JPH0596090U - 弾性メッシュ地 - Google Patents

弾性メッシュ地

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JPH0596090U
JPH0596090U JP4405792U JP4405792U JPH0596090U JP H0596090 U JPH0596090 U JP H0596090U JP 4405792 U JP4405792 U JP 4405792U JP 4405792 U JP4405792 U JP 4405792U JP H0596090 U JPH0596090 U JP H0596090U
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JP
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mesh
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yarn
elastic mesh
fabric
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JP4405792U
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広遠 平
征治 小山
秀雄 迫田
俊三 光井
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経、緯の二軸方向の伸縮性を有するととも
に、鮮明な穴明き形状の弾性メッシュを備えた弾性メッ
シュ地を得る。 【構成】 非弾性糸11による非弾性メッシュ12構造
の生地10に対して、乾熱160℃で100%伸長時に
おける熱セット性が少なくとも70%以上である熱可塑
性エラストマー糸としてポリエーテル・エステルを溶融
紡糸して得た、熱処理を施していない弾性糸21〔帝人
(株)製、レクセ(REXE)〕を、前記非弾性メッシ
ュ12の周囲ないし周辺に適度に伸長しながら添え絡ま
せて弾性メッシュ22を有する弾性メッシュ生地20を
作り、染色加工を施した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、二軸方向の伸縮性を有し、鮮明な穴明き形状の弾性メッシュを備え た弾性メッシュ地に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の弾性メッシュ地は、非弾性糸によるメッシュ構造のラッシェル編地に、 低熱または非熱セット性の弾性糸(非熱セット性ないし低熱セット性の弾性糸) あるいはウレタン系弾性糸、通常はゴム糸を経方向に挿入して作られているが、 経方向の伸縮性しか得られていない。そこで、二軸方向に伸縮性を得るために、 経、緯両方向にゴム糸あるいいはウレタン系弾性糸を這わせながら絡ませている 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の二軸方向に伸縮性を有する弾性メッシュ地は、弾性糸が熱セ ット性に劣るため、メッシュ地内で直線的に伸びようとするのでメッシュの形を 歪ませたり小さくさせたりして二軸方向に伸縮できる鮮明なメッシュ地とならず 、審美性に欠けるという不都合がある。
【0004】 本考案は、このような従来技術を背景になされたもので、二軸方向の伸縮性を 与えるとともに、鮮明な穴明き形状の弾性メッシュを備えた弾性メッシュ地を提 供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、非弾性糸によるメッシュ構造の生地に対して、そのメッシュを構成 する非弾性糸に、乾熱160℃で100%伸長時における熱セット率が少なくと も70%以上である熱可塑性エラストマー糸(以下、単に「熱可塑性エラストマ ー糸」ということがある)を、メッシュの一部ないし大部分の周囲に沿って添絡 し、二軸方向の伸縮性を得るとともに、鮮明な穴明き形状の弾性メッシュを備え たことを特徴とする弾性メッシュ地を提供するものである。
【0006】
【作用】
本考案の弾性メッシュ地では、メッシュを構成する非弾性糸に、前記熱可塑性 エラストマー糸を非弾性メッシュの一部ないし大部分の周囲に沿って添絡してあ るので、経、緯二軸方向への伸縮性を備えるとともに、鮮明な穴明き形状の弾性 メッシュを形成することができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例の弾性メッシュ地を図1に基づいて説明する。 この実施例の弾性メッシュ地01は、非弾性糸11による非弾性メッシュ12 構造の生地10に対して、乾熱160℃で100%伸長時における熱セット率が 少なくとも70%以上である熱可塑性エラストマー糸としてポリエーテル・エス テルを溶融紡糸して得た、熱処理を施していない弾性糸21〔帝人(株)製、レ クセ(REXE)〕を前記非弾性メッシュ12の周囲ないし周辺に適度に伸長し ながら添え絡ませて弾性メッシュ生地20を作り、その弾性メッシュ生地20を 染料などで色付けしたのち、弾性メッシュ22の適正鮮明な形状と、二軸方向に 充分な伸長とが得られる長さ、幅、厚みの寸法に保持しつつ乾熱160℃の雰囲 気で熱セットするものである。 ここで、熱セット率は、試料の原長をl0 、セット時の伸長量をl1 、セット 後の伸長量をl2 とおくと、(l2 /l1 )×100(%)で定義される値であ る。 なお、弾性メッシュ22の伸長力を向上させるため、前記弾性糸21の添絡に 追加して長さ方向/幅方向に別の熱可塑性弾性糸を挿入あるいは添絡することも できる。
【0008】 ところで、本考案に使用する熱可塑性エラストマー糸(弾性糸)は特に限定し ないが、高温高圧染色の可能なものが特に都合がよく、耐湿熱性に優れたポリエ ーテル・エステルブロック共重合体からなる弾性糸が好ましい。なかでもポリブ チレンテレフタレート系ポリエステルをハードセグメントとし、ポリオキシブチ レングリコール系ポリエステルをソフトセグメントとするポリエーテル・エステ ルブロック共重合体からなる弾性糸が好ましい。 なお、本考案のポリエステル系糸構造物中における弾性糸の割合は、通常1〜 50重量%、好ましくは4〜20重量%程度である。
【0009】 前記ブロックポリエステルは、ソフトセグメントとしてフタル酸類を主とする 酸成分とし、水酸基間の炭素数5〜12の脂肪族ジオールを主としたジオール成 分とする融点50℃以下のポリエステルを用いる。 ここにフタル酸類とは、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸であるが、特 に得られるポリエステルが、非晶性または融点50℃のポリマーとするため、ま た、製造時の飛散性の問題などからイソフタル酸が使用されることが多い。 一方、ジオール成分としては、1,6−ヘキサンジオール、1,10−デカン ジオールなどの直鎖ジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メ チル−1,8−オクタンジオ−ルなどの分岐ジオールが挙げられる。 前記ブロックポリエステルを構成するソフトセグメントは、このような酸およ びジオール成分を主とする構成成分とするが、40モル%以下、好ましくは30 モル%以下の他の成分の共重合物でもよい。この共重合できるものとして他のジ カルボン酸やジオールがあるが、例えば低温での特性を良くする目的で、脂肪族 ジカルボン酸や、ポリオキシテトラメチレングリコールなどのエーテルグリコー ルなどを共重合することは、ひとつの好ましい対応である。
【0010】 一方、ハードセグメントとして用いるポリブチレンテレフタレート系ポリエス テルとは、ポリブチレンテレフタレートまたはその共重合体を指すが、この共重 合割合は30モル%以下、好ましくは20モル%以下である。ただ、この共重合 割合は、ブロック化反応時にも生起することが多いので、最終的に得られるブロ ックポリエステルの融点として170℃以上、好ましくは180℃以上とするの がよい。
【0011】 このようなブロックポリエステルは、固有粘度が0.8以上、好ましくは0. 9以上であることが望まれる。これは糸の張力が低くなるためである。
【0012】 上記のようなブロックポリエステルは、一般にはソフトセグメントを構成する ポリエステルと、ハードセグメントを構成するポリエステルとを溶融混合して反 応させ、適度なブロックとする方法が使用されるが、特にこの方法に限ることは ない。
【0013】 本考案では、前記のようなブロックポリエーテル・エステルは、糸として使用 されるが、その製造方法は、一般に溶融紡糸法による。この紡糸法は特に規制さ れるものではなく、単に溶融ポリエーテル・エステルを口金から出して冷却固化 後に巻き取ればよい。もし必要ならば、延伸や熱処理をすることも可能であるが 、用途次第である。 また、油剤としては、例えばシリコン系のものが用いられるが、これにこだわ る必要はない。
【0014】 以上の弾性糸は、600%以上の破断伸度を有し、ストレッチ性に優れている だけでなく、熱セット性にも富み、思いのままに形作りができ、しかもストレッ チ性能を低下することはない。ツーウェイチュールネット、チュールレースなど の今までにないテキスタイルや新しいシルエット、ディテールを簡単に作ること ができる。
【0015】 ところで、この実施例の弾性メッシュ地01を具体的に作成する状況を図面に 基づいて説明する。 (1)メッシュ地組織;6コースメッシュ経編 地糸;ポリエステルフィラメント糸、30de/12fil ランナー長;92cm/480コース 図2〜図3に示すように、おさL1 、L2 が交互に作動して非弾性メッシュ1 2が鹿の子状に配置された非弾性メッシュ構造の生地10が編み上げられる。 (2)弾性糸;ポリエーテルエステル系弾性糸レクセ〔帝人(株)製〕、40d e/1fil、熱可塑性に富み、100%伸長で160℃の熱セット率80%の もの。 交互に配置したおさL3 、L4 に、この弾性糸21を通して非弾性メッシュ1 2の周囲に、図3に示すように、添絡させて弾性メッシュ生地20を作った。 (3)染仕上げセット; 編み上げられた弾性メッシュ生地20を130℃で染め、160℃の乾熱セッ ト機により仕上げセットした結果、図1に示すように、鮮明なダイヤ状の弾性メ ッシュ22(ダイヤメッシュ)を形成し、二軸方向に伸縮できる弾性メッシュ地 01が得られた。 (4)ダイヤメッシュのデータは、下記表1のとおりである。
【0016】
【表1】
【0017】 なお、比較例として弾性糸をレクセの代わりに、従来のウレタン系スパンデッ クス40de/1filを使用してみたが、熱セット性が低いため、メッシュの 目が潰れてしまいメッシュ生地としては使いものにならなかった。
【0018】 以上、本考案の実施例を説明したが、本考案はこの実施例に限定されるもので はなく、要旨を逸脱しない範囲での設計変更などがあっても本考案に含まれる。 例えば、熱可塑性エラストマー糸を、メッシュの一部ないし大部分の周囲に沿っ て添絡する方法としては、編み込むことも含まれる。
【0019】
【考案の効果】
上記のように本考案の弾性メッシュ地は、メッシュを構成する非弾性糸に、乾 熱160℃で100%伸長時における熱セット率が少なくとも70%以上である 熱可塑性エラストマー糸を、メッシュの一部ないし大部分の周囲に沿い添絡して 構成したので、二軸方向の伸縮性を得るとともに、鮮明な穴明き形状の弾性メッ シュを備えることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る実施例の弾性メッシュ地を示す平
面図である。
【図2】本考案に係る実施例の非弾性メッシュの地組織
図である。
【図3】本考案に係る実施例の非弾性メッシュを構成す
る非弾性糸にレクセを添絡させた分析的編目図である。
【符号の説明】
01 弾性メッシュ地 10 非弾性メッシュ構造の生地 11 非弾性糸 12 非弾性メッシュ 20 弾性メッシュ生地 21 弾性糸 22 弾性メッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 光井 俊三 石川県加賀市動橋町井−10 帝人加工糸株 式会社加賀工場内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非弾性糸によるメッシュ構造の生地に対
    して、そのメッシュを構成する非弾性糸に、乾熱160
    ℃で100%伸長時における熱セット率が少なくとも7
    0%以上である熱可塑性エラストマー糸を、メッシュの
    一部ないし大部分の周囲に沿って添絡し、二軸方向の伸
    縮性を得るとともに、鮮明な穴明き形状の弾性メッシュ
    を備えたことを特徴とする弾性メッシュ地。
JP1992044057U 1992-06-03 1992-06-03 弾性メッシュ地 Expired - Lifetime JP2579140Y2 (ja)

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JPH0596090U true JPH0596090U (ja) 1993-12-27
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0770893A (ja) * 1993-08-31 1995-03-14 Kadota Lace Kojo:Kk メッシュ調弾性経編地
JP2007537409A (ja) * 2004-05-13 2007-12-20 ユーロコプテール 高減衰力を有する吸収性覆い
JP2019056187A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 吉田産業株式会社 パワーネット経編地

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007537409A (ja) * 2004-05-13 2007-12-20 ユーロコプテール 高減衰力を有する吸収性覆い
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