JPH059660U - 散水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない消費量で水を万扁なく均一に勢いよく
噴出させる。 【構成】 内管１は一端が栓３で塞がれ、軸方向にスリ
ット２を形成している。内管１に回動可能に装着される
外管４はジグザグ状のスリット５を有し、駆動装置によ
って一定量揺動すると、両スリット２、５の交差点であ
る噴出口がスリット２に沿って往復動する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、器機の洗浄装置、農作物や園芸用の潅水装置等として用いられる散 水装置に関する。

【０００２】

【従来技術】

器機の洗浄装置や園芸用の潅水装置等として用いられているものに、パイプに スリット或いは小孔を多数形成し、スリット或いは小孔より噴出する水で器機を 洗浄したり、農作物や草花に潅水するようにしたものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述するような散水装置のうち、パイプにスリットを形成したものは、全体に 万扁なく散水することができるが、水の消費量が多く、水の勢いも弱い。この点 パイプに多数の小孔を設けたものでは、水の消費量が比較的少なく、水の勢いも よいが、全体に均一に散水することができない。

【０００４】 本考案は、水の消費量が少なく、しかも水を勢いよく均一に噴出させることが できる散水装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題の解決手段】

本考案の散水装置は、外管と、外管に回動可能に内挿される内管とより構成さ れ、外管と内管のうち、いづれか一方の管が固定されるとともに軸方向のスリッ トを形成し、また他方の管が駆動装置によって回転ないし揺動するとともに上記 スリットと交差するスリットを備えているものである。

【０００６】

【作用】

内管と外管の両スリットが合致した交差点より水が噴出する。交差点は軸方向 に伸びるスリットに対し、これと交差するスリットが回転ないし揺動することに より軸方向のスリットに沿って移動する。したがって軸方向と交差するスリット を備えた管の回転ないし揺動により水の噴出口が軸方向に往復動する。

【０００７】 軸方向のスリットと交差するスリットはジグザグ状、螺旋状或いは軸方向に一 定間隔で断続的に形成すると、軸方向のスリットと複数か所で交差するようにな り、複数の噴出口が形成されるようになる。

【０００８】

【実施例】

内管１には、軸方向にスリット２が形成され、一端より加圧水が供給されるよ うになっている。 外管４は図２に示すように、両側をジグザグ状に形成したシート３を筒状に巻 込み、一側周面にジグザグ状の連続したスリット５を形成したものよりなってお り、内管１に回動可能に装着されてその一端を塞ぐ栓６と連結される図示しない クランクレバー機構を介してモータにより一定量揺動するようになっている。し かして両スリット２及び５の交差点が菱形の噴出口となり（図３参照）、これよ り水が噴出するが、この噴出口はスリット２に沿って複数設けられ、それぞれが 外管４の揺動によりスリット２に沿って往復動する。

【０００９】 図４は、外管８に軸方向に対し傾斜したスリット９を軸方向に一定間隔で設け たものである。

【００１０】

【考案の効果】

本考案の散水装置は以上のように、外管と内管とで二重管構造をなす通水管の 一方の管が回転ないし揺動することによりスリットの交差点である噴出口が軸方 向に往復動するようになっているもので、水は小孔の噴出口から噴出するため勢 いがよいうえ水の消費量が少なくてすみ、しかも噴出口は軸方向に移動するため 常に同じ向きを向いて全体に万扁なく吹付け或いは散水することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る散水装置の部分断面正面図。

【図２】外管の展開図。

【図３】噴出口の拡大図。

【図４】別の実施例の正面図。

【符号の説明】

１ 内管 ２ スリット ４ 外管 ５ スリット ６ 栓 ８ 外管 ９ スリット

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 外管と、外管に回動可能に内挿される内
   管とより構成され、外管と内管のうち、いづれか一方の
   管が固定されるとともに軸方向のスリットを有し、また
   他方の管が駆動装置によって回転ないし揺動するととも
   に上記スリットと交差するスリットを備えていることを
   特徴とする散水装置。