JPH0596912U - 光学素子調整装置 - Google Patents

光学素子調整装置

Info

Publication number
JPH0596912U
JPH0596912U JP4024792U JP4024792U JPH0596912U JP H0596912 U JPH0596912 U JP H0596912U JP 4024792 U JP4024792 U JP 4024792U JP 4024792 U JP4024792 U JP 4024792U JP H0596912 U JPH0596912 U JP H0596912U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base member
holder
prism holder
prism
screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4024792U
Other languages
English (en)
Inventor
博 山本
康史 鈴木
博 西川
Original Assignee
旭光学工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 旭光学工業株式会社 filed Critical 旭光学工業株式会社
Priority to JP4024792U priority Critical patent/JPH0596912U/ja
Publication of JPH0596912U publication Critical patent/JPH0596912U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 位置決めされたプリズムホルダをネジによっ
てベース部材に固定する際のプリズムホルダの位置ずれ
を防止する。 【構成】 プリズムホルダ30の上面33および下面3
4にはそれぞれ、潤滑コートが施される。潤滑コート
は、ネジ40を時計方向に回転させて締め付ける際、プ
リズムホルダ30の上面33と座金41との間およびプ
リズムホルダ30の下面34とベース部材20との間に
生ずる応力を低減する。この応力の低減により、各ネジ
40を締め付け方向とは逆の反時計方向にずらすように
各ネジ40の頭部外周に作用する力が低減され、プリズ
ムホルダ30を反時計方向に回転させるモーメントが低
減される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば光学式情報記録再生装置において光路ずれの補正機構として 用いられる光学素子調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光学素子調整装置として、反射プリズムの反射面の向きを調整すること により、光学部品の加工精度のばらつき等によって生ずる光路ずれを補正するも のがある。反射プリズム50は、図3に示すように、プリズムホルダ60の下面 に突設されたボス部61の中心に反射面Pの中心が一致するように、プリズムホ ルダ60の上面に固定される。プリズムホルダ60は、ボス部61を図示しない ベース部材に嵌挿され、このボス部61を中心としてベース部材に回動可能に支 持される。プリズムホルダ60は、反射プリズム50の反射面Pが所定の方向を 向くようにベース部材上で位置決めされ、2本のネジ70によりベース部材に固 定される。すなわちプリズムホルダ60は、各ネジ70を反時計方向に回転させ て緩めた状態で、反射プリズム50が所定の方向を向くようにベース部材上で位 置決めされ、その後各ネジ70を時計方向に回転させて締め付けることによりベ ース部材に固定される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の光学素子調整装置では、プリズムホルダ60をベース部材上で 位置決めした状態で、ネジ70を時計方向に回転させて締め付ける際、プリズム ホルダ60がボス部61を中心として反時計方向に回転してしまい、ベース部材 上で位置ずれを生ずるという問題がある。すなわち、各ネジ70がそれぞれ時計 方向に締め付けられると、各ネジ70とプリズムホルダ60との接触面に締め付 け力に反発する応力が生じ、各ネジ70を締め付け方向とは逆の反時計方向にず らそうとする力fとして、各ネジ70の頭部外周に分布して作用する。各ネジ7 0に作用する力fのモーメントの総和は、プリズムホルダ60をボス部61を中 心として反時計方向に回転させようとする矢印D方向のモーメントとなる。した がってプリズムホルダ60は、ボス部61を中心として反時計方向に回転し、位 置決めされた状態からずれを生ずる。 本考案は、位置決めされたホルダを、固定部材によってベース部材に固定する 際、ホルダと固定部材との間およびホルダとベース部材との間に生ずる応力を低 減し、ホルダの位置ずれを防止することができる光学素子調整装置を提供するこ とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る光学素子調整装置は、ベース部材と、上面に固定した光学部材が 所定の向きとなるようにベース部材上に位置決めされ、ベース部材に螺合される 固定部材によりベース部材に固定されるホルダとを備え、ホルダと固定部材が相 互に接触する面の少なくとも一方の面が、ホルダと固定部材との間に生ずる応力 を低減させる潤滑面であり、かつ、ホルダとベース部材が相互に接触する面の少 なくとも一方の面が、ホルダとベース部材との間に生ずる応力を低減させる潤滑 面であることを特徴としている。
【0005】
【実施例】
以下図示実施例により、本考案を説明する。 図1および図2は、本考案の一実施例である光学素子調整装置の構成を示す。 これらの図において、反射プリズム10は、ベース部材20上に水平方向に回動 可能に支持されたプリズムホルダ30の上面33に固定される。反射プリズム1 0は、このプリズムホルダ30の回動によって反射面Pの向きを調整され、光学 部品の加工精度のばらつき等によって生ずる光路ずれを補正する。
【0006】 ベース部材20には、ほぼ中央に基準穴21が穿設される。基準穴21には、 プリズムホルダ30のボス部31が嵌挿される。ベース部材20における基準穴 21の両側には、ネジ穴22が穿設される。ネジ穴22の内面には、雌ねじが形 成されており、ネジ40が螺合される。
【0007】 プリズムホルダ30の下面34には、所定の位置に円柱状のボス部31が突設 される。ボス部31は、ベース部材20の基準穴21に周方向に回動可能に嵌挿 され、これによりプリズムホルダ30はベース部材20上に回動可能に支持され る。
【0008】 プリズムホルダ30の上面33には、反射プリズム10が固定される。反射プ リズム10の固定位置は、その中心がボス部31の中心軸に一致するように決定 される。
【0009】 プリズムホルダ30における反射プリズム10の両側にはそれぞれ、長孔32 が穿設される。各長孔32には、ネジ40が遊びを有する状態で座金41を介し て嵌挿される。長孔32に嵌挿されたネジ40は、ベース部材20のネジ穴22 に螺合され、プリズムホルダ30をベース部材20の所定位置に固定する。すな わちネジ40は、時計方向に回転されて締め付けられることによって、プリズム ホルダ30を座金41を介して頭部との間で挟みつけるようにベース部材20に 固定する。また、反時計方向に回転されて緩められた状態では、プリズムホルダ 30のボス部31を中心とする回動を、プリズムホルダ30の長孔32内を相対 移動することによって所定の範囲内で許容する。
【0010】 プリズムホルダ30の上面33および下面34にはそれぞれ、潤滑コートが施 される。潤滑コートは、ネジ40を時計方向に回転させて締め付ける際、プリズ ムホルダ30の上面33と座金41との間およびプリズムホルダ30の下面34 とベース部材20との間に生ずる応力を低減させる。この応力の低減により、各 ネジ40を締め付け方向とは逆の反時計方向にずらすように各ネジ40の頭部外 周に作用する力f(図3参照)が低減され、プリズムホルダ30を反時計方向に 回転させるモーメントが低減される。
【0011】 プリズムホルダ30の左端部には、U字状の切欠き部35が設けられる。切欠 き部35には、反射プリズム10の反射面Pの向きを調整する際、図示しない調 整工具が嵌合される。
【0012】 本実施例の作用を説明する。 反射プリズム10の反射面Pの向きを例えば右向きに調整する際、ネジ40を 反時計方向に回して緩めた状態で、プリズムホルダ30の切欠き部35に調整工 具を嵌合させる。そして、この調整工具を図1中左斜め上の方向に移動させる。 これにより、プリズムホルダ30をボス部31を中心として時計方向に回転させ 、反射プリズム10の反射面Pが所定の向きとなるように位置決めする。
【0013】 位置決め終了後、ネジ40を時計方向に回して締め付け、プリズムホルダ30 をベース部材20に固定する。この際、プリズムホルダ30の上面33と座金4 1との間およびプリズムホルダ30の下面34とベース部材20との間に生ずる 応力は、プリズムホルダ30の上面33および下面34に施された潤滑コートに よって大幅に低減される。これにより、プリズムホルダ30をボス部31を中心 として反時計方向に回転させるモーメントも低減され、ネジ40の締め付けに伴 うプリズムホルダ30の位置ずれが防止される。
【0014】 以上のように上記実施例によれば、プリズムホルダ30の上面33および下面 34に潤滑コートを施したので、プリズムホルダ30の上面33と座金41との 間およびプリズムホルダ30の下面34とベース部材20との間に、ネジ40の 締め付けに伴って生ずる応力が大幅に低減される。これにより、プリズムホルダ 30を反時計方向に回転させるモーメントが大幅に低減され、プリズムホルダ3 0の位置ずれが防止される。したがって、反射プリズム10の反射面Pの向きの 調整、すなわちプリズムホルダ30の回転によるベース部材20上での位置決め ・固定を、高い精度を以て行うことができる。
【0015】 なお上記実施例では、プリズムホルダ30の上面33および下面34に潤滑コ ートを施したが、これら上面33および下面34に対向する部材面、すなわちベ ース部材20の上面および座金41の上下面にも、同様に潤滑コートを施すと、 一層効果的である。また、プリズムホルダの上面33および下面34に潤滑コー トを施さず、ベース部材20の上面および座金41の上下面にのみ、潤滑コート を施してもよい。
【0016】 さらに、プリズムホルダ30、ベース部材20および座金41のうち少なくと もいずれかを、テトラフルオロエチレン等の潤滑性を有する材質で形成してもよ い。この場合、いずれの部材面にも潤滑コートを施す必要はない。
【0017】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、位置決めされたホルダを、固定部材によってベ ース部材に固定する際、ホルダと固定部材との間およびホルダとベース部材との 間に生ずる応力を低減させ、ホルダの位置ずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る光学素子調整装置を示
す斜視図である。
【図2】図1の光学素子調整装置の断面図である。
【図3】従来の光学素子調整装置を示す平面図である。
【符号の説明】
10 反射プリズム(光学部材) 20 ベース部材 30 プリズムホルダ(ホルダ) 40 ネジ(固定部材) 41 座金(固定部材)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材と、上面に固定した光学部材
    が所定の向きとなるようにベース部材上に位置決めさ
    れ、ベース部材に螺合される固定部材によりベース部材
    に固定されるホルダとを備え、ホルダと固定部材が相互
    に接触する面の少なくとも一方の面が、ホルダと固定部
    材との間に生ずる応力を低減させる潤滑面であり、か
    つ、ホルダとベース部材が相互に接触する面の少なくと
    も一方の面が、ホルダとベース部材との間に生ずる応力
    を低減させる潤滑面であることを特徴とする光学素子調
    整装置。
  2. 【請求項2】 上記各潤滑面は、応力を低減させる加工
    を施すことにより形成されることを特徴とする請求項1
    記載の光学素子調整装置。
  3. 【請求項3】 上記各潤滑面は、ホルダ、ベース部材お
    よび固定部材のうち少なくともいずれかが、潤滑性を有
    する材質であることにより形成されることを特徴とする
    請求項1記載の光学素子調整装置。
JP4024792U 1992-05-20 1992-05-20 光学素子調整装置 Pending JPH0596912U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4024792U JPH0596912U (ja) 1992-05-20 1992-05-20 光学素子調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4024792U JPH0596912U (ja) 1992-05-20 1992-05-20 光学素子調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0596912U true JPH0596912U (ja) 1993-12-27

Family

ID=12575376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4024792U Pending JPH0596912U (ja) 1992-05-20 1992-05-20 光学素子調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0596912U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1154002A (ja) * 1997-07-31 1999-02-26 Keyence Corp 取付具および取付機構
CN111730545A (zh) * 2020-06-23 2020-10-02 中国科学院西安光学精密机械研究所 一种可调式压圈力矩紧固装置及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1154002A (ja) * 1997-07-31 1999-02-26 Keyence Corp 取付具および取付機構
CN111730545A (zh) * 2020-06-23 2020-10-02 中国科学院西安光学精密机械研究所 一种可调式压圈力矩紧固装置及方法
CN111730545B (zh) * 2020-06-23 2024-01-05 中国科学院西安光学精密机械研究所 一种可调式压圈力矩紧固装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0596912U (ja) 光学素子調整装置
JP2000167683A (ja) 反射鏡による光路調整装置
JPH0596911U (ja) 光学素子調整装置
JP3003021U (ja) オーバーヘッドプロジェクタ
JPS6319939Y2 (ja)
JP2687294B2 (ja) ガイドローラ
JP3732872B2 (ja) 光学素子の位置調整装置
KR200188019Y1 (ko) 90도 회전장치
JPH0740792Y2 (ja) タスクアームのベース部
JP3327997B2 (ja) ガイドシャフト押圧機構
JPH073372Y2 (ja) レンズの傾き調整機構
JPH0338713Y2 (ja)
JP2504110Y2 (ja) スタッドボルト付き部品の固定構造
JPS61251722A (ja) 分光器の回折格子切換機構
JP2570051Y2 (ja) 電子部品のセンターリング装置
JPH087525Y2 (ja) 磁気ヘッド位置調整機構
JPS585129Y2 (ja) カイテンブヒントリツケソウチ
JPH06267159A (ja) シリンダ取付装置
JPS6235147Y2 (ja)
JPS6110037Y2 (ja)
JPH0482008A (ja) デイスク装置
JPH0345309Y2 (ja)
JPH0648571Y2 (ja) 光ピツクアツプ装置
JPH08220416A (ja) 光学素子調整装置
JPH1137792A (ja) センサー装置の組立方法、センサー装置およびモータ装置