JPH0594860A - 電線の接続方法 - Google Patents

電線の接続方法

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JPH0594860A
JPH0594860A JP3282195A JP28219591A JPH0594860A JP H0594860 A JPH0594860 A JP H0594860A JP 3282195 A JP3282195 A JP 3282195A JP 28219591 A JP28219591 A JP 28219591A JP H0594860 A JPH0594860 A JP H0594860A
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JP
Japan
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wire
electric wire
sleeve
wires
strands
Prior art date
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Withdrawn
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JP3282195A
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English (en)
Inventor
Kazuya Abe
一彌 阿部
Kazuo Yokoyama
一雄 横山
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 古い電線をスリーブによって接続したときに
生ずる、スリーブ部分の発熱を回避することを目的とす
る。 【構成】 古い電線1の接続される側の端部に超音波を
印加することによって、スリーブと接触する電線1の素
線表面と素線2同士の接触する表面に形成されている酸
化物を除去することを特徴とする電線1の接続方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既設電線と他の電線と
を圧着接続する方法、特にスリーブを用いて圧着接続す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、架線されている電線をルート変更
したり分岐するときは、この架線が古線である場合は、
スリーブに覆われる外側の撚線の素線の表面に形成され
ている酸化被膜をブラシ、ヤスリ、エメリー紙、等を用
いて除去していた。その後この架線と他の電線(新しい
電線または古い電線。但し古い電線の場合、同様の操作
を行って素線表面の酸化被膜を除去する。)の端部をつ
きあわせ、スリーブを用いて両者を圧着接続していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の処
理方法で外側の撚線素線表面の酸化被膜を除去した電線
をスリーブを用いて他の電線と圧着接続すると、酸化被
膜が除去されていない、内側の素線間における電気的な
接触状態が悪いため、スリーブ部分が発熱することがあ
った。
【0004】この様な問題に対処するために、本発明者
らは以下に示す方法も検討してみた。電線のスリーブに
圧着される部分を素線単位に解体し、その素線一本一本
を研磨した後、素線をまとめて電線を再形成した。しか
しこの場合、時間がかかるうえ、再び元の撚線とした時
に元のような緊密な撚線状態とならないため、処理後の
電線は外形が大きくなり適当なスリーブの中に入らない
場合があり、実用には至らなかった。さらに薬品を用い
ての酸化被膜の除去を検討したが、酸化被膜を除去する
ために使用した薬品を素線から完全に除去することがで
きず、その結果この残った薬品が後に電線に悪影響を及
ぼすことが判り、実用には至らなかった。さらにまた、
これらのいずれの方法も架線された鉄塔上での作業が困
難で、実用的とは言えない方法であった。
【0005】本発明の電線の接続方法は、このような従
来の問題を解決したもので現場作業が容易でかつ素線表
面に形成された酸化被膜による発熱を回避できる実用的
な方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電線の接続方法
は前記課題を解決するためになされたもので、古い電線
と他の電線とをスリーブを用いて圧着接続する際、古い
電線の接続側端部に超音波を印加して、少なくともスリ
ーブと接触する電線表面とその電線の素線間の接触部分
とに形成されている酸化被膜を除去することにより前記
課題の解決を図った。
【0007】本発明において既設電線と接続される他の
電線は、新品の電線でも良いし、古い電線でも構わな
い。但し、他の電線が古い場合は、本発明の方法により
あるいは他の方法によって、少なくともスリーブと接触
する電線表面と互いに接触している素線表面に形成され
ている酸化被膜を除去することが望ましい。更に、本発
明の接続方法は素線が銅からなる電線、鋼心アルミニウ
ムより線からなる電線等、全ての電線に適用可能であ
る。
【0008】
【作用】古い電線の接続側端部に超音波を印加すると、
古い電線を構成している素線同志が振動し擦り合い、素
線の表面に形成されている酸化被膜が除去される。その
結果、外側に配置されている素線だけでなく、内部側に
配置されている素線表面の酸化被膜も除去されるから、
撚り合わされている素線同士の接触状態が良好となり、
発熱の少ない接続が容易に得られる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の電線の接続方
法を詳しく説明する。 (実施例1)本実施例の電線の接続方法では、アルミニ
ウム素線からなる古い2本の電線をスリーブを用いて接
続した。前記古い電線は、架線後15年経過したもの
で、アルミニウムを素材とした、直径4.0mmの素線
19本からなるものである。
【0010】この接続方法では、まず前記電線の外周部
の絶縁体を取り除き、外層の素線が表面に現れる状態に
した。そして、図1に示すように、超音波装置の超音波
発信治具3と受け治具3とによって前記電線1を挟ん
だ。その後超音波を印加し、素線2を振動させ、表面を
擦りあわせることにより素線2表面に形成された酸化被
膜を除去した。除去後、酸化被膜を除去した二本の電線
1を、図2(a)に示すように、全体の長さがlになる
ようにスリーブ4で圧着接続した。上記スリーブ4によ
って接続した電線1の抵抗値(R2)と、図2(b)に
示すような長さlの1本の古い電線1の抵抗値(R)と
の比を求めた。比較のために超音波を印加しないそのま
まの古い電線1をスリーブ4によって接続し、長さlに
したものの抵抗値(R1)と、前記長さがlである1本
の古い電線1の抵抗値(R)との比も求めた。
【0011】その結果は、以下に示す通りである。 R2 / R=0.40〜0.75 (10回測定) R1 / R=1.50〜3.00 (10回測定)・・
・・比較例
【0012】上記測定結果を検討すると、R1に比べて
2が半分以下になっていることから、スリーブ4に挟
まれる部分の素線2に超音波を印加することによって、
抵抗値を確実に小さくできることがわかる。なお、酸化
被膜が形成されていない2本の新品の電線1を、図2
(a)で示したように、スリーブ4を用いて長さlに接
続した場合の抵抗値と、長さlの新しい電線1の抵抗値
との比は通常1以下になるということからも、上記古い
電線1の素線2表面が新品の電線1と同様な状態にまで
処理されたことがわかる。
【0013】次に、超音波を印加した部分の素線2の強
度について調べてみた。その結果、超音波印加前と超音
波印加後の素線2の強度に差はみられなかった。
【0014】本実施例の電線1の接続方法では、接続を
行う前に予め古い電線1の接続側端部に超音波を印加し
たので、電線1を構成している素線2同志が振動し、擦
り合い、その結果、電線1の表面に配置されている素線
2だけでなく、内部側に配置されている素線表面の酸化
被膜も除去できた。従って、本実施例の電線1の接続方
法では、素線2間およびスリーブ4と素線2間の抵抗が
小さくなり、それらに起因した発熱を回避できた。しか
も、超音波印加前と印加後の素線2の強度に関して低下
はみられなく、物理的特性の低下もないことがわかっ
た。
【0015】(実施例2)本実施例では、図3に示すよ
うに、既に布設済みである架空電線1にT分岐クランプ
(以下、スリーブと略称する。)4を用いて分岐線17
を接続した。このような接続処理を行うには、まずスリ
ーブ4の分岐側に素線2表面に酸化被膜が形成されてい
ない電線1を、図4に示すように差込み、この電線1と
スリーブ4とを圧着する。(この工程は工場において行
われる場合が多い。)その後、現場において、架空電線
1のスリーブ4を取り付ける箇所の絶縁体を取り除く。
素線2が表面に現れた状態の電線1を、先に示した超音
波装置の超音波発信治具3と受け治具3とによって挟
み、超音波を印加する。ついでこのように、超音波によ
って処理された部分にスリーブ4の本線側をはめる。そ
してスリーブ4の本線側を電線1に圧着する。
【0016】本実施例の電線1の接続方法においても、
実施例1と同様の効果が得られた。
【0017】(実施例3)本実施例では、図5に示すよ
うに、既に布設済みである架空電線1から新たに電線1
1を分岐する工程において本発明の接続方法を実施し
た。まず、布設の電線1、1を接続しているジャンパ線
7のスリーブ4を接続する部分の絶縁体を剥し、超音波
を印加した。ついでここにスリーブ4を用いて新しいジ
ャンパ線17を接続し、新しい電線11を分岐した。
【0018】本実施例の接続方法においても、実施例1
と同様の作用効果が得られた。
【0019】(実施例4)本実施例では、落雷、岩や木
との接触等により素線2が数本切れた布設の電線1を接
続補正した。まず、図6に示すような、補正スリーブ9
を準備し、架空電線1の前記補正スリーブ9を取り付け
る箇所の絶縁体を取り除いた。そしてその素線2に超音
波を印加し、素線2表面の酸化被膜を除去した。その
後、その除去した部分を補正スリーブ4で挟み、圧着接
続して電線1を補正した。
【0020】本実施例の接続方法においても、実施例1
と同様の作用効果が得られた。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電線の接
続方法は古い電線の接続される側の端部に超音波を印加
するので、電線を構成している素線同志が振動し、擦り
合い、その結果、電線表面側に配置されている素線だけ
でなく内側に配置されている素線表面の酸化被膜も除去
できる。従って、本発明の電線の接続方法によれば、素
線間および素線とスリーブ間の抵抗を小さくできるの
で、素線表面の酸化被膜に起因したスリーブ部分の発熱
を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で使用した超音波装置の超音波発信治
具と受け治具とを示す斜視図
【図2】実施例1で行った抵抗値測定の方法を説明する
ための図であって (a)は電線をスリーブによって接続したときの様子を
示す斜視図 (b)は電線を示す斜視図
【図3】実施例3において電線を接続した箇所を説明す
るための概略図
【図4】T分岐クランプを示す平面図
【図5】実施例4において電線を接続した箇所を説明す
るための概略図
【図6】補修スリーブを示す平面図
【符号の説明】
1 電線 2 素線 4 スリーブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設電線と他の電線とをスリーブを用い
    て圧着接続する方法において、 既設電線の接続される側の端部に超音波を印加すること
    によって、その電線の素線の端部表面に形成されている
    酸化物を除去することを特徴とする電線の接続方法。
JP3282195A 1991-10-02 1991-10-02 電線の接続方法 Withdrawn JPH0594860A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013012095A1 (en) 2011-07-20 2013-01-24 Yazaki Corporation Electric wire connecting method
JP2014128135A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Viscas Corp 電力ケーブルの接続方法及び接続構造
CN110429551A (zh) * 2019-08-28 2019-11-08 江苏艮德电力设备有限公司 一种安全型线束扭线机构

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