の基準
パルス信号と、クランク角1°毎の1°信号と、を出力
する。この基準パルス信号は各気筒のピストン上死点前
70°で出力される。なお、28はスロットル弁24を
バイパスする吸入空気量を制御するエアレギュレータで
あり、29はエアクリーナである。前記スロットルセン
サ25,エアフロメータ26およびクランク角センサ2
7からの各信号はコントロールユニット211に入力さ
れる。
【0014】コントロールユニット211は、CPU2
12,ROM213,RAM214,I/Oポート21
5およびマルチプレクサ機能を有するA/Dコンバータ
216を備えており、サンプリング手段,一次遅れ手段,
過渡補正手段,噴射量演算手段としての機能を有してい
る。CPU212はROM213に書き込まれているプ
ログラムに従ってI/Oポート215より必要とする外
部データを取り込んだり、また、RAM214との間で
データの授受を行ったりしながら演算処理し、必要に応
じて処理したデータをI/Oポート215へ出力する。
ROM213はCPU212を制御するプログラムを格
納しており、RAM214は、例えば、不揮発性メモリ
により構成されて演算に使用するデータをマップ等の形
で記憶するとともに、その記憶内容をエンジン21停止
後も保持する。I/Oポート215には前記スロットルセ
ンサ25,クランク角センサ27および図示しない各種
センサからのディジタル信号が入力され、またI/Oポ
ート214からは噴射信号Siが燃料噴射弁23に出力
されるとともに点火信号Spが点火プラグ210に出力
される。A/Dコンバータ216には前記エアフロメー
タ26および各種センサからのアナログ信号が入力さ
れ、A/Dコンバータ216はアナログ信号をディジタ
ル変換するとともに、CPU212に割込みをかけ、デ
ータをRAM214内に入れる。
12,ROM213,RAM214,I/Oポート21
5およびマルチプレクサ機能を有するA/Dコンバータ
216を備えており、サンプリング手段,一次遅れ手段,
過渡補正手段,噴射量演算手段としての機能を有してい
る。CPU212はROM213に書き込まれているプ
ログラムに従ってI/Oポート215より必要とする外
部データを取り込んだり、また、RAM214との間で
データの授受を行ったりしながら演算処理し、必要に応
じて処理したデータをI/Oポート215へ出力する。
ROM213はCPU212を制御するプログラムを格
納しており、RAM214は、例えば、不揮発性メモリ
により構成されて演算に使用するデータをマップ等の形
で記憶するとともに、その記憶内容をエンジン21停止
後も保持する。I/Oポート215には前記スロットルセ
ンサ25,クランク角センサ27および図示しない各種
センサからのディジタル信号が入力され、またI/Oポ
ート214からは噴射信号Siが燃料噴射弁23に出力
されるとともに点火信号Spが点火プラグ210に出力
される。A/Dコンバータ216には前記エアフロメー
タ26および各種センサからのアナログ信号が入力さ
れ、A/Dコンバータ216はアナログ信号をディジタ
ル変換するとともに、CPU212に割込みをかけ、デ
ータをRAM214内に入れる。
【0015】次に、この発明による道路勾配認識方式の
プログラムについて、図3に示すフローチャートに基づ
いて説明する。31はクランク角センサ27により測定
されるクランク角より算出されるエンジン回転数であ
る。32はエアフロメータ26により測定される吸入空
気量である。33は、スロットルセンサ25により測定
されるスロットル弁開度である。34は、クランク角,
吸入空気量、およびスロットル弁開度を測定したときの
ギアを検出する。35は、31で測定したエンジン回転
数、および32で測定した吸入空気量により算出した吸
入空気量/エンジン回転数である。36は31で測定さ
れたエンジン回転数と、35で算出された吸入空気量/
エンジン回転数を軸として、1sec 間のエンジン回転数
の変化量を記憶したテーブルを記憶手段として持つ。3
1で測定したエンジン回転数、22で測定した吸入空気
量に対応したエンジン回転数の基準変化量をテ−ブルか
ら読みだす。記憶した点以外のデータについては、線形
補間によりエンジン回転数の基準変化量を算出する。算
出されたエンジン回転数の基準変化量を、33で測定さ
れたスロットル弁開度、および34で測定されたギアに
より補正する。37は31で測定された現時刻のエンジ
ン回転数と、20msec前のエンジン回転数との差を20
msecで割ることにより1sec間のエンジン回転数の変化
量を算出する。38は、36で求めたエンジン回転数の
変化量の基準値と、37で求めたエンジン回転数の変化
量との差を算出する。39は、34で測定されるギアに
より、道路勾配推定に用いるメンバーシップ関数を図
5,図6,図7,図8から選択する。38で求めたエン
ジン回転数の基準変化量とエンジン回転数の変化量との
差の各メンバーシップ関数に対する適合度を算出する。
算出された各メンバーシップ関数に対する適合度より、
重心法を用いて算出する値を道路勾配とする。ここで
は、20msec毎に勾配を推定しているが、勾配推定時間
はこれに限らない。
プログラムについて、図3に示すフローチャートに基づ
いて説明する。31はクランク角センサ27により測定
されるクランク角より算出されるエンジン回転数であ
る。32はエアフロメータ26により測定される吸入空
気量である。33は、スロットルセンサ25により測定
されるスロットル弁開度である。34は、クランク角,
吸入空気量、およびスロットル弁開度を測定したときの
ギアを検出する。35は、31で測定したエンジン回転
数、および32で測定した吸入空気量により算出した吸
入空気量/エンジン回転数である。36は31で測定さ
れたエンジン回転数と、35で算出された吸入空気量/
エンジン回転数を軸として、1sec 間のエンジン回転数
の変化量を記憶したテーブルを記憶手段として持つ。3
1で測定したエンジン回転数、22で測定した吸入空気
量に対応したエンジン回転数の基準変化量をテ−ブルか
ら読みだす。記憶した点以外のデータについては、線形
補間によりエンジン回転数の基準変化量を算出する。算
出されたエンジン回転数の基準変化量を、33で測定さ
れたスロットル弁開度、および34で測定されたギアに
より補正する。37は31で測定された現時刻のエンジ
ン回転数と、20msec前のエンジン回転数との差を20
msecで割ることにより1sec間のエンジン回転数の変化
量を算出する。38は、36で求めたエンジン回転数の
変化量の基準値と、37で求めたエンジン回転数の変化
量との差を算出する。39は、34で測定されるギアに
より、道路勾配推定に用いるメンバーシップ関数を図
5,図6,図7,図8から選択する。38で求めたエン
ジン回転数の基準変化量とエンジン回転数の変化量との
差の各メンバーシップ関数に対する適合度を算出する。
算出された各メンバーシップ関数に対する適合度より、
重心法を用いて算出する値を道路勾配とする。ここで
は、20msec毎に勾配を推定しているが、勾配推定時間
はこれに限らない。
【0016】図4は、道路勾配が0%、ギアが1速、3
5で算出した吸入空気量/エンジン回転数が一定の場合
に、31で測定されたエンジン回転数と、36で算出さ
れたエンジン回転数の基準変化量を軸としたグラフであ
る。ここではエンジン回転数の基準変化量を記憶するテ
ーブルは、簡単のために図4に示すグラフの吸入空気量
/エンジン回転数を変化させて、不連続的に記憶したも
のである。エンジン回転数と吸入空気量/エンジン回転
数を、初期値として与え、1sec 間のエンジン回転数の
変化量を数1より算出するものである。現時刻のエンジ
ン回転数をN1、20msec後のエンジン回転数をN2、
エンジン回転数の変化量をdN/dtとする。
5で算出した吸入空気量/エンジン回転数が一定の場合
に、31で測定されたエンジン回転数と、36で算出さ
れたエンジン回転数の基準変化量を軸としたグラフであ
る。ここではエンジン回転数の基準変化量を記憶するテ
ーブルは、簡単のために図4に示すグラフの吸入空気量
/エンジン回転数を変化させて、不連続的に記憶したも
のである。エンジン回転数と吸入空気量/エンジン回転
数を、初期値として与え、1sec 間のエンジン回転数の
変化量を数1より算出するものである。現時刻のエンジ
ン回転数をN1、20msec後のエンジン回転数をN2、
エンジン回転数の変化量をdN/dtとする。
【0017】
【数1】
【0018】エンジン回転数の初期値は、1000rpm
から500rpm 毎に6500rpm まで、吸入空気量/エ
ンジン回転数の初期値は、0.000002から0.00000
2 毎に0.000024 までを与える。エンジン回転数
の変化量は、エンジン回転数と吸入空気量/エンジン回
転数が等しくても、ギアによって大きく異なるので、エ
ンジン回転数の基準変化量を算出したときにギア比を用
いて数2より補正を行う。dN/dtは数1より算出し
たエンジン回転数の変化量、Gは現時刻の走行ギアに対
応するギア比、lowは1速のときのギア比であり、d
N′/dtはギア比による補正後のエンジン回転数の変
化量である。
から500rpm 毎に6500rpm まで、吸入空気量/エ
ンジン回転数の初期値は、0.000002から0.00000
2 毎に0.000024 までを与える。エンジン回転数
の変化量は、エンジン回転数と吸入空気量/エンジン回
転数が等しくても、ギアによって大きく異なるので、エ
ンジン回転数の基準変化量を算出したときにギア比を用
いて数2より補正を行う。dN/dtは数1より算出し
たエンジン回転数の変化量、Gは現時刻の走行ギアに対
応するギア比、lowは1速のときのギア比であり、d
N′/dtはギア比による補正後のエンジン回転数の変
化量である。
【0019】
【数2】
【0020】ここではマップを1速の場合のみ作成し、
他のギアについてはギア比による補正を行っているが、
ギア毎にマップを作成するか否かは演算能力と記憶容量
の関係から決定すれば良い。また勾配0%の場合を基準
としているが、道路勾配が既知であるならば0%でなく
てもよいが、その場合にはエンジン回転数の基準変化量
の補正、あるいはファジイ推論におけるメンバーシップ
関数のチューニングが必要となる。さらにエンジン回転
数の基準変化量をエンジン回転数と吸入空気量/エンジ
ン回転数の2つを入力し求めているが、入力情報を増や
してもよい。入力情報がM種類の場合、記憶データ構造
はM次元配列となる。
他のギアについてはギア比による補正を行っているが、
ギア毎にマップを作成するか否かは演算能力と記憶容量
の関係から決定すれば良い。また勾配0%の場合を基準
としているが、道路勾配が既知であるならば0%でなく
てもよいが、その場合にはエンジン回転数の基準変化量
の補正、あるいはファジイ推論におけるメンバーシップ
関数のチューニングが必要となる。さらにエンジン回転
数の基準変化量をエンジン回転数と吸入空気量/エンジ
ン回転数の2つを入力し求めているが、入力情報を増や
してもよい。入力情報がM種類の場合、記憶データ構造
はM次元配列となる。
【0021】次に、ファジイ推論について図10に示す
フローチャートに基づいて説明する。101は、36で
算出されたエンジン回転数の基準変化量dN1であり、
102は、37で算出された実際のエンジン回転数の変化
量dN2であり、103は、38で算出されたdN1と
dN2の差ΔNである。104は、103で算出したΔ
Nを図5から図8に示すメンバーシップ関数を用いて、
各メンバーシップ関数に対するΔNの適合度の算出する
ことにより状態評価する。103で算出したdN1とd
N2の差ΔNは、スロットル弁開度による違いは少ない
が、ギアによる違いは大きい。そこで、それぞれのギア
についてメンバーシップ関数をもつようにして、ギアに
よりメンバーシップ関数を選択する。図5,図6,図
7,図8は、それぞれ1速,2速,3速,4速のメンバ
ーシップ関数である。図5,図6,図7,図8におい
て、 (1)ΔNが負で大(NBn(n=1,2,3,4)) (2)ΔNが負で小(NMn(n=1,2,3,4)) (3)ΔNがゼロ (ZOn(n=1,2,3,4)) (4)ΔNが正で小(PMn(n=1,2,3,4)) (5)ΔNが正で大(PBn(n=1,2,3,4)) とする。ここでθを道路勾配とすると、ファジイルール
は以下の(1)から(5)である。
フローチャートに基づいて説明する。101は、36で
算出されたエンジン回転数の基準変化量dN1であり、
102は、37で算出された実際のエンジン回転数の変化
量dN2であり、103は、38で算出されたdN1と
dN2の差ΔNである。104は、103で算出したΔ
Nを図5から図8に示すメンバーシップ関数を用いて、
各メンバーシップ関数に対するΔNの適合度の算出する
ことにより状態評価する。103で算出したdN1とd
N2の差ΔNは、スロットル弁開度による違いは少ない
が、ギアによる違いは大きい。そこで、それぞれのギア
についてメンバーシップ関数をもつようにして、ギアに
よりメンバーシップ関数を選択する。図5,図6,図
7,図8は、それぞれ1速,2速,3速,4速のメンバ
ーシップ関数である。図5,図6,図7,図8におい
て、 (1)ΔNが負で大(NBn(n=1,2,3,4)) (2)ΔNが負で小(NMn(n=1,2,3,4)) (3)ΔNがゼロ (ZOn(n=1,2,3,4)) (4)ΔNが正で小(PMn(n=1,2,3,4)) (5)ΔNが正で大(PBn(n=1,2,3,4)) とする。ここでθを道路勾配とすると、ファジイルール
は以下の(1)から(5)である。
【0022】(1)ΔNが正で大ならば、θは負で大。
【0023】(2)ΔNが正で小ならば、θ負で小。
【0024】(3)ΔNがゼロならば、θはゼロ。
【0025】(4)ΔNが負で小ならば、θは正で小。
【0026】(5)ΔNが負で大ならば、θは負で大。
【0027】1から5の各メンバーシップ関数に対する
ΔNの適合度μ1,μ2,μ3,μ4,μ5を算出す
る。105は、104で算出された各メンバーシップ関
数に対するΔNの適合度μ1,μ2,μ3,μ4,μ5
を用いて、重心法により道路勾配を算出する。
ΔNの適合度μ1,μ2,μ3,μ4,μ5を算出す
る。105は、104で算出された各メンバーシップ関
数に対するΔNの適合度μ1,μ2,μ3,μ4,μ5
を用いて、重心法により道路勾配を算出する。
【0028】ファジイ集合の重心の計算による勾配推定
について、図9に示すメンバーシップ関数に基づいて説
明する。104で算出されたファジイ集合μ1,μ2,
μ3,μ4,μ5は、ファジイ集合のままでは道路勾配
を具体的に求められない。そこで、求めたファジイ集合
の重心を計算して、道路勾配を決定する。図9におい
て、 (1)θが負で大(NB) (2)θが負で小(NM) (3)θがゼロ (ZO) (4)θが正で小(PM) (5)θが正で大(PB) とする。上記(1),(2),(3),(4),(5)
の重心をそれぞれx1,x2,x3,x4,x5、各メ
ンバーシップ関数の面積をそれぞれS1,S2,S3,
S4,S5とし、各変数の値は、次のようにする。
について、図9に示すメンバーシップ関数に基づいて説
明する。104で算出されたファジイ集合μ1,μ2,
μ3,μ4,μ5は、ファジイ集合のままでは道路勾配
を具体的に求められない。そこで、求めたファジイ集合
の重心を計算して、道路勾配を決定する。図9におい
て、 (1)θが負で大(NB) (2)θが負で小(NM) (3)θがゼロ (ZO) (4)θが正で小(PM) (5)θが正で大(PB) とする。上記(1),(2),(3),(4),(5)
の重心をそれぞれx1,x2,x3,x4,x5、各メ
ンバーシップ関数の面積をそれぞれS1,S2,S3,
S4,S5とし、各変数の値は、次のようにする。
【0029】(1)x1=−10,S1=5 (2)x2=−5, S2=5 (3)x3=0, S3=5 (4)x4=5, S4=5 (5)x5=10, S5=5 上記(1),(2),(3),(4),(5)の重心、
各メンバシップ関数の面積、94で算出された各メンバ
ーシップ関数のΔNに対する適合度μ1,μ2,μ3,
μ4,μ5の重心を数3を用いて算出し、算出された値
を道路勾配とする。
各メンバシップ関数の面積、94で算出された各メンバ
ーシップ関数のΔNに対する適合度μ1,μ2,μ3,
μ4,μ5の重心を数3を用いて算出し、算出された値
を道路勾配とする。
【0030】
【数3】
【0031】次に、図10の104と105について具
体的な例を示す。第1の例は、ギアが1速でΔNが20
0の場合とする。ギアより、各メンバーシップ関数に対
するΔNの適合度の算出には、図4のメンバーシップ関
数を用いる。(1)から(5)の各メンバーシップ関数の
ΔN=200に対する適合度は、μ1=μ2=μ3=
0.0,μ4=μ5=0.5となる。これらの値と、各メ
ンバーシップ関数の重心と面積を数3に代入するとθ=
7.5となり、道路勾配の推定値は7.5%となる。第2
の例は、ギアが3速でΔNが−150の場合とする。ギ
アより、各メンバーシップ関数に対するΔNの適合度の
算出には、図6のメンバーシップ関数を用いる。(1)
から(5)の各メンバーシップ関数のΔN=−150に
対する適合度は、μ1=1.0,μ2=μ3=μ4=μ
5=0.0となる。これらの値と、各メンバーシップ関
数の重心と面積を数3に代入するとθ=−10.0 とな
り、道路勾配の推定値は−10.0% となる。
体的な例を示す。第1の例は、ギアが1速でΔNが20
0の場合とする。ギアより、各メンバーシップ関数に対
するΔNの適合度の算出には、図4のメンバーシップ関
数を用いる。(1)から(5)の各メンバーシップ関数の
ΔN=200に対する適合度は、μ1=μ2=μ3=
0.0,μ4=μ5=0.5となる。これらの値と、各メ
ンバーシップ関数の重心と面積を数3に代入するとθ=
7.5となり、道路勾配の推定値は7.5%となる。第2
の例は、ギアが3速でΔNが−150の場合とする。ギ
アより、各メンバーシップ関数に対するΔNの適合度の
算出には、図6のメンバーシップ関数を用いる。(1)
から(5)の各メンバーシップ関数のΔN=−150に
対する適合度は、μ1=1.0,μ2=μ3=μ4=μ
5=0.0となる。これらの値と、各メンバーシップ関
数の重心と面積を数3に代入するとθ=−10.0 とな
り、道路勾配の推定値は−10.0% となる。
【0032】次に、所定の道路状況における車両の状態
を算出する方法として演算を用いる場合の例を示す。検
出された車両に関する情報をa,b,c,dとし、所定
の道路状況における車両の状態をfとすると、fは車両
に関する情報(a,b,c,d)に応じて決定されるの
で、数4で表現することができる。
を算出する方法として演算を用いる場合の例を示す。検
出された車両に関する情報をa,b,c,dとし、所定
の道路状況における車両の状態をfとすると、fは車両
に関する情報(a,b,c,d)に応じて決定されるの
で、数4で表現することができる。
【0033】
【数4】
【0034】ここで、fはエンジン回転数の基準変化
量、a,b,c,dはそれぞれエンジン回転数,スロッ
トル弁開度,吸入空気量,ギア位置である。
量、a,b,c,dはそれぞれエンジン回転数,スロッ
トル弁開度,吸入空気量,ギア位置である。
【0035】以上、所定の道路状況における車両状態算
出手段において車両状態記憶部を備えた場合と車両状態
演算部を備えた場合との違いは、以下に述べる通りであ
る。すなわち、車両状態算出手段が車両状態記憶部を備
えている場合には、所定の道路状況における車両状態が
記憶されているので線形補間しかおこなわない反面、車
両状態を記憶しておく記憶容量が多くいることになる。
これに対して車両状態算出手段が車両状態演算部を備え
ている場合には、各種演算式を記憶しておくのみである
ので、記憶容量は少なくてすむ反面、これらの演算式を
用いて所定の道路状況における車両状態を算出する必要
があるので若干の演算を行なう必要がでてくる。従っ
て、車両状態算出手段が所定の道路状況における車両状
態を記憶しておく記憶部を備えるか、演算で求める演算
部を備えるかは車両状態算出手段の演算能力と記憶容量
から決定すれば良い。
出手段において車両状態記憶部を備えた場合と車両状態
演算部を備えた場合との違いは、以下に述べる通りであ
る。すなわち、車両状態算出手段が車両状態記憶部を備
えている場合には、所定の道路状況における車両状態が
記憶されているので線形補間しかおこなわない反面、車
両状態を記憶しておく記憶容量が多くいることになる。
これに対して車両状態算出手段が車両状態演算部を備え
ている場合には、各種演算式を記憶しておくのみである
ので、記憶容量は少なくてすむ反面、これらの演算式を
用いて所定の道路状況における車両状態を算出する必要
があるので若干の演算を行なう必要がでてくる。従っ
て、車両状態算出手段が所定の道路状況における車両状
態を記憶しておく記憶部を備えるか、演算で求める演算
部を備えるかは車両状態算出手段の演算能力と記憶容量
から決定すれば良い。
【0036】図11は、道路状況記憶部を備えている場
合に道路状況認識を推定する道路状況推定手段の道路状
況記憶部の記憶データ構造を示す図である。簡単のため
に、道路状況を認識するための入力情報がエンジン回転
数の変化量dN1,エンジン回転数の基準変変化量N
2,スロットル開度thの3種類であるとすると、記憶
データ構造は3次元配列となる。
合に道路状況認識を推定する道路状況推定手段の道路状
況記憶部の記憶データ構造を示す図である。簡単のため
に、道路状況を認識するための入力情報がエンジン回転
数の変化量dN1,エンジン回転数の基準変変化量N
2,スロットル開度thの3種類であるとすると、記憶
データ構造は3次元配列となる。
【0037】以上、道路状況を推定する道路状況推定手
段において道路状況記憶部を備えた場合と道路状況演算
部を備えた場合との違いは、車両状態算出手段の場合同
様、以下に述べる通りである。すなわち、道路状況推定
手段が道路状況記憶部を備えている場合には、入力デー
タに応じた道路状況が記憶されているので線形補間しか
おこなわない反面、道路状況を記憶しておく記憶容量が
多くいることになる。これに対して道路状況推定手段が
道路状況演算部を備えている場合には、各種演算式を記
憶しておくのみであるので、記憶容量は少なくてすむ反
面、これらの演算式を用いて入力データに応じた道路状
況を算出する必要があるので若干の演算を行なう必要が
でてくる。従って、道路状況推定手段が入力データに応
じた道路状況を記憶しておく記憶部を備えるか、演算で
求める演算部を備えるかは道路状況推定手段の演算能力
と記憶容量から決定すれば良い。
段において道路状況記憶部を備えた場合と道路状況演算
部を備えた場合との違いは、車両状態算出手段の場合同
様、以下に述べる通りである。すなわち、道路状況推定
手段が道路状況記憶部を備えている場合には、入力デー
タに応じた道路状況が記憶されているので線形補間しか
おこなわない反面、道路状況を記憶しておく記憶容量が
多くいることになる。これに対して道路状況推定手段が
道路状況演算部を備えている場合には、各種演算式を記
憶しておくのみであるので、記憶容量は少なくてすむ反
面、これらの演算式を用いて入力データに応じた道路状
況を算出する必要があるので若干の演算を行なう必要が
でてくる。従って、道路状況推定手段が入力データに応
じた道路状況を記憶しておく記憶部を備えるか、演算で
求める演算部を備えるかは道路状況推定手段の演算能力
と記憶容量から決定すれば良い。
【0038】以上本発明に係る道路状況認識の実施例に
ついて説明したが、道路状況を認識することにより実現
されるいくつかの例を挙げる。エンジンのコントロール
ユニットに認識した道路状況の信号を入力する。ここで
燃料噴射量を調節する装置があると仮定すると、コント
ロールユニットに入力された信号に応じて燃料噴射量を
調節する装置により燃料噴射量を調節することができ
る。またトルクコンバータに認識した道路状況の信号を
入力する。ここで変速ギアの制御をする装置があると仮
定すると、トルクコンバータに入力された信号に応じて
変速ギアの制御をする装置により変速ギアを選択するこ
とができる。それにより下り坂ではエンジンブレーキを
かける、上り坂ではトルクをだす等が実現できる。
ついて説明したが、道路状況を認識することにより実現
されるいくつかの例を挙げる。エンジンのコントロール
ユニットに認識した道路状況の信号を入力する。ここで
燃料噴射量を調節する装置があると仮定すると、コント
ロールユニットに入力された信号に応じて燃料噴射量を
調節する装置により燃料噴射量を調節することができ
る。またトルクコンバータに認識した道路状況の信号を
入力する。ここで変速ギアの制御をする装置があると仮
定すると、トルクコンバータに入力された信号に応じて
変速ギアの制御をする装置により変速ギアを選択するこ
とができる。それにより下り坂ではエンジンブレーキを
かける、上り坂ではトルクをだす等が実現できる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、安全かつ低燃費で、し
かも運転者の意図に反することなく運転できるよう高精
度に道路状況を認識できる。
かも運転者の意図に反することなく運転できるよう高精
度に道路状況を認識できる。
【図1】本発明の道路状況認識方式の全体構成図であ
る。
る。
【図2】エンジン制御システムの全体構成図である。
【図3】道路勾配認識プログラムを示すフローチャート
である。
である。
【図4】吸入空気量/エンジン回転数を一定にしたとき
の、20msec毎のエンジン回転数の基準変化量のグラフ
である。
の、20msec毎のエンジン回転数の基準変化量のグラフ
である。
【図5】1速のときの、ΔNに関する適合度を算出する
メンバシップ関数である。
メンバシップ関数である。
【図6】2速のときの、ΔNに関する適合度を算出する
メンバシップ関数である。
メンバシップ関数である。
【図7】3速のときの、ΔNに関する適合度を算出する
メンバシップ関数である。
メンバシップ関数である。
【図8】4速のときの、ΔNに関する適合度を算出する
メンバシップ関数である。
メンバシップ関数である。
【図9】θの推定に用いるメンバシップ関数である。
【図10】ファジイ推論のプログラムを示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図11】本発明の実施例の道路状況記憶部のデータ記
憶構造の説明図。
憶構造の説明図。
21…エンジン、22…吸気管、23…燃料噴射弁、2
4…スロットル弁、25…スロットルセンサ、26…エ
アフロメータ(吸入量センサ)、27…クランク角セン
サ、27a…シグナルディスクプレート、27b…磁気
デッキ、28…エアレギュレータ、29…エアクリー
ナ、210…点火プラグ、211…コントロールユニッ
ト、212…CPU、213…ROM、214…RA
M、215…I/Oポート、216…A/Dコンバー
タ。
4…スロットル弁、25…スロットルセンサ、26…エ
アフロメータ(吸入量センサ)、27…クランク角セン
サ、27a…シグナルディスクプレート、27b…磁気
デッキ、28…エアレギュレータ、29…エアクリー
ナ、210…点火プラグ、211…コントロールユニッ
ト、212…CPU、213…ROM、214…RA
M、215…I/Oポート、216…A/Dコンバー
タ。
Claims (10)
- 【請求項1】車両に関する複数の情報を検出する検出手
段と、前記検出された車両に関する複数の情報から所定
の道路状況における車両の状態を算出する算出手段と、
前記算出された所定の道路状況における車両の状態と前
記検出手段により検出された車両の状態により道路状況
を推定する道路状況推定手段を備えたことを特徴とする
道路状況認識方式。 - 【請求項2】請求項1記載の道路状況認識方式におい
て、所定の道路状況における車両の状態を記憶している
記憶部を備えていることを特徴とする道路状況認識方
式。 - 【請求項3】請求項1記載の道路状況認識方式におい
て、所定の道路状況における車両の状態を決定するため
の演算部を備えていることを特徴とする道路状況認識方
式。 - 【請求項4】請求項1記載の道路状況認識方式におい
て、前記検出手段により検出された複数の情報と、前記
車両状態算出手段により算出された所定の道路状況にお
ける車両の状態に応じた道路状況を記憶している記憶部
を備えていることを特徴とする道路状況認識方式。 - 【請求項5】請求項1記載の道路状況認識方式におい
て、前記検出手段により検出された複数の情報と、前記
車両状態算出手段により算出された所定の道路状況にお
ける車両の状態に応じた道路状況を決定するための演算
部を備えたことを特徴とする道路状況認識方式。 - 【請求項6】請求項1記載の道路状況認識方式におい
て、前記検出手段により検出される車両に関する情報を
スロットル弁開度,吸入空気量,エンジン回転数、およ
びギアとすることを特徴とする道路状況認識方式。 - 【請求項7】請求項1および請求項3記載の道路状況認
識方式において、前記記憶部に記憶している情報をエン
ジン回転数の変化量,記憶部の軸を吸入空気量/エンジ
ン回転数とエンジン回転数とすることを特徴とする道路
状況認識方式。 - 【請求項8】請求項1および請求項3記載の道路状況認
識方式において、前記記憶部に記憶している情報をエン
ジン回転数の1秒間における変化量とすることを特徴と
する道路状況認識方式。 - 【請求項9】請求項1記載の道路状況認識方式におい
て、前記道路状況推定手段にファジイ推論を用いたこと
を特徴とする道路状況認識方式。 - 【請求項10】請求項1記載の道路状況認識方式におい
て、多数の情報を入力して道路状況を推定することを特
徴とする道路状況認識方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26182591A JPH0596977A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 道路状況認識方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26182591A JPH0596977A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 道路状況認識方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596977A true JPH0596977A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17367260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26182591A Pending JPH0596977A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 道路状況認識方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0596977A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0740058A2 (de) * | 1995-04-29 | 1996-10-30 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Verfahren zum Einstellen der Bewegung eines leistungsverändernden Regelorgans |
JP2013158221A (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-15 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 電動車両制御装置、及びそれを用いた電動車両 |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP26182591A patent/JPH0596977A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0740058A2 (de) * | 1995-04-29 | 1996-10-30 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Verfahren zum Einstellen der Bewegung eines leistungsverändernden Regelorgans |
EP0740058B1 (de) * | 1995-04-29 | 2003-05-07 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Verfahren zum Einstellen der Bewegung eines leistungsverändernden Regelorgans |
JP2013158221A (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-15 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 電動車両制御装置、及びそれを用いた電動車両 |
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