JPH0596828U - ポリゴンミラー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、装置の小型化に好適であって、
しかも製造も容易なポリゴンミラーを提供する。 【構成】 この考案では、本体１を樹脂で形成して軽量
化を図っており、その分駆動力の小さな小型モータの使
用が可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、光源からの光を特定領域へ反射することができるポリゴンミラー に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

例えば、バーコードリーダやレーザプリンタ等には、レーザ等の光源から出射 される光を所定の幅に亙る特定領域について投光させるため、ポリゴンミラーを 備えたものが知られている。 このポリゴンミラーは、図３に示す如く、多角柱、例えば六角柱状に形成され ていると共に、外周にミラー面１００が形成されており、軸１０１を中心として 回転するようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、このポリゴンミラーは、図４に示す如く一般に、金属材料等で形成 された本体１０２に、アルミニュウム等の物質を蒸着させて反射膜１０３を形成 し、これを反射面とするものである。 従って、このポリゴンミラーは重量的に重くなり慣性モーメントも大きくなる 。このため、ポリゴンミラーを回転させるモータは、大きな駆動力を有するもの が必要となり、装置を小型化する上で不都合である。 そこで、この考案は、上記した欠点に鑑み、装置の小型化に好適であって、製 造も容易なポリゴンミラーを提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

即ち、この考案は、光源からの光を受光して特定領域へ反射するミラー面を側 面に複数有し、軸芯を中心として回転するポリゴンミラーであって、樹脂により 成形した本体側面部分に、アルミニュウム，銀若しくは誘電体多層膜等の薄膜を 蒸着して前記ミラー面を形成したものである。

【０００５】

【作用】

この考案のポリゴンミラーは、本体を軽量で、しかも製造や加工が容易な樹脂 によって形成されており、駆動力の小さな小型モータの使用が可能となるので、 装置の小型化にも好適である。

【０００６】

【実施例】

以下、この考案の実施例について添付図面を参照しながら説明する。 図１はこの考案に係るポリゴンミラーを示すものであり、このポリゴンミラー は、所定の適宜の樹脂により形成された本体１の各側面１Ａ部分に、直接アルミ ニュウム（Ａｌ）２を蒸着してミラー面２Ａを形成している。 本体１は、この実施例では、ポリカーボネイト等の樹脂材料によって一体成形 によって形成されており、従来の金属製のものに比べ、大幅な軽量化を図ること ができるようになっている。また、この本体は、一体成形することによって部品 点数の削減を図り、組立・製造が容易に行えるようになっている。 この実施例のミラー面２Ａは、アルミニュウム（Ａｌ）を蒸着させて形成して いるが、この蒸着物としては他に銀（Ａｇ）等でもよい。

【０００７】 次に、この考案の他の実施例に付いて図２を参照しながら説明する。 この実施例では、樹脂成形された本体１の側面１Ａ部分に、特にパワーの大き なレーザから出射するレーザ光でも損傷を受けにくい誘電体多層膜３が蒸着され ており、高反射率の反射面が形成されている。

【０００８】

【考案の効果】

以上説明してきたように、この考案に係るポリゴンミラーによれば、本体を樹 脂成形することにより大幅な軽量化が可能となり、その結果低トルクの小型モー タが使用できるようになり、装置の大幅な小型化も図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るポリゴンミラーの一部断面図。

【図２】この考案に係る他の実施例のポリゴンミラーの
一部を示す断面図。

【図３】ポリゴンミラーの外形を示す斜視図。

【図４】従来のポリゴンミラーを示す一部断面図。

【符号の説明】

１ 本体 ２，３ 薄膜 ２Ａ ミラー面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 光源からの光を受光して特定領域へ反射
   するミラー面を側面に複数有し、軸芯を中心として回転
   するポリゴンミラーであって、 樹脂により成形した本体側面部分に、アルミニュウム，
   銀若しくは誘電体多層膜等の薄膜を蒸着して前記ミラー
   面を形成したことを特徴とするポリゴンミラー。