JPH0594813A - アルカリ蓄電池用抄紙式セパレータ並にその製造法 - Google Patents

アルカリ蓄電池用抄紙式セパレータ並にその製造法

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JPH0594813A
JPH0594813A JP3322261A JP32226191A JPH0594813A JP H0594813 A JPH0594813 A JP H0594813A JP 3322261 A JP3322261 A JP 3322261A JP 32226191 A JP32226191 A JP 32226191A JP H0594813 A JPH0594813 A JP H0594813A
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JP
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alkali
fiber
resin component
swelling
separator
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JP3322261A
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Hideo Endo
秀夫 遠藤
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Nippon Muki Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電解液保持性が特に改善された抄紙式アルカ
リ蓄電池用セパレータとその製造法を提供するに在る。 【構成】 耐アルカリ性樹脂成分とアルカリ膨潤性樹脂
成分とから成る複合繊維とアルカリ膨潤性合成繊維と
を、アルカリ膨潤性樹脂成分と該アルカリ膨潤性合成繊
維とを合わせたものの含有率が、60〜80重量%とな
るように配合し、その配合物を抄紙法により抄造して成
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ蓄電池用抄紙
式セパレータ並にその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の耐アルカリ、耐酸化性を有し且つ
アルカリ電解液保持性に優れたアルカリ蓄電池用セパレ
ータは公知である。即ち、例えば、特開昭50−154
745号公報には、分割型又は芯・鞘型サイドバイサイ
ド型のポリエチレン−ポリプロピレン複合繊維と電解液
保持性に優れたポリアミド繊維とを混練してウエブを形
成し、次で加熱してポリエチレンを溶融し、該ポリエチ
レンを接着剤として該ポリプロピレン繊維とポリアミド
繊維とから成る耐アルカリ性及び耐酸化性を有する不織
布セパレータが開示されている。又、特開昭63−34
849号公報には、耐アルカリ性繊維を芯としてエチレ
ンビニルアルコール共重合樹脂を鞘とする複合複合繊維
から成るアルカリ電池用セパレータが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記前者のアル
カリ蓄電池用セパレータでは、ポリアミド繊維を混在せ
しめることによりアルカリ電解液保持性を付与し、後者
のアルカリ蓄電池用セパレータでは、複合繊維の成分と
してエチレンビニルアルコール共重合樹脂を使用するこ
とによりアルカリ電解液保持性を付与しているが、その
電解液保持性は充分でない。更に優れた電解液保持性を
有する此種アルカリ蓄電池用セパレータをとその製造法
が望まれる。従って、これにより、電池特性を向上した
電池を提供することが望まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の要望を
満足したアルカリ蓄電池用抄紙式セパレータ並にその製
造法を提供するもので、そのアルカリ蓄電池用抄紙式セ
パレータは、耐アルカリ性樹脂成分とアルカリ膨潤性樹
脂成分とから成る複合繊維とアルカリ膨潤性合成繊維と
から成るアルカリ蓄電池用抄紙式セパレータにおいて、
該アルカリ膨潤性樹脂成分と該アルカリ膨潤性合成繊維
を合わせたものの含有率が60〜80重量%であること
を特徴とする。更に、その製造法は、耐アルカリ性樹脂
成分とアルカリ膨潤性樹脂成分とから成る複合繊維とア
ルカリ膨潤性合成繊維とを、該アルカリ膨潤性樹脂成分
とアルカリ膨潤性合成繊維を合わせたものの含有率が6
0〜80重量%となるように配合し、該配合物を抄造法
によりウエブとした後、該ウエブを加熱して該アルカリ
膨潤性樹脂成分を溶融を介して該複合繊維の該耐アルカ
リ性繊維と該アルカリ膨潤性合成繊維とを接着せしめる
ことを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明のアルカリ蓄電池用抄紙式セパレータ
は、その全体の60〜80重量%をアルカリ膨潤性組織
で占めるので、耐アルカリ性と共に電解液保持性が極め
て大きくなり、これをアルカリ蓄電池のセパレータとし
て使用したとき、その電池寿命が増大する。又、上記の
製造法によれば、該ウエブを加熱することにより、該複
合繊維の該アルカリ膨潤性樹脂成分は湿溶融することに
より、これを介して該複合繊維の該耐アルカリ性繊維と
該アルカリ膨潤性合成繊維との結着が行われる。
【0006】この場合、該複合繊維の繊度が3デニール
以下のもの、アルカリ樹脂性合成繊維の繊度が3デニー
ル以下のものでウエブを抄造するときは、緻密な抄紙が
得られ、引張強度とアルカリ電解液保持性が特に向上し
たセパレータが得られる。
【0007】又、原料として3デニールを越えた繊度を
もつ分割型複合繊維を原料とする場合は、その一部又は
全部を分割して3デニール以下の繊度のものとするとき
は、抄紙の緻密性が向上し、引張強度とアルカリ電解液
保持性の特に向上したセパレータが得られる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を次に説明する。本発
明のアルカリ蓄電池用抄紙式セパレータの製造に使用さ
れる複合繊維は、先の公開公報で公知の分割型複合繊
維、芯・鞘型複合繊維又はサイドバイサイド型複合繊維
であり、その1種又は2種以上を任意選択して使用され
るが、いずれの型においても、耐アルカリ性樹脂成分と
アルカリ膨潤性成分とから成るものである。
【0009】該複合繊維の該耐アルカリ性樹脂成分は、
ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系
樹脂であり、該アルカリ膨潤性樹脂成分は、ビニロン、
ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体
鹸化物(EVOH)など湿熱接着性樹脂である。尚、複
合繊維の太さは、任意に適当な寸法のもので良いが、セ
パレータの緻密性向上のため、好ましくは、3デニール
以下のものが好ましい。又、複合繊維を叩く解機などに
より3〜0.5デニールの繊度となるようにその複合繊
維の一部又は全部を分割することが特に好ましい。
【0010】本発明のアルカリ蓄電池用抄紙式セパレー
タの製造原料として、前記の任意の型の複合繊維と共に
アルカリ膨潤性合成繊維を使用するが、該アルカリ膨潤
性合成繊維としては、ナイロン6、ナイロン66などの
アルカリ電解液に対する親和性の優れたポリアミド繊維
やビニロン、PVA、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸
化物(EVOH)などで、該複合繊維のアルカリ膨潤性
樹脂成分より融点の高いものが使用される。
【0011】本発明によれば、該複合織維と該アルカリ
膨潤性合成繊維とを配合するに当たり、該複合繊維の該
アルカリ膨潤性樹脂成分と該アルカリ膨潤性合成繊維と
を合わせたものの含有率が、60〜80重量%の範囲に
なるように配合することが重要である。その理由は、後
記から明らかになるように、60重量%未満では、得ら
れるセパレータの電解液保持性が特に優れたものを得る
には不充分であり、一方、80重量%を越えると、使用
中に引張強度が著しく低下したものとなることが認めら
れるからである。尚、本発明で使用される複合繊維とア
ルカリ膨潤性合成樹脂繊維の繊維長さは、抄紙法で均一
なシートを得るために10mm以下であることが好まし
い。
【0012】更に、本発明の製造法によれば、上記のよ
うな条件下で該複合繊維と該アルカリ膨潤性合成繊維と
を配合して、湿式抄紙法で抄紙するが、該複合繊維とし
て、特に分割複合繊維を使用する場合は、先ず、これを
抄紙槽の水中に投入し、叩解機により該複合繊維の一部
又は全部を分割することが好ましい。該叩解機として
は、クラフトパルプの天然パルプを叩解する際に使用さ
れる通常の叩解機を用いて行う。その叩解条件の強さと
その叩解時間を調節し、複合繊維を部分的に又は全面的
に細分化を行うことができる。かくして、これによっ
て、例えば、繊度1.5〜0.2デニールの範囲に細分
化することが好ましい。その結果、得られるセパレータ
の組織の緻密化と電解液の保持力を特に高めることがで
きる。
【0013】上記の叩解による複合繊維の分割を行った
後、該アルカリ膨潤性合成繊維を所要量添加混合し、必
要に応じ水で希釈して濃度を調節し、叩解機によりこれ
ら配合物を叩解した後、抄紙機で抄き上げる。
【0014】尚、芯・鞘型複合繊維又はサイドバイサイ
ド型複合繊維では、繊度3デニール以上のものでもよい
が、繊度3デニール以下のものを水中に投じた後、直ち
にアルカリ膨潤性合成繊維を添加し、これら繊維を叩解
機により叩解し、次で抄紙機により抄き上げることが好
ましい。
【0015】該抄紙機としては、通常の丸網機、長網機
など公知の任意のものが使用できる。このようにして、
湿潤ウエブを抄造した後、通常の円筒ドライヤーで加熱
する。この加熱処理により、該複合繊維の該アルカリ膨
潤性樹脂成分の溶融を介して、該複合繊維の該耐アルカ
リ繊維とこれと不規則に交叉する該アルカリ膨潤性繊維
とを接着せしめることができ、同時に水分の蒸発による
ウエブの乾燥が行われ、かくして、本発明の抄紙式セパ
レータが得られる。この場合、好ましくは、該ウエブを
含水率50%以上の条件下で80〜90℃に加熱する湿
熱加熱が好ましく、通常の円筒ドライヤーの場合は、そ
の表面温度を110〜120℃とすることが好ましい。
【0016】尚、上記から理解できるように、上記の加
熱接着は、該複合繊維の該アルカリ膨潤性樹脂成分の融
点は、該アルカリ膨潤性繊維の融点より低いものを組み
合わせ、その加熱温度は、これらの融点の中間で行うよ
うにすることにより遂行される。
【0017】尚、必要に応じて、該セパレータの濡れ性
向上のため、該セパレータ100重量%に対して、0.
2〜1.0重量%の非イオン界面活性剤を浸漬含浸法に
より付着せしめることも出来る。また、濡れ性向上の方
法として、該セパレータをコロナ放電処理してその表面
を改質し、親水化することも可能である。
【0018】次に更に本発明の具体的な実施例を説明す
る。 実施例1 耐アルカリ性樹脂成分とアルカリ膨潤性樹脂成分の重量
比が1:1で、耐アルカリ性樹脂成分がポリプロピレ
ン、アルカリ膨潤性樹脂成分がエチレン・酢酸ビニル共
重合体鹸化物である繊度2デニール、繊維長5mmの分
割型複合繊維50重量%を水中に分散後、叩解機を用い
て繊度0.2デニールの細繊維に分割した。次でこの紙
料液に繊度2デニール、繊維長5mmのナイロン−66
から成るアルカリ膨潤性ポリアミド繊維50重量%を混
合分散した後、抄紙法に従い抄紙してシート状となし、
円筒ドライヤーの表面温度が110℃の条件で加熱、乾
燥して厚さ0.2mmの本発明のセパレータを得た。
【0019】実施例2 実施例1に使用したと同じ分割型複合繊維を、叩解機で
部分的に分割してその繊度を0.2〜2デニールの細繊
維且つ平均繊度1デニールに分割した以外は、実施例1
と同様に処理して本発明のセパレータを得た。
【0020】実施例3 耐アルカリ性樹脂成分とアルカリ膨潤性樹脂成分の重量
比が1:1で、耐アルカリ性樹脂成分が芯、アルカリ膨
潤性樹脂成分が鞘である繊度2デニール、繊維長5mm
の芯・鞘型複合繊維50重量%と繊度1.2デニール、
繊維長5mmのナイロン−66から成るアルカリ膨潤性
ポリアミド繊維50重量%を水中に混合分散した後、抄
紙法に従い抄紙してシート状となし、円筒ドライヤーの
表面温度が110℃の条件で加熱、乾燥して厚さ0.2
mmの本発明のセパレータを得た。
【0021】実施例4 耐アルカリ性樹脂成分とアルカリ膨潤性樹脂成分の重量
比が1:1で、耐アルカリ性樹脂成分がポリプロピレ
ン、アルカリ膨潤性樹脂成分がエチレン・酢酸ビニル共
重合体鹸化物である繊維長5mmの分割型複合繊維40
重量%を水中に分散後、叩解機を用いて繊度0.2デニ
ールの細繊維に分割した。次で、この紙料液に繊度1.
2デニール、繊維長5mmのナイロン−66から成るア
ルカリ膨潤性ポリアミド繊維60重量%を混合分散した
後、抄紙法に従い抄紙してシート状となし、円筒ドライ
ヤーの表面温度が110℃の条件で加熱、乾燥して厚さ
0.2mmの本発明のセパレータを得た。
【0022】実施例5 耐アルカリ性樹脂成分とアルカリ膨潤性樹脂成分の重量
比が1:1で、耐アルカリ性樹脂成分がポリプロピレ
ン、アルカリ膨潤性樹脂成分がエチレン・酢酸ビニル共
重合体鹸化物である繊維長5mmの分割型複合繊維80
重量%を水中に分散後、叩解機を用いて繊度0.2デニ
ールの細繊維に分割した。次で、この紙料液に繊度1.
2デニール、繊維長5mmのナイロン−66から成るア
ルカリ膨潤性ポリアミド繊維20重量%を混合分散した
後、抄紙法に従い抄紙してシート状となし、円筒ドライ
ヤーの表面温度が110℃の条件で加熱、乾燥して厚さ
0.2mmの本発明のセパレータを得た。
【0023】実施例6 耐アルカリ性樹脂成分とアルカリ膨潤性樹脂成分の重量
比が1:1で、耐アルカリ性樹脂成分がエチレン・酢酸
ビニル共重合体鹸化物である繊維長5mm、繊度2デニ
ールの分割型複合繊維50重量%を水中に分散後、叩解
機を用いて繊度0.2デニールの細繊維に分割した。次
で、この紙料液に繊度4デニール、繊維長5mmのナイ
ロン−66から成るアルカリ膨潤性ポリアミド繊維50
重量%を混合分散した後、抄紙法に従い抄紙してシート
状となし、円筒ドライヤーの表面温度が110℃の条件
で加熱、乾燥して厚さ0.2mmの本発明のセパレータ
を得た。
【0024】比較例1 耐アルカリ性樹脂成分とアルカリ膨潤性樹脂成分の重量
比が1:1で、耐アルカリ性樹脂成分がポリプロピレ
ン、アルカリ膨潤性樹脂成分がエチレン・酢酸ビニル共
重合体鹸化物である繊維長5mmの分割型複合繊維80
重量%を水中に分散後、叩解機を用いて繊度0.2デニ
ールの細繊維に分割した。次で、この紙料液に繊度1.
2デニール、繊維長5mmのナイロン−66から成るア
ルカリ膨潤性ポリアミド繊維20重量%と繊度0.5デ
ニール、繊維長5mmのポリプロビレン繊維40垂量%
を混合分散した後、抄紙法に従い抄紙してシート状とな
し、円筒ドライヤーの表面温度が110℃の条件で加
熱、乾燥して厚さ0.2mmの本発明のセパレータを得
た。
【0025】比較例2 耐アルカリ性樹脂成分とアルカリ膨潤性樹脂成分の重量
比が1:1で、耐アルカリ性樹脂成分がポリプロピレ
ン、アルカリ膨潤性樹脂成分がエチレン・酢酸ビニル共
重合体鹸化物である繊維長5mmの分割型複合繊維80
重量%を水中に分散後、叩解機を用いて繊度0.2デニ
ールの細繊維に分割した。次で、この紙料液に繊度1.
2デニール、繊維長5mmのナイロン66から成るアル
カリ膨潤性ポリアミド繊維70重量%を混合分散した
後、抄紙法に従い抄紙してシート状となし、円筒ドライ
ヤーの表面温度が110℃の条件で加熱、乾燥して厚さ
0.2mmの本発明のセパレータを得た。
【0026】前記実施例並に比較例のセパレータについ
て下記の要領で電解液保持性試験を行った。 電解液保持性試験:試験片の元の重量をW(g)と
し、この試験片を比重1.30、温度60℃の苛性カリ
溶液中でニッケル板を電極として電流密度1A/100
cm2の電流で24時間電解した。その後、試験片を取
り出し、遠心分離機を用いて1分間脱水した。次で、脱
水後の試験片の重量W(g)を測定し、次式により電
解液保持率を算出した。
【0027】又、上記の夫々のセパレータについて、所
定の大きさの試料を用いて電池を組立て、周囲温度80
℃で充放電を繰り返し、寿命試験を行った。この場合、
規定容量を下回った時点での充放電回数を寿命サイクル
とした。
【0028】更に、上記の寿命試験終了後の夫々の電池
を解体して夫々のセパレータを取り出し、水洗乾燥して
引張強度を測定した。上記の夫々の試験結果を下記表1
に示す。
【0029】
【表1】
【0030】該表1において、実施例1の寿命サイクル
及び引張強度を夫々100%とし、実施例2〜4、比較
例2の寿命サイクル及び引張強度を相対比で表示した。
該表1から明らかなように、セパレータ中のアルカリ膨
潤性材料が60〜80重量%の範囲を有して居れば、電
解液保持性、寿命サイクル、引張強度の全てにおいて、
優れたセパレータが得られることが判る。
【0031】このように本発明の製造法により得られる
抄紙式アルカリ蓄電池用セパレータは、その全量の60
〜80重量%がアルカリ膨潤性組成材であるので、その
電解液保持性が大きく、サイクル寿命が増大し、又、そ
の複合繊維及びアルカリ膨潤性合成繊維の繊度を3デニ
ール以下とするときは、セパレータの組織の緻密化が向
上して電解液保持性、サイクル寿命が更に向上する。
【0032】
【発明の効果】このように本発明によるときは、複合繊
維とアルカリ膨潤性合成繊維を抄紙原料として配合する
に当たり、その配合量全体に対する該複合繊維のアルカ
リ膨潤性樹脂成分と該アルカリ膨潤性合成繊維とを合わ
せたものの含有率を60〜80重量%の範囲とするとき
は、アルカリ電解液保持性、使用寿命において特に大き
く、而も電池寿命の向上をもたらす蓄電池用耐アルカリ
セパレータを製造することができ、又、該複合繊維又は
/及びアルカリ膨潤性繊維の繊度を3デニール以下のも
のを抄紙するときは、上記の夫々の特性を更に向上せし
めることができ、この場合、複合繊維の分割により、繊
度を更に小さくすることによりその効果を増大し得られ
る等の効果を有する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐アルカリ性樹脂成分とアルカリ膨潤性
    樹脂成分とから成る複合繊維とアルカリ膨潤性合成繊維
    とから成るアルカリ蓄電池用抄紙式セパレータにおい
    て、該アルカリ膨潤性樹脂成分と該アルカリ膨潤性合成
    繊維を合わせたものの含有率が60〜80重量%である
    ことを特徴とするアルカリ蓄電池用抄紙式セパレータの
    製造法。
  2. 【請求項2】 耐アルカリ性樹脂成分とアルカリ膨潤性
    樹脂成分とから成る複合繊維とアルカリ膨潤性合成繊維
    とを、該アルカリ膨潤性樹脂成分とアルカリ膨潤性合成
    繊維を合わせたものの含有率が60〜80重量%となる
    ように配合し、その配合物を湿式抄造法によりウエブと
    した後、該ウエブを加熱して該アルカリ膨潤性樹脂成分
    を溶融せしめることを特徴とするアルカリ蓄電池用抄紙
    式セパレータの製造法。
  3. 【請求項3】 該複合繊維は、分割型複合繊維、芯・鞘
    型複合繊維又はサイドバイサイド型複合繊維より撰択さ
    れ、3デニール以下の繊度で繊度3デニール以下のアル
    カリ膨潤合成繊維と共に、抄紙法よりウエブとすること
    を特徴とする請求項2のアルカリ蓄電池用抄紙式セパレ
    ータの製造法。
  4. 【請求項4】 3デニール以上の繊度を有する複合繊維
    を原料とする場合は、その一部又は全部を分割し3デニ
    ール以下の繊度とする請求項2又は3のアルカリ蓄電池
    用抄紙式セパレータの製造法。
JP3322261A 1991-10-01 1991-10-01 アルカリ蓄電池用抄紙式セパレータ並にその製造法 Pending JPH0594813A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996020505A1 (en) * 1994-12-28 1996-07-04 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Wet type nonwoven fabric for cell separator, its production method and enclosed secondary cell

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