JPH059543U - 携帯用マツサージ機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力を節約でき、且つ騒音の少ない使い
勝手のよい携帯用マッサージ機を提供ですることを目的
とする。 【構成】 モータ７の一方の出力軸８よりモータ７の正
方向回転時に動作する第一の一方向クラッチ９を介して
叩きヘッド５へ動力を伝達するようにし、他方の出力軸
17よりモータ７の逆方向回転時に動作する第二の一方向
クラッチ18を介して振動ヘッド６へ動力を伝達する。従
って、モータの正方向回転時は、叩きヘッド５のみ駆動
され、逆方向回転時は、振動ヘッド６のみ駆動される。 【効果】 使用しないほうのヘッドは駆動されないので
消費電力が節約でき、且つ騒音の発生も少なくできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、各々異なる動作、例えば叩きと振動のようなマッサージ動作をする 二つの施療子を相反する方向に有し、各々の施療子を単一のモータで駆動する携 帯用マッサ−ジ機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種マッサージ機は、実公平１−４０５１６号公報（Ａ６１Ｈ７／００ ）や実公平３−９９４号公報（Ａ６１Ｈ２３／０２）に見られるが、これらのも のは、二つの施療子の動作は独立せず、モータを駆動すれば二つの施療子が同時 に動作するため、使用しないほうの施療子は不要な動作となり、電力の無駄遣い や、騒音の増大といった問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、斯る点に鑑みて成されたもので、消費電力や騒音の少ない携帯用マ ッサージ機を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、異なる動作をする二つの施療子を相反する方向に有し、各施療子を 単一のモータで駆動する携帯用マッサージ機で、第一の施療子は前記モータの正 方向回転で動作する第一の一方向クラッチを介して動力が伝達され、第二の施療 子は前記モータの逆方向回転で動作する第二の一方向クラッチを介して動力が伝 達されるようにしたものである。

【０００５】

【作用】

モータが正方向に回転すると、第一の一方向クラッチが動作して第一の施療子 に動力が伝達される。この時第二の一方向クラッチは動作せず、第二の施療子に は動力は伝達されない。モータが逆方向に回転すると、今度は第二の一方向クラ ッチが動作して第二の施療子に動力が伝達される。この時第一の一方向クラッチ は動作せず、第一の施療子には動力は伝達されない。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図に基ずき説明する。図１は、携帯用マッサージ機の全体斜 視図を示し、１は把手部２と胴部３とからなるＴ字型の本体ケースで、把手部２ には、叩きマッサージか振動マッサージかを切り替える切替スイッチ４と、電池 （図示せず）等の電源部を有する。胴部３の両端部には、第一の施療子となる叩 きヘッド５と第二の施療子となる振動ヘッド６とを有する。

【０００７】 図２は、胴部３内の詳細を示し、７はモータで前記電源部から電力が供給され る。モータ７の出力軸は相反する方向に一対突出し、一方の出力軸８には、第一 の一方向クラッチ９を介してウォ−ム10が固着され、このウォ−ム10にはウォ− ムホイ−ル11が噛み合わされる。このウォ−ムホイ−ル11にはその軸12より偏心 した位置にリンク13の一端が連結され、リンク13の他端はピストン14に連結され ている。ピストン14には、前記叩きヘッド５の軸15が連結されている。ピストン 14はウォ−ムホイ−ル11の回転によりリンク13を介してギアケース16内を左右に 往復運動し、叩きヘッド５を往復運動させる。前記第一の一方向クラッチ９は、 出力軸８が正方向回転のときウォーム10と結合してウォ−ムを回転せしめ、出力 軸８が逆方向に回転するときウォーム10へは回転力を伝達しないようになってい る。

【０００８】 モータ７の他方の出力軸17には、第二の一方向クラッチ18を介してクラッチホ ルダー19が固着されている。この第二の一方向クラッチ18は、前記第一の一方向 クラッチ９とは反対に出力軸17が逆方向の回転の時にクラッチホルダー19に回転 を伝え、正方向のときには、回転を伝えないようになっている。

【０００９】 20は偏心分胴21を有する分胴軸で、クラッチホルダー19とジョイントスプリン グ22を介して連結されている。分胴軸20は、振動ヘッド６を構成する裏ケース23 に軸支24されている。振動ヘッド６は裏ケース23と表ケース25とバネ受け筒26と パッド27よりなり、裏ケース23をバネ受け筒26と表ケース25とで挟持した形にな っている。パッド27は弾性体よりなり表ケース25を覆うように冠着される。

【００１０】 かかる振動ヘッド６は本体ケース胴部３に設けたバネ受け28に揺動自在にコイ ルバネ29にて取付けられる。コイルバネ29はその一端がバネ受け28に、他端がバ ネ受け筒26に巻着されている。30は前記コイルバネ29を隠すための蛇腹体である 。

【００１１】 次に動作を説明する。切替スイッチ４を「叩き」に合わせると、モータ７の出 力軸８が正回転する。この場合第一の一方向クラッチ９が動作してウォ−ム10を 回転せしめるが、第二の一方向クラッチ18は動作せず、クラッチホルダー19には 回転力を伝えない。

【００１２】 従ってウォ−ムホイ−ル11、リンク13、ピストン14を介して叩きヘッド５を左 右に往復運動させ、患部に叩きヘッド５を当てることにより、叩きマッサージを 行うことができる。この時は、クラッチホルダー19は回転しないので、振動ヘッ ド６は振動しない。

【００１３】 切替スイッチ４を「振動」に合わせると、モータ出力軸17が逆回転する。この 場合第二の一方向クラッチ18が動作してクラッチホルダー19を回転せしめるが、 第一の一方向クラッチ９は動作せず、ウォーム10へは回転力を伝えない。

【００１４】 従って、クラッチホルダー19の回転がジョイントスプリング22を介して分胴軸 20に伝わり、偏心分銅21が回転して振動ヘッド６を振動させる。振動ヘッド６を 患部に当てることにより、振動マッサージを行うことができる。この時は、ウォ −ム10が回転しないので叩きヘッド５は運動しない。

【００１５】 このように切替スイッチ４でモータ７の回転方向を替えることにより、二つの 施療子５、６の使用する一方のみを動作させるようにしたので、使用しない他方 の施療子で無駄な電力が消費されることはない。また使用しない施療子は動かな いので、それだけ騒音が少なくなる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案によれば、消費電力を節約でき、且つ騒音の少ない使い勝手のよい携帯 用マッサージ機を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の携帯用マッサージ機の全体を示す斜視
図である。

【図２】同マッサージ機の要部断面図である。

【符号の説明】

５ 叩きヘッド（第一の施療子） ６ 振動ヘッド（第二の施療子） ７ モータ ９ 第一の一方向クラッチ 18 第二の一方向クラッチ

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 異なる動作をする二つの施療子を相反す
   る方向に有し、各施療子を単一のモータで駆動するもの
   において、第一の施療子は前記モータの正方向回転で動
   作する第一の一方向クラッチを介して動力が伝達され、
   第二の施療子は前記モータの逆方向回転で動作する第二
   の一方向クラッチを介して動力が伝達されるようにした
   ことをとを特徴とする携帯用マッサージ機。